JP6995222B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍温度帯の貯蔵室を有する冷蔵庫に関する。
従来、自動製氷を行う冷蔵庫が知られている。自動製氷を行う冷蔵庫は、製氷皿への給水用の水を溜める給水タンクを備え、給水タンクは溜められた水が凍結しないように冷蔵温度帯の貯蔵室に設置される。また、自動製氷を行う冷蔵庫は、給水タンクから給水パイプを介して製氷皿へ水を送るための動力としてポンプおよびモータが設けられていることが多い。
給水タンクが貯蔵室の床面の片端に配置された冷蔵庫が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の冷蔵庫では、床面の片端であっても、給水タンクが冷蔵室の収納面積を狭めてしまう。この問題に対して、冷蔵室床面に給水タンクが埋設された冷蔵庫が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009-180411号公報 特開平09-126611号公報
特許文献2の冷蔵庫では、冷蔵温度帯の貯蔵室と冷凍温度帯の貯蔵室との間の仕切りに給水タンクが埋設されているが、給水タンクのサイズが仕切りの厚みより大きいため、給水タンクの一部が冷凍温度帯の貯蔵室に突き出てしまっている。そのため、冷凍温度帯の貯蔵室の容積が狭くなり、冷蔵庫の使いやすさが低下してしまうことがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、自動製氷を行うとともに、冷蔵温度帯の容積が狭くなることを抑制した冷蔵庫を提供するものである。
本発明に係る冷蔵庫は、冷凍温度帯に設置される、水を溜めるタンクと、前記タンクに溜められた水を複数の区画に区分するタンクフタと、前記タンクに溜められた水の温度を検出する温度センサと、前記タンクおよび前記タンクフタから製氷された氷を引き離す離氷部と、前記タンク、前記タンクフタおよび前記離氷部を支持する支持部と、前記温度センサによって検出される温度が設定温度よりも低くなると、前記離氷部を動作させるコントローラと、を有し、前記離氷部は、回転軸を備え、前記回転軸が回転することで前記タンクの氷を前記タンクフタの内壁および前記タンクの内壁から引き離す駆動装置であり、前記タンクが前記冷凍温度帯の貯蔵室に収納されると、前記タンクで製氷され、前記コントローラは、前記水の溜まった前記タンクが前記支持部に支持された状態で、前記温度センサによって検出される温度が設定温度よりも低くなると、前記駆動装置を動作させる離氷制御手段を有するものである。
本発明によれば従来、冷蔵温度帯に設置されていた給水タンクが不要となる。そのため、冷蔵温度帯の貯蔵室の容積が狭くなることを防ぎ、保管する貯蔵物の低減が抑制される。
本発明の実施の形態1に係る製氷装置を備えた冷蔵庫の一例を示す外観正面図である。 図1に示した冷蔵庫の各貯蔵室から扉を取り除いた状態を示す正面図である。 図1に示した線分I-Iで冷蔵庫の断面を見たときの模式図である。 図2に示した製氷装置の一例を示す外観斜視図である。 図4に示した製氷装置の分解斜視図である。 図4に示した製氷装置を上から見たときの平面図である。 図6に示した線分IV-IVの構成例を示す断面図である。 図7に示した破線部分を拡大した図である。 図7に示した駆動装置の一構成例を示す外観斜視図である。 図9に示した駆動装置の構成例を示す平面図である。 図7に示したタンクの一構成例を示す外観斜視図である。 図11に示したタンクを上から見たときの平面図である。 図12に示した線分XII-XIIの構成例を示す断面図である。 図11に示したタンクに図11に示したタンクフタを組み込んだときの平面図である。 図14に示した線分XIV-XIVの構成例を示す断面図である。 図3に示したコントローラの一構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1の冷蔵庫が行う製氷動作の手順を示すフローチャートである。 図5に示した支持部にユーザがタンクを挿入する過程を示す外観斜視図である。 図18に示した支持部の上に天井板が装着された場合の上部平面図である。 図19に示した線分XIX-XIXの構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の製氷過程における温度センサの検出値の時系列変化を示すグラフである。 図17に示したステップS105の離氷動作における、タンクとタンクフタとの位置関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における設定角度を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫における製氷装置の要部を示す断面図である。 図17に示したステップS105の離氷動作における、タンクとタンクフタとの位置関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における設定角度を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫における製氷ユニットを示す外観斜視図である。 図27に示す製氷ユニットを下から見たときの平面図である。 図28に示した線分XXVIII-XXVIIIの構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3の製氷過程における温度センサの検出値の時系列変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫における製氷ユニットを示す外観斜視図である。 図31に示す製氷ユニットを上から見たときの平面図である。 図32に示した線分XXXII-XXXIIの構成例を示す断面図である。
実施の形態1.
本実施の形態1の製氷装置を備えた冷蔵庫の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る製氷装置を備えた冷蔵庫の一例を示す外観正面図である。図2は、図1に示した冷蔵庫の各貯蔵室から扉を取り除いた状態を示す正面図である。図3は、図1に示した線分I-Iで冷蔵庫の断面を見たときの模式図である。
図2に示すように、冷蔵庫100は、貯蔵室として、冷蔵室101と、製氷室102と、切替室103と、冷凍室104と、野菜室105とを有する。図1に示すように、冷蔵室101の扉101aには、操作パネル60が設けられている。操作パネル60は、ユーザが指示を入力するための操作部61と、情報をユーザに通知する表示部62とを有する。切替室103は、貯蔵物を冷蔵温度および冷凍温度のうち、いずれの温度で保管するかをユーザが選択できる貯蔵室である。本実施の形態1の製氷装置11は、冷凍温度を保つ冷凍温度帯の製氷室102に設置される。
操作部61は、例えば、タッチパネルである。表示部62は、例えば、液晶表示装置である。表示部62は、発光ダイオード等の発光素子を有していてもよい。操作パネル60は、操作部61および表示部62の他に、音声を出力するスピーカおよび警報音を出力するブザーのうち、一方または両方を有していてもよい。ブザーは、操作パネル60とは別に設けられていてもよい。
図3に示すように、図2を参照して説明した各貯蔵室は、断熱材120で覆われている。冷蔵庫100は、冷媒が循環する冷媒回路を有する。冷媒回路は、冷却器51、圧縮機52、放熱パイプ53および図に示さないキャピラリチューブが冷媒配管で接続される構成である。冷却器51は冷凍サイクルの蒸発器として機能する。放熱パイプ53は冷凍サイクルの凝縮器として機能する。冷蔵庫100は、冷凍サイクルを制御するコントローラ30と、冷却器51で冷却された冷気を各貯蔵室に風路を介して送る送風機54とを有する。冷蔵庫100には、冷凍温度を検出する冷凍温度センサ41と、冷蔵温度を検出する冷蔵温度センサ42とが設けられている。
冷凍温度センサ41および冷蔵温度センサ42は、例えば、サーミスタである。冷凍温度センサ41および冷蔵温度センサ42について、図3に示す設置場所は一例であり、これらのセンサの設置場所は図3に示す位置に限らない。図3では、貯蔵物が搭載される棚および貯蔵物を保管するケースなどを図に示すことを省略している。
図4は、図2に示した製氷装置の一例を示す外観斜視図である。図4では、図1に示した製氷室102の天井板111が製氷装置11の上面を覆う状態を示している。図5は、図4に示した製氷装置の分解斜視図である。図5に示すように、製氷装置11は、製氷ユニット10と、予備タンク12を保持するケース6とを有する。製氷ユニット10は、製氷対象となる水を溜めるタンク1と、タンク1の上に組み込まれるタンクフタ2と、タンク1およびタンクフタ2を支持する支持部5とを有する。支持部5は、タンク1の上面を覆う上板5dと、タンク1の長手方向(Y軸矢印方向)の側面を覆う2つの側面板5eと、各側面板5eの下に設けられた支持板5bとを有する。図4は、長手方向に伸びる2つの支持板5bがタンク1の縁部でタンク1を支持する場合の構成を示しているが、支持板5bは、タンク1の下面全体を支持する構成であってもよい。
図4では、天井板111と支持部5とが別の構成で示されているが、支持部5の上板5dが天井板111と一体に構成されていてもよい。また、支持部5の長手方向の側面板5eが製氷室102の側面壁と一体に構成されていてもよい。この構成の場合、ユーザが製氷装置11を掃除する際、支持部5を取り外さずに支持部5を拭き掃除することができる。
図6は、図4に示した製氷装置を上から見たときの平面図である。図7は、図6に示した線分IV-IVの構成例を示す断面図である。図7では、説明のために、図に示さない風路から冷気が供給される吹出口8と、図2に示した製氷室102の扉102aと、支持板5bとを図に示している。
図7に示すように、タンク1を支持する支持板5bには、タンク1に溜まる水の温度を検出する温度センサ43が設けられている。また、支持部5には、駆動装置3が設けられている。駆動装置3は、タンク1作られる氷をタンクフタ2の側壁およびタンク1の側壁から引き離す役目を果たす離氷部の一例である。図7に示すように、支持部5にタンク1が収納された状態において、タンク1の前面端部1fと支持部5の前面端部5cとが一致している。そのため、タンク1の前面が支持部5に固定される。一方、支持部5の後方(Y軸矢印方向)の約半分は、タンクフタ2と支持部5との間の空間が前方(Y軸矢印反対方向)に比べて広くなるように、支持部5の上板5dが傾斜している。支持部5の後方において、タンクフタ2と支持部5との間の空間が広いので、吹出口8から冷気が上板5dに沿ってタンク1の前方までスムーズに流れる。
温度センサ43は、例えば、サーミスタである。温度センサ43は、サーミスタのような接触型のセンサに限らない。温度センサ43は、赤外線を利用したサーモパイルなどのように離れた位置からタンク1およびタンクフタ2の温度を検出するセンサであってもよい。温度センサ43はタンク1に溜まる水の温度を検出できればよく、温度センサ43の設置位置は図7に示す位置に限らない。
図8は、図7に示した破線部分を拡大した図である。図8に示すように、タンク1には、タンク1が支持部5に収納された状態で駆動装置3と接触する位置に、第1結合部1cが設けられている。第1結合部1cは凹形状である。駆動装置3には、タンク1の第1結合部1cに嵌め込まれる第2結合部3aが設けられている。第2結合部3aは凸形状である。
図9は、図7に示した駆動装置の一構成例を示す外観斜視図である。図10は、図9に示した駆動装置の構成例を示す平面図である。駆動装置3は、図に示さない、モータと、モータよりも大きなトルクを得るための複数のギヤとを有する。複数のギヤは、モータの軸に接続される第1ギヤ、および第1ギヤよりも半径の大きい第2ギヤで構成される。第2ギヤの回転軸Axに第2結合部3aが設けられている。図10では、回転軸Axを実際に見ることができないので、回転軸Axを破線で示している。図10に示す駆動装置3において、図に示さないモータが回転することで、回転軸Axを中心に第2結合部3aが回転する。第2結合部3aが回転することで、第2結合部3aと嵌め合う第1結合部1cが回転する。
このように、第1結合部1cおよび第2結合部3aは、回転軸Axの駆動力をタンク1およびタンクフタ2に伝える結合部として機能する。回転軸Axの回転角θは駆動装置3のモータに流れる電流量に比例する。図7および図8は、第1結合部1cが凹形状で、第2結合部3aが凸形状の場合を示しているが、第1結合部1cが凸形状で、第2結合部3aが凹形状であってもよい。
図11は、図7に示したタンクの一構成例を示す外観斜視図である。図12は、図11に示したタンクを上から見たときの平面図である。図13は、図12に示した線分XII-XIIの構成例を示す断面図である。タンク1への給水はユーザが行う。図11に示すように、タンク1の前面には、ユーザがタンク1を支持部5に挿入し、タンク1を支持部5から引き出すための取っ手1bが設けられている。図8を参照して説明したように、タンク1の後方には、駆動装置3の第2結合部3aと結合する第1結合部1cが設けられている。タンク1の内側面には、垂直方向(Z軸矢印方向)に対して傾斜した側壁1dおよび1eが設けられている。側壁1dおよび1eは、タンク1内に作られた氷が離れやすくなるように、タンク1から垂直上方に離れるほど開口面積が大きくなるように傾斜している。
図11および図13に示すように、タンク1の側壁1dには、一定の高さの位置に排水口1aが設けられている。この構成により、ユーザがタンク1に給水する際、過剰に給水しても余分な水が排水口1aから排出される。例えば、ユーザが図13に示す仮の水位Swkまで水をタンク1に入れても、排水口1aから余分な水が排出される。
図14は、図11に示したタンクに図11に示したタンクフタを組み込んだときの平面図である。図15は、図14に示した線分XIV-XIVの構成例を示す断面図である。図15に示すように、タンクフタ2は、タンク1に溜められる水を複数の区画に区分する区画壁2bと、タンク1の側壁と結合される結合壁2aとを有する。各区画には、上部に空気を逃がす通気口2cが設けられている。区画壁26の下部がタンク1に接触する面(タンク1の底面)と区画壁2bとがなす角度θwは、離氷性を考慮して、90°より小さい角度である。
ユーザがタンク1に給水した後、タンクフタ2をタンク1に嵌め込むと、タンクフタ2のうち水に入る体積分の水がタンク1から溢れる。このとき、タンクフタ2をタンク1に完全に嵌め込むと、タンク1の側壁に設けられた排水口1aがタンクフタ2の結合壁2aで覆われる。排水口1aが結合壁2aで塞がることで、タンク1からの水漏れが防止される。区画壁2bで区切られた各区画に溜まる水の高さをh0とする。
次に、図3に示したコントローラ30の構成を説明する。図16は、図3に示したコントローラの一構成例を示すブロック図である。コントローラ30は、例えば、図に示さないメモリおよびCPU(Central Processing Unit)を有する。メモリはプログラムを記憶し、CPUはメモリが記憶するプログラムを実行する。
コントローラ30は、冷凍温度センサ41、冷蔵温度センサ42、温度センサ43、操作部61および表示部62と信号線を介して接続されている。コントローラ30は、送風機54、圧縮機52および離氷部65と制御信号線を介して接続されている。本実施の形態1では、離氷部65は駆動装置3である。コントローラ30は、冷凍サイクルを制御する冷凍サイクル制御手段31と、離氷部65を制御する離氷制御手段32と、時間を計測するタイマー33とを有する。コントローラ30は、これらのセンサおよび機器との通信手段として、有線に限らず、無線であってもよい。例えば、コントローラ30は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信で温度センサ43を含むセンサと通信してもよい。
冷凍サイクル制御手段31は、ユーザが操作部61を介して入力した冷凍設定温度および冷蔵設定温度にしたがって、送風機54および圧縮機52を制御する。具体的には、冷凍サイクル制御手段31は、冷凍温度センサ41の検出値が冷凍設定温度と一致し、冷蔵温度センサ42の検出値が冷蔵設定温度と一致するように、送風機54の風量および圧縮機52の運転周波数を制御する。
離氷制御手段32は、温度センサ43の検出値が設定温度よりも低くなると、駆動装置3を動作させる。具体的には、離氷制御手段32は、駆動装置3のモータを動作させ、回転軸Axの回転角θが決められた角度θsに達する前まで回転させる。
次に、本実施の形態1の冷蔵庫100の動作を説明する。図17は、本発明の実施の形態1の冷蔵庫が行う製氷動作の手順を示すフローチャートである。図18は、図5に示した支持部にユーザがタンクを挿入する過程を示す外観斜視図である。図19は、図18に示した支持部の上に天井板が装着された場合の上部平面図である。図20は、図19に示した線分XIX-XIXの構成例を示す断面図である。図20では、説明のために、タンク1の長手方向(Y軸矢印方向)の縁部でタンク1を支持する支持板5bを示している。図21は、本発明の実施の形態1の製氷過程における温度センサの検出値の時系列変化を示すグラフである。図21の縦軸は温度センサ43が検出する温度Tであり、図21の横軸は時間tである。
図18および図20に示すように、支持部5は前面にタンク1が挿入される間口5aを有する。ユーザは、タンク1に水を入れた後、タンク1の上にタンクフタ2を装着する。続いて、ユーザは、タンク1にタンクフタ2を装着したものを間口5aから支持部5に挿入する。タンク1が間口5aから差し込まれた状態でタンク1の長手方向の縁部を支持板5bが支持することで、タンク1の長手方向が固定される。また、タンク1の前面端部1fと支持部5の前面端部5cとが重なり合うことで、タンク1の前面の短手方向が固定される。このとき、タンク1の第1結合部1cと駆動装置3の第2結合部3aとが嵌め合わされる。タンク1が駆動装置3に取り付けられ、ユーザが図7に示した扉102aを閉めると、製氷が開始される。
図21に示す設定温度Tsは製氷が完了したか否かの判断基準となる温度である。設定温度Tsは、タンクフタ2で区切られた複数の区画に作られる各氷が中心まで凍結する温度に設定される。図21に示す時刻t1はユーザがタンク1を支持部5から取り出したときの時刻であり、時刻t2はユーザが水を入れたタンク1を支持部5に収納したときの時刻である。
離氷制御手段32は、温度センサ43が検出する温度Tが0℃より大きくなった後、温度Tが下がり始める時刻t2に製氷が開始されたと判断する。離氷制御手段32は、時刻t2にタイマー33を起動する。製氷開始後、図17のステップS101に示すように、離氷制御手段32は、温度Tが0℃より小さくなったか否かを判定する。温度Tが0℃より小さくなると、離氷制御手段32は、タイマー33が計測する時間tpが決められた設定時間terより小さいか否かを判定する(ステップS102)。ステップS102の判定の結果、計測される時間tpが設定時間terより短い場合、離氷制御手段32は、タンク1に水が入っていないと判断する。図21では、タンク1に水が入っていない場合の温度Tの変化を破線で示す。時刻t3に温度Tが0℃から低下し始めている。これは、タンク1に冷却対象となる水が入っていないので、検出される温度Tが早く下がるからである。
ステップS102において、離氷制御手段32は、タンク1に水が入っていないと判断すると、タンク1に水が入っていない旨をユーザに発報する(ステップS103)。例えば、タンク1に水が入っていないことをユーザに通知する発光ダイオード等の発光素子が表示部62に設けられている場合、離氷制御手段32は、発光素子を点灯する。
図17に示したステップS102において、時間tpが設定時間ter以上である場合、離氷制御手段32は、温度Tが設定温度Tsに到達したか否かを判定する(ステップS104)。温度Tが設定温度Tsに到達すると、離氷制御手段32は、製氷が完了したと判断し、駆動装置3を動作させる(ステップS105)。図21に示すグラフでは、時刻t4に温度Tが設定温度Tsに到達し、時刻t4に離氷動作が開示される。
駆動装置3は、離氷制御手段32の制御にしたがって、回転軸Axの回転角θが回転角θsに到達する前まで回転させる。これにより、タンク1は、図7に示したY軸矢印方向に平行な軸を中心に捻られる。図7を参照して説明したように、タンク1は、前方(Y軸矢印反対方向)が支持部5に固定されているが、後方(Y軸矢印方向)はタンクフタ2と支持部5との間の空間が広くなっている。そのため、タンク1は、前方では回転が規制されるが、後方では回転軸Axを中心に捻られる。
図22は、図17に示したステップS105の離氷動作における、タンクとタンクフタとの位置関係を示す断面図である。図22は、例えば、区画壁2bで区分される区画のうち、最も駆動装置3に近い複数の区画の断面を示す。タンクフタ2はタンク1の変形に追従しないため、タンク1が捻られるとタンク1とタンクフタ2との間に隙間ができ、氷がタンクフタ2から剥がれてタンク1に落ちる。このとき、捻り角度θが大きすぎると、落下した氷がタンクフタ2とタンク1との間に挟まってしまう。そのため、捻り角度θがタンクフタ2とタンク1との隙間h1が氷1個分の高さ以下になるように、離氷制御手段32は、駆動装置3の回転軸Axの回転を調節する。図21は、駆動装置3が、時刻t4に回転軸Axを中心に回転角θでタンク1を捻る動作を開始し、時刻t5に動作を終了する場合を示す。回転軸Axを中心とする回転は、時計回りおよび反時計回りのうち、いずれか一方でもよく、両方でもよい。タンク1が捻られることで、タンク1に作られた氷がタンク1の内壁およびタンクフタ2の内壁から引き離される。
ここで、設定角度θsについて説明する。自然法則では水が凍ると体積が増加するが、ここでは、氷1個の高さと図15に示した高さh0とが近似しているものと考える。設定角度θsは、h1≦h0の条件を満たすことが望ましい。図23は、本発明の実施の形態1における設定角度を説明するための模式図である。
図23は、図22に示したタンク1の底面を模式的に示している。タンク1の底面において、回転軸Axと直交する方向(X軸矢印方向)の長さをLとする。図23に示す模式図では、傾斜した破線の長さを(L/2)の値に近似している。図23に示すように、回転角をθとすると、sinθ={h1/(L/2)}=(2×h1/L)で表わされる。そして、h1=h0となるときの回転角度θを設定角度θsとすると、sinθs=(2×h0/L)で表される。よって、捻り角度θがsinθ≦(2×h0/L)の条件を満たすように、離氷制御手段32が駆動装置3を制御すれば、タンクフタ2とタンク1との隙間h1が氷1個分の高さ以下になる。
図17に示した手順において、離氷制御手段32は、ステップS105の離氷動作を行った後、製氷が完了したことをユーザに報知する(ステップS106)。例えば、離氷制御手段32は、製氷が終了した旨のメッセージを表示部62に表示させる。操作パネル60にブザーが設けられている場合、離氷制御手段32は、離氷動作を行った後、操作パネル60のブザーに音を出力させてもよい。
一方、製氷途中でタンク1が支持部5から引き抜かれた場合、離氷制御手段32は、ブザーに警報音を出力させ、製氷途中であることをユーザに報知する。その際、離氷制御手段32は、ブザーに警報音を出力させるだけでなく、製氷が終了していない旨のメッセージを表示部62に表示させてもよい。さらに、離氷制御手段32は、製氷が終了していないことを示す発光素子を表示部62に点灯させてもよい。
また、操作パネル60がインターネット等のネットワークと通信接続される通信部を有していてもよい。この場合、離氷制御手段32は、操作パネル60の通信部およびネットワークを介して、ユーザのスマートフォン等の携帯端末に製氷に関する情報を送信する。この場合、ユーザは、冷蔵庫100から離れていても、携帯端末から製氷に関する情報が報知される。
製氷が完了した後、ユーザは任意のタイミングでタンク1を冷蔵庫100より取り出し、タンク1からタンクフタ2を取ることで、氷を使用できる。また、冷蔵庫100は、製氷に用いられるタンク1を複数有する。本実施の形態1では、製氷に用いられるタンクとして、タンク1および予備タンク12の2個が設けられている。2個のタンクのうち、一方のタンクが支持部5に設置される場合、他方のタンクはケース6に収納される。
製氷中のタンク1が支持部5に設置され、製氷が完了した予備タンク12をケース6に収納してユーザが氷を使用している場合を考える。この状態で、予備タンク12の氷がなくなったとき、ユーザは、製氷完了したタンク1をケース6に移載し、予備タンク12に改めて水を入れて支持部5に設置すればよい。このようにして、ケース6に収納したタンクの氷がなくなったとき、ケース6に収納されたタンクと支持部5に設置されたタンクとを入れ替えることで、ユーザは、製氷しながら氷を使用することができる。その結果、氷のない時間をできるだけ短くすることができる。
本実施の形態1の冷蔵庫100は、冷凍温度帯に設置されるタンク1と、タンク1の水を複数に区分するタンクフタ2と、水の温度を検出する温度センサ43と、タンクフタ2から氷を引き離す離氷部65と、支持部5と、コントローラ30とを有する。離氷部65は駆動装置3である。コントローラ30は、温度センサ43の検出値が設定温度よりも低くなると、駆動装置3を動作させる離氷制御手段32を有するものである。
本実施の形態1によれば、冷凍温度帯に設置されたタンクに溜まった水を凍らせた後、離氷させるため、従来、冷蔵温度帯に設置されていた給水タンクが不要となる。そのため、給水タンクが占める体積によって冷蔵温度帯の貯蔵室の容積が狭くなってしまうことがなく、冷蔵温度帯の貯蔵室に保管する貯蔵物の低減が抑制される。その結果、ユーザの冷蔵庫100に対する使いやすさが低減することを抑制できる。また、部品点数を少なくすることで、ユーザのメンテナンス性を改善するだけでなく、低コストの自動製氷機能付き冷蔵庫を提供できる。
従来の自動製氷を行う冷蔵庫では、給水タンクと製氷皿とが別々に設けられ、給水タンクから製氷皿までの給水経路となる給水パイプと、給水のためのポンプなどの駆動部品とが必要となり、部品数に比例して、製造コストが増加してしまう。また、給水パイプは水を通すために中が空洞になっているため、給水経路を水が流通するとき以外の時間に、冷凍温度帯の空気と冷蔵温度帯の空気とが給水経路を介して移動できてしまう。これは、給水タンクの水温を下げる原因となる。そのため、従来の冷蔵庫は、給水タンクの水が凍結しないように、給水タンクの下部および給水パイプの近傍等にヒータを設け、ヒータを通電して給水タンクの水を温める必要がある。その結果、給水タンクの水を温めるヒータが冷蔵庫の消費電力を増加させる原因となる。冷蔵庫の運転状況に合わせてヒータが給水タンクおよび給水パイプを加熱するが、ヒータが過熱すると、ヒータの発熱分の冷却を行うためにより多くの電力が消費されることもある。さらに、上述したように、給水パイプを介して冷蔵温度帯から冷凍温度帯に空気が移動すると、製氷室に湿った暖気が入り込み、製氷室の温度上昇および霜付きの原因となる。
これに対して、本実施の形態1では、給水用のタンクが設けられておらず、水を溜めたタンクを製氷室に収納してタンクに氷を作る構成である。そのため、冷蔵温度帯の製氷室と冷凍温度帯の貯蔵室との間をつなぐ給水パイプが不要となる。給水パイプを設置するために断熱仕切りに穴をあける必要もないため、断熱性が向上する。また、給水用のタンクの水が凍結することを防ぐためのヒータによる加熱が不要となり、消費電力を抑制できる。本実施の形態1では、製氷皿、ポンプおよびヒータが不要なため、これらの部品の直材費およびランニングコストの両方を抑えることができる。
また、従来の冷蔵庫では、ユーザが製氷装置のメンテナンスを行う際、給水タンク、給水パイプおよび製氷皿などの多くの部品を分解、清掃および組立をする必要がある。そのため、作業が煩雑になる。その結果、例えば、製氷装置の組み立て時に、ユーザが間違って部品を組む、および部品を欠損させてしまう等の不具合が発生し得る。これに対して、本実施の形態1では、給水パイプおよび給水タンクが設けられていないため、ユーザは製氷装置のメンテナンスの負荷が軽減する。
従来、自動製氷を行う冷蔵庫は、製氷皿に氷ができると製氷皿を捻って回転させ、製氷皿の下方に設置されたケースに製氷皿から氷を落とす。そのため、製氷皿の回転軌跡内に構造物を配置することができないため、少なくとも製氷皿の幅分の寸法が製氷装置の高さ寸法として必要になる。
これに対して、本実施の形態1では、製氷皿に相当するタンクの捻り量は製氷皿の幅寸法によらず、氷1個分以下に抑制される。そのため、タンクの幅を広くしたとしても、製氷装置としての厚みは氷2個分でよいので、製氷室の高さを変えることなく一度に製氷できる氷の量を増やすことができる。また、氷を落下させたとしても落下距離が短いため、離氷時の落下音を小さくすることができる。そのため、例えば、夜中に離氷を行っても、離氷によって発生する音がユーザに不快な音になりにくくなる。
さらに、従来の冷蔵庫では、給水タンクから給水される水をポンプで運ぶ構成であるため、給水タンクに入れた水が全て氷にならないと、給水タンク内に水が残ってしまうことになる。特に、冬季などでは、給水タンクに水が残った状態で放置すると、水アカおよびカビの発生原因になってしまう。これに対して、本実施の形態1では、タンク内の水はすべて氷となって保存されるため、ユーザが氷を使用しなくても水アカおよびカビの原因となることが抑制される。本実施の形態1は、給水経路が設けられていないことを含め、汚れにくく、ユーザにとって清掃しやすい製氷装置を提供できる。
実施の形態2.
実施の形態1の冷蔵庫はタンクを捻って氷をタンクから引き離す構成であるが、本実施の形態2の冷蔵庫はタンクフタを捻って氷をタンクから引き離すものである。本実施の形態2では、実施の形態1で説明した構成と同様な構成に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態2の製氷装置を含む冷蔵庫の構成を説明する。図24は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫における製氷装置の要部を示す断面図である。図24に示す断面図は、実施の形態1で説明した冷蔵庫100において、図7に示した破線部分の拡大図に相当する。
本実施の形態2では、図24に示すように、タンクフタ2には、タンク1が支持部5に収納された状態で駆動装置3と接触する位置に、第1結合部2dが設けられている。第1結合部2dは凹形状である。駆動装置3には、タンクフタ2の第1結合部2dに嵌め込まれる第2結合部3aが設けられている。第2結合部3aは凸形状である。図24に示す駆動装置3において、図に示さないモータが回転することで、図10に示した回転軸Axを中心に第2結合部3aが回転する。第2結合部3aが回転することで、第2結合部3aと嵌め合う第1結合部2dが回転する。
このように、第1結合部2dおよび第2結合部3aは、回転軸Axの駆動力をタンク1およびタンクフタ2に伝える結合部として機能する。図24は、第1結合部2dが凹形状で、第2結合部3aが凸形状の場合を示しているが、第1結合部2dが凸形状で、第2結合部3aが凹形状であってもよい。
本実施の形態2の冷蔵庫100の他の構成は、実施の形態1で説明した構成と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態2の冷蔵庫100の動作を、図17および図25を参照して説明する。図25は、図17に示したステップS105の離氷動作における、タンクとタンクフタとの位置関係を示す断面図である。本実施の形態2では、図17に示した手順において、ステップS101~S104およびステップS106の動作については、実施の形態1で説明した動作と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
図17に示したステップS104の判定において、温度Tが設定温度Tsに到達すると、離氷制御手段32は、製氷が完了したと判断し、駆動装置3を動作させる(ステップS105)。駆動装置3は、離氷制御手段32の制御にしたがって、回転軸Axの回転角θが回転角θsに到達する前まで回転させる。これにより、タンクフタ2は、図7に示したY軸矢印方向に平行な軸を中心に捻られる。タンク1は、前方(Y軸矢印反対方向)が支持部5に固定されているが、後方(Y軸矢印方向)はタンクフタ2と支持部5との間の空間が広くなっている。そのため、タンク1は、前方では回転が規制されるが、後方ではタンクフタ2の捻れに伴って回転軸Axを中心に捻られる。
図25は、例えば、区画壁2bで区分される区画のうち、最も駆動装置3に近い複数の区画の断面を示す。タンクフタ2は、回転軸Axを中心に、タンク1から離れる部分とタンク1に向かって押し出す部分とに分かれる。タンク1から離れる部分では、タンクフタ2の区画壁2bが開かれる側に変形するため、氷が離れる。一方、タンク1に向かって押し出す部分では、区画壁2bの先端とタンク1との間にある氷に対して力が働くことにより、隣接する氷同士のつながりを砕くことができる。
離氷制御手段32は、駆動装置3を制御して、タンクフタ2を一定の回転角度で時計回りに回転させた後、反時計回りに一定の回転角度で回転させる。これにより、タンク1の全面に渡って隣接する氷同士のつながりを砕きながら、タンク1およびタンクフタ2から氷を引き離すことができる。
ここで、設定角度θsについて説明する。自然法則では水が凍ると体積が増加するが、ここでは、氷1個の高さと図15に示した高さh0とが近似しているものと考える。設定角度θsは、h2≦h0の条件を満たすことが望ましい。図26は、本発明の実施の形態2における設定角度を説明するための模式図である。
図26は、図25に示したタンク1の底面を模式的に示している。タンク1の底面において、回転軸Axと直交する方向(X軸矢印方向)の長さをLとする。図22は、タンク1の右端部から氷1個分の位置で、タンクフタ2の区画壁2bの底面の高さh2が氷1個分の高さ以下であることを示す。ここで、氷1個のX軸矢印方向の長さである幅をwiとし、氷1個分の幅wiはタンク1の長さLに比べて十分に小さいものと考える。つまり、wi≪Lとする。また、図26に示す模式図では、氷の底面を示す、傾斜した破線の長さを(L/2)の値に近似している。
このように近似すると、図26に示す回転角θは、sinθ={h2/(L/2)}=(2×h2/L)で表わされる。そして、h2=h0となるときの回転角度θを設定角度θsとすると、sinθs=(2×h0/L)で表される。よって、捻り角度θがsinθ≦(2×h0/L)の条件を満たすように、離氷制御手段32が駆動装置3を制御すれば、タンクフタ2とタンク1との隙間h2が氷1個分の高さ以下になる。
本実施の形態2の冷蔵庫100は、冷凍温度帯に設置されるタンク1と、タンク1の水を複数に区分するタンクフタ2と、水の温度を検出する温度センサ43と、タンクフタ2から氷を引き離す離氷部65と、支持部5と、コントローラ30とを有する。離氷部65は駆動装置3である。コントローラ30は、温度センサ43の検出値が設定温度よりも低くなると、駆動装置3を動作させる離氷制御手段32を有するものである。タンクフタ2と駆動装置3とが回転軸Axの駆動力をタンクフタ2に伝える結合部で接続されるものである。本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様な効果が得られる。
また、本実施の形態2では、タンク1を捻る必要がないため、タンク1の材料として、例えば、アルミなどの金属を選定することができる。タンク1の材料を金属にすることで、タンク1とタンク1の内部の水との熱交換率が増加し、製氷時間の短縮を図ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2の冷蔵庫は離氷部として駆動装置が設けられた構成であるが、本実施の形態3の冷蔵庫は離氷部としてヒータが設けられたものである。本実施の形態3では、実施の形態1で説明した構成と同様な構成に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態3の製氷装置を含む冷蔵庫の構成を説明する。図27は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫における製氷ユニットを示す外観斜視図である。図28は、図27に示す製氷ユニットを下から見たときの平面図である。図29は、図28に示した線分XXVIII-XXVIIIの構成例を示す断面図である。
図27に示すように、本実施の形態3の冷蔵庫100では、実施の形態1および2で説明した駆動装置3が支持部5に設けられていない。本実施の形態3では、タンク1の下部に、タンク1に作られる氷の表面を加熱するヒータ7が設けられている。図27では、ヒータ7は、タンク1に接触する位置に設けられているが、タンク1に近接する位置に設けられていてもよい。
本実施の形態3では、図16に示した離氷部65はヒータ7である。本実施の形態3では、離氷制御手段32は、温度センサ43の検出値が設定温度よりも低くなると、ヒータ7に通電する。本実施の形態3の冷蔵庫100の他の構成は、実施の形態1で説明した構成と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態3の冷蔵庫100の動作を、図17および図30を参照して説明する。図30は、本発明の実施の形態3の製氷過程における温度センサの検出値の時系列変化を示すグラフである。本実施の形態3では、図17に示した手順において、ステップS101~S104およびステップS106の動作については、実施の形態1で説明した動作と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
図17に示したステップS104において温度Tが設定温度Tsに到達すると、離氷制御手段32は、製氷が完了したと判断し、ステップS105において、ヒータ7に通電する。ヒータ7は、離氷制御手段32の制御にしたがって、タンク1およびタンクフタ2を加熱する。図30に示すように、離氷制御手段32は時刻t4に一定時間、ヒータ7に通電する。一定時間は、例えば、数分である。本実施の形態3では、離氷動作にヒータ7を使用しているため、通電終了後もタンク1およびタンクフタ2の温度が上昇する傾向がある。そのため、図30に示すように、タンク1の温度変化に伴って、温度Tは離氷が完了する時刻t5まで上昇している。
図17に示したステップS105の離氷動作において、離氷制御手段32がヒータ7に通電することで、ヒータ7は、タンク1の底面と、タンク1およびタンクフタ2の接触部分からタンクフタ2とを加熱する。これにより、タンクフタ2と接触する表面の氷が溶解し、氷がタンクフタ2から剥がれる。離氷動作が終了すると、離氷制御手段32は、製氷が完了したことをユーザに報知する(ステップS106)。
本実施の形態3の冷蔵庫100は、冷凍温度帯に設置されるタンク1と、タンク1の水を複数に区分するタンクフタ2と、水の温度を検出する温度センサ43と、タンクフタ2から氷を引き離す離氷部65と、支持部5と、コントローラ30とを有する。離氷部65は、タンク1の下部に設けられたヒータ7である。コントローラ30は、温度センサ43の検出値が設定温度よりも低くなると、ヒータ7に通電する離氷制御手段32を有するものである。
本実施の形態3によれば、実施の形態1および2と同様な効果が得られる。また、本実施の形態3によれば、駆動装置3が不要となるため、実施の形態1および2の冷蔵庫よりも製氷装置の構成を薄くすることができる。
実施の形態4.
実施の形態3の冷蔵庫は離氷部としてタンクの下部にヒータが設けられた構成であるが、本実施の形態4の冷蔵庫は支持部の上部にヒータが設けられたものである。本実施の形態4では、実施の形態1および3で説明した構成と同様な構成に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態4の製氷装置を含む冷蔵庫の構成を説明する。図31は、本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫における製氷ユニットを示す外観斜視図である。図32は、図31に示す製氷ユニットを上から見たときの平面図である。図33は、図32に示した線分XXXII-XXXIIの構成例を示す断面図である。
本実施の形態4の冷蔵庫100では、実施の形態1および2で説明した駆動装置3が支持部5に設けられていない。本実施の形態4では、図31に示すように、支持部5の上部に、タンク1に作られる氷の表面を加熱するヒータ7が設けられている。図31では、ヒータ7は、支持部5の上板5dに接触する位置に設けられているが、タンク1に近接する位置に設けられていてもよい。また、温度センサ43が上板5dに設けられている。
本実施の形態4では、図16に示した離氷部65はヒータ7である。本実施の形態4では、離氷制御手段32は、温度センサ43の検出値が設定温度よりも低くなると、ヒータ7に通電する。本実施の形態4の冷蔵庫100の他の構成は、実施の形態1で説明した構成と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態4の冷蔵庫100の動作を、図17および図30を参照して説明する。本実施の形態4では、図17に示した手順において、ステップS101~S104およびステップS106の動作については、実施の形態1で説明した動作と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
図17に示したステップS104において温度Tが設定温度Tsに到達すると、離氷制御手段32は、製氷が完了したと判断し、ステップS105において、ヒータ7に通電する。ヒータ7は、離氷制御手段32の制御にしたがって、タンク1およびタンクフタ2を加熱する。図30に示すように、離氷制御手段32は時刻t4に一定時間、ヒータ7に通電する。一定時間は、例えば、数分である。本実施の形態4では、離氷動作にヒータ7を使用しているため、通電終了後も、タンク1、タンクフタ2および上板5dの温度が上昇する傾向がある。そのため、図30に示すように、上板5dの温度変化に伴って、温度Tは離氷が完了する時刻t5まで上昇している。
図17に示したステップS105の離氷動作において、離氷制御手段32がヒータ7に通電することで、ヒータ7は、タンクフタ2の上面と、タンク1およびタンクフタ2の接触部分からタンク1とを加熱する。これにより、タンク1と接触する表面の氷が溶解し、氷がタンクフタ2から剥がれる。離氷動作が終了すると、離氷制御手段32は、製氷が完了したことをユーザに報知する(ステップS106)。
本実施の形態4の冷蔵庫100は、冷凍温度帯に設置されるタンク1と、タンク1の水を複数に区分するタンクフタ2と、水の温度を検出する温度センサ43と、タンクフタ2から氷を引き離す離氷部65と、支持部5と、コントローラ30とを有する。離氷部65は、支持部5の上部に設けられたヒータ7である。本実施の形態4によれば、実施の形態3と同様な効果が得られる。
1 タンク、1a 排水口、1b 取っ手、1c 第1結合部、1d 側壁、1f 前面端部、2 タンクフタ、2a 結合壁、2b 区画壁、2c 通気口、2d 第1結合部、3 駆動装置、3a 第2結合部、5 支持部、5a 間口、5b 支持板、5c 前面端部、5d 上板、5e 側面板、6 ケース、7 ヒータ、8 吹出口、10 製氷ユニット、11 製氷装置、12 予備タンク、26 区画壁、30 コントローラ、31 冷凍サイクル制御手段、32 離氷制御手段、33 タイマー、41 冷凍温度センサ、42 冷蔵温度センサ、43 温度センサ、51 冷却器、52 圧縮機、53 放熱パイプ、54 送風機、60 操作パネル、61 操作部、62 表示部、65 離氷部、100 冷蔵庫、101 冷蔵室、101a 扉、102 製氷室、102a 扉、103 切替室、104 冷凍室、105 野菜室、111 天井板、120 断熱材、Ax 回転軸。

Claims (8)

  1. 冷凍温度帯に設置される、水を溜めるタンクと、
    前記タンクに溜められた水を複数の区画に区分するタンクフタと、
    前記タンクに溜められた水の温度を検出する温度センサと、
    前記タンクおよび前記タンクフタから製氷された氷を引き離す離氷部と、
    前記タンク、前記タンクフタおよび前記離氷部を支持する支持部と、
    前記温度センサによって検出される温度が設定温度よりも低くなると、前記離氷部を動作させるコントローラと、を有し、
    前記離氷部は、回転軸を備え、前記回転軸が回転することで前記タンクの氷を前記タンクフタの内壁および前記タンクの内壁から引き離す駆動装置であり、
    前記タンクが前記冷凍温度帯の貯蔵室に収納されると、前記タンクで製氷さ
    前記コントローラは、
    前記水の溜まった前記タンクが前記支持部に支持された状態で、前記温度センサによって検出される温度が設定温度よりも低くなると、前記駆動装置を動作させる離氷制御手段を有する、
    冷蔵庫。
  2. 前記タンクと前記駆動装置は、前記回転軸の駆動力を前記タンクに伝える結合部で接続される構成である、請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 前記タンクフタと前記駆動装置は、前記回転軸の駆動力を前記タンクフタに伝える結合部で接続される構成である、請求項に記載の冷蔵庫。
  4. 前記回転軸の回転角をθとし、前記各区画に作られる氷の高さをh0とし、前記タンクの底面における前記回転軸に直交する方向の長さをLとすると、
    前記離氷制御手段は、sinθ≦(2×h0/L)の条件を満たすように前記回転軸を回転させる、請求項またはに記載の冷蔵庫。
  5. 冷凍温度帯に設置される、水を溜めるタンクと、
    前記タンクに溜められた水を複数の区画に区分するタンクフタと、
    前記タンクに溜められた水の温度を検出する温度センサと、
    前記タンクおよび前記タンクフタから製氷された氷を引き離す離氷部と、
    前記タンク、前記タンクフタおよび前記離氷部を支持する支持部と、
    前記温度センサによって検出される温度が設定温度よりも低くなると、前記離氷部を動作させるコントローラと、を有し、
    前記タンクは、底面から一定の高さの位置に排水口が設けられ、
    前記タンクフタが前記タンクに嵌め込まれると、前記排水口が前記タンクフタで塞がれる構成であ
    前記タンクが前記冷凍温度帯の貯蔵室に収納されると、前記タンクで製氷される、
    冷蔵庫。
  6. 冷凍温度帯に設置される、水を溜める複数のタンクと、
    前記複数のタンクのうち、一部のタンクを収納するケースと、
    前記複数のタンクのうち、第1のタンクに溜められた水を複数の区画に区分するタンクフタと、
    前記第1のタンクに溜められた水の温度を検出する温度センサと、
    前記第1のタンクおよび前記タンクフタから製氷された氷を引き離す離氷部と、
    前記第1のタンク、前記タンクフタおよび前記離氷部を支持する支持部と、
    前記温度センサによって検出される温度が設定温度よりも低くなると、前記離氷部を動作させるコントローラと、を有し、
    前記第1のタンクが前記冷凍温度帯の貯蔵室に収納されると、前記第1のタンクで製氷され、
    製氷が完了した前記第1のタンクが前記支持部から前記ケースに移載さ
    前記ケースに収納された前記一部のタンクのうち、第2のタンクが前記支持部に移載される、
    冷蔵庫。
  7. 冷凍温度を保つ製氷室を含む複数の貯蔵室を有し、
    前記支持部は、前記製氷室の天井と前記貯蔵室の側面壁とに設けられている、請求項1~のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 表示部およびブザーの一方または両方を有し、
    前記コントローラは、
    前記離氷部を動作させた後、製氷が完了したことを前記ブザーおよび前記表示部の一方または両方を介して報知する、請求項1~のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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