JP2565455B2 - 自動製氷機の氷噛み防止方法およびその装置 - Google Patents

自動製氷機の氷噛み防止方法およびその装置

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JP2565455B2
JP2565455B2 JP4200455A JP20045592A JP2565455B2 JP 2565455 B2 JP2565455 B2 JP 2565455B2 JP 4200455 A JP4200455 A JP 4200455A JP 20045592 A JP20045592 A JP 20045592A JP 2565455 B2 JP2565455 B2 JP 2565455B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上部の製氷機構で製
造したブロック状の氷塊(以下「ブロックアイス」という)
を、リフター装置の移送体を介して下部の貯氷室に放出
貯留する自動製氷機において、前記移送体からブロック
アイスが放出されることなく残留している場合にこれを
検出して、当該ブロックアイスが移送体の上方に位置す
る部材との間に噛み込まれるのを未然に防止し得る氷噛
み防止方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、自動製氷機で製造した正方形状の氷塊(角氷)を、飲
料中に浮かしたり、各種食材の冷却ベッドとして使用し
たりするようにしている。しかるに、該氷塊は定形であ
るため、前述した用途に使用した際には、視覚的な面白
味に乏しい印象を与えてしまう。そこで、所要寸法のブ
ロックアイスをアイスピックで突き割って不定形な氷塊
を得ることにより、視覚的な特異性を付与して顧客に高
級感を与え、商品価値を高めることが行なわれている。
【0003】このブロックアイスは、一般に大掛かりな
缶氷製造装置により工場生産されている。例えば、製氷
槽に満たしたブライン中にアイスカンを浸漬すると共
に、このアイスカンに製氷水を充填する。そして冷却器
により該ブラインを冷却すると、アイスカン中で水が凍
結するので、これをカンから取出すことにより、ブロッ
ク状の氷塊が得られるというものである。この氷塊は一
般に大き過ぎるので、所要のブロックに切断して需要者
に供給される。
【0004】このように従来、ブロックアイスを製造す
るには、大掛かりな工場設備が必要であったが、これを
簡易に製造するために、需要者向けのブロックアイス用
自動製氷機が提案されている。この自動製氷機は、筐体
の内部上方に備えた製氷機構で単一のブロックアイスを
製造し、得られたアイスを筐体の内部下方に画成した貯
氷室に放出貯留する基本構成となっている。
【0005】この自動製氷機で製造されるブロックアイ
スの寸法および重量は、例えば50mm×80mm×2
00mmで約800g程度となっている。在来の角氷
は、約36mm立方の小ささで軽量であることに比べる
と、ブロックアイスは格段に大きな重量を有しているこ
とになる。このため、前記角氷の場合は、そのまま貯氷
室に放出落下させても、衝撃音や氷の割れ等の問題は生
じなかった。しかるにブロックアイスの場合は、前述の
如く相当の重量と嵩寸法とを有しているために、これを
製氷機構から貯氷室に向けて放出すると、その放出落差
によっては、該アイスが貯氷室の底部に衝突した際に割
れてしまう難点がある。
【0006】また、ブロックアイスが貯氷室底部に衝突
する際に生ずる大きな衝撃音は、環境騒音となると共
に、頻繁な重量物の落下により貯氷室が破損するおそれ
がある等の難点も指摘される。加えて貯氷室にブロック
アイスを、スペース効率良く最大に貯留するには、該ア
イスを整列的に積重ねることが有効である。しかるに、
嵩張るブロックアイスをランダムに貯氷室に放出する
と、その有効ストック量が減じてしまう欠点がある。
【0007】そこで、前述した各種問題に対処する1つ
の提案が、本件出願人により、発明「ブロックアイス用
自動製氷機」として出願されている。先の出願に係る自
動製氷機は、筐体の内部背面側に、製氷機構と貯氷室と
の間を往復昇降可能な移送体を備えたリフター装置が配
設されている。この構成に係る自動製氷機によれば、製
氷機構で製造されたブロックアイスを、移送体を介して
貯氷室の氷塊放出位置まで移送して放出するので、ブロ
ックアイスを高い位置から落下させることがない。従っ
て、ブロックアイスが割れたり、大きな衝撃音が発生す
るのを有効に防止し得る。また移送体で移送したブロッ
クアイスを、貯氷室の下方から順次積層するよう放出し
得るので、貯氷室に効率良くブロックアイスを貯留する
ことができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記自動製氷機では、
ブロックアイスを受容した移送体が氷塊放出位置まで下
降した際に、該移送体に配設した放出機構が作動してブ
ロックアイスを貯氷室に向けて自動的に放出するよう構
成されている。しかるに、何等かの原因により氷塊放出
機構が正常に作動しなかった場合は、ブロックアイスが
残留したまま移送体が受容位置に向けて上昇し、該ブロ
ックアイスが移送体と製氷機構との間に噛み込まれるお
それがある。このときには、製氷機構や移送体が破損し
たり、また移送体の駆動手段に過大な負荷が加わること
による故障を招来する問題があった。また、ブロックア
イスが噛み込まれた状態を放置しておくと、製氷機構で
製造された新たなブロックアイスの製氷機構からの放出
が阻害され、以後の製氷運転ができなくなる問題があ
り、これらを如何に解決するか、が解決課題となってい
る。
【0009】
【発明の目的】この発明は、前述した課題に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、移送体
からブロックアイスが放出されたか否かを検出して移送
体を昇降移動することにより、ブロックアイスの噛み込
みを未然に防止し得る手段を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、筐体の上方
に配置した製氷機構でブロック状氷塊を製造し、この製
氷機構から放出した該氷塊を、該製氷機構の直下に昇降
自在に位置する移送体で受容し、この移送体を筐体下方
の放出位置まで下降させて、前記氷塊を該筐体に画成し
た貯氷室に放出貯留させるようにしたブロック状氷塊の
自動製氷方法において、前記ブロック状氷塊を受容した
移送体が放出位置まで下降した後に、その放出位置で該
氷塊を放出することなく再上昇する場合は、氷塊受容位
置に配設した検知手段により該氷塊の存在を検出し、前
記検知手段がブロック状氷塊を検出したときは、前記移
送体を放出位置まで再下降させて停止させることを特徴
とする。
【0011】同じく前述の課題を克服し、所期の目的を
好適に達成するため本願の別の発明は、筐体の上方に配
置した製氷機構でブロック状氷塊を製造し、この製氷機
構から放出した該氷塊を、該製氷機構の直下に昇降自在
に位置する移送体で受容し、この移送体を筐体下方の放
出位置まで下降させて、前記氷塊を該筐体に画成した貯
氷室に放出貯留させるようにしたブロック状氷塊の自動
製氷方法において、前記ブロック状氷塊を受容した移送
体が放出位置まで下降した後に、その放出位置で該氷塊
を放出することなく再上昇する場合は、氷塊受容位置に
配設した検知手段により該氷塊の存在を検出し、前記検
知手段がブロック状氷塊を検出したときは、前記移送体
を放出位置まで再下降させて停止させ、その後に前記移
送体を所定時間毎に氷塊受容位置と氷塊放出位置との間
で昇降させて、前記検知手段によるブロック状氷塊の検
出を再確認し、 前記検知手段がブロック状氷塊を検出
しないときは、前記移送体を氷塊受容位置まで上昇復帰
させることを特徴とする。
【0012】この氷噛み防止方法を好適に実施するため
に、本願の更に別の発明に係る自動製氷機の氷噛み防止
装置は、筐体の内部上方に配置され、ブロック状の氷塊
を製造する製氷機構と、筐体内部に昇降自在に配設さ
れ、前記製氷機構から放出されたブロック状氷塊を受け
た後、これを該筐体の内部下方に画成した貯氷室に放出
貯留する移送体と、前記製氷機構から放出されるブロッ
ク状氷塊を受入れる受容位置と、前記貯氷室へ該氷塊を
放出する放出位置との間で、前記移送体を往復昇降させ
る駆動手段と、前記ブロック状氷塊の受容位置であっ
て、かつ前記製氷機構から移送体へ放出される該氷塊と
は干渉しない個所に配設され、該移送体に移載したブロ
ック状氷塊が、前記放出位置で放出されることなく再上
昇するのを検出する検知手段とからなり、前記検知手段
がブロック状氷塊を検出した際に、前記駆動手段を逆付
勢することにより、該移送体を再度放出位置まで下降さ
せるよう構成したことを特徴とする。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る自動製氷機の氷噛み防止
方法とその装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図
面を参照しながら以下説明する。 (全体構成について)図1は、実施例に係るブロックアイ
ス用自動製氷機の縦断側面図であって、筐体10の内部
上方に、所定寸法のブロックアイス11を連続的に製造
する製氷機構12が配置され、該製氷機構12の下方
に、ブロックアイス11を積層状態で貯留可能な貯氷室
13が画成されている。また貯氷室13の下方に、圧縮
機14や凝縮器等からなる冷凍機構16が配置され、該
冷凍機構16から前記製氷機構12の蒸発器17(後述)
に冷媒が供給されるよう構成されている。
【0014】前記貯氷室13の前面側に位置する筐体壁
面に開口10aが開設され、該開口10aは外扉18に
より全面的に開閉自在に閉塞されるようになっている。
また外扉18の内側に臨む筐体10に、開口10aを部
分的に閉成可能な内扉19が上下方向に複数配設され、
各内扉19は外扉18を開放した状態で個々に開放し得
るよう構成されている。すなわち、貯氷室13に積層貯
留されたブロックアイス11の積層レベルに応じて内扉
19を使い分けることにより、貯氷室13からのブロッ
クアイス11の取出しを容易に行なうことができる。
【0015】なお、前記冷凍機構16を筐体10の下方
に配置したことにより、貯氷室13および開口10a
は、筐体10の高さ寸法を高くすることなく据付け面か
ら所要高さだけ上方に設けることができる。これによ
り、貯氷室13の底部近傍からブロックアイス11を取
出すに際し、作業者は腰を屈める必要がなく、楽な姿勢
での取出しを行ない得る。また、重量のある冷凍機構1
6を筐体10の下方に配置したことにより、製氷機自体
が安定する利点を有する。
【0016】前記筐体10の内部背面側には、前記製氷
機構12と貯氷室13との間を往復昇降可能にリフター
装置20が配設されている。このリフター装置20は、
後述の如く、製氷機構12で製造したブロックアイス1
1を貯氷室13の氷塊放出位置まで移送して、当該ブロ
ックアイス11を貯氷室13に静かに放出するべく機能
する(図2参照)。
【0017】(製氷機構について)前記筐体10の内部上
方は、図1に示す如く、仕切り板21により前面側収納
空間22と背面側収納空間23とに画成され、前記貯氷
室13に連通する背面側収納空間23に、熱伝導率の良
好な金属を材質とする角筒状の製氷室24が垂直に配設
固定されている。この製氷室24の内部には、図3に示
す如く、縦方向に延在する仕切り板25が長手方向に所
定間隔離間して複数配設され、製氷室24の内部に複数
(実施例では3つ)の製氷小室24aを並列的に画成して
いる。なお仕切り板25の下端は、製氷室24の下端か
ら僅か上方に臨むよう寸法設定され、各製氷小室24a
に生成したブロックアイス11をその下端部で相互に連
結するよう構成してある。更に製氷室24の対向する外
側面には、図1に示す如く、前記冷凍機構16から導出
した蒸発器17が蛇行状に密着固定され、当該冷凍機構
16の運転により蒸発器17における気化冷媒の熱交換
が促進されて、製氷室24が氷点下にまで冷却されるよ
うになっている。なお蒸発器17には除氷運転に際して
冷凍系の弁の切換えによりホットガスが供給されて、製
氷室内壁とブロックアイス11との氷結の融解を促進す
るよう構成されている。
【0018】前記前面側収納空間22の下方には、図1
に示す如く、製氷水タンク26が配設され、このタンク
26から循環ポンプ(図示せず)を介して導出した製氷水
供給管28は、前記製氷室24の上部に着脱自在に配設
した製氷水散水器29の内部に設けた散水パイプ30に
連通接続されている(図3参照)。この散水パイプ30に
は、複数の散水孔30aが所定のパターンで穿設され、
製氷水タンク26から散水パイプ30にポンプ圧送され
た製氷水は、散水孔30aを介して前記各製氷小室24
aに均一に散布供給される。
【0019】前記製氷水散水器29の上部には、外部水
道系に接続する除氷水供給管32が連通接続された除氷
水散水器31が配設され、該除氷水散水器31における
製氷水散水器29の外側に臨む底面に、複数の除氷水散
水孔31aが穿設されている。従って、除氷運転に際し
て除氷水供給管32の給水弁(図示せず)を開放すること
により、該除氷水供給管32を介して除氷水散水器31
に供給された常温の除氷水は、除氷水散水孔31aを介
して製氷水散水器29の外側面および製氷室24の外側
に散布供給されて流下し、各製氷小室24aの内壁面と
ブロックアイス11との氷結の融解促進を図るようにな
っている。なお、製氷室24の外側を流下した除氷水
は、後述する集水板34を介して製氷水タンク26に回
収されて、製氷水として使用される。
【0020】前記製氷水散水器29には、図3に示す如
く、フロートスイッチ35が配設されており、このスイ
ッチ35は、前記製氷小室24aにブロックアイス11
が生成されて製氷水が製氷室24の下方に流下しなくな
った際に、散水器29の内部に貯留される製氷水の水位
が所定レベルまで上昇したことを検出して、製氷運転か
ら除氷運転に切換えるべく機能する。また製氷機構12
では、後述する貯氷完了検知スイッチSW5が作動した
際に、製氷機構12でのブロックアイス11の製造を停
止した状態で、貯氷室13の冷却のみを行なう保冷運転
を行ない得るようになっている。なお保冷運転とは、前
記製氷室24に製氷水を供給しない状態で蒸発器17に
冷媒を循環させて該製氷室24を冷却すると共に、後述
する送風ファン59の運転により製氷室24との間で熱
交換を行なった冷気を貯氷室13に循環させる運転をい
う。
【0021】(集水板について)前記製氷機構12におけ
る製氷室24の真下には、図1に示す如く、筐体内部の
固定部44に回動自在に枢支された集水板34が臨んで
いる。この集水板34は、常には右下方(図1において)
に臨む製氷水タンク26に向けて下方傾斜するように、
弾性部材(図示せず)により付勢されている。そして、製
氷運転に際して製氷室24で氷結するに到らなかった製
氷水は、当該集水板34を介して製氷水タンク26に回
収される。また、除氷運転に際して製氷室24の外側を
流下した除氷水も、製氷水と同様に集水板34を介して
製氷水タンク26に回収されるようになっている。なお
集水板34は、除氷運転により製氷小室24aから剥離
落下したブロックアイス11を、リフター装置20の移
送体47(後述)に案内する案内部材としても機能する。
すなわち集水板34上にブロックアイス11が落下する
と、集水板34は弾性部材の弾力に抗して反時計方向に
傾動し、ブロックアイス11は集水板34の底面を滑落
してリフター装置20の移送体47(後述)に円滑に収容
される。またブロックアイス11が集水板34から離間
すると、該集水板34は弾性部材により元の待機位置
(図1に示す位置)に復帰する。
【0022】前記集水板34に近接する位置には、該集
水板34が製氷水タンク26に向けて傾斜する待機位置
を検出(ON)する除氷完了検知スイッチSW1と、該集
水板34が製氷室24から落下するブロックアイス11
により傾動される放出位置を検出(ON)する氷落下検知
スイッチSW2とが配設されている。そして、除氷完了
検知スイッチSW1および氷落下検知スイッチSW2のO
N−OFF作動により、除氷運転から製氷運転に切換え
る制御が行なわれるようになっている。なお氷落下検知
スイッチSW2は、前記リフター装置20のブレーキ付
モータ46(後述)を始動させる機能も兼ねる。
【0023】(リフター装置について)前記筐体10の内
部背面側には、図1に示す如く、前記製氷機構12で製
造したブロックアイス11を、筐体10の内部下方に画
成した貯氷室13の氷塊放出位置まで移送して放出する
リフター装置20が配設されている。このリフター装置
20は、前記製氷室24から落下したブロックアイス1
1を受入れる受容位置(図1)と、ブロックアイス11を
貯氷室13に放出する放出位置(図2)との間を昇降移動
する移送体47を備えている。
【0024】前記筐体10の左右両側に凹溝48,48
(一方のみ図示)が形成され、該凹溝48内にガイドロッ
ド49が夫々垂直に立設され、各ガイドロッド49に移
動体50が摺動自在に配設されている。そして両移動体
50,50間に断面L形状の移送体47が配設され、こ
の移送体47は、前記集水板34を滑落する複数(実施
例では3個)のブロックアイス11を並列かつ起立状態
で受容し得る。なお前記移送体47の底面47aは、前
方(貯氷室13を指向する方向)に向けて下方傾斜し、該
移送体47に配設した氷塊放出機構51が作動した際
に、図2に示す如く、移送体47に収容されているブロ
ックアイス11を前方に向けて円滑に滑落させ得るよう
構成されている。
【0025】また前面側収納空間22にブレーキ付モー
タ46が配置され、該モータ46により巻取りおよび繰
出しがなされるワイヤ52,52の端部が、前記移動体
50,50に連結されて、移送体47が前記製氷室24
の直下に懸吊支持されるようになっている。従ってモー
タ46を正逆付勢することにより、移送体47はガイド
ロッド49,49に沿って昇降移動する。なお符号53
は、ワイヤ52の案内ローラを示す。
【0026】前面側の収納空間22におけるワイヤ52
の移動経路に近接する位置に、製氷機構12で製造した
ブロックアイス11を受容した移送体47が氷塊放出位
置に到来して下降が阻止された際に、ワイヤ52の緩み
を検出する下降停止スイッチSW3が配設され、該スイ
ッチSW3の検出信号に基づいてブレーキ付モータ46
が停止制御されるようになっている。また、停止制御さ
れたモータ46は、所定時間遅延後、逆転方向に付勢さ
れて、移送体47を上昇移動させるよう設定されてい
る。更に貯氷室13内には、図1に示す如く、受容位置
に臨む移動体50を検出可能な上昇停止スイッチSW4
が配設され、この上昇停止スイッチSW4は、ブロック
アイス11を放出して上昇する移送体47が、該ブロッ
クアイス11の受容位置に到来したことを検出して、前
記ブレーキ付モータ46を停止制御するべく機能する。
なお、移送体47の下降および上昇に際しては、安全の
ためにブザーを鳴らし、リフター装置20が作動してい
ることを作業者に覚知させることが推奨される。
【0027】前記移送体47には、図2に示す如く、該
移送体47が下降して氷塊放出位置に到来した際に、内
部に受容されているブロックアイス11を貯氷室13に
向けて放出する氷塊放出機構51が配設されている。こ
の氷塊放出機構51は、前記両移動体50,50に摺動
自在に配設した支持棒54,54と、両支持棒54,54
の移動体50,50の上方に臨む上端間に架設された支
持バー55とを備えている。また図4に示す如く、支持
棒54,54の下端間に固定板56が配設されると共
に、該固定板56に、貯氷室13に向けて延出する可動
板57が蝶番58を介してその先端が下方に向けて回動
可能に配設されている。そして、この氷塊放出機構51
は、常には固定板56や可動板57等の自重により支持
バー55が移動体50,50の上面に当接した状態で垂
下し、この状態で支持バー55が移送体47に受容され
たブロックアイス11の前面側を支持するよう設定され
ている。
【0028】すなわち、移送体47が下降して可動板5
7が貯氷室13の底面または既に貯留されているブロッ
クアイス11に当接してその下降が阻止されると、支持
棒54,54および支持バー55に対して移送体47の
みが下降することとなり、これに伴って支持バー55が
相対的に上昇する。そして移送体47の底面47aに対
して支持バー55が所定距離だけ離間すると、図2に示
す如く、移送体47に収容されているブロックアイス1
1は底面47aを滑落して貯氷室13に放出される。な
お、貯氷室13に放出されたブロックアイス11の後端
部が前記可動板57の上に乗ったままの状態となる場合
があるが、該可動板57は貯氷室13を指向する先端が
下方に回動可能に構成されているので、ブロックアイス
11の放出後の移送体47の上昇に支障を来たすことは
ない。
【0029】また前記可動板57の筐体背面側を指向す
る部位は、無負荷状態で下方傾斜するよう設定され、前
記移送体47から滴下した水滴を筐体10の背面側に流
下させるようになっている。これにより、移送体47か
ら滴下する水滴が貯氷室13に貯留されているブロック
アイス11の上に落下するのを未然に防止し得る。
【0030】前記移送体47の下降経路に臨む貯氷室1
3の側壁に、例えば前記移動体50を検出可能な水切り
停止スイッチSW6が配設されている。この水切り停止
スイッチSW6は、ブロックアイス11を受容した移送
体47を検出した際に、前記ブレーキ付モータ46を所
定時間だけ停止させ、ブロックアイス11を受容した移
送体47を貯氷室13内において停止させるべく機能す
る。すなわち、貯氷室13内の冷気にブロックアイス1
1を所定時間晒すことにより、該アイス11の表面に付
着する水滴を除去するよう構成されている。なお水切り
停止スイッチSW6は、移送体47の下降時にのみ機能
するよう設定されている。
【0031】(氷噛み検知スイッチについて)前記集水板
34の下面には、前記氷塊放出位置から受容位置に向け
て上昇する移送体47にブロックアイス11が残留して
いるか否かを検出して、前記ブレーキ付モータ46の作
動制御を行なう氷噛み検知スイッチSW7が配設されて
いる。すなわち、図4および図5に示す如く、集水板3
4が待機位置に臨んでいる状態(除氷完了検知スイッチ
SW1がON)において、放出位置から受容位置に向けて
上昇する移送体47にブロックアイス11が残留してい
る場合に、該ブロックアイス11の上端部が氷噛み検出
スイッチSW7の検知片63に当接してこれをON作動
させるようになっている。そしてこの場合は、前記ブレ
ーキ付モータ46を一旦停止させた後、逆方向(移送体
47を下降させる正転方向)に付勢して移送体47を再
度放出位置まで下降させる制御を行なう。
【0032】なお、前記製氷室24から落下したブロッ
クアイス11が受容位置に臨む移送体47に受容される
際には、集水板34はブロックアイス11により傾動さ
せられるので、該ブロックアイス11により氷噛み検知
スイッチSW7が作動されることはない。また移送体4
7に残留しているブロックアイス11が氷噛み検知スイ
ッチSW7を作動する際の移送体47の位置は、ブロッ
クアイス11の受容位置より下方に設定されていること
は勿論である。
【0033】また実施例では、前記移送体47が受容位
置まで上昇することなく、該移送体47に残留するブロ
ックアイス11により氷噛み検知スイッチSW7が連続
して3回作動された場合は、移送体47が氷塊放出位置
に到来した時点でリフター装置20の運転を停止させる
よう構成してある(図8参照)。すなわち、ブロックアイ
ス11が残留する移送体47が受容位置まで上昇するこ
とにより、該ブロックアイス11が移送体47と前記製
氷室24や集水板34等との間に噛み込まれて、各部材
を破損させたり、前記ブレーキ付モータ46に過大な負
荷が加わることによる故障の発生を未然に防止し得るも
のである。また、移送体47が氷塊放出位置で異常停止
(リフター装置20の運転停止)した際には、例えば筐体
10の天板に配設した異常ランプ65を点灯して、作業
者に異常を覚知させるよう設定してある。更に、移送体
47が異常停止した場合は、前記製氷機構12でブロッ
クアイス11を製造する製氷・除氷運転を停止して、貯
氷室13のみを冷却する保冷運転に切換えるよう設定し
てある。これにより、ブロックアイス11が残留してい
る移送体47の上に、製氷機構12で製造された新たな
ブロックアイス11が落下するのを防止すると共に、既
に貯氷室13に貯留されているブロックアイス11が融
解するのを防ぐことができる。なお、氷噛み検知スイッ
チSW7が1回作動されたときに、移送体47を氷塊放
出位置まで下降させてリフター装置20の運転を停止す
るよう設定してもよい。
【0034】前記氷噛み検知スイッチSW7は、集水板
34の幅方向(製氷室24における製氷小室24aの並
ぶ方向)に所定長さに亘って臨み、移送体47に受容さ
れる3個のブロックアイス11の内の1個でも残留して
いれば、これを検出し得るよう構成されている。また検
知スイッチSW7は、ゴム等の緩衝材64により被覆さ
れ、ブロックアイス11が当接する際にスイッチSW7
に加わる負荷を少なくするよう設定してある。
【0035】ここで、深夜等のように作業者が居ない状
態で自動製氷機を運転している場合に、前述した如く移
送体47が異常停止すると、それ以後は新たなブロック
アイス11は製造されない。また、前記移送体47の異
常停止により異常ランプ65が点灯しても作業者が周囲
に居ない場合は、該作業者が気付くまでの間は新たなブ
ロックアイス11の製造が行なわれない。この結果とし
て、貯氷室13に満杯となる量のブロックアイス11を
製造するのに要する時間が長く掛かることとなる。そこ
で実施例では、移送体47が異常停止した際にカウント
を開始する復帰タイマTを配設し、該タイマTが設定時
間をカウントアップした際に、前記ブレーキ付モータ4
6を始動させるよう設定してある。また復帰タイマT
は、前記氷噛み検知スイッチSW7が3回検出作動した
際にリセットされて、移送体47の異常停止によりカウ
ントを開始する動作を反復するよう設定されている。
【0036】すなわち、作業者が居なくても、移送体4
7が異常停止してから所定時間毎に移送体47を再度往
復昇降させ得るので、この往復昇降の間に残留するブロ
ックアイス11を貯氷室13に放出させることが可能と
なる。また移送体47からブロックアイス11が放出さ
れ、該移送体47が受容位置に戻った際には、保冷運転
から製氷・除氷運転に切換えられるよう設定されてい
る。これにより、移送体47の異常停止が長期に亘って
継続することに起因する、新たなブロックアイス11を
製造しないロスタイムを短くすることが可能となる。な
お製氷機にリセットボタン66を設け、前記移送体47
が異常停止した際に、該リセットボタン66を押すこと
により、リフター装置20の運転停止を解除すると共
に、保冷運転から製氷・除氷運転に手動で切換えるよう
にしてもよい。
【0037】(送風ファンについて)前記背面側収納空間
23には、図1に示す如く、前記貯氷室13の空気を吸
引して製氷室24に向けて吹付ける送風ファン59が配
設されている。この送風ファン59は、製氷運転に際し
て作動すると共に、製氷運転から除氷運転に切換わった
際に停止するよう制御される。すなわち、製氷運転に際
して冷却される製氷室24および蒸発器17に吹付けて
熱交換を行なわせた冷気を貯氷室13に循環することに
より、該貯氷室13を冷却するようになっている。ま
た、除氷運転の際に送風ファン59は停止されるので、
加温された空気を貯氷室13に循環して室温を上昇させ
ることはなく、貯氷室13を常に低温に保持することが
できる。
【0038】更に送風ファン59は、貯氷室13の内部
に配設した室内サーモThによりON−OFF制御が行
なわれて、室内温度を一定に保つようになっている。ま
た前記保冷運転中に、製氷室24に付着する霜を除去す
るための除霜運転(蒸発器17にホットガスを循環させ
る運転)が行なわれている間は、送風ファン59の運転
が停止されるよう設定してある。
【0039】(貯氷室について)前記製氷機構12の下方
に画成した貯氷室13の底部13aは、図1に示す如
く、前面側に向けて下方傾斜するよう設定され、前記移
送体47から放出されたブロックアイス11を、貯氷室
13の前面側から順に貯留し得るようになっている。ま
た底部13aには水切り用のスノコ62が配置されると
共に、傾斜下端部に室外に延出する排水管61が配設さ
れている。すなわち、貯氷室13に積層貯留されたブロ
ックアイス11が融解した際に生ずる融解水は、排水管
61を介して機外に排出される。
【0040】前記貯氷室13には、図1に示す如く、該
貯氷室13に積層貯留されたブロックアイス11が一定
量(満杯状態)に達したことを検出する貯氷完了検知スイ
ッチSW5が配設されている。この検知スイッチSW
5は、製氷運転の反復によりブロックアイス11の貯留
レベルが一定量に達したことを検知すると、図示しない
制御手段を介して製氷・除氷運転から貯氷室13の保冷
運転に切換えるべく機能する。
【0041】
【実施例の作用】次に、実施例に係るブロックアイス用
自動製氷機の作用につき、図6および図7のフローチャ
ートを参照して説明する。なお、図6は製氷機全体の運
転に係るチャートを示し、図7はリフター装置の運転に
係るチャートを示す。
【0042】製氷運転の準備状態では、図1に示す如
く、前記集水板34は待機位置に臨むと共に、リフター
装置20の移送体47は受容位置に臨んでいる。また、
前記貯氷完了検知スイッチSW5は貯氷完了を検知して
いないと共に、製氷水タンク26中には所定量の製氷水
が貯留されているものとする。
【0043】(製氷運転について)この状態で自動製氷機
の製氷運転を開始すると、図6に示すステップ201
(以下「ステップ」を「S」と称する)で、製氷室24にブロ
ックアイス11を製造する製氷運転が行なわれる。すな
わち、前記製氷室24に設けた蒸発器17に冷媒が循環
供給され、当該製氷室24の冷却がなされる。また図1
に示す送風ファン59が運転を開始し、製氷室24およ
び蒸発器17との間で熱交換の行なわれた冷気を、前記
貯氷室13に循環供給することにより該貯氷室13の冷
却が行なわれる。
【0044】前記製氷水タンク26の製氷水は、前記循
環ポンプの駆動により製氷水供給管28を介して散水パ
イプ30にポンプ圧送され、該パイプ30の製氷水散水
孔30aを介して各製氷小室24aの内面に散布供給さ
れる。供給された製氷水は、各製氷小室24aの内壁面
に接触して冷却されつつ流下し、前記集水板34を介し
て製氷水タンク26に戻され再度の循環に供される。そ
して製氷水の循環が反復される内に、各製氷小室24a
の内壁面で製氷水が凍結して氷層が形成される。
【0045】製氷運転が進行して、製氷小室24aに完
全なブロックアイス11が成長すると、図3に示す如
く、製氷小室24aの開口が塞がれて散布供給される製
氷水は製氷小室24aの下方に流下しなくなる。これに
より製氷水は製氷水散水器29内に貯留されて水位が次
第に上昇するに到る。この水位の上昇を前記フロートス
イッチ35が検出し、製氷水の循環供給を停止して製氷
運転を完了する。
【0046】(除氷運転について)次いで、図6のS20
2に進んでブロックアイス11を製氷室24から脱氷す
る除氷運転が行なわれる。すなわち、前記冷凍系の弁の
切換えにより蒸発器17にホットガスを供給して製氷室
24を加熱する。また、前記除氷水供給管32を介して
除氷水散水器31に除氷水を供給する。この除氷水は、
除氷水散水孔31aを介して製氷水散水器29の外側面
に散布供給された後、製氷室24の外側面を流下して、
各製氷小室24aの内壁面とブロックアイス11との氷
結面の融解を促進させる。製氷室24の外側を流下した
除氷水は、前記集水板34を介して前記製氷水タンク2
6に落下貯留される。また除氷運転に切換わると、前記
送風ファン59は停止制御され、除氷運転により加温さ
れた空気が貯氷室13に供給されるのを防止し、貯氷室
13を低温に保つようになっている。
【0047】除氷運転が進行して各製氷小室24aの内
壁面とブロックアイス11との氷結面が融解すると、該
ブロックアイス11は、自重により製氷小室24aから
剥離して前記集水板34に落下する。そして、該集水板
34を傾動させつつ滑落したブロックアイス11は、前
記リフター装置20の移送体47に起立状態で受容され
る。
【0048】また集水板34が傾動して前記氷落下検知
スイッチSW2がON作動すると、前記冷凍系の弁が切
換えられて、前記蒸発器17へのホットガスの供給が停
止する。そして、集水板34からブロックアイス11が
離間し、該集水板34が待機位置に復帰して前記除氷完
了検知スイッチSW1をON作動することによって、図
6のS203に進んで前述した製氷運転が開始される。
【0049】(リフター装置によるブロックアイスの移
送について)次に、リフター装置によるブロックアイス
の移送運転につき、殊に図7のフローチャートを参照し
て説明する。
【0050】前記集水板34の傾動により氷落下検知ス
イッチSW2がON作動すると、S101で前記ブレー
キ付モータ46を正転方向に付勢し、ブロックアイス1
1を受容した移送体47を下降させる。また、移送体4
7が所定高さだけ下降して前記水切り検知スイッチSW
6が前記移動体50を検出すると、前記ブレーキ付モー
タ46を所定時間だけ停止させ、移送体47に受容され
ているブロックアイス11の水切りを行なう。そして所
定時間経過後、ブレーキ付モータ46を正転方向に付勢
し、S102に移行する。
【0051】前記移送体47が貯氷室13の氷塊放出位
置まで到来すると、図2に示す如く、該移送体47に配
設した氷塊放出機構51が作動してブロックアイス11
が貯氷室13に放出される。また、移送体47が氷塊放
出位置に到来したことを前記下降停止スイッチSW3
検出すると、前記ブレーキ付モータ46を一旦停止し、
所定時間遅延後に逆転方向に付勢して移送体47を上昇
させる。
【0052】次にS103に進み、移送体47にブロッ
クアイス11が残留しているか否かを確認し、否定(N
O)であればS104に移行する。そして、前記上昇停
止スイッチSW4が前記移動体50を検出した時点で、
前記ブレーキ付モータ46を停止し、移送体47を受容
位置に保持して次のブロックアイス11の受容を待機さ
せる。
【0053】また前記S103で肯定(YES)の場合、
すなわち移送体47が氷塊放出位置まで下降した際に、
何等かの原因により氷塊放出機構51が作動せず、ブロ
ックアイス11が放出されないまま移送体47が上昇
し、図5に示す如く、該ブロックアイス11が前記氷噛
み検知スイッチSW7をON作動した場合は、S105
に進む。そして、S105で前記ブレーキ付モータ46
を正転方向に付勢し、ブロックアイス11が残留してい
る移送体47を再度下降させる。次いでS106で移送
体47が氷塊放出位置に到来したことを検出して下降を
停止した後、S107でブレーキ付モータ46を逆転方
向に付勢して移送体47を上昇させる。
【0054】次にS108で、移送体47にブロックア
イス11が残留しているか否かを再度確認し、否定(N
O)であれば、移送体47からブロックアイス11が放
出されているので、この場合にはS104に移行して移
送体47を受容位置で停止待機させる。またS108で
肯定(YES)であった場合は、S109で氷噛み検知ス
イッチSW7が連続して3回検出作動したか否かを確認
し、否定(NO)であれば、S105〜S108の動作を
繰返す。
【0055】前記S105〜S108の動作を繰返すこ
とにより、S109が肯定(YES)されると、S110
に進み、前記ブレーキ付モータ46を正転方向に付勢
し、ブロックアイス11が残留している移送体47を下
降させる。次にS111で、移送体47が氷塊放出位置
に到来したことを検出して下降を停止した後、S112
で前記ブレーキ付モータ46を停止してリフター装置2
0の運転を停止する。また、S113で前記異常ランプ
65を点灯して、作業者に異常を覚知させると共に、前
記復帰タイマTが設定時間のカウントを開始する(図8
参照)。なお、S112でリフター装置20の運転を停
止させた場合は、製氷・除氷運転から貯氷室13の保冷
運転に切換えられ(図6のS204からS205に進
む)、ブロックアイス11が残留している移送体47の
上に新たに製造されたブロックアイス11が落下するの
を防止すると共に、既に貯氷室13に貯留されるている
ブロックアイス11が融解するのを防止する。
【0056】前記復帰タイマTが設定時間をカウントア
ップすると、S114に進んでリフター装置20の運転
停止が解除され、S115で前記ブレーキ付モータ46
が逆転方向に付勢され、移送体47は受容位置に向けて
上昇される。そしてS106で、再び移送体47にブロ
ックアイス11が残留しているか否かを確認し、否定
(NO)、すなわち移送体47からブロックアイス11が
放出されていれば、S104に進んで、移送体47を受
容位置で停止待機させる。そしてこのときには、図6の
S206で否定(NO)されたこととなり、S202に進
んで除氷運転を行なった後、S203で製氷運転を再開
する。また前記異常ランプ65の点灯によって、復帰タ
イマTがタイムアップする前に作業者が異常に気付き、
移送体47からブロックアイス11を取出した後に前記
リセットボタン66を押せば、S114〜S116を経
た後、S104に進む。
【0057】また、S116で肯定(YES)されると、
S117で移送体47が下降されると共に、S118で
移送体47の下降が停止された後、S102に進んで前
述した動作を反復する。すなわち、例えば深夜等のよう
に作業者が居ない状態で自動製氷機を運転している場合
に、移送体47からブロックアイス11が放出されず、
前記氷噛み検知スイッチSW7の作用により移送体47
が氷塊放出位置で停止されても、復帰タイマTの作用に
より所定時間毎に移送体47の往復昇降を行なうことが
できる。これにより、その往復昇降の間に移送体47か
らブロックアイス11が放出されれば、製氷機構12で
のブロックアイス11の製造を再開することができ、ブ
ロックアイス11を製造しないロスタイムを短くするこ
とが可能である。なおS116で肯定(YES)されて移
送体47の往復昇降が行なわれている間は、保冷運転が
継続される(図6のS206で肯定(YES)されてS2
05に戻る)。
【0058】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る自動製
氷機の氷噛み防止方法およびその装置によれば、氷塊放
出位置から受容位置に向けて上昇する移送体にブロック
アイスが残留していることを検出して、移送体を再度放
出位置まで下降させるよう構成したものである。従っ
て、ブロックアイスが移送体と製氷機構等との間に噛み
込まれるのを未然に防止することができ、移送体や製氷
機構等が破損したり、移送体の駆動手段に過大な負荷が
加わって故障を発生するのを有効に防止し得る。また、
移送体に残留するブロック状氷塊により検知手段が連続
して所定回数作動されたときは、移送体を放出位置まで
下降して停止させた際に、製氷・除氷運転から貯氷室の
保冷運転に切換えられるので、作業者の異常覚知が遅れ
たとしても、ブロック状氷塊が残留している移送体の上
に新たに製造されたブロック状氷塊が落下するのを防止
すると共に、既に貯氷室に貯留されるているブロック状
氷塊が融解するのを防ぐことができる。
【0059】更に、ブロック状氷塊の放出不良により移
送体が放出位置で異常停止された以後に、所定時間毎に
移送体を受容位置と放出位置との間を往復昇降させるよ
うにしたので、ブロック状氷塊が製造されないロスタイ
ムを短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る氷噛み防止装置を備えたブロック
アイス用自動製氷機の縦断側面図である。
【図2】製氷機構で製造されたブロックアイスをリフタ
ー装置の移送体により貯氷室の氷塊放出位置まで移送し
て放出する状態を示す自動製氷機の縦断側面図である。
【図3】製氷機構の要部を示す縦断面図である。
【図4】移送体に残留しているブロックアイスが、氷噛
み検知スイッチを作動させる前の状態を示す要部概略説
明図である。
【図5】移送体に残留しているブロックアイスが、氷噛
み検知スイッチを作動させた状態を示す要部概略説明図
である。
【図6】自動製氷機のブロックアイスの製造に係る全体
のフローチャート図である。
【図7】リフター装置によるブロックアイスの移送運転
におけるフローチャート図である。
【図8】移送体からブロックアイスが放出されない状態
での運転状態のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
10 筐体 11 ブロックアイス 12 製氷機構 13 貯氷室 34 集水板 46 ブレーキ付モータ 47 移送体 SW7 氷噛み検知スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 藤原 久幸 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内 (72)発明者 石富 邦彦 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体(10)の上方に配置した製氷機構(12)
    でブロック状氷塊(11)を製造し、この製氷機構(12)から
    放出した該氷塊(11)を、該製氷機構(12)の直下に昇降自
    在に位置する移送体(47)で受容し、この移送体(47)を筐
    体下方の放出位置まで下降させて、前記氷塊(11)を該筐
    体(10)に画成した貯氷室(13)に放出貯留させるようにし
    たブロック状氷塊の自動製氷方法において、 前記ブロック状氷塊(11)を受容した移送体(47)が放出位
    置まで下降した後に、その放出位置で該氷塊(11)を放出
    することなく再上昇する場合は、氷塊受容位置に配設し
    た検知手段(SW7)により該氷塊(11)の存在を検出し、 前記検知手段(SW7)がブロック状氷塊(11)を検出したと
    きは、前記移送体(47)を放出位置まで再下降させて停止
    させることを特徴とする自動製氷機の氷噛み防止方法。
  2. 【請求項2】 前記検知手段(SW7)がブロック状氷塊(1
    1)を検出したときは、前記移送体(47)を氷塊受容位置と
    氷塊放出位置との間を所定回数だけ往復昇降させ、該検
    知手段(SW7)による検出動作が所定の回数反復された場
    合に、前記移送体(47)を放出位置まで再下降させて停止
    させる請求項1記載の自動製氷機の氷噛み防止方法。
  3. 【請求項3】 前記移送体(47)を放出位置で停止させた
    後に、前記製氷機構(12)での製氷運転または除氷運転
    を、前記貯氷室(13)の保冷運転に切換える請求項1また
    は2に記載の自動製氷機の氷噛み防止方法。
  4. 【請求項4】 筐体(10)の上方に配置した製氷機構(12)
    でブロック状氷塊(11)を製造し、この製氷機構(12)から
    放出した該氷塊(11)を、該製氷機構(12)の直下に昇降自
    在に位置する移送体(47)で受容し、この移送体(47)を筐
    体下方の放出位置まで下降させて、前記氷塊(11)を該筐
    体(10)に画成した貯氷室(13)に放出貯留させるようにし
    たブロック状氷塊の自動製氷方法において、 前記ブロック状氷塊(11)を受容した移送体(47)が放出位
    置まで下降した後に、その放出位置で該氷塊(11)を放出
    することなく再上昇する場合は、氷塊受容位置に配設し
    た検知手段(SW7)により該氷塊(11)の存在を検出し、 前記検知手段(SW7)がブロック状氷塊(11)を検出したと
    きは、前記移送体(47)を放出位置まで再下降させて停止
    させ、 その後に前記移送体(47)を所定時間毎に氷塊受容位置と
    氷塊放出位置との間で昇降させて、前記検知手段(SW7)
    によるブロック状氷塊(11)の検出を再確認し、 前記検知手段(SW7)がブロック状氷塊(11)を検出しない
    ときは、前記移送体(47)を氷塊受容位置まで上昇復帰さ
    せることを特徴とする自動製氷機の氷噛み防止方法。
  5. 【請求項5】 前記検知手段(SW7)がブロック状氷塊(1
    1)を検出しないで、前記移送体(47)を氷塊受容位置まで
    上昇復帰させたときは、除氷運転を経た後に製氷運転に
    移行するようにした請求項4記載の自動製氷機の氷噛み
    防止方法。
  6. 【請求項6】 筐体(10)の内部上方に配置され、ブロッ
    ク状の氷塊(11)を製造する製氷機構(12)と、 筐体内部に昇降自在に配設され、前記製氷機構(12)から
    放出されたブロック状氷塊(11)を受けた後、これを該筐
    体(10)の内部下方に画成した貯氷室(13)に放出貯留する
    移送体(47)と、 前記製氷機構(12)から放出されるブロック状氷塊(11)を
    受入れる受容位置と、前記貯氷室(13)へ該氷塊(11)を放
    出する放出位置との間で、前記移送体(47)を往復昇降さ
    せる駆動手段(46)と、 前記ブロック状氷塊(11)の受容位置であって、かつ前記
    製氷機構(12)から移送体(47)へ放出される該氷塊(11)と
    は干渉しない個所に配設され、該移送体(47)に移載した
    ブロック状氷塊(11)が、前記放出位置で放出されること
    なく再上昇するのを検出する検知手段(SW7)とからな
    り、 前記検知手段(SW7)がブロック状氷塊(11)を検出した際
    に、前記駆動手段(46)を逆付勢することにより、該移送
    体(47)を再度放出位置まで下降させるよう構成したこと
    を特徴とする自動製氷機の氷噛み防止装置。
  7. 【請求項7】 常には移送体(47)の真上に臨み、製氷機
    構(12)から放出されるブロック状氷塊(11)を受けて傾動
    しつつ該氷塊(11)を移送体(47)に案内する案内部材(34)
    を、前記製氷機構(12)と移送体(47)との間に傾動自在に
    配設し、この案内部材(34)の下面に前記検知手段(SW7)
    を配設してなる請求項6記載の自動製氷機の氷噛み防止
    装置。
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