JPH081422Y2 - ブロックアイス用自動製氷機 - Google Patents

ブロックアイス用自動製氷機

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JPH081422Y2
JPH081422Y2 JP9600190U JP9600190U JPH081422Y2 JP H081422 Y2 JPH081422 Y2 JP H081422Y2 JP 9600190 U JP9600190 U JP 9600190U JP 9600190 U JP9600190 U JP 9600190U JP H081422 Y2 JPH081422 Y2 JP H081422Y2
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ice
ice making
chamber
water
block
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佐吉 川角
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ブロック状の氷塊(以下「ブロックアイ
ス」と称す)を製造し得る簡易な構成に係る自動製氷機
に関するものである。
従来技術 喫茶店やレストランその他の飲食施設では、自動製氷
機で製造した正方形状の氷塊(角氷)を、飲料中に浮か
したり、各種食材の冷却ベッドとして使用したりするよ
うにしている。しかるに、該氷塊は定形であるため、前
述した用途に使用した際には、視覚的な面白味に乏しい
印象を与えてしまう。そこで、所要寸法のブロックアイ
スをアイスピックで突き割って不定形な氷塊を得ること
により、視覚的な特異性を付与して顧客に高級感を与
え、商品価値を高めることが行なわれている。
このブロックアイスは、一般に大掛かりな缶氷製造装
置により工場生産されている。例えば、製氷槽に満たし
たブライン中にアイスカンを浸漬すると共に、このアイ
スカンに製氷水を充填する。そして冷却器により該ブラ
インを冷却すると、アイスカン中で水が凍結するので、
これをカンから取出すことにより、ブロック状の氷塊が
得られるというものである。この氷塊は一般に大き過ぎ
るので、所要のブロックに切断して需要者に供給され
る。
考案が解決しようとする課題 このように従来、ブロックアイスを製造するには、大
掛かりな工場設備が必要であり、需要者はブロックアイ
スを外注の業者から購入する場合が殆どである。このた
め予め用意していたブロックアイスが無くなると、新た
なブロックアイスを補給するのに時間が掛かると共に、
コストが嵩む欠点があった。このようにブロックアイス
を業者から購入している現状では種々の不都合を生ずる
ため、ブロックアイスを簡易に製造し得る、需要者向け
のブロックアイス用自動製氷機が求められている。
考案の目的 この考案は、前述した課題に鑑み、これを好適に解決
するべく提案されたものであって、ブロックアイスを製
造し得る簡易な構成に係る自動製氷機を提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成する
ため本考案は、外側に冷凍機構に接続する蒸発器を備
え、内部に配設した仕切り板により上下方向に開放する
複数の製氷小室を画成した製氷室と、 前記製氷室の上部に着脱自在に外嵌され、前記仕切り
板の上端に嵌合する支持部材を内設した散布器と、 前記散布器に内壁面との間に所要の隙間を画成した状
態で内装され、前記支持部材と対応する部位に製氷小室
に連通する通孔を穿設した板材とからなり、 製氷運転に際して前記散布器に供給した製氷水を、前
記隙間および通孔を介して前記各製氷小室に散布供給す
るよう構成したことを特徴とする。
実施例 次に、本考案に係るブロックアイス用自動製氷機につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。第1図は、実施例に係るブロックアイス用
自動製氷機の縦断側面図を示す。
(製氷室について) 第1図に示す如く、筐体10の内部上方には、所定寸法
のブロックアイス11を連続的に製造する製氷機構12が配
置され、該製氷機構12で製造されたブロックアイス11
は、後述するリフター装置17を介して貯氷室15に放出貯
留されるよう構成されている。
すなわち、筐体10の内部上方には、上下方向および背
面側に開放する画成部材18が配設され、該画成部材18で
囲繞される空間内に、熱伝導率の良好な金属を材質とす
る角筒状の製氷室13が垂直に配設固定されている。この
製氷室13の内部には、第3図に示す如く、製氷室13の縦
方向の全長に亘って延在する仕切り板19が、長手方向に
所定間隔離間して複数配設され、製氷室13の内部に複数
(実施例では3つ)の製氷小室13aを並列的に画成して
いる。この製氷小室13aの内部寸法は、例えば50mm×80m
m×200mmの大きさで、約800gのブロックアイス11を製造
し得るよう設定されている。
また製氷室13の対向する外側面には、製氷機構12の前
面側に配置した冷凍機構14から導出した冷却器20が蛇行
状に密着固定され、当該冷凍機構14の運転により蒸発器
20における気化冷媒の熱交換が促進されて、製氷室13が
氷点下にまで冷却されるようになっている。
(散水部材について) 前記画成部材18の下部には、第1図に示す如く、製氷
水タンク21が配設され、このタンク21から循環ポンプ
(図示せず)を介して導出した製氷水供給管22は、前記
製氷室13の上部に着脱自在に配設した散水部材23に連通
接続されている。この散水部材23は、第2図および第3
図に示す如く、製氷水供給管22が接続される散水タンク
24と、該タンク24が上部に着脱自在に装着される散布器
25とから構成され、該散布器25の下部が製氷室13に外嵌
されるようになっている。そして製氷水タンク21から散
水部材23にポンプ圧送された製氷水は、散水タンク24お
よび散布器25を介して製氷室13の各製氷小室13aに均一
に散布供給される。この散水タンク24および散布器25
は、何れも熱不良導性材料であるABS樹脂等の合成樹脂
を材質として形成されている。
(散水タンクについて) 前記散水タンク24の内部には、第3図に示す如く、前
記製氷水供給管22が連通する製氷水供給室61が画成され
ている。この製氷水供給室61における散布器25の内部に
臨む底面には、製氷水散水孔24aが複数穿設され、製氷
水供給管22を介して供給室61に供給された製氷水は、製
氷水散水孔24aを介して散布器25の内部に供給される。
また、散水タンク24の内部には、前記製氷水供給室61
とは隔離された除氷水供給室62が画成され、該除氷水供
給室62に除氷水タンク(図示せず)から導出した除氷水
供給管27が連通接続されている。この除氷水供給室62に
おける散布器25の外側に臨む底面には、第4図に示す如
く、除氷水散水孔24bが複数穿設されている。従って、
除氷運転に際して除氷水供給管27を介して除氷水供給室
62に供給された除氷水は、除氷水散水孔24bを介して散
布器25の外側面に散布供給される。なお除氷水は、散布
器25の外側面を伝って前記製氷室13の外側面を流下し、
各製氷小室13aの内壁面とブロックアイス11との氷結面
の融解促進を図るべく機能する。
(散布器について) 前記散布器25の下端部には、製氷室13に外嵌可能な嵌
合部25bが形成され、第3図に示す如く、該嵌合部25bを
製氷室13の上端に外嵌することにより、散布器25の内壁
面と製氷室13の内壁面とが一致した状態で位置決めされ
る。また、散布器25の内部には、前記仕切り板19と対応
する位置に該仕切り板19と平行に支持部材63が配設され
ている。この支持部材63の下端には、仕切り板19が嵌合
可能な凹部63aが形成され、当該散布器25を製氷室13に
外嵌した際に、支持部材63の凹部63aに対応の仕切り板1
9の上端が嵌合する。これにより、仕切り板19により画
成される各製氷小室13aは、散布器25の内部に臨む位置
まで完全に隔離され、製氷運転に際して各製氷小室13a
に生成されるブロックアイス11,11が、仕切り板19の上
部でつながるのを防止し得る。
第3図および第4図に示す如く、前記支持部材63にお
ける散布器25の内壁面に連接する端部の上部に、内方に
所定寸法だけ突出する突部64が形成されている。また、
散布器25の長手方向に対向する内壁にも、前記突部64と
同一レベルで突部64が突設されている。更に支持部材6
3,63に、散布器25の内径寸法よりも僅かに小さな外径寸
法の板材65が載置され、該板材65の外側縁部は前記各突
部64に当接している。これにより、板材65の外側縁部と
散布器25の内壁面(突部64が形成されていない部分)と
の間には、内壁面に沿って突部64の突出寸法の隙間66が
画成される。また、板材65の支持部材63と対応する部位
に、支持部材63に嵌合される仕切り板19により画成され
る製氷小室13a,13aの両方に共通的に連通する通孔65aが
穿設されている。
すなわち、製氷運転に際して散水タンク24から散布器
25に供給された製氷水は、第5図(a)に示す如く、前
記散布器25の内壁面に沿って画成された隙間66を介して
製氷室13の内壁面に均一に流下供給される。また、板材
65の通孔65aを介して仕切り板19の対向する両面にも、
製氷水が散布供給される。従って、製氷小室13aを画成
する4つの壁面に製氷水が均等に散布供給され、製氷小
室13aにブロックアイス11が効率的に生成される。
なお、前記散水部材23は製氷室13から容易に取外すこ
とができ、また散水部材23を構成する散水タンク24と散
布器25も簡単に分解することができる。従って、製氷機
構12を構成する各部材の清掃や点検等のメンテナンスを
極め簡単に行ない得る利点がある。
(フロートスイッチについて) 前記散布器25の一側には、第2図に示す如く、オーバ
ーフロータンク67が配設され、該タンク67と散布器25と
は、散布器25の側面に開設した開口25aを介して連通し
ている。なお開口25aの開設位置は、前記板材65の配設
位置より上方に設定され、散布器25に供給された製氷水
が板材65の上方まで貯留された際に、製氷水が開口25a
を介してオーバーフロータンク67に流入するよう設定さ
れている(第5図(c)参照)。
オーバーフロータンク67の前面側は、第2図に示す如
く、全面的に開放するよう形成されると共に、該開口67
aに堰板68が配設されて、タンク内に所要量の製氷水を
貯留し得るよう構成されている。また、タンク67にフロ
ートスイッチ28が配設され、該フロートスイッチ28は、
後述する製氷運転に際し、散布器25から開口25aを介し
て流入した製氷水の水位が設定値に達したことを検出し
て、製氷運転を停止して除氷運転に切換えるべく機能す
る。すなわち、製氷運転に際して各製氷小室13aにブロ
ックアイス11が生成されると、第5図(c)に示す如
く、製氷小室13aは各壁面に成長した氷層が相互に接触
して塞がれ、散布器25から供給される製氷水は製氷室13
の下方に流下しなくなる。このため、製氷水は散布器25
の内部に貯留されて水位は次第に上昇し、前記開口25a
からオーバーフロータンク67に流入するに到り、このと
きに前記フロートスイッチ28が作動して製氷完了を検出
するようになっている。
ここで、製氷運転が進行して製氷終了近くになると、
前述した如く製氷小室13aの各壁面に成長した氷層によ
り開口面積が小さくなり、散布器25から製氷室13に供給
される製氷水に比べて、製氷室13から下方に流下する製
氷水の量が少なくなる。このため、散布器25からオーバ
ーフロータンク67に製氷水が流入し始める。しかるに、
このときには未だ各製氷小室13aに完全なブロックアイ
ス11が生成されていないので、このときにフロートスイ
ッチ28が作動すると不完全なブロックアイス11が生成さ
れてしまう。
そこで、実施例では前記堰板68を、第5図に示す如
く、オーバーフロータンク67の底面から僅か上方に配設
して、該堰板68と底面との間に隙間69を画成している。
すなわち、散布器25からオーバーフロータンク67に流入
する製氷水が少ない場合は、該製氷水を隙間69から外部
に排出して、フロートスイッチ28が作動しないよう構成
している。なお、各製氷小室13aに完全なブロックアイ
ス11が生成されたときには、隙間69から流出する製氷水
の量よりも、オーバーフロータンク67に流入する製氷水
の量が多くなるので、該タンク67内での製氷水の水位が
上昇して前記フロートスイッチ28が作動する。
(集水板について) 前記製氷室13の真下には、第1図に示す如く、複数の
通孔26aを穿設した集水板26が傾斜配設され、製氷運転
に際し各製氷小室13aに供給されて氷結するに到らなか
った製氷水は、前記通孔26aを介して、下方に位置する
製氷水タンク21に回収貯留される。また、除氷運転に際
して製氷室13の外側を流下した除氷水も、製氷水と同様
に前記集水板26に穿設した通孔26aを介して製氷水タン
ク21に回収される。なお集水板26は、除氷運転により製
氷小室13aから剥離したブロックアイス11を、前記リフ
ター装置17の移送体32に案内する機能も兼ねている。
(水跳ね防止板について) 前記画成部材18には、第1図に示す如く、前記製氷室
13の背面側(冷凍機構14が配設される側と反対側)に臨
んで該製氷室13の背面を全面的に覆い得る水跳ね防止板
29が、その上端において回動自在に枢支されている。こ
の水跳ね防止板29は、除氷運転に際して製氷室13の外側
を流下する除氷水が、リフター装置17や貯氷室15に飛散
するのを防止するべく機能する。また水跳ね防止板29
は、製氷室13の下端から所定長さだけ下方に延在し、除
氷運転により製氷小室13aから剥離されて集水板26を滑
落するブロックアイス11が当接可能に設定してある。そ
して水跳ね防止板29は、ブロックアイス11が当接して傾
動された際に、画成部材18に配設したリフター装置17の
始動スイッチ30を作動させる機能も兼ねる(第1図に二
点鎖線で示す状態)。
(リフター装置について) 前記筐体10の内部背面側には、前記製氷機構12で製造
したブロックアイス11を、筐体10の内部下方に画成した
貯氷室15の氷塊放出位置まで移送して放出するリフター
装置17が配設されている。このリフター装置17は、筐体
10に着脱自在に装着されたリフター本体31と、該本体31
の内部に昇降自在に配設した移送体32とから基本的に構
成されている。
前記移送体32は、第1図に示す如く、前面側(製氷機
構12を指向する側)に開放する箱状に形成され、前記集
水板26を滑落する複数(実施例では3個)のブロックア
イス11を並列かつ起立状態で受容し得るよう構成されて
いる。またリフター本体31の内部天井面には、ブレーキ
付モータ33が配設され、該モータ33により巻取りおよび
繰出しがなされるワイヤ35に、前記移送体32が懸吊支持
されている。従ってモータ33を正逆付勢することによ
り、移送体32はリフター本体31に沿って昇降移動する。
前記リフター本体31には、製氷機構12で製造したブロ
ックアイス11を受容した移送体32が下降して氷塊放出位
置に到来した際に、これを検出する下降停止スイッチ42
が配設され、該スイッチ42の検出信号に基づいて前記ブ
レーキ付モータ33が停止制御されるようになっている。
また、停止制御されたモータ33は、所定時間遅延後、逆
転方向に付勢されて、移送体32を上昇移動させるよう設
定されている。更に、リフター本体31には、第1図に示
す如く、移送体32の天井面が当接可能な位置に上昇停止
スイッチ43が配設されている。この上昇停止スイッチ43
は、ブロックアイス11を放出して上昇する移送体32が、
製氷機構12から放出されるブロックアイス11の受容位置
に到来したことを検出して、前記ブレーキ付モータ33を
停止制御するべく機能する。
前記移送体32の内部には、第6図に示す如く、該移送
体32が下降して氷塊放出位置に到来した際に、内部に受
容されているブロックアイス11を貯氷室15に向けて放出
する氷塊放出機構70が配設されている。
(貯氷室について) 前記製氷機構12の下方に画成された貯氷室15には、第
1図に示す如く、前記冷凍機構14から冷媒が供給される
冷却器55が配設され、庫内を所定温度(−2℃〜−4℃
程度)に冷却するようになっている。すなわち、実施例
に係る自動製氷機では、前記製氷室13の冷却と、貯氷室
15の冷却とを同一の冷凍機構14を介して行なうよう構成
している。
前記冷却器55の下方には、該冷却器55を囲繞する排水
皿56が配設され、除霜運転に際して冷却器55から滴下す
る水滴を集水して外部に排出するよう構成される。また
排水皿56の側面には、通孔56aが穿設されると共に、該
通孔56aと対応して送風ファン57が配設され、冷却器55
で冷却された冷気を庫内に吹出すよう構成されている。
また、貯氷室15の内部底部15aは、第1図に示す如く、
前面側に向けて下方傾斜するよう設定され、前面移送体
32から放出されたブロックアイス11を、貯氷室15の前面
側から順に貯留し得るようになっている。
第1図に示す如く、貯氷室15の前面側に位置する筐体
10には、上下に所定間隔離間して2つの開口10a,10aが
開設されると共に、該開口10aを開閉自在に閉塞する蓋
体16が配設されている。すなわち、貯氷室15に積層貯留
されたブロックアイス11の積層状態に応じて上下の開口
10a,10aを使い分けることにより、貯氷室15からのブロ
ックアイス11の取出しを容易に行ない得る。
実施例の作用 次に、実施例に係るブロックアイス用自動製氷機の作
用につき説明する。
(製氷運転について) 製氷運転に際し、第1図に示す如く、リフター装置17
の移送体32は、ブロックアイス11の受容位置に臨んで、
前面側からのブロックアイス11の受容を許容するよう位
置決めされている。この状態で自動製氷機の製氷運転を
開始すると、前記製氷室13に設けた蒸発器20に冷媒が循
環供給され、当該製氷室13の冷却がなされる。なお、こ
のとき前記貯氷室15の内部に配設した冷却器55にも冷媒
が循環供給されて、庫内は所定温度まで冷却される。
前記製氷水タンク21からの製氷水は、製氷水供給管22
を介して散水タンク24の製氷水供給室61にポンプ圧送さ
れた後、該供給室61の製氷水散水孔24aを介して散布器2
5に供給される。散布器25に供給された製氷水は、第5
図(a)に示す如く、該散布器25に内装した板材65の外
側縁部と散布器内壁面との間に画成した隙間66を介して
製氷室13の内壁面に散布供給される。また、散布器25の
製氷水は、板材65における前記支持部材63と対応する位
置に穿設した通孔65aを介して、前記仕切り板19の対向
する両面に散布供給される。すなわち、散布器25を介し
て製氷室13に供給される製氷水は、前記製氷小室13aを
画成する4つの壁面に均一に散布供給される。
各製氷小室13aの内壁面に接触して冷却されつつ流下
した製氷水は、前記集水板26の通孔26aを介して製氷水
タンク21に戻され再度の循環に供される。そして製氷水
の循環が反復される内に、第5図(b)に示す如く、各
製氷小室13aの内壁面で製氷水が凍結して氷層が形成さ
れる。
製氷運転が進行して、製氷小室13aの各壁面での氷層
が成長すると、製氷小室13aの開口面積が小さくなって
下方に流下する製氷水の量が少なくなり、前記散布器25
内に製氷水が次第に貯留される。そして、この製氷水が
前記開口25aを介してオーバーフロータンク67に流出す
る。しかし、このときにはタンク67への流入量は少量で
あるので、この製氷水は前記堰板68の下部に画成した隙
間69から外部に排出され、フロートスイッチ28が作動す
るには到らない。
更に製氷運転が進行し、第5図(c)に示す如く、製
氷小室13aにブロックアイス11が生成されると、製氷小
室13aの開口は完全に塞がれて、散布器25から製氷小室1
3aに散布供給される製氷水は、製氷小室13aの下方に流
下しなくなる。この場合は、前記製氷水供給管22を介し
て供給される製氷水が、散布器25の内部に貯留されて水
位が次第に上昇し、前記開口25aからオーバーフロータ
ンク67に大量に流出する。オーバーフロータンク67に流
入する製氷水が、前記堰板68の下部に画成した隙間69か
ら流出する量より多くなると、該タンク67内での製氷水
の水位が上昇し、この水位の上昇を前記フロートスイッ
チ28が検知すると、製氷水の循環供給を停止して製氷運
転を完了する。
(除氷運転について) 次いで、冷媒循環系の弁を切換えて蒸発器20にホット
ガスを供給して製氷室13を加熱すると共に、前記散水タ
ンク24の除氷水供給室62に除氷水供給管27を介して除氷
水を供給する。この除氷水は、第4図に示す如く、除氷
水供給室62の底面に穿設した除氷水散水孔24bを介して
散布器25の外側面に散布供給される。更に除氷水は製氷
室13の外側面を流下して、各製氷小室13aの内壁面とブ
ロックアイス11との氷結面との融解を促進させる。製氷
室13の外側を流下した除氷水は、前記集水板26の通孔26
aを介して前記製氷水タンク21に落下貯留される。
除氷運転が進行して各製氷小室13aの内壁面とブロッ
クアイス11との氷結面が融解すると、該ブロックアイス
11は、第1図に二点鎖線で示す如く、自重により製氷小
室13aから剥離して前記集水板26に落下する。そして、
該集水板26を滑落したブロックアイス11は、前記リフタ
ー装置17の移送体32に起立状態で受容される。
(リフター装置によるブロックアイスの送移について) 前記ブロックアイス11が集水板26を滑落する際には、
前記製氷室13の背面側に配設した水跳ね防止板29を傾動
させるので、前記リフター装置17の始動スイッチ30が作
動する。これにより、前記ブレーキ付モータ33が正転方
向に付勢され、移送体32にブロックアイス11が受容され
ると略同時に移送体32が下降を開始する。
前記移送体32が貯氷室15の氷塊放出位置まで到来する
と、第6図に示す如く、該移送体32に配設した氷塊放出
機構70が作動し、ブロックアイス11は貯氷室15に向けて
放出される。また、移送体32が氷塊放出位置に到来した
ことを前記下降停止スイッチ42が検出し、前記ブレーキ
付モータ33を停止させる。ブロックアイス11を放出した
移送体32は、ブレーキ付モータ33が逆転方向に付勢され
ることにより上昇移動し、該移送体32がブロックアイス
11の受容位置に戻ったことを上昇停止スイッチ43が検出
すると、前記モータ33が停止制御されて、ブロックアイ
ス11の放出作業が終了する。
考案の効果 以上説明した如く、本考案に係るブロックアイス用自
動製氷機によれば、上下方向に開放する複数の製氷小室
に上方から製氷水を散布供給して、該製氷小室内にブロ
ックアイスを生成するよう構成した。すなわち、簡単な
構成でブロックアイスを容易に製造することができ、コ
ストを低廉に抑えることができる。また、各製氷小室に
は製氷水を均等に散布供給し得るので、ブロックアイス
を効率的に製造し得る。更に、製氷室、散布器および散
水タンクは夫々容易に分解し得るので、清掃等のメンテ
ナンスを極めて簡単に行ない得る利点もある。
なお、除氷運転に際して散水タンクから製氷室の外側
に除氷水を散布供給し得るので、製氷小室の内壁面とブ
ロックアイスとの氷結面の融解の促進を図り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の好適な実施例に係るブロックアイス
用自動製氷機の縦断側面図、第2図は、製氷機構の分解
斜視図、第3図は、製氷機構の要部を示す縦断面図、第
4図は、第3図のIV−IV線で示す要部断面図、第5図
(a)は、製氷運転が開始されて散水部材を介して製氷
水が製氷室に供給されている状態を示す説明図、第5図
(b)は、製氷運転が進行して各製氷小室の内壁面に氷
層が形成された状態を示す説明図、第5図(c)は、各
製氷小室にブロックアイスが生成されて、製氷水が散布
器からオーバーフロータンクに流入する状態を示す説明
図、第6図は、製氷機構で製造されたブロックアイスを
リフター装置の移送体により貯氷室の氷塊放出位置まで
移送して放出する状態を示す自動製氷機の縦断側面図で
ある。 13…製氷室、13a…製氷小室 14…冷凍機構、19…仕切り板 20…蒸発器、25…散布器 63…支持部材、65…板材 65a…通孔、66…隙間

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側に冷凍機構(14)に接続する蒸発器
    (20)を備え、内部に配設した仕切り板(19)により上
    下方向に開放する複数の製氷小室(13a)を画成した製
    氷室(13)と、 前記製氷室(13)の上部に着脱自在に外嵌され、前記仕
    切り板(19)の上端に嵌合する支持部材(63)を内設し
    た散布器(25)と、 前記散布器(25)に内壁面との間に所要の隙間(66)を
    画成した状態で内装され、前記支持部材(63)と対応す
    る部位に製氷小室(13a,13a)に連通する通孔(65a)を
    穿設した板材(65)とからなり、 製氷運転に際して前記散布器(25)に供給した製氷水
    を、前記隙間(66)および通孔(65a)を介して前記各
    製氷小室(13a)に散布供給するよう構成したことを特
    徴とするブロックアイス用自動製氷機。
  2. 【請求項2】前記散布器(25)の上部に、製氷水供給室
    (61)と除氷水供給室(62)とを内部に画成した散水タ
    ンク(24)が着脱自在に嵌合され、前記製氷水供給室
    (61)の底面に、散布器(25)の内部に連通する製氷水
    散水孔(24a)が穿設されると共に、前記除氷水供給室
    (62)の底面に、散布器(25)の外側に臨む除氷水散水
    孔(24b)が穿設される請求項1記載のブロックアイス
    用自動製氷機。
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