JPH0692203A - 車両用ワイパ - Google Patents

車両用ワイパ

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Publication number
JPH0692203A
JPH0692203A JP4245233A JP24523392A JPH0692203A JP H0692203 A JPH0692203 A JP H0692203A JP 4245233 A JP4245233 A JP 4245233A JP 24523392 A JP24523392 A JP 24523392A JP H0692203 A JPH0692203 A JP H0692203A
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JP
Japan
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wiper
arm
actuator
state
blade
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JP4245233A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
浩志 松本
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイパブレードのブレードラバーの変形や劣
化を防止して払拭性能を確保するための機構が簡単でか
つ操作性もよく実現できる車両用ワイパを得る。 【構成】 ワイパ10では、ワイパアーム12A、12
Bの直下にアクチュエータ40、42が配置されてい
る。アクチュエータ40、42はモータ44の駆動によ
ってシャフト54がスライド移動し、リテーナ24に係
合して回動させることができる。このため、単にモータ
44を所望により駆動させることでアクチュエータ4
0、42によってリテーナ24を回動させ、リフトバッ
ク状態及びロックバックさせることができる。これによ
り、ブレードラバーの変形や劣化を防止でき、操作性も
大幅に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のウインドシール
ドガラス等を払拭する車両用ワイパに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウインドシールドガラス等を払
拭する車両用ワイパは、ブレードラバーがウインドシー
ルドガラス面に密着して確実に払拭できるように、ブレ
ードラバーを保持するワイパアームに引張スプリング等
を連結して所定のアーム圧を付与している。
【0003】ところで、ゴム製とされるブレードラバー
は、前記所定のアーム圧を付与され続けると当然のこと
ながら変形や劣化を生じる。このような変形や劣化が生
じた場合には、ブレードラバーがウインドシールドガラ
ス面に最適状態で密着せず、払拭性能が低下する原因で
あった。
【0004】この場合、車両の走行状態に応じてワイパ
アームに付与されるアーム圧を低減させることができる
ワイパ装置も提案されているが(例えば、特開昭62−
6853号公報等)、単にワイパアームに付与されるア
ーム圧を低減させるのみでは、前述のブレードラバーの
変形や劣化を完全に防止することはできず、根本的な解
決にはならない。
【0005】一方、従来より、車両用ワイパにおいて
は、ワイパアーム(ブレードラバー)を、引張スプリン
グの反押圧力、すなわちスプリングによるモーメント作
用方向が反払拭面方向である力によって、ウインドシー
ルドガラス面から略垂直程度に大幅に離間させて保持す
る(ロックバック状態とする)機構を備えたものがあ
る。
【0006】この種のロックバック機構を備えた車両用
ワイパでは、ワイパアームをロックバック状態とするこ
とにより、ブレードラバーがウインドシールドガラス面
から完全に離間されるため、ブレードラバーに不要なア
ーム圧が付与されることがなく、ブレードラバーの変形
や劣化の防止という点においては有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ロックバック機構を備えた車両用ワイパでは、ワイパア
ームを乗員が車外側から手動により操作して強制的に回
動させ、これによりウインドシールドガラス面から離間
させて保持状態とする必要がある等、ワイパアームをロ
ックバック状態とするための操作が煩雑であり、操作性
が極めて悪い欠点があった。
【0008】したがって、現実的には、ワイパアームを
頻繁にこのようなロックバック状態にすることは稀であ
り、結果的にブレードラバーの変形や劣化を防止するに
は余り効果的ではなかった。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ワイパブレー
ドのブレードラバーの変形や劣化を防止して払拭性能を
確保するための機構が簡単でかつ操作性もよく実現でき
る車両用ワイパを得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用ワイ
パは、ワイパブレードを保持するワイパアームがピボッ
ト軸に連結されたアームヘッドに回動可能に支持され、
前記アームヘッドと前記ワイパアームとの間に配置され
たスプリングにより前記ワイパブレードが払拭面に押圧
されると共に、前記ワイパアームが前記アームヘッドに
対して所定量回動することにより前記スプリングによる
前記払拭面への押圧力を保持しつつ前記払拭面から前記
ワイパブレードを離間させたリフトアップ状態、及び前
記スプリングの反押圧力により前記ワイパブレードを前
記払拭面から離間保持させたロックバック状態となる車
両用ワイパにおいて、前記ワイパアームの停止位置また
は反転位置に配置され、前記ワイパアームに対し係合す
ることにより前記ワイパアームを前記アームヘッドに対
して回動させるアクチュエータと、前記アクチュエータ
を作動させるモータと、前記アクチュエータが前記ワイ
パアームから離間して前記ワイパブレードが払拭面に押
圧される状態と、前記アクチュエータが前記ワイパアー
ムと係合して前記ワイパアームを回動させた前記リフト
アップ状態と、前記アクチュエータが前記ワイパアーム
と係合して前記ワイパアームを更に回動させた前記ロッ
クバック状態と、の各状態に前記モータの駆動を制御す
る制御装置と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成の車両用ワイパでは、モータの駆動に
よってアクチュエータが作動されることにより、アクチ
ュエータがワイパアームから離間しあるいはこれと係合
する。ワイパアームはアクチュエータによって係合され
ることによりアームヘッドに対して回動され、アクチュ
エータの作動量に応じてリフトアップ状態あるいはロッ
クバック状態となる。このアクチュエータの作動量(モ
ータの駆動量)は制御装置によって制御され、所望によ
り前記各状態とすることができる。
【0012】したがって、通常のワイパ作動時において
は、アクチュエータがワイパアームから離間してワイパ
ブレードが払拭面に押圧される状態とすることにより、
ワイパブレードには所定のアーム圧が付与されて払拭性
能を確保できる。一方、ワイパ不作動時においては、ア
クチュエータがワイパアームと係合して所定量回動させ
ワイパアーム(ワイパブレード)がリフトアップされた
状態とすることにより、ワイパブレードが払拭面から離
間されることになり、ワイパブレードに不要なアーム圧
が付与されることがなく、ブレードラバーの変形や劣化
が防止される。さらに、降雪状態における駐車時等に
は、アクチュエータがワイパアームを押圧して所定量回
動させワイパアームがロックバックされた状態とするこ
とにより、ワイパアーム及びワイパブレードが払拭面か
ら完全に離間されるため、ワイパブレードに不要なアー
ム圧が付与されることがなくブレードラバーの変形や劣
化が防止されるのみならず、ワイパブレード自体に雪等
が付着して払拭面にワイパブレードが貼り付いてしまう
ことも防止される。
【0013】さらにここで、ワイパアームを前記各状態
とするアクチュエータは、その作動量(モータの駆動
量)が制御装置によって制御されて作動されるため、例
えば車室内においてもワイパアームを前記各状態とする
ための操作が可能となり、ワイパアームを通常の状態か
らリフトアップ状態あるいはロックバック状態とするた
めの操作が容易で、操作性が極めて向上する。
【0014】このように、ワイパブレードのブレードラ
バーの変形や劣化を防止して払拭性能を確保するための
機構が簡単でかつ操作性もよく実現できる。
【0015】
【実施例】図1には本発明の実施例に係る車両用ワイパ
10の概略全体構成図が示されている。
【0016】ワイパ10は、基本的に同一構造の右ワイ
パ10Aおよび左ワイパ10Bによって構成された所謂
平行連動式とされている。左右ワイパは、それぞれワイ
パアーム12A、12B、ワイパブレード14A、14
Bを備えており、ワイパアーム12A、12Bの往復回
動によってワイパブレード14A、14Bがそれぞれセ
ツト位置からオープン位置までの間で往復回動して払拭
面に付着した雨滴等を払拭する。
【0017】ここで、右ワイパ10A及び左ワイパ10
Bは基本的に同一構造とされているため、以下において
は右ワイパ10Aについて主に説明する。
【0018】右ワイパ10Aにおいては、アームヘツド
16の一端部が、ベース18に回動可能に支持されたピ
ボツト軸20の先端に固定されており、これによりワイ
パアーム12A及びワイパブレード14Aは常にピボツ
ト軸20と共に回転する。ピボツト軸20の下端部には
リンクレバー22が連結されている。
【0019】一方、アームヘツド16の他端部には、ワ
イパアーム12Aを構成するリテーナ24が所定角度回
動可能に支軸27(図6、図8、図10に図示)を介し
て連結されている。このリテーナ24の先端部に、アー
ムピース26を介して前記ワイパブレード14Aが保持
されている。ワイパブレード14Aは、ウインドシール
ドガラスGに当接するブレードラバー28(共に図7、
図9に図示)を複数のヨークレバー、セカンダリレバー
及びプライマリレバーによって保持した構成となってお
り、ブレードラバー28がウインドシールドガラスGに
当接して雨滴等を払拭できる。
【0020】また、図6、図8、図10に示す如く、リ
テーナ24(アームピース26)には、引張スプリング
80の一端が連結されており、さらに引張スプリング8
0の他端はアームヘツド16の中間部に連結されてい
る。
【0021】以上の如き構成とされた右ワイパ10Aの
前記リンクレバー22は、この右ワイパ10Aと同一構
造とされた左ワイパ10Bのリンクレバー30にロッド
32を介して連結されており、リンクレバー22とリン
クレバー30は常に一体的に連動される。さらに、リン
クレバー22には、リンクロッド34の一端が連結され
ており、リンクロッド34の他端は、ワイパモータ36
の回転軸に取り付けられたアーム38の先端に連結され
ている。これにより、ワイパモータ36の駆動力が、ア
ーム38、リンクロッド34を介してリンクレバー22
へ伝達されると共に、ロッド32を介してリンクレバー
30へも伝達され、右ワイパ10A(ワイパアーム12
A及びワイパブレード14A)及び左ワイパ10B(ワ
イパアーム12B及びワイパブレード14B)がそれぞ
れ往復回動される構成である。
【0022】一方、ワイパアーム12A、ワイパアーム
12Bの下方には、ワイパアーム12A、ワイパアーム
12Bをそれぞれ回動させるためのアクチュエータ4
0、アクチュエータ42及びモータ44が配置されてい
る。このアクチュエータ40とアクチュエータ42は同
一構造とされており、以下においては一方のアクチュエ
ータ42について説明する。
【0023】ここで、図2にはこのアクチュエータ42
の一部破断した平面図が示されており、図3にはアクチ
ュエータ42の一部破断した側面図が示されている。
【0024】アクチュエータ42は、ホルダ46を備え
ており、停止状態におけるワイパアーム12Bに対応し
てその直下に固定されている。ホルダ46は、軸線方向
中間部にフランジ部48を有する略円筒形に形成されて
おり、フランジ部48よりも上部が上収容部50とさ
れ、フランジ部48よりも下方が上収容部50よりも若
干大径の下収容部52とされている。
【0025】ホルダ46の上収容部50にはシャフト5
4が配置されている。シャフト54は、四角柱に形成さ
れホルダ46の上収容部50から突出される押圧部56
と、外周に螺子溝が形成され上収容部50内に位置する
螺子部58とによって構成されている。このシャフト5
4は、ホルダ46から突出する押圧部56がホルダ46
に対して軸線周りの回転を阻止されており、かつ軸線方
向に沿ってスライド移動可能に収容されている。シャフ
ト54の押圧部56は、ワイパアーム12Bに対向して
おり、軸線方向に沿ってスライド移動することにより、
図4に示す如くリテーナ24の下面に取り付けられた当
接板25を押圧することができる。
【0026】一方、ホルダ46の下収容部52には、ウ
ォームホイールギヤ60がホルダ46と同軸的でかつ相
対回転可能に収容されている。このウォームホイールギ
ヤ60には、上収容部50へ向けて突出する円筒形の凸
部62が形成されている。凸部62の内周壁には前記シ
ャフト54の螺子部58に対応する螺子溝が形成されて
おり、螺子部58と噛み合っている。このため、ウォー
ムホイールギヤ60が軸線周りに回転すると、軸線周り
の回転が阻止されたシャフト54(螺子部58)が軸線
に沿ってスライド移動する構成である。
【0027】また、ホルダ46の下収容部52にはウォ
ームギヤ64が収容されており、ウォームホイールギヤ
60と噛み合っている。ウォームギヤ64は、連結ロッ
ド66を介してモータ44に連結されており、モータ4
4の駆動によって回転される。
【0028】ウォームホイールギヤ60の下面には、図
5に示す如く、カムパターン68が形成されており、制
御装置70に電気的に接続されている。これにより、ウ
ォームホイールギヤ60の回転数をカウントしてシャフ
ト54の移動量を検出することができる。また、制御装
置70は、前述のワイパモータ36及びモータ44に接
続されると共にワイパスイッチ72が接続されており、
ワイパスイッチ72の操作に応じてワイパモータ36及
びモータ44の駆動を制御できる。
【0029】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
の車両用ワイパ10では、ワイパ作動時においては、ワ
イパスイッチ72の操作により先ずモータ44が駆動さ
れる。
【0030】モータ44が駆動されると、この駆動力が
連結ロッド66を介してウォームギヤ64が回転され、
ウォームホイールギヤ60が回転される。ウォームホイ
ールギヤ60が軸線周りに回転すると、アクチュエータ
40、42のシャフト54は軸線周りの回転が阻止され
ているため、螺子部58が軸線に沿ってスライド移動し
て押圧部56がホルダ46の内方へ入り込み、シャフト
54が最も下方へ移動した状態とされる。これにより、
図6に示す如く、シャフト54の押圧部56はワイパア
ーム12A、12Bのリテーナ24(当接板25)から
離間される。したがって、この状態では、図7に示す如
く、ワイパブレード14A、14Bの各ブレードラバー
28は所定のアーム圧でウインドシールドガラスGに圧
接される。
【0031】次いで、ワイパモータ36が駆動する。ワ
イパモータ36が駆動すると、ワイパモータ36の駆動
力がアーム38、リンクロッド34を介してリンクレバ
ー22へ伝達されると共に、ロッド32を介してリンク
レバー30へも伝達され、右ワイパ10A(ワイパアー
ム12A及びワイパブレード14A)及び左ワイパ10
B(ワイパアーム12B及びワイパブレード14B)が
それぞれ往復回動される。これにより、ウインドシール
ドガラスGが払拭される。
【0032】一方、ワイパ10を停止させる際には、ワ
イパスイッチ72の操作によってワイパモータ36が停
止されると共に、モータ44が前述とは逆向きに駆動さ
れる。
【0033】モータ44が駆動(逆回転)されると、こ
の駆動力が連結ロッド66を介してウォームギヤ64が
回転され、ウォームホイールギヤ60が回転される。ウ
ォームホイールギヤ60が軸線周りに回転すると、軸線
周りの回転が阻止されたシャフト54(螺子部58)が
軸線に沿ってスライド移動し、前述とは逆に、押圧部5
6がホルダ46から突出してワイパアーム12A、12
Bのリテーナ24(当接板25)を押圧する。これによ
り、ワイパアーム12A、12B(リテーナ24)が支
軸27周りに回動される。また、ウォームホイールギヤ
60の回転はカムパターン68を介して制御装置70に
よってカウントされ、ウォームホイールギヤ60の回転
量すなわちシャフト54のスライド移動量がリフトアッ
プ状態に対応した所定値に達すると、モータ44が停止
される。これにより、ワイパアーム12A、12Bは、
図8に示す如く、リフトアップ状態となり、ワイパブレ
ード14A、14B(ブレードラバー28)は図9に示
す如くウインドシールドガラスGから離間される。した
がって、ワイパブレード14A、14Bに不要なアーム
圧が付与されることがなく、ブレードラバー28の変形
や劣化が防止される。
【0034】一方、降雪状態における駐車時等には、ワ
イパアーム12A、12Bをロックバック状態とするこ
とができる。
【0035】すなわち、ワイパスイッチ72を操作する
ことによりモータ44が更に駆動される。このモータ4
4の駆動により、前述と同様にシャフト54(螺子部5
8)が軸線に沿ってスライド移動し、押圧部56がワイ
パアーム12A、12Bのリテーナ24(当接板25)
を更に押圧する。これにより、ワイパアーム12A、1
2B(リテーナ24)が支軸27周りに更に回動され
る。また、ウォームホイールギヤ60の回転はカムパタ
ーン68を介して制御装置70によってカウントされ、
ウォームホイールギヤ60の回転量すなわちシャフト5
4のスライド移動量がロックバック状態に対応した所定
値(前述のリフトアップ状態における量よりも多い)に
達するとモータ44が停止される。これにより、ワイパ
アーム12A、12Bは、図10に示す如く、引張スプ
リング80とアームヘッド16との係止点81と、支軸
27とを結ぶ直線Hよりも上方へ押し上げられ、引張ス
プリング80の反押圧力によりロックバック状態とな
り、ワイパブレード14A、14B(ブレードラバー2
8)は、ウインドシールドガラスGから略垂直に立設さ
れて完全に離間されて保持される。さらに、ワイパアー
ム12A、12Bが一旦ロックバック状態となりこれが
保持された後には、モータ44が反転して、シャフト5
4は前述の初期状態(図8に示すリフトアップ状態)に
復帰する。
【0036】このワイパアーム12A、12Bのロック
バック状態では、ワイパブレード14A、14B(ブレ
ードラバー28)に不要なアーム圧が付与されることが
なくブレードラバー28の変形や劣化が防止されるのみ
ならず、ワイパブレード14A、14B自体に雪等が付
着してウインドシールドガラスGにワイパブレード14
A、14B(ブレードラバー28)が貼り付いてしまう
ことも防止され、一層効果的である。
【0037】このように、本実施例に係るワイパ10で
は、通常のワイパ作動時においては、アクチュエータ4
0、42(シャフト54)がワイパアーム12A、12
Bから離間する状態とすることにより、ワイパブレード
14A、14Bには所定のアーム圧が付与されてブレー
ドラバー28がウインドシールドガラスGに押圧され、
払拭性能を確保できる。一方、ワイパ不作動時において
は、アクチュエータ40、42のシャフト54がワイパ
アーム12A、12Bを押圧して所定量回動させワイパ
アーム12A、12B(ワイパブレード14A、14
B)がリフトアップされた状態とすることにより、ワイ
パブレード14A、14Bが払拭面から離間されること
になり、ワイパブレード14A、14Bに不要なアーム
圧が付与されることがなく、ブレードラバー28の変形
や劣化が防止される。さらに、降雪状態における駐車時
等には、アクチュエータ40、42のシャフト54の移
動量を更に多くすることによりワイパアーム12A、1
2Bをロックバック状態とすることができ、ブレードラ
バー28の変形や劣化が防止されるのみならず、ワイパ
ブレード14A、14B自体に雪等が付着してウインド
シールドガラスGにワイパブレード14A、14B(ブ
レードラバー28)が貼り付いてしまうことも防止され
る。
【0038】さらにここで、ワイパアーム12A、12
Bを前記各状態とするアクチュエータ40、42は、そ
の作動量(モータ44の駆動量)が制御装置によって制
御されて作動されるため、例えば車室内においてもワイ
パアーム12A、12Bを前記各状態とするための操作
が可能となり、ワイパアーム12A、12Bを通常のワ
イパ作動状態からリフトアップ状態あるいはロックバッ
ク状態とするための操作が容易で、操作性が極めて向上
する。
【0039】このように、ワイパ10では、ワイパブレ
ード14A、14Bのブレードラバー28の変形や劣化
を防止して払拭性能を確保するための機構が簡単でかつ
操作性もよく実現できる。
【0040】なお、前記実施例においては平行連動式の
ワイパ10の右ワイパ10Aについて主に説明したが、
左ワイパ10Bにおいても同様の構成として適用できる
ことは勿論である。また、本発明は平行連動式のワイパ
に限らず、所謂ワンアームワイパに適用してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る車両用ワ
イパは、ワイパブレードのブレードラバーの変形や劣化
を防止して払拭性能を確保するための機構が簡単でかつ
操作性もよく実現できるという優れた効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用ワイパの全体構成
を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る車両用ワイパのアクチュ
エータの一部破断した平面図である。
【図3】本発明の実施例に係る車両用ワイパのアクチュ
エータの一部破断した側面図である。
【図4】本発明の実施例に係る車両用ワイパのリテーナ
とシャフトの対応関係を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例に係る車両用ワイパのアクチュ
エータに設けられたカムパターンの平面図である。
【図6】本発明の実施例に係る車両用ワイパの通常作動
時におけるリテーナとアクチュエータのシャフトの対応
関係を示す側面図である。
【図7】本発明の実施例に係る車両用ワイパの図6に示
す通常作動時におけるブレードラバーの状態を示す断面
図である。
【図8】本発明の実施例に係る車両用ワイパのリテーナ
がリフトアップされた状態におけるリテーナとアクチュ
エータのシャフトの対応関係を示す側面図である。
【図9】本発明の実施例に係る車両用ワイパの図8に示
すリフトアップ状態におけるブレードラバーの状態を示
す断面図である。
【図10】本発明の実施例に係る車両用ワイパのリテー
ナがロックバックされた状態におけるリテーナとアクチ
ュエータのシャフトの対応関係を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ワイパ 10A 右ワイパ 10B 左ワイパ 12A ワイパアーム 12B ワイパアーム 14A ワイパブレード 14B ワイパブレード 16 アームヘツド 20 ピボツト軸 24 リテーナ 28 ブレードラバー 40 アクチュエータ 42 アクチュエータ 44 モータ 46 ホルダ 54 シャフト 56 押圧部 58 螺子部 70 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパブレードを保持するワイパアーム
    がピボット軸に連結されたアームヘッドに回動可能に支
    持され、前記アームヘッドと前記ワイパアームとの間に
    配置されたスプリングにより前記ワイパブレードが払拭
    面に押圧されると共に、前記ワイパアームが前記アーム
    ヘッドに対して所定量回動することにより前記スプリン
    グによる前記払拭面への押圧力を保持しつつ前記払拭面
    から前記ワイパブレードを離間させたリフトアップ状
    態、及び前記スプリングの反押圧力により前記ワイパブ
    レードを前記払拭面から離間保持させたロックバック状
    態となる車両用ワイパにおいて、 前記ワイパアームの停止位置または反転位置に配置さ
    れ、前記ワイパアームに対し係合することにより前記ワ
    イパアームを前記アームヘッドに対して回動させるアク
    チュエータと、 前記アクチュエータを作動させるモータと、 前記アクチュエータが前記ワイパアームから離間して前
    記ワイパブレードが払拭面に押圧される状態と、前記ア
    クチュエータが前記ワイパアームと係合して前記ワイパ
    アームを回動させた前記リフトアップ状態と、前記アク
    チュエータが前記ワイパアームと係合して前記ワイパア
    ームを更に回動させた前記ロックバック状態と、の各状
    態に前記モータの駆動を制御する制御装置と、 を備えたことを特徴とする車両用ワイパ。
JP4245233A 1992-09-14 1992-09-14 車両用ワイパ Pending JPH0692203A (ja)

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