JPH07122537B2 - 自動製氷機の製氷完了検知装置 - Google Patents

自動製氷機の製氷完了検知装置

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JPH07122537B2
JPH07122537B2 JP2248501A JP24850190A JPH07122537B2 JP H07122537 B2 JPH07122537 B2 JP H07122537B2 JP 2248501 A JP2248501 A JP 2248501A JP 24850190 A JP24850190 A JP 24850190A JP H07122537 B2 JPH07122537 B2 JP H07122537B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、上下方向に開放する複数の製氷小室を画成
した製氷室に、散水部材を介して製氷水を散布供給する
ことにより各製氷小室にブロック上の氷塊(以下「ブロ
ックアイス」と称す)を製造する自動製氷機において、
前記製氷小室中でのブロックアイスの生成が完全に終了
したことを確実に検出し得る製氷完了検知装置に関する
ものである。
従来技術 喫茶店やレストランその他の飲食施設では、自動製氷機
で製造した正方形状の氷塊(角氷)を、飲料中に浮かし
たり、各種食材の冷却ベッドとして使用したりするよう
にしている。しかるに、該氷塊は定形であるため、前述
した用途に使用した際には、視覚的な面白味に乏しい印
象を与えてしまう。そこで、所要寸法のブロックアイス
をアイスピックで突き割って不定形な氷塊を得ることに
より、視覚的な特異性を付与して顧客に高級感を与え、
商品価値を高めることが行なわれている。
このブロックアイスは、一般に大掛かりな缶氷製造装置
により工場生産されている。例えば、製氷槽に満たした
ブライン中にアイスカンを浸漬すると共に、このアイス
カンに製氷水を充填する。そして冷却器により該ブライ
ンを冷却すると、アイスカン中で氷が凍結するので、こ
れをカンから取出すことにより、ブロック状の氷塊が得
られるというものである。この氷塊は一般に大き過ぎる
ので、所要のブロックに切断して需要者に供給される。
このように従来、ブロックアイスを製造するには、大掛
かりな工場設備が必要であったが、これを簡易に製造す
るために、需要者向けのブロックアイス用自動製氷機が
提案されている。この自動製氷機は、筐体の内部上方に
備えた製氷機構で単一のブロックアイスを製造し、得ら
れたアイスを筐体の内部下方に画成した貯氷室に放出貯
留する基本構成となっている。
この自動製氷機で製造されるブロックアイスの寸法およ
び重量は、例えば50mm×80mm×200mmで約800g程度とな
っている。在来の角氷は、約36mm立方の小ささで軽量で
あることに比べると、ブロックアイスは格段に大きな重
量を有していることになる。このため、前記角氷の場合
は、そのまま貯氷室に放出落下させても、衝撃音や氷の
割れ等の問題は生じなかった。しかるにブロックアイス
の場合は、前述の如く相当の重量と嵩寸法とを有してい
るために、これを製氷機構から貯氷室に向けて放出する
と、その放出落差によっては、該アイスが貯氷室の底部
に衝突した際に割れてしまう難点がある。
また、ブロックアイスが貯氷室底部に衝突する際に生ず
る大きな衝撃音は、環境騒音となると共に、頻繁な重量
物の落下により貯氷室が破損するおそれがある等の難点
も指摘される。加えて、貯氷室にブロックアイスを、ス
ペース効率良く最大に貯留するには、該アイスを整列的
に積重ねることが有効である。しかるに、嵩張るブロッ
クアイスをランダムに貯氷室に放出すると、その有効ス
トック量が減じてしまう欠点がある。
そこで、前述した各種問題に対処する1つの提案が、本
件出願人により、発明「ブロックアイス用自動製氷機」
として出願されている。先の出願に係る自動製氷機は、
筐体の内部背面側に、製氷機構と貯氷室との間を往復昇
降可能な移送体を備えたリフター装置が配設されてい
る。この構成に係る自動製氷機によれば、製氷機構で製
造されたブロックアイスを、移送体を介して貯氷室の氷
塊放出位置まで移送して放出するので、ブロックアイス
を高い位置から落下させることがない。従って、ブロッ
クアイスが割れたり、大きな衝撃音が発生するのを有効
に防止し得る。また移送体で移送したブロックアイス
を、貯氷室の下方から順次積層するよう放出し得るの
で、貯氷室に効率良くブロックアイスを貯留することが
できる。
ここで本発明の内容と関係するので、主要な構成につき
簡単に説明すると、前記製氷機構は、外側に冷凍機構に
接続する蒸発器を備えると共に、内部に配設した仕切り
板により上下方向に開放する複数の製氷小室を画成した
製氷室の上部に、製氷水が供給される散水部材が着脱自
在に配設されている。そして製氷運転に際して、蒸発器
に冷媒を循環供給すると共に、散水部材に供給された製
氷水を、前記各製氷小室に散布供給することにより、該
小室中にブロックアイスを生成するよう構成されてい
る。
発明が解決しようとする課題 この場合において、製氷運転により前記各製氷小室中に
完全なブロックアイスが生成された際には、これを検知
して製氷運転から除氷運転に切換える手段が必要とな
る。この製氷完了検知手段としては、製氷開始から終了
までに要する時間を計測するタイマ装置や、ブロックア
イスが生成される製氷室の温度変化をサーモスタットや
サーミスタ等の感温素子により検知する温度検知装置が
知られている。
しかしながら、周囲温度が変化すると、製氷機構でブロ
ックアイスが生成されるのに要する時間が変化すると共
に、製氷室の温度変化も影響を受ける。このため、タイ
マ装置や温度検知装置の何れを使用した場合において
も、周囲温度の変動に対応して作動設定値を繁雑に調整
する必要がある。しかも、調整を怠ったり誤った値に設
定した場合は、完全なブロックアイスが生成されていな
いにも拘らず除氷運転に移行したり、ブロックアイスが
生成された以後も製氷運転を継続して、実質的に日産製
氷量が低下する難点が指摘される。
発明の目的 発明者は、前述した課題に対する適切な解決策を模索し
たところ、上下方向に開放する製氷小室中に氷層が成長
してくると、製氷小室の開口面積が次第に小さくなるこ
とに着目した。すなわち、製氷完了近くになると、前記
散水部材に供給される製氷水の量に比べて製氷室に散布
供給される製氷水の量が少なくなり、散水部材内に製氷
水が貯留されて水位が次第に上昇するので、この水位の
変化を検出することにより製氷完了状態を検知し得るこ
とをつきとめた。
従ってこの発明は、前述した課題に鑑み、これを好適に
解決するべく提案されたものであって、周囲温度の変動
に対応して調整操作を行なうことなく、簡単な構成で確
実に完全なブロックアイスの生成を検出し得る製氷完了
検知装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するた
め本発明は、外側に冷凍機構に接続する蒸発器を備え、
内部に配設した仕切り板により上下方向に開放する複数
の製氷小室を画成した製氷室と、この製氷室の上部に配
設され、製氷水が供給される散水部材とからなり、製氷
運転に際して散水部材に供給された製氷水を、前記各製
氷小室に散布供給するようにした自動製氷機において、 前記散水部材に開口を介して連通するよう配設され、製
氷運転に際して散水部材に供給されて貯留した製氷水が
開口から流入するオーバーフロータンクと、 前記オーバーフロータンクにおける前記開口の開設位置
より下方に開設され、前記散水部材からタンク内に流入
する製氷水を外部に排出する通孔と、 前記オーバーフロータンクの内部に配設され、前記散水
部材から流入する製氷水の量が、通孔から排出される量
より多くなった際に、該タンク内に所要レベルまで製氷
水が貯留されたことを検出する検知手段とから構成した
ことを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係る自動製氷機の製氷完了検知装置につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。第1図は、実施例に係る製氷完了検知装置
を採用したブロックアイス要自動製氷機の縦断側面を示
す。
(製氷室について) 第1図に示す如く、筐体10の内部上方には、所定寸法の
ブロックアイス11を連続的に製造する製氷機構12が配置
され、該製氷機構12で製造されたブロックアイス11は、
後述するリフター装置17を介して貯氷室15に放出貯留さ
れるよう構成されている。
すなわち、筐体10の内部上方には、上下方向および背面
側に開放する画成部材18が配設され、該画成部材18で囲
繞される空間内に、熱伝導率の良好な金属を材質とする
角筒状の製氷室13が垂直に配設固定されている。この製
氷室13の内部には、第3図に示す如く、製氷室13の縦方
向の全長に亘って延在する仕切り板19が、長手方向に所
定間隔離間して複数配設され、製氷室13の内部に複数
(実施例では3つ)の製氷小室13aを並列的に画成して
いる。この製氷小室13aの内部寸法は、例えば50mm×80m
m×200mmの大きさで、約800gのブロックアイス11を製造
し得るよう設定されている。
また製氷室13の対向する外側面には、製氷機構12の前面
側に配置した冷凍機構14から導出した冷却器20が蛇行状
に密着固定され、当該冷凍機構14の運転により蒸発器20
における気化冷媒の熱交換が促進されて、製氷室13が氷
点下にまで冷却されるようになっている。
(散水部材について) 前記画成部材18の下部には、第1図に示す如く、製氷水
タンク21が配設され、このタンク21から循環ポンプ(図
示せず)を介して導出した製氷水供給管22は、前記製氷
室13の上部に着脱自在に配設した散水部材23に連通接続
されている。この散水部材23は、第2図および第3図に
示す如く、製氷水供給管22が接続される散水タンク24
と、該タンク24が上部に着脱自在に装着される散布器25
とから構成され、該散布器25の下部が製氷室13に外嵌さ
れるようになっている。そして製氷水タンク21から散水
部材23にポンプ圧送された製氷水は、散水タンク24およ
び散布器25を介して製氷室13の各製氷小室13aに均一に
散布供給される。この散布タンク24および散布器25は、
何れも熱不良導性材料であるABS樹脂等の合成樹脂を材
質として形成されている。
(散水タンクについて) 前記散水タンク24の内部には、第3図に示す如く、前記
製氷水供給管22が連通する製氷水供給室61が画成されて
いる。この製氷水供給室61における散布器25の内部に臨
む底面には、製氷水散水孔24aが複写穿設され、製氷水
供給管22を介して供給室61に供給された製氷水は、製氷
水散水孔24aを介して散布器25の内部に供給される。
また、散水タンク24の内部には、前記製氷水供給室61と
は隔離された除氷水供給室62が画成され、該除氷水供給
室62に除氷水タンク(図示せず)から導出した除氷水供
給管27が連通接続されている。この除氷水供給室62にお
ける散布器25の外側に臨む底面には、第4図に示す如
く、除氷水散水孔24bが複数穿設されている。従って、
除氷運転に際して除氷水供給管27を介して除氷水供給室
62に供給された除氷水は、除氷水散水孔24bを介して散
布器25の外側面に散布供給される。なお除氷水は、散布
器25の外側面を伝って前記製氷室13の外側面を流下し、
各製氷小室13aの内壁面とブロックアイス11との氷結面
の溶解促進を図るべく機能する。
(散布器について) 前記散布器25の下端部には、製氷室13に外嵌可能な嵌合
部25bが形成され、第3図に示す如く、該嵌合部25bを製
氷室13の上端に外嵌することにより、散布器25の内壁面
と製氷室13の内壁面とが一致した状態で位置決めされ
る。また、散布器25の内部には、前記仕切り板19と対応
する位置に該仕切り板19と平行に支持部材63が配設され
ている。この支持部材63の下端には、仕切り板19が嵌合
可能な凹部63aが形成され、当該散布器25を製氷室13に
外嵌した際に、支持部材63の凹部63aに対応の仕切り板1
9の上端が嵌合する。これにより、仕切り板19により画
成される各製氷小室13aは、散布器25の内部に臨む位置
まで完全に隔離され、製氷運転に際して各製氷小室13a
に生成されるブロックアイス11,11が、仕切り板19の上
部でつながるのを防止し得る。
第3図および第4図に示す如く、前記支持部材63におけ
る散布器25の内壁面に連接する端部の上部に、内方に所
定寸法だけ突出する突部64が形成されている。また、散
布器25の長手方向に対向する内壁にも、前記突部64と同
一レベルで突部64が突設されている。更に支持部材63,6
3に、散布器25の内径寸法よりも僅かに小さな外径寸法
の板材65が載置され、該板材65の外側縁部は前記各突部
64に当接している。これにより、板材65の外側縁部と散
布器25の内壁面(突部64が形成されていない部分)との
間には、内壁面に沿って突部64の突出寸法の隙間66が画
成される。また、板材65の支持部材63と対応する部位
に、支持部材63に嵌合される仕切り板19により画制され
る製氷小室13a,13aの両方に共通的に連通する通孔65aが
穿設されている。
すなわち、製氷運転に際して散水タンク24から散布器25
に供給された製氷水は、前記散布器25の内壁面に沿って
画成された隙間66を介して製氷室13の内壁面に均一に流
下供給される。また、第5図(a)に示す如く、板材65
の通孔65aを介して仕切り板19の対向する両面にも、製
氷水が散布供給される。従って、製氷小室13aを画成す
る4つの壁面に製氷水が均等等に散布供給され、製氷小
室13aにブロックアイス11が効率的に生成される。
なお、前記散水部材23は製氷室13から容易に取外すこと
ができ、また散水部材23を構成する散水タンク24と散布
器25も簡単に分離することができる。従って、製氷機構
12を構成する各部材の清掃や点検等のメンテナンスを極
め簡単に行ない得る利点がある。
(オーバーフロータンクおよびフロートスイッチについ
て) 前記散布器25の一側には、第2図に示す如く、オーバー
フロータンク67が配設され、該タンク67と散布器25と
は、散布器25の側面に開設した開口25aを介して連通し
ている。なお開口25aの開設位置は、前記板材65の配設
位置より上方に設定され、散布器25に供給された製氷水
が板材65の上方まで貯留された際に、製氷水が開口25a
を介してオーバーフロータンク67に流入するよう設定さ
れている(第5図(c)参照)。
オーバーフロータンク67の前面側は、第2図に示す如
く、全面的に開放するよう形成されると共に、該開口67
aに堰板68が配設されて、タンク内に所要量の製氷水を
貯留し得るよう構成されている。またタンク67にフロー
トスイッチ28が配設され、該スイッチ28は浮子28aを備
え、後述する製氷運転に際し、散布器25から開口25aを
介して流入した製氷水の水位の変化に応じて昇降するよ
う構成されている。そして、浮子28aが所定位置まで上
昇した際に、スイッチ28がタンク内に所定水位で製氷水
が貯留されたことを検出して、製氷運転を停止して除氷
運転に切換えるよう設定されている(第6図(b)参
照)。なおフロートスイッチの配設に代えて、電極式ス
イッチ、圧力式スイッチその他機械的スイッチ等を使用
してもよい。
ここで、製氷運転が進行して製氷完了近くになると、前
記製氷小室13aの各壁面に成長した氷層により開口面積
が小さくなり、散布器25に供給される製氷水に比べて散
布器25から製氷室13に散布供給されて下方に流下する製
氷水の量が少なくなる。このため、散布器25内に製氷水
が貯留されて次第に水位が上昇し、ついには前記開口25
aからオーバーフロータンク67に製氷水が流入し始め
る。しかるに、このとには未だ各製氷小室13aに完全な
ブロックアイス11が生成されていないので、このときに
フロートスイッチ28が作動すると不完全なブロックアイ
ス11が製造されてしまう。
そこで、実施例では前記堰板68を、第5図および第6図
に示す如く、オーバーフロータンク67の底面から僅か上
方に配設して、該堰板68と底面との間に通孔69を開設し
ている。すなわち、散布器25からオーバーフロータンク
67に流入する製氷水が少ない場合は、第6図(a)に示
す如く、該製氷水を通孔69から外部に排出し、タンク67
内に製氷水が貯留されないようにして、フロートスイッ
チ28の浮子28aが上昇しないよう構成している。しかる
に、各製氷小室13aに完全なブロックアイス11が生成さ
れたときには、通孔69から流出する製氷水の量よりも、
オーバーフロータンク67に流入する製氷水の量が多くな
るので、第6図(b)に示す如く、該タンク67内での製
氷水の水位が上昇して前記フロートスイッチ28の浮子28
aは上昇する。
(集水板について) 前記製氷室13の真下には、第1図に示す如く、複数の通
孔26aを穿設した集水板26が傾斜配設され、製氷運転に
際し各製氷小室13aに供給されて氷結するに到らなかっ
た製氷水は、前記通孔26aを介して、下方に位置する製
氷水タンク21に回収貯留される。また、除氷運転に際し
て製氷室13の外側を流下した除氷水も、製氷水と同様に
前記集水板26に穿設した通孔26aを介して製氷水タンク2
1に回収される。なお集水板26は、除氷運転により製氷
小室13aから剥離したブロックアイス11を、前記リフタ
ー装置17の移送体32に案内する機能も兼ねている。
(水跳ね防止板について) 前記画成部材18には、第1図に示す如く、前記製氷室13
の背面側(冷凍機構14が配設される側と反対側)に臨ん
で該製氷室13の背面を全面的に覆い得る水跳ね防止板29
が、その上端において回動自在に枢支されている。この
水跳ね防止板29は、除氷運転に際して製氷室13の外側を
流下する除氷水が、リフター装置17や貯氷室15に飛散す
るのを防止するべく機能する。また水跳ね防止板29は、
第1図に二点鎖線で示す如く、除氷運転により製氷小室
13aから剥離されて集水板26を滑落するブロックアイス1
1により傾動されて、画成部材18に配設したリフター装
置17の始動スイッチ30を作動させる機能も兼ねる。
(リフター装置について) 前記筐体10の内部背面側には、前記製氷機構12で製造し
たブロックアイス11を、筐体10の内部下方に画成した貯
氷室15の氷塊放出位置まで移送して放出するリフター装
置17が配設されている。このリフター装置17は、筐体10
に着脱自在に装着されたリフター本体31と、該本体31の
内部に昇降自在に配設した移送体32とから基本的に構成
されている。
前記移送体32は、第1図に示す如く、前面側(製氷機構
12を指向する側)に開放する箱状に形成され、前記集水
板26を滑落する複数(実施例では3個)のブロックアイ
ス11を並列かつ起立状態で受容し得るよう構成されてい
る。またリフター本体31の内部天井面には、ブレーキ付
モータ33が配設され、該モータ33により巻取りおよび繰
出しがなされるワイヤ35に、前記移送体32が懸吊支持さ
れている。従ってモータ33を正逆付勢することにより、
移送体32はリフター本体31に沿って昇降移動する。
前記リフター本体31には、製氷機構12で製造したブロッ
クアイス11を受容した移送体32が下降して氷塊放出位置
に到来した際に、これを検出する下降停止スイッチ42が
配設され、該スイッチ42の検出信号に基づいて前記ブレ
ーキ付モータ33が停止制御されるようになっている。ま
た、停止制御されたモータ33は、所定時間遅延後、逆転
方向に付勢されて、移送体32を上昇移動させるよう設定
されている。更に、リフター本体31には、第1図に示す
如く、移送体32の天井面が当接可能な位置に上昇停止ス
イッチ43が配設されている。この上昇停止スイッチ43
は、ブロックアイス11を放出して上昇する移送体32が、
製氷機構12から放出されるブロックアイス11の受容位置
に到来したことを検出して、前記ブレーキ付モータ33を
停止制御するべく機能する。
前記移送体32の内部には、第7図に示す如く、該移送体
32が下降して氷塊放出位置に到来した際に、内部に受容
されているブロックアイス11を貯氷室15に向けて放出す
る氷塊放出機構70が配設されている。
(貯氷室について) 前記製氷機構12の下方に画成された貯氷室15には、第1
図に示す如く、前記冷凍機構14から冷媒が供給される冷
却器55が配設され、庫内を所定温度(−2℃〜−4℃程
度)に冷却するようになっている。すなわち、実施例に
係る自動製氷機では、前記製氷室13の冷却と、貯氷室15
の冷却とを同一の冷凍機構14を介して行なうよう構成し
ている。
前記冷却器55の下方には、該冷却器55を囲繞する排水皿
56が配設され、除下運転に際して冷却器55から滴下する
水滴を集水して外部に排出するよう構成される。また排
水皿56の側面には、通孔56aが穿設されると共に、該通
孔56aと対応して送風ファン57が配設され、冷却器55で
冷却された冷気を庫内に吹出すよう構成されている。ま
た、貯氷室15の内部底面15aは、第1図に示す如く、前
面側に向けて下方傾斜するよう設定され、前記移送体32
から放出されたブロックアイス11を、貯氷室15の前面側
から順に貯留し得るようになっている。
第1図に示す如く、貯氷室15の前面側に位置する筐体10
には、上下に所定間隔離間して2つの開口10a,10aが開
設されると共に、該開口10aを開閉自在に閉塞する蓋体1
6が配設されている。すなわち、貯氷室15に積層貯留さ
れたブロックアイス11の積層状態に応じて上下の開口10
a,10aを使い分けることにより、貯氷室15からのブロッ
クアイス11の取出しを容易に行ない得る。
実施例の作用 次に、実施例に係る自動製氷機の製氷完了検知装置の作
用につき説明する。
(製氷運転について) 製氷運転に際し、第1図に示す如く、リフター装置17の
移送体32は、ブロックアイス11の受容位置に臨んで、前
面側からのブロックアイス11の受容を許容するよう位置
決めされている。この状態で自動製氷機の製氷運転を開
始すると、前記製氷室13に設けた蒸発器20に冷媒が循環
供給され、当該製氷室13の冷却がなされる。なお、この
とき前記貯氷室15の内部に配設した冷却器55にも冷媒が
循環供給されて、庫内は所定温度まで冷却される。
前記製氷水タンク21からの製氷水は、製氷水供給管22を
介して散水タンク24の製氷水供給室61にポンプ圧送され
た後、該供給室61の製氷水散水孔24aを介して散布器25
に供給される。散布器25に供給された製氷水は、第5図
(a)に示す如く、該散布器25に内装した板材65の外側
縁部と散布器内壁面との間に画成した隙間66を介して製
氷室13の内壁面に散布供給される。また、散布器25の製
氷水は、板材65における前記支持部材63と対応する位置
に穿設した通孔65aを介して前記仕切り板19の対向する
両面に散布供給される。すなわち、散布器25を介して製
氷室13に供給される製氷水は、前記製氷小室13aを画成
する4つの壁面に均一に散布供給される。
各製氷小室13aの内壁面に接触して冷却されつつ流下し
た製氷水は、前記集水板26の通孔26aを介して製氷水タ
ンク21に戻され再度の循環に供される。そして製氷水の
循環が反復される内に、第5図(b)に示す如く、各製
氷小室13aの内壁面で製氷水が凍結して氷層が形成され
る。
製氷運転が進行して、製氷小室13aの各壁面で氷層が成
長すると、製氷小室13aの開口面積が小さくなって下方
に流下する製氷水の量が少なくなる。これに対して製氷
水供給管22からは一定量の製氷水が供給されているの
で、前記散布器25内に製氷水が次第に貯留される。そし
て、散布器25に貯留される製氷水の水位が、前記開口25
aの配設位置を越えると、製氷水は開口25aを介してオー
バーフロータンク67に流出するに到る。しかし、このと
きには散布器25の製氷水の一部は製氷室13に散布供給さ
れているので、該散布器25に貯留される製氷水の水位は
緩徐に上昇する。従って、散布器25からタンク67への流
入量は少量であり、第6図(a)に示す如く、タンク67
内に流入した製氷水は前記堰板68の下部に画成した通孔
69から外部に排出され、フロートスイッチ28の浮子28a
は上昇するには到らない。
更に製氷運転が進行し、第5図(c)に示す如く、製氷
小室13aに完全なブロックアイス11が生成されると、製
氷小室13aの開口は完全に塞がれて、散布器25から製氷
小室13aに散布供給される製氷水は、製氷小室13aの下方
に流下しなくなる。この場合は、前記製氷水供給管22を
介して供給される製氷水が、散布器25の内部に貯留され
て水位が急速に上昇し、前記開口25aからオーバーフロ
ータンク67に大量に流入する。このときには、前記通孔
69を介してタンク外部に排出される製氷水の量よりも、
散布器25からタンク内に流入する製氷水の量の方が多く
なるので、該タンク67内での製氷水の水位が上昇する。
そして、第6図(b)に示す如く、前記フロートスイッ
チ28の浮子28aは、製氷水の水位の上昇と共に浮上し、
スイッチ28を作動させて、完全なブロックアイス11が生
成されたことを検知する。このフロートスイッチ28の製
氷完了検知により、製氷水の循環供給を停止して製氷運
転を完了する。
(除氷運転について) 次いで、冷媒循環系の弁を切換えて蒸発器20にホットガ
スを供給して製氷室13を加熱すると共に、前記散水タン
ク24の除氷水供給室62に除氷水供給管27を介して除氷水
を供給する。この除氷水は、第4図に示す如く、除氷水
供給室62の底面に穿設した除氷水散水孔24bを介して散
布器25の外側面に散布供給される。更に除氷水は製氷室
13の外側面を流下して、各製氷小室13aの内壁面とブロ
ックアイス11との氷結面との融解を促進させる。製氷室
13の外側を流下した除氷水は、前記集水到26の通孔26a
を介して前記製氷水タンク21に落下貯留される。
除氷運転が進行して各製氷小室13aの内壁面とブロック
アイス11との氷結面が融解すると、該ブロックアイス11
は、第1図に二点鎖線で示す如く、自重により製氷小室
13aから剥離して前記集水板26に落下する。そして、該
集水板26を滑落したブロックアイス11は、前記リフター
装置17の移送体32に起立状態で受容される。
(リフター装置によるブロックアイスの送移について) 前記ブロックアイス11が集水板26を滑落する際には、前
記製氷室13の背面側に配設した水跳ね防止板29を傾動さ
せるので、前記リフター装置17の始動スイッチ30が作動
する。これにより、前記ブレーキ付モータ33が正転方向
に付勢され、移送体32にブロックアイス11が受容される
と略同時に移送体32が下降を開始する。
前記移送体32が貯氷室15の氷塊放出位置まで到来する
と、第7図に示す如く、該移送体32に配設した氷塊放出
機構70が作動し、ブロックアイス11は貯氷水15に向けて
放出される。また移送体32が氷塊放出位置に到来したこ
とを前記下降停止スイッチ42が検出し、前記ブレーキ付
モータ33を停止させる。ブロックアイス11を放出した移
送体32は、ブレーキ付モータ33が逆転方向に付勢される
ことにより上昇移動し、該移送体32がブロックアイス11
の受容位置に戻ったことを上昇停止スイッチ43が検出す
ると、前記モータ33が停止制御されて、ブロックアイス
11の放出作業が終了する。
発明の効果 以上説明した如く、本発明に係る自動製氷機の製氷完了
検知装置によれば、製氷小室にブロックアイスが生成さ
れた際に、散水部材からオーバーフロータンクに流入し
て貯留される製氷水の水位の変化を検出して、製氷完了
を検知するよう構成した。従って、外気温度等の諸条件
に影響されることなく、高い制度で製氷完了を検出し
得、常に一定の品質のブロックアイスを製造することが
できる。しかも周囲温度に対応して、タイマ装置の設定
時間を調整したり、温度検知装置の作動設定値を調整す
る繁雑な作業を必要としない。また構造は極めて簡単で
あるので、製造コストを低廉に抑えることことができ
る。等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る製氷完了検知装置の好適な実施
例を採用したブロックアイス用自動製氷機の縦断側面
図、第2図は、製氷機構の分解斜視図、第3図は、製氷
機構の要部を示す縦断面図、第4図は、第3図のIV−IV
線で示す要部断面図、第5図(a)は、製氷運転が開始
されて散水部材を介して製氷水が製氷室に供給されてい
る状態を示す説明図、第5図(b)は、製氷運転が進行
して各製氷小室の内壁面に氷層が形成された状態を示す
説明図、第5図(c)は、各製氷小室にブロックアイス
が生成されて、製氷水が散布器からオーバーフロータン
クに流入する状態を示す説明図、第6図(a)は、製氷
運転の完了近くになって散水部材からオーバーフロータ
ンクに少量の製氷水が流入する状態を示す説明図、第6
図(b)は、製氷小室に完全なブロックアイスが生成さ
れて散水部材からオーバーフロータンクに大量の製氷水
が流入した状態を示す説明図、第7図は、製氷機構で製
造されたブロックアイスをリフター装置の移送体により
貯氷室の氷塊放出位置まで移送して放出する状態を示す
自動製氷機の縦断側面図である。 13……製氷室、13a……製氷小室 14……冷凍機構、19……仕切り板 20……蒸発器、23……散水部材 25a……開口、28……フロートスイッチ 67……オーバーフロータンク 69……通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側に冷凍機構(14)に接続する蒸発器
    (20)を備え、内部に配設した仕切り板(19)により上
    下方向に開放する複数の製氷小室(13a)を画成した製
    氷室(13)と、この製氷室(13)の上部に配設され、製
    氷水が供給される散水部材(23)とからなり、製氷運転
    に際して散水部材(23)に供給された製氷水を、前記各
    製氷小室(13a)に散布供給するようにした自動製氷機
    において、 前記散水部材(23)に開口(25a)を介して連通するよ
    う配設され、製氷運転に際して散水部材(23)に供給さ
    れて貯留した製氷水が開口(25a)から流入するオーバ
    ーフロータンク(67)と、 前記オーバーフロータンク(67)における前記開口(25
    a)の開設位置より下方に開設され、前記散水部材(2
    3)からタンク(67)内に流入する製氷水を外部に排出
    する通孔(69)と、 前記オーバーフロータンク(67)の内部に配設され、前
    記散水部材(23)から流入する製氷水の量が、通孔(6
    9)から排出される量より多くなった際に、該タンク(6
    7)内に所要レベルまで製氷水が貯留されたことを検出
    する検知手段(28)とから構成したことを特徴とする自
    動製氷機の製氷完了検知装置。
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