JPS61166754A - ワイパ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野〕 本発明は、ワイパ装置に関し、殊に、窓ガラス払拭用ブ
レードを窓ガラスに押圧せしめる力を変えられるワイパ
装置に係る。

（従来の技術） 所謂ワイパ装置は、第２図に図示したように、窓ガラス
（図示せず）を払拭するブレード６と、該ブレード６を
保持するワイパアーム３と、該ワイパアーム３に枢着軸
５を介して枢着されると共に該ワイパアーム３を駆動す
る駆動アーム２と、該駆動アーム２と前記ワイパアーム
３との間に配設されて該ワイパアーム３を前記窓ガラス
側に付勢させるスプリング４とを具備している。

この様に、ブレード６は、ワイパアーム３がスプリング
４の付勢力により枢着軸５まわり時計方向に付勢させら
れることにより、窓ガラスに押圧されていた。従って、
駆動アーム２がモータ１により駆動されると、ワイパア
ーム３を介してブレード６が窓ガラス表面上に沿って揺
動し、雨滴を払拭することとなる。

しかしながら、窓ガラス上の雨滴は、降雨量によって変
わる。また、特に、自動車用ワイパ装置では、高速走行
時、窓ガラス面に沿って生じる気流により、ブレード６
に揚力が作用する。この揚力のため、ブレード６が窓ガ
ラス面から浮上してしまい、雨滴を充分に除去出来なく
なることがあった。

ところが、ワイパアーム３付勢用スプリング４の付勢力
を強くして、ブレード６を強く窓ガラス面に押圧させる
と、揚力の小さい低速時には、ブレード６が窓ガラスに
過度に圧着されることとなる。従って、払拭時、ブレー
ド６にびびり作動を生じたり、ブレード６の寿命を短く
させると言う弊害がある。

このため、特開昭５７−９２８号公報のものでは、ワイ
パアーム３に沿ってフィンを付設している。このフィン
により、車両高速時作用する気流でワイパアーム３を窓
ガラス側に押しつけるようにしていた。これにより、車
速に応じてブレード６を窓ガラスへ押圧させていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この従来の技術では、付設したフィンに
より、ワイパアームの作動特恵ガラスの視野が妨げられ
ると言う問題がある。また、一本のワイパアーム３で払
拭させるワイパ装置では、ワイパアーム３が９０度以上
回転することがある。この９０度を越えた領域では、フ
ィンは背面側から気流を受けることとなるので、充分な
押しつけ力が得られなくなると言う問題があった。

そこで、本発明は、上記問題点を解決することを技術的
課題とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 上記課題解決のために、本発明では次の手段を講じた。

即ち、窓ガラスを払拭するブレードと、該ブレードを保
持するワイパアームと、該ワイパアームに枢着されると
共に該ワイパアームを駆動する駆動アームと、該駆動ア
ームと前記ワイパアームとの間に配設されて該ワイパア
ームを前記窓ガラス側に付勢させるスプリングとを具備
してなるワイパ装置において、前記スプリングの一端を
前記ワイパアームに、前記他端を可動ブラケットに夫々
係止させると共に、該可動ブラケットを前記ワイパアー
ムの駆動ブラケットに対する枢着軸まわりに位置調節自
在に前記駆動ブラケットに配設したことにある。

（作用） 本発明で講じた手段によれば、一端をワイパアームに係
止させたスプリングの他端を可動ブラケットに係止させ
ている。そして、この可動ブラケットをワイパアームの
駆動ブラケットに対する枢着軸まわりに位置調節自在に
前記駆動ブラケットに配設している。従って、可動ブラ
ケットの位置を調節すると、スプリングのワイパアーム
に対する付勢力向が変化する。よって、スプリングによ
ってワイパアームに作用するモーメントが変えられるの
で、高速走行時にはスプリングを高モーメント位置に、
低速走行時には低モーメント位置に位置するよう、可動
ブラケットを変位させることにより、ワイパアームに保
持されたブレードの窓ガラスに対する押圧力が適宜最適
値に設定されることとなる。この結果、ブレードが円滑
に窓ガラス上を摺動するようになる。

（実施例） 以下図面に従って本発明の好ましい一実施例について説
明する。

第１図は本発明による自動車用ワイパ装置２０を示す。

該装置２０は、窓ガラスを払拭するブレード（図示せず
）を保持するワイパアーム３と、該ワイパアーム３がピ
ン５により枢支された駆動アーム２とを有する。更に、
駆動アーム２に対して直交するようにして駆動シャフト
２ａが配されている。この駆動シャフト２ａは、セレー
ション機構（図示せず）を介して、駆動アーム２に係止
されている。駆動シャフト２ａの先端に螺合されたナツ
ト１６により駆動アーム２に固定されて、駆動シャフト
２ａと駆動アーム２とは一体的とされている。

駆動シャツ１−２ａは、軸受８，８を介して、支持ブラ
ケット７に回転自在に保持されている。そして、支持ブ
ラケット７は車体（図示せず）に保持されている。また
、駆動シャフト２ａが支持ブラケット７から脱落しない
ように、支持ブラケッドアの先端は、ワッシャを介して
クリップ１７で駆動シャフト２ａに係止されている。

更に、駆動シャフト２ａの下端には、セレーション機構
（図示せず）を介してリンク１５が係止されている。こ
のリンク１５はナツト１９により駆動シャフト２ａに挟
持固定されている。リンク１５は、該リンク１５に設け
られたビン１５ａを介して、図示しないモータと作用的
に連結されている。従って、モータの回転に応じて、リ
ンク１５が駆動シャフト２ａまわりに揺動すると、該駆
動シャフト２ａも自身の軸まわりに揺動する。よって、
駆動アーム２及びワイパアーム３が駆動シャフト２ａま
わりに揺動され、ワイパアーム３に保持されたブレード
により窓ガラスが払拭される。

次に本発明に基づく構成の要部について説明する。

駆動アーム２に固定された駆動シャフト２ａは中空状で
、その中空部内には、シャフト２９が上下方向に変位自
在に配されている。シャフト２９の上端は軸受３３に、
下端はナツト１９に嵌合支持されている。シャフト２９
の上端の大径部分とナツト１９の間には、リターンスプ
リング３６が配されシャフト２９を上方に付勢している
。

シャフト２９の下端には、軸受３４を介してプレート２
３が遊嵌係止されている。プレート２３は、クランク２
４の一端に固定されている。クランク２４は、ビン２４
ａにより、ブラケット７に枢支されると共に、その他端
にはロッド２５が連結されている。ロッド２５には、図
示しないモータ等に連結されており、その位置が左右方
向に変位される。

ワイパ装置２０の作用について説明する。

リンク１５を駆動させて、駆動シャツ）２ａをその軸ま
わりに揺動させる。これにより、駆動シャツ）２ａに固
定された駆動アーム２を介して、ワイパアーム３が駆動
シャフト２ａまわりに揺動される。よって、ワイパアー
ム３に保持されたブレードにより、窓ガラスが払拭され
る。

更に、ロッド２５を図示左側に変位させると、クランク
２４がピン２４ａまわり時計方向に回動する。これによ
り、軸受２４を介してシャフト２９が下方に押しさげら
れる。従って、リンク１０が、二点鎖線で図示した位置
に移動する。よって、リンク１０に端部を係止されたス
プリング４も二点鎖線で図示したように位置することと
なる。

即ち、スプリング４はワイパアーム３との係止端部を中
心として回動されるので、スプリング４のワイパアーム
３に対する付勢方向が変えられる。

この結果、ワイパアーム３に作用するモーメントが大き
くなって、ワイパアーム３に保持されたブレードが窓ガ
ラスに強く押圧されるように調節される。

反対に、ロッド２５を図示右側に変位させると、クラン
ク２４がピン２４ａまわり反時計方向に回動する。これ
により、クランク２４が軸受３４から離間し、リターン
スプリング３６に付勢されてシャフト２９が上方に移動
する。リンク１０を介して、スプリング４が逆方向に回
動され、スプリング４によりアーム３に作用するモーメ
ントが小さくなり、ブレードの押圧力が軽減される。こ
の様にして、スプリング４が適宜回動させられるので、
アーム３に作用するモーメントが調節され、ブレードの
窓ガラスへの押圧を最適状態と為せることとなる。

スプリング４のワイパアーム３に対する係止位置と、リ
ンクｌＯのシャフト２９に対する枢着位置とは、充分離
間されている。更に、スプリング４に対して、リンク１
０を略直角方向に移動させている。従って、リンク１０
の位置調節時スプリング４の長さが余り変化しない。よ
って、リンク１０の位置調節にスプリング４の付勢力が
影響せず、リンクｌＯの駆動源たるモータ等を小出力即
ち小型として利用できる。

尚、プレート２３に軸受３４は、遊嵌されているから、
駆動シャフト２ａの揺動に伴う、シャフト２９の揺動は
、プレート２３側に影響しない。

次に、第３図に示した本発明によるワイパ装置の変形実
施例を説明する。

本ワイパ装置３０では、スプリング４の回動機構が上述
のワイパ装置２０と異なる。駆動シャフ）２ａの中空部
内には、スクリュウ−シャフト９が配置されている。ス
クリュウ−シャフト９の一端は駆動シャフト２ａに軸支
され、その他端はナツト１９に軸支される。スクリュウ
−シャフト９の下端側には大径部９ａがあり、該大径部
９ａによりスクリュウ−シャフト９の抜は止めが図られ
る。

スクリュウ−シャフト９の上端には捻子部が設けられ、
該捻子部にはナツト１１が螺合されている。ナツト１１
には、ピン１２を介して、可動ブラケットたるリンク１
０の一端が枢支されている。リンク１０の他端とワイパ
アーム３との間には、引っ張りコイルスプリング４が張
設されている。この引っ張りコイルスプリング４により
、ワイパアーム３がピン５まわり時計方向に付勢されて
いる。この結果、ワイパアーム３に保持されたブレード
が窓ガラスに圧接される。

スクリュウ−シャフト９の下端は、ナツト１９から外方
に延在させられ、先端に第１傘歯車１３が固定される。

この第１傘歯車１３には第２傘歯車１４が噛み合いされ
、該第２傘歯車１４は、駆動シャフト２ａに固定された
モータ用ブラケット１８に取り付けられたモータＭによ
り回転される。よって、モータＭが回転すると、雨傘歯
車１４．１３を介して、スクリュウ−シャフト９が回転
される。スクリュウ−シャフト９の回転により、ナツト
ｌｌの螺合位置が調節される。

尚、モータ用ブラケット１８が駆動シャフト２ａ上に配
置されているから、駆動シャフト２ａと共に、スクリュ
ウ−シャフト９．モータＭ１両傘歯車１３．１４．ナツ
ト１１及びリンク１０も駆動シャフト２ａの軸まわりに
揺動する。よって、ワイパアーム３の揺動に対して、何
等支障とはならない。

この変形実施例は、以下のように作用する。

高速走行時には、モータＭを回転して、傘歯車１３．１
４を介して、スクリュウ−シャフト９を回転させる。こ
れにより、スクリュウ−シャフト９に対するナラ）１１
の螺合位置を図示下方に変位させる。例えば、二点鎖線
で示した位置にピン１２が位置するようナツト１１を変
位させる。ピン１２の移動により、該ピン１２を介して
ナツト１１に枢支されたリンクｌＯも移動する。よって
、リンク１０に端部を係止されたスプリング４も二点鎖
線で図示した軸線Ａに沿って位置するようになる。即ち
、スプリング４はワイパアーム３との係止端部を中心と
して回動されるので、スプリング４のワイパアーム３に
対する付勢方向が変えられる。この結果、ワイパアーム
３に作用するモーメントが大きくなって、ワイパアーム
３に保持されたブレードが窓ガラスに強く押圧されるよ
うに調節される。反対に、スプリング４を逆方向に回動
させると、スプリング４によるモーメントが小さくなり
、ブレードの押圧力が軽減される。

スプリング４のワイパアーム３に対する係止位置と、リ
ンク１０のナツト１１に対する枢着位置は、充分離間さ
れている。更に、スプリング４に対して、ナツト１１を
略直角方向に移動させている。従って、ナラ）１１の位
置調節時スプリング４の長さが余り変化しない。よって
、ナラ）１１の位置調節にスプリング４の付勢力が影響
せず、ナツト１１の駆動源たるモータＭを小型として利
用できる。

尚、モータＭの制御スイッチを車室内に設けておけば、
室内からブレードの押圧力調整ができる。また、車速の
応じてモータＭを駆動させて、ブレードの押圧力を自動
的に変えるようにしてもよい。更に、モータＭに換えて
、リンク機構によりスプリング４を回動させるようにし
てもよい。また、スプリング４の回動位置を連続的に限
らず、段階的に調節できるようにしてもよい。これらの
点は、前述の実施例（第１図）でも同様である。

〔発明の効果〕

ブレードの押圧力を調節する手段としては、ワイパアー
ム付勢用スプリングの取りつけ荷重を変えることが考え
るられる。しかしながら、スプリングの取りつけ荷重を
大きくするには、大きな操作力を要するので、操作性の
低下及び操作機構の大型化が避けられない。

これに対して、本発明の手段によれば、ワイバアーム付
勢用スプリングを回動させることにより、ワイパアーム
に作用するモーメントを変えて、ブレードの押圧力を調
節している。従って、スプリングの取りつけ荷重を大き
くさせないので、小さな操作力で済み、よって、操作機
構を小型とできるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるワイパ装置の一実施例を示す断面
図、第２図は従来装置の概略を示す正面図、及び第３図
は本発明による変形実施例を示す断面図である。 ２・２ａ・・・駆動アーム、３・・・ワイパアーム、４
・・・スプリング、１０・・・リンク（可動ブラケット
）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 窓ガラスを払拭するブレードと、該ブレードを保持する
   ワイパアームと、該ワイパアームに枢着されると共に該
   ワイパアームを駆動する駆動アームと、該駆動アームと
   前記ワイパアームとの間に配設されて該ワイパアームを
   前記窓ガラス側に付勢させるスプリングとを具備してな
   るワイパ装置において、前記スプリングの一端が前記ワ
   イパアームに、前記他端が可動ブラケットに夫々係止さ
   れ、該可動ブラケットが前記ワイパアームの駆動ブラケ
   ットに対する枢着軸まわりに位置調節自在に前記駆動ブ
   ラケットに配設されたワイパ装置。