JP3573911B2 - 製氷機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製氷と離氷を交互に繰り返して製氷を行う逆セル型製氷機等において、液化冷媒の一部を圧縮機内部へ供給して吐出ガス温度の上昇を抑えるようにした製氷機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、製氷機の概略図である。図11において、1は冷却器、2は製氷室、3は蒸発パイプ、4は水皿、4Aは分配管、4Bは噴水孔、4Cは戻り孔、5は水タンク、6は循環ポンプ、7は給水電磁弁、21は給水温度センサ、22は水位センサ、23は導水管、24は散水器、25は減速モータ、26は駆動装置、27は支持梁、28は駆動カム、29はコイルバネ、30は回動軸、31は水皿位置検出スイッチ、32は取付板である。
【0003】
冷却器1には、下向きに開口する多数の製氷室2を区画形成しており、上壁外面に冷却装置(図示せず)の蒸発パイプ3を配設している。水皿4は、回動軸30を中心として冷却器1の下側で傾復動可能となっていて、水平位置において各製氷室2を下方から閉塞し、その表面の各製氷室2に対向する位置に噴水孔4B及び戻り孔4Cを設けている。水皿4には水タンク5が固設されており、散水器24からその中に給水が行われるが、その給水は、フロートタンク22A,フロート22Bからなる水位センサ22により満水になったことが検知されるまで続けられる。
【0004】
水タンク5内の水は、循環ポンプ6により、導水管23,分配管4Aを経て噴水孔4Bから製氷室2内に噴出される。それと同時に、蒸発パイプ3で冷却器1を冷やすことにより、まず給水の予冷を行い、給水の温度が目標温度以下になったら、製氷タイマをスタートさせて、一定時間製氷室2内に氷を作っていく。噴水孔4Bから噴出した水の内、氷にならずに余った水は、戻り孔4Cから水タンク5の中に回収する。水皿4の傾復動は、正逆転可能な高ギヤ比の減速モータ25と、その出力軸に取り付けられた、駆動カム28の第1のアーム28Aと、その端部と水皿4の側部との間に連結されたコイルバネ29とによって行われる。
【0005】
製氷室2内に氷ができあがると、減速モータ25が正回転して第1のアーム28Aが反時計方向に回転し、水皿4が下方向へ徐々に傾動していく。そのとき、蒸発パイプ3にホットガス(高温高圧のガス冷媒)が流されて、できた氷を製氷室2の壁から引き離し、下に落下させる。そして、図11に一点鎖線で示すような、水皿4が傾斜開放する下限開放位置になったところで、第1のアーム28Aと逆方向に延びた第2のアーム28Bが、水皿位置検出スイッチ31に当接し、それによって水皿位置検出スイッチ31の接点を復動側に切り換える。
【0006】
水皿位置検出スイッチ31の接点が復動側に切り換えられると、減速モータ25が逆転して第1のアーム28Aが時計方向に回転する。それと共に、水皿4は徐々に上方向へ回動していき、水平閉塞位置となったところで第1のアーム28Aが水皿位置検出スイッチ31に当接し、それによって水皿位置検出スイッチ31の接点を傾動側に切り換えると共に、減速モータ25を停止させる。その状態で再び製氷を行い、以下、同様な工程を繰り返して製氷を行う。
【0007】
図12は、製氷機の制御装置のブロック図である。マイクロコンピュータ1には、凝縮器の出口温度を検知する凝縮器温度センサ20と、上述の給水温度センサ21,水位センサ22,水皿位置検出スイッチ31と、貯氷庫の貯氷量を検知する貯氷センサ34とが接続される。
【0008】
一方、マイクロコンピュータ33の出力側には、冷凍系を構成する圧縮機12,凝縮器冷却ファン14が接続される。また、前述の減速モータ25の正逆転を制御する正逆転制御装置35や、循環ポンプ6,給水電磁弁7およびホットガス電磁弁18も接続される。マイクロコンピュータ33は、上記各種センサの検知信号に基づいて、上記圧縮機12,凝縮器冷却ファン14,正逆転制御装置35,循環ポンプ6,給水電磁弁7およびホットガス電磁弁18等を制御しながら、製氷機の制御を行う。
【0009】
図1は、製氷機の製氷時における冷凍サイクルを示す図である。符号は、図11のものに対応しており、8はドレンパン、10は貯氷庫、9,11はそれらの排水パイプ、13は凝縮器、15はレシーバタンク、16はドライヤ、17は膨張弁、19はリキッドインジェクション電磁弁(以下、「LI電磁弁」という)、20は凝縮器温度センサである。
【0010】
製氷運転時は、圧縮機12により圧縮された冷媒は、矢印で示すように、圧縮機12→凝縮器13→レシーバタンク15→ドライヤ16→膨張弁17→蒸発パイプ3→圧縮機12へと戻る経路を流れて製氷室2の冷却を行う。一方、離氷運転時には、図2に示すように、ホットガス電磁弁18が開かれて、圧縮機12で圧縮されて高温になった冷媒のホットガスが、矢印で示すように、圧縮機12→ホットガス電磁弁18→蒸発パイプ3→圧縮機12へと戻る経路を流れて、製氷室2を加熱して、製氷室2内の氷を離氷させる。
【0011】
このような製氷装置において、地球環境保護のためのフロン規制により、従来冷媒として使われていたR12,R502の代わりに、R22,R134a,R404A等のフルオロカーボン類が使われるようになっている。そして、そのようなR22等の冷媒を用いた圧縮機では、圧縮機12からの吐出ガスの温度上昇を抑える目的で、液化冷媒の一部を圧縮機12内部に供給し、それを蒸発させて圧縮機12を冷却するリキッドインジェクション方式が採用されている。
【0012】
しかし、製氷運転と離氷運転とを交互に繰り返す製氷装置においては、リキッドインジェクション方式により、圧縮機12を冷却すると、離氷運転時に冷媒温度があまり高くならなくなる関係上離氷に時間がかかってしまう。そこで、従来の製氷装置では、凝縮器温度センサ20で凝縮器13出口側の冷媒温度を検知して、その温度が設定値以上になったときのみ、常閉型のLI電磁弁19を開いて圧縮機12を冷却するようにしている。
【0013】
すなわち、製氷,離氷を繰り返して製氷機を運転している間、適当なタイミングで凝縮器温度センサ20の検知温度を調べ、それが所定温度以上になったらLI電磁弁19を開き、また、所定温度以下になったらLI電磁弁19を閉じる。そのようにして、離氷の効率を確保しながら圧縮機12からの吐出ガスの温度上昇を抑えるようにしている。
【0014】
なお、このような製氷機の制御装置に関連する従来の文献としては、例えば、特開平7−103625号公報(F25B 47/02)がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の製氷機の制御装置では、周囲温度等の関係で、凝縮器出口の冷媒温度が上記所定温度付近になる状態で運転していると、LI電磁弁19が開閉を繰り返すことが起きる。そのようにして、LI電磁弁19の開閉回数が多くなると、LI電磁弁19の寿命を短くしてしまうおそれがあるという問題点があった。
【0016】
また、凝縮器温度センサ20やLI電磁弁19に断線等の故障が発生すると、LI電磁弁19が閉じたままになって、圧縮機12からの吐出ガスの温度が過熱してしまうおそれがあるという問題点もあった。
【0017】
本発明は、そのような問題点を解決し、LI電磁弁19が開いたり閉じたりを繰り返すことを防止することを目的とするものである。また、凝縮器温度センサ20やLI電磁弁19に断線等の故障が発生しても、圧縮機12からの吐出ガスの温度が過熱することがないようにすることを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の製氷機の制御装置は、製氷部に配設した冷却器と、製氷運転時に給水の予冷と製氷を行うため、前記冷却器に液化冷媒を供給する凝縮器と、前記冷却器からの冷媒を圧縮して前記凝縮器に送り込む圧縮機と、離氷運転時に、前記圧縮機からの圧縮されて高温になった気化冷媒を前記冷却器に流入させるホットガス管とを有し、製氷運転と離氷運転とを交互に行う製氷装置であって、前記凝縮器出口側と冷却器との間の配管から分岐して前記圧縮機と接続される電磁弁付の配管と、前記凝縮器出口の冷媒温度を検知する温度センサとを具え、各製氷運転毎に、給水の予冷が終了してから一定時間以内に前記温度センサの出力と設定値とを比較し、前記温度センサの出力が設定値以上のときは前記電磁弁を開にし、設定値未満のときは前記電磁弁を閉にすることを特徴とする。このようにすると、前記電磁弁の開閉動作は、多くても製氷・離氷の1サイクル中に1度となって、電磁弁が開閉動作の回数が過度に多くなることがなくなり、電磁弁の寿命を長くすることができる。また、リキッドインジェクションの要否の判定が正確にできる。
【0019】
また、請求項2記載の製氷機の制御装置は、前記電磁弁は、常開型であることを特徴とする。このようにすると、電磁弁に断線等の故障が発生しても、前記電磁弁は開いた状態になって、リキッドインジェクションにより圧縮機が冷却され、圧縮機からの吐出ガスの温度が過度に上昇することがない。
【0020】
また、請求項3記載の製氷機の制御装置は、前記温度センサの出力が異常値を示しているときは前記電磁弁を開にすることを特徴とする。このようにすると、温度センサに断線等の故障が発生しても、前記電磁弁は開いた状態になって、上記のものと同様に圧縮機からの吐出ガスの温度が過度に上昇することがない。
【0021】
また、請求項4記載の製氷機の制御装置は、製氷運転を停止中は前記電磁弁を開にすることを特徴とする。このようにすると、製氷運転を停止中は電磁弁に無駄な電流を流さなくなり、省エネ効果が得られる。
【0022】
また、請求項5記載の製氷機の制御装置は、長時間製氷を停止した後に製氷を開始するときは、製氷開始前に前記温度センサの出力と前記設定値より低い第2の設定値とを比較し、前記温度センサの出力が第2の設定値以上のときは前記電磁弁を開にし、第2の設定値未満のときは前記電磁弁を閉にすることを特徴とする。このようにすると、必要があれば運転開始の当初からリキッドインジェクションを行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
冷凍サイクルの回路は、図1,図2のものと同様である。ただし、LI電磁弁19としては、常時は弁が開いており、励磁されると閉じる常開型の電磁弁を用いる。
【0024】
図3は、電源投入時のタイミングチャートである。図3において、給水弁は、給水電磁弁7が開かれる期間を示し、FMは、凝縮器冷却ファン14を駆動するファンモータが運転される期間を示し、PMは、循環ポンプ6を駆動するポンプモータが運転される期間を示す。また、HG弁は、ホットガス弁18が励磁されて開かれる期間を示し、LI弁は、LI電磁弁19が励磁される期間、すなわち、常開型の弁であるLI電磁弁19が閉じられる期間を示す。
【0025】
逆セル型製氷機においては、通常、電源を投入した直後に、まず循環水路の洗浄を行うため、水皿4を1度開閉して水タンク5に残っている水を捨てた後、給水電磁弁7を開いて水タンク5に給水する。その後、短時間凝縮器冷却ファン14を含む冷凍ユニットと循環ポンプ6を運転させてから、離氷運転を行う。そしてその後は、製氷,離氷を繰り返す通常の製氷サイクルを実行する。
【0026】
そのような電源投入時には、電源投入直後に凝縮器温度センサ20の出力を設定値と比較して、その結果に基づいてLI電磁弁19の開閉を決定する。その設定値は、電源投入直後の凝縮器出口温度がその値以下であれば、その後、初回洗浄および最初の製氷運転を行っている間の圧縮機の温度が制限値以内に収まることが見込まれる値を実験的に求めて設定する。その値は、30℃程度の値になる。
【0027】
図7は、電源投入時のフローチャートである。
ステップ1…凝縮器温度センサ20の出力が異常値を示しているか否かを判別し、異常値を示していれば、凝縮器温度センサ20が故障しているとみなして、次のステップ2をパスさせる。
ステップ2…凝縮器温度センサ20の出力が異常値を示していなければ、凝縮器温度センサ20の出力が設定値T(30℃程度の値)以上であるか否かを判別する。
【0028】
ステップ3…設定値T以上であれば、リキッドインジェクション・フラグ(以下、「LIフラグ」という)をセットする。
ステップ4…設定値T未満であれば、LIフラグをクリアする。
【0029】
ステップ5…減速モータ25を正転させて水皿4の開動作を開始する。
ステップ6…水皿4の開動作が完了したか否かを判別する。
ステップ7…水皿4の開動作が完了したら、減速モータ25をオフにして水皿4の開動作を停止させる。
【0030】
ステップ8…減速モータ25を逆転させて水皿4の閉動作を開始する。
ステップ9…水皿4の閉動作が完了する一定時間前(例えば、15秒前)であるか否かを判別する。
ステップ10…一定時間前になったら、給水電磁弁7を励磁して開き、水タンク5への給水を開始する。
【0031】
ステップ11…水皿4の閉動作が完了したか否かを判別する。
ステップ12…水皿4の閉動作が完了したら、減速モータ25をオフにして水皿4の閉動作を停止させる。
【0032】
ステップ13…水位センサ22の出力を調べて、水タンク5が満水になっているか否かを判別する。
ステップ14…満水になったら、給水電磁弁7を閉じる。
ステップ15…圧縮機12をオンにする。
ステップ16…凝縮器冷却ファン14のファンモータをオンにする。 ステップ17…循環ポンプ6のポンプモータをオンにする。
【0033】
ステップ18…予め設定した洗浄時間(例えば、30秒)が経過して、洗浄が終了したか否かを判別する。
ステップ19…洗浄が終了したら、ファンモータをオフにする。
ステップ20…ポンプモータをオフにする。
ステップ21…ホットガス電磁弁18を励磁して開く。
【0034】
ステップ22…減速モータ25を正転させて水皿4の開動作を開始する。
ステップ23…水皿4の開動作が完了したか否かを判別する。
ステップ24…水皿4の開動作が完了したら、減速モータ25をオフにして水皿4の開動作を停止させる。
ステップ25…ホットガス電磁弁18を閉じる。
【0035】
ステップ26…減速モータ25を逆転させて水皿4の閉動作を開始する。
ステップ27…水皿4の閉動作が完了する一定時間前(例えば、15秒前)であるか否かを判別する。
ステップ28…一定時間前になったら、給水電磁弁7を開いて、水タンク5への給水を開始する。
【0036】
ステップ29…水皿4の閉動作が完了したか否かを判別する。
ステップ30…水皿4の閉動作が完了したら、減速モータ25をオフにして水皿4の閉動作を停止させる。
【0037】
ステップ31…LIフラグがハイになっているか否かを判別する。
ステップ32…ハイになっていたら、リキッドインジェクションが必要であるということなので、常開型のLI電磁弁19を励磁せずに開いた状態にする。
ステップ33…LIフラグがハイになっていなかったら、リキッドインジェクションは不要であるということなので、常開型のLI電磁弁19を励磁して閉じる。
【0038】
続いて、製氷工程に入る。
図4は、通常製氷時のタイミングチャートである。製氷工程においては、製氷運転と離氷運転を交互に繰り返すが、その内、製氷運転に入り、給水の予冷が終了した後の製氷タイマのスタート時に凝縮器温度センサ20の出力を設定値と比較して、その結果に基づいてLI電磁弁19の開閉を決定する。その設定値は、その後の冷凍サイクルの運転により圧縮機の温度が制限値以内に収まることが見込まれる値を実験的に求めて設定する。その値は、50℃前後の値になる。
【0039】
なお、凝縮器温度センサ20の出力と設定値とを比較する時機を給水の予冷が終了した後の製氷タイマのスタート時としたのは、実験結果から、その時期が最適であることが判ったからである。すなわち、種々条件を変えてリキッドインジェクションを行い、タイミングを変えて凝縮器温度センサ20の出力を調べたところ、製氷タイマのスタート時の凝縮器温度センサ20の出力が最も変動が小さく、かつ、圧縮機温度の最大値との間に強い相関関係が得られることが分かったからである。
【0040】
図8は、通常製氷時のフローチャートである。
ステップ1…製氷運転を行った回数をカウントするための変数nを0にリセットする。
ステップ2…変数nに1を加える。
ステップ3…ファンモータとポンプモータをオンにする。
ステップ4…水位センサ22の出力を調べて水タンク5が満水になったか否かを判別する。
【0041】
ステップ5…満水になったら、給水温度センサ21の出力が予冷の目標温度、例えば4℃以下になったか否かを判別する。
ステップ6…その温度以下になったら、製氷タイマのカウントを開始する。
ステップ7…その温度以下になっていなかったら、製氷タイマをクリアする。
ステップ8…給水温度センサ21の出力が確実に4℃以下を示すようになったことを確認するための待ち時間、例えば1分が経過したか否かを判別する。
【0042】
ステップ9…その時間が経過したら、凝縮器温度センサ20の出力が異常値を示しているか否かを判別する。
ステップ10…凝縮器温度センサ20の出力が異常値を示していなければ、上記変数nが1であるか否かを判別する。そして、変数nが1であれば、今回が製氷工程に入って最初の製氷運転であり、直前の工程(電源投入,貯氷,異常停止後復帰)においてリキッドインジェクションの要否判定を行ってから製氷,離氷の1サイクルが経過していないので、ここでは、リキッドインジェクションの要否判定を行わず、ステップ14に移す。
【0043】
ステップ11…変数nが1でなければ、リキッドインジェクションの要否判定を行うため、凝縮器温度センサ20の出力が設定値T(50℃程度の値)以上であるか否かを判別する。
【0044】
ステップ12…凝縮器温度センサ20の出力が設定値T以上であれば、その前の予冷期間中に圧縮機の温度が制限値を超えていたとみなし、LI電磁弁19の励磁をOFFにして弁を開き、リキッドインジェクションを行う。
ステップ13…凝縮器温度センサ20の出力が設定値T以上でなければ、その前の予冷期間中、圧縮機の温度が制限値に達していなかったとみなし、LI電磁弁19の励磁をONにして弁を閉じ、リキッドインジェクションを行わないようにする。
【0045】
ステップ14…製氷タイマのカウントを行う。
ステップ15…製氷タイマが製氷完了の目安となる所定のカウント値に達したか否かを判別する。
【0046】
ステップ16…製氷タイマが所定のカウント値に達したら、ファンモータをOFFにする。
ステップ17…ポンプモータをOFFにする。
ステップ18…離氷を早めるためにホットガス電磁弁18をオンにし、弁を開いて冷却器1を加熱する。
【0047】
ステップ19…減速モータ25を正転させて水皿4の開動作を開始する。
ステップ20…水皿4の開動作が完了したか否かを判別する。
ステップ21…水皿4の開動作が完了したら、減速モータ25をオフにして水皿4の開動作を停止させる。
ステップ22…ホットガス電磁弁18をOFFにする。
【0048】
ステップ23…減速モータ25を逆転させて水皿4の閉動作を開始する。
ステップ24…水皿4の閉動作が完了する一定時間前(例えば、15秒前)であるか否かを判別する。
ステップ25…一定時間前になったら、給水電磁弁7を開いて、水タンク5への給水を開始する。
【0049】
ステップ26…水皿4の閉動作が完了したか否かを判別する。
ステップ27…水皿4の閉動作が完了したら、減速モータ25をオフにして水皿4の閉動作を停止させる。
ステップ28…貯氷センサ34(図12)の出力に基づいて貯氷庫10が満氷になっているか否かを判別し、満氷になっていたら貯氷工程に移るが、満氷になっていなかったら、ステップ2に戻して製氷を繰り返す。
【0050】
このようにすると、LI電磁弁19の開閉の状態は、少なくとも、製氷・離氷の1サイクルの間は継続され、過度に開閉を繰り返すようなことがなくなる。
【0051】
次に、貯氷工程について説明する。
図5は、貯氷時のタイミングチャートである。貯氷工程に入ったら、LI電磁弁19の励磁を止めて、無駄な電力消費をなくす。そして、水タンク5の中を空にするため、水皿4を開いて水タンク5に残っている水をドレンパン8に捨ててからまた閉じる。その後、貯氷庫10の氷が減って、貯氷センサが満氷を示さなくなったら、製氷工程に入るに当たって、まず凝縮器温度センサ20の出力に基づいてリキッドインジェクションの要否判定を行う。
【0052】
図9は、貯氷時のフローチャートである。
ステップ1…LI電磁弁19の励磁を止めて弁を開く。
ステップ2…減速モータ25を正転させて水皿4の開動作を開始する。
ステップ3…水皿4の開動作が完了したか否かを判別する。
ステップ4…水皿4の開動作が完了したら、減速モータ25をオフにして水皿4の開動作を停止させる。
【0053】
ステップ5…貯氷センサ34(図12)の出力に基づいて貯氷庫10がまだ満氷になっているか否かを判別する。
ステップ6…凝縮器温度センサ20の出力が異常値を示しているか否かを判別し、異常値を示していれば、凝縮器温度センサ20が故障しているとみなして、次のステップ7をパスさせて、後述するステップ8に進め、LI電磁弁19を安全側の開にする。
ステップ7…凝縮器温度センサ20の出力が異常値を示していなければ、凝縮器温度センサ20の出力が設定値T(30℃程度の値)以上であるか否かを判別する。
【0054】
ステップ8…設定値T以上であれば、この条件では次の製氷工程において圧縮機12の温度が制限値を超えるおそれがあるとみて、LI電磁弁19の励磁をOFFにして弁を開き、リキッドインジェクションを行うようにする。
ステップ9…凝縮器温度センサ20の出力が設定値T以上でなければ、次の製氷工程において圧縮機12の温度が制限値には達しないみて、LI電磁弁19の励磁をONにして弁を閉じ、リキッドインジェクションは行わないようにする。
【0055】
以下、ステップ10〜14は、図8の製氷工程のフローチャートにおけるステップ23〜27と同様なので、ここでは説明を省略する。
【0056】
次に、異常が発生して製氷機を停止させた後、再び正常運転に復帰させる時の動作について説明する。
図6は、異常停止後復帰時のタイミングチャートである。製氷機に過負荷等が加わり製氷機の保護装置が動作して一時的に製氷運転を停止させることがある。そのようにして製氷運転を停止させている間は、貯氷時と同様に、LI電磁弁19を開いておく。そして、その後製氷機を正常運転に復帰させる際には、水タンク5に前の水が残っている可能性があるので、最初に離氷運転を1回行って水タンク5の水をドレンパン8に捨てるが、その前にまず、凝縮器温度センサ20の出力に基づいてリキッドインジェクションの要否判定を行う。
【0057】
図10は、異常停止後復帰時のフローチャートである。
ステップ1〜4は、図7に示す電源投入時のフローチャートにおけるステップ1〜4と同様であり、ステップ5〜17は、同じくステップ21〜33と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0058】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
請求項1記載の製氷機の制御装置は、リキッドインジェクション用の電磁弁の開閉動作は、多くても、製氷・離氷の1サイクル中で1度となるので、電磁弁が開閉動作の回数が過度に多くなるのを防止して、電磁弁の寿命を長くすることができる。また、給水の予冷が終了してから一定時間以内という、凝縮器温度センサの出力が安定する時期に、前記温度センサの出力と設定値とを比較してリキッドインジェクションの要否を判定するので、判定が正確にできる。
【0059】
また、請求項2記載の製氷機の制御装置は、電磁弁を常開型にしたので、電磁弁に断線等の故障が発生しても、前記電磁弁は開いた状態になって、リキッドインジェクションにより圧縮機が冷却され、圧縮機からの吐出ガスの温度が過度に上昇することがなくなる。
【0060】
また、請求項3記載の製氷機の制御装置は、温度センサの出力が異常値を示しているときは電磁弁を開にするようにしたので、温度センサに断線等の故障が発生しても、電磁弁は開いた状態になって、上記のものと同様に圧縮機からの吐出ガスの温度が過度に上昇することがなくなる。
【0061】
そしてまた、請求項4記載の製氷機の制御装置は、製氷運転を停止中は電磁弁を開にするようにしたので、停止中は電磁弁に無駄な電流を流さなくなり、省エネ効果が得られる。
【0062】
さらに、請求項5記載の製氷機の制御装置は、長時間製氷を停止した後に製氷を開始するときは、製氷開始前に前記温度センサの出力に基づいてリキッドインジェクションの要否を判定するようにしたので、必要があれば運転開始の当初からリキッドインジェクションを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製氷機の製氷時における冷凍サイクルを示す図である。
【図2】製氷機の離氷時における冷凍サイクルを示す図である。
【図3】電源投入時のタイミングチャートである。
【図4】通常製氷時のタイミングチャートである。
【図5】貯氷時のタイミングチャートである。
【図6】異常停止後復帰時のタイミングチャートである。
【図7】電源投入時のフローチャートである。
【図8】通常製氷時のフローチャートである。
【図9】貯氷時のフローチャートである。
【図10】異常停止後復帰時のフローチャートである。
【図11】製氷機の概略図である。
【図12】製氷機の制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…冷却器
2…製氷室
3…蒸発パイプ
4…水皿
5…水タンク
6…循環ポンプ
7…給水電磁弁
12…圧縮機
13…凝縮器
14…凝縮器冷却ファン
17…膨張弁
18…ホットガス電磁弁
19…リキッドインジェクション電磁弁
20…凝縮器温度センサ
21…給水温度センサ
22…水位センサ
25…減速モータ
31…水皿位置検出スイッチ

Claims (5)

  1. 製氷部に配設した冷却器と、製氷運転時に給水の予冷と製氷を行うため、前記冷却器に液化冷媒を供給する凝縮器と、前記冷却器からの冷媒を圧縮して前記凝縮器に送り込む圧縮機と、離氷運転時に、前記圧縮機からの圧縮されて高温になった気化冷媒を前記冷却器に流入させるホットガス管とを有し、製氷運転と離氷運転とを交互に行う製氷装置であって、前記凝縮器出口側と冷却器との間の配管から分岐して前記圧縮機と接続される電磁弁付の配管と、前記凝縮器出口の冷媒温度を検知する温度センサとを具え、各製氷運転毎に、給水の予冷が終了してから一定時間以内に前記温度センサの出力と設定値とを比較し、前記温度センサの出力が設定値以上のときは前記電磁弁を開にし、設定値未満のときは前記電磁弁を閉にすることを特徴とする製氷機の制御装置。
  2. 前記電磁弁は、常開型であることを特徴とする請求項1記載の製氷機の制御装置。
  3. 前記温度センサの出力が異常値を示しているときは前記電磁弁を開にすることを特徴とする請求項2記載の製氷機の制御装置。
  4. 製氷運転を停止中は前記電磁弁を開にすることを特徴とする請求項2または3記載の製氷機の制御装置。
  5. 長時間製氷を停止した後に製氷を開始するときは、製氷開始前に前記温度センサの出力と前記設定値より低い第2の設定値とを比較し、前記温度センサの出力が第2の設定値以上のときは前記電磁弁を開にし、第2の設定値未満のときは前記電磁弁を閉にすることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の製氷機の制御装置。
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