JPS6167469A - たばこ用香料の製造方法 - Google Patents

たばこ用香料の製造方法

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JPS6167469A
JPS6167469A JP18877584A JP18877584A JPS6167469A JP S6167469 A JPS6167469 A JP S6167469A JP 18877584 A JP18877584 A JP 18877584A JP 18877584 A JP18877584 A JP 18877584A JP S6167469 A JPS6167469 A JP S6167469A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、たばこ用香料、特に品質低下葉たばこの喫味
改善に有効なたばこ用香料の製造方法に関する。
一般にたばこに特有の香味及び喫味(以下併せて喫味と
いう。)は収穫された葉たばこが、その品種によっても
異なるが、約5日間乃至50日間にわたり緩やかに乾燥
処理される過程で、葉たばこ中の成分が酵素及び化学的
な作用により、加水分解や酸化等の反応を受けて基体的
な喫味成分が形成され、葉たばこが常法による再乾燥工
程を経た後、更に約2ケ年間の樽詰め熟成期間中に、酵
素、微生物及び化学的作用が穏やかに働き、調和のとれ
たたばこ特有の喫味が十分に発現するものとされている
。しかしながら、このようなたばこ特有の喫味の発現に
至る機構は極めて複雑であり、現在では未だその一部が
解明されているに過ぎない。
近年、葉たばこの喫味は、黄色種葉たばこを中心として
低下の傾向にある。即ち、一般に品質低下葉たばこと称
されるものには、外観が暗灰色、灰褐色、灰黒色など灰
色の色調を帯びるいわゆるグレー葉、喫煙時に蛋白質が
燃焼するようなくさ味を発するいわゆる蛋白臭葉、外観
が赤褐色乃至濃赤褐色を呈し、光沢が少なく、更に悪い
ものでは焦げ臭を伴なういわゆる高温乾燥葉、不十分な
乾燥管理によって生じたいわゆる急乾葉、生育の未熟な
状態で収穫された未熟葉、火山灰の影響を受けたいわゆ
る降灰葉等種々の葉たばこが含まれる。このような葉た
ばこの品質低下の主な原因は、葉たばこ栽培時の種々の
悪条件に起因する生育異常や収穫後の乾燥条件のバラツ
キ等によるものとされているが、これらの品質低下葉は
一般にたばこ本来の喫味が薄かったり、くさ味、いや味
、苦味、渋味、辛味あるいは刺激等の強度の悪癖を有し
ており、このような悪癖は貯蔵熟成あるいは通常のたば
こ製造工程における種々の加工処理によってもその改善
は困難とされている。
又、品質低下葉たばこは、たとえその配合量が僅かであ
っても製品たばこの喫味に致命的な障害を与える。従っ
て、製品たばこの良好な喫味を維持する上から、品質低
下葉たばこの有する悪癖の低減もしくは除去はたばこ産
業にとって極めて重要な課題とされている。
〔従来の技術〕 従来、たばこの喫味改善には、通常各種の香料あるいは
エキス類が使用され、これらの香料あるいはエキス類に
ついて種々の製造法が提案されている。
その主なものとしては、例えば葉たばこの溶剤抽出物を
さらに分画して得られる、いわゆるたばこエキスがある
(特公昭45−32917号、同57−7706号)。
しかし、このたばこエキスの添加では、上述のような著
しい悪癖を有する品質低下葉の喫味改善には限度があり
、十分な改善効果は期待できない。又、葉たばこに微生
物を作用させてその喫味を改善する方法(特公昭39−
16099号、同53−14639号、同57−1)6
29号)あるいは葉たばこの抽出物に微生物を作用させ
て葉たばこの悪癖改善用香料を得る方法(特公昭53−
14639号、同56−3023号)がある。しかし、
これらの微生物を使用する方法では微生物の増殖に幾段
階もの前培養工程と特殊な培養技術を必要とし、又、増
殖に長時間を要するのみならず培養槽や特殊な制御機器
のほか、繁雑な操作や多くの場合栄養源の添加を必要と
するなど、製造上多くの問題を有し、又、品質低下葉た
ばこの喫味改善効果も必ずしも十分ではない。一方、酵
素による葉たばこの喫味改善法については、特公昭44
−28749号に粗製セルラーゼを葉たばこ粉末又は中
骨に作用させる方法が開示されているが、品質低下葉た
ばこに対しては十分な喫味改善効果は期待できない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで本発明者等は葉たばこの微生物処理に伴う種々の
問題点に鑑がみ、微生物のように前培養やそのための特
別な技術あるは培養槽等の設備を必要とせず、又、処理
時間も短かくてすむ酵素処理による葉たばこの喫味改善
法について鋭意研究を重ねた結果、葉たばこの水抽出を
各種の生体高分子分解酵素、即ち蛋白質分解酵素、殿粉
分解酵素、繊維素分解酵素、脂質分解酵素あるいは核酸
分解酵素等の存在下で行なって得られた抽出物が、品質
低下葉たばこの喫味改善に有効であり、更にこの抽出物
に特定のアミノ酸を加えてメイラード反応を行なわせた
反応物が、どのような種類の品質低下葉たばこに対して
も顕著な喫味改善効果を有することを見出し本発明をな
すに至った。
即ち本発明は葉たばこ、殊に悪癖の強い品質低下葉たば
この喫味改善に有効なたばこ用香料の製造方法を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、葉たばこ粉砕物を水中で生体高分子分解酵素
と反応処理し、その処理液にバリン及び/又はプロリン
を添加反応させることを要旨とするたばこ用香料の製造
方法である。
本発明のたばこ用香料の原料として使用される葉たばこ
は、特に限定する必要はなく、正常な葉たばこであれば
勿論差支えないが、前述のような品質低下葉たばこを使
用しても正常な葉たばこと同様にすぐれた喫味改善効果
を有するたばこ用香料を製造することができる。即ち、
例えば黄色種であるが品質が極めて粗悪な劣質葉で、く
さ味、渋味、刺激などの悪癖が強く、従来使用されてい
る香料では喫味の改善が困難であるとされている前述の
グレー葉をはじめ、蛋白臭葉、高温乾燥葉、急乾葉、未
熟葉、降灰葉等の品質低下葉たばこが製造原料として有
効に活用し得る。
本発明は、先ずこれらの葉たばこ原料を粉砕機を用いて
径0.2〜1 am程度に粉砕する。
次に葉たばこ粉砕物に水を加え、湿式摩砕機等を用いて
スラリー状態となるまで廠砕する。葉たばこ粉砕物に対
する水の添加量は葉たばこ粉砕物に対し約15重量倍と
する。次に摩砕によって得られるスラリーに生体高分子
分解酵素を適当量の水に溶解して添加する。使用し得る
生体高分子分解酵素としては、アミラーゼ、グルコアミ
ラーゼ、プロテアーゼ、ペプチダーゼ、セルラーゼ、セ
ロビアーゼ、ヘミセルラーゼ、ヌクレアーゼ及びリパー
ゼ等を挙げることができ、これらの単独でもよいが通常
2種以上を混合して使用する方がより効果的である。
特にアスペルギルス属の微生物から得られる複合酵素で
、ペクチン質分解酵素、セルロース分解酵素及びアラバ
ナーゼを含むヘミセルロース分解酵素を主成分とし、こ
れらに蛋白質分解酵素、殿粉分解酵素及び脂質分解酵素
をも総合的に含有する植物組織崩壊酵素が更に有効であ
る。この種の酵素はある種の食品加工用としては公知で
あるが、本発明のたばこ用香料の製造用に使用すること
は全く新たな知見である。
葉たばこ粉砕物スラリーに対する上記の酵素の添加量は
、原料葉たばこの種類、使用酵素の種類等によっても異
なるが、原料葉たばこ粉砕物1 kg当り全量で4〜6
gを水約100gに溶解して添加する。酵素を添加した
葉たばこ粉砕物スラリーは35〜45°C1好ましくは
37〜40゛Cに保持し、緩かに攪拌しながら5〜24
時間、好ましくは10〜15時間酵素反応を行なわせる
。次いでこの酵素反応終了後、品温を75°C以上、好
ましくは80〜90℃に約15時間加熱して添加した酵
素の酵素作用を失活させる。次いで、室温附近まで冷却
した後、スラリー中の繊維質等からなる不溶物を除去し
、更にケイソウ土等の濾過助剤を用いた清澄濾過器を使
用して常法により清澄濾過する。得られる濾液を10m
〜30mHgの減圧下で濃縮し、ブリックス濃度針によ
る固形物濃度で約50〜60度程度の濃縮物とする。次
いで、この濃縮物にバリン及び/又はプロリンを濃縮物
に対し0.06〜Q、07重量%添加し、攪拌しながら
80〜100℃、好ましくは85〜90°Cに3〜10
時間、好ましくは4〜6時間保持し、メイラード反応を
進行させる。反応終了後、室温に冷却し、必要に応じ生
じた不溶物を濾去して褐色乃至暗褐色の本発明のたばこ
用香料が得られる。
〔作 用〕 以上の方法で得られるたばこ用香料は、単に葉たばこを
水抽出して得られるエキスや、このエキスの加熱処理物
、あるいはこのエキスにアミノ酸を添加し加熱処理して
得られるエキスでは到底得られなかった品質低下葉たば
この喫味改善に顕著な効果を発揮する。この喫味改善効
果は、品質低下葉たばこの種類、悪癖の程度等によって
も異なるが、本発明のたばこ用香料を通當の乾燥および
樽詰め熟成工程を終えた葉たばこに対し0.005〜0
.05重量%、好ましくは0.01重量%以上添加する
ことによって、十分に所期の喫味改善効果を得ることが
できる。
本発明の方法によって葉たばこ原料からたばこ用香料が
得られる機構について考察すると、第1図に示したよう
に、たばこ葉中の生体高分子である殿粉、蛋白質、セル
ロース、ヘミセルロース、核酸及びトリグリセライド等
の各成分に、前記の各種酵素が夫々選択的に作用し、中
間産物を経てグルコース、アミノ酸、ペントース、ヘキ
ソース、ウロン酸、モノヌクレオチソド、脂肪酸、グリ
セリン等の低分子の最終産物へと分解され、更に、これ
らの酵素による消化物中に存在する糖をはじめとするカ
ルボニル化合物や各種アミノ酸を主体とするアミン化合
物のほかに、後に添加される)<リン及び/又はプロリ
ンからなるアミノ酸との間で、いわゆるメイラード反応
(アミノカルボニル反応とも称される)やその他の複雑
な化学反応を起し、葉たばこの喫味改善に有効な成分を
含有する香料に転化されるものと推察される。
〔実施例〕
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明する。
実施例 1 黄色種の品質低下葉たばこの一種であるグレー葉を粉砕
機を用いて径0.5 am程度に粉砕した。この粉砕物
1 kgに水15kgを加え、湿式摩砕機を用いて摩砕
しスラリー状とした。このスラリーのPHは5.6であ
った。このスラリーに前記した種々の生体高分子分解酵
素を総合的に配合した植物組織崩壊酵素5P−249(
ノボ・インダストリー・ジャパン株式会社 商品名)5
gを水100gに溶解して加えた。全体を37℃の温度
で15時時間中かに攪拌しながら酵素反応を行なわせた
次いで80℃で15分間加熱して添加した酵素を失活さ
せた。これを室温に冷却した後繊維質等の不溶物を除き
、次いで清澄濾過機を用いて濾過し、プリンクス濃度4
.5度の濾′/&l 2.5 lを得た。この濾液を1
5mmHHの減圧下で濃縮し、ブリックス濃度55度の
濃縮物916gを得た。
これにバリン595mgを添加し、緩く攪拌しながら9
0°Cで、5時間反応させた。次いで室温まで冷却後不
溶物を濾去して暗褐色のエキス約900gを得、これを
本発明のたばこ用香料とした。
このようにして得られた香料を品質低下葉の一種である
グレー葉に0.01重量%となるよう添加し、常法によ
り巻上品を鋼製して、その喫味を対照巻上品と比較した
。なお、対照品としては、グレー葉の水抽出液をブリッ
クス濃度55度に濃縮したもので、酵素処理及びアミノ
酸添加によるメイラード反応を行なわない以外は、上述
のエキスの調製法と全く同様にして調製し、グレー葉に
同量添加し巻上げたものを使用した。
巻上品の喫味は、20人の訓練された専門の官能検査パ
ネルにより、くせ、渋味、刺激について行なった結果、
第1表のとおりであった。
備考:表中数値は良いと判定したパネルの人数。
*印は5%の危険率で有意であることを示す。
なお、備考は以下の表についても同様である。
第1表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
たグレー葉は、対照品のもつ独特のくせ、即ち、グレー
臭があり、メタリックな味が強(、閉塞感を伴う喫味、
後口に残る渋味、ピリつく刺激等が著しく改善され、本
来の黄色種らしい喫味が発現したとの評価が得られた。
実施例 2 使用酵素としてリパーゼM−AP (天野製薬株式会社
、商品名)5gを用い、酵素処理後添加するアミノ酸と
してプロリンを用いた以外は実施例1と同様にしてグレ
ー葉を処理して本発明の香料を得た。この香料を蛋白臭
葉に0,01重量%になるよう添加して巻上品を調製し
、対照品と比較した。なお、対照品としては、実施例1
の対照品に用いたエキスと同様のエキスを蛋白臭葉に同
量添加し巻上げたものを用いた。これらの巻上品につい
て実施例1と同様に行なった比較試験の結果は第2表の
とおりであった。
第2表 第2表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
た蛋白臭葉は、対照品のもつ独特のくせ即ち喫煙時に蛋
白質が燃焼するようなくさ味や、渋味、辛味、刺激等が
著しく改善され、本来の黄色種らしい喫味が発現したと
の評価が得られた。
実施例 3 使用酵素としてヌクレアーゼであるコクラーゼY(三共
株式会社 商品名)5gを用い、又添加するアミノ酸と
してバリンを用いた以外は実施例1と同様にしてグレー
葉を処理して本発明の香料を得た。この香料を高温乾燥
葉に0.01重量%になるよう添加して巻上品を調製し
対照品と比較した。なお、対照品としては、実施例1の
対照品に用いたエキスと同様のエキスを高温乾燥葉に同
量添加し巻上げたものを用いた。これらの巻上品につい
て実施例1と同様に行なった比較試験の結果は第3表の
とおりであった。
第3表 第3表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
た高温乾燥葉は、対照品のもつ独特のくせ、即ちたばこ
本来のにおい、味が薄く、異質の高温臭を伴なう喫味及
び渋味、辛味、刺激等が著しく改善され、本来の黄色種
らしい喫味が発現したとの評価が得られた。
実施例 4 使用酵素としてセルラーゼであるセルラーゼオノズ力(
ヤクルト薬品工業株式会社 商品名)5gを用い、又添
加するアミノ酸としてプロリンを用いた以外は実施例1
と同様にしてグレー葉を処理して本発明の香料を得た。
この香料を品質の高い米国産黄色種(OCL)に0.0
1重量%になるよう添加して巻上品を調製し対照品と比
較した。
なお、対照品としては、実施例1の対照品に用いたエキ
スと同様のエキスをOCLに同量添加し巻上げたものを
用いた。これらの巻上品について実施例1と同様に行な
った比較試験の結果は第4表のとおりであった。
第4表 第4表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
たOCLは、対照品が僅かにもつくせ、渋味及び刺激等
が抑えられ、より黄色種らしい喫味が発現したとの評価
が得られた。
実施例 5 使用酵素としてアミラーゼであるタライスターゼT−5
(大和化成株式会社 商品名)、グルコアミラーゼであ
るAMC(ノボ・インダストリー・ジャパン株式会社 
商品名)、プロテアーゼであるサモアーゼ(大和化成株
式会社 商品名)、カルボキシペプチダーゼであるCP
a5eW(ぺんてる株式会社 商品名)、セルラーゼで
あるメイセラーゼ(明治製菓株式会社 商品名)、及び
セロビアーゼであるノポザイム188 (ノボ・インダ
ストリー・ジャパン株式会社 商品名)の各1gを用い
、又添加するアミノ酸としてバリンを用いた以外は実施
例1と同様にしてグレー葉を処理して本発明の香料を得
た。この香料をグレー葉に0.01重量%になるよう添
加して巻上品を調製し対照品と比較した。なお、対照品
としては、実施例1と同様の対照品を用いた。
これらの巻上品について実施例1と同様に行なった比較
試験の結果は第5表のとおりであった。
第5表 第5表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
たグレー葉は、対照品のもつ独特のくせ、即ちグレー臭
があり、メタリックな味が強く、閉塞感を伴う喫味、後
口に残る渋味、とりつく刺激等が著しく改善され、本来
の黄色種らしい喫味が発現したとの評価が得られた。
実施例 6 原料葉たばことして黄色種の品質低下葉たばこの一種で
ある蛋白臭葉を用い、使用酵素としてプロテアーゼであ
るプロチンFN(大和化成株式会社 商品名)及びカル
ボキシペプチダーゼであるCPa5eW(ぺんてる株式
会社 商品名)を各2.5g用い、又添加するアミノ酸
としてプロリンを用いた以外は実施例1と同様の条件で
蛋白臭葉を処理して本発明の香料を得た。この香料を品
質の高い米国産芭色種(OCL)に0.01重量%にな
るよう添加して巻上品を調製し、対照品と比較した。な
お、対照品としては、蛋白臭葉について実施例1の対照
品と同様にして調製したエキスをOCLに同量添加し巻
上げたものを用いた。これらの巻上品について実施例1
と同様に行なった比較試験の結果は第6表のとおりであ
った。
第  6  表 第6表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
たOCLは、対照品が僅かにもつ(せ、渋味、刺激等が
抑えられ、より黄色種らしい喫味が発現したとの評価が
得られた。
実施例 7 原料葉たばことして黄色種の品質低下葉たばこの一種で
ある高温乾燥葉を用い、使用酵素としてアミラーゼであ
るクライスターゼT−5(大和化成株式会社 商品名)
5gを用い、又添加するアミノ酸としてバリンを用いた
以外は実施例1と同様に処理して本発明の香料を得た。
この香料をグレー葉に0.01重量%になるよう添加し
て巻上品を調製し対照品と比較した。なお、対照品とし
ては高温乾燥葉について実施例1の対照品と同様にして
調製したエキスをグレー葉に同量添加し巻上げたものを
用いた。これらの巻上品について実施例1と同様に行な
った比較試験の結果は第7表のとおりであった。
第7表 第7表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
たグレー葉についての喫味改善効果は実施例Iの場合と
同様であった。
実施例 8 原料葉たばことして黄色種の品質低下葉たばこの一種で
ある急乾葉を用い、使用酵素としてプロテアーゼである
プロチンFA(大和化成株式会社商品名)5gを用い、
添加するアミノ酸としてプロリンを用いた以外は実施例
1と同様に処理して本発明の香料を得た。この香料を品
質の高い米国産黄色種(OCL)に0.01重量%とな
るよう添加して巻上品を調製し対照品と比較した。なお
、対照品としては急乾葉について実施例1の対照品と同
様にして調製したエキスをOCLに同量添加し巻上げた
ものを用いた。これらの巻上品について実施例1と同様
に行なった比較試験の結果は第8表のとおりであった。
第8表 第8表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
たOCLについての喫味改善効果は実施例4の場合と同
様であった。
実施例 9 原料葉たばことして黄色種の品質低下葉たばこの一種で
ある降灰葉を用い、使用酵素としてアミラーゼ(商品名
・クライスターゼT−5) 、プロテアーゼ(商品名・
プロチンFA)及びセルラーゼ(商品名・セルラーゼオ
ノズカ)の各1.5gを用い、添加するアノミ酸として
バリンを用いた以外は実施例1と同様に処理して本発明
の香料を得た。この香料をグレー葉に0.01重量%に
なるよう添加して巻上品を調製し対照量と比較した。な
お、対照量としては降灰葉について実施例1の対照量と
同様にして:r!!INしたエキスをグレー葉に同量添
加し巻上げたものを用いた。これらの巻上品について実
施例1と同様に行なった比較試験の結果は第9表のとお
りであった。
第9表 第9表の結果に示されるように、本発明の香料を添加し
たグレー葉についての喫味改善効果は実施例5の場合と
同様であった。
実施例 10 原料葉たばことして黄色種の品質低下葉たばこの一種で
ある未熟葉を用い、使用酵素として実施例5と同様のも
の、又添加するアミノ酸としてプロリンを用いた以外は
実施例1と同様に処理して本発明の香料を得た。この香
料を米国産黄色種(OCL)に0.01重量%になるよ
う添加して巻上品を調製し対照量と比較した。なお、対
照量としては未熟葉について実施例1の対照量と同様に
して調製したエキスをOCLに同量添加し巻上げたもの
を用いた。これらの巻上品について実施例1と同様に行
なった比較試験の結果は第10表のとおりであった。
第  10 表 第10表の結果に示されるように、本発明の香料を添加
したOCLについての喫味改善効果は実施例6の場合と
同様であった。
実施例 1) 原料葉たばことして品質の高い米国産黄色種(OCL)
を用い、使用酵素として実施例1と同様の植物組織崩壊
酵素(商品名 SP−249)5gを用い、又、添加す
るアミノ酸としてバリンを用いた以外は実施例1と同様
に処理して本発明の香料を得た。
この香料をグレー葉に0.01重量%となるよう添加し
て巻上品を調製し対照量と比較した。なお対照量として
は、OCLについて実施例■の対照量と同様にして調製
したエキスをOCLに同量添加して巻上げたものを用い
た。これらの巻上品について実施例1と同様に行なった
比較試験の結果は第1)表のとおりであった 第  1)  表 第1)表の結果に示されるように、本発明の香料を添加
したグレー葉についての喫味改善効果は実施例5の場合
と同様であった。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明のたばこ用香料の製
造方法によれば、正常な葉たばこはもとより、悪癖が強
くその喫味改善が従来極めて困難とされてきた品質低下
葉たばこを製造原料として使用することができるので、
高価な葉たばこの有効利用上極めて有益である。又、本
発明の方法によって得られる香料は、品質の高い葉たば
こに添加することにより、その葉たばこのもつ僅かの(
せ、渋味、刺激等を抑制し、又、上記のような品質低下
葉たばこに少量添加することにより、従来その改善が困
難とされてきたくさ味、いや味、苦味等のくせや渋味、
辛味あるいは刺激等の悪癖を著しく抑制し、本来のたば
こらしい香喫味を発現させる顕著な効果がある。
更に、本発明によるたばこ用香料の製造方法は、酵素反
応とメイラード反応の組み合せによる方法であるため、
微生物処理のように高価な設備や繁雑な操作を必要とせ
ず、又、処理時間も大幅に短縮され、低コストで製造可
能であるなど多くの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のたばこ用香料の生成機構の説明図であ
る。 手続補正書(自発 昭和59年12月13日 特許庁長官 志 賀     学 殿 1、 1略牛の15尺 昭和59年特 許 願 第 188775号2、 発明
の名称 たばこ用香料の製造方法 3、 補正をする者 事件との関係    特許出願人 住所 東京都港区虎)門二丁目2番1号名称 (456
)日本専売公社他2名 4、代理人 6、 補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 μ−−、rqQ偽 補正の内容(特願昭59−188775号)1、明細書
第5頁第5行、「特公昭44−28749号」を「特公
昭44−28479号」と補正する。 2、同、第8頁第16行、「約15時間」を「約15分
間」と補正する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)葉たばこ粉砕物を水中で生体高分子分解酵素と反
    応処理し、その処理液にバイン及び/又はプロリンを添
    加反応させることを特徴とするたばこ用香料の製造方法
  2. (2)生体高分子分解酵素が、アミラーゼ、グルコアミ
    ラーゼ、プロテアーゼ、ペプチダーゼ、セルラーゼ、セ
    ロビアーゼ、ヘミセルラーゼ、ヌクレアーゼ及びリパー
    ゼから選ばれる1種又は2種以上の混合物である特許請
    求の範囲第1項記載のたばこ用香料の製造方法。
JP18877584A 1984-09-11 1984-09-11 たばこ用香料の製造方法 Granted JPS6167469A (ja)

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JP18877584A JPS6167469A (ja) 1984-09-11 1984-09-11 たばこ用香料の製造方法

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