JPS6037379B2 - 自動製氷機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は所謂逆セルタィプの製氷機であって製氷運転及
び脱氷運転の終了を夫々サーモスタット等の温度感知装
置の動作に基づき終了する自動製氷機に関し、特に製氷
運転中或るし、は脱氷運転中に貯氷庫内の所定氷量を検
出する貯氷量検出装置が動作したとき機械をいかなる状
態で停止せしめたち機械に支障を来たす事がないかとい
う点に鑑みて構成された自動製氷機を提供するものであ
る。

以下に本発明を第１図の機械構成と第２図の電気回路に
基づき説明する。

１は所謂逆セルタィプの製氷装置で、下向きに閉口する
複数の製氷部２を有した冷凍室３と、該冷凍室３の上塗
上に設けた蒸発器４と、冷凍室３を下方から塞ぐ平板で
ある水皿５と該水皿５に固定された水皿５と共に煩動可
能な水タンク６と水皿５下面に前記製氷部２と対応させ
て設けた送水管７と水タンク６内の水を送水管７に圧送
し水皿５に穿設した複数の噴水口８を通して各製氷部２
に噴水すると共に水タンク６へ帰還してきた余水を再び
送水管７に循環せしめる循環ポンプ３０、そして前記水
皿５及び水タンク６を破線の如く額動せしめ再び通常位
置まで復動せしめる駆動装置９を備えている。

該駆動装置９は水皿５側に取り付けた正逆回転可能な減
速機付モータ１０の回転軸にアーム１１を取り付け該ア
ーム１１の一端に連結した発条１２の他端を水皿５に連
結し、モータ１０の正転によって水皿５は破線の位置ま
で煩動しこのときアーム１１と反対方向に延在した操作
村１３にトグルスィツチ１４を切り換え、モータ１０の
逆転によって水皿５が通常位置まで復動した際、アーム
１１にてトグルスィッチ１４は再び通常に切り換えられ
る。以上の様に構成された製氷装置１は、製氷室１５に
設置され該製氷室１５の下方には前記煩動によって流出
する水タンク６内の水を受けて排水管１６より排水する
水受け皿１７が形成され前記水皿５の傾斜前方には貯氷
庫１８が形成されている。

１９は貯氷庫１８内の所定氷量を検出する貯氷量検出装
置である。

また機械室２０‘こは電動圧縮機２１、凝縮器２２、凝
縮器空冷用ファン２３を配設している。次に本発明の電
気回路を説明する。

１９は前記貯氷量検出装置で該装置１９と並列に第１リ
レー接点２４，を接続している。

２５は蒸発器４の所定の低下温度を感知して製氷終了を
検出する製氷サーモスタット、２６は蒸発器４の所定の
上昇温度を感知して脱氷終了を検出する復帰サーモスタ
ットで前記製氷サーモスタット２５よりＯＮ、ＯＦＦ特
性が高温である。

２４は前記第１リレ−接点２４，及び他の第１リレー接
点２４２を制御する第１リレーである。

２１は電動圧縮器、２７はホットガスバルブ、２８は水
タンク６の水位を検出する水位スイッチ２９を介して接
続された給水バルブである。

更に１０は前記トグルスィッチ１４の切り換わり動作に
よって正回転若しくは逆回転する前記減速機付モータ、
３０は前記循環ポンプ、２３は前記凝縮器空冷用ファン
である。

３１ｂは第２リレー３１の励磁にて接点を閉じる第２リ
レー接点である。

続いて回路動作を説明する。

電源投入にて今、貯氷庫１８内に所定量の氷が貯氷され
ていなければ貯氷量検出装置１９は閉路状態にあり、第
２リレー３１が励磁しその接点３１ｂを閉路するため電
動圧縮器２１が動作し冷凍室３を冷却するとともに水タ
ンク６内に所定水位給水された水を常閉の他の第１リレ
ー後点２４２更に水皿５が通常位置のとき位置している
トグルスィツチ１４の閉接点１４，．ａを介して循環ポ
ンプ３０１こ通電し、噴水口８から各製氷部２に噴水す
る製氷運転を開始する。なお製氷運転を開始して蒸発器
４の温度が若干低下すると復帰サーモスタット２６の接
点は閉路状態となる。

而して所定の厚さの氷ができた事を製氷サーモスタット
２５が検出してその接点が閉路すると既に閉路している
復帰サーモスタット２６の接点を介して第１リレー２４
を励磁せしめ、その各接点２４，，２４２を常開接点２
４，ｂ、他の常開接点２４２ｂ側に切り換える。

したがって循環ポンプ３０、ファン２３は停止して製氷
運転を終了する。一方、第１リレー２４の常開接点２４
２ｂ、更にトグルスィッチ１４の他の閉接点１４２３を
介して減速機付モータ１０に通電するため水皿５は榎動
を開始する。そして水皿５が完全に煩動を終了するとト
グルスィッチ１４は開接点１４，ｂ、他の開接点１４２
ｂ側に切り換わるためモータ１０の通電は断たれ水皿５
は傾動を完了した状態で停止する。また第１リレー２４
の他の常開接点２４２ｂを介してホットガスバルブ２７
に通電し蒸発器４にホットガスを流して前記製氷運転に
よってできた製氷部２内の氷の脱氷運転を開始する。な
お脱氷運転を開始して蒸発器４の温度が若干上昇すると
製氷サーモスタット２５の接点は関路状態となる。而し
て、製氷部２から脱した氷は傾斜している水皿５上を滑
って貯氷庫１８内に貯氷されていく。そして脱氷が完全
に終了した事を復帰サーモスタット２６が検出してその
接点が閥略すると第１リレー２４は非励磁となりその各
燈点２４，，２４２を再び常閉接点２４．ａ、他の常閉
接点２４％に切り換える。

したがってホットガスバルブ２７の通電が断たれ脱氷運
転を終了する。一方、第１リレー２４の他の常閉接点２
４２ａ更にこのとき位置しているトグルスィッチ１４の
開接点１４，ｂを介して減速機付モータ１０‘こ通電し
、このときの回転は前記衝動時の回転とは逆となり水皿
５は復動を開始する。そして水皿５が完全に復動を終了
すると、即ち製氷部２を水皿５が塞いだ状態になるとト
グルスィッチ１４は閉接点１４，ａ、他の閉接点１４２
側に復帰する。以上によって製氷運転と脱氷運転のーサ
ィクルを終了し、貯氷庫１８内に貯氷された氷が所定氷
量に達しなければ上述の動作を貯氷量検出装置１９が働
くまで繰り返す。貯氷量検出装置１９が働く時期は脱氷
運転を終了して落下してきた氷が貯氷量検出装置１９に
触れたとき働くのが一般的であるが時に貯氷されている
氷の崩れ或るし、は氷の取り出し作業等によって貯氷量
検出装置１９が働く場合がある。即ち、製氷運転中に働
く場合もあれば水皿の額勤途中に働く場合もあり、更に
脱氷運転中に働く場合も考えられる。この様な場合、本
発明の回路がどのように動作するかを以下に説明する。
今、上記製氷運転途中で、貯氷量検出装置１９が働いた
とする。

このときは循環ポンプ３０、ファン２３、第２リレー３
１が非励磁となり電動圧縮機２１への通電が断たれ製氷
運転は途中であっても即座に停止する。しかし製氷運転
を途中で停止しても何ら不都合を生じない。なぜなら各
製氷部２は水皿５によって閉塞され製氷部２内で成長途
中にある氷が若干溶けても、溶けた氷は水タンク６内に
帰還する。また貯氷量検出装置１９が再び閉略したとき
製氷運転の続きを即座に再開できるからであり、製氷の
終了を製氷サーモスタット２５によって検出しているか
ら前記成長途中にある氷が全部溶けてしまったとしても
最終的にできる氷は正常な製氷運転の時と同じ厚さの氷
を造ることができるからである。次に上記水皿５の煩動
途中で貯氷量検出装置１９が働いたとする。

水皿５の鷹動の開始は製氷サーモスタット２５が製氷運
転の終了を検出しその後点が切り換わったとき開始する
。即ち、製氷サーモスタット２５の切り換わりによって
このとき閉路状態にある復帰サーモスタット２６の接点
を介して第１リレー２４が励磁し、これによって、貯氷
量検出装置１９と並列に接続した第１リレー２４，を常
閉接点２４，ａから常開接点２４，ｂ側に切り換え、ま
た他の第１リレー接点２４２を他の常閉接点２４偽から
他の常閉接点２４２ｂ側に切り換える。したがって、水
皿５の傾動途中に貯氷量検出装置１９が働いた場合でも
減速機付モータ１０は第１リレー２４の常開接点２４，
ｂ、更に第１リレー２４の他の常開接点２４２ｂそして
トグルスイッチ１４の他の閉接点１４２を介して継続通
電する。そして水皿５が完全に煩動を終了するとトグル
スィッチ１４の接点がそれぞれ開接点１４，ｂ、他の開
接点１４２ｂ側に切り換わり減速機付モータ１０への通
電を断つため、水皿５は完全に値動を終了した傾斜位置
に停止する。以上の様に水皿５の値動途中で貯氷量検出
装置１９が働いた場合、水皿５は完全に値動を終了した
傾斜位置に停止する。

なぜなら水皿５が値勤途中で停止したならば大変な不都
合を生じるからである。即ち、水皿５が額動途中で停止
してしまうと既に製氷運転を終了しているものであるか
ら、徐々に各製氷部２内から氷が離脱し値勤途中の水皿
５表面と各製氷部２との間に挟まってしまう。この様な
状態が長時間続くと復帰サーモスタット２６が脱氷運転
を終了したとして開勝してしまし、貯氷量検出装置１９
が通常に復帰したとき氷が挟まったまま製氷運転を開始
する事になるからである。而して水皿５の値動途中に貯
氷量検出装置１９が働いた場合必ず水皿５を完全に懐動
を終了した位置に停止せしめておけば各製氷部２から氷
が自然に離脱してきても上述の様な氷の挟まりを生じる
事は全く防止する事ができる。

更に本発明に於いて提供される一実施回路に於いては水
皿５が完全に煩動を終了する位置まで減速機付モータ１
川こ通電せしめるとともに脱氷運転も終了して全ての運
転を停止する様にしている優れた回路になっている。

なお貯氷量検出装置１９が通常の閉路状態に復帰したと
き復帰サーモスタット２６が脱氷終了を検出していれば
上述の様に水皿５は復動し各製氷部２を閉塞した状態で
製氷運転は再開される。

本発明は以上の様に所謂逆セルタィプの製氷機で製氷運
転及び脱氷運転を夫々温度感知装置の動作に基づき終了
する自動製氷機に於いて、製氷運転中であって水皿が冷
凍室を塞いでいる状態で貯氷庫の所定氷量を検出する貯
氷量検出装置が動作したとき製氷運転を即座に停止し、
製氷運転の終了を感知する温度感知装置の動作に基づい
て傾動を開始する水皿の額勤途中に前記貯氷量検出装置
が動作したときは該水皿の煩動を終了するまで水皿の駆
動装置を動作せしめる様にしている。而して貯氷量検出
装置が動作したとき機械の運転に支障を来たさない状態
で機械の運転を停止せしめる様にしているため機械の破
損を防止し動作面に極めて信頼性の高い自動製氷機を提
供する事ができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明自動製氷機の構成を示す説明図、第２図
は本発明自動製氷機の電機回路図である。 ′５・・・・・・水皿、９・・・・・
・駆動装置、１８…・・・貯氷庫、１９・・・・・・貯
氷量検出装置、２５・・・・・・製氷サーモスタット、
２６……復帰サーモスタット。 第１図第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 下向きに開口する複数の製氷部を有した冷凍室と、
   該冷凍室を下方から塞ぐ水皿と、該水皿を固定し該水皿
   と共に傾動可能な水タンクと、前記水皿下面に前記製氷
   部と対応させて設けた送水管と、前記水タンク内の水を
   送水管に圧送し前記水皿に穿設した複数の噴水口を通し
   て各製氷部に噴水すると共に水タンクへ帰還してきた余
   水を再び送水管に循環せしめる循環ポンプを設け、更に
   製氷運転及び脱水運転を夫々温度感知装置の動作に基づ
   き終了する自動製氷機に於いて、製氷運転中であつて前
   記水皿が前記冷凍室を塞いでいる状態で貯氷庫の所定氷
   量を検出する貯氷量検出装置が動作したとき製氷運転を
   即座に停止し、製氷運転の終了を感知する温度感知装置
   の動作に基づいて傾動を開始する前記水皿の傾動途中に
   前記貯氷量検出装置が動作したときは該傾動を終了する
   まで該水皿の駆動装置を動作せしめる様にした事を特徴
   とする自動製氷機。