JP4401215B2 - 製氷機 - Google Patents

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Description

本発明は、下向きに開口する多数の製氷室の開口下面を水皿にて閉じ、そこに噴水して製氷を行うと共に、水皿を傾動させて製氷室からの離氷を行う所謂逆セル型の製氷機に関するものである。
従来の所謂逆セル型と称される製氷機は、下向きに開口する多数の製氷小室(製氷室)を区画形成した冷却器の下側に傾復動可能な水皿を設け、水皿が製氷小室を閉塞した状態において、循環ポンプにより水タンク内に貯溜した製氷用水を水皿表面の噴水孔から各製氷小室に散水して製氷行程を行うと共に、所定時間の製氷運転の終了後、前記冷却器に圧縮機からの高温高圧冷媒を流して加熱すると共に、減速モータによって水皿を傾斜させ、製氷小室を開放することにより離氷行程を行うよう構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−265247号公報
上記のような製氷行程後の水皿の傾動と離氷行程後の水皿の復動は、従来では水皿と連動して回動する二本のアームが両側検知式の水皿位置検出スイッチを動作させることで制御されていた。即ち、製氷行程の終了後、水皿は減速モータによって傾動されていく。そして、所定の傾斜開放位置にて一方のアームが水皿位置検出スイッチを傾動側に倒し、それによって減速モータを停止する。また、離氷行程の終了後、水皿は減速モータによって復動されていく。そして、所定の水平閉塞位置にて他方のアームが水皿位置検出スイッチを復動側に倒し、それによって減速モータを停止するものであった。
しかしながら、このような両側検知式の水皿位置検出スイッチは故障検知が困難であり、故障した場合には水皿が回動し過ぎとなり、構造部品や減速モータに過大が負荷がかかって重大な破損を生じる問題があった。また、係る回動し過ぎを阻止するために、アームの回動を規制するストッパーを設けようとしても、両側検知式の場合には不可能であった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、水皿の傾復動を安価な装置にて支障無く実現できる製氷機を提供するものである。
本発明の製氷機は、下向きに開口する多数の製氷室を有する冷却器と、この冷却器の下側に位置し、モータにより一端の回動軸を中心として回動させることにより傾復動可能とされた水皿を備え、製氷行程にて水皿により製氷室の開口下面を閉じた状態で各製氷室に噴水し、製氷を行うと共に、離氷行程においては水皿を傾動させて各製氷室からの離氷を行うものであって、モータの運転を制御する制御装置と、水皿が製氷室の開口下面を閉じた水平閉塞位置を検出するための水皿位置検出スイッチとを備え、制御装置は、製氷行程の終了後、所定の水皿開時間前記モータを運転して水皿を傾動させ、離氷行程の終了後、モータを運転して水皿を復動させ水皿位置検出スイッチの検出動作に基づき、モータを停止させると共に、この水皿を復動させる水皿閉時間をカウントし、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より短い場合には、前記水皿開時間を延長することを特徴とする。
請求項2の発明の製氷機は、上記発明において制御装置は、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より大きく短い場合には運転を停止することを特徴とする。
請求項3の発明の製氷機は、上記各発明において制御装置は、水皿を復動させる水皿閉時間をカウントしており、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より長い場合には、再度離氷行程を実行することを特徴とする。
請求項4の発明の製氷機は、上記において制御装置は、前記再度の離氷行程後の水皿閉時間が、前回の水皿閉時間と実質的に変化無い場合、製氷行程における製氷時間の短縮又は水皿への散水時間の延長を行うことを特徴とする。
請求項5の発明の製氷機は、請求項3において制御装置は、所定回数離氷行程を繰り返しても前回の水皿閉時間よりも今回の水皿閉時間が長い場合は運転を停止することを特徴とする。
請求項6の発明の製氷機は、上記各発明において制御装置は、水皿を復動させる水皿閉時間をカウントしており、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より大きく長い場合には運転を停止することを特徴とする。
請求項7の発明の製氷機は、上記各発明において前記前回の水皿閉時間は、所定回数当たりの平均値であることを特徴とする。
請求項8の発明の製氷機は、上記各発明において水皿の傾復動に連動して回動し、復動時に水皿位置検出スイッチを動作させるアームを備え、水皿復動時のアームの回転し過ぎを防止するためのストッパーを設けたことを特徴とする。
本発明では、下向きに開口する多数の製氷室を有する冷却器と、この冷却器の下側に位置し、モータにより一端の回動軸を中心として回動させることにより傾復動可能とされた水皿を備え、製氷行程にて水皿により製氷室の開口下面を閉じた状態で各製氷室に噴水し、製氷を行うと共に、離氷行程においては水皿を傾動させて各製氷室からの離氷を行う製氷機において、モータの運転を制御する制御装置と、水皿が製氷室の開口下面を閉じた水平閉塞位置を検出するための水皿位置検出スイッチとを備え、制御装置は、製氷行程の終了後、所定の水皿開時間前記モータを運転して水皿を傾動させ、離氷行程の終了後、モータを運転して水皿を復動させ、水皿位置検出スイッチの検出動作に基づき、モータを停止させるようにしたので、水皿位置検出スイッチとしては水皿の復動のみを検出すれば済むことになる。
これにより、水皿の傾動を停止させるための機能を水皿位置検出スイッチに持たせる必要が無くなり、安価なスイッチにて水皿位置検出スイッチを構成できるようになり、コストの削減を図ることができるようになる。また、構造が簡素化されることで、故障の発生も抑制することができるようになる。
特に、制御装置は、水皿を復動させる水皿閉時間をカウントしており、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より短い場合には、前記水皿開時間を延長するようにしたので、何らかの原因によって水皿の傾斜開放位置における傾動角度が小さくなった場合には、自動的に水皿開時間を延長して傾動角度を確保することが可能となる。
また、請求項2の発明では、上記発明において制御装置は、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より大きく短い場合には運転を停止するので、例えば減速モータの故障などにより水皿が傾動できなかった場合には、これを水皿閉時間が極端に短いことで判断し、運転を停止して安全を確保することができるようになる。
また、請求項3の発明では、上記各発明において制御装置は、水皿を復動させる水皿閉時間をカウントしており、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より長い場合には、再度離氷行程を実行するので、今回の離氷行程でも氷が止まり、氷噛みが発生した場合には、これを水皿閉時間が長くなることで判断し、再度離氷行程を実行して残存する氷を落とすことができるようになる。
また、請求項4の発明では、上記において制御装置は、前記再度の離氷行程後の水皿閉時間が、前回の水皿閉時間と実質的に変化無い場合、製氷行程における製氷時間の短縮又は水皿への散水時間の延長を行うので、再度の離氷行程でも解消しなかった氷噛みをより一層効果的に解消することができるようになる。
また、請求項5の発明では、請求項3において制御装置は、所定回数離氷行程を繰り返しても前回の水皿閉時間よりも今回の水皿閉時間が長い場合は運転を停止するので、離氷行程を所定回数繰り返しても解消しない重度の氷噛みの場合、運転を停止して安全を確保することができるようになる。
また、請求項6の発明では、上記各発明において制御装置は、水皿を復動させる水皿閉時間をカウントしており、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より大きく長い場合には運転を停止するので、水皿位置検出スイッチや減速モータが故障した場合には、これを水皿閉時間が極端に長くなることで判断し、運転を停止して安全を確保することができるようになる。
また、請求項7の発明の如く前記前回の水皿閉時間は、所定回数当たりの平均値とすれば、より安定した水皿閉時間の判断が可能となり、一時的な誤動作を排除することが可能となる。
また、請求項8の発明では、上記各発明において水皿の傾復動に連動して回動し、復動時に水皿位置検出スイッチを動作させるアームを備え、水皿復動時のアームの回転し過ぎを防止するためのストッパーを設けたので、水皿位置検出スイッチが故障し、水皿の復動が停止できなかった場合には、アームがストッパーに当接してそれ以上の復動を阻止できるようになる。これにより、構造部品の破損を未然に回避することができるようになる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の製氷機Iの制御装置20の電気回路図、図2は水皿5が水平閉塞位置にある状態の製氷機Iの製氷部部分の側面図、図3は水皿5が傾斜開放位置にある状態の製氷機Iの製氷部部分の側面図、図4は製氷機Iの冷却装置Rの冷媒回路図、図5は水皿5の斜視図である。
図2及び図3において、実施例の製氷機Iは所謂逆セル型製氷機と称されるものであり、下向きに開口した多数の製氷室1Aを有し、上壁外面に冷却装置Rの蒸発パイプ2を配設した冷却器1と、図2の如き所定の水平閉塞位置において各製氷室1Aを下方から閉塞し、上面には各製氷室1Aに対応する噴水孔3及び戻り孔4、4(図5参照)を形成した水皿5と、この水皿5に固定され、前記戻り孔4に連通する水タンク6と、水タンク6内の水を送水管7、更に図示しない分配管を経て前記噴水孔3から各製氷室1A内に噴射し、循環せしめる循環ポンプ9と、水皿5を傾動及び復動せしめる正逆回転可能な高ギヤ比の減速モータ10を含む駆動装置11と、図4に示す給水電磁弁12が開いたとき水皿5の表面に散水する散水装置としての散水器13等にて構成されている。
また、水タンク6内には給水された製氷用水の満水位を検出するためのフロート式の水位スイッチWLSWが設けられている。
そして、支持梁15に固定された取付板16に支持させた前記減速モータ10の出力軸には、相互に逆方向に延出したアーム17Aを有する駆動カム17を連結し、この駆動カム17のアーム17Aの端部に取り付けたコイルバネ18の他端を水皿5の側部に連結すると共に、水皿5の一端部は回動軸19に回動自在に支持させている。
また、ASWはその接点の開閉により水皿5の前記水平閉塞位置を検出するための通常の自己復帰型ボタンスイッチなどから構成された水皿位置検出スイッチである。この水皿位置検出スイッチASWは前記駆動カム17のアーム17Aが当接する位置関係にあり、減速モータ10の逆転により駆動カム17が図3中時計回りに回転(復動)すると、水皿5が前記水平閉塞位置となったところで図2の如くアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接し、それによって水皿位置検出スイッチASWの接点は閉じる。この水皿位置検出スイッチASWが閉じたことで減速モータ10の逆転は停止される。
そして、減速モータ10の正転により駆動カム17が図2中反時計回りに回転(傾動)すると、水皿位置検出スイッチASWの接点は自己復帰して開く。尚、水皿5は後述する如く所定時間正転されて前記傾斜開放位置まで傾動された段階で停止される。また、この水皿位置検出スイッチASWの図2、図3における向かって右側には、前記アーム17Aが水皿位置検出スイッチASWを通り過ぎて回動した際に当接する位置にストッパー30が取り付けられている。何らかの原因で水皿位置検出スイッチASWが故障し、アーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接しても減速モータ10が停止されずにアーム17Aが更に回動した場合、アーム17Aはこのストッパー30に当接してそれ以上の水皿5の復動を阻止される。そのとき、アーム17Aがストッパー30に当接しているときに作用する減速モータ10の所定時間連続するロック電流を検知し、この減速モータ10の運転を停止するようにしても良い。
ここで、水皿5は硬質合成樹脂にて成形されており、その回動軸19側(図2、図3の左側)及び図2及び図3における前後縁部には側壁5Aが連続して立設されている。そして、水皿5が前記水平閉塞位置にある状態では、水皿5の側壁5Aは冷却器1の外側に所定の間隔を存して位置している。
更に、係る水平閉塞位置において冷却器1より外側となる部分の水皿5上面は、図6乃至図8に示す如く噴水孔3などが存在する内方の部分から階段状に立ち上げられており、そこに厚肉部61が形成されている。尚、この厚肉部61は水皿5の回動軸19側の上面及び前後縁側の上面のみに連続して形成されており、回動軸19と反対側の他端部(右端)は削除されている。即ち、この部分は冷却器1に対応している噴水孔3などが存在する上面と同一平面とされている。そして、散水器13は冷却器1の左側(回動軸側)にて、水皿5の左端部の厚肉部61上方に設けられている。
以上は製氷機Iの製氷部側に設けられた構成部品であるが、製氷機Iの機械室側には図4に示す如き冷却装置Rの圧縮機21、補助凝縮器41及び凝縮器42等が設けられる。次に、図4の冷媒回路図を用いて冷却装置R内の冷媒循環について説明すると、圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒は、補助凝縮器41に流入して放熱した後、一旦圧縮機21に戻り、再び吐出されて三方管43に至る。三方管43の一方の出口から出た冷媒は凝縮器42にて空冷されて凝縮し、受液器44及び乾燥器45を経て膨張弁46に至る。
この膨張弁46にて絞られた冷媒は、前記蒸発パイプ2に流入して蒸発し、冷却器1から吸熱することによりそれを冷却する。そして、この蒸発パイプ2を出た冷媒はアキュムレータ47を経て圧縮機21に帰還する。また、三方弁43の他方の出口から膨張弁46の出口側にはホットガス電磁弁23が介設されたホットガス管48が接続されており、ホットガス電磁弁23が開いた状態で圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒(ホットガス)が蒸発パイプ2に直接供給される構成とされている。
尚、給水電磁弁12は前述の流量調整弁を備えており、図4に示す如く設置現場の水道管等の給水経路52に接続されている。
次に、図1の制御装置20において、電源ACには操作スイッチ35を介して以下の各回路が接続されている。即ち、冷却装置Rを構成する圧縮機21はリレーR1と直列に接続され、前記冷却装置Rの凝縮器42を冷却する凝縮器冷却用のファン22はリレーR2と直列に接続されている。前記循環ポンプ9はリレーR3と直列に接続され、前記ホットガス電磁弁23はリレーR7と直列に接続されると共に、前記給水電磁弁12はリレーR4と直列に接続される。
また、前記減速モータ10はリレーR5及び切換リレーR6と直列に接続される。この切換リレーR6は接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、接点b側に切り換わって減速モータ10を逆転させるものである。
これらリレーR1乃至R7は汎用のマイクロコンピュータ(制御手段)25によって制御される。マイクロコンピュータ25の入力には前記水皿位置検出スイッチASW及び水位スイッチWLSWが接続されると共に、図示しない貯氷庫内の所定の満氷量を検出したときに接点を閉じる貯氷スイッチBSWが接続される。また、マイクロコンピュータ25の入力には、前記冷却器1の温度を検出するETセンサー26、前記凝縮器42の出口温度を検出するCTセンサー31及び前記水タンク6内の製氷用水の温度を検出する水温センサーとしてのWTセンサー51、外気温度センサー60などが接続されている。
このWTセンサー51は水タンク6内に貯溜された製氷用水中に浸漬されるよう水タンク6内下部に設けられ、必要量の製氷用水が給水されている場合には、製氷運転の終了時にも残留水の水面より高くならないように配置されている。更に、マイクロコンピュータ25の出力にはモニター27が接続されている。
以上の構成で次に製氷機Iの動作を説明する。図10乃至図12はマイクロコンピュータ25のプログラムのフローチャートを示す。先ず最初に図10を用いて通常の製氷行程・離氷行程について説明する。今、水皿5は図3に示す如き傾斜開放位置にあり、後述する離氷行程が終了した段階にあるものとする。マイクロコンピュータ25はステップS1で離氷行程を終了すると、ステップS2でリレーR5を閉じると共に、切換リレーR6を接点bに閉じて減速モータ10を逆転させ、水皿5を上方に復動させて行く。
その後、水皿5が図2に示す如き所定の水平閉塞位置まで復帰すると、駆動カム17のアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接して接点を閉じる(ON)ので、マイクロコンピュータ25はリレーR5及びリレーR7を開き、ホットガス電磁弁23を閉じると共に、減速モータ10を停止させて水皿5の復動を停止させる。
この場合、マイクロコンピュータ25はこの水皿5を復動させるのに要した時間、即ち、水皿閉時間T1をカウントしており、ステップS4でカウントした水皿閉時間T1を記憶する。
次に、マイクロコンピュータ25はステップS5で製氷行程を開始する。この製氷行程では先ずリレーR4を閉じて給水電磁弁12を開く。この給水電磁弁12が開くと給水経路52から製氷用水が散水器13に供給され、散水器13から水皿5の上面に散水されて主に戻り孔4を通って水タンク6に給水される。
そして、水タンク6が満水となって水位スイッチWLSWが接点を閉じるとマイクロコンピュータ25は給水電磁弁12を閉じる。次に、マイクロコンピュータ25はWTセンサー51が検出した水タンク6内の製氷用水の温度を読み込む。そして、製氷用水の温度が例えば+3℃(設定温度)以下に低下したか否か判断する。
ここで、製氷行程では圧縮機21から吐出された冷媒は前述の如く補助凝縮器41及び凝縮器42にて凝縮液化され、膨張弁46にて絞られた後、蒸発パイプ2に供給され、そこで蒸発して冷却器1を冷却する。また、マイクロコンピュータ25は、リレーR2を閉じて凝縮器冷却用のファン22を運転し、更に、リレーR3を閉じ、循環ポンプ9を運転して水タンク6内の製氷用水を噴水孔3から各製氷室1Aに循環させる。
これによって、水タンク6内の製氷用水の温度は低下して行き、その温度が前記+3℃以下に低下すると、マイクロコンピュータ25はその機能として有する製氷タイマのカウントを始め、製氷運転を開始する。
次に、マイクロコンピュータ25は、製氷時間が経過して製氷タイマのカウントが終了したか否か判断する。この製氷タイマに設定される製氷時間は、マイクロコンピュータ25がCTセンサー31の出力に基づいて決定する。そして、係る製氷時間が経過していなければ製氷タイマのカウントを継続する。
このような製氷運転によって、冷却器1の製氷室1A内には徐々に氷が生成されて行くと共に、水皿5は冷却器1に氷結する。そして、製氷時間が経過し、製氷タイマのカウントが終了すると、マイクロコンピュータ25はステップS6で製氷行程を終了し、リレーR2及びリレーR3を開き、凝縮器冷却用のファン22及び循環ポンプ9を停止させる。次に、ステップS7でマイクロコンピュータ25はリレーR5及びリレーR7を閉じ、切換リレーR6を接点a側に閉じて減速モータ10を正転させる(アーム17Aが水皿位置検出スイッチASWから離れた時点で接点は開く(OFF))と共に、ホットガス電磁弁23が開いて蒸発パイプ2に前記高温高圧ガス冷媒(ホットガス)を循環する。そして、リレーR4を閉じ、給水電磁弁12を開いて散水器13から製氷用水を水皿5の上面に散水する。尚、この散水は後述する如く水皿5が傾斜開放位置となるまで継続される。
ここで、冷却器1より外側となる部分の水皿5の上面は、階段状に立ち上がった厚肉部61とされており、散水器13は左端(回動軸19側)の厚肉部61の上方に位置しているので、散水器13から流出した製氷用水は、先ずこの厚肉部61上に流下し、そこより低い水皿5の内方、即ち、冷却器1に氷結している水皿5の上面方向に流れ、最終的に水皿5の他端部(右端)より流出して行くようになる。
このように散水は立ち上がっている外側の厚肉部61よりも、冷却器1に氷結している水皿5の上面内方に流れ易くなるので、冷却器1からの水皿5の剥離を効果的に促進することができるようになる。従って、水皿5の傾動開始時に水皿5に加わる作用力を大幅に軽減することができるようになる。そして、剥離した水皿5は減速モータ10により傾動されて行くが、このときに水皿5の上面に残留した氷にも効果的に散水が流れ、融解除去することができるようになる。また、水皿5の冷却器1より外側となる部分に厚肉部61を設けたことにより、一端の回動軸19周辺部分の水皿5は補強されるかたちとなる。従って、水皿5駆動時に過大な作用力が加わった場合にも、水皿5の破損の発生を有効に防止することができるようになる。
このようにして、水皿5の傾動は開始されると共に、前記高温高圧ガス冷媒(ホットガス)によって冷却器1は加熱され、製氷室1Aに凍結した氷は離脱させて行く。そして、マイクロコンピュータ25はステップS8で減速モータ10の正転開始から所定の水皿開時間TAが経過したか判断し、経過したらマイクロコンピュータ25はリレーR5を開き、減速モータ10を停止させて水皿5の傾動を停止させ、ステップS9で離氷行程に移行する。このとき、水皿5は図3に示す如き所定の傾斜開放位置まで傾動している。
この離氷行程でマイクロコンピュータ25はETセンサー26が検出する冷却器1の温度を読み込み、当該温度が例えば+8℃等の離氷完了温度以上となったか否か判断して否であれば離氷を継続する。そして、離氷が完了し、冷却器1の温度が+8℃以上となると、マイクロコンピュータ25はステップS1に戻って離氷行程を終了し、マイクロコンピュータ25は貯氷スイッチBSWにより前記貯氷庫内が満氷か否か判断し、否であればステップS2でリレーR5を閉じると共に、切換リレーR6を接点bに閉じて減速モータ10を逆転させ、水皿5を上方に復動させて行く。
その後、水皿5が図2に示す如き所定の水平閉塞位置まで復帰すると、駆動カム17の第1のアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接して接点が閉じるので、マイクロコンピュータ25はリレーR5及びリレーR7を開き、ホットガス電磁弁23を閉じると共に、減速モータ10を停止させて水皿5の復動を停止させる(ステップS3)。そして、同様にマイクロコンピュータ25はこの場合に水皿5を復動させるのに要した時間、即ち、水皿閉時間T1をカウントしており、ステップS4でカウントした今回の水皿閉時間T1を記憶する。尚、マイクロコンピュータ25はそれ以前の水皿閉時間を所定数記憶しておりこれの移動平均を算出して前回の水皿閉時間T0として記憶している。ここで、係る前回の水皿閉時間T0は実際にその前の水皿閉時間であってもよい。但し、実施例のように平均値を算出して前回の水皿閉時間T0とすれば、後述する異常判断の際、一時的な誤動作による判断間違いを排除できるようになる。
次に、図11、図12を用いてマイクロコンピュータ25による異常判断動作について説明する。マイクロコンピュータ25はステップS10で今回の水皿閉時間T1と前回の水皿閉時間T0と比較しており、今回の水皿閉時間T1が前回の水皿閉時間T0より極端に短かった場合(大きく短かった場合)、ステップS10からステップS15に進んで製氷運転を停止する。水皿閉時間が極端に短くなると云うことは、減速モータ10が故障して水皿5が傾動していなかったことが考えられるので、水皿5の傾復動を行う減速モータ10を停止すると共に、冷却装置Rの運転を停止させて製氷運転を停止し、安全を確保する。そして、マイクロコンピュータ25はモニター27によって警報を発する。
次に、今回の水皿閉時間T1が前回の水皿閉時間T0より短かった場合、ステップS11からステップS16に進んで水皿開時間TAを延長する。水皿閉時間が短くなると云うことは、何らかの原因で水皿5が所定の傾斜開放位置まで傾動されていなかったことが考えられるので、水皿開時間TAを延長して離氷時の水皿5の傾斜角度を確保する。尚、今回の水皿閉時間T1が前回の水皿閉時間T0と実質同一であった場合には、正常と判断する(ステップS12)。
次に、今回の水皿閉時間T1が前回の水皿閉時間T0より長かった場合、ステップS13からステップS17に進んで再度離氷行程を実行し、前述した水皿5の傾動と復動を行わせる。水皿閉時間が長くなると云うことは、氷が水皿5上に残り、復動によって冷却器1と水皿5の間に噛まれてしまている(氷噛み)可能性がある。そこで、離氷行程を再度実行して氷を落下させる。次に、図12のステップS19に進み、係る再度の離氷行程後の復動の際に要した水皿閉時間T2をカウントして記憶する。そして、前回の水皿閉時間T0と水皿閉時間T2を判断し、実質同一の場合には氷噛みが継続しているものと判断してステップS20からステップS22に進んで次回の製氷時間を短縮し、或いは、散水器13による散水時間を延長する。これによって、氷噛みの発生をできるだけ解消する。
尚、前記水皿閉時間T2が前回の水皿閉時間T0よりも長かった場合、減速モータ10の故障や性能劣化が考えられるため、マイクロコンピュータ25はステップS21からステップS23に進み、再度離氷行程を実行し、前述した水皿5の傾動と復動を行わせる。そして、ステップS24でこれを所定回数繰り返した後、なおも水皿閉時間T2が前回の水皿閉時間T0よりも長い状態が続くようであればステップS24からステップS25に進み、水皿5の傾復動を行う減速モータ10を停止すると共に、冷却装置Rの運転を停止させて製氷運転を停止し、安全を確保する。
また、図11に戻ってマイクロコンピュータ25は、今回の水皿閉時間T1が前回の水皿閉時間T0より極端に長かった場合(大きく長かった場合)、ステップS14からステップS18に進んで製氷運転を停止する。前回の水皿閉時間T0よりも今回の水皿閉時間T1が極端に長いと云うことは、水皿位置検出スイッチASWの故障が考えられる。係る場合にも水皿の傾復動を行う減速モータ10を停止すると共に、冷却装置Rの運転を停止させて製氷運転を停止し、安全を確保する。
尚、水皿位置検出スイッチASWが完全に故障し、アーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接しても減速モータ10が停止されずにアーム17Aが更に回動した場合は、前述したようにアーム17Aはストッパー30に当接する。これにより、それ以上の水皿5の復動を阻止されるので、各構造部品に加わる過負荷は解消される。
本発明の製氷機の制御装置の電気回路図である。 水皿が水平閉塞位置にある状態の製氷機の製氷部部分の側面図である。 水皿が傾斜開放位置にある状態の製氷機の製氷部部分の側面図である。 本発明の製氷機の冷却装置の冷媒回路図である。 本発明の製氷機の水皿の斜視図である。 本発明の製氷機の水皿の縦面図である。 本発明の製氷機の水皿及び冷却器の平面図である。 図5のA−A線断面図である。 図5のB矢視図である。 図1のマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。 同じく図1のマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。 同じく図1のマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。
ASW 水皿位置検出スイッチ
I 製氷機
R 冷却装置
1 冷却器
1A 製氷室
2 蒸発パイプ
5 水皿
6 水タンク
9 循環ポンプ
10 減速モータ
13 散水器
17A アーム
19 回動軸
20 制御装置
25 マイクロコンピュータ

Claims (8)

  1. 下向きに開口する多数の製氷室を有する冷却器と、該冷却器の下側に位置し、モータにより一端の回動軸を中心として回動させることにより傾復動可能とされた水皿を備え、製氷行程にて前記水皿により前記製氷室の開口下面を閉じた状態で前記各製氷室に噴水し、製氷を行うと共に、離氷行程においては前記水皿を傾動させて前記各製氷室からの離氷を行う製氷機において、
    前記モータの運転を制御する制御装置と、前記水皿が前記製氷室の開口下面を閉じた水平閉塞位置を検出するための水皿位置検出スイッチとを備え、
    前記制御装置は、前記製氷行程の終了後、所定の水皿開時間前記モータを運転して前記水皿を傾動させ、前記離氷行程の終了後、前記モータを運転して前記水皿を復動させ前記水皿位置検出スイッチの検出動作に基づき、前記モータを停止させると共に、当該水皿を復動させる水皿閉時間をカウントし、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より短い場合には、前記水皿開時間を延長することを特徴とする製氷機。
  2. 前記制御装置は、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より大きく短い場合には運転を停止することを特徴とする請求項1の製氷機。
  3. 前記制御装置は、前記水皿を復動させる水皿閉時間をカウントしており、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より長い場合には、再度離氷行程を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2の製氷機。
  4. 前記制御装置は、前記再度の離氷行程後の水皿閉時間が、前回の水皿閉時間と実質的に変化無い場合、製氷行程における製氷時間の短縮又は水皿への散水時間の延長を行うことを特徴とする請求項3の製氷機。
  5. 前記制御装置は、所定回数前記離氷行程を繰り返しても前回の水皿閉時間よりも今回の水皿閉時間が長い場合は運転を停止することを特徴とする請求項3の製氷機。
  6. 前記制御装置は、前記水皿を復動させる水皿閉時間をカウントしており、今回の水皿閉時間が前回の水皿閉時間より大きく長い場合には運転を停止することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の製氷機。
  7. 前記前回の水皿閉時間は、所定回数当たりの平均値であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6の製氷機。
  8. 前記水皿の傾復動に連動して回動し、復動時に前記水皿位置検出スイッチを動作させるアームを備え、前記水皿復動時の前記アームの回転し過ぎを防止するためのストッパーを設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7の製氷機。
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