JP2559208Y2 - ブロックアイス用自動製氷機の製氷構造 - Google Patents

ブロックアイス用自動製氷機の製氷構造

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JP2559208Y2
JP2559208Y2 JP1991081129U JP8112991U JP2559208Y2 JP 2559208 Y2 JP2559208 Y2 JP 2559208Y2 JP 1991081129 U JP1991081129 U JP 1991081129U JP 8112991 U JP8112991 U JP 8112991U JP 2559208 Y2 JP2559208 Y2 JP 2559208Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、上部の製氷機構で製
造した複数のブロック状の氷塊(以下「ブロックアイス」
という)を、下部の貯氷室に積層貯留する自動製氷機に
おいて、前記製氷機構で複数のブロックアイスを相互に
連結した状態で製造することにより、貯氷室にブロック
アイスを効率的に積層貯留し得るようにした製氷構造に
関するものである。
【0002】
【従来技術】喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、自動製氷機で製造した正方形状の氷塊(角氷)を、飲
料中に浮かしたり、各種食材の冷却ベッドとして使用し
たりするようにしている。しかるに、該氷塊は定形であ
るため、前述した用途に使用した際には、視覚的な面白
味に乏しい印象を与えてしまう。そこで、所要寸法のブ
ロックアイスをアイスピックで突き割って不定形な氷塊
を得ることにより、視覚的な特異性を付与して顧客に高
級感を与え、商品価値を高めることが行なわれている。
【0003】このブロックアイスは、一般に大掛かりな
缶氷製造装置により工場生産されている。例えば、製氷
槽に満たしたブライン中にアイスカンを浸漬すると共
に、このアイスカンに製氷水を充填する。そして冷却器
により該ブラインを冷却すると、アイスカン中で水が凍
結するので、これをカンから取出すことにより、ブロッ
ク状の氷塊が得られるというものである。この氷塊は一
般に大き過ぎるので、所要のブロックに切断して需要者
に供給される。
【0004】このように従来、ブロックアイスを製造す
るには、大掛かりな工場設備が必要であったが、これを
簡易に製造するために、需要者向けのブロックアイス用
自動製氷機が提案されている。この自動製氷機は、筐体
の内部上方に備えた製氷機構で単一のブロックアイスを
製造し、得られたアイスを筐体の内部下方に画成した貯
氷室に放出貯留する基本構成となっている。
【0005】この自動製氷機で製造されるブロックアイ
スの寸法および重量は、例えば50mm×80mm×2
00mmで約800g程度となっている。在来の角氷
は、約36mm立方の小ささで軽量であることに比べる
と、ブロックアイスは格段に大きな重量を有しているこ
とになる。このため、前記角氷の場合は、そのまま貯氷
室に放出落下させても、衝撃音や氷の割れ等の問題は生
じなかった。しかるにブロックアイスの場合は、前述の
如く相当の重量と嵩寸法とを有しているために、これを
製氷機構から貯氷室に向けて放出すると、その放出落差
によっては、該アイスが貯氷室の底部に衝突した際に割
れてしまう難点がある。
【0006】また、ブロックアイスが貯氷室底部に衝突
する際に生ずる大きな衝撃音は、環境騒音となると共
に、頻繁な重量物の落下により貯氷室が破損するおそれ
がある等の難点も指摘される。加えて、貯氷室にブロッ
クアイスを、スペース効率良く最大に貯留するには、該
アイスを整列的に積重ねることが有効である。しかる
に、嵩張るブロックアイスをランダムに貯氷室に放出す
ると、その有効ストック量が減じてしまう欠点がある。
【0007】そこで、前述した各種問題に対処する1つ
の提案が、本件出願人により、発明「ブロックアイス用
自動製氷機」として出願されている。先の出願に係る自
動製氷機は、筐体の内部背面側に、製氷機構と貯氷室と
の間を往復昇降可能な移送体を備えたリフター装置が配
設されている。この構成に係る自動製氷機によれば、製
氷機構で製造されたブロックアイスを、移送体を介して
貯氷室の氷塊放出位置まで移送して放出するので、ブロ
ックアイスを高い位置から落下させることがない。従っ
て、ブロックアイスが割れたり、大きな衝撃音が発生す
るのを有効に防止し得る。また移送体で移送したブロッ
クアイスを、貯氷室の下方から順次積層するよう放出し
得るので、貯氷室に効率良くブロックアイスを貯留する
ことができるものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】前記自動製氷機では、
製氷機構により複数のブロックアイスを並列状態で製造
し、これらのブロックアイスをリフター装置を介して貯
氷室に並列状態のまま放出している。すなわち、貯氷室
には横方向に複数本のブロックアイスが並列となった状
態で、順次上方に積層されることとなる。この場合にお
いて、貯氷室に整列状態で貯留されているブロックアイ
スをランダムに取出すと、横方向に並べられているブロ
ックアイスの積層レベルに段差を生ずると共に、取出さ
れたブロックアイスと隣接していたブロックアイスが移
動して積層姿勢が偏ってしまうことがあった。このた
め、その後にリフター装置を介して放出される複数本の
ブロックアイスが整列的に積層されず、この結果、有効
ストック量が減じてしまう欠点がある。またリフター装
置から放出されたブロックアイスが、前述したように積
層姿勢が偏ったブロックアイスに引掛かってしまい、リ
フター装置から完全に放出されなくなるおそれもあり、
これを如何にして解決するか、が解決課題となってい
る。
【0009】
【考案の目的】この考案は、前述した課題に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、貯氷室
からブロックアイスがランダムに取出されるのを防止し
て、貯氷室にブロックアイスをスペース効率良く最大に
貯留し得る手段を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、筐体の上部
に配設した製氷室の外側に、冷凍機構に接続する蒸発器
を備え、製氷運転に際し前記冷凍機構からの冷媒を蒸発
器に供給して前記製氷室を強制冷却すると共に、該製氷
室に製氷水を供給することによりブロック状の氷塊を製
造し、次いで除氷運転に際し冷凍系の弁切換えにより、
前記蒸発器にホットガスを供給してブロック状氷塊の脱
氷を行ない、前記製氷室の直下に配設したリフター装置
における受容位置に臨む移送体に該製氷室から落下する
ブロック状氷塊を起立状態で受入れ、この移送体を筐体
の下部に画成した貯氷室の放出位置まで下降して該氷塊
を貯氷室に向けて放出することで、ブロック状氷塊を貯
氷室に積層貯留するようにしたブロックアイス用自動製
氷機において、前記製氷室は、その内部に上方から下方
に向かうにつれて拡開する断面台形状の空間を画成する
よう形成され、前記製氷室の内部に、上方から下方に向
かうにつれて拡開する台形状の仕切り板を配設すること
により、製氷室の内部に上下方向に開放して上方から下
方に向かうにつれて拡開する台形状の製氷小室を長手方
向に複数並列に画成すると共に、前記製氷室の内部にお
ける仕切り板の下部に、該仕切り板を挟む両側に臨む製
氷小室を相互に連通する連通空間を画成し、前記製氷運
転に際して複数の製氷小室に製造される複数のブロック
状氷塊を、前記連通空間に生成される氷で相互に連結
し、複数のブロック状氷塊を氷で相互に連結した状態の
ブロック状氷塊組を、前記リフター装置の移送体で移送
して各ブロック状氷塊が並列となる状態で前記貯氷室に
積層貯留するよう構成したことを特徴とする。
【0011】
【実施例】次に、本考案に係るブロックアイス用自動製
氷機の製氷構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図
面を参照しながら以下説明する。
【0012】(全体構成について) 図4は、実施例に係るブロックアイス用自動製氷機の縦
断側面図であって、筐体10の内部上方に、所定寸法の
ブロックアイス11を連続的に製造する製氷機構12が
配置され、該製氷機構12の下方に、ブロックアイス1
1を積層状態で貯留可能な貯氷室13が画成されてい
る。また貯氷室13の下方に、圧縮機14や凝縮器(図
示せず)等からなる冷凍機構16が配置され、該冷凍機
構16から前記製氷機構12の蒸発器17(後述)に冷媒
が供給されるよう構成されている。更に筐体10の内部
背面側には、前記製氷機構12と貯氷室13との間を往
復昇降可能にリフター装置20が配設してある。このリ
フター装置20は、後述の如く、製氷機構12で製造し
たブロックアイス11を貯氷室13の底部近傍まで移送
して、当該ブロックアイス11を貯氷室13に静かに放
出するべく機能する。
【0013】(製氷機構について) 前記筐体10の内部上方は、図4に示す如く、仕切り板
21により前面側収納空間22と背面側収納空間23と
に画成され、前記貯氷室13に連通する背面側収納空間
23に、熱伝導率の良好な金属を材質とする角筒状の製
氷室24が垂直に配設固定されている。この製氷室24
の内部には、図1に示す如く、縦方向に延在する仕切り
板25が長手方向に所定間隔離間して複数(実施例では
2枚)配設され、製氷室24の内部に3つの製氷小室2
4aを並列的に画成している。すなわち、当該製氷室2
4では、一度の製氷運転により3個のブロックアイス1
1を製造することができるようになっている。
【0014】また仕切り板25の下端は、図3に示す如
く、製氷室24の下端から僅か上方に臨むよう寸法設定
され、各製氷小室24aを仕切り板25の下端に臨む連
通空間70を介して相互に連通するよう設定されてい
る。そして、各製氷小室24aに生成されるブロックア
イス11を、連通空間70に生成される連結部71によ
り相互に連結して、3個のブロックアイス11を1組の
ブロックアイス組72として製氷室24から放出するよ
う構成される。なお各製氷室小室24aは、図2に示す
如く、側面において下方に向かうにつれて拡開する台形
状に形成され、除氷運転に際してブロックアイス11が
円滑に落下放出するよう設定されている。
【0015】前記製氷室24の対向する外側面には、図
2に示す如く、前記冷凍機構16から導出した蒸発器1
7が蛇行状に密着固定され、当該冷凍機構16の運転に
より蒸発器17における気化冷媒の熱交換が促進され
て、製氷室24が氷点下にまで冷却されるようになって
いる。なお、蒸発器17には除氷運転に際して冷凍系の
弁切換えによりホットガスが供給されて、製氷室小室2
4aとブロックアイス11との氷結面の融解を促進する
よう構成されている。
【0016】前記前面側収納空間22の下方には、図4
に示す如く、製氷水タンク26が配設され、このタンク
26から循環ポンプ(図示せず)を介して導出した製氷水
供給管28は、前記製氷室24の上部に着脱自在に配設
した製氷水散水器29の内部に設けた散水パイプ30に
連通接続されている(図1参照)。この散水パイプ30に
は、図1に示す所要のパターンで複数の散水孔30aが
穿設され、製氷水タンク26から散水パイプ30にポン
プ圧送された製氷水は、散水孔30aを介して前記各製
氷小室24aに均一に散布供給されるよう構成されてい
る。
【0017】前記製氷水散水器29の上部には、図2に
示す如く、外部水道系に接続する除氷水供給管32が連
通接続された除氷水散水器31が配設され、該除氷水散
水器31における製氷水散水器29の外側に臨む底面
に、複数の除氷水散水孔31aが穿設してある。従っ
て、除氷運転に際して除氷水供給管32を介して除氷水
散水器31に供給された常温の除氷水は、除氷水散水孔
31aを介して製氷水散水器29の外側面および製氷室
24の外側に散布供給されて流下し、各製氷小室24a
の内壁面とブロックアイス11との氷結の融解促進を図
るようになっている。なお、製氷室24の外側を流下し
た除氷水は、後述する集水板34を介して製氷水タンク
26に回収されて、製氷水として使用される。
【0018】前記製氷水散水器29には、図1に示す如
く、フロートスイッチ35が配設され、このスイッチ3
5は、前記製氷小室24aにブロックアイス11が生成
されて製氷水が製氷室24の下方に流下しなくなった際
に、散水器29内に貯留される製氷水の水位が所定レベ
ルまで上昇したことを検出して、製氷運転から除氷運転
に切換えるべく機能する。
【0019】(送風ファンについて) 前記背面側収納空間23には、図4に示す如く、前記貯
氷室13の空気を吸引して製氷室24に向けて吹付ける
送風ファン59が配設されている。この送風ファン59
は、製氷運転に際して作動すると共に、製氷運転から除
氷運転に切換わった際に停止するよう制御される。すな
わち、製氷運転に際して冷却される製氷室24および蒸
発器17に吹付けて熱交換を行なわせた冷気を貯氷室1
3に循環することにより、該貯氷室13を冷却するよう
になっている。なお、除氷運転の際には送風ファン59
は停止されるので、加温された空気を貯氷室13に循環
して室温を上昇させることはなく、貯氷室13を常に低
温に保持することができる。
【0020】(集水板について) 前記製氷機構12における製氷室24の真下には、図4
に示す如く、筐体内部の固定部44に回動自在に枢支し
た集水板34が臨んでいる。この集水板34は、常には
右下方(図1において)に臨む製氷水タンク26に向けて
下方傾斜するように、弾性部材(図示せず)により付勢さ
れている。そして、製氷運転に際して製氷室24で氷結
するに到らなかった製氷水は、当該集水板34を介して
製氷水タンク26に回収される。また、除氷運転に際し
て製氷室24の外側を流下した除氷水も、製氷水と同様
に集水板34を介して製氷水タンク26に回収されるよ
うになっている。なお、除氷運転により製氷室24から
落下したブロックアイス11は、前記集水板34を反時
計方向に傾動させつつ該集水板34の底面を滑落してリ
フター装置20の移送体47(後述)に円滑に収容される
よう構成されている。
【0021】(リフター装置について) 前記筐体10の内部背面側には、図4に示す如く、前記
製氷機構12で製造したブロックアイス11を、筐体1
0の内部下方に画成した貯氷室13の氷塊放出位置まで
移送して放出するリフター装置20が配設されている。
このリフター装置20は、筐体10の左右両側に形成し
た凹溝48,48(一方のみ図示)中において垂直に立設
されたガイドロッド49,49に摺動自在に配設される
と共に、前記集水板34を滑落するブロックアイス組7
2を起立状態で受容し得る移送体47を備えている。こ
の移送体47には、前記前面側収納空間22に配設した
ブレーキ付モータ46の正逆付勢により巻取りおよび繰
出しがなされるワイヤ52,52が接続されている。そ
して、モータ46を正逆付勢することにより移送体47
は、製氷室24から落下したブロックアイス組72を受
容する待機位置と、ブロックアイス組72を貯氷室13
に放出する放出位置との間をガイドロッド49,49に
沿って昇降移動するよう設定されている。
【0022】前記移送体47には、該移送体47が待機
位置に臨んでいる際にはブロックアイス組72を起立状
態で支持し、移送体47が下降して氷塊放出位置に到来
した際には、内部に受容されているブロックアイス組7
2を貯氷室13に向けて放出する氷塊放出機構51が配
設されている。すなわち氷塊放出機構51は、図5に示
す如く、移送体47が下降して放出機構51の下降が貯
氷室13の底部13aあるいは既に貯留されているブロ
ックアイス組72により阻止された際に作動して、移送
体47に受容されているブロックアイス組72を放出す
るよう構成されている。これにより、貯氷室13内には
3個で1組のブロックアイス組72が整列的に順次積層
される。
【0023】(貯氷室について) 前記製氷機構12の下方に画成した貯氷室13は、前記
リフター装置20の移送体47から放出されるブロック
アイス組72を、前後方向に2列で貯留し得る寸法に設
定されている(図4参照)。また貯氷室13の底部13a
は、前面側に向けて下方傾斜するよう設定されると共
に、該底部13aに水切り用のスノコ62が配置されて
いる。すなわち、前記移送体47から放出されたブロッ
クアイス組72は、傾斜するスノコ62上を滑落して貯
氷室13の前面側から順に貯留される。このとき、移送
体47から放出される各ブロックアイス11は相互に連
結されているので、各ブロックアイス11がランダムな
状態で貯留されることはない。また底部13aの傾斜下
端部に室外に延出する排水管61が配設され、貯氷室1
3に積層貯留されたブロックアイス11が融解した際に
生ずる融解水を、排水管61を介して機外に排出するよ
う構成されている。
【0024】前記貯氷室13の前面側に位置する筐体壁
面には、図4に示す如く、所要寸法の開口10aが開設
され、該開口10aは外扉18により全面的に開閉自在
に閉塞されるようになっている。また開口10aには、
複数の内扉19が上下方向に複数段で配設され、各内扉
19は開口10aを部分的に開閉し得るよう構成され
る。すなわち、貯氷室13に積層貯留されたブロックア
イス組72の積層レベルに応じ、上下方向に配設した内
扉19を使い分けることにより、貯氷室13からのブロ
ックアイス組72の取出しを容易に行なうことができる
ようになっている。
【0025】前記筐体10における貯氷室13の下方に
機械室69が画成され、該機械室69に圧縮機14や凝
縮器等からなる冷凍機構16が配置されている。この冷
凍機構16から導出した蒸発器17は、前述した如く、
前記製氷機構12における製氷室24の外側面に密着固
定され、該蒸発器17に循環供給される冷媒およびホッ
トガスにより製氷室24の冷却および加熱が行なわれ
る。このように、冷凍機構16を筐体10の下方に配置
したことにより、貯氷室13および開口10aは、筐体
10の高さ寸法を高くすることなく据付け面から所要高
さだけ上方に設けることができる。これにより、貯氷室
13の底部近傍からブロックアイス組72を取出すに際
し、作業者は腰を屈める必要がなく、楽な姿勢での取出
しを行ない得る。また、重量のある冷凍機構16を筐体
10の下方に配置したことにより、製氷機自体が安定す
る利点を有する。
【0026】前記貯氷室13には、該貯氷室13に積層
貯留されたブロックアイス組72が一定量(満杯状態)に
達したことを検出する貯氷完了検知スイッチSWが配設
されている。この検知スイッチSWは、製氷運転の反復
によりブロックアイス組72の貯留レベルが一定量に達
したことを検出すると、図示しない制御手段を介して製
氷・除氷運転を停止させるべく機能する。
【0027】
【実施例の作用】次に、実施例に係るブロックアイス用
自動製氷機の製氷構造の作用につき説明する。
【0028】自動製氷機の製氷運転を開始すると、前記
製氷室24に設けた蒸発器17に冷媒が循環供給され、
当該製氷室24の冷却がなされる。また図4に示す送風
ファン59が運転を開始し、製氷室24および蒸発器1
7との間で熱交換の行なわれた冷気を、前記貯氷室13
に循環供給することにより該貯氷室13の冷却が行なわ
れる。
【0029】前記製氷水タンク26の製氷水は、前記循
環ポンプの駆動により製氷水供給管28を介して散水パ
イプ30にポンプ圧送され、該パイプ30の製氷水散水
孔30aを介して各製氷小室24aの内面に散布供給さ
れる。供給された製氷水は、各製氷小室24aの内壁面
に接触して冷却されつつ流下し、前記集水板34を介し
て製氷水タンク26に戻され再度の循環に供される。そ
して製氷水の循環が反復される内に、各製氷小室24a
の内壁面で製氷水が凍結して氷層が形成される。このと
き、製氷室24に配設した仕切り板25の下端にも氷層
が形成されるに到る。
【0030】製氷運転が進行して、製氷小室24aに完
全なブロックアイス11が成長すると、図1に示す如
く、製氷小室24aの開口が塞がれて製氷水は製氷小室
24aの下方に流下しなくなる。これにより製氷水は製
氷水散水器29内に貯留されて水位が次第に上昇するに
到る。この水位の上昇を前記フロートスイッチ35が検
出し、製氷水の循環供給を停止して製氷運転を完了す
る。なお、前記仕切り板25の下端に画成した連通空間
70に生成された連結部71を介して、各製氷小室24
aに生成されたブロックアイス11は相互に連結される
(図3参照)。
【0031】次いで、前記冷凍系の弁切換えにより蒸発
器17にホットガスが供給されて、製氷室24を加熱す
ると共に、前記除氷水供給管32を介して除氷水散水器
31に除氷水が供給される。この除氷水は、前記除氷水
散水孔31aを介して製氷水散水器29の外側面に散布
供給された後、製氷室24の外側面を流下して、各製氷
小室24aの内壁面とブロックアイス11との氷結面の
融解を促進させる。製氷室24の外側を流下した除氷水
は、前記集水板34を介して前記製氷水タンク26に落
下貯留される。また除氷運転に切換わると、前記送風フ
ァン59は停止制御され、除氷運転により加温された空
気が貯氷室13に供給されるのを防止し、貯氷室13を
低温に保つようになっている。
【0032】除氷運転が進行して各製氷小室24aの内
壁面とブロックアイス11との氷結面が融解すると、図
3に示す如く、3個のブロックアイス11が連結部71
で相互に連結された状態で、自重により製氷小室24a
から剥離して前記集水板34を介して前記リフター装置
20の移送体47に起立状態で受容される。これを適宜
の検知手段が検出すると、前記ブレーキ付モータ46が
正転方向に付勢され、ブロックアイス組72が受容され
た移送体47が下降を開始する。
【0033】前記移送体47が貯氷室13の氷塊放出位
置(氷塊放出機構51の下降が阻止される位置)まで到来
すると、該移送体47に配設した氷塊放出機構51が作
動し、図5に示す如く、ブロックアイス組72は貯氷室
13に向けて放出される。このブロックアイス組72
は、前記スノコ62の上を滑落して貯氷室13の前面壁
に当接した位置で貯留される。ブロックアイス組72を
放出した移送体47は、前記ブレーキ付モータ46の逆
転により待機位置まで上昇移動して停止することによ
り、ブロックアイス組72の放出作業は完了する。
【0034】なお、ブロックアイス組72が既に積層貯
留されている場合は、移送体47から放出されるブロッ
クアイス組72は、最上部のブロックアイス組72の上
に放出され、該ブロックアイス組72の上に整列状態で
積層貯留される。
【0035】前述した製氷運転と除氷運転とが反復され
て、貯氷室13に所定量のブロックアイス組72が貯留
されると、これを前記貯氷完了検知スイッチSWが検出
し、製氷運転が停止される。
【0036】次に、前記貯氷室13からブロックアイス
11を取出す場合は、前記外扉18を開放した状態で、
ブロックアイス組72の積層レベルに応じて前記適宜位
置の内扉19を開放することにより行なう。このとき、
貯氷室13内で横方向に並列する3個のブロックアイス
11は、連結部71を介して相互に連結されているので
(図3参照)、作業者は連結部71で連結されたブロック
アイス組72を1つの単位として取出すこととなる。こ
の結果、例えば1つのブロックアイス組72が取出され
た貯氷室13内には、次回の製氷・除氷運転により製造
されたブロックアイス組72が円滑に放出可能な貯留領
域が確保されることとなる。すなわち、リフター装置2
0を介して貯氷室13に放出されるブロックアイス組7
2を単位として、貯氷室13からブロックアイス11が
取出されるので、積層レベルに段差が生じたり各ブロッ
クアイス11の積層姿勢が偏ったりすることはなく、常
に整列状態で積層貯留することができる。
【0037】なお実施例では、仕切り板の高さ寸法を製
氷室の高さ寸法よりも短かく設定することにより、該仕
切り板の下端を製氷室の下端より上方に臨ませて連通空
間を画成するようにしたが、本願はこれに限定されるも
のでない。例えば、仕切り板と製氷室との高さ寸法を同
一に設定すると共に、仕切り板における下端の適宜個所
のみを切欠くことにより連通空間を画成するようにして
もよい。
【0038】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案に係るブロッ
クアイス用自動製氷機の製氷構造によれば、複数のブロ
ック状氷塊を相互に連結したブロック状氷塊組を、貯氷
室に並列的に積層貯留するよう構成したので、貯氷室か
らブロック状氷塊を取出す際には、ブロック状氷塊組を
単位として取出される。すなわち、個々のブロック状氷
がランダムに取出される結果として、積層レベルに段
差を生じたり、ブロック状氷塊の積層姿勢が偏ったりす
ることがないので、その後に製氷機構から貯氷室に放出
されるブロック状氷塊組は常に整列状態で積層される。
この結果、ブロック状氷塊を貯氷室に効率的に貯留する
ことができ、貯氷室の貯留スペースを最大限に利用し得
る。また各製氷小室は、側面において下方に向かうにつ
れて拡開する台形状に形成されているから、除氷運転に
際して該製氷小室に生成されたブロック状氷塊を円滑に
落下放出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るブロックアイス用自動製氷機にお
ける製氷機構の縦断正面図である。
【図2】製氷機構の縦断側面図である。
【図3】製氷室を一部破断して示す斜視図である。
【図4】ブロックアイス用自動製氷機の縦断側面図であ
る。
【図5】製氷機構で製造されたブロックアイスをリフタ
ー装置の移送体により貯氷室の氷塊放出位置まで移送し
て放出する状態を示す自動製氷機の縦断側面図である。
【符号の説明】
10 筐体 11 ブロックアイス(ブロック状氷塊) 13 貯氷室 16 冷凍機構 17 蒸発器20 リフター装置 24 製氷室 24a 製氷小室 25 仕切り板47 移送体 70 連通空間 71 連結部 72 ブロックアイス組(ブロック状氷塊組)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体(10)の上部に配設した製氷室(24)の
    外側に、冷凍機構(16)に接続する蒸発器(17)を備え、製
    氷運転に際し前記冷凍機構(16)からの冷媒を蒸発器(17)
    に供給して前記製氷室(24)を強制冷却すると共に、該製
    氷室(24)に製氷水を供給することによりブロック状の氷
    塊(11)を製造し、次いで除氷運転に際し冷凍系の弁切換
    えにより、前記蒸発器(17)にホットガスを供給してブロ
    ック状氷塊(11)の脱氷を行ない、前記製氷室(24)の直下
    に配設したリフター装置(20)における受容位置に臨む移
    送体(47)に該製氷室(24)から落下するブロック状氷塊(1
    1)を起立状態で受入れ、この移送体(47)を筐体(10)の下
    部に画成した貯氷室(13)の放出位置まで下降して該氷塊
    (11)を貯氷室(13)に向けて放出することで、ブロック状
    氷塊(11)を貯氷室(13)に積層貯留するようにしたブロッ
    クアイス用自動製氷機において、前記製氷室(24)は、その内部に上方から下方に向かうに
    つれて拡開する断面台形状の空間を画成するよう形成さ
    れ、 前記製氷室(24)の内部に、上方から下方に向かうにつれ
    て拡開する台形状の仕切り板(25)を配設することによ
    り、製氷室(24)の内部に上下方向に開放して上方から下
    方に向かうにつれて拡開する台形状の製氷小室(24a)を
    長手方向に複数並列に画成すると共に、 前記製氷室(24)の内部における仕切り板(25)の下部に、
    該仕切り板(25)を挟む両側に臨む製氷小室(24a,24a)を
    相互に連通する連通空間(70)を画成し、 前記製氷運転に際して複数の製氷小室(24a)に製造され
    る複数のブロック状氷塊(11)を、前記連通空間(70)に生
    成される氷(71)で相互に連結し、 複数のブロック状氷塊(11)を氷(71)で相互に連結した状
    態のブロック状氷塊組(72)を、前記リフター装置(20)の
    移送体(47)で移送して各ブロック状氷塊(11)が並列とな
    る状態で前記貯氷室(13)に積層貯留するよう構成したこ
    とを特徴とするブロックアイス用自動製氷機の製氷構
    造。
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