JP3710916B2 - 製氷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所謂逆セル型製氷機やプレート型製氷機などの製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種製氷機、特に逆セル型製氷機と称されるものは、例えば実開平4−52622号公報(F25C1/04)に示される如く、下向きに開口する多数の製氷小室を区画形成した製氷室の下側に傾復動可能な水皿を設け、水皿が製氷小室を閉塞している状態において、圧縮機から吐出された高温高圧冷媒を凝縮器にて凝縮し、減圧装置にて減圧した後、製氷室の外側上面に設けた蒸発器に流入させ、蒸発させて製氷小室を冷却し、且つ、水タンク内に貯溜した製氷用水を循環ポンプにより水皿表面から各製氷小室に噴水して製氷行程を行うと共に、水皿が製氷小室を開放した状態において、蒸発器に圧縮機からの高温高圧冷媒を直接流し、加熱して離氷行程を行うよう構成されている。
【0003】
そして、離氷行程において製氷室から落下した氷は、下方の貯氷庫内に貯えられるが、上述の如き製氷行程と離氷行程を繰り返して、貯氷庫内に氷が所定量貯えられると、製氷機は貯氷行程に移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この貯氷行程においては、前記圧縮機や循環ポンプは停止するものであるが、この循環ポンプのポンプモーターのシャフトは0℃付近に冷やされた水タンク内の残水中に浸漬されているため、店舗の閉店時などに氷が消費されず、この貯氷行程が長時間になると、水タンク内の低温の水によりポンプモーターが冷やされ、内部に結露が生じる。係る結露が発生すると、シャフト軸受部などに錆び付きが発生し、固着してポンプモーターが回転できなくなり、製氷不能に陥る不都合が生じる。
【0005】
係る不都合を解決するために、従来は貯水行程において循環ポンプのポンプモーターに弱電圧を印加し、若干の発熱を生じさせて結露が生じることを防ぐ方法が採られていたが、弱電圧をかけるための専用の電気回路が必要となり、コストの面で不利になる問題があった。また、この方法では貯水行程において循環ポンプが作動しないため、錆び付きによる固着を完全に防ぐことができない。更に、水皿を開いて水タンク内の製氷水を廃棄した状態で停止し、貯氷行程に移行することにより、循環ポンプのポンプモーターの軸受部への結露を防止するような案もあるが、循環ポンプ内部に残った水によって貯氷行程中に結露を起こし、軸受部の腐食が進行して固着に至ることもあった。
【0006】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、貯氷行程中における循環ポンプ内部の結露により生じる不都合を未然に回避することができる製氷機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の製氷機は、下向きに開口する多数の製氷室を区画形成した冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿と、この水皿に固定された水タンクと、循環ポンプとを備え、水皿が製氷室を閉塞している状態で、当該水皿表面から循環ポンプにより水タンク内の水を各製氷室に噴水して製氷行程を行い、水皿が製氷室を開放している状態で、水タンクから排水し、冷却器を加熱して離氷行程を行うと共に、所定量の氷が貯えられた場合には貯氷行程に移行するものであって、循環ポンプの運転及び水皿の傾復動を制御する制御手段を備え、この制御手段は、貯氷行程においては水皿により製氷室を開放すると共に、一定の時間間隔で水皿により製氷室を閉塞し、水タンクに少量の給水を行った後、所定の短期間循環ポンプを運転し、ポンプモーターを発熱させるものである。
【0008】
本発明によれば、水タンク内に貯留された水を循環ポンプにより冷却器に循環して製氷を行う製氷行程を実行すると共に、所定量の氷が貯えられた場合には貯氷行程に移行する製氷機において、循環ポンプの運転を制御する制御手段を備え、この制御手段は、貯氷行程においては一定の時間間隔で所定の短期間循環ポンプを運転し、ポンプモーターを発熱させるようにしたので、貯氷行程中に循環ポンプを発熱させることができるようになる。
【0009】
これにより、水タンク内の低温の水により循環ポンプが冷やされ、内部に生じた結露によって錆び付きが発生し、製氷不能に陥る不都合を未然に回避することができるようになる。更に、一定の時間間隔で運転するので、耐久性にも支障を来すことは無く、所定の短期間だけ運転するので、循環ポンプの過熱も回避されるものである。
【0010】
特に、本発明では所謂逆セル型の製氷機において、貯氷行程中は水皿により製氷室を閉塞した状態で循環ポンプの運転を行うので、水タンクや循環ポンプ内に残留した水が貯えられた氷に向けて噴射される不都合を防止することができるようになる。また、貯氷行程中は水皿により製氷室を開放して水タンクから排水しているので、残留する低温の水で循環ポンプ停止中に当該循環ポンプ内部に生ずる結露は最小限に抑制できるようになると共に、循環ポンプを運転する際には水タンクに給水を行うので、空運転による騒音の発生も防止できる。更に、この場合の給水も少量であるので、節水にも寄与できるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の製氷機Iの制御装置20の電気回路図、図2は水皿5が水平閉塞位置にある状態の製氷機Iの製氷部部分の側面図、図3は水皿5が傾斜開放位置にある状態の製氷機Iの製氷部部分の側面図、図4は製氷機Iの冷却装置Rの冷媒回路図である。
【0012】
図2及び図3において、実施例の製氷機Iは所謂逆セル型製氷機と称されるものであり、内部に下向きに開口した多数の製氷室1Aを有し、その上壁外面に冷却装置Rの蒸発パイプ2を備えた冷却器1と、図2の如き所定の水平閉塞位置において各製氷室1Aを下方から充分余裕をもって閉塞し、表面には各製氷室1Aに対応する図示しない噴水孔及び戻り孔を形成した水皿5と、該水皿5に固定され、前記戻り孔に連通する水タンク6と、水タンク6内の水を送水管7、更に図示しない分配管を経て前記噴水孔から噴出し、各製氷室1Aへ循環せしめる循環ポンプ9と、水皿5を傾動及び復動せしめる正逆回転可能な高ギヤ比の減速モータ10を含む駆動装置11と、図4の給水電磁弁12が開いたとき水皿5の表面に散水する散水器13と、水タンク6の内に設けられたフロートによって作動し、水タンク6の所定の満水位を検出する水位スイッチWLSW等にて構成されている。
【0013】
そして、支持梁15に固定された取付板16に支持させた前記減速モータ10の出力軸には、相互に逆方向に延出した第1及び第2のアーム17A及び17Bを有する駆動カム17を連結し、該駆動カム17の第1のアーム17Aの端部に取り付けたコイルバネ18の他端を水皿5の側部に連結すると共に、水皿5の後部は回動軸19に支持させている。
【0014】
また、ASWはその接点の開閉により水皿5の前記水平閉塞位置と傾斜開放位置を検出するための接触式の水皿位置検出スイッチである。この水皿位置検出スイッチASWは前記駆動カム17の第1及び第2のアーム17A及び17Bが当接する位置関係にあり、減速モータ10の正転により駆動カム17が図中反時計回りに回転すると、水皿5が前記傾斜開放位置となったところで図3の如く前記第2のアーム17Bが水皿位置検出スイッチASWに当接し、それによって水皿位置検出スイッチASWの接点は閉じて復動側に切換反転される。
【0015】
また、減速モータ10の逆転により駆動カム17が図中時計回りに回転すると、水皿5が前記水平閉塞位置となったところで図2の如く前記第1のアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接し、それによって水皿位置検出スイッチASWの接点は開いて傾動側に切換反転される。
【0016】
以上は製氷機Iの製氷部側に設けられた構成部品であるが、製氷機Iの機械室側には図4に示す如き冷却装置Rの圧縮機21、補助凝縮器41及び凝縮器42等が設けられる。次に、図4の冷媒回路図を用いて冷却装置R内の冷媒循環について説明すると、圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒は、補助凝縮器41に流入して放熱した後、一旦圧縮機21に戻り、再び吐出されて三方管43に至る。三方管43の一方の出口から出た冷媒は凝縮器42にて空冷されて凝縮し、受液器44及び乾燥器45を経て減圧装置としての膨張弁46に至る。
【0017】
この膨張弁46にて絞られた冷媒は、前記蒸発パイプ2に流入して蒸発し、冷却器1から吸熱することによりそれを冷却する。そして、この蒸発パイプ2を出た冷媒はアキュムレータ47を経て圧縮機21に帰還する。また、三方弁43の他方の出口から膨張弁46の出口側にはホットガス電磁弁23が介設されたホットガス管48が接続されており、ホットガス電磁弁23が開いた状態で圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒(ホットガス)が蒸発パイプ2に直接供給される構成とされている。
【0018】
次に、図1の制御装置20において、電源ACには操作スイッチ35を介して以下の各回路が接続されている。即ち、冷却装置Rを構成する圧縮機21はリレーR1と直列に接続され、前記冷却装置Rの凝縮器42を冷却する凝縮器冷却手段としての凝縮器冷却用ファン22はリレーR2と直列に接続されている。
【0019】
前記循環ポンプ9のポンプモータ9MはリレーR3と直列に接続され、前記ホットガス電磁弁23はリレーR7と直列に接続されると共に、前記給水電磁弁12はリレーR4と直列に接続される。また、前記減速モータ10はリレーR5及び切換リレーR6と直列に接続される。この切換リレーR6は接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、接点b側に切り換わって減速モータ10を逆転させるものである。
【0020】
これらリレーR1乃至R7は制御手段としての汎用のマイクロコンピュータ25によって制御される。マイクロコンピュータ25の入力には前記水位スイッチWLSW及び水皿位置検出スイッチASWが接続されると共に、図示しない貯氷庫内の所定の満氷量を検出したときに接点を閉じる貯氷スイッチBSWが接続される。また、マイクロコンピュータ25の入力には、前記冷却器1の温度を検出するETセンサー26、前記凝縮器42の出口温度(凝縮器42の温度)を検出する凝縮器温度検出手段としてのCTセンサー31、前記水タンク6内の水温を検出するWTセンサー51及び外気温度を検出するATセンサー52が接続され、更に、前記給水電磁弁12により強制的に給水を行う強制給水スイッチ53、強制的に離氷を行わせる強制離氷スイッチ55及び、後述する表示器29の表示を切り換えたり、時刻の早送りを行うための送りスイッチ54がそれぞれ接続されている。そして、これら強制給水スイッチ53、強制離氷スイッチ55及び送りスイッチ54は、この順で基板上に並設されている。
【0021】
マイクロコンピュータ25の出力にはモニター27及び表示器29が接続されており、この表示器29は7セグメントの2桁LEDから構成されている。また、マイクロコンピュータ25には例えばEEPROMから成るメモリ30が接続されており、メモリ30は製氷機Iへの通電が断たれた場合にも記憶内容を失わずに保持し続け、後述するクリヤ操作によって記憶内容を消去する。
【0022】
次に、図5、図6及び図7のマイクロコンピュータ25のプログラムを示すフローチャートに基づいて製氷機Iの動作を説明する。製氷機Iを据え付けた後、若しくは長期不使用のため、或いは瞬時停電により電源ACが断たれた後、操作スイッチ35を再度閉じて製氷機Iに電源を投入(ON)したものとする。このとき水皿5の位置は確定しておらず、前記水平閉塞位置(図2)か、若しくは傾斜開放位置(図3)か、或いはその途中の傾斜状態であり、該傾斜状態も傾動途中と復動途中とが考えられる。
【0023】
しかしならが、係る状態は水皿位置検出スイッチASWの接点の開閉状態によって二種類に判別できる。即ち、水皿位置検出スイッチASWの接点が開いていて傾動側にあるときは、水皿5は水平閉塞位置か傾動途中であり、水皿位置検出スイッチASWの接点が閉じていて復動側にあるときは、水皿5は傾斜開放位置か復動途中である。
【0024】
そこで、マイクロコンピュータ25は操作スイッチ35が閉じられて電源ACが投入(ON)されると、ステップS1で水皿位置検出スイッチASWの状態を判別し、接点が開いていて傾動側にある場合(水皿5は水平閉塞位置か傾動途中)には、ステップS2に進んでリレーR5を閉じ、切換リレーR6を接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、水皿5を傾動させる。そして、ステップS4にて水皿位置検出スイッチASWの状態を再び判別し、依然傾動側にあるときはステップS2に戻って傾動を続ける。水皿5が所定の傾斜開放位置となり、水皿位置検出スイッチASWの接点が閉じて復動側に反転すると、マイクロコンピュータ25はステップS4からステップS5に進んで今度は切換リレーR6を接点b側に閉じ、減速モータ10を逆転させて水皿5の復動を開始する。
【0025】
マイクロコンピュータ25は次にステップS6で水皿5が閉完了(水平閉塞位置)する15秒前か否か判断し、否である場合にはステップS9に進んで再び水皿位置検出スイッチASWの状態を判断し、依然復動側にあるときはステップS5に戻って復動を継続する。そして、15秒前になるとステップS6からステップS7に進み、リレーR4を閉じて給水電磁弁12を開く(ON)。給水電磁弁12が開くと散水器13から水皿5の表面に散水され、主に戻り孔を通って水タンク6に給水される。次に、ステップS8で水位スイッチWLSWにより水タンク6の水位が所定の満水位に達しているか否か判断し、否であればステップS9に進む。
【0026】
その後、水皿5が前記水平閉塞位置(図2)となり、水皿位置検出スイッチASWの接点が開いて傾動側に反転されると、マイクロコンピュータ25はステップS9からステップS6に戻るようになるので水皿5の復動は停止する。
【0027】
一方、電源ACが投入(ON)されたときに水皿位置検出スイッチASWの接点が閉じていて復動側にある場合(水皿5は傾斜開放位置か復動途中)には、マイクロコンピュータ25はステップS1からステップS3に進んでリレーR5を閉じ、切換リレーR6を接点b側に閉じて減速モータ10を逆転させ、水皿5を復動させる。その後はステップS6に進み、以後前述の如くステップS9で水皿位置検出スイッチASWが傾動側に反転するまで復動を続け、水皿5が水平閉塞位置となったところで同様に停止させる。
【0028】
このように、マイクロコンピュータ25は電源の投入(ON)時、水皿位置検出スイッチASWの接点の開閉状態に応じて水皿5の状態を判別し、水皿5が水平閉塞位置か傾動途中と判断される場合には水皿5を一旦傾動させ、次に復動させて所定の水平閉塞位置とすると共に、水皿5が傾斜開放位置か復動途中と判断される場合には、水皿5を復動させて前記水平閉塞位置とする。いずれにしても本発明の製氷機Iによれば電源投入後、水皿5を必ず水平閉塞位置に初期設定する。
【0029】
その後、水位スイッチWLSWが水タンク6内の満水位を検出すると、ステップS8から図6のステップS10に進んでリレーR4を開き、給水電磁弁12を停止(OFF)する。次に、マイクロコンピュータ25はステップS12に進んでリレーR3及びリレーR7を閉じ、循環ポンプ9のポンプモータ9Mを運転(ON)すると共にホットガス電磁弁23を開く(ON)。
【0030】
この循環ポンプ9のポンプモータ9Mが運転されると、水タンク6内の水は前記噴水孔から製氷室1Aに噴水され、戻り孔から水タンク6に戻る経路で循環される。これによって係る循環水路内に堆積、又は付着した塵埃や水アカが洗浄され、噴水孔に詰まった塵埃も除去される。
【0031】
次に、マイクロコンピュータ25はステップS13でその機能として有するタイマーのカウントが30秒となっているか否か判断し、否であればステップS12に戻って上記洗浄を継続する。係る洗浄が30秒実行された後、マイクロコンピュータ25はステップS13からステップS14に進んでリレーR1を閉じ、圧縮機21を起動すると共に、以下の離氷行程に移行する。
【0032】
この離氷行程ではマイクロコンピュータ25はリレーR2及びリレーR3を開き、凝縮器冷却用のファン22及び循環ポンプ9のポンプモータ9Mを停止させ、リレーR5及びリレーR7を閉じ、切換リレーR6を接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、水皿5を傾動させて行く。また、ホットガス電磁弁23が開いているので蒸発パイプ2に圧縮機21から吐出された高温高圧ガス冷媒(ホットガス)が循環され、冷却器1が加熱される。
【0033】
そして、水皿5が図3に示す如き所定の傾斜開放位置(全開)まで傾動すると、駆動カム17の第2のアーム17Bが水皿位置検出スイッチASWに当接して復動側に反転させるので、マイクロコンピュータ25はリレーR5を開き、減速モータ10を停止させて水皿5の傾動を停止させる。水皿5が傾斜開放位置となると、水タンク6内の前記循環水は水タンク6直下に位置する図示しない排水部に排水される。そして、ETセンサー26により取り込んだ冷却器1の温度が例えば+9℃等の離氷完了温度より高くなったか否か判断し、高くなっていればリレーR5を閉じると共に、切換リレーR6を接点bに閉じて減速モータ10を逆転させ、水皿5を上方に復動させて行く。
【0034】
係る復動により水皿5が図2に示す如き所定の水平閉塞位置(全閉)まで復帰すると、駆動カム17の第1のアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接して傾動側に反転させるので、マイクロコンピュータ25はリレーR5及びリレーR7を開き、ホットガス電磁弁23を閉じると共に、減速モータ10を停止させて水皿5の復動を停止させる。そして、マイクロコンピュータ25はステップS15に進んでリレーR1を閉じ、圧縮機21を運転しつつ以下の製氷行程に移行する。尚、マイクロコンピュータ25は水皿5が閉完了する以前の15秒前からリレーR4を閉じて給水電磁弁12を開き、前述同様に水タンク6への給水を開始している。
【0035】
この製氷行程では圧縮機21から吐出された冷媒は前述の如く補助凝縮器41及び凝縮器42にて凝縮液化され、膨張弁46にて絞られた後、蒸発パイプ2に供給され、そこで蒸発して冷却器1を冷却する。また、マイクロコンピュータ25は、リレーR2及びリレーR4を閉じて給水しつつ凝縮器冷却用のファン22を運転し、また、リレーR3を閉じ、循環ポンプ9のポンプモータ9Mを運転して水タンク6内の水を噴水孔から各製氷室1Aに循環させる。
【0036】
その後、マイクロコンピュータ25は水位スイッチWLSWが閉じたか否か判断し、水タンク6内に所定量の水が給水され、水位スイッチWLSWが所定の満水位を検出して閉じたらリレーR4を開き、給水電磁弁12を閉じて給水を停止する。また、マイクロコンピュータ25はWTセンサー51の出力に基づいて水タンク6内の水温を取り込み、水温が例えば+3℃以下に3秒間達しているか否か判断する。そして、この条件が満たされるまで待ち、条件が満たされたらマイクロコンピュータ25は製氷タイマの積算を開始する。次に、製氷タイマの積算値が所定の積算値に達していなければ上記製氷タイマの積算を継続する。係る製氷運転によって冷却器1の製氷室1A内には徐々に氷が生成されて行く。
【0037】
そして、製氷タイマが所定の積算値に達したら、マイクロコンピュータ25は図6のステップS16に進んでリレーR2及びリレーR3を開き、凝縮器冷却用のファン22及び循環ポンプ9のポンプモータ9Mを停止させる。次に、リレーR5及びリレーR7を閉じ、また、切換リレーR6を接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、水皿5の傾動を開始すると共に、ホットガス電磁弁23が開いて蒸発パイプ2に前記高温高圧ガス冷媒(ホットガス)を循環し、冷却器1を加熱して製氷室1Aに凍結した氷の離氷行程に移行する。
【0038】
この離氷行程は前述同様に実行され、製氷室1A内に生成された氷は水皿上に落下しさらに下方の貯氷庫内に落下して貯えられる。そして、この離氷行程の間マイクロコンピュータ25は貯氷スイッチBSWが閉じているか否か判断し、図示しない貯氷庫内に所定量の氷が貯えられている場合はステップS17に進んでリレーR1及びリレーR7を開き、圧縮機21と循環ポンプ9の運転を停止する。また、リレーR4を開いて給水電磁弁12を閉じ、貯氷行程に移行する。
【0039】
図7にてこの貯氷行程中のマイクロコンピュータ25の動作を説明する。マイクロコンピュータはステップS18で切換リレーR6を接点a側に閉じて前記減速モータ10を正転させ、水皿5の傾動を開始する。次に、マイクロコンピュータ25はステップS19で水皿5が開完了(傾斜開放位置)したか否かを前記水皿位置検出スイッチAWSで判断し、否であればこれを繰り返す。その後、水皿5が傾斜開放位置となったら、ステップS19からステップS20に進んで減速モータ10を停止し、水皿5の開動作を停止する。
【0040】
次に、マイクロコンピュータ25はステップS21に進んで、その機能として有する時限手段としての前記循環ポンプの停止時間タイマの積算を開始する。次に、ステップS22で停止時間タイマの積算値がTs(例えば1時間)に達したか否かを判断し、達していなければこれを繰り返す。そして、ポンプ停止時間タイマの積算値がTsに達すると、マイクロコンピュータ25は、ステップS22からステップS23に進み、ポンプ停止時間タイマをクリアにする。
【0041】
次ぎに、マイクロコンピュータ25はステップS24に進んで、切換リレーR6を接点b側に閉じ、減速モーター10を逆転させて水皿5の復動を開始する。次に、ステップS25で、水皿5が閉完了(水平閉塞位置)したか否かを水皿位置検出スイッチAWSで判断し、否である場合にはこれを繰り返して、復動を継続する。そして、水皿5が閉完了した場合にはステップS25からステップS26に進んで、減速モーター10を停止する。
【0042】
次に、マイクロコンピュータ25は、ステップS27に進んでリレーR3を閉じ、循環ポンプ9のポンプモータ9Mの運転(ON)を開始する。尚、この場合、マイクロコンピュータ25はポンプモータ9Mの運転に先立ってリレーR4を短期間閉じ、給水電磁弁12を短期間開いて水タンク6内に少量の給水を行う。これによって、空運転による循環ポンプ9の騒音を防止している。そして、マイクロコンピュータ25はその機能として有する時限手段としての循環ポンプの運転時間タイマの積算を開始し、ステップS28で運転時間タイマの積算値が所定時間(例えば3分)に達したか否かを判断して、達していなければ上記運転時間タイマの積算を継続する。そして、所定時間が経過し、運転時間タイマの積算が完了すると、ステップS29に進んで循環ポンプ9のポンプモータ9Mの運転を停止する。
【0043】
その後、マイクロコンピュータ25はステップS30に進んで、切換リレーR6を接点a側に閉じ、減速モーター10を正転させて水皿5の傾動を開始する。次に、ステップS31で、水皿5が開完了(傾斜開放位置)しているか否かを水皿位置検出スイッチAWSで判断し、否である場合にはこれを繰り返して傾動を継続する。そして、水皿5が開完了した場合にはステップS31からステップS32に進んで、減速モーター10を停止する。
【0044】
そして、マイクロコンピュータ25は再びステップS21に進み循環ポンプ9の前記停止時間タイマの積算を開始し、以後ステップS21〜ステップS32までの動作を繰り返す。
【0045】
係る貯氷行程は貯氷庫内の氷が使用(消費)され、減少して貯氷スイッチBSWが閉じるまで継続され、貯氷スイッチBSWが閉じたら、マイクロコンピュータ25は再び前記製氷行程を戻るものである。
【0046】
以上のように、貯氷行程において循環ポンプ9のポンプモーター9MがTs(1時間)停止した場合、循環ポンプ9のポンプモーター9Mを所定時間(3分間)運転するので、貯氷行程中にポンプモーター9Mを動作させ、且つ、発熱させることができる。これにより、水タンク6内の低温の水によって循環ポンプ9が冷やされ、内部のポンプモーター9Mの軸受部などに生じた結露によって錆び付きが発生し、製氷不能に陥る不都合が未然に回避できるようになる。また、貯氷行程中に循環ポンプ9を運転する際には少量の水しか水タンク6に給水しないので、循環ポンプ9の騒音発生を防止しつつ節水に寄与できると共に、循環ポンプ9の冷却も抑制できる。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、水タンク内に貯留された水を循環ポンプにより冷却器に循環して製氷を行う製氷行程を実行すると共に、所定量の氷が貯えられた場合には貯氷行程に移行する製氷機において、循環ポンプの運転を制御する制御手段を備え、この制御手段は、貯氷行程においては一定の時間間隔で所定の短期間循環ポンプを運転し、ポンプモーターを発熱させるようにしたので、貯氷行程中に循環ポンプを発熱させることができるようになる。
【0048】
これにより、水タンク内の低温の水により循環ポンプが冷やされ、内部に生じた結露によって錆び付きが発生し、製氷不能に陥る不都合を未然に回避することができるようになる。更に、一定の時間間隔で運転するので、耐久性にも支障を来すことは無く、所定の短期間だけ運転するので、循環ポンプの過熱も回避されるものである。
【0049】
特に、本発明では所謂逆セル型の製氷機において、貯氷行程中は水皿により製氷室を閉塞した状態で循環ポンプの運転を行うので、水タンクや循環ポンプ内に残留した水が貯えられた氷に向けて噴射される不都合を防止することができるようになる。また、貯氷行程中は水皿により製氷室を開放して水タンクから排水しているので、残留する低温の水で循環ポンプ停止中に当該循環ポンプ内部に生ずる結露は最小限に抑制できるようになると共に、循環ポンプを運転する際には水タンクに給水を行うので、空運転による騒音の発生も防止できる。更に、この場合の給水も少量であるので、節水にも寄与できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製氷機の制御装置の電気回路図である。
【図2】 水皿が水平閉塞位置にある状態の製氷機の製氷室部分の側面図である。
【図3】 水皿が傾斜開放位置にある状態の製氷機の製氷室部分の側面図である。
【図4】 本発明の製氷機の冷却装置の冷媒回路図である。
【図5】 マイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。
【図6】 同じくマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。
【図7】 貯氷行程中の動作を説明するためのマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
I 製氷機
R 冷却装置
1 冷却器
1A 製氷室
2 蒸発パイプ
5 水皿
6 水タンク
9 循環ポンプ
9M ポンプモーター
10 減速モータ
20 制御装置
21 圧縮機
22 ファン
25 マイクロコンピュータ
42 凝縮器
46 膨張弁

Claims (1)

  1. 下向きに開口する多数の製氷室を区画形成した冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿と、該水皿に固定された水タンクと、循環ポンプとを備え、前記水皿が前記製氷室を閉塞している状態で、当該水皿表面から前記循環ポンプにより前記水タンク内の水を前記各製氷室に噴水して製氷行程を行い、前記水皿が前記製氷室を開放している状態で、前記水タンクから排水し、前記冷却器を加熱して離氷行程を行うと共に、所定量の氷が貯えられた場合には貯氷行程に移行する製氷機において、
    前記循環ポンプの運転及び前記水皿の傾復動を制御する制御手段を備え、この制御手段は、前記貯氷行程においては前記水皿により前記製氷室を開放すると共に、一定の時間間隔で前記水皿により前記製氷室を閉塞し、前記水タンクに少量の給水を行った後、所定の短期間前記循環ポンプを運転し、ポンプモーターを発熱させることを特徴とする製氷機。
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