JPH11101539A - 製氷機 - Google Patents

製氷機

Info

Publication number
JPH11101539A
JPH11101539A JP28270897A JP28270897A JPH11101539A JP H11101539 A JPH11101539 A JP H11101539A JP 28270897 A JP28270897 A JP 28270897A JP 28270897 A JP28270897 A JP 28270897A JP H11101539 A JPH11101539 A JP H11101539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
ice making
making
frame
icing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28270897A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Maruyama
文雄 丸山
Kazumi Toritani
千美 鳥谷
Shinichi Kaga
進一 加賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP28270897A priority Critical patent/JPH11101539A/ja
Publication of JPH11101539A publication Critical patent/JPH11101539A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製氷室に供給された製氷水を全て使用可能と
した経済的な製氷機を提供する。 【解決手段】 製氷機構11は、水平に配設した製氷枠
12と、この製氷枠12の上方に移動自在に配設された
搬氷部材13とから基本的に構成される。製氷枠12の
内部に複数の仕切板14が縦横に配設されて、上方に開
口する複数の製氷室15が画成される。製氷枠12の下
面に、冷凍装置16の一部を構成する蒸発管17が密着
固定される。搬氷部材13の下面に、製氷室15の数と
同数だけ着氷部材21が突設される。搬氷部材13は、
移動装置22により、各着氷部材21が対応の製氷室1
5に挿入された製氷位置と、製氷枠12の上方から完全
に離間する脱氷位置との間を移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は製氷機に関し、更
に詳細には、製氷枠に内部画成した製氷室に着氷部材を
挿入した状態で製氷運転を行なって該製氷室で生成され
る氷塊を着氷部材に氷結させ、除氷運転に際して氷塊を
着氷部材と共に製氷室から取出して別の場所で脱氷を行
なうようにした製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】角氷等の氷塊を連続的に多数製造する自
動製氷機では、その製氷方式として多数の型式が提案さ
れ、用途に応じて適宜の方式が採用されている。例え
ば、多数の仕切り板を縦横に配設して下方に開口する
多数の製氷室を画成し、その下方に配設した水皿を介し
て蒸発管で冷却されている各製氷室に製氷水を噴射供給
して角氷を形成するクローズドセル式の製氷機や、前
記水皿は使用せず、これらの製氷室中に下方から製氷水
を散布することにより、各製氷室中に角氷を形成するオ
ープンセル型の製氷機等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した製氷機は、何
れも製氷水を所要量貯留するための製氷水タンクを備
え、該タンク中の製氷水をポンプで圧送して製氷ユニッ
トの前記製氷室に供給し、氷結に至らなかった製氷水は
前記タンク中に回収した後に、再び製氷ユニットに向け
送り出す強制循環機構を採用している。従って前述した
製氷機では、製氷水タンクや製氷水を循環させるポンプ
等の付帯設備が必要となり、構成が複雑化すると共に製
造コストも高騰し、また大型化する一因ともなってい
た。またクローズドセル式の製氷機では、除氷運転に際
して前記製氷室を開放するべく製氷水タンクを備える水
皿を下方傾動したときに、製氷水タンク中に残留してい
る製氷残水を全て排出するよう構成している。すなわ
ち、製氷・除氷運転の1サイクル毎に製氷水タンクに残
留している製氷残水を全て排出し、次回のサイクル時に
使用する全ての製氷水を外部水道系から新たに供給して
いるため、有効利用し得るべき製氷残水が無駄に廃棄さ
れてランニングコストが嵩む問題が指摘される。
【0004】これに対して、水皿に内部画成した製氷室
中に製氷水を所要レベルで貯留し、蒸発管を蛇行配設し
た製氷基板の下面に突設垂下した製氷突起を該製氷水に
浸漬させることにより、該製氷突起の周りに氷塊を形成
させるようにした簡易型の製氷機が既に提案されてい
る。この製氷機では、製氷運転中に製氷水を水皿と製氷
水タンクとの間でポンプ循環させる機構を必要としない
ため、構造的に簡略化されて製造コストを抑制し得ると
共に小型化を図り得る点で他の製氷機よりも優れてい
る。しかしながら、この貯留式製氷機であっても、除氷
運転に際して前記製氷突起を外部に露出するべく水皿を
下方傾動したときに、該水皿に残留する製氷残水を排出
するよう構成している。すなわち、貯留式製氷機におい
ても製氷運転で使用されなかった製氷残水を排出するた
め、製氷・除氷運転の1サイクル毎の使用水量が多くな
り、ランニングコストが嵩む欠点があった。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、製氷室
に供給された製氷水を全て使用可能とした経済的な製氷
機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る製氷機は、
冷凍系に接続する蒸発管が密着的に配設され、上方に開
口するよう画成された製氷室に製氷水が供給される製氷
枠と、前記製氷枠の上方に配設され、前記製氷室に挿入
された製氷位置および製氷枠の上方から完全に離間する
脱氷位置の間を移動装置により移動される着氷部材とを
備え、製氷運転に際して前記着氷部材を製氷位置に位置
決めした状態で、前記製氷室中で生成される氷塊を該着
氷部材に氷結させ、製氷完了後は除氷運転に切換えて前
記着氷部材を製氷位置から脱氷位置に移動させることで
製氷室から氷塊を取出し、この脱氷位置で脱氷を行なう
よう構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る製氷機につ
き、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら以下
説明する。
【0008】図1は、本発明の実施例に係る製氷機の製
氷機構を、製氷状態で概略的に示すものである。図にお
いて、所要外径をなす多数の角氷(氷塊)10(図10参
照)を製造する製氷機構11は、水平に配設した製氷枠
12と、この製氷枠12の上方に移動自在に配設された
搬氷部材13とから基本的に構成される。すなわち、良
好な熱伝導率を有する金属(例えば銅)を材質とする矩形
箱状の製氷枠12が、図示しない製氷機本体に水平に固
定配置され、図2に示す如く、該製氷枠12の内部に複
数の仕切板14が縦横に配設されて、上方に開口する複
数の製氷室15が画成されるようになっている。なお、
実施例では縦方向(搬氷部材13が移動する前後方向)に
5つで、これと交差する横方向(幅方向)に6つの合計3
0の製氷室15が画成されている。また製氷枠12の下
面に、冷凍装置16の一部を構成する蒸発管17が密着
固定され、製氷運転時にこの蒸発管17中に冷媒を循環
させて前記製氷枠12を強制冷却すると共に、除氷運転
に際して高温冷媒ガス(以後「ホットガス」と云う)を循環
させて製氷枠12を加熱するよう構成される。
【0009】前記製氷枠12の前側(図1の左側)には、
外部水道系に後述する給水弁WVを介して連通する給水
管18が配置され、該給水管18に設けられた複数のノ
ズル18aを介して製氷枠12に外部水道水(製氷水)が
供給されるよう構成される。前記各仕切板14の上端部
における各製氷室15を画成する縦辺および横辺の中間
位置に、図2に示す如く、隣接する製氷室15,15を
連通する切欠部14aが夫々形成され、ノズル18aか
ら供給された製氷水は、この切欠部14aを介して各製
氷室15に順次供給されるようになっている。そして、
製氷枠12には、仕切板14の上端レベルまで製氷水が
貯留されるよう設定されており、各製氷室15中に生成
された角氷10を切欠部14aに生成される氷結部によ
って相互に連結するよう構成してある(図11参照)。な
お、仕切板14の上端は、製氷枠12の上端よりも僅か
に低い位置に臨むよう寸法設定され、製氷枠12から製
氷水が溢れないよう構成される。また仕切板14に形成
される切欠部14aの位置としては、図2とは別に、例
えば図13に示すように、縦横の仕切板14,14の交
差部に設けてもよい。前記給水管18のノズル18a
は、製氷枠12における製氷室15の縦列に対応して6
つ設けられている。
【0010】前記製氷枠12の上方に配設される搬氷部
材13は、氷が氷結し難い材料(例えば合成樹脂)を材質
として上方に開口する矩形箱状に形成され、該搬氷部材
13には、前記製氷室15の縦列の数と同数(6つ)の前
後方向に延在するスリット13aが、幅方向(図5の左
右方向)に所定間隔離間して平行に形成されている。各
スリット13aに、図6に示す如く、良好な熱伝導率を
有する金属(例えば銅)を材質として断面逆L字状に形成
された着氷板19の垂直部19aが挿通され、その水平
部19bを搬氷部材13の上面に臨ませた状態で、両者
19b,13をネジ20、その他リベット等によって固
定するよう構成してある。また着氷板19における搬氷
部材13の下方に垂下する垂直部19aは、前記製氷室
15の横列の数と同数(5つ)の櫛歯状に形成され、分割
された夫々の歯部が着氷部材21として機能する。すな
わち、搬氷部材13の下面には、各製氷室15と対応す
る配列パターンで同数の着氷部材21が突設するように
なっている。そして、前記搬氷部材13は、後述する移
動装置22により、各着氷部材21が対応の製氷室15
に挿入された製氷位置(図8)と、製氷枠12の上方から
完全に離間する脱氷位置(図10)との間を移動されるよ
う構成される。前記各着氷部材21は、図1および図5
に示す如く、前記製氷室15の内部寸法より僅かに小さ
く設定されると共に、製氷位置においてその下端が製氷
室15の底部近傍に臨むよう設定され、製氷運転に際し
て製氷室15の底部に形成される氷層が着氷部材21に
接触することで、製氷枠12からの熱伝達が効率的に行
なわれるようになっている。
【0011】前記各着氷板19における水平部19bの
上面に離氷ヒータ23が密着的に配設され、後述する脱
氷運転に際して該離氷ヒータ23により着氷板19を加
熱して、各着氷部材21と角氷10との氷結面を融解す
るよう構成されている。そして、各着氷部材21から離
間した角氷10は、図示しない貯氷庫に落下放出される
ようになっている。なお、離氷ヒータ23および着氷板
19の水平部19bは断熱材24により覆われ、外部か
らの熱進入を抑制するよう構成してある。
【0012】前記搬氷部材13の移動装置22として
は、図3に示す如く、該搬氷部材13を製氷機本体に平
行リンク機構25を介して支持する構成のものが採用さ
れる。すなわち、この移動装置22は、搬氷部材13を
挟む幅方向両側に、夫々対をなす前リンク杆26と後リ
ンク杆27とが、その下端部を製氷機本体に回動自在に
枢支されると共に、前後のリンク杆26,27の上端部
は連杆28によって回動自在に連結されている。また、
幅方向左右の前リンク杆26,26の上端間に前シャフ
ト30が回動自在に連結され、該前シャフト30は、搬
氷部材13の側板29,29に形成されて前後方向に延
在する前長穴29a,29aに摺動自在に挿通されてい
る。同様に幅方向左右の後リンク杆27,27の上端間
に後シャフト31が回動自在に連結され、該後シャフト
30は、搬氷部材13の側板29,29に形成されて前
後方向に延在する後長穴29b,29bに摺動自在に挿
通されている。また前シャフト30と後シャフト31と
の間に臨む搬氷部材13に複数(実施例では2個)の固定
片32が配設され、図4に示す如く、各固定片32と前
シャフト30との間にコイルスプリング33が弾力的に
係着され、該スプリング33の弾力によって前シャフト
30を常には前長穴29a,29aの後端に当接する方
向に付勢するよう構成してある。
【0013】前記後リンク杆27,27の下端間に作動
シャフト34が一体的に回転するよう配設され、該シャ
フト34にモータ35が接続されている。すなわち、モ
ータ35の正転駆動によって作動シャフト34を図1の
反時計方向に回転することにより、脱氷位置に臨む搬氷
部材13は平行リンク機構25を介して製氷位置に向け
て水平姿勢のまま移動し、モータ35の逆転駆動によっ
て作動シャフト34を時計方向に回転することにより、
製氷位置に臨む搬氷部材13は平行リンク機構25を介
して脱氷位置に向けて水平姿勢のまま移動するよう構成
してある。なお、搬氷部材13に負荷が加わっていない
状態では、前記前後のシャフト30,31は、前記コイ
ルスプリング33の弾力によって対応の長穴29a,2
9bにおける後端に当接した状態に保持される。
【0014】図3〜図5に示す如く、前記製氷枠12を
挟む幅方向左右両側の前側に、一対のガイド支柱36,
36が垂直に配設されている。また、前記搬氷部材13
の左右両側板29,29の前端近傍にローラ37,37が
回動自在に枢支され、当該搬氷部材13が脱氷位置から
製氷位置に移動する際に、該ローラ37,37が対応の
ガイド支柱36,36に当接した状態で搬氷部材13が
垂直に平行移動するよう構成される。これにより、前記
製氷枠12における各製氷室15に対して着氷部材21
は垂直上下に挿脱され、角氷10の取出しおよび着氷部
材21の挿入を円滑に行ない得るようになっている。な
お、ローラ37,37が対応のガイド支柱36,36に当
接した状態で作動される平行リンク機構25の前後のシ
ャフト30,31に対し、搬氷部材13が前後の長穴2
9a,29bの範囲で前後動することで、当該搬氷部材
13の垂直上下への移動が許容される。
【0015】図1に概略的に示す製氷機の冷凍装置16
では、コンプレッサCMで圧縮された気化冷媒は吐出管
38を経てコンデンサCNで凝縮液化され、この液化冷
媒が膨張弁39を介して蒸発管17に流入してここで一
挙に膨張して蒸発し、製氷枠12と熱交換を行なって、
該製氷枠12を氷点下にまで冷却させるようになってい
る。そして、蒸発管17で蒸発した気化冷媒は、吸入管
40を経てコンプレッサCMに帰還する循環を反復す
る。また、コンプレッサCMの吐出管38からホットガ
ス管41が分岐され、このホットガス管41はホットガ
ス弁HVを経て、蒸発管17の入口側に連通されてい
る。このホットガス弁HVは、除氷運転の際にのみ開放
(ON)し、製氷運転時は閉成(OFF)する制御がなされ
る。すなわち、除氷運転時にホットガス弁HVが開放し
て、コンプレッサCMから吐出されるホットガスを、前
記ホットガス管41を介して蒸発管17にバイパスさ
せ、前記製氷枠12を加温することにより、該製氷枠1
2の各製氷室15に生成される角氷10の氷結面を融解
させて、各角氷10を取出し可能とし得るようにする。
また蒸発管17から流出したホットガスは、吸入管40
からコンプレッサCMに再び帰還させるよう構成され
る。
【0016】図8に示す如く、図示しない製氷機本体に
は、搬氷部材13が製氷位置に到来したことを検知する
第1位置検知スイッチSW1および搬氷部材13が脱氷
位置に到来したことを検知する第2位置検知スイッチS
2が配設されている。また脱氷位置の近傍には、搬氷
部材13の各着氷部材21から角氷10が落下したこと
を検知する離氷検知スイッチSW3が配設される。前記
製氷枠12には、全ての製氷室15に角氷10が生成さ
れた製氷完了温度を検知して製氷運転を完了させるべく
機能する製氷完了サーモTh1が配設される。また製氷
枠12には、除氷完了サーモTh2が配設され、この除
氷完了サーモTh2が、製氷枠12から角氷10が取出
されたことによる温度上昇を検知した際に、除氷運転を
完了するよう設定されている。
【0017】図7に、実施例に係る製氷機の制御装置の
一例を示す。図において、マイクロコンピュータ(以下
「マイコン」と称す)42に、前記製氷完了サーモTh1
除氷完了サーモTh2、第1位置検知スイッチSW1、第
2位置検知スイッチSW2、離氷検知スイッチSW3およ
び貯氷検知スイッチSW4が接続される。貯氷検知スイ
ッチSW4は前記貯氷庫の内部に配置されるものであっ
て、マイコン42では、貯氷検知スイッチSW4が貯氷
庫に貯留される角氷10が所定レベルに達したことを検
知すると製氷運転を停止すると共に、該スイッチSW4
が貯氷庫中の角氷10が所定レベル以下に減少したこと
を検知したときに製氷運転を再開するよう設定されてい
る。またマイコン42には、給水弁WV、冷凍装置1
6、ホットガス弁HV、離氷ヒータ23および移動装置
22が接続される。
【0018】前記第1および第2位置検知スイッチSW
1,SW2は、前述した如く、搬氷部材13が製氷位置ま
たは脱氷位置に到来したことを検知(ON)するよう構成
されたものであって、マイコン42では、各スイッチS
1,SW2が検知状態(ON)となったときに、移動装置
22のモータ35を停止するよう設定されている。また
マイコン42は、搬氷部材13が製氷位置から脱氷位置
に向けて移動することで第1位置検知スイッチSW1
非検知状態(OFF)となったときに、前記ホットガス弁
HVを閉成するよう制御する。更に、搬氷部材13が脱
氷位置に到来したことを第2位置検知スイッチSW2
検知(ON)した際に、マイコン42は、前記給水弁WV
を開放(ON)して製氷室15への給水を開始し、所定時
間後閉成するよう制御する。なお、給水弁WVの開放時
間は、前記製氷枠12における仕切板14の上端レベル
まで製氷水が貯留されるように、タイマ等により設定さ
れる。
【0019】
【実施例の作用】次に、実施例に係る製氷機の作用につ
き、図12のフローチャートを参照して説明する。な
お、前記搬氷部材13は脱氷位置で待機していると共
に、貯氷庫には角氷10が所定レベルで貯留されておら
ず、貯氷検知スイッチSW4は非検知状態となっている
ものとする。
【0020】この状態で製氷機の電源を投入すると、前
記給水弁WVが開放(ON)し、外部水道系から給水管1
8を介して製氷枠12に製氷水が供給され、該製氷水は
製氷枠12の各製氷室15に仕切板14の切欠部14a
を介して供給されて貯留される。また電源投入と同時に
冷凍装置16が作動(ON)し、コンプレッサCMへの通
電が開始されて製氷運転に入る。そして、タイマのタイ
ムアップにより給水弁WVが閉成(OFF)して給水が完
了する。このときの製氷水の貯留レベルは、仕切板14
の上端と略同一レベルとなるよう設定される。
【0021】次に、前記移動装置22のモータ35が正
転駆動され、脱氷位置に臨む前記搬氷部材13は、前記
製氷枠12の上方に向けての移動を開始する。前記平行
リンク機構25により弧状に移動する搬氷部材13のロ
ーラ37,37がガイド支柱36,36に当接すると、前
後のシャフト30,31が前後の長穴29a,29b内を
前進しつつ搬氷部材13はガイド支柱36,36に案内
されて垂直に下降する。これにより搬氷部材13の各着
氷部材21は、図8に示す如く、製氷枠12の対応の各
製氷室15に垂直に挿入されるに至る。搬氷部材13が
製氷位置に到来したことを前記第1位置検知スイッチS
1が検知(ON)すると、前記モータ35の正転駆動が
停止される。
【0022】製氷運転により冷却されている製氷枠12
の各製氷室15では、該製氷室15を画成する仕切板1
4に接する部位から徐々に氷が成長する。この場合に、
製氷室15に挿入されている着氷部材21は、図8に示
す如く、製氷室15の底部および各仕切板14,14に
近接するよう寸法設定されているから、製氷枠12の冷
気が水を介して効率的に伝わり、該着氷部材21の表面
にも氷が成長する。これにより、各製氷室15には短時
間で効率的に角氷10が生成される(図9参照)。前記全
ての製氷室15に角氷10が生成された製氷完了温度
を、前記製氷完了サーモTh1が検知(ON)すると、コ
ンプレッサCMへの通電は継続されたまま前記ホットガ
ス弁HVが開放(ON)され、前記蒸発管17にホットガ
スが供給される。このホットガスの供給により製氷枠1
2が加熱されて、各製氷室15と角氷10との氷結面が
融解される。
【0023】前記蒸発管17へのホットガスの供給によ
り製氷枠12が或る程度加温されると、各製氷室15と
角氷10との氷結が解除される。この温度上昇を前記除
氷完了サーモTh2が検知(ON)すると、前記移動装置
22のモータ35が逆転駆動され、図10に示す如く、
平行リンク機構25を介して搬氷部材13はガイド支柱
36,36に沿って製氷枠12から垂直に上昇する。こ
れにより、製氷枠12の各製氷室15に生成された角氷
10は、着氷部材21に着氷した状態で円滑に取出され
る。ガイド支柱36,36から前記ローラ37,37が離
間すると、搬氷部材13は平行リンク機構25によって
水平姿勢を保持したまま脱氷位置に向けて移動される。
なお、搬氷部材13が製氷位置から移動することにより
第1位置検知スイッチSW1が非検知状態(OFF)にな
ると、前記ホットガス弁HVが閉成(OFF)すると共
に、前記離氷ヒータ23への通電(ON)がなされる。す
なわち、前記蒸発管17に冷媒が供給され、前記製氷枠
12の冷却が開始されると共に、離氷ヒータ23により
着氷部材21の加熱が開始される。なお、製氷完了時に
は、全ての角氷10が仕切板14の切欠部14aに生成
される氷結部によって相互に連結しているので、製氷室
15に一部の角氷10が残留したり搬送中に落下するの
を有効に防止し得る。
【0024】前記搬氷部材13が、製氷枠12の上方か
ら完全に離間した脱氷位置に到来したことを第2位置検
知スイッチSW2が検知(ON)すると、前記モータ35
の逆転駆動は停止して搬氷部材13は脱氷位置に停止保
持される。また第2位置検知スイッチSW2の検知(O
N)により、前記給水弁WVが開放(ON)して製氷枠1
2に次サイクルのための製氷水が供給され、該製氷枠1
2に所定量の製氷水が貯留されたときに給水弁WVが閉
成(OFF)する。このとき、製氷枠12は既に冷却され
ているので、新たに供給された製氷水が温度上昇するこ
となく該製氷枠12に接触して冷却される。すなわち、
除氷運転により温度上昇した製氷枠12に製氷水を供給
することで該水が温度上昇することを抑制し、製氷運転
に要する時間を短縮することが可能となる。
【0025】前記離氷ヒータ23への通電により着氷部
材21が加熱され、該着氷部材21と角氷10との氷結
が解除されると、図11に示すように、該角氷10は自
重落下して貯氷庫に落下回収される。この角氷10の落
下を離氷検知スイッチSW3が検知(ON)すると、離氷
ヒータ23への通電が停止(OFF)される。なお、前述
した如く、搬氷部材13で搬送される全ての角氷10は
相互に連結しているので、全体の重量によって全ての角
氷10の確実な落下を期待し得る。しかも、各角氷10
は、仕切板14の切欠部14aで生成される氷結部での
み連結しているので、落下の衝撃によって各角氷10は
確実に分離され、貯氷庫には角氷10が良好な状態で貯
留される。
【0026】前記貯氷庫の角氷貯留状態を確認し、前記
貯氷検知スイッチSW4が非検知状態(OFF)であれ
ば、前記移動装置22のモータ35が正転駆動され、脱
氷位置に臨む搬氷部材13は平行リンク機構25により
製氷位置に移動される。そして、前述した製氷運転・除
氷運転および脱氷運転が反復されて、貯氷庫に所定量の
角氷10が貯留されると、これを貯氷検知スイッチSW
4が検知(ON)することで、前記冷凍装置16の運転が
停止(OFF)されて製氷機は待機状態となる。
【0027】前述した実施例に係る製氷機は、各製氷室
15に製氷水を貯留した状態で製氷を行なう貯留式であ
るので、ポンプ等の製氷水の循環機構を必要とせず、構
成を簡略化し得る。しかも、各製氷室15に貯留した製
氷水の略全部を氷結させるので、除氷運転に際して製氷
残水を廃棄することはなく、必要最少限の消費水量で足
り、ランニングコストを低減し得る利点がある。また製
氷水を循環させないので、例えばアルカリ水、オゾン
水、炭酸水等を用いた機能氷を容易に製造することがで
きる。
【0028】前記搬氷部材13が製氷位置から脱氷位置
に移動して脱氷運転を行なっている間に、製氷枠12で
の製氷運転を開始しているので、効率的なサイクル運転
を行なうことができ、製氷能力を向上させることが可能
となる。また、製氷枠12に製氷水を供給する前に、該
製氷枠12を予め冷却するよう設定してあるので、供給
された製氷水が温度上昇して製氷運転が長引くことを未
然に防止し得る。更に、製氷運転により各製氷室15の
製氷水が氷結を開始するまでの間に、着氷部材21から
角氷10を脱氷すればよいから、該着氷部材21の加熱
源としては小ワットのヒータで充分に対応することがで
き、製造コストを低減することが可能である。
【0029】前記着氷板19の水平部19bに離氷ヒー
タ23を直接配置し、各着氷部材21を直接加熱し得る
ので、脱氷時間を短縮することができる。しかも離氷ヒ
ータ23の熱は製氷枠12には伝わらないので、製氷運
転に際しての冷却ロスは少なくて済み、サイクルタイム
が長くなることによる製氷能力の低下を抑制し得る。ま
た着氷板19を搬氷部材13に固定するための水平部1
9bを離氷ヒータ23の取付面としたので、該ヒータ2
3を平面的に配置することができ、作業性が向上する利
点がある。また、搬氷部材13に形成したスリット13
aに着氷板19の垂直部19aを挿通するだけで、該着
氷板19の位置決めを行なうことができる。
【0030】前記製氷枠12に配設される仕切板14に
切欠部14aを設けたので、各製氷室15への給水個所
が限定されず、任意の位置から給水を行なうことができ
る。また切欠部14aに生成される氷結部で隣接する角
氷10,10を相互に連結するようにしたので、製氷枠
12から全ての角氷10を確実に取出すことができると
共に、搬氷部材13での搬氷時に各角氷10が分離して
落下するのを防止し得る。しかも、この氷結部は面積的
に小さいから、着氷部材21から貯氷庫へ落下した際の
衝撃で角氷10はバラバラとなり、貯氷庫には角氷10
が良好な状態で貯留される。更に、前記給水管18の各
ノズル18aからの給水量にバラツキがあっても、各製
氷室15には略均一に製氷水が貯留されるから、給水量
を正確に制御する必要はない。
【0031】前記製氷枠12に画成された複数の製氷室
15に対応して着氷部材21を夫々挿入するよう構成し
たので、除氷運転に際して角氷10の確実な取出しを達
成し得る。また各製氷室15に挿入される着氷部材21
の下端は、製氷室15の底部近傍に臨むよう構成してあ
るので、製氷枠12からの冷気が着氷部材21にも効率
的に伝わって、製氷室15中に角氷10が生成されるの
に要する時間が短かくなり、サイクルタイムが短縮され
て製氷能力を向上し得る。
【0032】
【変更例について】前述した実施例では、搬氷部材を移
動する平行リンク機構をモータで駆動する場合につき説
明したが、これに限定されるものでなく、シリンダ等の
アクチュエータを用いてもよい。また、L字形のレール
に沿って搬氷部材を移動するよう構成し、該搬氷部材を
モータで自走させたりチェンやベルトで移動させる構成
を採用可能である。前記給水管から製氷枠への給水は、
一個所の製氷室に対して行なうようにすることも可能で
ある。更に、第1および第2位置検知スイッチに代え
て、前記モータの回転数を検出する手段により製氷位置
および脱氷位置を検知するようにしてもよい。更にま
た、実施例では製氷室に一定量の製氷水を溜めた状態で
製氷運転を行なうようにしたが、製氷水を循環的に供給
しながら製氷運転を行なうことも可能である。なお、製
氷枠に対して蒸発管を実施例のように下面に配設するの
ではなく、側面に密着的に配設するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る製氷
機によれば、上方に開口する製氷室で生成された氷塊を
着氷部材によって上方から取出して脱氷位置で脱氷する
よう構成したので、製氷室に供給された製氷水を無駄に
廃棄することなく次のサイクルに移行することができ
る。すなわち、1サイクルでの消費水量の節約が図られ
て、ランニングコストを低減し得る。また製氷室を画成
する仕切板に切欠部を設けたので、製氷枠に対する給水
位置を限定されることはなく、任意の位置に設定し得
る。そして、切欠部に生成された氷結部により隣接する
氷塊を相互に連結し得るので、製氷枠からの氷塊の取出
しを確実に行ない得ると共に、搬氷時における分離落下
を防止し得る。
【0034】複数の製氷室の夫々に対応的に着氷部材を
挿入することで、該着氷部材に対する氷塊の着氷が確実
に行なわれ、製氷室からの氷塊の取出しを確実に行ない
得る。また各製氷室に挿入される着氷部材の下端を、製
氷室の底部近傍に臨ませるよう構成したから、製氷枠か
らの冷気が着氷部材にも効率的に伝わって、製氷室中に
氷塊が生成されるのに要する時間を短かくすることが可
能となり、サイクルタイムを短縮して製氷能力を向上し
得る利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る製氷機における製氷機
構の概略構成を製氷状態で示す一部切欠正面図である。
【図2】 実施例に係る製氷枠を示す概略斜視図であ
る。
【図3】 実施例に係る製氷機構の概略斜視図である。
【図4】 実施例に係る製氷機構の概略平面図である。
【図5】 実施例に係る製氷機構の縦断側面図である。
【図6】 実施例に係る製氷機構の要部縦断側面図であ
る。
【図7】 実施例に係る製氷機の制御装置を示すブロッ
ク図である。
【図8】 実施例に係る製氷機による製氷運転状態を示
す動作説明図である。
【図9】 実施例に係る製氷機による製氷運転状態を示
す動作説明図である。
【図10】 実施例に係る製氷機による除氷運転状態を
示す動作説明図である。
【図11】 実施例に係る製氷機による脱氷運転状態を
示す動作説明図である。
【図12】 実施例に係る製氷機の製氷・除氷および脱
氷運転のフローチャート図である。
【図13】 実施例に係る製氷機における製氷枠の変更
例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 角氷(氷塊),12 製氷枠,14 仕切板,14a
切欠部 15 製氷室,17 蒸発管,21 着氷部材,22 移動
装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍系に接続する蒸発管(17)が密着的に
    配設され、上方に開口するよう画成された製氷室(15)に
    製氷水が供給される製氷枠(12)と、 前記製氷枠(12)の上方に配設され、前記製氷室(15)に挿
    入された製氷位置および製氷枠(12)の上方から完全に離
    間する脱氷位置の間を移動装置(22)により移動される着
    氷部材(21)とを備え、 製氷運転に際して前記着氷部材(21)を製氷位置に位置決
    めした状態で、前記製氷室(15)中で生成される氷塊を該
    着氷部材(21)に氷結させ、製氷完了後は除氷運転に切換
    えて前記着氷部材(21)を製氷位置から脱氷位置に移動さ
    せることで製氷室(15)から氷塊(10)を取出し、この脱氷
    位置で脱氷を行なうよう構成したことを特徴とする製氷
    機。
  2. 【請求項2】 前記製氷枠(12)の内部に複数の仕切板(1
    4)が縦横に配設されて、上方に開口する複数の製氷室(1
    5)が画成されると共に、各仕切板(14)の上端部には隣接
    する製氷室(15,15)を連通させる切欠部(14a)が形成さ
    れ、前記製氷枠(12)に供給される製氷水は各仕切板(14)
    の切欠部(14a)を介して各製氷室(15)に供給される請求
    項1記載の製氷機。
  3. 【請求項3】 前記製氷枠(12)の内部に画成される複数
    の製氷室(15)に対応する数の着氷部材(21)を備える請求
    項2記載の製氷機。
  4. 【請求項4】 前記各着氷部材(21)は、その下端が対応
    する製氷室(15)の底部近傍に臨む位置まで挿入される請
    求項3記載の製氷機。
JP28270897A 1997-09-29 1997-09-29 製氷機 Pending JPH11101539A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28270897A JPH11101539A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 製氷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28270897A JPH11101539A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 製氷機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11101539A true JPH11101539A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17656024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28270897A Pending JPH11101539A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 製氷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11101539A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20110080104A (ko) 냉장고
JP2006010181A (ja) 自動製氷機の除氷運転方法
JP4532201B2 (ja) 自動製氷機の運転方法
US3019612A (en) Ice cube making machine
JP5052201B2 (ja) 自動製氷機および自動製氷機の運転方法
JPH11101539A (ja) 製氷機
CN114787567B (zh) 制冰机和具有制冰机的冰箱
JP2002098453A (ja) 自動製氷機の異常対処方法
JP3919906B2 (ja) 製氷機
JP5055170B2 (ja) 逆セル型製氷機
JP2021103033A (ja) 製氷機及び製氷機を備えた冷蔵庫
JP6026966B2 (ja) 冷蔵庫
JP2009036416A (ja) 冷蔵庫
JP2024054948A (ja) 製氷機
JP3412677B2 (ja) 自動製氷機の運転方法
JP2574621Y2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の貯氷室冷却構造
JPH0968373A (ja) 製氷機
JPH0571840A (ja) ブロツクアイス用自動製氷機の除氷方法
KR20050110212A (ko) 제빙기
JPS5949475A (ja) 製氷機の氷取出し装置
JP2005164100A (ja) 自動製氷機
KR20210112478A (ko) 얼음 제조 저장 장치
JP2004076964A (ja) 自動製氷機の運転方法
JPH11173717A (ja) 製氷機
JP2001004255A (ja) 自動製氷機およびその運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060721

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070424