JP3108253B2 - 製氷機 - Google Patents

製氷機

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JP3108253B2
JP3108253B2 JP05202944A JP20294493A JP3108253B2 JP 3108253 B2 JP3108253 B2 JP 3108253B2 JP 05202944 A JP05202944 A JP 05202944A JP 20294493 A JP20294493 A JP 20294493A JP 3108253 B2 JP3108253 B2 JP 3108253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂逆セル型製氷機と
称される製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種製氷機は、例えば特開平2−
93266号公報(F25C1/04)に示されるよう
に、下向きに開口する多数の製氷室を区画形成した冷却
器の下側に傾復動可能な水皿を設け、水皿が製氷室を閉
塞する水平閉塞位置において水皿表面から各製氷室に噴
水して製氷行程を行うと共に、水皿が製氷室を開放する
傾斜開放位置において前記冷却器に圧縮機からの高温高
圧冷媒を流し、加熱して離氷行程を行うよう構成されて
いる。係る水皿の傾復動作は正逆転可能な駆動モータに
よって実現されるものであるが、水皿が所定の傾斜開放
位置及び水平閉塞位置に来たところで駆動モータを停止
させるために、通常は水皿の移動によって反転される水
皿位置検出スイッチが設けられる。
【0003】また、前記公報では水皿の傾復動時間が正
常な値を越えた場合には、水皿の回動機構の故障と判断
し、駆動モータへの通電を停止することにより、モータ
の破損を防止するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報の如く水皿の傾復動時間が正常値を越えた場合に、単
に駆動モータを停止させるだけでは、何処が故障してい
るか判断できず、部品個々に点検する必要が生じるた
め、保守・修理作業が煩雑となる問題があった。
【0005】本発明は係る従来技術の課題を解決するた
めに成されたものであり、所謂逆セル型製氷機におい
て、水皿の傾復動時間が正常値を越えた場合の故障箇所
を明確化すると共に、当該故障時に駆動装置等に加わる
過負荷を解消することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
製氷機Iは、下向きに開口する多数の製氷室1Aを区画
形成した冷却器1と、各製氷室1Aを閉塞する傾復動可
能な水皿5とを備え、この水皿5から循環ポンプ9によ
り各製氷室1Aに噴水して製氷行程を行い、冷却器1を
加熱して離氷行程を行うものであって、水皿5を傾復動
する駆動装置11と、水皿5の所定の傾斜開放位置及び
水平閉塞位置を検出する水皿位置検出手段と、この水皿
位置検出手段の出力に基づいて駆動装置11及び循環ポ
ンプ9他の機器を制御する制御手段(マイクロコンピュ
ータ)25と、水皿5の傾復動時間を積算する時限手段
とを具備しており、制御手段は時限手段に基づき、水皿
5の傾復動時間が正常値を越えた場合に、当該超過時間
よりも十分長い時間水皿5を逆動作させると共に、当該
逆動作時間と前記超過時間との差よりも短い周期で水皿
5の傾復動を繰り返すものである。
【0007】また、請求項2の発明の製氷機Iは、下向
きに開口する多数の製氷室1Aを区画形成した冷却器1
と、各製氷室1Aを閉塞する傾復動可能な水皿5とを備
え、この水皿5から循環ポンプ9により各製氷室1Aに
噴水して製氷行程を行い、冷却器1を加熱して離氷行程
を行うものであって、水皿5を傾復動する駆動装置11
と、水皿5の移動により反転され、この水皿5の所定の
傾斜開放位置及び水平閉塞位置を検出する水皿位置検出
スイッチASWと、この水皿位置検出スイッチASWの
反転動作に基づいて駆動装置11及び循環ポンプ9他の
機器を制御する制御手段(マイクロコンピュータ)25
と、水皿5の傾復動時間を積算する時限手段とを具備し
ており、制御手段は時限手段に基づき、水皿5の傾復動
時間が、動作開始から水皿位置検出スイッチASWが反
転するまでの正常値を越えた場合に、当該超過時間より
も十分長い時間水皿5を逆動作させると共に、当該逆動
作時間と前記超過時間との差よりも短い周期で水皿5の
傾復動を繰り返すものである。
【0008】
【作用】本発明の製氷機Iによれば、水皿5の傾復動時
間が正常値を越えた場合に、制御手段が時限手段に基づ
き、当該超過時間よりも十分長い時間水皿5を逆動作さ
せ、その後、当該逆動作時間と前記超過時間との差より
も短い周期で水皿5の傾復動を繰り返すので、水皿位置
検出手段(水皿位置検出スイッチ)ASWに異常が生じ
た場合に、水皿5は小刻みに傾復動を繰り返す。従っ
て、係る水皿5の傾復動により使用者は水皿位置検出手
段(水皿位置検出スイッチ)ASWの異常を容易に確認
することができる。
【0009】特に、制御手段(マイクロコンピュータ)
25は前記超過時間よりも十分長い時間水皿5を逆動作
させ、当該逆動作時間と前記超過時間との差よりも短い
周期で水皿5の傾復動を繰り返すので、水皿5は傾斜開
放位置及び水平閉塞位置の中間において、且つ、水皿位
置検出手段(水皿位置検出スイッチ)ASWが水皿5の
位置を検出(反転)しない範囲で小刻みに傾復動を行う
ようになる。従って、当該傾復動中に駆動装置11やそ
の他の部品に過負荷が加わる不都合も確実に防止するこ
とができる。
【0010】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の製氷機Iの制御装置20の電気回路
図、図2は水皿5が水平閉塞位置にある状態の製氷機I
の製氷室部分の側面図、図3は水皿5が傾斜開放位置に
ある状態の製氷機Iの製氷室部分の側面図、図4は製氷
機Iの冷却装置Rの冷媒回路図である。
【0011】図2及び図3において、本発明の製氷機I
は所謂逆セル型製氷機と称されるものであり、下向きに
開口した多数の製氷室1Aを有し、上壁外面に冷却装置
Rの蒸発パイプ2を配設した冷却器1と、図2の如き所
定の水平閉塞位置において各製氷室1Aを下方から充分
余裕をもって閉塞し、表面には各製氷室1Aに対応する
図示しない噴水孔及び戻り孔を形成した水皿5と、該水
皿5に固定され、前記戻り孔に連通する水タンク6と、
水タンク6内の水を送水管7、更に図示しない分配管を
経て前記噴水孔から噴出し、各製氷室1Aへ循環せしめ
る循環ポンプ9と、水皿5を傾動及び復動せしめる正逆
回転可能な高ギヤ比の減速モータ10を含む駆動装置1
1と、図4の給水電磁弁12が開いたとき水皿5の表面
に散水する散水器13と、水タンク6の内に設けられた
フロートによって作動し、水タンク6の所定の満水位を
検出する水位スイッチWLSW等にて構成されている。
【0012】そして、支持梁15に固定された取付板1
6に支持させた前記減速モータ10の出力軸には、相互
に逆方向に延出した第1及び第2のアーム17A及び1
7Bを有する駆動カム17を連結し、該駆動カム17の
第1のアーム17Aの端部に取り付けたコイルバネ18
の他端を水皿5の側部に連結すると共に、水皿5の後部
は回動軸19に支持させている。
【0013】また、ASWはその接点の開閉により水皿
5の前記水平閉塞位置と傾斜開放位置を検出するための
水皿位置検出手段としての接触式の水皿位置検出スイッ
チである。この水皿位置検出スイッチASWは前記駆動
カム17の第1及び第2のアーム17A及び17Bが当
接する位置関係にあり、減速モータ10の正転により駆
動カム17が図中反時計回りに回転すると、水皿5が前
記傾斜開放位置となったところで図3の如く前記第2の
アーム17Bが水皿位置検出スイッチASWに当接し、
それによって水皿位置検出スイッチASWの接点は閉じ
て復動側に切換反転される。
【0014】また、減速モータ10の逆転により駆動カ
ム17が図中時計回りに回転すると、水皿5が前記水平
閉塞位置となったところで図2の如く前記第1のアーム
17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接し、それに
よって水皿位置検出スイッチASWの接点は開いて傾動
側に切換反転される。
【0015】以上は製氷機Iの製氷室側に設けられた構
成部品であるが、製氷機Iの機械室側には図4に示す如
き冷却装置Rの圧縮機21、補助凝縮器41及び凝縮器
42等が設けられる。次に、図4の冷媒回路図を用いて
冷却装置R内の冷媒循環について説明すると、圧縮機2
1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、補助凝縮器4
1に流入して放熱した後、一旦圧縮機21に戻り、再び
吐出されて三方管43に至る。三方管43の一方の出口
から出た冷媒は凝縮器42にて空冷されて凝縮し、受液
器44及び乾燥器45を経て膨張弁46に至る。この膨
張弁46にて絞られた冷媒は、前記蒸発パイプ2に流入
して蒸発し、冷却器1から吸熱することによりそれを冷
却する。そして、この蒸発パイプ2を出た冷媒はアキュ
ムレータ47を経て圧縮機21に帰還する。また、三方
弁43の他方の出口から膨張弁46の出口側にはホット
ガス電磁弁23が介設されたホットガス管48が接続さ
れており、ホットガス電磁弁23が開いた状態で圧縮機
21から吐出された高温高圧のガス冷媒(ホットガス)
が蒸発パイプ2に直接供給される構成とされている。
【0016】次に、図1の制御装置20において、電源
ACには操作スイッチ35を介して以下の各回路が接続
されている。即ち、冷却装置Rを構成する圧縮機21は
リレーR1と直列に接続され、前記冷却装置Rの凝縮器
42を冷却する凝縮器冷却用のファン22はリレーR2
と直列に接続されている。前記循環ポンプ9はリレーR
3と直列に接続され、前記ホットガス電磁弁23はリレ
ーR7と直列に接続されると共に、前記給水電磁弁12
はリレーR4と直列に接続される。また、前記減速モー
タ10はリレーR5及び切換リレーR6と直列に接続さ
れる。この切換リレーR6は接点a側に閉じて減速モー
タ10を正転させ、接点b側に切り換わって減速モータ
10を逆転させるものである。
【0017】これらリレーR1乃至R7は制御手段とし
ての汎用のマイクロコンピュータ25によって制御され
る。マイクロコンピュータ25の入力には前記水位スイ
ッチWLSW及び水皿位置検出スイッチASWが接続さ
れると共に、図示しない貯氷庫内の所定の満氷量を検出
したときに接点を閉じる貯氷スイッチBSWが接続され
る。また、マイクロコンピュータ25の入力には、前記
冷却器1の温度を検出するETセンサー26、前記凝縮
器42の出口温度を検出するCTセンサー31、前記水
タンク6内の水温を検出するWTセンサー51及び外気
温度を検出するATセンサー52が接続され、更に、前
記給水電磁弁12により強制的に給水を行う強制給水ス
イッチ53、強制的に離氷を行わせる強制離氷スイッチ
55及び、後述する表示器29の表示を切り換えたり、
時刻の早送りを行うための送りスイッチ54がそれぞれ
接続されている。そして、これら強制給水スイッチ5
3、強制離氷スイッチ55及び送りスイッチ54は、こ
の順で基板上に並設されている。
【0018】マイクロコンピュータ25の出力にはモニ
ター27及び表示器29が接続されており、この表示器
29は7セグメントの2桁LEDから構成されている。
また、マイクロコンピュータ25には例えばEEPRO
Mから成るメモリ30が接続されており、メモリ30は
製氷機Iへの通電が断たれた場合にも記憶内容を失わず
に保持し続け、後述するクリヤ操作によって記憶内容を
消去する。
【0019】次に、図5及び図6のマイクロコンピュー
タ25のプログラムを示すフローチャートと、図7〜図
9に示す製氷機Iの動作行程図に基づいて製氷機Iの動
作を説明する。製氷機Iを据え付けた後、若しくは長期
不使用のため、或いは瞬時停電により電源ACが断たれ
た後、操作スイッチ35を再度閉じて製氷機Iに電源を
投入(ON)したものとする。このとき水皿5の位置は
確定しておらず、前記水平閉塞位置(図2)か、若しく
は傾斜開放位置(図3)か、或いはその途中の傾斜状態
(図10、図11)であり、該傾斜状態も傾動途中と復
動途中とが考えられる。
【0020】しかしならが、係る状態は水皿位置検出ス
イッチASWの接点の開閉状態によって二種類に判別で
きる。即ち、水皿位置検出スイッチASWの接点が開い
ていて傾動側にあるときは、水皿5は水平閉塞位置か傾
動途中であり、水皿位置検出スイッチASWの接点が閉
じていて復動側にあるときは、水皿5は傾斜開放位置か
復動途中である。
【0021】そこで、マイクロコンピュータ25は操作
スイッチ35が閉じられて電源ACが投入(ON)され
ると、ステップS1で水皿位置検出スイッチASWの状
態を判別し、接点が開いていて傾動側にある場合(図7
のの状況。水皿5は水平閉塞位置か傾動途中)には、
ステップS2に進んでリレーR5を閉じ、切換リレーR
6を接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、水皿
5を傾動させる。そして、ステップS4にて水皿位置検
出スイッチASWの状態を再び判別し、依然傾動側にあ
るときはステップS2に戻って傾動を続ける。水皿5が
所定の傾斜開放位置となり、水皿位置検出スイッチAS
Wの接点が閉じて復動側に反転すると、マイクロコンピ
ュータ25はステップS4からステップS5に進んで今
度は切換リレーR6を接点b側に閉じ、減速モータ10
を逆転させて水皿5の復動を開始する。
【0022】マイクロコンピュータ25は次にステップ
S6で水皿5が閉完了(水平閉塞位置)する15秒前か
否か判断し、否である場合にはステップS9に進んで再
び水皿位置検出スイッチASWの状態を判断し、依然復
動側にあるときはステップS5に戻って復動を継続す
る。そして、15秒前になるとステップS6からステッ
プS7に進み、リレーR4を閉じて給水電磁弁12を開
く(ON)。給水電磁弁12が開くと散水器13から水
皿5の表面に散水され、主に戻り孔を通って水タンク6
に給水される。次に、ステップS8で水位スイッチWL
SWにより水タンク6の水位が所定の満水位に達してい
るか否か判断し、否であればステップS9に進む。
【0023】その後、水皿5が前記水平閉塞位置(図
2)となり、水皿位置検出スイッチASWの接点が開い
て傾動側に反転されると、マイクロコンピュータ25は
ステップS9からステップS6に戻るようになるので水
皿5の復動は停止する。
【0024】一方、電源ACが投入(ON)されたとき
に水皿位置検出スイッチASWの接点が閉じていて復動
側にある場合(図7のの状況。水皿5は傾斜開放位置
か復動途中)には、マイクロコンピュータ25はステッ
プS1からステップS3に進んでリレーR5を閉じ、切
換リレーR6を接点b側に閉じて減速モータ10を逆転
させ、水皿5を復動させる。その後はステップS6に進
み、以後前述の如くステップS9で水皿位置検出スイッ
チASWが傾動側に反転するまで復動を続け、水皿5が
水平閉塞位置となったところで同様に停止させる。
【0025】このように、マイクロコンピュータ25は
電源の投入(ON)時、水皿位置検出スイッチASWの
接点の開閉状態に応じて水皿5の状態を判別し、水皿5
が水平閉塞位置か傾動途中と判断される場合には水皿5
を一旦傾動させ、次に復動させて所定の水平閉塞位置と
すると共に、水皿5が傾斜開放位置か復動途中と判断さ
れる場合には、水皿5を復動させて前記水平閉塞位置と
する。いずれにしても本発明の製氷機Iによれば電源投
入後、水皿5を必ず水平閉塞位置に初期設定する。
【0026】その後、水タンク6内が満水となると、ス
テップS8から図6のステップS10に進んでリレーR
4を開き、給水電磁弁12を停止(OFF)する。次
に、マイクロコンピュータ25はステップS12に進ん
でリレーR3及びリレーR7を閉じ、循環ポンプ9を運
転(ON)すると共にホットガス電磁弁23を開く(O
N)。
【0027】この循環ポンプ9が運転されると、水タン
ク6内の水は前記噴水孔から製氷室1Aに噴水され、戻
り孔から水タンク6に戻る経路で循環される。これによ
って係る循環水路内に堆積、又は付着した塵埃や水アカ
が洗浄され、噴水孔に詰まった塵埃も除去される。
【0028】次に、マイクロコンピュータ25はステッ
プS13でその機能として有するタイマーのカウントが
30秒となっているか否か判断し、否であればステップ
S12に戻って上記洗浄を継続する。係る洗浄が30秒
実行された後、マイクロコンピュータ25はステップS
13からステップS14に進んでリレーR1を閉じ、圧
縮機21を起動すると共に、以下の離氷行程に移行す
る。
【0029】この離氷行程ではマイクロコンピュータ2
5はリレーR2及びリレーR3を開き、凝縮器冷却用の
ファン22及び循環ポンプ9を停止させ、リレーR5及
びリレーR7を閉じ、切換リレーR6を接点a側に閉じ
て減速モータ10を正転させ、水皿5を傾動させて行
く。また、ホットガス電磁弁23が開いているので蒸発
パイプ2に圧縮機21から吐出された高温高圧ガス冷媒
(ホットガス)が循環され、冷却器1が加熱される。
【0030】そして、水皿5が図3に示す如き所定の傾
斜開放位置(全開)まで傾動すると、駆動カム17の第
2のアーム17Bが水皿位置検出スイッチASWに当接
して復動側に反転させるので、マイクロコンピュータ2
5はリレーR5を開き、減速モータ10を停止させて水
皿5の傾動を停止させる。水皿5が傾斜開放位置となる
と、水タンク6内の前記循環水は水タンク6直下に位置
する図示しない排水部に排水される。そして、ETセン
サー26により取り込んだ冷却器1の温度が例えば+9
℃等の離氷完了温度より高くなったか否か判断し、高く
なっていればリレーR5を閉じると共に、切換リレーR
6を接点bに閉じて減速モータ10を逆転させ、水皿5
を上方に復動させて行く。
【0031】係る復動により水皿5が図2に示す如き所
定の水平閉塞位置(全閉)まで復帰すると、駆動カム1
7の第1のアーム17Aが水皿位置検出スイッチASW
に当接して傾動側に反転させるので、マイクロコンピュ
ータ25はリレーR5及びリレーR7を開き、ホットガ
ス電磁弁23を閉じると共に、減速モータ10を停止さ
せて水皿5の復動を停止させる。そして、マイクロコン
ピュータ25はステップS15に進んでリレーR1を閉
じ、圧縮機21を運転しつつ以下の製氷行程に移行す
る。尚、マイクロコンピュータ25は水皿5が閉完了す
る以前の15秒前からリレーR4を閉じて給水電磁弁1
2を開き、前述同様に水タンク6への給水を開始してい
る。
【0032】製氷行程では圧縮機21から吐出された冷
媒は前述の如く補助凝縮器41及び凝縮器42にて凝縮
液化され、膨張弁46にて絞られた後、蒸発パイプ2に
供給され、そこで蒸発して冷却器1を冷却する。また、
マイクロコンピュータ25は、リレーR2及びリレーR
4を閉じて給水しつつ凝縮器冷却用のファン22を運転
し、また、リレーR3を閉じ、循環ポンプ9を運転して
水タンク6内の水を噴水孔から各製氷室1Aに循環させ
ることにより製氷運転を開始する。
【0033】その後、マイクロコンピュータ25は水位
スイッチWLSWが閉じたか否か判断し、水タンク6内
に所定量の水が給水され、水位スイッチWLSWが所定
の満水位を検出して閉じたらリレーR4を開き、給水電
磁弁12を閉じて給水を停止する。また、マイクロコン
ピュータ25はWTセンサー51により取り込んだ水タ
ンク6内の水温に基づき、その温度が例えば+3℃以下
となって3秒経過したら、マイクロコンピュータ25が
その機能として有する製氷タイマの積算を開始する。
【0034】係る製氷運転によって冷却器1の製氷室1
A内には徐々に氷が生成されて行き、製氷タイマの積算
値がタイムアップすると、マイクロコンピュータ25は
ステップS16に進んでリレーR2及びリレーR3を開
き、凝縮器冷却用のファン22及び循環ポンプ9を停止
させる。次に、リレーR5及びリレーR7を閉じ、ま
た、切換リレーR6を接点a側に閉じて減速モータ10
を正転させ、水皿5の傾動を開始すると共に、ホットガ
ス電磁弁23が開いて蒸発パイプ2に前記高温高圧ガス
冷媒(ホットガス)を循環し、冷却器1を加熱して製氷
室1Aに凍結した氷の離氷行程に移行する。
【0035】この離氷行程は前述同様に実行される。そ
して、この離氷行程の間マイクロコンピュータ25は貯
氷スイッチBSWが閉じているか否か判断し、図示しな
い貯氷庫内に所定量の氷が貯えられている場合はステッ
プS17に進んでリレーR1及びリレーR7を開き、圧
縮機21の運転を停止して貯氷行程に移行する。そし
て、その後貯氷庫内の氷が減少して貯氷スイッチBSW
が閉じるまでその状態を維持し、貯氷スイッチBSWが
閉じたら、再び前記製氷行程を実行する。
【0036】次に、図10及び図11を参照し、図12
のフローチャートに基づいてマイクロコンピュータ25
による水皿位置検出スイッチASWの動作不良検知動作
につき説明する。前記各運転行程において、減速モータ
10による水皿5の傾動時間(水平閉塞位置から傾斜開
放位置に至るのに必要な時間)及び復動時間(傾斜開放
位置から水平閉塞位置に至るのに必要な時間)は、例え
ば電源ACが50HZの場合50秒(正常値)である。
そこで、マイクロコンピュータ25は図12のステップ
S20で水皿5が傾動若しくは復動の動作を開始したか
否か判断しており、開始した場合にはステップS21で
マイクロコンピュータ25がその機能として有する時限
手段としての不良検知タイマーをカウントする。次に、
ステップS22にて水皿位置検出スイッチASWが傾
動、或いは復動側に反転したか否か判断し、否であれば
ステップS23で前記不良検知タイマーのカウントが6
0秒に達しているか否か判断し、否であればステップS
21に戻ってこれを繰り返す。
【0037】水皿5の動作開始から60秒経過する以前
に水皿位置検出スイッチASWが反転した場合には、マ
イクロコンピュータ25は水皿位置検出スイッチASW
に動作不良は発生していないと判断してステップS22
からステップS24に進み、不良検知タイマーをクリヤ
する。
【0038】しかしながら、水皿5の動作開始から水皿
位置検出スイッチASWが反転せずに60秒経過した場
合には、正常値の50秒よりも10秒超過して明らかに
水皿位置検出スイッチASWが動作不良となっており、
前記駆動カム17の第1のアーム17A若しくは第2の
アーム17Bは水皿位置検出スイッチASWを通り越し
て10秒間(超過時間)移動している。係る場合には、
水皿位置検出スイッチASWは水皿5の水平閉塞位置、
或いは傾斜開放位置を検出することができなくなってい
る。
【0039】特に、水平閉塞位置を検出できないときに
は、駆動カム17の第1のアーム17Aが水皿位置検出
スイッチASWを通過した後も減速モータ10は逆転を
続けるため、やがて(前記50秒から3秒程超過した時
点)第1のアーム17Aは取付板16の切欠16Aの縁
部に当接する。また、傾斜開放位置を検出できないとき
には、駆動カム17の第2のアーム17Bが水皿位置検
出スイッチASWを通過した後も減速モータ10は正転
を続けるため、以後はコイルバネ18が駆動カム17の
逆側に巻き付くように伸ばされて行く。従って、これら
を放置すれば減速モータ10を含む駆動装置11全体及
び駆動カム17等に過負荷(トルク)が加わり、或い
は、コイルバネ18が無理に伸長されることになり、そ
れらの損傷・劣化を引き起こすことになる。
【0040】そこで、マイクロコンピュータ25は水皿
5の動作開始から60秒経過しても水皿位置検出スイッ
チASWが反転しない場合には、ステップS23からス
テップS25に進んで循環ポンプ9や圧縮機21等の他
の機器を強制的に停止させる。次に、ステップS26に
て表示器29に所定の警報表示(コード)を行うと共
に、前記メモリ30に当該水皿位置検出スイッチASW
の異常データを記憶する。次に、ステップS27で前記
超過時間(10秒)よりも十分長い時間である20秒
間、前記水皿5を逆動作させる。即ち、復動途中(水平
閉塞位置を検出できない場合)であった場合には図10
の位置まで傾動させ、傾動途中(傾斜開放位置を検出で
きない場合)であった場合には図11の位置まで復動さ
せる。
【0041】これによって第1のアーム17A、或いは
第2のアーム17Bは水皿位置検出スイッチASWを通
過し、水皿5は水平閉塞位置と傾斜開放位置の中間に位
置する。その後、マイクロコンピュータ25はステップ
S28に進んで前記逆動作時間(20秒)と超過時間
(10秒)の差よりも十分短い時間である5秒間減速モ
ータ10を逆回転(20秒戻したときの回転方向の逆)
させ、再び5秒間正回転(20秒戻した回転方向)させ
る傾復動(周期5秒)を繰り返す。
【0042】係る制御により、第1のアーム17A若し
くは第2のアーム17B(水皿5)は水皿位置検出スイ
ッチASWを通過して水平閉塞位置と傾斜開放位置の中
間に戻ってから、再び水皿位置検出スイッチASWに当
接することのない範囲(40秒〜45秒の範囲)で小刻
みに傾復動を繰り返すことになる。従って、係る水皿5
の傾復動により使用者は水皿位置検出スイッチASWの
動作不良を容易に確認して修理することができるように
なる。
【0043】特に、第1のアーム17Aが取付板16の
切欠16Aに当接すること、及びコイルバネ18が無理
に伸長されることが確実に防止されるので、係る傾復動
中に減速モータ10を含む駆動装置11全体、或いは駆
動カム17若しくはコイルバネ18に加わる過負荷も確
実に解消され、それらの損傷の発生を未然に防止するこ
とができるようになる。
【0044】尚、以上は接触式の水皿位置検出スイッチ
ASWを用いた場合について説明したが、第1のアーム
17A若しくは第2のアーム17Bが光を遮ることによ
り、接点を傾動側・復動側に反転させる例えば光学式の
非接触式水皿位置検出スイッチASWを用いても良い。
【0045】ここで、マイクロコンピュータ25は前述
の如く表示器29において水皿位置検出スイッチASW
の異常を表示するものであるが、その後、使用者によっ
て製氷機Iへの電源供給が断たれた場合にも、メモリ3
0は当該異常データを保持しているので、サービスマン
が修理するときに再び電源を入れれば、マイクロコンピ
ュータ25は表示器29に引き続き警報表示を行う。従
って、サービスマンには異常の発生を確実に報知するこ
とができる。また、マイクロコンピュータ25はサービ
スマンによって前記水皿位置検出スイッチASWの異常
が修理されて前記強制給水スイッチ53及び送りスイッ
チ54の双方が同時に押された場合、前記メモリ30内
の異常データをクリヤし、前記強制停止及び警報表示を
停止する。従って、以後発生する異常と混同が生じるこ
とも防止される。
【0046】このとき、強制給水スイッチ53と送りス
イッチ54の双方を同時に押した場合に前記クリヤが行
われるようにしたので、格別なクリヤスイッチを設ける
必要が無くなり、部品点数の削減と基板上の配線の簡素
化が図れる。特に、間に強制離氷スイッチ55を挟んで
ある程度離間している強制給水スイッチ53と送りスイ
ッチ54の双方を同時に押した場合にのみ前記クリヤが
行われるようにしたので、誤操作により警報表示が消え
てしまう不都合も起こり難くなる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、水皿
の傾復動時間が正常値を越えた場合に、制御手段が時限
手段に基づき、当該超過時間よりも十分長い時間水皿を
逆動作させ、その後、当該逆動作時間と前記超過時間と
の差よりも短い周期で水皿の傾復動を繰り返すので、水
皿位置検出手段(水皿位置検出スイッチ)に異常が生じ
た場合に、水皿は小刻みに傾復動を繰り返す。従って、
係る水皿の傾復動により使用者は水皿位置検出手段(水
皿位置検出スイッチ)の異常を容易に確認することがで
き、迅速且つ的確な修理を施すことができるようにな
る。
【0048】特に、制御手段は前記超過時間よりも十分
長い時間水皿を逆動作させ、当該逆動作時間と前記超過
時間との差よりも短い周期で水皿の傾復動を繰り返すの
で、水皿は傾斜開放位置及び水平閉塞位置の中間におい
て、且つ、水皿位置検出手段(水皿位置検出スイッチ)
が水皿の位置を検出(反転)しない範囲で小刻みに傾復
動を行うようになる。従って、当該傾復動中に駆動装置
やその他の部品に過負荷が加わる不都合も確実に防止す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷機の制御装置の電気回路図であ
る。
【図2】水皿が水平閉塞位置にある状態の製氷機の製氷
室部分の側面図である。
【図3】水皿が傾斜開放位置にある状態の製氷機の製氷
室部分の側面図である。
【図4】本発明の製氷機の冷却装置の冷媒回路図であ
る。
【図5】マイクロコンピュータのプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図6】同じくマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図7】製氷機の動作行程図である。
【図8】同じく製氷機の動作行程図である。
【図9】同じく製氷機の動作行程図である。
【図10】水皿位置検出スイッチの動作不良時の動作を
説明するための製氷機の製氷室部分の側面図である。
【図11】同じく水皿位置検出スイッチの動作不良時の
動作を説明するための製氷機の製氷室部分の側面図であ
る。
【図12】水皿位置検出スイッチの動作不良検知に関す
るマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
ASW 水皿位置検出スイッチ I 製氷機 R 冷却装置 1 冷却器 1A 製氷室 2 蒸発パイプ 5 水皿 9 循環ポンプ 10 減速モータ 17 駆動カム17 17A 第1のアーム 17B 第2のアーム 20 制御装置 21 圧縮機 25 マイクロコンピュータ
フロントページの続き (72)発明者 片柳 英幸 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−93266(JP,A) 実開 昭56−175682(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25C 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下向きに開口する多数の製氷室を区画形
    成した冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿
    とを備え、該水皿から循環ポンプにより各製氷室に噴水
    して製氷行程を行い、前記冷却器を加熱して離氷行程を
    行う製氷機において、前記水皿を傾復動する駆動装置
    と、前記水皿の所定の傾斜開放位置及び水平閉塞位置を
    検出する水皿位置検出手段と、該水皿位置検出手段の出
    力に基づいて前記駆動装置及び循環ポンプ他の機器を制
    御する制御手段と、前記水皿の傾復動時間を積算する時
    限手段とを具備して成り、前記制御手段は前記時限手段
    に基づき、前記水皿の傾復動時間が正常値を越えた場合
    に、当該超過時間よりも十分長い時間前記水皿を逆動作
    させると共に、当該逆動作時間と前記超過時間との差よ
    りも短い周期で前記水皿の傾復動を繰り返すことを特徴
    とする製氷機。
  2. 【請求項2】 下向きに開口する多数の製氷室を区画形
    成した冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿
    とを備え、該水皿から循環ポンプにより各製氷室に噴水
    して製氷行程を行い、前記冷却器を加熱して離氷行程を
    行う製氷機において、前記水皿を傾復動する駆動装置
    と、前記水皿の移動により反転され、該水皿の所定の傾
    斜開放位置及び水平閉塞位置を検出する水皿位置検出ス
    イッチと、該水皿位置検出スイッチの反転動作に基づい
    て前記駆動装置及び循環ポンプ他の機器を制御する制御
    手段と、前記水皿の傾復動時間を積算する時限手段とを
    具備して成り、前記制御手段は前記時限手段に基づき、
    前記水皿の傾復動時間が、動作開始から前記水皿位置検
    出スイッチが反転するまでの正常値を越えた場合に、当
    該超過時間よりも十分長い時間前記水皿を逆動作させる
    と共に、当該逆動作時間と前記超過時間との差よりも短
    い周期で前記水皿の傾復動を繰り返すことを特徴とする
    製氷機。
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