JP2002098453A - 自動製氷機の異常対処方法 - Google Patents

自動製氷機の異常対処方法

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JP2002098453A
JP2002098453A JP2000289530A JP2000289530A JP2002098453A JP 2002098453 A JP2002098453 A JP 2002098453A JP 2000289530 A JP2000289530 A JP 2000289530A JP 2000289530 A JP2000289530 A JP 2000289530A JP 2002098453 A JP2002098453 A JP 2002098453A
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ice making
water
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deicing
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JP2000289530A
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Naoki Totani
直樹 戸谷
Kazuyoshi Katsube
和芳 勝部
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷噛み等の異常事態が発生した場合に、適切
に対処することで異形氷の生成等の発生を防止する。 【解決手段】 除氷工程が完了して製氷工程に移行する
と、アクチュエータモータが逆回転して水皿は開放位置
から閉成位置に向けて上昇する。製氷工程に移行するこ
とでカウントを始めるAM上昇タイマのカウント値が、
正常時間を経過しても切替スイッチがOFF状態に切替
えられず、水皿の閉成位置への到来を検知しないときに
は、制御装置では異常事態が発生したものと判断する。
そして切替スイッチが、第1異常時間以内にOFF状態
に切替えられた場合は、製氷工程を中断して除氷工程に
移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動製氷機の異
常対処方法に関し、更に詳細には、除氷工程から製氷工
程に移行することで水皿が開放位置から閉成位置に向け
て傾動したときに氷噛み等の異常事態が生じた場合に、
これに適切に対処して異形氷の生成を防止し得る自動製
氷機の異常対処方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下向きに開口する多数の製氷小室に製氷
水を下方から噴射供給して、角氷を連続的に製造する噴
射式の自動製氷機が、喫茶店やレストラン等の施設その
他の厨房で好適に使用されている。この自動製氷機の概
略構成を説明すれば、製氷機内に水平に配置した製氷室
に、下方に開口する製氷小室が碁盤目状に多数画成され
ると共に、該製氷室の上面には、冷凍系に連通する蒸発
器が密着的に蛇行配置される。また製氷室の直下には、
支軸を介して水皿が傾動可能に枢支されると共に、該水
皿の下部には所定量の製氷水を貯留する製氷水タンクが
一体的に設けられている。
【0003】前記自動製氷機では、製氷工程において前
記製氷小室を下方から閉成する閉成位置に水皿を保持し
た状態で、前記蒸発器に冷媒を循環供給して製氷小室を
強制的に冷却すると共に、製氷水タンク内の製氷水を水
皿を介して製氷小室に噴射供給することで、該小室内に
角氷を生成する。そして、角氷の生成を製氷完了検知手
段が検知すると、製氷工程から除氷工程に移行し、前記
蒸発器にホットガスを循環供給して製氷室を加熱すると
共に、開閉機構により水皿を支軸を中心として斜め下方
の開放位置へ傾動して、製氷小室を開放するよう構成さ
れる。この除氷工程において、ホットガスの循環供給に
より製氷小室と角氷との氷結部が融解し、該角氷は自重
により製氷小室から離脱落下し、開放位置の水皿上を滑
落してストッカーに貯留される。製氷室からの角氷の離
脱を除氷完了検知手段が検知することで、除氷工程から
製氷工程に移行し、前記水皿が再び閉成位置に復帰する
よう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記自動製氷機では、
除氷工程において一部の角氷が製氷小室から離脱せずに
残留したり、あるいは該小室から離脱落下した角氷が水
皿上に付着している氷片に引掛かることがある。従っ
て、この状態で製氷工程に移行すると、開放位置から閉
成位置に向けて傾動する水皿と製氷室との間で角氷を噛
込んでしまい、該水皿が閉成位置まで正常に移動しない
ことになる。このため、水皿と製氷室との間で角氷を噛
込んだまま製氷工程が進行し、異形氷が生成されてしま
うと云った不具合が発生する。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、氷噛み等の異常事態が発生した場
合に、適切に対処することで異形氷の生成等の発生を好
適に防止し得る自動製氷機の異常対処方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る自動製氷機
の異常対処方法は、冷凍系に接続する蒸発器を介して冷
却され、下方に開口する複数の製氷小室を備えた製氷室
と、開閉機構により前記製氷小室を下方から閉成する上
方の開放位置および該製氷小室を開放する下方の閉成位
置の間を傾動される水皿とを備え、前記水皿を閉成位置
に保持した状態で製氷小室中に氷を生成する製氷工程
と、前記開閉機構により前記水皿を開放位置に向けて傾
動させて製氷小室から氷を離脱させる除氷工程とを繰り
返す自動製氷機において、前記水皿の閉成位置を検知す
る検知手段が、除氷工程から製氷工程に移行することで
開放位置の水皿が閉成位置に向けて傾動を開始してから
正常な状態で要する正常時間を経過後に検知状態となっ
た場合は、異常事態が発生したと判断して前記製氷室を
加熱するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る自動製氷機の
異常対処方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。
【0008】図1は、実施例に係る異常対処方法が実施
される自動製氷機の概略構成を示すものであって、該自
動製氷機10は、機体上部に配設された製氷機構12
と、機体下部に設置された冷凍機構14とから基本的に
構成される。製氷機構12は、下方に開口する複数の製
氷小室を備えた製氷室16と、下部に製氷水タンク20
を一体に備えた水皿18と、製氷水タンク20に配設さ
れたポンプモータ(PM)22とから基本的に構成されて
いる。また水皿18は、その一端部が支軸(図示せず)を
介して回動可能に軸支されると共に、他端部は開閉機構
23に連繋されており、該開閉機構23におけるアクチ
ュエータモータ(AM)24の正逆回転に伴って水皿18
は軸支部を支点として正逆方向に傾動し、前記製氷小室
を下方から閉成する閉成位置と、該小室を開放する下方
の開放位置とに位置決めされるよう構成されている。
【0009】前記開閉機構23は、アクチュエータモー
タ24により回転される第1カム体26および第2カム
体27を備えると共に、両カム体26,27の回転軌跡
には、図示しない制御装置に接続する検知手段としての
切替スイッチ(切替SW)28が配設されている。すなわ
ち、前記水皿18がアクチュエータモータ24により開
放位置から上昇されて閉成位置に到来した際に、第1カ
ム体26が切替スイッチ28を切替える(ONからOF
F)ことで、該切替スイッチ28が閉成位置の検知状態
となり、このときに制御装置がアクチュエータモータ2
4の回転を停止(AM上昇OFF)することで水皿18を
閉成位置に保持するよう設定される。また、水皿18が
アクチュエータモータ24により閉成位置から下降され
て開放位置に到来した際に、第2カム体27が切替スイ
ッチ28を切替える(OFFからON)ことで、該切替ス
イッチ28が開放位置の検知状態となり、このときに制
御装置がアクチュエータモータ24の回転を停止(AM
下降OFF)することで水皿18を開放位置に保持する
よう設定されている。
【0010】前記冷凍機構14は、圧縮機(COMP)3
0、凝縮器32、ファンモータ(FM)34、キャピラリ
ーチューブ(図示せず)および前記製氷室16の上面に配
設された蒸発器36等から構成されている。蒸発器36
には、冷凍機構14の運転により製氷工程では冷媒が循
環供給されて製氷室16の強制冷却を行なうと共に、除
氷工程では冷凍系のホットガス弁(HGV)の切換えによ
りホットガスが循環供給されて製氷小室と角氷(氷)との
氷結部の融解を促進するよう構成される。また水皿18
の上部には、外部水道系に接続する給水管37が臨み、
該給水管37にはウォータバルブ(WV)38が介挿され
ている。そして、ウォータバルブ38は、除氷工程に際
して制御装置に接続される融氷タイマT1の設定時間だ
け開弁(ON)され(図3参照)、給水管37から開放位置
の水皿18上に供給された常温の融氷水により、該水皿
18上に氷結している氷片を融解させるようになってい
る。またウォータバルブ38は、除氷工程から製氷工程
に移行した際に給水タイマT2の設定時間だけ開弁さ
れ、この水が水皿18を介して製氷水タンク20に貯留
されて次回の製氷水として使用されるようになってい
る。
【0011】前記製氷室16に、制御装置に接続する製
氷サーミスタThが配設され、製氷工程に際して該製氷
室16が製氷完了温度まで達したことを該製氷サーミス
タThが検知したとき、制御装置は製氷工程から除氷工
程に移行する制御を行なうよう設定されている。また除
氷工程に際して製氷室16が除氷完了温度まで達したこ
とを製氷サーミスタThが検知したときには、制御装置
は除氷工程から製氷工程に移行する制御を行なうよう設
定されている。なお制御装置は、前記切替スイッチ28
が水皿18の閉成位置を検知(OFF状態)してからカウ
ントを始める製氷タイマT3を備え、該タイマT3の設定
時間(例えば10分)が経過するまでは、前記製氷サーミ
スタThが製氷完了温度を検知しても除氷工程に移行し
ないよう設定されている。また制御装置は、除氷工程の
開始からカウントを始める除氷タイマT4を備える。
【0012】前記制御装置は、製氷工程の開始(製氷サ
ーミスタThによる除氷完了検知)からカウントを始め
るAM上昇タイマT5および除氷工程の開始(製氷サーミ
スタThによる製氷完了検知)からカウントを始めるA
M下降タイマT6を備える。そして制御装置では、製氷
工程の開始により前記水皿18が開放位置から閉成位置
まで上昇するのに要する正常な時間(正常時間t0:例え
ば60秒)を経過しても前記切替スイッチ28が水皿1
8の閉成位置への到来を検知しない場合には、氷噛み等
の異常事態が発生したものと判断する。そして、正常時
間t0より長い予め設定された第1異常時間t1(例えば
90秒)以内に切替スイッチ28が検知状態となったと
きには、製氷工程を中断して再度除氷工程を行なうよう
設定されている(図3参照)。また第1異常時間t1を経
過しても切替スイッチ28が検知状態とならない場合
は、製氷工程の開始により回転している前記ファンモー
タ34を停止(OFF)すると共に、前記ホットガス弁を
開弁(ON)して蒸発器36にホットガスを循環供給して
製氷室16を加熱するよう設定されている。そして、第
1異常時間t1より更に長い予め設定された第2異常時
間t2(例えば5分)以内に切替スイッチ28が検知状態
となったときには、製氷工程を中断して再度除氷工程を
行なうよう設定されている(図4参照)。更に、第2異常
時間t2が経過しても切替スイッチ28が検知状態とな
らない場合は、自動製氷機自体の運転を停止制御するよ
う設定されている(図5参照)。
【0013】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る自動製氷
機の作用につき、図2のフローチャートおよび図3〜図
5のタイミングチャートを参照して説明する。
【0014】(正常運転の場合)前記自動製氷機10での
製氷工程では、前記圧縮機30、ファンモータ34およ
びポンプモータ22が運転(ON)され、前記蒸発器36
への冷媒の循環供給と製氷小室への製氷水の循環供給と
が行なわれ、製氷小室内には氷が徐々に成長する。そし
て、前記切替スイッチ28が水皿18の閉成位置を検知
してからカウントを始めている製氷タイマT3の設定時
間を経過した後に、前記製氷サーミスタThが製氷完了
温度を検知する(製氷サーミスタ≦製氷完了温度)と、制
御装置により製氷工程から除氷工程へ移行される。すな
わち、図2に示すようにポンプモータ22およびファン
モータ34が停止(OFF)すると共に、前記ホットガス
弁が開弁(ON)して蒸発器36にホットガスが循環供給
されて製氷室16が加熱される。またアクチュエータモ
ータ24が回転(AM下降ON)され、前記水皿18が閉
成位置から開放位置へ下降し、該水皿18が開放位置に
到来すると、前記切替スイッチ28が第2カム体27に
よりON状態に切替えられ、該モータ24が停止(AM
下降OFF)されて水皿18は開放位置に保持される。
【0015】この切替スイッチ28のON状態への切替
えにより融氷タイマT1がカウントを始める(スタート)
と共に、ウォータバルブ38が開弁(ON)して常温の融
氷水が水皿18に供給され、該水皿18上に付着してい
る氷片は融解される。融氷タイマT1の設定時間のカウ
ント終了により、ウォータバルブ38は閉弁(OFF)さ
れる。
【0016】前記蒸発器36へのホットガスの循環供給
により加熱される製氷室16の製氷小室と角氷との氷結
部が融解され、該角氷は自重により製氷小室内から離脱
落下し、水皿18を介して図示しないストッカーに貯留
される。製氷室16から角氷が離脱することで該製氷室
16の温度が上昇し、前記製氷サーミスタThが除氷完
了温度を検知する(製氷サーミスタ≧除氷完了温度)と、
制御装置により除氷工程から製氷工程へ移行される。す
なわち、前記ホットガス弁が閉弁(OFF)されると共
に、ファンモータ34が運転され、ウォータバルブ38
が開弁される。また、前記アクチュエータモータ24が
逆回転(AM上昇ON)して、水皿18が開放位置から閉
成位置に向けて上昇される。なお、AM上昇タイマT5
と給水タイマT2との夫々がカウントを始める(スター
ト)。
【0017】前記水皿18が閉成位置に到来すると、前
記切替スイッチ28が第1カム体26によりOFF状態
(検知状態)に切替えられ、該モータ24が停止(AM上
昇OFF)されて水皿18は閉成位置に保持される。切
替スイッチ28が水皿18の閉成位置への到来を検知す
る検知状態となったとき(OFF状態に切替えられたと
き)の前記AM上昇タイマT5のカウント値(経過時間)
が、前記正常時間t0内であれば、前記制御装置では異
常事態が発生していないものと判断し、製氷工程を継続
して前述した動作を繰り返す制御を行なう。
【0018】(異常事態が発生した場合の第1の異常対
処方法)前述した除氷工程が完了して製氷工程に移行す
ると、前記アクチュエータモータ24が逆回転して水皿
18は開放位置から閉成位置に向けて上昇する。製氷工
程に移行することでカウントを始めるAM上昇タイマT
5のカウント値が、正常時間t0を経過しても前記切替ス
イッチ28がOFF状態に切替えられず、水皿18の閉
成位置への到来を検知しないときには、前記制御装置で
は異常事態が発生したものと判断する。そして前記切替
スイッチ28が、前記第1異常時間t1以内にOFF状
態に切替えられた場合(水皿18の閉成位置への到来を
検知した場合)は、図3に示す如く、制御装置は製氷工
程を中断して除氷工程に移行させる制御を行なう。
【0019】すなわち、第1異常時間t1以内に切替ス
イッチ28が検知状態となることは、前記水皿18と製
氷室16との間に噛込まれている角氷が小さかったり、
あるいは噛込み位置が水皿先端(軸支部とは反対側)であ
り、比較的軽微な氷噛みであると想定される。従って、
再度除氷工程に移行し、前記製氷室16をホットガスで
加熱すると共に、水皿18上に融氷水を供給すること
で、製氷小室から角氷を完全に離脱落下させることがで
きると共に、水皿上に引掛かっている角氷等も放出させ
て氷噛み(異常事態)を解消し得る。従って、次の製氷工
程では正常な運転が行なわれ、異形氷が生成されるのを
防止することができる。
【0020】(異常事態が発生した場合の第2の異常対
処方法)前記除氷工程から製氷工程に移行することでカ
ウントを始めたAM上昇タイマT5のカウント値が、前
記第1異常時間t1を経過しても前記切替スイッチ28
がOFF状態に切替えられず、水皿18の閉成位置への
到来を検知しないときには、図4に示す如く、製氷工程
のまま第1異常時間t1を経過した時点で制御装置は前
記ホットガス弁を開弁して蒸発器36にホットガスを循
環供給して製氷室16を加熱する。なお、このときファ
ンモータ34も停止する。
【0021】すなわち、第1異常時間t1が経過しても
切替スイッチ28が検知状態とならないことは、前記水
皿18と製氷室16との間に噛込まれている角氷が大き
かったり、あるいは噛込み位置が水皿後端(軸支部側)で
あり、重症の氷噛みであると想定される。従って、第1
の異常対処方法のように直に除氷工程に移行したとして
も、氷噛みを解消し得ないおそれがある。そこで、第2
の異常対処方法では除氷工程に移行する前に、前記製氷
室16をホットガスで加熱することで、噛込まれている
角氷を融解するようにしたものである。この対処方法の
結果、前記切替スイッチ28が第2異常時間t2以内に
OFF状態に切替えられた場合(水皿18の閉成位置へ
の到来を検知した場合)は、制御装置は製氷工程を中断
して除氷工程に移行させる制御を行なう。この場合、除
氷工程の移行前に予めホットガスの加熱により噛込まれ
ている角氷はある程度融解されているから、当該の除氷
工程により氷噛みを解消することができる。従って、次
の製氷工程では正常な運転が行なわれ、異形氷が生成さ
れるのを防止することができる。なお、第2の異常対処
方法では、氷噛みを解消し得ないおそれのある除氷工程
に直に移行しないから、除氷工程が繰り返されることで
融氷水の使用量が増大するのを防止し得る。
【0022】(異常事態が発生した場合の第3の異常対
処方法)前述した第2の異常対処方法において、製氷工
程のままホットガスを供給して製氷室16を加熱してい
る状態で、除氷工程から製氷工程に移行することでカウ
ントを始めたAM上昇タイマT5のカウント値が第2異
常時間t2を経過しても、前記切替スイッチ28がOF
F状態に切替えられない場合(図5参照)は、前記制御装
置は自動運転での氷噛みの解消が不可能であると判断
し、自動製氷機自体の運転を停止制御する。なおこの場
合は、ブザーやランプ等によって、異常事態の発生を作
業者に覚知させるようにしてもよい。
【0023】次に、前述した自動製氷機10において実
施される断水検知方法に関し、以下に説明する。なお、
氷噛み等の異常事態が発生していないものとする。
【0024】(第1の断水検知方法)第1の断水検知方法
に関し、図6のフローチャートおよび図7のタイミング
チャートを参照して説明する。前述した除氷工程におい
て、前記製氷サーミスタThが除氷完了温度を検知する
と、制御装置により除氷工程から製氷工程に移行され
る。すなわち、ホットガス弁:閉弁(OFF)、ファンモ
ータ34:運転(ON)、ウォータバルブ38:開弁(O
N)、アクチュエータモータ24:回転(AM上昇ON)に
なると共に、AM上昇タイマT5および給水タイマT2
夫々がカウントを始める(スタート)。
【0025】前記水皿18が閉成位置に到来して前記切
替スイッチ28がOFF状態に切替えられ、該モータ2
4が停止(AM上昇OFF)されて水皿18は閉成位置に
保持される。またポンプモータ22が運転(ON)され、
製氷小室への製氷水の供給が開始されると共に、製氷タ
イマT3がカウントを始める(スタート)。前記給水タイ
マT2の設定時間のカウント終了により、ウォータバル
ブ38は閉弁(OFF)される。そして、前記製氷タイマ
3の設定時間のカウント終了後、前記製氷サーミスタ
Thが製氷完了温度を検知すると、製氷フラグをクリア
した後、制御装置により製氷工程から除氷工程に移行さ
れる。
【0026】これに対し、前記製氷タイマT3の設定時
間のカウント終了前に、前記製氷サーミスタThが製氷
完了温度を検知すると、製氷フラグを「1」にした後、
製氷工程から除氷工程に移行される。なお、製氷サーミ
スタThの製氷完了検知後に前記給水タイマT2の設定
時間のカウントが終了すれば、このときにウォータバル
ブ38は閉弁(OFF)される。そして、除氷工程の完了
後の次の製氷工程において、再び製氷タイマT3の設定
時間のカウント終了前に製氷サーミスタThが製氷完了
温度を検知すると、製氷フラグを「2」にした後、製氷
工程から除氷工程に移行される。前記制御装置では、製
氷フラグが「2」となった場合、すなわち製氷タイマT
3の設定時間のカウント終了前に製氷サーミスタThが
製氷完了温度を検知するサイクルが2回連続した場合は
断水しているものと判断し、当該の除氷工程が完了した
時点で、断水タイマT7のカウントを始める(スタート)
と共に、製氷フラグをクリアした後、自動製氷機自体の
運転を停止する制御を行なう。これにより、前記ポンプ
モータ22や圧縮機30の無負荷運転を防止し、消費電
力の節約を達成し得ると共に、過冷却運転や異形氷の生
成を防止し得る。
【0027】なお実施例では、前記断水タイマT7の設
定時間のカウント終了後に、自動製氷機10の運転を再
開して製氷工程を行なう。すなわち、断水タイマT7
設定時間の間に、断水の原因が解消され、自動製氷機1
0への給水が可能となった場合は、角氷の製造を自動で
再開できる。
【0028】(第2の断水検知方法)第2の断水検知方法
に関し、図8のフローチャートおよび図9のタイミング
チャートを参照して説明する。なお、第2の断水検知方
法は、前記製氷水タンク20の内部に水位検知手段とし
てのフロートスイッチ(フロートSW)40を備えた自動
製氷機10に採用されるものであって、該フロートスイ
ッチ40は、製氷水タンク20内に1サイクルの製氷が
可能な製氷水が貯留されている状態でOFFとなり、そ
れより少なければONとなるよう設定されている。
【0029】前述した除氷工程において、前記製氷サー
ミスタThが除氷完了温度を検知すると、制御装置によ
り除氷工程から製氷工程に移行される。すなわち、ホッ
トガス弁:閉弁(OFF)、ファンモータ34:運転(O
N)、ウォータバルブ38:開弁(ON)、アクチュエータ
モータ24:回転(AM上昇ON)になると共に、AM上
昇タイマT5および給水タイマT2の夫々がカウントを始
める(スタート)。
【0030】前記水皿18が閉成位置に到来して前記切
替スイッチ28がOFF状態に切替えられ、該モータ2
4が停止(AM上昇OFF)されて水皿18は閉成位置に
保持される。またポンプモータ22が運転(ON)され、
製氷小室への製氷水の供給が開始されると共に、製氷タ
イマT3のカウントが始まる(スタート)。前記給水タイ
マT2の設定時間のカウント終了前に、前記フロートス
イッチ40がOFFになった場合は、前記制御装置は給
水タイマT2のカウントを中止すると共にウォータバル
ブ38を閉弁(OFF)する制御を行なう。これに対し、
給水タイマT2の設定時間のカウントが終了してもフロ
ートスイッチ40がONのままである場合は、制御装置
はフロートSW異常フラグを「1」にすると共にウォー
タバルブ38を閉弁(OFF)する制御を行なう。
【0031】前記製氷タイマT3の設定時間のカウント
終了後、前記製氷サーミスタThが製氷完了温度を検知
すると、製氷フラグをクリアした後、制御装置により製
氷工程から除氷工程に移行される。
【0032】前述した第1の断水検知方法と同様に、前
記製氷タイマT3の設定時間のカウント終了前に、前記
製氷サーミスタThが製氷完了温度を検知すると、製氷
フラグを「1」にした後、製氷工程から除氷工程に移行
される。なお、製氷サーミスタThの製氷完了検知後に
フロートスイッチ40がOFFとなったり、前記給水タ
イマT2の設定時間のカウントが終了した場合は、前述
したと同様の制御がなされる。そして前記制御装置で
は、フロートSW異常フラグが「1」で、かつ製氷フラ
グが「1」となった場合は断水しているものと判断し、
当該の除氷工程が完了した時点で、第1の断水検知方法
と同様の制御を行なう。
【0033】(第3の断水検知方法)第3の断水検知方法
に関し、図10のフローチャートおよび図11のタイミ
ングチャートを参照して説明する。なお、第3の断水検
知方法は、水冷式の凝縮器32を使用する自動製氷機1
0に採用されるものであって、凝縮器32に対する冷却
水の供給不足により冷却が不十分となることに起因する
冷媒の圧力変動を検知可能な圧力スイッチ(圧力SW)
を、冷凍系に備えるものが対象となる。またこの圧力ス
イッチは、正常圧力でONとなり、異常圧力でOFFと
なるよう設定される。
【0034】前述した除氷工程において、前記製氷サー
ミスタThが除氷完了温度を検知すると、制御装置によ
り除氷工程から製氷工程に移行される。この製氷工程に
おいて、前記圧力スイッチがONからOFFに作動する
と、前記制御装置は圧縮機30のみを停止(OFF)し、
圧力スイッチフラグを「1」にする等の履歴を残す。な
お、製氷工程において作動されるその他の装置に関して
は、その作動を継続させる。そして、圧縮機30の停止
により圧力が正常に戻り、前記圧力スイッチがOFFか
らONに復帰すると、圧縮機30の運転を再開する。
【0035】前記1回の製氷工程において、前記圧力ス
イッチのONからOFFへの作動が1回であった場合
は、通常の製氷工程を行なった後に除氷工程に移行する
サイクルを繰り返す。これに対し、1回の製氷工程にお
いて、前記圧力スイッチのONからOFFへの作動が2
回であった場合は、前記制御装置では断水しているもの
と判断し、断水タイマT7のカウントを開始すると共
に、自動製氷機自体の運転を停止する制御を行なう。
【0036】実施例では、氷噛み等の異常事態が発生し
た場合は、冷凍系のホットガス弁を切換えて蒸発器にホ
ットガスを循環供給することで製氷室を加熱するように
したが、製氷室に配設したヒータにより加熱する構成を
採用し得る。また正常時間、第1異常時間および第2異
常時間に関しては、自動製氷機の使用状況や周囲環境等
に応じて適正な値が設定される。
【0037】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る自動製
氷機の異常対処方法では、氷噛み等の異常事態が発生し
た場合は、製氷室を加熱することで異常事態を解消する
ことができ、以後の製氷工程において異形氷が生成され
るのを好適に防止することができる。また重症の氷噛み
と想定される異常事態の場合は、前記製氷室を加熱した
後に除氷工程に移行するようにしたから、重症の異常事
態であっても解消することができ、以後の製氷工程にお
いて異形氷が生成されるのを好適に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施例に係る異常対処方法が
実施される自動製氷機の内部構成を示す概略図である。
【図2】 実施例に係る自動製氷機の運転サイクルを示
すフローチャート図である。
【図3】 第1の異常対処方法における運転サイクルの
タイミングチャート図である。
【図4】 第2の異常対処方法における運転サイクルの
タイミングチャート図である。
【図5】 第3の異常対処方法における運転サイクルの
タイミングチャート図である。
【図6】 実施例に係る第1の断水検知方法における運
転サイクルを示すフローチャート図である。
【図7】 第1の断水検知方法における運転サイクルの
タイミングチャート図である。
【図8】 実施例に係る第2の断水検知方法における運
転サイクルを示すフローチャート図である。
【図9】 第2の断水検知方法における運転サイクルの
タイミングチャート図である。
【図10】 実施例に係る第3の断水検知方法における
運転サイクルを示すフローチャート図である。
【図11】 第3の断水検知方法における運転サイクル
のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
16 製氷室,18 水皿,23 開閉機構,28 切替ス
イッチ(検知手段) 36 蒸発器,t0 正常時間,t1 第1異常時間,t2
第2異常時間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍系に接続する蒸発器(36)を介して冷
    却され、下方に開口する複数の製氷小室を備えた製氷室
    (16)と、開閉機構(23)により前記製氷小室を下方から閉
    成する上方の開放位置および該製氷小室を開放する下方
    の閉成位置の間を傾動される水皿(18)とを備え、前記水
    皿(18)を閉成位置に保持した状態で製氷小室中に氷を生
    成する製氷工程と、前記開閉機構(23)により前記水皿を
    開放位置に向けて傾動させて製氷小室から氷を離脱させ
    る除氷工程とを繰り返す自動製氷機において、 前記水皿(18)の閉成位置を検知する検知手段(28)が、除
    氷工程から製氷工程に移行することで開放位置の水皿(1
    8)が閉成位置に向けて傾動を開始してから正常な状態で
    要する正常時間(t0)を経過後に検知状態となった場合
    は、異常事態が発生したと判断して前記製氷室(16)を加
    熱するようにしたことを特徴とする自動製氷機の異常対
    処方法。
  2. 【請求項2】 前記正常時間(t0)より長い第1異常時間
    (t1)が経過した後の更に長い第2異常時間(t2)以内に前
    記検知手段(28)が検知状態となった場合は、前記製氷室
    (16)を加熱した後に除氷工程に移行するようにした請求
    項1記載の自動製氷機の異常対処方法。
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