JP3919906B2 - 製氷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は製氷機に関し、更に詳細には、製氷枠に内部画成した上方に開口する製氷室で氷塊を形成し、この氷塊を取出手段により製氷室から取出すよう構成した製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
角氷等の氷塊を連続的に多数製造する自動製氷機では、その製氷方式として多数の型式が提案され、用途に応じて適宜の方式が採用されている。例えば、▲1▼製氷枠の内部に多数の仕切板を縦横に配設して下方に開口する多数の製氷室を画成し、その下方に配設した水皿から各製氷室に製氷水を噴射供給して角氷を形成するクローズドセル式の製氷機や、▲2▼前記水皿は使用せず、これらの製氷室中に下方から製氷水を散布することにより、各製氷室中に角氷を形成するオープンセル型の製氷機等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した製氷機では、製氷枠の上面に冷凍系に接続する蒸発管が密着的に配設され、製氷運転に際して蒸発管に冷媒を循環供給することで製氷室を冷却して角氷の生成を行ない、製氷完了後には冷凍系の弁を切換えて蒸発管にホットガスを循環供給して製氷室を加温するよう構成してある。そして、蒸発管へのホットガスの供給により製氷室が或る程度加温されると、該製氷室と角氷との氷結が解除され、該角氷は自重により自然落下して貯氷庫に貯留される。
【0004】
このように構成された製氷機では、全ての製氷室から角氷が落下したことによる製氷室の温度上昇をサーモで検知することで前記蒸発管へのホットガス供給を停止して除氷運転を完了させたり、または全ての角氷が落下するのに要する時間を予め求め、この除氷時間の経過をタイマで検知することで蒸発管へのホットガス供給を停止して除氷運転を完了させる制御が行なわれている。この場合に、全ての製氷室から角氷を確実に落下させるため、除氷完了温度および除氷時間は余裕をもって高くまたは長く設定されている。すなわち、全ての製氷室から角氷が落下した後にもホットガスの供給が継続され、除氷運転が完了した時点での製氷室の温度は必要以上に高くなってしまうことがあった。このため、次の製氷運転に際して製氷室を角氷の生成温度まで冷却するのに時間が掛かり、製氷能力が低下すると共に、必要以上にホットガスを供給することでのエネルギーロスも多くなる難点が指摘される。更には、製氷室からの角氷の放出は自然落下に頼っているため、該角氷が必要以上に融解して痩せてしまい、製氷完了時に生成されている全ての氷の有効利用が図れなくなる欠点もある。
【0005】
【発明の目的】
この発明は、前述した従来の製氷機に内在する欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、除氷運転に際しての製氷室の温度上昇を必要最小限に抑え、サイクルタイムを短縮して製氷能力を向上させ得る製氷機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る製氷機は、
上方に開口するよう内部画成された製氷室を有し、給水弁の切換えにより該製氷室へ製氷水が供給される製氷枠と、
前記製氷枠に配設され、製氷運転に際して冷媒が供給されると共に除氷運転に際してホットガス弁の切換えによりホットガスが供給される冷凍系に接続する蒸発管と、
前記製氷枠の製氷室内に臨んで製氷運転に際して氷塊が着氷する取出手段を有し、該取出手段に氷塊が着氷可能な製氷位置および該取出手段に氷塊が着氷した状態で製氷枠から離間する脱氷位置の間を移動し、製氷位置から脱氷位置への移動により製氷室から氷塊を上方に取出す取出部材と、
前記除氷運転により蒸発管にホットガスが供給されている状態で、前記取出手段が製氷位置から脱氷位置に向けての移動を開始したことを検知する検知手段と、
前記検知手段の検知信号により前記冷凍系におけるホットガス弁を切換え前記蒸発管へのホットガス供給を停止して蒸発管へ冷媒を供給し、その後に前記給水弁を切換えて製氷水を製氷室へ供給するよう制御する制御手段とを備え、
前記取出手段が製氷位置から脱氷位置に向けて移動を開始した際に、前記製氷枠の冷却を開始するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る製氷機につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら以下説明する。
【0008】
【第1実施例について】
図1は、本発明の第1実施例に係る製氷機の製氷機構を、製氷状態で概略的に示すものである。図において、所要形状(ドーム状)をなす多数の氷塊10を製造する製氷機構11は、水平に配設した製氷枠12と、この製氷枠12の上方に傾動自在に配設された取出部材13とから基本的に構成される。すなわち、氷が氷結し難い材料(例えば合成樹脂)を材質として上方に開口する矩形箱状の製氷枠12が、図示しない製氷機本体に水平に固定配置され、この製氷枠12の下面に、良好な熱伝導率を有する金属(例えば銅)を材質とする基板14が配設されている。基板14には、同一の材質からなる複数の平板状の製氷突起15が縦横に所定間隔で突設され、該突起15が所定高さで製氷枠12に内部画成した製氷室16中に臨んでいる。なお、第1実施例では縦方向(図1の左右方向)に5つで、これと交差する横方向(幅方向)に5つの合計25個の製氷突起15が突設されている。また基板14の下面には、冷凍装置17の一部を構成する蒸発管18が、製氷突起15の配設位置に対応するよう密着的に蛇行配置され、製氷運転時にこの蒸発管18中に冷媒を循環させて前記製氷突起15を強制冷却すると共に、除氷運転に際して高温冷媒ガス(以後「ホットガス」と云う)を循環させて製氷突起15を加熱するよう構成される。
【0009】
前記製氷枠12の前側(図1の左側)には、外部水道系に後述する給水弁WVを介して連通する給水管19が配置され、該給水管19に設けられたノズル19aを介して製氷枠12の製氷室16に外部水道水(製氷水)を供給するよう構成される。なお製氷室16には、製氷突起15が完全に浸漬するレベルまで製氷水が貯留されるよう設定されている。なお、製氷突起15の上端は、製氷枠12の上端よりも低い位置に臨むよう寸法設定され、製氷枠12から製氷水が溢れないよう構成される。
【0010】
前記製氷枠12の上方に配設される取出部材13は、幅方向に離間して製氷枠12から後方に延出する端部が製氷機本体に回動自在に枢支された一対の作動レバー13a,13aと、両作動レバー13a,13a間に架設された取付板13bとから構成される。また取付板13bには、図2に示す如く、製氷枠12に配設される縦列の製氷突起群に沿って平行に延在する複数の取出手段としての第1レール部材20が、各縦列の製氷突起群を挟む幅方向(横方向)の両側に臨むように垂設されている。各第1レール部材20の下端は、縦列の製氷突起15を指向するよう略直角に折曲形成され、この支持部20aで製氷突起15の周りに形成された氷塊10の下面を支持するよう構成される。なお第1実施例では、幅方向に隣接する製氷突起15,15の間に臨む第1レール部材20には、L字状の取出手段としての第2レール部材21が配設され、その水平な支持部21aを第1レール部材20の支持部20aとは反対方向に延出するよう設定している。すなわち、各製氷突起15の周りに形成された氷塊10の下面は、該突起15を挟む両側で支持部20aと支持部20aまたは支持部20aと支持部21aにより支持されるようになっている。そして、前記取出部材13は、後述する移動装置22により製氷枠12に対して近接・離間するよう傾動されて、各支持部20a,21aを製氷枠12の内底面に当接する製氷位置(図9)と、製氷枠12から上方に離間する脱氷位置(図11)とに位置決めするよう構成される。なお、両レール部材20,21の表面に、氷が氷結し難い材料(例えばフルオロカーボン樹脂等)からなる被膜を形成したりテープを貼ることが推奨される。
【0011】
前記製氷枠12の側方に臨む製氷機本体に移動装置22を構成する傾動用モータM1が配設され、該モータM1の出力軸23に傾動用円盤24が偏心的に配設されて所定方向に回転するよう構成されている。また前記取出部材13には、傾動用円盤24の上方に臨む位置に張出し部13cが形成され、この張出し部13cに対して傾動用円盤24がその外周縁を当接しつつ回転することで、取出部材13が製氷位置と脱氷位置との間を傾動するよう構成される。すなわち、傾動用円盤24の枢支点に最も近接する第1外周縁部24aが張出し部13cに当接した状態(図3参照)で取出部材13が製氷位置に臨むと共に、傾動用円盤24の枢支点から最も離間する第2外周縁部24bが張出し部13cに当接した状態(図4参照)で取出部材13は脱氷位置まで押上げられるよう設定される。また傾動用モータM1の出力軸23に検知板25が一体的に回転するよう配設されており、この検知板25には、図3および図4に示す如く、前記傾動用円盤24の第1外周縁部24aおよび第2外周縁部24bと対応する切欠部25a,25bが形成されている。更に、製氷機本体には切欠部25a,25bを検知可能な検知手段としての位置検知センサSE1が配設され、該センサSE1が切欠部25a,25bを検知したときに、後述するマイコン26により傾動用モータM1を停止制御するよう設定してある。
【0012】
前記取出部材13が脱氷位置に臨んだ状態で、図11に示す如く、前記両レール部材20,21の支持部20a,21aは製氷枠12の上方に離間すると共に、前側から後側に向けて下方傾斜(製氷突起群の縦列方向に下方傾斜)する傾斜姿勢となり、各支持部20a,21aで下面を支持している氷塊10を製氷枠12の上方から後方に向けてスライドさせ得るよう構成してある。そして、支持部20a,21aに沿ってスライドした氷塊10は、図示しない貯氷庫に落下放出されるようになっている。
【0013】
図1に概略的に示す製氷機の冷凍装置17では、コンプレッサCMで圧縮された気化冷媒は吐出管27を経てコンデンサCNで凝縮液化され、この液化冷媒が膨張弁EVを介して蒸発管18に流入してここで一挙に膨張して蒸発し、前記製氷突起15と熱交換を行なって、該製氷突起15を氷点下にまで冷却させるようになっている。そして、蒸発管18で蒸発した気化冷媒は、吸入管28を経てコンプレッサCMに帰還する循環を反復する。また、コンプレッサCMの吐出管27からホットガス管29が分岐され、このホットガス管29はホットガス弁HVを経て、蒸発管18の入口側に連通されている。このホットガス弁HVは、除氷運転の際にのみ開放(ON)し、製氷運転時は閉成(OFF)する制御がなされる。すなわち、除氷運転時にホットガス弁HVが開放して、コンプレッサCMから吐出されるホットガスを、前記ホットガス管29を介して蒸発管18にバイパスさせ、前記製氷突起15を加温することにより、該製氷突起15の周りに形成される氷塊10の氷結面を融解させて、各氷塊10を取出し可能とし得るようにする。また蒸発管18から流出したホットガスは、吸入管28からコンプレッサCMに再び帰還させるよう構成される。
【0014】
第1実施例の製氷機構11には、製氷運転に際して製氷枠12の製氷室16に貯留されている製氷水に運動を付与して氷塊10が白濁するのを防止する白濁防止装置30が配設され、該装置30は製氷完了検知を兼ねるよう構成される。すなわち、図5に示す如く、前記製氷枠12の前側の上方に、幅方向に延在するシャフト31が製氷機本体に回動自在に枢支され、該シャフト31に揺動板32が垂設されて製氷室16中に挿入されている。また、シャフト31には係合片33が一体的に回動可能に配設されると共に、製氷機本体に配設した揺動用モータM2で偏心回転される揺動カム34が係合片33に係合可能に構成してある。更に、製氷機本体に配設された固定板35と係合片33との間に引張りばね36が張架され、係合片33をシャフト31を支点として常に揺動カム34に当接する方向に回動付勢するようになっている。従って、揺動カム34を回転すれば、該カム34と係合する係合片33を介して揺動板32が揺動し(図5および図6参照)、これによって製氷水に運動を付与して氷塊10が白濁するのを防止する。
【0015】
前記係合片33の開放端に検知片37が設けられると共に、該検知片37の揺動軌跡上に、該検知片37を検知可能な製氷完了検知センサSE2が配設されている。この製氷完了検知センサSE2は、図6に示すように、前記検知片37が所要角度以上で上方に傾動したとき該検知片37を検知するよう設定される。そして、図7に示す如く、製氷運転が進行して製氷突起15の周りに氷塊10が成長すると、前記揺動板32はその製氷突起15に近接する揺動時に該氷塊10と接触するに至り、前記検知片37の所要角度以上の揺動を規制することで、製氷完了検知センサSE2は検知片37を検知しなくなる。第1実施例では、後述するマイコン26によって製氷完了検知センサSE2が所定時間に亘って検知状態(ON)とならない場合に、製氷完了を検知するよう設定してある。
【0016】
図8に、第1実施例に係る製氷機の制御装置の一例を示す。図において、制御手段としてのマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と称す)26に、前記位置検知センサSE1、製氷完了検知センサSE2、除氷タイマT1、脱氷タイマT2および貯氷検知スイッチSW1が接続される。貯氷検知スイッチSW1は前記貯氷庫の内部に配置されるものであって、マイコン26では、貯氷検知スイッチSW1が貯氷庫に貯留される氷塊10が所定レベルに達したことを検知すると製氷運転を停止すると共に、該スイッチSW1が貯氷庫中の氷塊10が所定レベル以下に減少したことを検知したときに製氷運転を再開するよう設定されている。またマイコン26には、給水弁WV、冷凍装置17、ホットガス弁HV、移動装置22および白濁防止装置30が接続される。
【0017】
前記位置検知センサSE1は、前述した如く、取出部材13が製氷位置または脱氷位置に到来したことを検知(ON)するよう構成されたものであって、マイコン26では、該センサSE1が検知状態(ON)となったときに、移動装置22の傾動用モータM1を停止するよう設定されている。またマイコン26は、前記製氷完了検知センサSE2が製氷完了を検知(OFF状態の継続)したときに前記ホットガス弁HVを開放(ON)すると共に除氷タイマT1を始動させ、該除氷タイマT1のタイムアップ(除氷完了)により、前記移動装置22の傾動用モータM1を駆動して取出部材13の製氷位置から脱氷位置に向けての移動を開始させるよう制御する。そして、取出部材13が製氷位置からの移動を開始することで位置検知センサSE1が非検知状態(OFF)となったときに、マイコン26は、前記ホットガス弁HVを閉成(OFF)する制御を行なうよう設定されている。また前記脱氷タイマT2は、取出部材13が脱氷位置に到来したことを位置検知センサSE1が検知(ON)したときに始動し、このタイマT2のタイムアップによりマイコン26が移動装置22により取出部材13を製氷位置に移動させる制御を行なうようになっている。更に、マイコン26は、取出部材13が脱氷位置に到来したことを位置検知センサSE1が検知(ON)した信号を受けて、前記給水弁WVを開放(ON)して製氷室16への給水を開始し、所定時間後閉成するよう制御する。なお、給水弁WVの閉成制御は、前記製氷室16に所定レベルで製氷水が貯留されるように、タイマや水位スイッチ等により行なわれる。
【0018】
【第1実施例の作用について】
次に、第1実施例に係る製氷機の作用につき、図13のフローチャートを参照して説明する。なお、前記取出部材13は脱氷位置で待機していると共に、貯氷庫には氷塊10が所定レベルで貯留されておらず、貯氷検知スイッチSW1は非検知状態(OFF)となっているものとする。
【0019】
この状態で製氷機の電源を投入すると、前記給水弁WVが開放(ON)し、外部水道系から給水管19を介して製氷枠12中の製氷室16に製氷水が供給され、該製氷水は製氷室16に所定レベルで貯留される。また電源投入と同時に冷凍装置17が作動(ON)し、コンプレッサCMへの通電が開始されて製氷運転に入る。そして、タイマのタイムアップにより給水弁WVが閉成(OFF)して給水が完了する。
【0020】
次に、前記移動装置22の傾動用モータM1が駆動され、脱氷位置に臨む前記取出部材13は、前記傾動用円盤24の回転と共に傾動を開始し、図3に示すように該円盤24の第1外周縁部24aが張出し部13cに当接する位置に至ると、取出部材13の各レール部材20,21の支持部20a,21aが、図9に示す如く、製氷枠12の内底面に当接する製氷位置に到来する。取出部材13が製氷位置に到来したことを前記位置検知センサSE1が検知(ON)すると、前記傾動用モータM1の駆動が停止される。
【0021】
製氷運転により冷却されている前記製氷突起15では、該突起15は製氷水に浸漬されているため、該突起15の周囲から氷結が開始され、次第に成長して、図10に示す如くドーム状の氷塊10が形成される。そしてこの製氷運転の間、前記揺動用モータM2がその回転を継続している。従って、図5および図6に示す如く、該モータM2により回転される揺動カム34と前記係合片33との係合作用下に、製氷水中の揺動板32が揺動して該製氷水を常に動かすこととなる。すなわち、製氷水が常に動的状態に保たれることにより、製氷突起15に形成された氷塊10の白濁が防止され、透明で清澄な氷塊10が得られる。また製氷突起15に所定サイズの氷塊10が形成されるまでは、前記揺動板32はその揺動を規制されることはないので、前記係合片33の検知片37は製氷完了検知センサSE2に定期的に検知される。
【0022】
前記製氷突起15に完全な氷塊10がドーム状に形成されると、図7に示す如く、前記揺動板32は製氷突起15に近接する方向の揺動時に該氷塊10と接触することとなり、該揺動板32の揺動が規制される。従って、前記係合片33に設けられた検知片37は、製氷完了検知センサSE2で検知可能な位置まで揺動できず、該センサSE2は非検知状態(OFF状態)を所定時間に亘って継続する。これにより、前記マイコン26では、製氷機構11での製氷完了を検知する。すると、コンプレッサCMへの通電は継続されたまま前記ホットガス弁HVが開放(ON)され、前記蒸発管18にホットガスが供給される。このホットガスの供給により製氷突起15が加熱されて、氷塊10との氷結面が融解される。
【0023】
前記蒸発管18へのホットガスの供給により製氷突起15が或る程度加温されると、該突起15と氷塊10との氷結が解除される。前記製氷完了検知により始動している除氷タイマT1のタイムアップ(除氷完了)により、前記移動装置22の傾動用モータM1が駆動され、前記傾動用円盤24の回転に伴って取出部材13はその傾動支点を中心として時計方向に傾動する。これにより、製氷突起15に形成された氷塊10は、その下面がレール部材20,21の支持部20a,21aで支持された状態で上方に取出される。なお、前記取出部材13が製氷位置からの移動を開始することで位置検知センサSE1が非検知状態(OFF)となったときに、前記ホットガス弁HVが閉成(OFF)し、前記蒸発管18に冷媒が供給され、前記製氷突起15の冷却が開始される。
【0024】
前記取出部材13が、製氷枠12の上方で傾斜する脱氷位置に到来したことを位置検知センサSE1が検知(ON)すると、前記移動装置22の傾動用モータM1の駆動は停止されて取出部材13は脱氷位置に停止保持される。また位置検知センサSE1の検知(ON)により、前記給水弁WVが開放(ON)して製氷室16に次サイクルのための製氷水が供給され、該製氷室16に所定量の製氷水が貯留されたときに給水弁WVが閉成(OFF)する。このとき、製氷突起15は既に冷却されているので、新たに供給された製氷水が温度上昇することなく該製氷突起15に接触して冷却される。すなわち、除氷運転により温度上昇した製氷突起15に製氷水を接触させることで該水が温度上昇することを抑制し、製氷運転に要する時間を短縮することが可能となる。
【0025】
前記製氷枠12から外部に取出された氷塊10と支持部20a,21aとの接触面が自然融解すると、図12に示すように、該氷塊10は支持部20a,21aに沿って製氷枠12の上方から後方に向けてスライドして貯氷庫に落下放出される。前記取出部材13が脱氷位置に到来したときに始動していた脱氷タイマT2がタイムアップ(脱氷完了)したときに、前記貯氷庫の氷塊貯留状態を確認し、前記貯氷検知スイッチSW1が非検知状態(OFF)であれば、前記移動装置22の傾動用モータM1が駆動され、脱氷位置に臨む取出部材13は傾動用円盤24の回転に伴って製氷位置に傾動される。そして、前述した製氷運転・除氷運転および脱氷運転が反復されて、貯氷庫に所定量の氷塊10が貯留されると、これを貯氷検知スイッチSW1が検知(ON)することで、前記冷凍装置17の運転が停止(OFF)されて製氷機は待機状態となる。
【0026】
前述した第1実施例に係る製氷機は、前記製氷室16に製氷水を貯留した状態で製氷を行なう貯留式であるので、ポンプ等の製氷水の循環機構を必要とせず、構成を簡略化し得る。また製氷・除氷・脱氷の1サイクル毎に製氷室16に残留する製氷残水を排出する必要はないので、消費水量の節約が図られてランニングコストを低減し得る。しかも製氷室16に残留している製氷残水は低温であるので、次回の製氷運転に際して新たな製氷水が供給されても全体の温度を低く抑えることができ、製氷運転のサイクルを短かくして製氷能力を向上させ得る利点がある。また製氷水を循環させないので、例えばアルカリ水、オゾン水、炭酸水等を用いた機能氷を容易に製造することができる。
【0027】
前記取出部材13が製氷位置から脱氷位置に向けての移動を開始した直後に、前記蒸発管18へのホットガス供給を停止するので、必要以上に製氷突起15(製氷室16)を加温するのを防止し得る。すなわち、次の製氷運転に際して製氷突起15を氷塊10の生成温度まで低下させるのに要する時間を短縮することができ、サイクルタイムを短縮して製氷能力を向上させ得る。また、製氷枠12に製氷水を供給する前に、該製氷突起15を予め冷却するよう設定してあるので、供給された製氷水が温度上昇して製氷運転が長引くことを未然に防止し得る。更には、取出部材13が製氷位置から脱氷位置に傾動して脱氷運転を行なっている間に、製氷枠12での製氷運転を開始しているので、効率的なサイクル運転を行なうことができ、製氷能力を向上させることが可能となる。また取出部材13を製氷位置から脱氷位置に向けて移動することで、製氷突起15の周りに形成された氷塊10を製氷室16から強制的に取出し得るので、除氷運転の時間を必要最小限に設定することが可能となり、氷塊10が必要以上に融解するのを防止し得ると共に、エネルギーロスを抑制し得る。
【0028】
【第1実施例の変更例について】
前述した第1実施例では、製氷室に貯留された製氷水に運動を付与する白濁防止装置を設けた場合につき説明したが、該装置を省略することも可能である。但し、この場合は製氷完了検知を温度検知サーモやタイマ等により行なうようにする必要がある。また製氷突起の形状としては、実施例のような平板状である必要はなく円柱状や角柱状等の各種の形状のものが採用可能である。更に、位置検知センサに代えて、前記傾動用モータの回転数を検出する手段により取出部材の製氷位置および脱氷位置を検知するようにしてもよい。なお、脱氷位置に取出された氷塊と支持部との氷結部を融解するために、レール部材をヒータにより積極的に加熱することも可能である。
【0029】
【第2実施例について】
図14は、本発明の第2実施例に係る製氷機の製氷機構を、製氷状態で概略的に示すものである。なお、第1実施例で説明したと同じ機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0030】
図において、所要外径をなす多数の角形の氷塊10(図22参照)を製造する製氷機構38は、水平に配設した製氷枠39と、この製氷枠39の上方に昇降自在に配設された取出部材40とから基本的に構成される。すなわち、良好な熱伝導率を有する金属(例えば銅)を材質とする矩形箱状の製氷枠39が、図示しない製氷機本体に水平に固定配置され、図15に示す如く、この製氷枠39の内部に複数の仕切板41が縦横に配設されて、上方に開口する複数の製氷室42が画成されるようになっている。なお、実施例では縦方向(図14の左右方向)に5つで、これと交差する横方向(幅方向)に6つの合計30の製氷室42が画成されている。また製氷枠39の下面に、第1実施例と同一に構成された冷凍装置17の一部を構成する蒸発管18が密着固定され、製氷運転時にこの蒸発管18中に冷媒を循環させて前記製氷枠39を強制冷却すると共に、除氷運転に際してホットガスを循環させて製氷枠39を加熱するよう構成される。
【0031】
前記製氷枠39には、外部水道系に給水弁WVを介して連通する給水管19に設けられた複数のノズル19aを介して外部水道水(製氷水)が供給されるよう構成される。そして製氷枠39には、仕切板41の上端レベルより上方まで製氷水が貯留されるよう設定されている。なお、仕切板41の上端は、製氷枠12の上端よりも僅かに低い位置に臨むよう寸法設定される。また前記給水管19のノズル19aは、図15に示す如く、製氷枠39における製氷室42の縦列の数に対応して6つ設けられている。
【0032】
前記製氷枠39の上方に配設される取出部材40は、上方に開口する矩形箱状に形成され、該取出部材40には、前記製氷室42の縦列の数と同数(6つ)の前後方向に延在するスリット73が、幅方向(図17の左右方向)に所定間隔離間して平行に形成されている。各スリット73に、図17および図18に示す如く、良好な熱伝導率を有する金属(例えば銅)を材質として断面逆L字状に形成された取出手段としてのレール部材43の垂直部43aが挿通され、その水平部43bを取出部材40の上面に臨ませた状態で、両者43b,40をネジ44、その他リベット等によって固定するよう構成してある。またレール部材43における垂直部43aの下端には、略直角に折曲された支持部としての着氷部43cが形成され、該着氷部43cに製氷室42に形成される氷塊10を氷結支持させるよう構成される。
【0033】
前記着氷部43cの先端は、図19に示す如く、対応する製氷室42の幅方向中央に一致するよう位置決めされており、製氷室42で成長する氷層が該着氷部43cに確実に氷結するよう構成される。またレール部材43の前後方向の長さ寸法は、図14に示す如く、製氷枠39の長さ寸法より長く設定され、後述する製氷運転に際して前記着氷部43cの開放端に氷層が成長するのを防止して、脱氷運転により氷塊10を円滑にスライド放出し得るようになっている。
【0034】
前記取出部材40は、図16に示す移動装置45により、前記製氷枠39に対して近接・離間移動して、前記レール部材43の着氷部43cが製氷枠39の上端に当接する製氷位置(図21)および製氷枠39から上方に離間する脱氷位置(図23)との間を移動されるよう構成される。すなわち、前記製氷枠39を囲む4個所に支持棒46が夫々立設され、この4本の支持棒46に取出部材40が摺動自在に配設され、該取出部材40は、製氷枠39に対して近接・離間移動するようになっている。また各支持棒46の下端に規制板47が配設され、この規制板47と取出部材40の下面との間に圧縮ばね48が夫々介挿され、取出部材40を常には製氷枠39から離間する上方に向けて付勢している。前側に位置する2本の支持棒46,46は、後側に位置する2本の支持棒46,46より長く寸法設定されると共に、4本の支持棒46の上端近傍にストッパ49が夫々配設されている。すなわち、圧縮ばね48の弾力によって上方に付勢される取出部材40の移動が4つのストッパ49で規制されることで、該取出部材40は前側から後側に向けて下方傾斜(製氷室群の縦列方向に下方傾斜)する姿勢で脱氷位置に保持されるようになっている(図23参照)。
【0035】
前記移動装置45は、取出部材40を幅方向に挟む両側に平行に臨む一対の側板50a,50aと、両側板50a,50aの長手方向一端間に架設される押圧シャフト50bとから構成された可動部材50を備え、押圧シャフト50bが取出部材40の上面に当接するようになっている。そして可動部材50は、両側板50a,50aの長手方向他端間に一体的に回動するよう架設された作動シャフト51を介して製氷機本体に回動自在に枢支してある。また作動シャフト51に駆動モータM3が連結され、該モータM3を正転駆動することにより、作動シャフト51を介して可動部材50を反時計方向に回動して、脱氷位置に臨む取出部材40を前記圧縮ばね48の弾力に抗して製氷枠39に近接させて製氷位置に移動させるようになっている。また逆に、駆動モータM3を逆転駆動すれば、作動シャフト51を介して可動部材50は時計方向に回動して、前記押圧シャフト50bを取出部材39の上面から離間させるよう構成される。そしてこの状態では、製氷位置に臨む取出部材39は圧縮ばね48の弾力によって製氷枠39から上方に離間して脱氷位置に移動する。
【0036】
なお第2実施例の移動装置45では、製氷運転に際して製氷室42に形成された氷塊10がレール部材43の着氷部43cに氷結した以後(実際には製氷完了検知がなされた以後)に、可動部材50を時計方向に回動して取出部材40から離間するよう設定されている。そして、除氷運転に際して製氷室42と氷塊10との氷結面の固着力が弱くなったときに、取出部材40は圧縮ばね48の弾力によって自動的に脱氷位置に移動するよう構成される。
【0037】
前記各レール部材43における水平部43bの上面に脱氷ヒータHが密着的に配設され、後述する脱氷運転に際して該脱氷ヒータHによりレール部材43を加熱して、着氷部43cと氷塊10との氷結面を積極的に融解するよう構成している。そして、着氷部43cとの氷結が解除された氷塊10は、該着氷部43cに沿って製氷枠39の上方から後方にスライドして図示しない貯氷庫に落下放出される。なお、脱氷ヒータHおよびレール部材43の水平部43bは断熱材52により覆われ、外部からの熱進入を抑制するよう構成してある(図14参照)。
【0038】
図14に示す如く、図示しない製氷機本体には、取出部材40が製氷位置に到来したことを検知する検知手段としての位置検知スイッチSW2が配設されている。また脱氷位置に臨むレール部材43からスライド落下する氷塊10の放出経路に、該氷塊10が落下することを検知する脱氷検知スイッチSW3が配設される。前記製氷枠39には、全ての製氷室42に氷塊10が生成された製氷完了温度を検知して製氷運転を完了させるべく機能する製氷完了サーモTh1が配設される。
【0039】
図20に、第2実施例に係る製氷機の制御装置の一例を示す。図に示す制御手段としてのマイコン53に、前記位置検知スイッチSW2、脱氷検知スイッチSW3、貯氷検知スイッチSW1および製氷完了サーモTh1が接続される。またマイコン53には、給水弁WV、冷凍装置17、ホットガス弁HV、脱氷ヒータHおよび移動装置45が接続される。
【0040】
前記位置検知スイッチSW2は、前述した如く、取出部材40が製氷位置に到来したことを検知(ON)するよう構成されたものであって、マイコン53では、該スイッチSW2が検知状態(ON)となったときに、移動装置45の駆動モータM3の正転駆動を停止するよう設定されている。またマイコン53は、前記製氷完了サーモTh1が製氷完了を検知(ON)したときに、前記ホットガス弁HVを開放(ON)し、取出部材40が製氷位置から脱氷位置に向けての移動を開始することで位置検知スイッチSW2が非検知状態(OFF)となったときに、前記ホットガス弁HVを閉成(OFF)すると共に前記給水弁WVを開放(ON)して製氷室42への給水を開始するよう制御する。なお、給水弁WVは、タイマにより閉成制御される。更にマイコン53では、取出部材40が製氷位置から脱氷位置に向けて移動することで位置検知スイッチSW2が非検知状態(OFF)となったときに、前記脱氷ヒータHへの通電を開始(ON)し、脱氷検知スイッチSW3が検知状態(ON)となったときに該ヒータHへの通電を停止(OFF)するよう制御される。
【0041】
【第2実施例の作用について】
次に、第2実施例に係る製氷機の作用につき、図25のフローチャートを参照して説明する。なお、前記取出部材40は脱氷位置で待機していると共に、貯氷庫には氷塊10が所定レベルで貯留されておらず、貯氷検知スイッチSW1は非検知状態(OFF)となっているものとする。
【0042】
この状態で製氷機の電源を投入すると、前記給水弁WVが開放(ON)し、外部水道系から給水管19を介して製氷枠39に製氷水が供給され、該製氷水は製氷枠39の各製氷室42に仕切板41の上端を越えて順次供給されて貯留される。また電源投入と同時に冷凍装置17が作動(ON)し、コンプレッサCMへの通電が開始されて製氷運転に入る。そして、タイマのタイムアップにより給水弁WVが閉成(OFF)して給水が完了する。このときの製氷水の貯留レベルは、仕切板41の上端よりも上方となるよう設定される。
【0043】
次に、前記移動装置45の駆動モータM3が正転駆動され、前記可動部材50の反時計方向への回動により脱氷位置に臨む前記取出部材40は、圧縮ばね48の弾力に抗して前記製氷枠39に向けて下降される。取出部材40のレール部材43における着氷部43cが、図21に示すように、製氷枠39の上端に当接する製氷位置に到来したことを、前記位置検知スイッチSW2が検知(ON)すると、前記駆動モータM3の正転駆動が停止される。なお可動部材50は、その押圧シャフト50bが取出部材40の上面に当接した状態に保持され、該取出部材40は製氷位置で位置決め保持される。
【0044】
製氷運転により冷却されている製氷枠39の各製氷室42に氷層が徐々に成長し、この氷層は水が氷となるときの体積膨張によって各レール部材43の着氷部43cを巻込むように氷結する(図19参照)。この場合に、着氷部43cの先端を製氷室42の幅方向中央に一致するよう位置決めしてあるので、該着氷部43cに確実に氷層が成長する。そして、全ての製氷室42に氷塊10が形成された製氷完了温度を、前記製氷完了サーモTh1が検知(ON)すると、コンプレッサCMへの通電は継続されたまま前記ホットガス弁HVが開放(ON)され、前記蒸発管18にホットガスが供給される。このホットガスの供給により製氷枠39が加熱されて、各製氷室42と氷塊10との氷結面が融解される。また、製氷完了検知により前記駆動モータM3が逆転駆動され、図22に示す如く、前記可動部材50は取出部材40から上方に離間する。なお、取出部材40のレール部材43は氷塊10に氷結しているので、可動部材50が上方に離間しても、該取出部材40は製氷枠39から離間することなく、前記圧縮ばね48の弾力で付勢された状態で製氷位置に保持されている。また駆動モータM3は、可動部材50が所要角度まで傾動したときに停止する。
【0045】
前記蒸発管18へのホットガスの供給により製氷枠39が或る程度加温され、各製氷室42と氷塊10との氷結力が、前記圧縮ばね48の弾力より弱くなると、図23に示す如く、取出部材40は圧縮ばね48の弾力によって上方に押上げられる。このとき、前記レール部材43と氷塊10とは強固に氷結しているので、該氷塊10は取出部材40の上昇に伴って製氷室42から自動的に取出される。そして、取出部材40が製氷位置からの移動を開始することにより位置検知スイッチSW2が非検知状態(OFF)になると、前記ホットガス弁HVが閉成(OFF)すると共に、前記脱氷ヒータHへの通電(ON)がなされる。すなわち、氷塊10が製氷室42から取出されたと同時に除氷運転を停止し得るので、無駄な除氷を行なうのを防止し得る。また、除氷完了と同時に前記蒸発管18に冷媒を供給して、前記製氷枠39の冷却を開始することができる。更に、除氷完了検知により前記給水弁WVが開放(ON)して製氷枠39に次サイクルのための製氷水が供給され、各製氷室42に所定量の製氷水が貯留されたときに給水弁WVが閉成(OFF)する。
【0046】
前記圧縮ばね48の弾力によって4本の支持棒46に沿って上昇した取出部材40は、各支持棒46に配設されているストッパ49によって上昇が規制されることで、図23に示すように、前側から後側に向けて下方傾斜する姿勢で脱氷位置に臨む。前記脱氷ヒータHへの通電によりレール部材43の着氷部43cと氷塊10との氷結が解除されると、図24に示すように、該氷塊10は着氷部43cに沿って製氷枠39の上方から後方にスライドして貯氷庫に落下放出される。この氷塊10の落下を脱氷検知スイッチSW3が検知(ON)すると、脱氷ヒータHへの通電が停止(OFF)される。なお、着氷部43aの前後の開放端には氷層が氷結していないので、氷塊10の円滑なスライド放出が達成される。
【0047】
前記貯氷庫の氷塊貯留状態を確認し、前記貯氷検知スイッチSW1が非検知状態(OFF)であれば、前記移動装置45の駆動モータM3が正転駆動され、脱氷位置に臨む取出部材40は可動部材50により圧縮ばね48の弾力に抗して製氷位置に下降される。そして、前述した製氷運転・除氷運転および脱氷運転が反復されて、貯氷庫に所定量の氷塊10が貯留されると、これを貯氷検知スイッチSW1が検知(ON)することで、前記冷凍装置17の運転が停止(OFF)されて製氷機は待機状態となる。
【0048】
前述した第2実施例に係る製氷機は、各製氷室42に製氷水を貯留した状態で製氷を行なう貯留式であるので、ポンプ等の製氷水の循環機構を必要とせず、構成を簡略化し得る。しかも、各製氷室42に貯留した製氷水の略全部を氷結させるので、除氷運転に際して製氷残水を廃棄することはなく、必要最少限の消費水量で足り、ランニングコストを低減し得る利点がある。また製氷水を循環させないので、例えばアルカリ水、オゾン水、炭酸水等を用いた機能氷を容易に製造することができる。
【0049】
前記除氷運転に際し、製氷室42と氷塊10との氷結力が弱くなったときに、前記圧縮ばね48の弾力によって該氷塊10を直ぐに取出し、この取出しを位置検知スイッチSW2の信号(OFF信号)で判断して前記蒸発管18へのホットガス供給を停止して除氷運転を完了するよう構成してあるから、無駄な除氷を行なうことによるエネルギーロスを招くのを防止し得ると共に、氷塊10を不必要に融解して痩せさせることもない。また除氷運転に要する時間を短縮することが可能となり、製氷能力を向上させ得る。更には、除氷完了検知サーモやタイマ等で除氷運転を制御する必要はないので、周囲温度等の外的要因によって除氷にバラツキが発生することはなく、またコストを低減することも可能となる。
【0050】
前記レール部材43における着氷部43cの先端を製氷室42の幅方向中央に一致するよう位置決めしたので、製氷室42で成長する氷層が該着氷部43cに確実に氷結し、製氷室42からの氷塊取出しを確実に行なうことができる。またレール部材43の前後方向の長さ寸法を、製氷枠39の長さ寸法より長く設定したから、着氷部43cの前後の開放端(殊に脱氷位置での傾斜上端側)に氷層が成長するのを防止して、脱氷運転により氷塊10を短時間で円滑にスライド放出させ得る。
【0051】
前記取出部材40が製氷位置から脱氷位置に移動して脱氷運転を行なっている間に、製氷枠39での製氷運転を開始しているので、効率的なサイクル運転を行なうことができ、製氷能力を向上させることが可能となる。また、製氷運転により各製氷室42の製氷水が氷結を開始するまでの間に、レール部材43から氷塊10を脱氷すればよいから、該レール部材43の加熱源としては小ワットのヒータで充分に対応することができ、製造コストを低減することが可能である。
【0052】
前記レール部材43の水平部43bに脱氷ヒータHを直接配置し、該部材43を直接加熱し得るので、脱氷時間を短縮することができる。しかも脱氷ヒータHの熱は製氷枠39には伝わらないので、製氷運転に際しての冷却ロスは少なくて済み、サイクルタイムが長くなることによる製氷能力の低下を抑制し得る。またレール部材43を取出部材40に固定するための水平部43bを脱氷ヒータHの取付面としたので、該ヒータHを平面的に配置することができ、作業性が向上する利点がある。また、取出部材40に形成したスリット73にレール部材43の垂直部43aを挿通するだけで、該レール部材43の位置決めを行なうことができる。
【0053】
【第3実施例について】
図26は、本発明の第3実施例に係る製氷機の製氷機構を、製氷状態で概略的に示すものである。なお、第3実施例に係る製氷機構54の構成は、基本的には第2実施例と同様であって、図26〜図28に示す如く、上方に開口する複数の製氷室42を画成した製氷枠39に対し、複数のレール部材43を垂設した取出部材55が移動装置56により製氷位置と脱氷位置との間を移動されるよう構成してある。但し、取出部材55を製氷位置と脱氷位置との間を移動させる移動装置56の構成は異なるので、該移動装置56の構成について主に説明することとする。
【0054】
すなわち第3実施例では、前記取出部材55の移動装置56として、図29に示す如く、該取出部材55を製氷機本体に平行リンク機構57を介して支持する構成のものが採用されている。この移動装置56は、取出部材55を挟む幅方向両側に、夫々対をなす前リンク杆58と後リンク杆59とが、その下端部を製氷機本体に回動自在に枢支されると共に、前後のリンク杆58,59の上端部は連杆60によって回動自在に連結されている。また、幅方向左右の前リンク杆58,58の上端間に前シャフト61が回動自在に連結され、該前シャフト61は、取出部材55の側板62,62に形成されて前後方向に延在する前長穴62a,62aに摺動自在に挿通されている。同様に幅方向左右の後リンク杆59,59の上端間に後シャフト63が回動自在に連結され、該後シャフト63は、取出部材55の側板62,62に形成されて前後方向に延在する後長穴62b,62bに摺動自在に挿通されている。前シャフト61と後シャフト63との間に臨む取出部材55に複数(実施例では2個)の前固定片64が配設され、図30に示す如く、各前固定片64と前シャフト61との間に前コイルスプリング65が弾力的に係着され、該スプリング65の弾力によって前シャフト61を常には前長穴62a,62aの後端に当接する方向に付勢するよう構成してある。また、後シャフト63と取出部材55の後端との間に臨む取出部材55に複数(実施例では2個)の後固定片66が配設され、図30に示す如く、各後固定片66と後シャフト63との間に後コイルスプリング67が弾力的に係着され、該スプリング67の弾力によって後シャフト63を常には後長穴62b,62bの後端に当接する方向に付勢するよう構成してある。
【0055】
前記前リンク杆58,58の下端間に作動シャフト68が一体的に回転するよう配設され、該シャフト68に駆動モータM4が接続されている。すなわち、駆動モータM4の正転駆動によって作動シャフト68を図26の反時計方向に回転することにより、前記製氷枠39の上方における脱氷位置に臨む取出部材55は平行リンク機構57を介して前記レール部材43が製氷枠30の上端に当接する製氷位置に向けて移動し、駆動モータM4の逆転駆動によって作動シャフト68を時計方向に回転することにより、製氷位置に臨む取出部材55は平行リンク機構57を介して脱氷位置に向けて移動するよう構成してある。なお、取出部材55に負荷が加わっていない状態では、前記前後のシャフト61,63は、コイルスプリング65,67の弾力によって対応の長穴62a,62bにおける後端に当接した状態に保持される。
【0056】
図29および図30に示す如く、前記製氷枠39を挟む幅方向左右両側の前側に、一対のガイド支柱69,69が垂直に配設されている。また、前記取出部材55の左右両側板62,62の前端近傍にローラ70,70が回動自在に枢支され、当該取出部材55が脱氷位置から製氷位置に移動する際に、該ローラ70,70が対応のガイド支柱69,69に当接した状態で取出部材55が垂直に平行移動するよう構成される。これにより、前記レール部材43の着氷部43cに氷結した氷塊10を、対応の製氷室42から垂直上方に円滑に取出し得るようになっている。なお、ローラ70,70が対応のガイド支柱69,69に当接した状態で作動される平行リンク機構57の前後のシャフト61,63に対し、取出部材55が前後の長穴62a,62bの範囲で前後動することで、当該取出部材55の垂直上下への移動が許容される。
【0057】
前記後リンク杆59,59の揺動経路上には、その枢支点を通る垂線より前側に、該リンク杆59,59が当接するストッパ71,71が配設され、取出部材55を製氷位置から脱氷位置に向けて移動する際に、図33に示す如く、後リンク杆59,59がストッパ71,71に当接してその揺動が規制されるよう構成してある。また、前記各連杆60における後リンク杆59の連結部位に前後方向に延在する長穴60aが形成され、該連杆60に対して後リンク杆59の上端は長穴60aの範囲で移動可能に構成されている。すなわち、後リンク杆59,59がストッパ71,71で位置規制された状態で、更に前リンク杆58,58のみを回動することで、図34に示すように、両リンク杆58,59の上端間の距離が連杆60の長穴60aの分だけ短かくなり、これにより取出部材55の前端部が上方に押上げられて該取出部材55が前側から後側に向けて傾斜するようになっている。このように、取出部材55は脱氷位置では傾斜姿勢に保持され、前記レール部材43に氷結した氷塊10を製氷枠39の上方から後方にスライドさせるよう構成される。なお、脱氷位置においてレール部材43の後端は、図34に示す如く、製氷枠39の後端より後方に延出し、該レール部材43をスライドする氷塊10を確実に貯氷庫に向けて放出し得るようになっている。
【0058】
図26に示す如く、図示しない製氷機本体に、取出部材55が製氷位置に到来したことを検知する検知手段としての第1位置検知スイッチSW4および取出部材55が脱氷位置に到来したことを検知する第2位置検知スイッチSW5が配設されている。また前記製氷枠39には、前述した製氷完了サーモTh1とは別に除氷完了サーモTh2が配設され、この除氷完了サーモTh2は、除氷運転に際して各製氷室42と氷塊10との氷結が解除されることにより負荷が軽減した際の製氷枠39の温度上昇を検知するよう構成される。
【0059】
図31に、第3実施例に係る製氷機の制御装置の一例を示す。図に示す制御手段としてのマイコン72に、前記第1位置検知スイッチSW4、第2位置検知スイッチSW5、製氷完了サーモTh1、除氷完了サーモTh2、脱氷タイマT2および貯氷検知スイッチSW1が接続される。またマイコン72には、給水弁WV、冷凍装置17、ホットガス弁HV、脱氷ヒータHおよび移動装置56が接続される。
【0060】
前記第1および第2位置検知スイッチSW4,SW5は、前述した如く、取出部材55が製氷位置または脱氷位置に到来したことを検知(ON)するよう構成されたものであって、マイコン72では、各スイッチSW4,SW5が検知状態(ON)となったときに、移動装置56の駆動モータM4を停止するよう設定されている。またマイコン72は、取出部材55が製氷位置から脱氷位置に向けての移動を開始することで第1位置検知スイッチSW4が非検知状態(OFF)となったときに、前記ホットガス弁HVを閉成(OFF)するよう制御する。更に、取出部材55が脱氷位置に到来したことを第2位置検知スイッチSW5が検知(ON)した際に、マイコン72は、前記給水弁WVを開放(ON)して製氷室42への給水を開始し、所定時間後閉成するよう制御する。
【0061】
また前記除氷完了サーモTh2が検知状態(ON)となった際に、移動装置56の駆動モータM4を逆転駆動して、前記取出部材55を製氷位置から脱氷位置に移動させるよう制御される。更に、前記脱氷タイマT2は、取出部材55が脱氷位置に到来したことを第2位置検知スイッチSW5が検知(ON)したときに始動し、このタイマT2のタイムアップによりマイコン72が移動装置56により取出部材55を製氷位置に移動させる制御を行なうようになっている。
【0062】
【第3実施例の作用について】
次に、第3実施例に係る製氷機の作用につき、図36のフローチャートを参照して説明する。なお、前記取出部材55は脱氷位置で待機していると共に、貯氷庫には氷塊10が所定レベルで貯留されておらず、貯氷検知スイッチSW1は非検知状態となっているものとする。
【0063】
この状態で製氷機の電源を投入すると、前記給水弁WVが開放(ON)し、外部水道系から給水管19を介して製氷枠39に製氷水が供給され、該製氷水は製氷枠39の各製氷室42に仕切板41の上端を越えて順次に供給されて貯留される。また電源投入と同時に冷凍装置17が作動(ON)し、コンプレッサCMへの通電が開始されて製氷運転に入る。そして、タイマのタイムアップにより給水弁WVが閉成(OFF)して給水が完了する。
【0064】
次に、前記移動装置56の駆動モータM4が正転駆動され、脱氷位置に臨む前記取出部材55は、前記製氷枠39の上方に向けての移動を開始する。前記平行リンク機構57により弧状に移動する取出部材55のローラ70,70がガイド支柱69,69に当接すると、前後のシャフト61,63が前後の長穴62a,62b内を前進しつつ取出部材55はガイド支柱69,69に案内されて垂直に下降する。これにより取出部材55の各レール部材43における着氷部43cは、図26に示す如く、製氷枠39の上端に当接するに至る。取出部材55が製氷位置に到来したことを前記第1位置検知スイッチSW4が検知(ON)すると、前記駆動モータM4の正転駆動が停止される。
【0065】
製氷運転により冷却されている製氷枠39の各製氷室42に氷層が徐々に成長し、この氷層は水が氷となるときの体積膨張によって各レール部材43の着氷部43cを巻込むように氷結する。そして、全ての製氷室42に氷塊10が形成された製氷完了温度を、前記製氷完了サーモTh1が検知(ON)すると、コンプレッサCMへの通電は継続されたまま前記ホットガス弁HVが開放(ON)され、前記蒸発管18にホットガスが供給される。このホットガスの供給により製氷枠39が加熱されて、各製氷室42と氷塊10との氷結面が融解される。
【0066】
前記蒸発管18へのホットガスの供給により製氷枠39が或る程度加温されると、各製氷室42と氷塊10との氷結が解除される。このときの温度上昇を前記除氷完了サーモTh2が検知(ON)すると、前記移動装置56の駆動モータM4が逆転駆動され、図32に示す如く、平行リンク機構57を介して取出部材55はガイド支柱69,69に沿って製氷枠39から垂直に上昇する。これにより、製氷枠39の各製氷室42に形成された氷塊10は、レール部材43に氷結した状態で円滑に取出される。ガイド支柱69,69から前記ローラ70,70が離間すると、取出部材55は平行リンク機構57によって水平姿勢を保持したまま脱氷位置に向けて移動される。なお、取出部材55が製氷位置からの移動を開始することにより第1位置検知スイッチSW4が非検知状態(OFF)になると、前記ホットガス弁HVが閉成(OFF)すると共に、前記脱氷ヒータHへの通電(ON)がなされる。すなわち、前記蒸発管18には冷媒が供給され、前記製氷枠39の冷却が開始されると共に、脱氷ヒータHによりレール部材43の加熱が開始される。
【0067】
図33に示す如く、前記平行リンク機構57における後リンク杆59,59の揺動がストッパ71,71で規制された状態で、更に前リンク杆58,58のみが回動すると、図34に示すように、該前リンク杆58,58の回動に伴って取出部材55の前端部が上方に押上げられる。これにより、取出部材55は前側から後側に向けて傾斜する。取出部材55が所要角度まで傾斜することで、該取出部材55を第2位置検知スイッチSW5が検知(ON)すると、前記移動装置56の駆動モータM4の逆転駆動が停止されて取出部材55は脱氷位置に傾斜姿勢で停止保持される。そして、以後は前述した第2実施例と同様の制御がなされ、前記レール部材43から氷塊10がスライド落下した(図35参照)後に、移動装置56により取出部材55は製氷位置に移動される。但し、第3実施例ではレール部材43から氷塊10が脱氷したことを脱氷タイマT2で検出して、取出部材55を製氷位置に向けて移動させるようになっている。
【0068】
前述した第3実施例に係る製氷機は、第2実施例と同様に、構成の簡略化、消費水量の低減および機能氷の製造を容易に行ない得る等の効果を奏する。また、除氷時間の短縮による製氷能力の向上、およびエネルギーロスの防止等を図り得る。
【0069】
【第3実施例の変更例について】
前述した第3実施例では、取出部材を移動する平行リンク機構をモータで駆動する場合につき説明したが、これに限定されるものでなく、シリンダ等のアクチュエータを用いてもよい。また、L字形のレールに沿って取出部材を移動するよう構成し、該取出部材をモータで自走させたりチェンやベルトで移動させる構成を採用可能である。更に、第1および第2位置検知スイッチに代えて、前記モータの回転数を検出する手段により製氷位置および脱氷位置を検知するようにしてもよい。更にまた、第3実施例では製氷室に一定量の製氷水を溜めた状態で製氷運転を行なうようにしたが、製氷水を循環的に供給しながら製氷運転を行なうことも可能である。
【0070】
【第4実施例について】
図37は、本発明の第4実施例に係る製氷機の製氷機構を、製氷状態で概略的に示すものである。前述した第1実施例〜第3実施例に係る製氷機では、製氷枠から上方に取出した氷塊をスライド放出するよう構成したものであるが、この第4実施例の製氷機では、製氷枠から取出した氷塊を該製氷枠の上方から完全に離間する位置まで移動して脱氷を行なうよう構成したものである。但し、第4実施例に係る製氷機構74の構成は、基本的には第3実施例と同様であるので、異なる部分についてのみ説明し、同一または同じ機能を有する部材には同一の符号を付して示すこととする。
【0071】
すなわち、第4実施例の製氷機構74を構成する製氷枠39には、図38に示す如く、複数の仕切板41によって上方に開口する複数の製氷室42が画成されている。各仕切板の上端部における各製氷室42を画成する縦辺および横辺の中間位置に、隣接する製氷室42,42を連通する切欠部41aが夫々形成され、前記給水管19のノズル19aから供給された製氷水は、この切欠部41aを介して各製氷室42に順次供給されるようになっている。そして、製氷枠39には、仕切板41の上端レベルまで製氷水が貯留されるよう設定されており、各製氷室42に形成された氷塊10を切欠部41aに生成される氷結部によって相互に連結するよう構成してある。なお、仕切板41の上端は、製氷枠39の上端よりも僅かに低い位置に臨むよう寸法設定され、製氷枠39から製氷水が溢れないよう構成される。また仕切板41に形成される切欠部41aの位置としては、図38とは別に、例えば図49に示すように、縦横の仕切板41,41の交差部に設けてもよい。
【0072】
前記製氷枠39の上方に配設される取出部材75には、前記製氷室42の縦列の数と同数(6つ)の前後方向に延在するスリット73が、幅方向に所定間隔離間して平行に形成されている。各スリット73に、図42に示す如く、良好な熱伝導率を有する金属(例えば銅)を材質として断面逆L字状に形成された取出手段としての着氷板76の垂直部76aが挿通され、その水平部76bを取出部材75の上面に臨ませた状態で、両者76b,75をネジ44、その他リベット等によって固定するよう構成してある。また着氷板76における取出部材75の下方に垂下する垂直部76aは、前記製氷室42の横列の数と同数(5つ)の櫛歯状に形成され、分割された夫々の歯部が着氷部材77として機能する。すなわち、取出部材75の下面には、各製氷室42と対応する配列パターンで同数の着氷部材77が突設するようになっている。そして、前記取出部材75は、後述する移動装置78により、各着氷部材77が対応の製氷室42に挿入された製氷位置(図44)と、製氷枠39の上方から完全に離間する脱氷位置(図46)との間を移動されるよう構成される。前記各着氷部材77は、図37および図41に示す如く、前記製氷室42の内部寸法より僅かに小さく設定されると共に、製氷位置においてその下端が製氷室42の底部近傍に臨むよう設定され、製氷運転に際して製氷室42の底部に形成される氷層が着氷部材77に接触することで、製氷枠39からの熱伝達が効率的に行なわれるようになっている。なお、各着氷部材77は、脱氷運転に際して各着氷板76における水平部76bの上面に密着的に配設された脱氷ヒータHにより加熱される。
【0073】
前記取出部材75の移動装置78は、第3実施例と同様に平行リンク機構57を用いたものであって、その基本構成は同一である。但し、第4実施例では取出部材75を傾斜させる必要はないので、これに関連する部材は省略されている。すなわち、平行リンク機構57を構成する前後のリンク杆58,59の上端部は、連杆60によって一定の距離が保たれた状態で回動自在に連結されると共に、前シャフト61のみが前コイルスプリング65によって後方に向けて付勢されている。また第4実施例では、後リンク杆59,59の下端間に配設した作動シャフト68を駆動モータM4によって正逆回転するよう構成してある。そして、取出部材75が脱氷位置から製氷位置に移動する際に、該取出部材75に配設されているローラ70,70が対応の前記ガイド支柱69,69に当接した状態で取出部材75が垂直に平行移動することで、前記製氷枠39における各製氷室42に対して着氷部材77は垂直上下に挿脱され、氷塊10の取出しおよび着氷部材77の挿入を円滑に行ない得るようになっている。
【0074】
図43に、第4実施例に係る製氷機の制御装置の一例を示す。図において、制御手段としてのマイコン79に、前記製氷完了サーモTh1、除氷完了サーモTh2、第1位置検知スイッチSW4、第2位置検知スイッチSW5、脱氷検知スイッチSW3および貯氷検知スイッチSW1が接続される。またマイコン79には、給水弁WV、冷凍装置17、ホットガス弁HV、脱氷ヒータHおよび移動装置78が接続される。
【0075】
【第4実施例の作用について】
次に、第4実施例に係る製氷機の作用につき、図48のフローチャートを参照して説明する。なお、前記取出部材75は脱氷位置で待機していると共に、貯氷庫には氷塊10が所定レベルで貯留されておらず、貯氷検知スイッチSW1は非検知状態となっているものとする。
【0076】
この状態で製氷機の電源を投入すると、前記給水弁WVが開放(ON)し、外部水道系から給水管19を介して製氷枠39に製氷水が供給され、該製氷水は製氷枠39の各製氷室42に仕切板41の切欠部41aを介して供給されて貯留される。また電源投入と同時に冷凍装置17が作動(ON)し、コンプレッサCMへの通電が開始されて製氷運転に入る。そして、タイマのタイムアップにより給水弁WVが閉成(OFF)して給水が完了する。このときの製氷水の貯留レベルは、仕切板41の上端と略同一レベルとなるよう設定される。
【0077】
次に、前記移動装置78の駆動モータM4が正転駆動され、脱氷位置に臨む前記取出部材75は、前記製氷枠39の上方に向けての移動を開始する。前記平行リンク機構57により弧状に移動する取出部材75のローラ70,70がガイド支柱69,69に当接すると、前後のシャフト61,63が前後の長穴62a,62b内を前進しつつ取出部材75はガイド支柱69,69に案内されて垂直に下降する。これにより取出部材75の各着氷部材77は、図44に示す如く、製氷枠39の対応の各製氷室42に垂直に挿入されるに至る。取出部材75が製氷位置に到来したことを前記第1位置検知スイッチSW4が検知(ON)すると、前記駆動モータM4の正転駆動が停止される。
【0078】
製氷運転により冷却されている製氷枠39の各製氷室42では、該製氷室42を画成する仕切板41に接する部位から徐々に氷が成長する。この場合に、製氷室42に挿入されている着氷部材77は、図44に示す如く、製氷室42の底部および各仕切板41,41に近接するよう寸法設定されているから、製氷枠39の冷気が水を介して効率的に伝わり、該着氷部材77の表面にも氷が成長する。これにより、各製氷室42には短時間で効率的に氷塊10が生成される(図45参照)。前記全ての製氷室42に氷塊10が生成された製氷完了温度を、前記製氷完了サーモTh1が検知(ON)すると、コンプレッサCMへの通電は継続されたまま前記ホットガス弁HVが開放(ON)され、前記蒸発管18にホットガスが供給される。このホットガスの供給により製氷枠39が加熱されて、各製氷室42と氷塊10との氷結面が融解される。
【0079】
前記蒸発管18へのホットガスの供給により製氷枠39が或る程度加温されると、各製氷室42と氷塊10との氷結が解除される。この温度上昇を前記除氷完了サーモTh2が検知(ON)すると、前記移動装置78の駆動モータM4が逆転駆動され、図46に示す如く、平行リンク機構57を介して取出部材75はガイド支柱69,69に沿って製氷枠39から垂直に上昇する。これにより、製氷枠39の各製氷室42に生成された氷塊10は、前記着氷部材77に着氷した状態で円滑に取出される。ガイド支柱69,69から前記ローラ70,70が離間すると、取出部材75は平行リンク機構57によって水平姿勢を保持したまま脱氷位置に向けて移動される。なお、取出部材75が製氷位置からの移動を開始することにより第1位置検知スイッチSW4が非検知状態(OFF)になると、前記ホットガス弁HVが閉成(OFF)すると共に、前記脱氷ヒータHへの通電(ON)がなされる。すなわち、前記蒸発管18に冷媒が供給され、前記製氷枠39の冷却が開始されると共に、脱氷ヒータHにより着氷部材77の加熱が開始される。なお、製氷完了時には、全ての氷塊10が仕切板41の切欠部41aに生成される氷結部によって相互に連結しているので、製氷室42に一部の氷塊10が残留したり搬送中に落下するのを有効に防止し得る。
【0080】
前記取出部材75が、製氷枠39の上方から完全に離間した脱氷位置に到来したことを第2位置検知スイッチSW5が検知(ON)すると、前記駆動モータM4の逆転駆動は停止して取出部材75は脱氷位置に停止保持される。また第2位置検知スイッチSW5の検知(ON)により、前記給水弁WVが開放(ON)して製氷枠39に次サイクルのための製氷水が供給され、該製氷枠39に所定量の製氷水が貯留されたときに給水弁WVが閉成(OFF)する。このとき、製氷枠39は既に冷却されているので、新たに供給された製氷水が温度上昇することなく該製氷枠39に接触して冷却される。すなわち、除氷運転により温度上昇した製氷枠39に製氷水を供給することで該水が温度上昇することを抑制し、製氷運転に要する時間を短縮することが可能となる。
【0081】
前記脱氷ヒータHへの通電により着氷部材77が加熱され、該着氷部材77と氷塊10との氷結が解除されると、図47に示すように、該氷塊10は自重落下して貯氷庫に落下回収される。この氷塊10の落下を脱氷検知スイッチSW3が検知(ON)すると、脱氷ヒータHへの通電が停止(OFF)される。なお、前述した如く、取出部材75で搬送される全ての氷塊10は相互に連結しているので、全体の重量によって全ての氷塊10の確実な落下を期待し得る。しかも、各氷塊10は、仕切板41の切欠部41aで生成される氷結部でのみ連結しているので、落下の衝撃によって各氷塊10は確実に分離され、貯氷庫には氷塊10が良好な状態で貯留される。
【0082】
前記貯氷庫の氷塊貯留状態を確認し、前記貯氷検知スイッチSW1が非検知状態(OFF)であれば、前記移動装置78の駆動モータM4が正転駆動され、脱氷位置に臨む取出部材75は平行リンク機構57により製氷位置に移動される。そして、前述した製氷運転・除氷運転および脱氷運転が反復されて、貯氷庫に所定量の氷塊10が貯留されると、これを貯氷検知スイッチSW1が検知(ON)することで、前記冷凍装置17の運転が停止(OFF)されて製氷機は待機状態となる。
【0083】
前記第4実施例に係る製氷機においても、前述した実施例と同様に、構成の簡略化、消費水量の低減および機能氷の製造を容易に行ない得る等の効果を奏すると共に、除氷時間の短縮による製氷能力の向上、およびエネルギーロスの防止等を図り得る。
【0084】
前記製氷枠39に配設される仕切板41に切欠部41aを設けたので、各製氷室42への給水個所が限定されず、任意の位置から給水を行なうことができる。また切欠部41aに生成される氷結部で隣接する氷塊10,10を相互に連結するようにしたので、製氷枠39から全ての氷塊10を確実に取出すことができると共に、取出部材75での搬氷時に各氷塊10が分離して落下するのを防止し得る。しかも、この氷結部は面積的に小さいから、着氷部材77から貯氷庫へ落下した際の衝撃で氷塊10はバラバラとなり、貯氷庫には氷塊10が良好な状態で貯留される。更に、前記給水管19の各ノズル19aからの給水量にバラツキがあっても、各製氷室42には略均一に製氷水が貯留されるから、給水量を正確に制御する必要はない。
【0085】
前記製氷枠39に画成された複数の製氷室42に対応して着氷部材77を夫々挿入するよう構成したので、除氷運転に際して氷塊10の確実な取出しを達成し得る。また各製氷室42に挿入される着氷部材77の下端は、製氷室42の底部近傍に臨むよう構成してあるので、製氷枠39からの冷気が着氷部材77にも効率的に伝わって、製氷室42中に氷塊10が生成されるのに要する時間が短かくなり、サイクルタイムが短縮されて製氷能力を向上し得る。
【0086】
なお、前述した第2、第3および第4実施例では、蒸発管を製氷枠の下面に配設したが、本願はこれに限定されるものでなく、製氷枠の側面に蒸発管を密着的に配設するようにしてもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係る製氷機によれば、製氷室で形成された氷塊を該製氷室から取出す取出手段が移動を開始したことを検知して蒸発管へのホットガス供給を停止するよう構成したから、製氷室が必要以上に加温されるのを防ぎ、これによってサイクルタイムを短縮して製氷能力を向上することができる。またホットガスの供給を最小限に抑えることができるから、エネルギーロスを低減し得る利点を有する。更に、製氷枠に製氷水を供給する前に製氷枠を予め冷却することで、供給された製氷水が温度上昇して製氷運転が長引くことを未然に防止し得る。更にまた、取出部材が製氷位置から脱氷位置に移動して脱氷運転を行なっている間に、製氷枠での製氷運転が開始されるから、効率的なサイクル運転を行なうことができ、製氷能力を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る製氷機の製氷機構を製氷状態で示す概略構成図である。
【図2】 第1実施例に係る製氷機構を示す縦断面図である。
【図3】 第1実施例に係る取出部材を製氷位置に位置決めした状態で示す移動装置の概略構成図である。
【図4】 第1実施例に係る取出部材を脱氷位置に位置決めした状態で示す移動装置の概略構成図である。
【図5】 第1実施例に係る白濁防止装置を示す概略構成図である。
【図6】 第1実施例に係る揺動板を揺動する状態で示す白濁防止装置の概略構成図である。
【図7】 第1実施例に係る揺動板により製氷完了を検知する状態で示す白濁防止装置の概略構成図である。
【図8】 第1実施例に係る製氷機の制御装置を示すブロック図である。
【図9】 第1実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図10】 第1実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図11】 第1実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図12】 第1実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図13】 第1実施例に係る製氷機の製氷・除氷および脱氷運転のフローチャート図である。
【図14】 本発明の第2実施例に係る製氷機の製氷機構を製氷状態で示す概略構成図である。
【図15】 第2実施例に係る製氷枠を示す概略斜視図である。
【図16】 第2実施例に係る製氷機構を示す概略斜視図である。
【図17】 第2実施例に係る製氷機構を示す縦断面図である。
【図18】 第2実施例に係る製氷機構の要部を示す縦断面図である。
【図19】 第2実施例に係るレール部材の着氷部と製氷室との関係を示す説明図である。
【図20】 第2実施例に係る製氷機における制御装置を示すブロック図である。
【図21】 第2実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図22】 第2実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図23】 第2実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図24】 第2実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図25】 第2実施例に係る製氷機の製氷・除氷および脱氷運転のフローチャート図である。
【図26】 本発明の第3実施例に係る製氷機の製氷機構を製氷状態で示す概略構成図である。
【図27】 第3実施例に係る製氷機構を示す縦断面図である。
【図28】 第3実施例に係る製氷機構の要部を示す縦断面図である。
【図29】 第3実施例に係る製氷機構を示す概略斜視図である。
【図30】 第3実施例に係る製氷機構を示す平面図である。
【図31】 第3実施例に係る製氷機における制御装置を示すブロック図である。
【図32】 第3実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図33】 第3実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図34】 第3実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図35】 第3実施例に係る製氷機構の動作説明図である。
【図36】 第3実施例に係る製氷機の製氷・除氷および脱氷運転のフローチャート図である。
【図37】 本発明の第4実施例に係る製氷機の製氷機構を製氷状態で示す概略構成図である。
【図38】 第4実施例に係る製氷枠を示す概略斜視図である。
【図39】 第4実施例に係る製氷機構の概略斜視図である。
【図40】 第4実施例に係る製氷機構の概略平面図である。
【図41】 第4実施例に係る製氷機構の縦断面図である。
【図42】 第4実施例に係る製氷機構の要部を示す縦断面図である。
【図43】 第4実施例に係る製氷機における制御装置を示すブロック図である。
【図44】 第4実施例に係る製氷機による製氷運転状態を示す動作説明図である。
【図45】 第4実施例に係る製氷機による製氷運転状態を示す動作説明図である。
【図46】 第4実施例に係る製氷機による除氷運転状態を示す動作説明図である。
【図47】 第4実施例に係る製氷機による脱氷運転状態を示す動作説明図である。
【図48】 第4実施例に係る製氷機の製氷・除氷および脱氷運転のフローチャート図である。
【図49】 第4実施例に係る製氷機における製氷枠の変更例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 氷塊,12 製氷枠,13 取出部材,16 製氷室,18 蒸発管
20 第1レール部材(取出手段),21 第2レール部材(取出手段)
26 マイコン(制御手段),39 製氷枠,40 取出部材,42 製氷室
43 レール部材(取出手段),53 マイコン(制御手段),55 取出部材
72 マイコン(制御手段),75 取出部材,76 着氷板(取出手段)
79 マイコン(制御手段),SE1 位置検知センサ(検知手段)
HV ホットガス弁,SW2 位置検知スイッチ(検知手段)
SW4 第1位置検知スイッチ(検知手段),WV 給水弁

Claims (1)

  1. 上方に開口するよう内部画成された製氷室(16,42)を有し、給水弁 (WV) の切換えにより該製氷室 (16,42) 製氷水が供給される製氷枠(12,39)と、
    前記製氷枠(12,39)に配設され、製氷運転に際して冷媒が供給されると共に除氷運転に際してホットガス弁(HV)の切換えによりホットガスが供給される冷凍系に接続する蒸発管(18)と、
    前記製氷枠 (12,39) の製氷室 (16,42) 内に臨んで製氷運転に際して氷塊 (10) が着氷する取出手段 (20,21,43,76) を有し、該取出手段 (20,21,43,76) に氷塊 (10) が着氷可能な製氷位置および該取出手段 (20,21,43,76) に氷塊 (10) が着氷した状態で製氷枠(12,39)から離間する脱氷位置の間を移動し、製氷位置から脱氷位置への移動により製氷室(16,42)から氷塊(10)を上方に取出す取出部材 (13,40,55,75) と、
    前記除氷運転により蒸発管(18)にホットガスが供給されている状態で、前記取出手段(20,21,43,76)が製氷位置から脱氷位置に向けての移動を開始したことを検知する検知手段(SE1,SW2,SW4)と、
    前記検知手段(SE1,SW2,SW4)の検知信号により前記冷凍系におけるホットガス弁(HV)を切換え前記蒸発管(18)へのホットガス供給を停止して蒸発管 (18) へ冷媒を供給し、その後に前記給水弁 (WV) を切換えて製氷水を製氷室 (16,42) へ供給するよう制御する制御手段(26,53,72,79)とを備え、
    前記取出手段 (20,21,43,76) が製氷位置から脱氷位置に向けて移動を開始した際に、前記製氷枠 (12,39) の冷却を開始するよう構成した
    ことを特徴とする製氷機。
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