JP2670931B2 - ブロックアイス用自動製氷機の運転制御方法 - Google Patents

ブロックアイス用自動製氷機の運転制御方法

Info

Publication number
JP2670931B2
JP2670931B2 JP35095691A JP35095691A JP2670931B2 JP 2670931 B2 JP2670931 B2 JP 2670931B2 JP 35095691 A JP35095691 A JP 35095691A JP 35095691 A JP35095691 A JP 35095691A JP 2670931 B2 JP2670931 B2 JP 2670931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
block
ice making
transfer body
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35095691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05157418A (ja
Inventor
佐吉 川角
千美 鳥谷
邦彦 石富
久幸 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP35095691A priority Critical patent/JP2670931B2/ja
Publication of JPH05157418A publication Critical patent/JPH05157418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2670931B2 publication Critical patent/JP2670931B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上部の製氷機構でブ
ロック状の氷塊(以下「ブロックアイス」という)を製造
し、得られたブロックアイスを移送体を介して下部の貯
氷室に放出貯留する自動製氷機の運転制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、自動製氷機で製造した正方形状の氷塊(角氷)を、飲
料中に浮かしたり、各種食材の冷却ベッドとして使用し
たりするようにしている。しかるに、該氷塊は定形であ
るため、前述した用途に使用した際には、視覚的な面白
味に乏しい印象を与えてしまう。そこで、所要寸法のブ
ロックアイスをアイスピックで突き割って不定形な氷塊
を得ることにより、視覚的な特異性を付与して顧客に高
級感を与え、商品価値を高めることが行なわれている。
【0003】このブロックアイスは、一般に大掛かりな
缶氷製造装置により工場生産されている。例えば、製氷
槽に満たしたブライン中にアイスカンを浸漬すると共
に、このアイスカンに製氷水を充填する。そして冷却器
により該ブラインを冷却すると、アイスカン中で水が凍
結するので、これをカンから取出すことにより、ブロッ
ク状の氷塊が得られるというものである。この氷塊は一
般に大き過ぎるので、所要のブロックに切断して需要者
に供給される。
【0004】このように従来、ブロックアイスを製造す
るには、大掛かりな工場設備が必要であったが、これを
簡易に製造するために、需要者向けのブロックアイス用
自動製氷機が提案されている。この自動製氷機は、筐体
の内部上方に備えた製氷機構で単一のブロックアイスを
製造し、得られたアイスを筐体の内部下方に画成した貯
氷室に放出貯留する基本構成となっている。
【0005】この自動製氷機で製造されるブロックアイ
スの寸法および重量は、例えば50mm×80mm×2
00mmで約800g程度となっている。在来の角氷
は、約36mm立方の小ささで軽量であることに比べる
と、ブロックアイスは格段に大きな重量を有しているこ
とになる。このため、前記角氷の場合は、そのまま貯氷
室に放出落下させても、衝撃音や氷の割れ等の問題は生
じなかった。しかるにブロックアイスの場合は、前述の
如く相当の重量と嵩寸法とを有しているために、これを
製氷機構から貯氷室に向けて放出すると、その放出落差
によっては、該アイスが貯氷室の底部に衝突した際に割
れてしまう難点がある。
【0006】また、ブロックアイスが貯氷室底部に衝突
する際に生ずる大きな衝撃音は、環境騒音となると共
に、頻繁な重量物の落下により貯氷室が破損するおそれ
がある等の難点も指摘される。加えて、貯氷室にブロッ
クアイスを、スペース効率良く最大に貯留するには、該
アイスを整列的に積重ねることが有効である。しかる
に、嵩張るブロックアイスをランダムに貯氷室に放出す
ると、その有効ストック量が減じてしまう欠点がある。
【0007】そこで、前述した各種問題に対処する1つ
の提案が、本件出願人により、発明「ブロックアイス用
自動製氷機」として出願されている。先の出願に係る自
動製氷機は、筐体の内部背面側に、製氷機構と貯氷室と
の間を往復昇降可能な移送体を備えたリフター装置が配
設されている。この構成に係る自動製氷機によれば、製
氷機構で製造されたブロックアイスを、移送体を介して
貯氷室の氷塊放出位置まで移送して放出するので、ブロ
ックアイスを高い位置から落下させることがない。従っ
て、ブロックアイスが割れたり、大きな衝撃音が発生す
るのを有効に防止し得る。また移送体で移送したブロッ
クアイスを、貯氷室の下方から順次積層するよう放出し
得るので、貯氷室に効率良くブロックアイスを貯留する
ことができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記自動製氷機では、
リフター装置の移送体でブロックアイスを移送するよう
構成してあるため、例えば製氷機構から移送体にブロッ
クアイスが放出されたときに自動製氷機の電源を切って
運転を停止した場合は、受容位置に臨む移送体にブロッ
クアイスが受容されたままの状態となってしまう。この
場合に、当該自動製氷機の電源を投入して運転を再開す
ると、移送体にブロックアイスが受容された状態で製氷
運転が開始される。この結果、製氷機構で製造された新
たなブロックアイスの製氷機構からの放出が阻害され、
以後の製氷運転ができなくなる問題がある。
【0009】
【発明の目的】この発明は、前述した課題に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、製氷運
転を開始する際には、常に移送体が空の状態となるよう
にして、製氷機構からのブロックアイスの放出が阻害さ
れるのを防止し得る運転制御方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、筐体の内部
上方に配設され、ブロック状の氷塊を製造する製氷機構
と、該製氷機構の下方に昇降自在に配設され、駆動手段
によりブロック状氷塊を受入れる受容位置および該氷塊
を筐体の内部下方に画成した貯氷室に向けて放出する放
出位置の間を往復昇降される移送体と、前記移送体に配
設され、該移送体が放出位置に到来した際に移送体に受
容されているブロック状氷塊を貯氷室に向けて放出する
氷塊放出機構とを備え、前記製氷機構で製造したブロッ
ク状氷塊を前記移送体を介して貯氷室に放出貯留するよ
うにした自動製氷機において、前記自動製氷機の電源を
投入した際に、前記駆動手段を付勢し、前記移送体を放
出位置まで下降させた後、該移送体を上昇して受容位置
に到来したときに駆動手段の運転を停止し、前記移送体
を受容位置に待機させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係るブロックアイス用自動製
氷機の運転制御方法につき、好適な実施例を挙げて、添
付図面を参照しながら以下説明する。
【0012】(全体構成について)図1は、実施例に係る
ブロックアイス用自動製氷機の縦断側面図であって、筐
体10の内部上方に、所定寸法のブロックアイス11を
連続的に製造する製氷機構12が配置され、該製氷機構
12の下方に、ブロックアイス11を積層状態で貯留可
能な貯氷室13が画成されている。また貯氷室13の下
方に、圧縮機14や凝縮器15等からなる冷凍機構16
が配置され、該冷凍機構16から前記製氷機構12の蒸
発器17(後述)に冷媒が供給されるよう構成されてい
る。
【0013】前記貯氷室13の前面側に位置する筐体壁
面に開口10aが開設され、該開口10aは外扉18に
より全面的に開閉自在に閉塞されるようになっている。
また外扉18の内側に臨む筐体10に、開口10aを部
分的に閉塞する内扉19が上下方向に複数配設され、各
内扉19は外扉18を開放した状態で個々に開放し得る
よう構成されている。すなわち、貯氷室13に積層貯留
されたブロックアイス11の積層状態に応じて内扉19
を使い分けることにより、貯氷室13からのブロックア
イス11の取出しを容易に行なうことができる。
【0014】なお、前記冷凍機構16を筐体10の下方
に配置したことにより、貯氷室13および開口10a
は、筐体10の高さ寸法を高くすることなく据付け面か
ら所要高さだけ上方に設けることができる。これによ
り、貯氷室13の底部近傍からブロックアイス11を取
出すに際し、作業者は腰を屈める必要がなく、楽な姿勢
での取出しを行ない得る。また、重量のある冷凍機構1
6を筐体10の下方に配置したことにより、製氷機自体
が安定する利点を有する。
【0015】前記筐体10の内部背面側には、前記製氷
機構12と貯氷室13との間を往復昇降可能にリフター
装置20が配設されている。このリフター装置20は、
後述の如く、製氷機構12で製造したブロックアイス1
1を貯氷室13の底部近傍まで移送して、当該ブロック
アイス11を貯氷室13に静かに放出するべく機能する
(図4参照)。
【0016】(製氷機構について)前記筐体10の内部上
方は、図1に示す如く、L型の画壁21により前面側収
納空間22と背面側収納空間23とに画成され、背面側
収納空間23は、その下方において前記貯氷室13に連
通している。背面側収納空間23には、平面において画
壁21側に開放する略コ字状に形成したブラケット63
が配設され、該ブラケット63に熱伝導率の良好な金属
を材質とする角筒状の製氷室24が垂直に配設固定され
ている。この製氷室24の内部には、図2に示す如く、
縦方向に延在する仕切り板25が長手方向に所定間隔離
間して複数配設され、製氷室24の内部に複数(実施例
では3つ)の製氷小室24aを並列的に画成している。
なお仕切り板25の下端は、製氷室24の下端から僅か
上方に臨むよう寸法設定され、各製氷小室24aに画成
したブロックアイス11をその下端部で相互に連結する
よう構成されている。更に製氷室24の対向する外側面
には、前記冷凍機構16から導出した蒸発器17が蛇行
状に密着固定され、当該冷凍機構16の運転により蒸発
器17における気化冷媒の熱交換が促進されて、製氷室
24が氷点下にまで冷却されるようになっている。
【0017】図1に示す如く、前記筐体10の内部背面
と対向するブラケット63に通孔63aが穿設されると
共に、該ブラケット63と筐体内部背面との間に貯氷室
13と連通する空間64が画成される。そして、後述す
る送風ファン59の作動により、貯氷室13内の空気
は、空間64および通孔63aを介して背面側収納空間
23に導入されるよう構成されている。なお、空間64
を除く背面側収納空間23と貯氷室13とは、後述する
集水板34を介して常には非連通状態に保たれるよう設
定してある。
【0018】前記製氷室24の上部に、製氷水散水器2
9が着脱自在に配設され、該散水器29の内部に配設し
た散水パイプ30には、後述する製氷水タンク26の循
環ポンプ27から導出した製氷水供給管28が接続され
ている(図2参照)。散水パイプ30には、複数の散水孔
30aが長手方向に沿って所要の配列で穿設され、製氷
水タンク26から散水パイプ30にポンプ圧送された製
氷水は、散水孔30aを介して前記各製氷小室24aに
均一に散布供給されるようになっている。
【0019】前記製氷水散水器29の上部には、除氷水
散水器31が配設され、該除氷水散水器31に外部水道
系に接続する除氷水供給管32が連通接続されている。
また除氷水散水器31の底面には、製氷水散水器29の
外側面側に臨む位置に複数の除氷水散水孔31aが穿設
されている。従って、除氷運転に際して除氷水供給管3
2の給水弁33(図3参照)を開放することにより、該除
氷水供給管32を介して除氷水散水器31に供給された
常温の除氷水は、除氷水散水孔31aを介して製氷水散
水器29の外側面および製氷室24の外側に散布供給さ
れて流下し、各製氷小室24aの内壁面とブロックアイ
ス11との氷結の融解促進を図るようになっている。な
お、製氷室24の外側を流下した除氷水は、後述する集
水板34を介して製氷水タンク26に回収されて、製氷
水として使用される。
【0020】ここで、製氷運転に際して各製氷小室24
aにブロックアイス11が生成されると、図2に示す如
く、製氷小室24aの開口が氷塊により塞がれ、散水パ
イプ30から供給される製氷水は製氷室24の下方に流
下しなくなる。このため、製氷水は製氷水散水器29の
内部に貯留されて水位は次第に上昇することになる。そ
こで、製氷水散水器29にフロートスイッチ35を配設
し、該散水器29に貯留される製氷水の水位の上昇をフ
ロートスイッチ35で検出して、製氷運転から除氷運転
に切換えるよう構成されている。また製氷室24の外壁
には除氷サーモTh1が配設され、該除氷サーモTh
1は、除氷運転および除霜運転(後述)により製氷室24
が設定温度まで加熱された際にOFF作動して、前記給
水弁33を閉成して除氷水の供給を停止するべく機能す
る(図6および図7参照)。
【0021】(製氷水タンクについて)前記前面側収納空
間22を画成する画壁21の底面に製氷水タンク26が
配設され、このタンク26から循環ポンプ27を介して
導出した製氷水供給管28が、前記製氷水散水器29に
連通接続されている。そして製氷運転に際して、循環ポ
ンプ27によりタンク内の製氷水が製氷水散水器29に
圧送される。この製氷水タンク26の内部には、図1に
示す如く、上下方向に連通する案内通路26aが形成さ
れ、後述する冷気通路65から吹出される冷気を、前記
貯氷室13に案内するよう構成してある。また製氷水タ
ンク26の下方には、所定間隔離間して露受け皿66が
配設され、製氷水タンク26の底面に結露した水滴を回
収して貯氷室13に滴下するのを防止するようになって
いる。なお、露受け皿66の前記案内通路26aの下方
に臨む部位に複数の通孔66aが穿設され、案内通路2
6aからの冷気を分散した状態で貯氷室13に吹出させ
るよう設定されている。
【0022】(冷凍系について)図3は、冷凍系の概略構
成を示し、前記冷凍機構16の圧縮機14で圧縮された
気化冷媒は、吐出管36を経て凝縮器15で凝縮液化
し、膨張弁37を経て前記蒸発器17中で一挙に膨張し
て蒸発することにより、製氷室24との熱交換を行なっ
て各製氷小室24aを氷点下にまで冷却させる。そし
て、蒸発器17で熱交換を行なった冷媒は、吸入管38
を介して圧縮機14に帰還するサイクルを繰り返す。
【0023】前記圧縮機14の吐出管36からホットガ
スの供給管39が分岐され、この供給管39はホットガ
ス弁40を経て蒸発器17の出口側(下側)に連通されて
いる。また膨張弁37と蒸発器17の入口側(上側)との
間に臨む管体41にホットガスの帰還管42が分岐さ
れ、この帰還管42はホットガス弁43を介して前記吸
入管38に連通されている。更に、吸入管38には、該
吸入管38と帰還管42との接続部より蒸発器17側に
切換弁62が配設されている。すなわち除氷運転に際し
て両ホットガス弁40,43を開放すると共に、切換弁
62を閉成することにより、圧縮機14から吐出される
高温冷媒(ホットガス)を蒸発器17に循環供給し、各製
氷小室24aを加温して小室内部に生成されるブロック
アイス11の周面を融解させ、各ブロックアイス11を
自重落下させる。なお、ホットガスを冷媒の供給方向と
は逆方向、すなわち蒸発器17の出口側(下側)から入口
側(上側)に向けて循環させることにより、除氷時間を短
かくすると共に、ブロックアイス11の上部側が融解し
て痩せてしまうのを防止するようになっている。
【0024】(集水板について)前記製氷機構12におけ
る製氷室24の真下には、図1に示す如く、筐体内部の
固定部44に回動自在に枢支した集水板34が臨んでい
る。この集水板34は、常には右下方(図1において)に
臨む製氷水タンク26に向けて下方傾斜するように、弾
性部材(図示せず)により付勢されている。そして、製氷
運転に際して製氷室24で氷結するに到らなかった製氷
水は、当該集水板34を介して製氷水タンク26に回収
される。また、除氷運転に際して製氷室24の外側を流
下した除氷水も、製氷水と同様に集水板34を介して製
氷水タンク26に回収するようになっている。
【0025】なお集水板34は、除氷運転により製氷小
室24aから剥離したブロックアイス11を、前記リフ
ター装置20の移送体47に案内する機能も兼ねてい
る。すなわち、製氷室24から落下したブロックアイス
11は、前記集水板34を傾動させつつ該集水板34の
底面を滑落して移送体47に円滑に収容される。また集
水板34が製氷水タンク26に向けて傾斜する待機状態
では、該集水板34により前記空間64を除く背面側収
納空間23と貯氷室13とを非連通状態に保つよう設定
してある。これにより、前記送風ファン59の作動時に
は、貯氷室13の空気は空間64およびブラケット63
の通孔63aを介して背面側収納空間23に吸込まれ、
該空気は通孔63aの前面に位置する製氷室24および
蒸発器17に効率的に接触して冷却されるようになって
いる。
【0026】前記集水板34に近接する位置には、該集
水板34が製氷水タンク26に向けて傾斜する待機位置
を検出する除氷完了検知スイッチSW1と、該集水板3
4が製氷室24から落下するブロックアイス11により
傾動される放出位置を検出する氷落下検知スイッチSW
2とが配設されている。そして、除氷完了検知スイッチ
SW1および氷落下検知スイッチSW2のON−OFF作
動により、除氷運転から製氷運転に切換える制御が行な
われるようになっている。なお氷落下検知スイッチSW
2は、前記リフター装置20のブレーキ付モータ46(後
述)を始動させる機能も兼ねる。
【0027】(送風ファンについて)前記画壁21には、
図1に示す如く、背面側収納空間23側に入口が形成さ
れると共に、前記製氷水タンク26に形成した案内通路
26aの上方に出口が形成される冷気通路65が形成さ
れている。この冷気通路65には、送風ファン59が着
脱自在に嵌挿され、該送風ファン59を作動することに
より、背面側収納空間23から吸引した冷気を、案内通
路26aを介して貯氷室13に吹出すよう設定されてい
る。
【0028】前記送風ファン59は、製氷運転に際して
作動し、背面側収納空間23から冷気通路65に吸引し
た冷気を、前記製氷水タンク26に形成した案内通路2
6aを介して貯氷室13に吹出すと共に、製氷運転から
除氷運転に切換わった際に停止するよう制御される(図
6参照)。すなわち、製氷運転に際して送風ファン59
が作動すると、前記貯氷室13の空気が前記空間64か
らブラケット63の通孔63aを介して背面側収納空間
23に導入され、該空気は製氷室24および蒸発器17
に接触して熱交換を行なって冷気となり、該冷気が冷気
通路65および案内通路26aを介して貯氷室13に吹
出されて循環することにより、該貯氷室13は冷却され
る。なお、除氷運転の際には送風ファン59は停止され
るので、加温された空気を貯氷室13に循環して室温を
上昇させることはなく、貯氷室13を常に低温に保持す
ることができる。
【0029】また送風ファン59は、製氷運転期間中に
おいては、貯氷室13に配設した室内サーモTh2(後
述)によりON−OFF制御され、室内温度を一定に保
ち得るよう構成されている。更に、該送風ファン59
は、後述する貯氷完了運転期間においても、蒸発器17
に冷媒を供給している際には運転され、除霜運転により
蒸発器17にホットガスが供給されている際には運転が
停止するよう制御されるようになっている。
【0030】(リフター装置について)前記筐体10の内
部背面側には、図1に示す如く、前記製氷機構12で製
造したブロックアイス11を、筐体10の内部下方に画
成した貯氷室13の氷塊放出位置まで移送して放出する
リフター装置20が配設されている。このリフター装置
20は、前記製氷室24から落下したブロックアイス1
1を受容する受容位置と、ブロックアイス11を貯氷室
13に放出する放出位置との間を昇降する移送体47を
備えている。
【0031】すなわち、前記筐体10の左右両側に凹溝
48,48(一方のみ図示)が形成され、該凹溝48内に
ガイドロッド49が夫々垂直に立設され、各ガイドロッ
ド49に移動体50が摺動自在に配設されている。そし
て両移動体50,50間に断面L形状の移送体47が配
設され、この移送体47は前記集水板34を滑落する複
数(実施例では3個)のブロックアイス11を並列かつ起
立状態で受容し得るよう構成されている。なお、移送体
47の底面47aは前方(貯氷室13を指向する方向)に
向けて下方傾斜し、該移送体47に配設した氷塊放出機
構51が作動した際に、移送体47に収容されているブ
ロックアイス11を前方に向けて円滑に滑落させ得るよ
う構成されている。
【0032】前記前面側収納空間22にブレーキ付モー
タ46が配置され、該モータ46により巻取りおよび繰
出しがなされるワイヤ52,52の端部が、対応の移動
体50,50に連結されて、移送体47は前記製氷室2
4の直下に懸吊支持されている。従ってモータ46を正
逆付勢することにより、移送体47はガイドロッド4
9,49に沿って昇降移動する。なお符号53は、ワイ
ヤ52の案内ローラを示す。またブレーキ付モータ46
は、前記氷落下検知スイッチSW2が集水板34の傾動
によりON作動した際に始動するよう制御される。
【0033】前記ワイヤ52の移動経路に近接する位置
に、製氷機構12で製造したブロックアイス11を受容
した移送体47が氷塊放出位置に到来して下降が阻止さ
れた際に生ずるワイヤ52の緩みを検出する下降停止ス
イッチSW3が配設され、該スイッチSW3の検出信号に
基づいてブレーキ付モータ46が停止制御されるように
なっている(図4参照)。また、停止制御されたモータ4
6は、所定時間遅延後、逆転方向に付勢されて、移送体
47を上昇移動させるよう設定されている。更に、貯氷
室13内には、図1に示す如く、例えば前記移動体50
を検出可能な上昇停止スイッチSW4が配設されてい
る。この上昇停止スイッチSW4は、ブロックアイス1
1を放出して上昇する移送体47が、製氷機構12から
放出されるブロックアイス11の受容位置に到来したこ
とを検出して、前記ブレーキ付モータ46を停止制御す
るべく機能する。
【0034】なお前記ブレーキ付モータ46は、自動製
氷機の電源を投入(ON)した際に強制的に付勢され、前
記移送体47を氷塊放出位置に向けて下降させるよう制
御されるようになっている。そして該ブレーキ付モータ
46は、前記下降停止スイッチSW3のON作動により
逆転されると共に、前記上昇停止スイッチSW4のON
作動により停止される。すなわち、自動製氷機の電源投
入時に、仮に移送体47にブロックアイス11が受容さ
れていても、該移送体47を氷塊放出位置に下降させる
ことにより該ブロックアイス11を貯氷室13に放出
し、氷塊受容位置に空の移送体47を臨ませることがで
きるものである。
【0035】前記移送体47には、図4に示す如く、該
移送体47が下降して氷塊放出位置に到来した際に、内
部に受容されているブロックアイス11を貯氷室13に
向けて放出する氷塊放出機構51が配設されている。こ
の氷塊放出機構51は、前記両移動体50,50に摺動
自在に配設した支持棒54,54における移動体50,5
0の上方に臨む上端間に架設され、移送体47に受容さ
れたブロックアイス11の前面側を支持する支持バー5
5を備えている。また支持棒54,54の下端間に固定
板56が配設されると共に、該固定板56に、貯氷室1
3に向けて延出する可動板57が蝶番58を介してその
先端が下方に向けて回動可能に配設されている。
【0036】すなわち、移送体47が下降して可動板5
7が貯氷室13の底面または既に貯留されているブロッ
クアイス11に当接してその下降が阻止されると、支持
棒54,54および支持バー55に対して移送体47の
みが下降することとなり、これに伴って支持バー55が
相対的に上昇する。そして移送体47の底面47aに対
して支持バー55が所定距離だけ離間すると、図4に示
す如く、移送体47に収容されているブロックアイス1
1は底面47aを滑落して貯氷室13に放出される。な
お、貯氷室13に放出されたブロックアイス11が前記
可動板57の上に乗ったままの状態となる場合がある
が、該可動板57は貯氷室13を指向する先端が下方に
回動可能に構成されているので、ブロックアイス11の
放出後の移送体47の上昇に支障を来たすことはない。
【0037】また前記可動板57の筐体背面側を指向す
る部位は、無負荷状態で下方傾斜するよう設定され、前
記移送体47から滴下した水滴を筐体10の背面側に流
下させるようになっている。これにより、移送体47か
ら滴下する水滴が貯氷室13に貯留されているブロック
アイス11の上に落下するのを未然に防止し得る。
【0038】(水切り停止スイッチおよび氷噛み検知ス
イッチについて)前記移送体47の下降経路に臨む貯氷
室13の外壁に、図1に示す如く、例えば前記移動体5
0を検出可能な水切り停止スイッチSW6が配設されて
いる。この水切り停止スイッチSW6は、ブロックアイ
ス11を受容した移送体47を検出した際に、前記ブレ
ーキ付モータ46を所定時間だけ停止させ、ブロックア
イス11を受容した移送体47を貯氷室13内において
停止させるべく機能する。すなわち、貯氷室13内の冷
気にブロックアイス11を所定時間晒すことにより、該
アイス11の表面に付着する水滴を除去するよう構成さ
れている。なお水切り停止スイッチSW6は、移送体4
7の下降時にのみ機能するよう設定されている。
【0039】前記集水板34の下面には、前記氷塊放出
位置から受容位置に向けて上昇する移送体47にブロッ
クアイス11が残留しているか否かを検出して、前記ブ
レーキ付モータ46の作動制御を行なう氷噛み検知スイ
ッチSW7が配設されている。すなわち、集水板34が
待機位置に臨んでいる状態(除氷完了検知スイッチSW1
がON)において、放出位置から受容位置に向けて上昇
する移送体47にブロックアイス11が残留している場
合に、該ブロックアイス11の上端部が氷噛み検知スイ
ッチSW7の検知片に当接してON作動させるようにな
っている。そしてこの場合は、前記ブレーキ付モータ4
6を一旦停止させた後、逆方向(移送体47を下降させ
る正転方向)に付勢して移送体47を再度放出位置まで
下降させる制御を行なう。
【0040】また実施例では、前記移送体47に残留す
るブロックアイス11により氷噛み検知スイッチSW7
が連続して3回作動された場合は、移送体47が氷塊放
出位置に到来した時点でリフター装置20の運転を停止
させると共に、ブザーやランプ等の警報手段を作動し
て、作業者に異常を覚知させるよう構成してある。
【0041】(貯氷室について)前記製氷機構12の下方
に画成した貯氷室13の底部13aは、図1に示す如
く、前面側に向けて下方傾斜するよう設定され、前記移
送体47から放出されたブロックアイス11を、貯氷室
13の前面側から順に貯留し得るようになっている。ま
た底部13aには、スノコ60が配設されると共に、傾
斜下端部に室外に延出する排水管61が配設されてい
る。すなわち、貯氷室13に積層貯留されたブロックア
イス11が融解した際に生ずる融解水は、スノコ60で
集水されて排水管61を介して機外に排出される。
【0042】前記貯氷室13には、図1に示す如く、該
貯氷室13に積層貯留されたブロックアイス11が一定
量(満杯状態)に達したことを検出する貯氷完了検知スイ
ッチSW5が配設されている。この検知スイッチSW
5は、製氷運転の反復によりブロックアイス11の貯留
レベルが一定量に達したことを検知すると、図示しない
制御手段を介して製氷・除氷運転から貯氷完了運転に移
行させるべく機能する。また貯氷室13の適宜位置に室
内サーモTh2が配設され、該サーモTh2により前記送
風ファン59のON−OFF制御が行なわれて、室内温
度を一定に保つようになっている。なお貯氷完了運転期
間中においては、室内サーモTh2により冷凍機構16
の運転制御が行なわれるよう設定している。
【0043】(貯氷完了運転期間中の保冷運転と除霜運
転との切換え手段について)なお実施例に係る自動製氷
機では、製氷・除氷運転が継続して貯氷室13がブロッ
クアイス11で満杯となり、前記貯氷完了検知スイッチ
SW5が作動して貯氷完了運転に移行した際に、前記冷
凍機構16および送風ファン59の運転を継続して貯氷
室13の保冷を行なうようになっている。この場合にお
いて、前記製氷室24を無負荷の状態で冷却すると、該
製氷室24や蒸発器17に霜が付着して室内空気との熱
交換効率が低下するので、定期的な除霜運転を必要とす
る。通常の製氷・除氷運転期間中は、前記フロートスイ
ッチ35による製氷完了検知により製氷運転から除氷運
転に切換わり、蒸発器17にホットガスが供給される
が、貯氷完了運転期間中はフロートスイッチ35は作動
しないので、これに代る切換え手段が必要となる。
【0044】そこで実施例の自動製氷機では、前記貯氷
完了検知スイッチSW5が作動した際にカウントを開始
する除霜タイマTを設け、該タイマTの設設時間(例え
ば1時間)のタイムアップにより蒸発器17にホットガ
スを供給する除霜運転を行なうよう構成されている。な
お除霜タイマTは、除霜運転が終了して再び保冷運転が
開始された際にリセットされて、カウントを開始するよ
う設定されている。
【0045】
【実施例の作用】次に、実施例に係るブロックアイス用
自動製氷機の作用につき説明する。なお、自動製氷機の
初期動作、製氷・除氷運転および貯氷完了運転の各作用
につき個別に説明する。
【0046】(自動製氷機の初期動作について)自動製氷
機の運転を開始するべく電源スイッチ(図示せず)を押す
と、図5に示す如く、所定時間(例えば2秒)後、前記ブ
レーキ付モータ46が正転方向に付勢され、前記移送体
47を下降させる。次いで移送体47が氷塊放出位置に
到来したことを前記下降停止スイッチSW3が検出する
と、ブレーキ付モータ46を一旦停止させ、所定時間
(例えば2秒)遅延後に逆転方向に付勢して、移送体47
を上昇移動させる。更に、氷塊放出位置から上昇する移
送体47が受容位置に到来したことを前記上昇停止スイ
ッチSW4が検出すると、ブレーキ付モータ46を停止
して、移送体47を受容位置に停止待機させる。そし
て、上昇停止スイッチSW4の検出により移送体47が
受容位置に停止したことを確認した後、製氷・除氷運転
が開始される。
【0047】すなわち、仮に移送体47にブロックアイ
ス11が受容された状態で自動製氷機の運転を停止(電
源OFF)した場合であっても、次に製氷機の運転を開
始(電源ON)する際に移送体47を氷塊放出位置まで下
降させる初期動作を行なわせることにより、受容位置に
空の移送体47を臨ませることができる。従って、製氷
機構12で製造された新たなブロックアイス11の放出
が阻害されるのを未然に防止し得るものである。
【0048】なお、前記初期動作においても、前記氷噛
み検知スイッチSW7が作動した場合は、移送体47の
昇降を所定回数(最高3回)繰返して、該移送体47に受
容されているブロックアイス11を確実に貯氷室13に
放出するようになっている。また、移送体47が昇降し
ている間は、ブザーを鳴らして作業者に覚知させるよう
設定してある。
【0049】(製氷・除氷運転期間について)次に、製氷
・除氷運転期間の作用につき、図6に示すタイミングチ
ャートを参照して説明する。なお、前記貯氷完了検知ス
イッチSW5は貯氷完了を検知しておらず、また製氷水
タンク26中には所定量の製氷水が貯留されているもの
とする。
【0050】(製氷運転について)前記初期動作が終了す
ると、前記製氷室24に設けた蒸発器17に冷媒が循環
供給され、当該製氷室24の冷却がなされる。また図1
に示す如く、冷気通路65に配設した送風ファン59が
運転を開始し、製氷室24および蒸発器17との間で熱
交換の行なわれた冷気を、前記貯氷室13に循環供給す
ることにより該貯氷室13の冷却が行なわれる。
【0051】前記製氷水タンク26の製氷水は、前記循
環ポンプ27の駆動により製氷水供給管28を介して散
水パイプ30にポンプ圧送され、該パイプ30の製氷水
散水孔30aを介して各製氷小室24aの内面に散布供
給される。供給された製氷水は、各製氷小室24aの内
壁面に接触して冷却されつつ流下し、前記集水板34を
介して製氷水タンク26に戻され再度の循環に供され
る。そして製氷水の循環が反復される内に、図2に示す
如く、各製氷小室24aの内壁面で製氷水が凍結して氷
層が形成される。
【0052】なお製氷運転中において、送風ファン59
の運転により前記貯氷室13の室温が室内サーモTh2
の下限設定温度より低くなると、該サーモTh2がOF
F作動し、前記送風ファン59の運転を停止する。そし
て送風ファン59の運転停止が継続して室内が室内サー
モTh2の上限設定温度より高くなると、該サーモTh2
がON作動し、送風ファン59が再び運転される。この
ようにして、貯氷室13の室内温度は一定に保持され
る。
【0053】製氷運転が進行して、製氷小室24aに完
全なブロックアイス11が成長すると、図2に示す如
く、製氷小室24aの開口が塞がれて散布供給される製
氷水は製氷小室24aの下方に流下しなくなる。これに
より製氷水は製氷水散水器29内に貯留されて水位が次
第に上昇するに到る。この水位の上昇を前記フロートス
イッチ35が検知し、製氷水の循環供給を停止して製氷
運転を完了する。
【0054】(除氷運転について)次いで、図3に示す前
記ホットガス弁40,43が開放されると共に切換弁6
2が閉成され、ホットガスの供給管39を介して蒸発器
17にホットガスを供給して製氷室24を加熱する。ま
た、前記除氷水供給管32の給水弁33が開放し、除氷
水散水器31に除氷水を供給する。この除氷水は、除氷
水散水孔31aを介して製氷水散水器29の外側面に散
布供給された後、製氷室24の外側面を流下して、各製
氷小室24aの内壁面とブロックアイス11との氷結面
の融解を促進させる。製氷室24の外側を流下した除氷
水は、前記集水板34を介して前記製氷水タンク26に
落下貯留される。また除氷運転に切換わると、前記送風
ファン59は停止制御され、除氷運転により加温された
空気が貯氷室13に供給されるのを防止し、貯氷室13
を低温に保つようになっている。
【0055】除氷運転が進行して各製氷小室24aの内
壁面とブロックアイス11との氷結面が融解すると、該
ブロックアイス11は、自重により製氷小室24aから
剥離して前記集水板34に落下する。そして、該集水板
34を傾動させつつ滑落したブロックアイス11は、前
記リフター装置20の移送体47に起立状態で受容され
る。
【0056】ここで、除氷水散水器31に供給される除
氷水は、前記製氷室24に配設した除氷サーモTh
1が、製氷室24の温度上昇を検出してOFF作動した
際に供給停止(給水弁33が閉成)される。なお除氷サー
モTh1の設定温度は、製氷室24からブロックアイス
11が落下する温度よりも僅かに低く設定され、除氷水
が集水板34を介して貯氷室13に流入しないようにな
っている。また集水板34が傾動して前記氷落下検知ス
イッチSW2がON作動すると、前記ホットガス弁40,
43が閉成されると共に切換弁62が開放され、前記蒸
発器17へのホットガスの供給が停止される。
【0057】(リフター装置によるブロックアイスの送
移について)前記集水板34の傾動により氷落下検知ス
イッチSW2がON作動すると、前記ブレーキ付モータ
46が正転方向に付勢され、ブロックアイス11が受容
された移送体47が下降を開始する。そして、移送体4
7が所定高さだけ下降して前記水切り停止スイッチSW
6を作動すると、前記ブレーキ付モータ46が所定時間
だけ停止し、移送体47に受容されているブロックアイ
ス11の水切りが行なわれる。なお、集水板34が弾性
部材により元の位置に復帰して前記除氷完了検知スイッ
チSW1が再びON作動すると、前記循環ポンプ27が
始動して製氷運転が開始される。
【0058】前記移送体47が貯氷室15の氷塊放出位
置まで到来すると、図4に示す如く、該移送体47に配
設した氷塊放出機構51が作動し、ブロックアイス11
は貯氷室13に向けて放出される。また、移送体47が
氷塊放出位置に到来したことを前記下降停止スイッチS
3が検出し、前記ブレーキ付モータ46を停止させ
る。ブロックアイス11を放出した移送体47は、ブレ
ーキ付モータ46が逆転方向に付勢されることにより上
昇移動し、該移送体47がブロックアイス11の受容位
置に戻ったことを上昇停止スイッチSW4が検出する
と、前記モータ46が停止制御されて、ブロックアイス
11の放出作業が終了する。
【0059】ここで、氷塊放出位置から上昇する移送体
47に、ブロックアイス11が放出されることなく残留
している場合は、当該ブロックアイス11により前記氷
噛み検知スイッチSW7が作動させられる。この場合
は、ブロックアイス11が残留している移送体47を再
度下降させて、ブロックアイス11の放出動作を繰返す
ことにより、ブロッアイス11を貯氷室13に確実に放
出させる。なお、所定回数(最高3回)だけ放出動作を繰
返しても、移送体47からブロックアイス11が放出さ
れない場合は、ブレーキ付モータ46を停止すると共
に、ブザー等の警報手段を作動して作業者に異常を覚知
させる。
【0060】(貯氷完了運転期間について)前述した製氷
運転と除氷運転とが反復されて、貯氷室13に所定量の
ブロックアイス11が貯留されると、これを前記貯氷完
了検知スイッチSW5が検出し、製氷・除氷運転から貯
氷完了運転に移行する。この場合には、図7に示す如
く、先ず前記循環ポンプ27が停止されて、製氷室24
への製氷水の供給が停止し、該製氷室24でのブロック
アイス11の製造が中断される。このとき、冷凍機構1
6の運転は継続されているので、製氷室24は無負荷で
冷却を行なうと共に、前記送風ファン59が運転されて
貯氷室13の冷却が継続される保冷運転が行なわれる。
なお、冷凍機構16の圧縮器14および送風ファン59
は、何れも前記室内サーモTh2によりON−OFF制
御がなされて室内は一定温度に保持される。
【0061】前記貯氷完了検知スイッチSW5がON作
動することによりカウントを開始する除霜タイマTが、
設定時間のカウントアップすると、前記送風ファン59
が停止されると共に、圧縮機14の運転を継続した状態
でホットガス弁40,43および給水弁33を開放し、
更に切換弁62を閉成する。これにより蒸発器17にホ
ットガスが供給されると共に、製氷室24の外側に除氷
水が供給され、製氷室24および蒸発器17に付着する
霜を除去する除霜運転が行なわれる。なお、このとき循
環ポンプ27も運転されて、製氷室24の内部にも製氷
水を供給して除霜を促進させるようになっている。
【0062】前記除霜運転により製氷室24が温度上昇
すると、これを前記除氷サーモTh1が検出し、前記ホ
ットガス弁40,43および給水弁33を閉成すると共
に、切換弁62を開放して保冷運転に切換える。また除
氷サーモTh1の検出作動により、前記除霜タイマTが
リセットされると共にカウントを開始し、該タイマTが
タイムアップするまで保冷運転が継続される。このよう
に貯氷完了運転期間中は、保冷運転と除霜運転とが、前
記除霜タイマTと除氷サーモTh1とにより切換えられ
て、前記貯氷室13を所定温度に保持する。
【0063】そして、ブロックアイス11の消費により
貯留レベルが低下し、これを前記貯氷完了検知スイッチ
SW5が検出すると、前記蒸発器17に冷媒が供給され
ると共に、製氷室24に製氷水が供給される製氷・除氷
運転に切換わる。
【0064】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るブロッ
クアイス用自動製氷機の運転制御方法によれば、製氷機
の電源を投入した際に、移送体を氷塊放出位置まで下降
させる放出動作を行なわせるようにしたので、仮に電源
投入時に移送体にブロックアイスが受容されていても、
該ブロックアイスを放出して空となった移送体を受容位
置に臨ませることができる。従って、製氷機構で製造さ
れた新たなブロックアイスの放出が阻害されたり、以後
の製氷運転に支障を来たすのを未然に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運転制御方法が好適に実施される
ブロックアイス用自動製氷機の縦断側面図である。
【図2】製氷機構の要部を示す縦断面図である。
【図3】実施例に係る自動製氷機の冷凍系を示す概略説
明図である。
【図4】製氷機構で製造されたブロックアイスをリフタ
ー装置の移送体により貯氷室の氷塊放出位置まで移送し
て放出する状態を示す自動製氷機の縦断側面図である。
【図5】自動製氷機の初期動作におけるタイミングチャ
ート図である。
【図6】自動製氷機の製氷・除氷運転期間におけるタイ
ミングチャート図である。
【図7】自動製氷機の貯氷完了運転期間におけるタイミ
ングチャート図である。
【符号の説明】
10 筐体 11 ブロックアイス 12 製氷機構 13 貯氷室 46 ブレーキ付モータ 47 移送体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体(10)の内部上方に配設され、ブロッ
    ク状の氷塊(11)を製造する製氷機構(12)と、該製氷機構
    (12)の下方に昇降自在に配設され、駆動手段(46)により
    ブロック状氷塊(11)を受入れる受容位置および該氷塊(1
    1)を筐体(10)の内部下方に画成した貯氷室(13)に向けて
    放出する放出位置の間を往復昇降される移送体(47)と
    前記移送体(47)に配設され、該移送体(47)が放出位置に
    到来した際に移送体(47)に受容されているブロック状氷
    塊(11)を貯氷室(13)に向けて放出する氷塊放出機構(51)
    を備え、前記製氷機構(12)で製造したブロック状氷塊
    (11)を前記移送体(47)を介して貯氷室(13)に放出貯留す
    るようにした自動製氷機において、 前記自動製氷機の電源を投入した際に、前記駆動手段(4
    6)を付勢し、前記移送体(47)を放出位置まで下降させた
    後、該移送体(47)を上昇して受容位置に到来したときに
    駆動手段(46)の運転を停止し、前記移送体(47)を受容位
    置に待機させるようにしたことを特徴とするブロックア
    イス用自動製氷機の運転制御方法。
JP35095691A 1991-12-10 1991-12-10 ブロックアイス用自動製氷機の運転制御方法 Expired - Fee Related JP2670931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35095691A JP2670931B2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 ブロックアイス用自動製氷機の運転制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35095691A JP2670931B2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 ブロックアイス用自動製氷機の運転制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05157418A JPH05157418A (ja) 1993-06-22
JP2670931B2 true JP2670931B2 (ja) 1997-10-29

Family

ID=18414057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35095691A Expired - Fee Related JP2670931B2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 ブロックアイス用自動製氷機の運転制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2670931B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05157418A (ja) 1993-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4474023A (en) Ice making
JP2670931B2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の運転制御方法
JP2556795B2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の冷却・除霜方法
JP2670930B2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の運転制御方法
US3850005A (en) Ice cube making machine
JP2519142B2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機
JP2524920B2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の貯氷室冷却方法
JP2559208Y2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の製氷構造
JP2565455B2 (ja) 自動製氷機の氷噛み防止方法およびその装置
JP2548460Y2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機のリフター装置
JP2611876B2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機
JP2542288Y2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機のリフター構造
JP2574621Y2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の貯氷室冷却構造
JP2548459Y2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の扉構造
JP2575690Y2 (ja) 製氷機の離氷装置
JP2537695B2 (ja) 自動製氷機のブロックアイス水切り方法
JPH0571840A (ja) ブロツクアイス用自動製氷機の除氷方法
JPH0754784Y2 (ja) リフター装置のブロックアイス放出機構
JP2533308Y2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機
JPH0754783Y2 (ja) 自動製氷機のリフター装置
JP2611863B2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機
JP2548461Y2 (ja) ブロックアイス用自動製氷機の貯氷室構造
JPH0552669U (ja) ブロックアイス用自動製氷機の貯氷室冷却構造
JP6995222B2 (ja) 冷蔵庫
JPH04126966A (ja) 自動製氷機の製氷完了検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees