JPH0735450A - 製氷機 - Google Patents

製氷機

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JPH0735450A
JPH0735450A JP20294693A JP20294693A JPH0735450A JP H0735450 A JPH0735450 A JP H0735450A JP 20294693 A JP20294693 A JP 20294693A JP 20294693 A JP20294693 A JP 20294693A JP H0735450 A JPH0735450 A JP H0735450A
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JP
Japan
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water
ice making
water level
ice
water tray
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JP20294693A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Takahashi
和弘 高橋
Hideyuki Katayanagi
英幸 片柳
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置に発生した種々の異常を効果的に検知し
て警報し、運転を停止させることができる製氷機を提供
する。 【構成】 製氷機は、下向きに開口する多数の製氷室を
区画形成した冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能
な水皿とを備える。マイクロコンピュータ25は製氷行
程が開始してからの経過時間を積算し、所定時間以内に
水皿位置検出スイッチASWが反転しない場合には、所
定の警報動作を行うと共に、製氷機の運転を停止させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂逆セル型製氷機や
プレート型製氷機等の自動製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種製氷機、特に逆セル型製氷機
と称されるものは、例えば実開平4−52622号公報
(F25C1/04)に示されるように、下向きに開口
する多数の製氷小室を区画形成した製氷室の下側に傾復
動可能な水皿を設け、水皿が製氷小室を閉塞している状
態において、製氷水タンク内に貯溜した製氷用水を水皿
表面から各製氷小室に噴水して製氷行程を行うと共に、
水皿が製氷小室を開放した状態において製氷室の外側上
面に設けた蒸発器に圧縮機からの高温高圧冷媒を流し、
加熱して離氷行程を行うよう構成されている。
【0003】そして、製氷室の温度を感温素子にて検出
し、製氷室が所定の製氷完了温度まで低下した場合に離
氷行程に移行するか、或いは製氷水タンク内の水位を水
位検知スイッチにて検出し、水位が所定の製氷完了水位
まで低下した場合に離氷行程に移行するように構成して
いる。
【0004】更に、製氷開始後所定時間経過後に前記感
温素子の検出する製氷室の温度が所定温度以上の場合、
或いは水位検知スイッチの検出する製氷水タンク内の水
位が所定水位以上の場合には、冷却装置や製氷用水の循
環経路に異常が発生して正常な製氷運転が行われていな
いと判断し、運転を停止させるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合には冷却装置の異常は検知できるものの、冷却装置
は正常であるが水皿の駆動装置等に異常が発生して氷を
得られない場合等には異常を検知することができない。
また、後者の場合にはタンクへの給水系に断水や給水弁
故障等の異常が生じていてタンクの水位が満水とならな
い場合に、それを検知して製氷運転を停止させることが
できない等の問題があった。
【0006】本発明は係る従来技術の課題を解決するた
めに成されたものであり、装置に発生した種々の異常を
効果的に検知して警報し、運転を停止させることができ
る製氷機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
製氷機Iは、下向きに開口する多数の製氷室1Aを区画
形成した冷却器1と、各製氷室1Aを閉塞する傾復動可
能な水皿5とを備え、この水皿5から循環ポンプ9によ
り各製氷室1Aに噴水して製氷行程を行い、冷却器1を
加熱して離氷行程を行うものであって、水皿5を傾復動
する駆動装置11と、水皿5の移動により反転され、こ
の水皿5の所定の傾斜開放位置及び水平閉塞位置を検出
する水皿位置検出スイッチASWと、この水皿位置検出
スイッチASWの反転動作に基づいて駆動装置11及び
循環ポンプ9他の機器を制御する制御手段(マイクロコ
ンピュータ)25と、時限手段と、警報手段とを具備し
ており、制御手段(マイクロコンピュータ)25は時限
手段により、製氷行程が開始してからの経過時間を積算
し、所定時間以内に水皿位置検出スイッチASWが反転
しない場合には、警報手段により所定の警報動作を行う
と共に、製氷機Iの運転を停止させるものである。
【0008】また、請求項2の発明の製氷機Iは、水タ
ンク6内に貯溜した製氷用水を冷却器1に循環すること
により、所定の製氷動作を実行するものであって、水タ
ンク6に給水する給水手段(給水電磁弁)12と、水タ
ンク6内の水位を検出する水位スイッチWLSWと、こ
の水位スイッチWLSWが満水位を検出した場合に給水
手段による給水を停止する制御手段(マイクロコンピュ
ータ)25と、時限手段と、警報手段とを具備してお
り、制御手段(マイクロコンピュータ)25は給水開始
後、時限手段により水位スイッチWLSWが満水位を検
出するまでの時間を積算し、所定時間以内に検出しない
場合には運転を停止すると共に、時限手段により水位ス
イッチWLSWが水タンク6の満水位を検出してからの
経過時間を積算し、所定時間以内に水位スイッチWLS
Wの満水位検出状態が解除されない場合には、警報手段
により所定の警報動作を行い運転を停止するものであ
る。
【0009】
【作用】通常のこの種逆セル型製氷機においては、製氷
行程の開始から40分乃至50分程度で製氷完了し、水
皿を傾動させて離氷行程に移行する。この水皿の傾動は
水皿位置検出スイッチASWが反転して所定の傾斜開放
位置を検出することにより検知できるので、製氷行程の
開始から例えば90分等の所定の長時間、水皿位置検出
スイッチASWが反転しない場合には何らかの異常が発
生している。この異常の原因としては、冷却装置に異常
が発生して所定の冷却作用を発揮せず、製氷が完了しな
い場合(製氷タイマが積算開始しない、或いは、製氷完
了温度を検知しない等)の他、水皿を傾復動する駆動装
置に異常が発生して水皿が傾動できない場合等が考えら
れる。
【0010】請求項1の発明の製氷機Iによれば、制御
手段(マイクロコンピュータ)25が時限手段により、
製氷行程が開始してからの経過時間を積算しており、所
定時間(例えば前記90分)以内に水皿位置検出スイッ
チASWが反転しない場合には、警報手段により所定の
警報動作を行い、製氷機Iの運転を停止させるので、前
記種々の原因による異常の発生を検知して使用者に報知
することができる。
【0011】また、請求項2の発明の製氷機Iによれ
ば、制御手段(マイクロコンピュータ)25は給水開始
後、時限手段により水位スイッチWLSWが満水位を検
出するまでの時間を積算しており、所定時間以内に検出
しない場合には運転を停止するので、断水や給水手段
(給水電磁弁)12の故障時に製氷機Iの運転を停止し
て、無駄な製氷運転を未然に解消することができる。ま
た、制御手段(マイクロコンピュータ)25は時限手段
により水位スイッチWLSWが水タンク6の満水位を検
出してからの経過時間を積算し、所定時間以内に水位ス
イッチWLSWの満水位検出状態が解除されない場合に
は、警報手段により所定の警報動作を行い、運転を停止
するので、冷却器1の冷却不良により製氷が行われない
場合に、使用者に報知して運転を停止させ、無駄な運転
を解消することができる。
【0012】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の製氷機Iの制御装置20の電気回路
図、図2は水皿5が水平閉塞位置にある状態の製氷機I
の製氷室部分の側面図、図3は水皿5が傾斜開放位置に
ある状態の製氷機Iの製氷室部分の側面図、図4は製氷
機Iの冷却装置Rの冷媒回路図である。
【0013】図2及び図3において、実施例の製氷機I
は所謂逆セル型製氷機と称されるものであり、下向きに
開口した多数の製氷室1Aを有し、上壁外面に冷却装置
Rの蒸発パイプ2を配設した冷却器1と、図2の如き所
定の水平閉塞位置において各製氷室1Aを下方から充分
余裕をもって閉塞し、表面には各製氷室1Aに対応する
図示しない噴水孔及び戻り孔を形成した水皿5と、該水
皿5に固定され、前記戻り孔に連通する水タンク6と、
水タンク6内の水を送水管7、更に図示しない分配管を
経て前記噴水孔から噴出し、各製氷室1Aへ循環せしめ
る循環ポンプ9と、水皿5を傾動及び復動せしめる正逆
回転可能な高ギヤ比の減速モータ10を含む駆動装置1
1と、図4の給水電磁弁12が開いたとき水皿5の表面
に散水する散水器13と、水タンク6の内に設けられた
フロートによって作動し、水タンク6の所定の満水位を
検出する水位スイッチWLSW等にて構成されている。
【0014】そして、支持梁15に固定された取付板1
6に支持させた前記減速モータ10の出力軸には、相互
に逆方向に延出した第1及び第2のアーム17A及び1
7Bを有する駆動カム17を連結し、該駆動カム17の
第1のアーム17Aの端部に取り付けたコイルバネ18
の他端を水皿5の側部に連結すると共に、水皿5の後部
は回動軸19に支持させている。
【0015】また、ASWはその接点の開閉により水皿
5の前記水平閉塞位置と傾斜開放位置を検出するための
水皿位置検出手段としての接触式の水皿位置検出スイッ
チである。この水皿位置検出スイッチASWは前記駆動
カム17の第1及び第2のアーム17A及び17Bが当
接する位置関係にあり、減速モータ10の正転により駆
動カム17が図中反時計回りに回転すると、水皿5が前
記傾斜開放位置となったところで図3の如く前記第2の
アーム17Bが水皿位置検出スイッチASWに当接し、
それによって水皿位置検出スイッチASWの接点は閉じ
て復動側に切換反転される。
【0016】また、減速モータ10の逆転により駆動カ
ム17が図中時計回りに回転すると、水皿5が前記水平
閉塞位置となったところで図2の如く前記第1のアーム
17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接し、それに
よって水皿位置検出スイッチASWの接点は開いて傾動
側に切換反転される。
【0017】以上は製氷機Iの製氷室側に設けられた構
成部品であるが、製氷機Iの機械室側には図4に示す如
き冷却装置Rの圧縮機21、補助凝縮器41及び凝縮器
42等が設けられる。次に、図4の冷媒回路図を用いて
冷却装置R内の冷媒循環について説明すると、圧縮機2
1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、補助凝縮器4
1に流入して放熱した後、一旦圧縮機21に戻り、再び
吐出されて三方管43に至る。三方管43の一方の出口
から出た冷媒は凝縮器42にて空冷されて凝縮し、受液
器44及び乾燥器45を経て膨張弁46に至る。この膨
張弁46にて絞られた冷媒は、前記蒸発パイプ2に流入
して蒸発し、冷却器1から吸熱することによりそれを冷
却する。そして、この蒸発パイプ2を出た冷媒はアキュ
ムレータ47を経て圧縮機21に帰還する。また、三方
弁43の他方の出口から膨張弁46の出口側にはホット
ガス電磁弁23が介設されたホットガス管48が接続さ
れており、ホットガス電磁弁23が開いた状態で圧縮機
21から吐出された高温高圧のガス冷媒(ホットガス)
が蒸発パイプ2に直接供給される構成とされている。
【0018】次に、図1の制御装置20において、電源
ACには操作スイッチ35を介して以下の各回路が接続
されている。即ち、冷却装置Rを構成する圧縮機21は
リレーR1と直列に接続され、前記冷却装置Rの凝縮器
42を冷却する凝縮器冷却用のファン22はリレーR2
と直列に接続されている。前記循環ポンプ9はリレーR
3と直列に接続され、前記ホットガス電磁弁23はリレ
ーR7と直列に接続されると共に、前記給水電磁弁12
はリレーR4と直列に接続される。また、前記減速モー
タ10はリレーR5及び切換リレーR6と直列に接続さ
れる。この切換リレーR6は接点a側に閉じて減速モー
タ10を正転させ、接点b側に切り換わって減速モータ
10を逆転させるものである。
【0019】これらリレーR1乃至R7は制御手段とし
ての汎用のマイクロコンピュータ25によって制御され
る。マイクロコンピュータ25の入力には前記水位スイ
ッチWLSW及び水皿位置検出スイッチASWが接続さ
れると共に、図示しない貯氷庫内の所定の満氷量を検出
したときに接点を閉じる貯氷スイッチBSWが接続され
る。また、マイクロコンピュータ25の入力には、前記
冷却器1の温度を検出するETセンサー26、前記凝縮
器42の出口温度を検出するCTセンサー31、前記水
タンク6内の水温を検出するWTセンサー51及び外気
温度を検出するATセンサー52が接続され、更に、前
記給水電磁弁12により強制的に給水を行う強制給水ス
イッチ53、強制的に離氷を行わせる強制離氷スイッチ
55及び、後述する表示器29の表示を切り換えたり、
時刻の早送りを行うための送りスイッチ54がそれぞれ
接続されている。そして、これら強制給水スイッチ5
3、強制離氷スイッチ55及び送りスイッチ54は、こ
の順で基板上に並設されている。
【0020】マイクロコンピュータ25の出力にはモニ
ター27及び表示器29が接続されており、この表示器
29は7セグメントの2桁LEDから構成されている。
また、マイクロコンピュータ25には例えばEEPRO
Mから成るメモリ30が接続されており、メモリ30は
製氷機Iへの通電が断たれた場合にも記憶内容を失わず
に保持し続け、後述するクリヤ操作によって記憶内容を
消去する。
【0021】次に、図5及び図6のマイクロコンピュー
タ25のプログラムを示すフローチャートと、図7〜図
9に示す製氷機Iの動作行程図に基づいて製氷機Iの動
作を説明する。製氷機Iを据え付けた後、若しくは長期
不使用のため、或いは瞬時停電により電源ACが断たれ
た後、操作スイッチ35を再度閉じて製氷機Iに電源を
投入(ON)したものとする。このとき水皿5の位置は
確定しておらず、前記水平閉塞位置(図2)か、若しく
は傾斜開放位置(図3)か、或いはその途中の傾斜状態
であり、該傾斜状態も傾動途中と復動途中とが考えられ
る。
【0022】しかしならが、係る状態は水皿位置検出ス
イッチASWの接点の開閉状態によって二種類に判別で
きる。即ち、水皿位置検出スイッチASWの接点が開い
ていて傾動側にあるときは、水皿5は水平閉塞位置か傾
動途中であり、水皿位置検出スイッチASWの接点が閉
じていて復動側にあるときは、水皿5は傾斜開放位置か
復動途中である。
【0023】そこで、マイクロコンピュータ25は操作
スイッチ35が閉じられて電源ACが投入(ON)され
ると、ステップS1で水皿位置検出スイッチASWの状
態を判別し、接点が開いていて傾動側にある場合(図7
のの状況。水皿5は水平閉塞位置か傾動途中)には、
ステップS2に進んでリレーR5を閉じ、切換リレーR
6を接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、水皿
5を傾動させる。そして、ステップS4にて水皿位置検
出スイッチASWの状態を再び判別し、依然傾動側にあ
るときはステップS2に戻って傾動を続ける。水皿5が
所定の傾斜開放位置となり、水皿位置検出スイッチAS
Wの接点が閉じて復動側に反転すると、マイクロコンピ
ュータ25はステップS4からステップS5に進んで今
度は切換リレーR6を接点b側に閉じ、減速モータ10
を逆転させて水皿5の復動を開始する。
【0024】マイクロコンピュータ25は次にステップ
S6で水皿5が閉完了(水平閉塞位置)する15秒前か
否か判断し、否である場合にはステップS9に進んで再
び水皿位置検出スイッチASWの状態を判断し、依然復
動側にあるときはステップS5に戻って復動を継続す
る。そして、15秒前になるとステップS6からステッ
プS7に進み、リレーR4を閉じて給水電磁弁12を開
く(ON)。給水電磁弁12が開くと散水器13から水
皿5の表面に散水され、主に戻り孔を通って水タンク6
に給水される。次に、ステップS8で水位スイッチWL
SWにより水タンク6の水位が所定の満水位に達してい
るか否か判断し、否であればステップS9に進む。
【0025】その後、水皿5が前記水平閉塞位置(図
2)となり、水皿位置検出スイッチASWの接点が開い
て傾動側に反転されると、マイクロコンピュータ25は
ステップS9からステップS6に戻るようになるので水
皿5の復動は停止する。
【0026】一方、電源ACが投入(ON)されたとき
に水皿位置検出スイッチASWの接点が閉じていて復動
側にある場合(図7のの状況。水皿5は傾斜開放位置
か復動途中)には、マイクロコンピュータ25はステッ
プS1からステップS3に進んでリレーR5を閉じ、切
換リレーR6を接点b側に閉じて減速モータ10を逆転
させ、水皿5を復動させる。その後はステップS6に進
み、以後前述の如くステップS9で水皿位置検出スイッ
チASWが傾動側に反転するまで復動を続け、水皿5が
水平閉塞位置となったところで同様に停止させる。
【0027】このように、マイクロコンピュータ25は
電源の投入(ON)時、水皿位置検出スイッチASWの
接点の開閉状態に応じて水皿5の状態を判別し、水皿5
が水平閉塞位置か傾動途中と判断される場合には水皿5
を一旦傾動させ、次に復動させて所定の水平閉塞位置と
すると共に、水皿5が傾斜開放位置か復動途中と判断さ
れる場合には、水皿5を復動させて前記水平閉塞位置と
する。いずれにしても本発明の製氷機Iによれば電源投
入後、水皿5を必ず水平閉塞位置に初期設定する。
【0028】その後、水位スイッチWLSWが水タンク
6内の満水位を検出すると、ステップS8から図6のス
テップS10に進んでリレーR4を開き、給水電磁弁1
2を停止(OFF)する。次に、マイクロコンピュータ
25はステップS12に進んでリレーR3及びリレーR
7を閉じ、循環ポンプ9を運転(ON)すると共にホッ
トガス電磁弁23を開く(ON)。
【0029】この循環ポンプ9が運転されると、水タン
ク6内の水は前記噴水孔から製氷室1Aに噴水され、戻
り孔から水タンク6に戻る経路で循環される。これによ
って係る循環水路内に堆積、又は付着した塵埃や水アカ
が洗浄され、噴水孔に詰まった塵埃も除去される。
【0030】次に、マイクロコンピュータ25はステッ
プS13でその機能として有するタイマーのカウントが
30秒となっているか否か判断し、否であればステップ
S12に戻って上記洗浄を継続する。係る洗浄が30秒
実行された後、マイクロコンピュータ25はステップS
13からステップS14に進んでリレーR1を閉じ、圧
縮機21を起動すると共に、以下の離氷行程に移行す
る。
【0031】この離氷行程ではマイクロコンピュータ2
5はリレーR2及びリレーR3を開き、凝縮器冷却用の
ファン22及び循環ポンプ9を停止させ、リレーR5及
びリレーR7を閉じ、切換リレーR6を接点a側に閉じ
て減速モータ10を正転させ、水皿5を傾動させて行
く。また、ホットガス電磁弁23が開いているので蒸発
パイプ2に圧縮機21から吐出された高温高圧ガス冷媒
(ホットガス)が循環され、冷却器1が加熱される。
【0032】そして、水皿5が図3に示す如き所定の傾
斜開放位置(全開)まで傾動すると、駆動カム17の第
2のアーム17Bが水皿位置検出スイッチASWに当接
して復動側に反転させるので、マイクロコンピュータ2
5はリレーR5を開き、減速モータ10を停止させて水
皿5の傾動を停止させる。水皿5が傾斜開放位置となる
と、水タンク6内の前記循環水は水タンク6直下に位置
する図示しない排水部に排水される。そして、ETセン
サー26により取り込んだ冷却器1の温度が例えば+9
℃等の離氷完了温度より高くなったか否か判断し、高く
なっていればリレーR5を閉じると共に、切換リレーR
6を接点bに閉じて減速モータ10を逆転させ、水皿5
を上方に復動させて行く。
【0033】係る復動により水皿5が図2に示す如き所
定の水平閉塞位置(全閉)まで復帰すると、駆動カム1
7の第1のアーム17Aが水皿位置検出スイッチASW
に当接して傾動側に反転させるので、マイクロコンピュ
ータ25はリレーR5及びリレーR7を開き、ホットガ
ス電磁弁23を閉じると共に、減速モータ10を停止さ
せて水皿5の復動を停止させる。そして、マイクロコン
ピュータ25はステップS15に進んでリレーR1を閉
じ、圧縮機21を運転しつつ以下の製氷行程に移行す
る。尚、マイクロコンピュータ25は水皿5が閉完了す
る以前の15秒前からリレーR4を閉じて給水電磁弁1
2を開き、前述同様に水タンク6への給水を開始してい
る。
【0034】製氷行程では圧縮機21から吐出された冷
媒は前述の如く補助凝縮器41及び凝縮器42にて凝縮
液化され、膨張弁46にて絞られた後、蒸発パイプ2に
供給され、そこで蒸発して冷却器1を冷却する。また、
マイクロコンピュータ25は、リレーR2及びリレーR
4を閉じて給水しつつ凝縮器冷却用のファン22を運転
し、また、リレーR3を閉じ、循環ポンプ9を運転して
水タンク6内の水を噴水孔から各製氷室1Aに循環させ
ることにより製氷運転を開始する。
【0035】その後、マイクロコンピュータ25は水位
スイッチWLSWが閉じたか否か判断し、水タンク6内
に所定量の水が給水され、水位スイッチWLSWが所定
の満水位を検出して閉じたらリレーR4を開き、給水電
磁弁12を閉じて給水を停止する。また、マイクロコン
ピュータ25はWTセンサー51により取り込んだ水タ
ンク6内の水温に基づき、その温度が例えば+3℃以下
に3秒間達していたら、マイクロコンピュータ25がそ
の機能として有する製氷タイマの積算を開始する。
【0036】係る製氷運転によって冷却器1の製氷室1
A内には徐々に氷が生成されて行き、製氷タイマの積算
値がタイムアップすると、マイクロコンピュータ25は
ステップS16に進んでリレーR2及びリレーR3を開
き、凝縮器冷却用のファン22及び循環ポンプ9を停止
させる。次に、リレーR5及びリレーR7を閉じ、ま
た、切換リレーR6を接点a側に閉じて減速モータ10
を正転させ、水皿5の傾動を開始すると共に、ホットガ
ス電磁弁23が開いて蒸発パイプ2に前記高温高圧ガス
冷媒(ホットガス)を循環し、冷却器1を加熱して製氷
室1Aに凍結した氷の離氷行程に移行する。
【0037】この離氷行程は前述同様に実行される。そ
して、この離氷行程の間マイクロコンピュータ25は貯
氷スイッチBSWが閉じているか否か判断し、図示しな
い貯氷庫内に所定量の氷が貯えられている場合はステッ
プS17に進んでリレーR1及びリレーR7を開き、圧
縮機21の運転を停止して貯氷行程に移行する。そし
て、その後貯氷庫内の氷が減少して貯氷スイッチBSW
が閉じるまでその状態を維持し、貯氷スイッチBSWが
閉じたら、再び前記製氷行程を実行する。
【0038】次に、図10及び図11のフローチャート
に基づいてマイクロコンピュータ25による異常検知動
作につき説明する。図10は冷却装置Rや駆動装置11
等の異常検知に関するフローチャートを示している。通
常のこの種逆セル型製氷機においては、製氷行程の開始
から40分乃至50分程度で製氷完了し、水皿5を傾動
させて離氷行程に移行する。この水皿5の傾動は水皿位
置検出スイッチASWが反転して所定の傾斜開放位置を
検出することにより検知できる。そこで、マイクロコン
ピュータ25は製氷行程を開始すると、図10のステッ
プS18でマイクロコンピュータ25がその機能として
有する時限手段としての90分タイマをクリヤし、同時
に90分タイマの積算を開始する。次に、ステップS1
9にて当該90分タイマの積算が90分経過したか否か
判断し、否であればステップS22に進んで水皿位置検
出スイッチASWが反転したか否か判断する。
【0039】ステップS22にて水皿位置検出スイッチ
ASWが反転していなければステップS19に戻り、こ
れを繰り返す。そして、90分経過する以前に製氷行程
が終了し、離氷行程に移行して水皿5が傾斜開放位置ま
で傾動したら、水皿位置検出スイッチASWが反転する
ので、ステップS22からステップS23に進んで離氷
行程の終了を待ち、終了したらステップS18に戻る。
【0040】一方、冷却装置Rに異常が発生して所定の
冷却作用を発揮せず、製氷が完了しない場合(製氷タイ
マが積算開始しない)や、駆動装置11に異常が発生し
て水皿5が傾動できない場合、或いは水皿位置検出スイ
ッチASWに故障が生じている場合には製氷行程の開始
から90分経過しても水皿位置検出スイッチASWは反
転しなくなる。係る場合には、90分経過した時点でス
テップS19からステップS20に進み、表示器29に
て所定の警報表示(コード)を行うと共に、当該異常デ
ータをメモリ30に記憶し、ステップS21で製氷機I
の運転を停止する。これによって、冷却装置Rの異常の
みならず、上記種々の原因による異常の発生を検知して
使用者に報知することができる。
【0041】尚、以上は接触式の水皿位置検出スイッチ
ASWを用いた場合について説明したが、第1のアーム
17A若しくは第2のアーム17Bが光を遮ることによ
り、接点を傾動側・復動側に反転させる例えば光学式の
非接触式水皿位置検出スイッチASWを用いても良い。
【0042】次に、図11は水位スイッチWLSWによ
る冷却装置Rや給水系の異常検知に関するフローチャー
トを示している。前述の如く離氷行程において離氷が完
了し、水皿5の復動を開始して水平閉塞位置(全閉)と
なる15秒前になると、マイクロコンピュータ25は図
11のステップS24で給水電磁弁12をONして水タ
ンク6に給水を開始する。次に、ステップS25で前記
製氷行程の開始と同時にマイクロコンピュータ25がそ
の機能として有する90分タイマをクリヤし、同時に9
0分タイマの積算を開始する。次に、ステップS26で
水位スイッチWLSWが満水を検出したか否か判断し、
否であればステップS30に進んで給水開始から3分経
過したか否か判断する。経過していなければステップS
26に戻って以後これを繰り返す。
【0043】ここで、給水開始から3分以上経過しても
水位スイッチWLSWが水タンク6の満水を検出しない
場合は、断水や給水電磁弁12の故障が発生したものと
考えられる。係る場合、マイクロコンピュータ25はス
テップS30からステップS32に進み、断水による製
氷機Iの運転停止を行う。これによって、断水時の無駄
な製氷運転を解消することができる。次に、ステップS
31に進んで30分経過したか否か判断し、否であれば
これを繰り返し製氷機Iを停止し続ける。ステップS3
1で30分経過したらステップS24に戻って給水を再
開する。
【0044】一方、ステップS26で水位スイッチWL
SWが水タンク6の満水を検出すると、マイクロコンピ
ュータ25はステップS27に進んで90分タイマの積
算が90分経過したか否か判断し、否であればステップ
S28に進んで水タンク6の水位が低下し、水位スイッ
チWLSWの満水位検出状態が解除されたか否か判断す
る。
【0045】ステップS28にて水位スイッチWLSW
が解除されていなければステップS27に戻り、これを
繰り返す。そして、90分経過する以前に水位スイッチ
WLSWの満水位検出状態が解除された場合にはステッ
プS28からステップS29に進んで離氷行程の終了を
待ち、終了したらステップS24に戻る。
【0046】一方、冷却装置Rに異常が発生して所定の
冷却作用を発揮せず、循環されている製氷用水が冷却器
1の製氷室1Aに氷となって付着しない場合は、水タン
ク6内の水位は減少しない。従って、水位スイッチWL
SWの満水検出状態も解除されなくなるので、係る場合
には製氷行程の開始から90分経過した時点でステップ
S27からステップS33に進み、表示器29にて所定
の警報表示(コード)を行うと共に、当該異常データを
メモリ30に記憶し、ステップS34で製氷機Iの運転
を停止する。これによって、冷却装置Rの異常の発生を
水位スイッチWLSWにより検知して使用者に報知する
ことができる。
【0047】尚、実施例では所謂逆セル型製氷機につい
て説明したが、請求項2の発明の場合には所謂プレート
型製氷機にも有効である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、制御手段が時限手段により、製氷行程が開始してか
らの経過時間を積算しており、所定時間以内に水皿位置
検出スイッチが反転しない場合には、警報手段により所
定の警報動作を行い、製氷機の運転を停止させるので、
冷却装置の異常の他、駆動装置の異常や水皿位置検出ス
イッチの異常等の種々の異常の発生を検知して使用者に
報知することができるものである。
【0049】また、請求項2の発明によれば、制御手段
は給水開始後、時限手段により水位スイッチが満水位を
検出するまでの時間を積算しており、所定時間以内に検
出しない場合には運転を停止するので、断水や給水手段
の故障時に製氷機の運転を停止して、無駄な製氷運転を
未然に解消することができる。また、制御手段は時限手
段により水位スイッチが水タンクの満水位を検出してか
らの経過時間を積算し、所定時間以内に水位スイッチの
満水位検出状態が解除されない場合には、警報手段によ
り所定の警報動作を行い、運転を停止するので、冷却器
の冷却不良により製氷が行われない場合に、使用者に報
知して運転を停止させ、無駄な運転を解消することがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷機の制御装置の電気回路図であ
る。
【図2】水皿が水平閉塞位置にある状態の製氷機の製氷
室部分の側面図である。
【図3】水皿が傾斜開放位置にある状態の製氷機の製氷
室部分の側面図である。
【図4】本発明の製氷機の冷却装置の冷媒回路図であ
る。
【図5】マイクロコンピュータのプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図6】同じくマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図7】製氷機の動作行程図である。
【図8】同じく製氷機の動作行程図である。
【図9】同じく製氷機の動作行程図である。
【図10】水皿位置検出スイッチによる異常検知動作を
説明するためのマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図11】水位スイッチによる異常検知動作を説明する
ためのマイクロコンピュータのプログラムを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
ASW 水皿位置検出スイッチ WLSW 水位スイッチ I 製氷機 R 冷却装置 1 冷却器 1A 製氷室 2 蒸発パイプ 5 水皿 10 減速モータ 20 制御装置 21 圧縮機 25 マイクロコンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下向きに開口する多数の製氷室を区画形
    成した冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿
    とを備え、該水皿から循環ポンプにより各製氷室に噴水
    して製氷行程を行い、前記冷却器を加熱して離氷行程を
    行う製氷機において、前記水皿を傾復動する駆動装置
    と、前記水皿の移動により反転され、該水皿の所定の傾
    斜開放位置及び水平閉塞位置を検出する水皿位置検出ス
    イッチと、該水皿位置検出スイッチの反転動作に基づい
    て前記駆動装置及び循環ポンプ他の機器を制御する制御
    手段と、時限手段と、警報手段とを具備して成り、前記
    制御手段は前記時限手段により、前記製氷行程が開始し
    てからの経過時間を積算し、所定時間以内に前記水皿位
    置検出スイッチが反転しない場合には、前記警報手段に
    より所定の警報動作を行い、運転を停止することを特徴
    とする製氷機。
  2. 【請求項2】 水タンク内に貯溜した製氷用水を冷却器
    に循環することにより、所定の製氷動作を実行する製氷
    機において、前記水タンクに給水する給水手段と、前記
    水タンク内の水位を検出する水位スイッチと、該水位ス
    イッチが満水位を検出した場合に前記給水手段による給
    水を停止する制御手段と、時限手段と、警報手段とを具
    備して成り、前記制御手段は給水開始後、前記時限手段
    により前記水位スイッチが満水位を検出するまでの時間
    を積算し、所定時間以内に検出しない場合には運転を停
    止すると共に、前記時限手段により前記水位スイッチが
    前記水タンクの満水位を検出してからの経過時間を積算
    し、所定時間以内に該水位スイッチの満水位検出状態が
    解除されない場合には、前記警報手段により所定の警報
    動作を行い、運転を停止することを特徴とする製氷機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155160A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Sanyo Electric Co Ltd 製氷機
JP2008008616A (ja) * 2007-09-27 2008-01-17 Sanyo Electric Co Ltd 製氷機
JP2008039392A (ja) * 2007-09-27 2008-02-21 Sanyo Electric Co Ltd 製氷機
JP2008039391A (ja) * 2007-09-27 2008-02-21 Sanyo Electric Co Ltd 製氷機

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