JP2574621Y2 - ブロックアイス用自動製氷機の貯氷室冷却構造 - Google Patents

ブロックアイス用自動製氷機の貯氷室冷却構造

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JP2574621Y2
JP2574621Y2 JP1992023415U JP2341592U JP2574621Y2 JP 2574621 Y2 JP2574621 Y2 JP 2574621Y2 JP 1992023415 U JP1992023415 U JP 1992023415U JP 2341592 U JP2341592 U JP 2341592U JP 2574621 Y2 JP2574621 Y2 JP 2574621Y2
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佐吉 川角
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、上部の製氷機構でブ
ロック状の氷塊(以下「ブロックアイス」という)を製造
し、得られたブロックアイスを下部の貯氷室に放出貯留
する自動製氷機において、製氷機構を冷却することによ
り生ずる冷気によって貯氷室の冷却を行ない得る貯氷室
の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、自動製氷機で製造した正方形状の氷塊(角氷)を、飲
料中に浮かしたり、各種食材の冷却ベッドとして使用し
たりするようにしている。しかるに、該氷塊は定形であ
るため、前述した用途に使用した際には、視覚的な面白
味に乏しい印象を与えてしまう。そこで、所要寸法のブ
ロックアイスをアイスピックで突き割って不定形な氷塊
を得ることにより、視覚的な特異性を付与して顧客に高
級感を与え、商品価値を高めることが行なわれている。
【0003】このブロックアイスは、一般に大掛かりな
缶氷製造装置により工場生産されている。例えば、製氷
槽に満たしたブライン中にアイスカンを浸漬すると共
に、このアイスカンに製氷水を充填する。そして冷却器
により該ブラインを冷却すると、アイスカン中で水が凍
結するので、これをカンから取出すことにより、ブロッ
ク状の氷塊が得られるというものである。この氷塊は一
般に大き過ぎるので、所要のブロックに切断して需要者
に供給される。
【0004】このように従来、ブロックアイスを製造す
るには、大掛かりな工場設備が必要であったが、これを
簡易に製造するために、需要者向けのブロックアイス用
自動製氷機が提案されている。この自動製氷機は、筐体
の内部上方に備えた製氷機構で単一のブロックアイスを
製造し、得られたアイスを筐体の内部下方に画成した貯
氷室に放出貯留する基本構成となっている。
【0005】この自動製氷機で製造されるブロックアイ
スの寸法および重量は、例えば50mm×80mm×2
00mmで約800g程度となっている。在来の角氷
は、約36mm立方の小ささで軽量であることに比べる
と、ブロックアイスは格段に大きな重量を有しているこ
とになる。このため、前記角氷の場合は、そのまま貯氷
室に放出落下させても、衝撃音や氷の割れ等の問題は生
じなかった。しかるにブロックアイスの場合は、前述の
如く相当の重量と嵩寸法とを有しているために、これを
製氷機構から貯氷室に向けて放出すると、その放出落差
によっては、該アイスが貯氷室の底部に衝突した際に割
れてしまう難点がある。
【0006】また、ブロックアイスが貯氷室底部に衝突
する際に生ずる大きな衝撃音は、環境騒音となると共
に、頻繁な重量物の落下により貯氷室が破損するおそれ
がある等の難点も指摘される。加えて、貯氷室にブロッ
クアイスを、スペース効率良く最大に貯留するには、該
アイスを整列的に積重ねることが有効である。しかる
に、嵩張るブロックアイスをランダムに貯氷室に放出す
ると、その有効ストック量が減じてしまう欠点がある。
【0007】そこで、前述した各種問題に対処する1つ
の提案が、本件出願人により、発明「ブロックアイス用
自動製氷機」として出願されている。先の出願に係る自
動製氷機は、筐体の内部背面側に、製氷機構と貯氷室と
の間を往復昇降可能な移送体を備えたリフター装置が配
設されている。この構成に係る自動製氷機によれば、製
氷機構で製造されたブロックアイスを、移送体を介して
貯氷室の氷塊放出位置まで移送して放出するので、ブロ
ックアイスを高い位置から落下させることがない。従っ
て、ブロックアイスが割れたり、大きな衝撃音が発生す
るのを有効に防止し得る。また移送体で移送したブロッ
クアイスを、貯氷室の下方から順次積層するよう放出し
得るので、貯氷室に効率良くブロックアイスを貯留する
ことができるものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】前記自動製氷機では、
貯氷室に貯留したブロックアイスの融解を防止するた
め、該貯氷室に冷却器を配設すると共に、この冷却器を
製氷室を冷却する冷凍機構により共通的に冷却するよう
構成してある。このように、1基の冷凍機構により製氷
室の蒸発器と貯氷室の冷却器に冷媒を供給して冷却する
場合は、必然的に各室に対する冷却能力が低下し、製氷
に要する時間が長くなる難点が指摘される。そこで製氷
室と貯氷室とを充分に冷却し得る冷却能力の大きな冷凍
機構を使用すると、製造コストが嵩むという問題が派生
する。
【0009】また貯氷室に冷却器を配設するためのスペ
ースを必要とし、ブロックアイスの貯氷量が減少する難
点も指摘される。更に、製氷室の除氷を行なう際に、貯
氷室の冷却器にもホットガスが供給されて除霜運転が行
なわれるため、僅かではあるが室温が上昇し、貯留され
ているブロックアイスが融解し易くなるという問題があ
り、これらを如何に解決するか、が解決課題となってい
る。
【0010】
【考案の目的】この考案は、前述した課題に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、製造コ
ストを低く抑えると共に、製氷機の小型化を達成し得る
貯氷室の冷却構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、筐体の内部
上方に画成した収納空間に、内側にブロック状氷塊の製
造空間が形成されると共に外側に蒸発器が設けられた製
氷室を備え、製氷運転に際して前記蒸発器により製氷室
を強制冷却すると共に、該製氷室の内部空間に製氷水を
供給して前記ブロック状の氷塊を製造し、次いで除氷運
転に際してホットガスを前記蒸発器に供給して脱氷を行
ない、前記製氷室から落下する氷塊を筐体の内部下方に
画成した貯氷室に放出して貯留するよう構成した自動製
氷機において、前記収納空間に配設され、収納空間内の
空気を前記貯氷室に向けて送り出す送風ファンと、前記
収納空間中で前記送風ファンとは製氷室を挟む反対側に
配設され、筐体の内壁面との間に前記貯氷室と連通する
所要の空間を画成する画成部材と、前記画成部材におけ
る前記製氷室と対向する部位に開設した通孔とからな
り、製氷運転時の前記送風ファンの回転により、前記貯
氷室中の空気を前記空間および通孔を介して収納空間に
吸引し、ここで製氷室および蒸発器に該空気を接触させ
て冷却し、得られた冷気を前記送風ファンの送風作用下
に貯氷室に向け循環的に送り出すよう構成したことを特
徴とする。
【0012】
【実施例】次に、本考案に係るブロックアイス用自動製
氷機の貯氷室冷却構造につき、好適な実施例を挙げて、
添付図面を参照しながら以下説明する。
【0013】(全体構成について) 図3は、実施例に係るブロックアイス用自動製氷機の縦
断側面図であって、筐体10の内部上方に、所定寸法の
ブロックアイス11を連続的に製造する製氷機構12が
配置され、該製氷機構12の下方に、ブロックアイス1
1を積層状態で貯留可能な貯氷室13が画成されてい
る。また貯氷室13の下方に、圧縮機14や凝縮器(図
示せず)等からなる冷凍機構15が配置され、該冷凍機
構15から前記製氷機構12の蒸発器16(後述)に冷媒
が供給されるよう構成されている。
【0014】前記貯氷室13の前面側に位置する筐体壁
面に開口10aが開設され、該開口10aは外扉17に
より全面的に開閉自在に閉塞されるようになっている。
また外扉17の内側に臨む筐体10に、開口10aを部
分的に閉塞する内扉18が上下方向に複数段で配設さ
れ、各内扉18は外扉17を開放した状態で個々に開放
し得るよう構成されている。すなわち、貯氷室13に積
層貯留されたブロックアイス11の積層状態に応じて内
扉18を使い分けることにより、貯氷室13からのブロ
ックアイス11の取出しを常に容易に行なうことができ
る。
【0015】なお、前記冷凍機構15を筐体10の下方
に配置したことにより、貯氷室13および開口10a
は、筐体10の高さ寸法を高くすることなく据付け面か
ら所要高さだけ上方に設けることができる。これによ
り、貯氷室13の底部近傍からブロックアイス11を取
出すに際し、作業者は腰を屈める必要がなく、楽な姿勢
での取出しを行ない得る。また、重量のある冷凍機構1
5を筐体10の下方に配置したことにより、製氷機自体
が安定する利点を有する。
【0016】前記筐体10の内部背面側には、前記製氷
機構12と貯氷室13との間を往復昇降可能にリフター
装置19が配設されている。このリフター装置19は、
後述の如く、製氷機構12で製造したブロックアイス1
1を貯氷室13の底部近傍まで移送して、当該ブロック
アイス11を貯氷室13に静かに放出するべく機能す
る。
【0017】(製氷機構について) 前記筐体10の内部上方は、図1に示す如く、L形状に
形成された画壁20により前面側収納空間21と背面側
収納空間22とに画成され、背面側収納空間22は、そ
の下方において前記貯氷室13に連通している。背面側
収納空間22には、平面において画壁20側に開放する
略コ字状に形成した画成部材23が配設され、該画成部
23に熱伝導率の良好な金属を材質とする角筒状の製
氷室24が垂直に配設固定されている。この製氷室24
の内部には、縦方向に延在する仕切り板(図示せず)が長
手方向に所定間隔離間して複数配設され、製氷室24の
内部に複数の製氷小室を並列的に画成している。また製
氷室24の対向する外側面には、前記冷凍機構15から
導出した蒸発器16が蛇行状に密着固定され、当該冷凍
機構15の運転により蒸発器16における気化冷媒の熱
交換が促進されて、製氷室24が氷点下にまで冷却され
るようになっている。
【0018】図1に示す如く、前記筐体10の内部背面
と対向する画成部材23の垂直部23aに所要径の通孔
23bが開設されると共に、該垂直部23aと筐体内部
背面との間に貯氷室13と連通する空間25が画成され
る。そして、後述する送風ファン26の回転により、貯
氷室13内の空気は、空間25および通孔23bを介し
て背面側収納空間22に導入されるよう構成されてい
る。このとき、通孔23bの前面側には製氷室24が近
接しているので、収納空間22に導入された空気は該製
氷室24や蒸発器16に接触して効率的な熱交換が行な
われるようになっている。なお、空間25を除く背面収
納空間22と貯氷室13とは、後述する集水板35を介
して常には非連通状態に保たれるよう設定されている。
【0019】前記製氷室24の上部に、製氷水散水器3
0が着脱自在に配設され、該散水器30には、後述する
製氷水タンク27から導出した製氷水供給管29が接続
されている。そして、製氷水タンク27から製氷水散水
器30に供給された製氷水を、前記各製氷小室に均一に
散布供給するよう構成されている。なお、製氷小室内で
氷結することなく流下した製氷水は、集水板35を介し
て製氷水タンク27に回収され、再度の循環に供される
ようになっている。
【0020】前記製氷水散水器30の上部に除氷水散水
器33が配設され、該除氷水散水器33には、外部水道
系に接続する除氷水供給管34を介して常温の除氷水が
供給されると共に、該除氷水を散水器30および製氷室
24の外側に散布し得るよう構成されている。すなわ
ち、除氷運転に際して除氷水供給管34を介して除氷水
散水器33に供給された常温の除氷水を、製氷水散水器
30の外側面および製氷室24の外側に流下することに
より、各製氷小室の内壁面とブロックアイス11との氷
結の融解促進を図るようになっている。なお、製氷室2
4の外側を流下した除氷水は、前記集水板35を介して
製氷水タンク27に回収されて、製氷水として使用され
る。
【0021】(製氷水タンクについて) 前記画壁20の底面に製氷水タンク27が配設され、こ
のタンク27から循環ポンプ28を介して導出した製氷
水供給管29は、前記製氷水散水器30に連通接続され
ている。そして製氷運転に際して、循環ポンプ28によ
りタンク内の製氷水が製氷水散水器30に圧送される。
この製氷水タンク27の内部には、図1に示す如く、上
下方向に連通する案内通路27aが形成され、後述する
冷気通路31から送り出される冷気を、前記貯氷室13
に案内するよう構成してある。また製氷水タンク27の
下方には、所定間隔離間して露受け皿32が配設され、
製氷水タンク27の底面に結露した水滴を回収して貯氷
室13に滴下しないようになっている。なお、露受け皿
32の前記案内通路27aの下方に臨む部位に複数の通
孔32aが穿設され、案内通路27aからの冷気を分散
した状態で貯氷室13に送り出させるよう設定してあ
る。
【0022】(送風ファンについて) 前記画壁20には、図1に示す如く、背面側収納空間2
2で開口して水平に延在する第1通路31a(冷気の入
口)と、前記製氷水タンク27に形成した案内通路27
aの上方で開口して垂直に延在すると共に、第1通路3
1aに連通する第2通路31b(冷気の出口)とからなる
冷気通路31が形成されている。第1通路31aには、
送風ファン26が着脱自在に嵌挿され、該送風ファン2
6を回転することにより、背面側収納空間22から吸引
した冷気を、第2通路31bを介して案内通路27aに
向けて送り出すよう構成されている。
【0023】前記第1通路31aの奥行き方向所定位置
の天井面および底面に、図2に示す如く、ストッパ3
8,39が対向的に突設され、前記送風ファン26は、
ストッパ38,39に当接するまで第1通路31a内に
嵌挿されて位置決めされる。そして、第1通路31aの
開口側から、図に示すブラケット36を画壁20にねじ
37を介して固定することにより、送風ファン26は第
1通路31a内の定位置で固定される。従って、送風フ
ァン26に故障が発生した場合やメンテナンスに際して
は、ブラケット36を着脱するだけで、送風ファン26
を簡単に取付けたり取外したりすることができる。な
お、ブラケット36には通孔36aが穿設され、該通孔
36aを介して第1通路31aに背面側収納空間22の
空気が吸引される。また第1通路31aの底面に、下方
(製氷水タンク27の上方)に開放する通孔31cが穿設
され、送風ファン26に結露した水滴を、製氷水タンク
27に回収するよう構成されている。
【0024】前記送風ファン26は、製氷運転に際して
回転し、背面側収納空間22から冷気通路31に吸引し
た冷気を、前記製氷水タンク27に形成した案内通路2
7aを介して貯氷室13に吹出すと共に、製氷運転から
除氷運転に切換わった際に停止するよう制御される。す
なわち、製氷運転に際して送風ファン26が回転する
と、前記貯氷室13の空気が前記空間25から画成部材
23の通孔23bを介して背面側収納空間22に吸引さ
れ、該空気は製氷室24および蒸発器16に接触して熱
交換を行なって冷気となる。そして、この冷気が、送風
ファン26の送風作用下に冷気通路31および案内通路
27aを流通して貯氷室13に送り出されて循環するこ
とにより、該貯氷室13は冷却される。また、除氷運転
に際して送風ファン26は停止されるので、ホットガス
の循環により加熱される蒸発器16および製氷室24に
接触した高温の空気を貯氷室13に循環して室温を上昇
させることはなく、貯氷室13を常に低温に保持するこ
とができる。
【0025】(集水板について) 前記製氷機構12における製氷室24の真下には、図1
に示す如く、筐体内部の固定部40に回動自在に枢支し
た集水板35が臨んでいる。この集水板35は、常には
右下方(図1において)に臨む製氷水タンク27に向けて
下方傾斜するように、弾性部材41により付勢されてい
る。そして、製氷運転に際して製氷室24で氷結するに
到らなかった製氷水は、当該集水板35を介して製氷水
タンク27に回収されるようになっている。また、除氷
運転に際して製氷室24の外側を流下した除氷水も、製
氷水と同様に集水板35を介して製氷水タンク27に回
収される。
【0026】なお集水板35は、除氷運転により製氷小
室から剥離したブロックアイス11を、前記リフター装
置19の移送体42(後述)に案内する機能も兼ねてい
る。すなわち、製氷室24から落下したブロックアイス
11は、前記集水板35を反時計方向(図1において)に
傾動させつつその底面を滑落して移送体42に円滑に収
容される。また集水板35が製氷水タンク27に向けて
傾斜する待機状態では、図1に示す如く、該集水板35
により前記空間25を除く背面側収納空間22と貯氷室
13とを非連通状態に保つよう設定してある。これによ
り、前記送風ファン26の回転時には、貯氷室13の空
気は空間25および画成部材23の通孔23bを介して
背面側収納空間22に吸引され、該空気は通孔23bの
前面に位置する製氷室24および蒸発器16に効率的に
接触する。すなわち集水板35は、貯氷室13内の空気
が製氷室24や蒸発器16に接触することなく前記冷気
通路31に吸引されるのを規制する規制板としての機能
も兼ねるようになっている。
【0027】また前記集水板35に近接する位置には、
該集水板35が製氷水タンク27に向けて傾斜する待機
位置を検出する除氷完了検知スイッチと、該集水板35
が製氷室24から落下するブロックアイス11により傾
動される放出位置を検出する氷落下検知スイッチ(何れ
も図示せず)とが配設されている。そして、両スイッチ
のON−OFF作動により、除氷運転から製氷運転に切
換える制御が行なわれるようになっている。なお氷落下
検知スイッチは、前記リフター装置19の移送体42を
昇降させるブレーキ付モータ43(後述)を始動させる機
能も兼ねる。
【0028】(リフター装置について) 前記筐体10の内部背面側には、図3に示す如く、前記
製氷機構12で製造したブロックアイス11を、筐体1
0の内部下方に画成した貯氷室13の氷塊放出位置まで
移送して放出するリフター装置19が配設されている。
このリフター装置19は、前記製氷室24から落下した
ブロックアイス11を受容する待機位置と、ブロックア
イス11を貯氷室13に放出する放出位置との間を昇降
する移送体42を備えている。
【0029】すなわち、前記筐体10の左右両側に凹溝
44,44(一方のみ図示)が形成され、該凹溝44内に
ガイドロッド45が夫々垂直に立設され、両ガイドロッ
ド45に、断面L形状の移送体42が摺動自在に配設さ
れている。そして移送体42は、前記集水板35を滑落
する複数のブロックアイス11を並列かつ起立状態で受
容し得るよう構成されている。また移送体42には、前
記製氷室24から移送体42に放出されたブロックアイ
ス11を起立状態で支持すると共に、該移送体42が下
降して氷塊放出位置に到来した際には、内部に受容され
ているブロックアイス11を貯氷室13に向けて放出す
る氷塊放出機構46が配設されている。なお、移送体4
2の底面42aは前方(貯氷室13を指向する方向)に向
けて下方傾斜し、氷塊放出機構46が作動した際に、移
送体42に収容されているブロックアイス11を前方に
向けて円滑に滑落させ得るようになっている。
【0030】前記前面側収納空間21にブレーキ付モー
タ43が配置され、図3に示す如く、該モータ43によ
り巻取りおよび繰出しがなされるワイヤ47,47(一方
のみ図示)は、前記移送体42の上方に臨む各凹溝44
内に枢支された案内ローラ48に案内された状態で、そ
の端部が移送体42に連結してある。すなわち、移送体
42は前記製氷室24の直下に、ワイヤ47,47を介
して懸吊支持される。そしてモータ43を正逆付勢する
ことにより、移送体42はガイドロッド45,45に沿
って昇降移動する。なおモータ43は、ブロックアイス
11を受容した移送体42が氷塊放出位置に到来したこ
とを検出するスイッチおよび移送体42がブロックアイ
ス11の受容位置に到来したことを検出するスイッチ
(何れも図示せず)により作動制御されるよう設定されて
いる。
【0031】(貯氷室について) 前記製氷機構12の下方に画成した貯氷室13の底部1
3aは、図3に示す如く、前面側に向けて下方傾斜する
よう設定され、前記移送体42から放出されたブロック
アイス11を、貯氷室13の前面側から順に貯留し得る
ようになっている。また底部13aにスノコ49が形成
されると共に、傾斜下端部に室外に延出する排水管50
が配設されている。すなわち、貯氷室13に積層貯留さ
れたブロックアイス11が融解した際に生ずる融解水
は、スノコ49で集水されて排水管50を介して機外に
排出される。
【0032】前記貯氷室13には、図1に示す如く、該
貯氷室13に積層貯留されたブロックアイス11が一定
量(満杯状態)に達したことを検出する貯氷完了検知スイ
ッチSWが配設されている。この検知スイッチSWは、
製氷運転の反復によりブロックアイス11の貯留レベル
が一定量に達したことを検出すると、図示しない制御手
段を介して製氷・除氷運転から貯氷完了運転(ブロック
アイス11を製造することなく貯氷室13のみを冷却す
る運転)に移行させるべく機能する。また貯氷室13の
適宜位置に室内サーモ(図示せず)が配設され、該サーモ
により前記送風ファン26の作動制御が行なわれて、室
内温度を一定に保つようになっている。
【0033】
【実施例の作用】次に、実施例に係るブロックアイス用
自動製氷機の貯氷室冷却構造の作用につき説明する。
【0034】先ず、製氷運転の準備状態では、前記貯氷
室13内にはブロックアイス11が貯留されていないの
で、貯氷完了検知スイッチSWは貯氷完了を検知してい
ない。また前記集水板35は待機位置に保持されてお
り、背面側収納空間22と貯氷室13とは、前記空間2
5を介してのみ連通している。
【0035】(製氷運転について) 自動製氷機の製氷運転を開始すると、前記製氷室24に
設けた蒸発器16に冷媒が循環供給され、当該製氷室2
4の冷却がなされる。また図1に示す如く、前記冷気通
路31に配設した送風ファン26が運転を開始し、前記
背面側収納空間22に負圧が形成され、貯氷室13内の
空気は前記空間25および画成部材23の通孔23bを
介して背面側収納空間22に吸引される。製氷室24お
よび蒸発器16は製氷運転により冷却されているので、
該製氷室24および蒸発器16に接触した空気は熱交換
が行なわれて冷却されるに到る。この冷気は、送風ファ
ン26を介して第1通路31aに吸引され、次いで該フ
ァン26の送風作用下に第2通路31bを介して製氷水
タンク27の案内通路27aに送り出される。そして、
該案内通路27aから貯氷室13に冷気が循環的に送り
出されることにより、該貯氷室13は冷却される。この
ように、製氷運転に際して送風ファン26が回転するこ
とにより、貯氷室13には製氷機構12との間で熱交換
が行なわれた冷気が循環するので、貯氷室13は好適に
冷却される。
【0036】なお、製氷水タンク27の案内通路27a
を介して送り出される冷気は、前記露受け皿32に穿設
した複数の通孔32aにより分散されるので、貯氷室1
3にブロックアイス11が製氷水タンク27の底部近傍
まで積層貯留された場合に、最上部のブロックアイス1
1に冷気が部分的に吹付けられることにより痩せるのを
有効に防止し得る。
【0037】前記製氷水タンク27の製氷水は、前記循
環ポンプ28の駆動により製氷水供給管29を介して製
氷水散水器30にポンプ圧送され、該散水器30を介し
て各製氷小室の内面に散布供給される。供給された製氷
水は、各製氷小室の内壁面に接触して冷却されつつ流下
し、前記集水板35を介して製氷水タンク27に戻され
再度の循環に供される。そして製氷水の循環が反復され
る内に、各製氷小室の内壁面で製氷水が凍結して氷層が
形成される。
【0038】なお製氷運転中において、送風ファン26
の運転により前記貯氷室13の室温が室内サーモの下限
設定温度より低くなると、該サーモがOFF作動し、前
記送風ファン26の運転を停止する。そして送風ファン
26の運転停止が継続して室内が室内サーモの上限設定
温度より高くなると、該サーモがON作動し、送風ファ
ン26が再び運転される。このように、室内サーモによ
り送風ファン26の作動制御を行なうことにより、室内
温度は一定に保持される。
【0039】製氷運転が進行して、製氷小室に完全なブ
ロックアイス11が生成されたことを適宜の検知手段が
検出すると、製氷水の循環供給を停止して製氷運転を完
了する。
【0040】(除氷運転について) 次いで、冷凍系の弁切換えにより、前記蒸発器16にホ
ットガスが供給され、製氷室24に生成されたブロック
アイス11の脱氷が行なわれる。また除氷運転に切換わ
ると、前記送風ファン26は停止制御され、除氷運転に
より加熱される蒸発器16および製氷室24に接触する
高温の空気が貯氷室13に循環するのを防止し、貯氷室
13を低温に保つようになっている。
【0041】除氷運転が進行して各製氷小室の内壁面と
ブロックアイス11との氷結面が融解すると、該ブロッ
クアイス11は、自重により製氷小室から剥離して前記
集水板35に落下する。そして、該集水板35を傾動さ
せつつ滑落したブロックアイス11は、前記リフター装
置19の移送体42に起立状態で受容される。また集水
板35の傾動により前記除氷完了検知スイッチがOFF
作動することにより、除氷運転を終了させる。
【0042】(リフター装置によるブロックアイスの移
送について) 前記集水板35の傾動により氷落下検知スイッチがON
作動すると、前記ブレーキ付モータ43が正転方向に付
勢され、ブロックアイス11が受容された移送体42が
下降を開始する。なお、集水板35が弾性部材41によ
り元の位置に復帰して前記除氷完了検知スイッチが再び
ON作動すると、前記循環ポンプ28が始動して製氷運
転が開始される。
【0043】前記移送体42が貯氷室13の氷塊放出位
置まで到来すると、該移送体42に配設した氷塊放出機
構46が作動し、ブロックアイス11は貯氷室13に向
けて放出される。また、移送体42が氷塊放出位置に到
来したことを前記スイッチが検出すると、前記ブレーキ
付モータ43を停止すると共に、所要時間の遅延後に該
モータ43を逆転方向に付勢する。ブロックアイス11
を放出した移送体42は、ブレーキ付モータ43が逆転
方向に付勢されることにより上昇移動し、該移送体42
がブロックアイス11の受容位置に戻ったことをスイッ
チが検出すると、モータ43が停止制御されて、ブロッ
クアイス11の放出作業が終了する。
【0044】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案に係るブロッ
クアイス用自動製氷機の貯氷室冷却構造によれば、冷凍
機構により冷却される製氷室および蒸発器と熱交換を行
なった冷気により貯氷室の冷却を行なうようにしたの
で、製造コストを低廉に抑えることができる。また貯氷
室に専用の冷却器を設ける必要がないので、貯氷室の有
効貯氷量を多くすることができると共に、製氷機自体を
小型化し得る利点がある。
【0045】更に、製氷室を挟んで送風ファンの配設側
と反対側に、貯氷室に連通する空間を画成する画成部材
を配設すると共に、該画成部材に通孔を開設したことに
より、送風ファンを回転した際には、貯氷室の空気は空
間および通孔を介して収納空間に吸引され、製氷室およ
び蒸発器に効率的に接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る貯氷室冷却構造を採用したブロッ
クアイス用自動製氷機の要部を示す縦断側面図である。
【図2】ブロックアイス用自動製氷機の縦断側面図であ
る。
【図3】貯氷室冷却構造を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体 11 ブロックアイス 13 貯氷室 16 蒸発器 22 背面側収納空間 23 画成部材 23b 通孔 24 製氷室 25 空間 26 送風ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25C 1/00 F25C 5/18 F25C 1/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体(10)の内部上方に画成した収納空間
    (22)に、内側にブロック状氷塊(11)の製造空間が形成さ
    れると共に外側に蒸発器(16)が設けられた製氷室(24)を
    備え、製氷運転に際して前記蒸発器(16)により製氷室(2
    4)を強制冷却すると共に、該製氷室(24)の内部空間に製
    氷水を供給して前記ブロック状の氷塊(11)を製造し、次
    いで除氷運転に際してホットガスを前記蒸発器(16)に供
    給して脱氷を行ない、前記製氷室(24)から落下する氷塊
    (11)を筐体(10)の内部下方に画成した貯氷室(13)に放出
    して貯留するよう構成した自動製氷機において、 前記収納空間(22)に配設され、収納空間内の空気を前記
    貯氷室(13)に向けて送り出す送風ファン(26)と、 前記収納空間(22)中で前記送風ファン(26)とは製氷室(2
    4)を挟む反対側に配設され、筐体(10)の内壁面との間に
    前記貯氷室(13)と連通する所要の空間(25)を画成する
    成部材(23)と、 前記画成部材(23)における前記製氷室(24)と対向する部
    位に開設した通孔(23b)とからなり、 製氷運転時の前記送風ファン(26)の回転により、前記貯
    氷室(13)中の空気を前記空間(25)および通孔(23b)を介
    して収納空間(22)に吸引し、ここで製氷室(24)および蒸
    発器(16)に該空気を接触させて冷却し、得られた冷気を
    前記送風ファン(26)の送風作用下に貯氷室(13)に向け循
    環的に送り出すよう構成したことを特徴とするブロック
    アイス用自動製氷機の貯氷室冷却構造。
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