JP5055170B2 - 逆セル型製氷機 - Google Patents

逆セル型製氷機 Download PDF

Info

Publication number
JP5055170B2
JP5055170B2 JP2008057563A JP2008057563A JP5055170B2 JP 5055170 B2 JP5055170 B2 JP 5055170B2 JP 2008057563 A JP2008057563 A JP 2008057563A JP 2008057563 A JP2008057563 A JP 2008057563A JP 5055170 B2 JP5055170 B2 JP 5055170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
water
ice making
cooler
dish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008057563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009216255A (ja
Inventor
英幸 片柳
英一 森尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2008057563A priority Critical patent/JP5055170B2/ja
Publication of JP2009216255A publication Critical patent/JP2009216255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5055170B2 publication Critical patent/JP5055170B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Description

本発明は、下向きに開口した複数の製氷室を有する冷却器と、冷却器を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を有する水皿を備え、噴水孔から各製氷室内に噴水して製氷を行う所謂逆セル型製氷機に関するものである。
従来より、この種逆セル型製氷機は、下向きに開口した複数の製氷室を有する冷却器と、傾復動可能に支持され、水平閉塞位置において製氷室を下方から閉塞するように配設される水皿と、この水皿と一体的に設けられて水皿上面からの水を戻り孔を介して貯留する水タンクとを備えている。
係る製氷機では、製氷工程において、水タンクに設けられる循環ポンプによって該水タンク内の水を吸い上げて水皿の製氷室に対応する位置に形成された噴水孔より噴出させて所定温度に冷却された各製氷室内に氷を成長させる。その後、離氷工程において、冷却器に高温の冷媒ガスを流通させることにより、各製氷室を加熱し、製氷室内の氷表面を融解することによって、離氷させると共に、前記水皿を傾斜開放位置とする。これにより、製氷室内から離脱した氷は、水皿上に落下した後、当該水皿に沿って下方に落下し、水皿下方に形成される貯氷部に蓄えられる。
特開平11−94416号公報
一方、製氷用水として使用される水は水道水であるため、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどを含む。そのため、経年使用によって水皿表面には、カルキやミネラル分などの不純物が濃縮され、スケールとして析出し、細かな凹凸が形成される。また、離氷工程では、水皿上に離脱した氷が落下するため、衝突する氷によっても水皿表面に細かな傷がつき、荒れた状態となる。
製氷工程において製氷室内にて氷結し成長した氷は、図5に示すようにやがて水皿表面に達し、そこで水皿の細かな凹凸に食い込んだ状態で氷結する。これにより製氷室内の氷と水皿とはその氷結力により固着する。これは水皿表面が荒れていない新品時よりも、経年使用によって水皿表面が荒れてくるに従い、その固着力(氷結力)が大きくなることが分っている。
そして、この状態で離氷工程に移行し、水皿を水平閉塞位置から傾動させて製氷室から引き離すと、水皿表面に固着した氷の表面部分は製氷室側の氷から引き剥がされて、図6に示すようにそのまま水皿の表面に残留する。この結果、水皿表面は著しく平滑度を失うので、製氷室を離れて水皿上に落下した氷が傾斜した水皿上を滑り落ち難くなる。
その後、離氷工程では冷却器に高温の冷媒ガスを流通させることにより各製氷室を加熱する。これにより製氷室内壁に接する氷表面を融解することで氷結力を解き離氷させる。即ち、下向きに開口した製氷室から氷を落下させる。しかし、上述したように水皿表面は氷が付着してざらざらで平滑度が失われているので、製氷室から落下した一部の氷塊が滑り落ちずに水皿上に残ってしまう事態が発生するようになる。
そして、水皿上に氷塊を残したままで離氷工程を終了し、製氷工程に移行して水皿を水平閉塞位置に復動させると、水皿と冷却器との間に当該氷塊が挟まる所謂氷噛みが発生してしまう。これにより、水皿が正しい水平閉塞位置に戻らないまま製氷することになり、氷が正常に成長しなかったり、最悪、樹脂製の水皿が破損してしまう。
また、正常に製氷がなされた場合は、下面に形成された結合片(図中IPにて示す。)により各製氷室の氷は結合されている。そのため、離氷工程では、理想的には製氷室の氷は全体として1つの氷塊として振る舞い、十分な重量により全体が一緒に製氷室から離氷して水皿上を滑り、貯氷庫に落下してその衝撃で個々の氷に分離する。しかし、前述したように、結合片を成す氷の表面部分が水皿に固着して引き剥がされてしまうと、製氷室の氷は個別に離氷することになる。そのため、個々の氷の自重だけで離氷しようとするので時間がかかり、且つまた、時間差をもってばらばらに離氷することになる。そして、これにより、水皿表面に形成されたざらざら(即ち、水皿表面に氷結した氷)に落下した氷が引っ掛かることがますます助長されてしまう。
また、製氷室に生成した氷の表面部分が水皿側に引き剥がされるとそれだけ氷の体積が減少するので、全体としての氷供給量の減少を招くことになる。
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、離氷工程時において水皿表面に固着して残留する氷の量を低減し、次回の製氷工程を適切に実行することができる逆セル型製氷機を提供する。
本発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有する冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、該水皿上面からの水を受けて貯留する水タンクと、該水タンク内の水を吸い上げて噴水孔から噴出させる循環ポンプと、水皿を水平閉塞位置として冷却器を冷却し、循環ポンプを運転する製氷工程を実行し、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、当該冷却器を加熱する離氷工程を実行する制御手段を備えたものであって、制御手段は、製氷工程を終了する以前に、循環ポンプを停止し、水皿を傾動させて製氷室を開放すると共に、再び該水皿を復動させて水平閉塞位置に戻し、所定期間維持した後、離氷工程に移行することを特徴とする。
本発明によれば、製氷工程を終了する以前に、水皿を一旦傾動させて冷却器から離間させることで、経年使用で水皿表面の荒れにより当該水皿表面にまで固着された氷の温度を、製氷室側の氷の温度よりも上昇させることができる。
そして、水皿を復動して水平閉塞位置に戻し、水皿側の氷を製氷室側の氷に押し付けることで、その間にも冷却が進んで氷結力が高まった製氷室側の氷に強固に結びつける。これにより、水皿に固着して引き剥がされていた氷を、再び製氷室側の氷に戻してやることができる。その結果、隣り合う製氷室の氷を結合片で結びつけた状態で離氷工程に移行することができるようになるとともに、生成された氷の体積減少を防止して氷供給量の減少を防止する。また、離氷工程において水皿を傾動させたとき、水皿表面は氷結の少ない平坦な状態を長く保つことができるようになる。
従って、離氷工程では、製氷室の氷は全体が一体になって一緒に製氷室から離氷するようになるので、離氷がスムースになり、且つ、製氷室から落下した氷は水皿上を滑らかに滑落するので、落下した氷が水皿表面の固着氷に引っ掛かって水皿上に滞留してしまうことを減少させる。そして、これにより氷噛みの発生を著しく減少させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した製氷機IMの部分切欠斜視図、図2は逆セル型製氷ユニットIUの斜視図、図3は水皿4が水平閉塞位置にある状態の製氷ユニットIUの製氷部の側面図、図4は水皿4が傾斜開放位置にある状態の製氷ユニットIUの製氷部の側面図をそれぞれ示している。
本実施例における製氷機IMは、所謂逆セル型製氷ユニットIUを備えた製氷機であり、断熱箱体30にて構成される本体29と、当該断熱箱体30の上部に内蔵される逆セル型製氷ユニットIUとから構成される。断熱箱体30の内方には、製氷ユニットIUの下方に位置して上面に開口を有する貯氷庫32が形成されている。
この貯氷庫32は、製氷ユニットIUにて製造された氷を貯蔵するものであり、前面には開口が形成されている。この前面開口には、前方に回動自在に枢支された断熱扉33が開閉自在に取り付けられている。また、この貯氷庫32の内壁には、貯氷庫32内の所定の満氷量(満氷レベル)を検出したときに接点を閉じる満氷スイッチBSWが取り付けられている。
次に製氷ユニットIUについて説明する。製氷ユニットIUは、下向きに開口した多数の製氷室2を有し、上壁外面に冷却装置Rの蒸発パイプ3を配設した冷却器1と、図3の如き所定の水平閉塞位置において各製氷室2を下方から余裕を持って閉塞し、上面には各製氷室2に対応する噴水孔6(図5乃至図8に図示する)及び戻り孔7を形成した水皿4と、この水皿4と一体的に設けられ、戻り孔7に連通する水タンク8と、水タンク8内の水を吸い上げて、導水管11、図示しない分配管を経て噴水孔6から各製氷室2内に噴出し、循環せしめる循環ポンプ10と、水皿4を傾動及び復動せしめる正逆回転可能な高速ギヤ比の減速モータ(ギヤモータ)16を備えた駆動装置15と、図9に示す給水電磁弁12の開放時に水皿4の上面に散水する散水器13等にて構成されている。
また、水タンク8内には給水された製氷用水の満水位を検出するためのフロート式の水位スイッチWLSWが取り付けられている。同様に、水タンク8内には、内部に貯留される製氷用水の温度を検出するための温度センサ9が設けられている。
そして、減速モータ16は、取付板23を介して支持梁22に固定されている。この減速モータ16の出力軸には、相互に出力軸の半径方向の逆方向に延出したアーム17Aを有する駆動カム17が連結されている。この駆動カム17のアーム17Aの端部には、コイルバネ18の一端が取り付けられ、当該コイルバネ18の他端は、水皿4の他端の側面に連結されている。これにより、水皿4の一端は、回動軸14を介して支持梁22に回動自在に枢支されている。
また、図3及び図4においてASWはその接点の開閉により水皿4の前記水平閉塞位置を検出するための通常の自己復帰型ボタンスイッチなどから構成された水皿位置検出スイッチである。この水皿位置検出スイッチASWは前記駆動カム17のアーム17Aが当接する位置関係にあり、減速モータ16の逆転により駆動カム17が図4に示す状態から時計回りに回転(復動)すると、水皿4が前記水平閉塞位置となったところで図3の如くアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接し、それによって水皿位置検出スイッチASWの接点は閉じる。この水皿位置検出スイッチASWが閉じたことで減速モータ16の逆転は停止される。
そして、減速モータ16の正転により駆動カム17が図3の状態から反時計回りに回転(傾動)すると、水皿位置検出スイッチASWの接点は自己復帰して開く。なお、水皿4は所定時間正転されて前記傾斜開放位置まで傾動された段階で停止される。
一方、水タンク8の底面には、排水孔が形成されており、当該排水孔には、当該水タンク8内の水を排出するための排水管24が排水弁25を介して接続されている。そして、この水タンク8の直下にはドレンパン26が配設されている。そのため、水タンク8から排出される水は、水タンク8の直下に配設されるドレンパン26内に導出される。また、ドレンパン26内底部には図示しない排水管が接続され、当該ドレンパン26内に流下した水は、全て当該排水管から外部に排出される。図中28は上方から滴下する結露水などが直接排水弁25にかかることを抑止するための排水弁カバーである。
他方、本体29の下部には、貯氷庫32の下方に位置して機械室36が形成されている。この機械室36内には、冷却装置Rの圧縮機37、凝縮器38、凝縮器用送風機39及び内部に制御装置Cを収容する電装箱40等が配設されている。
次に、図9を参照して本発明の製氷機IMの制御装置Cについて説明する。本実施例における制御装置Cは、汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、時限手段としてのタイマ41を内蔵している。制御装置Cの入力側には、貯氷庫32の満氷スイッチBSWと、水タンク8の水位スイッチWLSW、温度センサ9と、水皿位置検出スイッチASW、冷却器1側面の温度を検出する冷却器温度センサ43等が接続されている。他方、出力側には、冷却装置Rを構成する圧縮機37と凝縮器用送風機39と、ホットガス電磁弁42と、水皿4に設けられる減速モータ16と、循環ポンプ10、給水電磁弁12及び排水弁25等が接続されている。なお、ホットガス電磁弁42は、圧縮機37から吐出された高温冷媒を冷却器1に直接流入させる図示しないホットガス管に介設される電磁弁である。
以上の構成により、本実施例の製氷機IMの動作を説明する。まずはじめに、当該製氷機IMの電源が投入されると、水皿4が水平閉塞位置に初期設定される。かかる状態で、制御装置Cは、給水電磁弁12を開放し、これにより製氷用水が散水器13に供給され、該散水器13から水皿4の上面に散水されて、主に戻り孔7を通って水タンク8内に給水される。
そして、水タンク8が満水となって水位スイッチWLSWが接点を閉じると、制御装置Cは、給水電磁弁12を閉じる。次に、制御装置Cは、水タンク8内に設けられる温度センサ9内の製氷用水の温度を検出する。そして、製氷用水の温度が例えば+3℃(設定温度)以下に低下したか否かを判断する。
ここで、製氷工程では、冷却装置Rの圧縮機37から吐出された冷媒は、凝縮器38にて凝縮液化され、図示しない膨張弁にて絞られた後、蒸発パイプ3に供給され、そこで蒸発して冷却器1を冷却する。また、制御装置Cは、凝縮器用送風機39を運転すると共に、循環ポンプ10を運転して水タンク8内の製氷用水を噴水孔6から各製氷室2内に循環させる(図5の状態)。
これにより、冷却器1の各製氷室2に供給される製氷用水が冷却されて、徐々に氷が生成されていく。一方、噴水孔6から噴出した製氷用水の内、氷に成らずに下方に流下された水は、戻り孔7から水タンク8内に回収される。
そして、水タンク8内の製氷用水の温度は低下していき、その温度が前記+3℃以下に低下すると、制御装置Cは、タイマ41によりカウントを開始し、所定の製氷時間が経過するまで当該制御を継続する。
これにより、冷却器1の各製氷室2内には徐々に氷が生成されていく。そして、所定の製氷時間が経過し、タイマ41によるカウントが終了すると、制御装置Cは、製氷工程を終了し、凝縮器用送風機39及び循環ポンプ10を停止させる。
ここで、制御装置Cは、図10のタイミングチャートに示すように、製氷工程の終了時間の所定時間前、ここでは、3分前になると、連続運転としていた凝縮器用送風機39を一旦停止する。その後、製氷工程が終了する所定時間前(本実施例では45秒前)となると、循環ポンプ10の運転を停止して、噴水孔6から各製氷室2内への製氷用水の供給を停止する。その後、固着氷防止工程を実行する。
製氷工程の終了間際に実行される固着氷防止工程でも、継続して圧縮機37を運転し、冷却器1を所定の冷却温度に維持する。そして、循環ポンプ10を停止した状態で、減速モータ16を所定時間(本実施例では、約15秒)正転させ、水皿4を現在の水平閉塞位置から傾動させて、製氷室2を開放する(図6の状態)。
このとき、水皿4の表面が荒れている場合には、当該水皿4には製氷室2内で成長した氷の下端が固着しているため、当該水皿4の開放によって、当該製氷室2内で成長した氷の下端が製氷室2内の氷から剥離される。
その後、制御装置Cは、減速モータ16を所定時間(本実施例では、約15秒)逆転させ、水皿4を水平閉塞位置に復動させて、製氷室2を閉じる(図7の状態)。
係る水皿4の傾復動作が行われている間も上述したように冷却器1の冷却は継続されている。そのため、当該水皿4の傾復動作によって、その間、継続して冷却器1により冷却される製氷室の氷と、水皿4(水皿4に固着された氷)とは、接していないことから、製氷室2側の氷の温度(例えば−30°の冷却器1の冷却作用により0℃以下とされる)は、水皿4側の氷の温度よりも低下し、氷結力が高まる。逆に、水皿4表面に固着された氷の温度は、製氷室2側の氷の温度よりも上昇する。これにより、一旦製氷室2側から離間された水皿4が水平閉塞位置に戻され、水皿4側の氷が製氷室2側の氷に押しつけられると、水皿4側の氷の製氷室2側の面(上面)と製氷室2側の氷とは強固に氷結し、その固着力は水皿4側の氷下面と水皿4との固着よりも強くなる。
なお、本実施例では、固着氷防止工程における減速モータ16の正転時間及び逆転時間は15秒としているが、水皿4側に固着した氷と製氷室2側の氷とを離間させることができる程度に水皿4を傾動させて、再度復動させることができる時間であれば、これに限定されない。そのため、後述の如く減速モータ16を水皿位置検出スイッチASWの検出に基づき制御してもよい。但し、全体の製氷時間短縮のため、適切な固着氷防止工程を実現することができる時間(最小の水皿開放角度とすることができる時間)であれば、より減速モータ16の駆動時間は短い(水皿4の開放角度は小さい)方が好ましい。
その後、所定時間(本実施例では、約15秒)水皿4を水平閉塞位置で固定し、水皿4に固着していた氷を製氷室2側の氷に押し付けた状態を維持し、固着氷防止工程(製氷工程)を終了して離氷工程に移行する。
離氷工程では、制御装置Cは、減速モータ16を正転させ、水皿4を現在の水平閉塞位置から傾斜開放位置に移行させる。本実施例では、水平閉塞位置から約22°傾斜させた傾斜開放位置に移行させる。これにより、アーム17Aが水皿位置検出スイッチASWから離れた時点で接点が開く(OFF)。当該水皿4の移動と共に、制御装置Cは、ホットガス電磁弁42を開き、蒸発パイプ3に圧縮機37から吐出された高温ガス冷媒(ホットガス)を循環させる。
これにより、水皿4の傾動が開始されると、高温ガス冷媒によって冷却器1は加熱され、製氷室2内の氷の冷却器1と接している面が融解され、各製氷室2内に凍結した氷が離脱され、自重により落下する。この際、製氷室2内の氷は、上述したように、水皿4側の氷の製氷室2側の面(上面)と製氷室2側の氷との固着力は、水皿4側の氷下面と水皿4との固着よりも強くなっているため、開放される水皿4表面に固着して残留する氷の量を著しく低減することが可能となる。
ここで、水平閉塞位置とされる水皿4は、製氷室2を下方から余裕を持って閉塞するため、製氷室2側の氷は、隣接する氷との間で下面に結合片IPを適切に形成することができる。これにより、水皿4の開放と、高温ガス冷媒の蒸発パイプ3の循環によって、結合片IPによって結合された各氷は、一体となってその自重により容易に製氷室2内から離氷される。
そのため、製氷室2内の氷の下端が水皿4の表面に固着して残留することで上述したような結合片IPが形成されず、重力を利用した離氷が適切に実現できないという不都合を未然に回避することができ、冷却器1の製氷室2内から適切な離氷を行うことが可能となる。これにより、貯氷庫に供給する氷の体積減少を抑制し、氷供給量の減少を防止することが可能となる。
そして、制御装置Cは、水皿4の開放開始から所定時間(ここでは、20秒)経過後、給水電磁弁12を開いて散水器13から製氷用水を水皿4の上面に散水する。なお、この散水は水皿4が水平閉塞位置から傾斜開放位置にまで傾動されて(本実施例では、この間約40秒)更に所定時間経過するまで(本実施例では、散水開始から70秒間)継続する。
これにより、少量残留している水皿4の上面の氷をも、散水器13からの散水によって洗い流される。そして、水皿4を洗い流した洗浄水は水タンク8内に落下する。
そして、制御装置Cは、減速モータ16の正転開始から所定の水皿開時間が経過したか判断し、経過したら、制御装置Cは、減速モータ16を停止させて水皿4の傾動を停止させる。このとき、水皿4は図4に示す如き所定の傾斜開放位置まで傾動している。
かかる離氷工程を実行することにより、各製氷室2内の氷は、水皿4上に落下し、更に当該水皿4の前方から貯氷庫32内に落下して、当該貯氷庫32内に蓄えられる。
このとき、制御装置Cは、離氷が完了したか否かを冷却器1の側面に設けられた冷却器温度センサ43の検出温度に基づき判断する。即ち、制御装置Cは、冷却器温度センサ43により検出された温度が、予め設定された離氷完了温度に達したか否かにより判断する。そして、離氷が完了したものと判断した場合には、制御装置Cは、ホットガス電磁弁42を閉じると共に、減速モータ16を逆転させる。
これにより、水皿4が上方に復動されていく。その後、水皿4が図3に示す如き所定の水平閉塞位置まで復帰すると、駆動カム17のアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接して接点を閉じる(ON)ので、制御装置Cは、減速モータ16を停止させて水皿4の復動を停止させる。
その後、制御装置Cは、上記離氷工程を終了すると、満氷スイッチBSWにより貯氷庫32内が満氷レベルに達しているか否かを判断する。満氷レベルに達していない場合には、再び上述した如き製氷工程に移行する。かかる製氷工程と離氷工程とを繰り返し実行することにより、満氷スイッチBSWにより貯氷庫32内が満氷レベルに達したものと判断した場合には、制御装置Cは、貯氷工程に移行する。
このように、本実施例によれば、水皿側に固着して残留する氷の量が従来に比して少なくなるので、離氷工程において水皿表面は氷結の少ない平坦な状態となり、そのため、離氷した氷が水皿上に滞留することが減り、結果、氷噛みの現象を抑制することが可能となる。
特に、本発明によれば、水皿4の傾復動作の制御によって、効果的に氷噛みを回避できるため、格別な設計変更や部品の交換等を不要とすることができる。
本発明を適用した製氷機の部分切欠斜視図である。 逆セル型製氷ユニットの斜視図である。 水皿が水平閉塞位置にある状態の製氷ユニットの製氷部の側面図である。 水皿が傾斜開放位置にある状態の製氷ユニットの製氷部の側面図である。 製氷工程における冷却器と水皿の部分拡大断面図である。 製氷工程終了時における冷却器と水皿の部分拡大断面図である。 製氷工程終了時における冷却器と水皿の部分拡大断面図である。 離氷工程における冷却器と水皿の部分拡大断面図である。 制御装置のブロック図である。 製氷工程終了時及び離氷工程開始時におけるタイミングチャートである。
符号の説明
IM 製氷機
IU 逆セル型製氷ユニット(逆セル型製氷機)
ASW 水皿位置検出スイッチ
BSW 満氷スイッチ
WLSW 水位スイッチ
C 制御装置
R 冷却装置
1 冷却器
2 製氷室
3 蒸発パイプ
4 水皿
6 噴水孔
7 戻り孔
10 循環ポンプ
12 給水電磁弁
13 散水器
14 回動軸
15 駆動装置
16 減速モータ
32 貯氷庫
33 断熱扉
41 タイマ
42 ホットガス電磁弁
43 冷却器温度センサ

Claims (1)

  1. 下向きに開口した多数の製氷室を有する冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、該水皿上面からの水を受けて貯留する水タンクと、該水タンク内の水を吸い上げて前記噴水孔から噴出させる循環ポンプと、前記水皿を前記水平閉塞位置として前記冷却器を冷却し、前記循環ポンプを運転する製氷工程を実行し、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、当該冷却器を加熱する離氷工程を実行する制御手段を備えた逆セル型製氷機において、
    前記制御手段は、前記製氷工程を終了する以前に、前記循環ポンプを停止し、前記水皿を傾動させて前記製氷室を開放すると共に、再び該水皿を復動させて前記水平閉塞位置に戻し、所定期間維持した後、前記離氷工程に移行することを特徴とする逆セル型製氷機。
JP2008057563A 2008-03-07 2008-03-07 逆セル型製氷機 Expired - Fee Related JP5055170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008057563A JP5055170B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 逆セル型製氷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008057563A JP5055170B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 逆セル型製氷機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009216255A JP2009216255A (ja) 2009-09-24
JP5055170B2 true JP5055170B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=41188305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008057563A Expired - Fee Related JP5055170B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 逆セル型製氷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5055170B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5722111B2 (ja) * 2011-04-21 2015-05-20 ホシザキ電機株式会社 製氷機の運転方法
JP5886577B2 (ja) * 2011-09-16 2016-03-16 ホシザキ電機株式会社 自動製氷機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6241566A (ja) * 1985-08-13 1987-02-23 ホシザキ電機株式会社 自動製氷機の水皿構造およびその通電制御方式
JP2003083648A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Sanyo Electric Co Ltd セル式製氷機
JP3875159B2 (ja) * 2002-08-09 2007-01-31 ホシザキ電機株式会社 自動製氷機の運転方法
JP4740001B2 (ja) * 2006-03-20 2011-08-03 三洋電機株式会社 逆セル型製氷機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009216255A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101500731B1 (ko) 냉장고용 제빙 어셈블리의 제어 방법
JPH0532668B2 (ja)
JP3993462B2 (ja) 自動製氷機の除氷運転方法
JPH0544587B2 (ja)
JP2005180825A (ja) 自動製氷機
JP5055170B2 (ja) 逆セル型製氷機
JP5052240B2 (ja) 製氷機の運転方法
JP5138941B2 (ja) 噴射式製氷機の運転方法
JP5052201B2 (ja) 自動製氷機および自動製氷機の運転方法
JP2654261B2 (ja) 製氷機の運転制御装置
JP3412677B2 (ja) 自動製氷機の運転方法
JP5512325B2 (ja) 逆セル型製氷機
JP2010071479A (ja) 逆セル型製氷機
JP6370270B2 (ja) セル型製氷機
JP4846547B2 (ja) 自動製氷機の運転方法
JP5007138B2 (ja) 逆セル型製氷機
JP2003336948A (ja) 自動製氷機の除氷運転方法
JP2009222275A (ja) 製氷機
JP3919906B2 (ja) 製氷機
JPH0551831B2 (ja)
JP3710916B2 (ja) 製氷機
JP2024054948A (ja) 製氷機
JP2008175439A (ja) 噴射式製氷機の運転方法
JPH0551830B2 (ja)
JP2001133092A (ja) 製氷清水機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120730

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees