JP2009036416A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】
製氷部に循環水を流して透明氷を作る製氷機を備えた冷蔵庫において、板状透明氷の切断終了検出を的確に行い、板状透明氷の切断を行うカットヒータの発熱時間が必要以上に長くならないようにすることにある。
【解決手段】
製氷室の製氷部に製氷用冷却器を設け、且つ上記製氷部に水を循環させて透明氷を作る冷蔵庫に於いて、製氷の完了を検出する手段が、製氷完了を検知すると、製氷部に水を循環する循環ポンプを停止し、製氷用冷却器への冷媒の循環を停止し、製氷部を加熱して氷を離氷し、製氷部から離氷した氷を所定形状に切断する一連の動作を行い、上記氷を所定形状に切断するカットヒータに、カット終了を検知する切断用温度検出器を設けた冷蔵庫。
【選択図】図13

Description

本発明は、家庭用冷蔵庫で空気やその他の不純物の少ない透明な氷を、自動的に作る製氷機を備える冷蔵庫に関するものである。
家庭用冷蔵庫に組み込まれた自動製氷機で透明な氷を作ることは、過去に数多く提案されている。例えば、特許文献1に示された冷蔵庫の自動製氷機は、製氷容器の上部に加熱板を設け、製氷容器(製氷皿)上部の水を温めることで、凍結速度を拡散速度よりも遅らせるものである。すなわち、水の一部を凍結させないようにして、溶存気体及び不純物を水中に拡散させているものである。これによって製氷された氷は、透明度の高い氷となる。但し、溶存気体及び不純物が集中して凍結した部分は、当然透明度が低くなる。
尚、上記拡散速度とは、氷と水の境界部に排出され過飽和状態の気体及び不純物が、過熱されて凍結しないようにされた水中に移動拡散する速度である。凍結速度とは氷の成長する速度で、透明氷を作るためには、凍結速度を拡散速度よりも遅くして、凍結する水の中に気体及び不純物を含まないようにする必要がある。
一方、最近提案されているものとしては、冷蔵庫に製氷皿専用の製氷用蒸発器を設け、この製氷用蒸発器で冷却された製氷部に水を循環させ、純粋な水を先に固化(氷結)させ、不純物を含ませないようにして透明氷を作る例がある。
特開平1−123968号公報 特開2006−317077号公報
上記従来技術の製氷装置は、製氷容器内(製氷皿)の水の水温を温めて凍結速度を遅らせるため、水温上昇を伴わない凍結に比べて製氷が完了する所要時間が極端に長く(遅く)なってしまう。従って、家庭用冷蔵庫で透明氷を作ろうとした場合は、従来の通常の氷の製氷時間が1〜2時間であるのに対し、8〜10時間かかってしまう問題があった。また、この種の冷蔵庫は、圧縮機−凝縮器−減圧器−蒸発器を順次接続した冷凍サイクルの蒸発器により冷却される。即ち、蒸発器で熱交換して冷気の必要量を各室に強制循環し、これにより冷凍室,冷蔵室,野菜室などを設定温度に冷却している。
先の製氷装置は−30℃の冷気で製氷すると共に、製氷の完了した氷は循環冷気が常に接触していることになる。氷に冷気(低湿)が循環して接触すると、昇華を促進させ、長期的には透明な氷表面に霜を生成し、さらには成長させてしまう。つまり、循環する低湿冷気に接触する氷は昇華して小さくなり、且つ霜で覆われて見た目が不透明な氷になってしまうと云う問題があった。
また、従来の冷凍冷蔵庫は、上記冷凍冷蔵庫が持つ冷凍サイクルの蒸発器の他に、冷媒を気化させることが出来る製氷用蒸発器を先の蒸発器に対して並列に設けたものである。そして上記製氷用蒸発器に冷凍サイクル中を循環する冷媒を流し、気化熱を製氷用蒸発器を介して水に伝えたものである。つまりこの冷凍冷蔵庫は熱伝導率の比較的低い空気を介在させることなく製氷用蒸発器で直接水を冷却するものである。こうすることにより、この冷凍冷蔵庫は別個の冷凍サイクル等を不要にし、冷凍冷蔵庫自体の大型化を抑制する他、製氷時間の短縮を図ることを目的としている。更に上記製氷用蒸発器に固着した冷却部に製氷水を吹き付ける或いは製氷水を流す等して純粋な水を優先的に冷却部に氷結させ、不純物は水に含ませ回収するようにし透明氷を作ることを目的とした技術が開示されている。このものであると製氷用蒸発器を持つ冷凍サイクルを別に設ける必要がないことから冷蔵庫自体の大型化が抑制され製氷時間の短縮が図れる他、透明氷を得ることが出来る。
しかし、製氷室には冷却されて空気中の水分が蒸発器に霜となって付着して乾燥した冷気(−30℃近辺)が吹き出される。そのため、製氷の完了した透明氷が前記冷気の影響を受けることで昇華して小さくなってしまう。
貯蔵した透明の氷表面が扉開閉等の際に溶け、それが霜或いは不透明氷となって透明氷表面に付着してしまい、表面が白くなってしまい、透明の氷が不透明状態となってしまうと云う問題があった。
更には、上記特許文献2には製氷板に製氷完了された氷をうまく検出する手段が開示されていない。若し、製氷完了の検知がうまくいかず循環水を製氷板に供給し続けると、循環水が製氷の完了した氷の形状によっては、供給された循環水が跳ね返って予測しない所に飛散してしまい、他の製氷機構成部材に付着し、それら構成部材に障害を与える恐れがあった。
また、製氷された透明な氷の大きさが一定せず、使用者に満足感を与えることが出来ない場合がある。また、製氷運転時間が異常に長くなり、製氷室内の温度管理が難しくなる上、他の室にも悪影響を与えてしまう恐れがあった。
また、製氷部よりカットヒータ側に降下した板状透明氷の切断(例えば矩形状)終了検出がうまく出来ないと、種々の問題を誘発する。例えば切断時にカットヒータの発熱時間が長くなり、製氷室の温度をあげてしまうことは勿論、貯氷容器内の透明氷を加熱してしまう。
また、氷の切断途中でカットヒータの発熱を中止させてしまうようなことがあると、氷が発熱線(通電を中止された発熱線)に懸架した状態で次の製氷運転を迎えてしまう等の問題があった。
また、製氷用蒸発器と通常蒸発器との冷やし方を、どのタイミングで行うか、或いは製氷部での氷の完成、その製氷の完了した氷の製氷部からの離氷等に付いては何等言及していない。
更に、製氷部で板状氷を作った場合、その板状氷を例えば矩形状のブロック氷に切断する手段等に付いても何等言及していないものである。
本発明は板状透明氷の切断を行うカットヒータの発熱時間が必要以上に長くならないようにすることを課題とするものである。
本発明は上記課題を解決するものであり、庫内を冷却する冷却器と、氷を作る製氷機構成部材とを備え、この製氷機構成部材が、少なくとも循環水が表面に流れて氷を作る製氷板と、この製氷板を冷却する製氷用冷却器と、製氷の完了を検出する手段とを有し、
製氷の完了を検出する手段が、製氷完了を検知すると、製氷部に水を循環する循環ポンプを停止し、製氷用冷却器への冷媒の循環を停止し、製氷部を加熱し氷を離氷し、且つ製氷部から離氷した氷を所定形状に切断する一連の動作を行わせ、上記氷を所定形状に切断するカットヒータに、カット終了を検知する切断用温度検出器を設けたことにより、循環水が製氷室内に飛び散り、種々の製氷機構成部材に障害を与えることを防止できると共に、氷の大きさを所定の大きさにすることが出来、且つ他の部屋への熱的影響を小さく押えることが出来る。
更に、製氷部からカットヒータ部に落ちた板状氷の切断終了検知に切断用温度検出器を用いたので、余分な加熱を避けられ、透明氷の温度上昇を最小限とすることが出来る。
また、カットヒータは発熱線と枠状フレームから成り、上記切断用温度検出器は枠状フレームに取り付けられ発熱線の発熱と停止とを行うことにより、透明氷がフレームに接触している間は切断用温度検出器はマイナス温度を検出し、氷がなくなるとプラス温度を検出する。この温度変化を捉えてカットヒータの発熱と停止とを検出するようにしているので確実な温度管理が出来るものである。
また、切断用温度検出器を傾斜して設けられたカットヒータのフレーム最下方位置に設けたことにより、透明氷の自重で該透明氷はフレームに接触している。これを捉えてカットヒータの温度管理を行うことにより、より確実な温度管理が出来る。
また、製氷部を加熱する加熱装置は製氷容器内の氷の量が満氷の時には発熱せず製氷の完了した氷は製氷部に一時貯氷することにより、製氷容器が満水の時には、製氷の完了した氷は製氷部で一時保管となる。従って、製氷の完了した透明氷の温度があがり溶けて、やせ細ることはない。
また、製氷室の温度を0℃〜5℃とし、この製氷室内に製氷機構成部材の内の製氷部,循環ポンプ等を設置すると共に製氷部を構成する製氷板に温度検知器を取り付け、この温度変化で製氷完了を検知すると共に切断用温度検出器で板状氷のカット終了を検出することにより、温度検知器は製氷板に出来る氷の厚みを把握しながら常に同じ厚さ若しくは大きさの氷を作ることが出来る。
また、製氷室自体には、第一の冷却器で作る冷気を強制循環することがないので、製氷の完了した氷表面の透明度も保持され、更には製氷室内設置の製氷機構成部材の凍結等と云う心配がない。
また、カットヒータ及び製氷部の異常の発熱も押えることが出来るので他室への温度的影響も押えることが出来る。
製氷用冷却器を備えた製氷部に、循環水を供給して透明氷を作る冷蔵庫に於いて、製氷完了を温度検知器等が検知すると、上記冷却器への冷媒循環を停止し、その後製氷板を加熱して、製氷の完了した氷を下方に落下させると共に、上記温度検知器等により氷の落下終了を検知すると、加熱ヒータの発熱を中止させるので製氷部を必要以上に冷却することがなく、製氷部で製氷の完了した透明氷を確実に落下させることが出来ると共に、加熱ヒータの余分な発熱を防止出来るので製氷室内を加熱し過ぎ透明氷の融解を促進することがない。
また、製氷部の加熱を停止した後、貯氷容器内の満氷検知を行いその検知結果により次の製氷運転を行うので貯氷容器内は常に製氷の完了した透明氷で一杯となっていることは勿論、必要以上に氷を作らなくてすむものである。
また、製氷部の製氷板からカットヒータ部に斜面を利用して落下した板状氷のリミットスイッチが検出したら、カットヒータを発熱させブロック氷に切断し、その切断が終了したらカットヒータ外周壁の温度を検出する切断用温度検出器でカットヒータの発熱を停止するので誤作動のない正確なカットヒータの発熱,停止,制御が出来る。
また、レベルセンサーを動作させる駆動モータで貯氷容器内の氷を容器手前側に移動させるので細長く形成された製氷用容器形状に合わせて透明氷を利用する場所に運びこむことが出来る冷蔵庫が得られる。
また、製氷部温度を検出する温度検知器により循環ポンプ及び過熱ヒータへの通電,停止を行うので製氷部での大きさの同じ透明氷の製作並びに氷の落下を確実に行うことが出来る。
また、カットヒータの外周壁の温度を検出する切断用温度検出器で、カットヒータの発熱,停止を行うので氷がカットヒータの外周壁より離れるのを待って正確にカットヒータの発熱を停止することが出来、且つ氷の切断残し、或いは余分な製氷室の加熱をすることがない。
本発明は以上説明した構成を有することにより、循環水が製氷室内に飛び散り、種々の製氷機構成部材に障害を与えることを防止できると共に、氷の大きさを所定の大きさにすることが出来、且つ他の部屋への熱的影響を小さく押さえることが出来る。
また、別の発明では、製氷部を必要以上に冷却することなく、製氷部で製氷の完了した透明氷を確実に落下させることが出来ると共に加熱ヒータの余分な発熱を防止出来、しかも製氷室内を加熱し過ぎ透明氷の融解を促進することがない冷蔵庫とすることが出来る。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施の一形態について図面に基づいて説明する。
尚、図1は本実施例を備えた冷蔵庫の正面図であり、図2は図1のA−A断面図である。
先ず図1,図2に於いて、1は冷凍室,冷蔵室,野菜室それに製氷室等を備えた冷凍冷蔵庫本体、この冷凍冷蔵庫本体1は、内部に図2に示すように、上から冷蔵室2,製氷室3,冷凍室4,野菜室5等を有している。
6〜9は上記室の前面開口部を閉塞する扉であり、6はヒンジ10等を中心に回動する冷蔵室扉であり、他の7〜9は引き出し式の扉である。勿論この引き出し式扉6〜9は扉を引き出すと、各室を構成する容器が扉と共に引き出されてくる。この時7は製氷室扉であり、8は冷凍室扉であり、9は野菜室扉である。11は上記扉6〜9と冷凍冷蔵庫本体1の箱体間をシールするパッキングであり、各扉6〜9の室内側外周縁に取り付けられている。また、製氷室3の隣りには切換室(図示せず)等が形成されている。
12は冷凍室4と製氷室3間を区画断熱する仕切断熱壁である。この仕切断熱壁12は厚さ30〜50mm程度の断熱壁で、スチロフォーム、或いは発泡断熱材(ウレタンフォーム),真空断熱材等で作られている。13は冷凍室4と野菜室5間を区画断熱する仕切断熱壁であり、仕切断熱壁12同様30〜50mm程度の断熱壁で、これまたスチロフォーム、或いは発泡断熱材(ウレタンフォーム),真空断熱材等で作られている。また、製氷室3と切換室との間も同じような仕切断熱壁により区画されている。
14は冷蔵室2と製氷室3間を区画する梁状の横仕切部材、この横仕切部材14は冷蔵室扉6及び製氷室扉7のパッキング11受面を形成するもので上記冷蔵室2,製氷室3間を先の仕切断熱壁12,13のように区画断熱するものではない。
15は冷蔵室2,製氷室3間の冷気の出入を遮断する仕切板である。この仕切板15は、両室間を熱的に遮断するものでなく、1〜3mm程度の薄板を成形加工して作られている。これは冷蔵室2の室内温度が0〜5℃に管理され、製氷室3も室内温度が0〜5℃に管理されている為である。
すなわち上記仕切板15は着脱自在で冷蔵室2内の冷気が製氷室3内に入るのを防止できれば良いものである。また、製氷室3内は後述する製氷用冷却器が作り出す冷気により冷却されているものである。
更に、特筆すべきは、この製氷室3は他の室と異なり本体を冷却する冷気が循環されてなく、独立した室に形成されている。この為製氷室3には食品の持つ臭いが冷気を通して入り込まないよう構成されている。
次に冷凍冷蔵庫本体1に備えられた冷凍サイクルに付いて図2により説明する。
図に於いて、17は冷凍冷蔵庫本体1冷却用の第一冷却器、18は製氷用冷却器(第二冷却器)である。これらは図には示してないクルを構成している。即ち、圧縮機16で圧縮した冷媒ガスを凝縮器(図示せず)で凝縮液化し、減圧器で減圧し、第一,第二冷却器で上記減圧した冷媒液を蒸発させ圧縮機に戻す。
19は第一の冷却器17近くに設けられた送風機、この送風機19は先の第一の冷却器17と熱交換し、且つ除湿された冷気を冷凍室4,冷蔵室2,野菜室5等に供給する供給ダクト(図示せず)等と併設して用いられる。
勿論この供給ダクトにより供給された冷気は、戻りダクト(図示せず)により回収される。
この時、第一の冷却器17と熱交換する循環空気は第一の冷却器17によって冷却されると共に、先に説明したように湿気も奪われる。
従って第一の冷却器17には、多量の霜が付く、この霜を定期的に除去するのが除霜用ヒータ20である。
一方、湿気を第一の冷却器17で奪われた循環冷気は各室を冷却しながら各室の湿気を吸収して第一の冷却器17に戻ることとなる。
即ち、従来の製氷室4内に氷を貯氷するタイプの冷蔵庫は、この循環冷気が製氷の完了した氷の昇華を促進してしまうと云うことになる。
そこで本実施例に於いては、上記第一の冷却器17と熱交換した冷気の循環を受けないようにして、冷気循環による昇華をなくすことを目的の一つとしている。
即ち、製氷室3は後述する透明氷を作る為の製氷用冷却器18で冷却された冷気で製氷室3全体を冷却するようにしている。それも冷気の自然落下で冷却されている。
勿論本実施例の場合、製氷用冷却器18は透明氷を作る、製氷部21を冷却するのが主である。この製氷用冷却器18と第一の冷却器17への冷媒の流し方は、図5に於いて説明する。
次に、図3により上記製氷室3内に設けられた透明氷を作る製氷装置に付いて説明する。尚、図3は図2の要部拡大図である。
本図は冷蔵室に設置された貯水タンクの水を一旦定量タンク(一回の製氷に必要となる水の量を溜めておくタンク)に移送し、その定量タンク内の水を製氷部に循環し、製氷部に所定の大きさ(厚さを含めて)の板状透明氷を作り、それをカットヒータで所定の大きさに分割し、それを貯氷容器に貯氷する製氷装置を説明するものである。この目的は常に同じ厚さ若しくは大きさの透明氷を作ること、及び製氷完を確実に検出して製氷時間が異常に長くなるのを防止、更には、循環水が他部に飛び散るのを防止するものである。
図に於いて、2は冷蔵室を示し、3は製氷室を、4は冷凍室を示している。また、12は仕切断熱壁を、14は横仕切部材を、15は冷蔵室2と製氷室間を区画する仕切板を示し、21は製氷部を示している。
そして、22は冷蔵室2の底部に設置された着脱自在の貯水タンク、この貯水タンク22内には後述する製氷部21で一回に使用される水の量の10倍の量の水が貯えてある。
即ち、製氷部21で一回に使用する水の量が200ccであるとすると2000ccを貯えることが出来る容量を持っていると云うことである。また、この貯水タンク22内は例えば蓋等を開し、簡単に清掃出来る構造に作られている。
23は製氷室3内に着脱自在に設置された定量タンク、この定量タンク23内には、先にも記載した製氷部21で作られる一回分の透明氷に相当する水の量が貯水タンク22より移送されている。そしてまた上記定量タンク23内は例えば蓋等を開すると、簡単に清掃出来る構造に作られている。
26は貯水タンク22より定量タンク23に水を移送する給水ポンプである。この給水ポンプ26は図にも示すように、駆動部26aが貯水タンク22外にあり、ポンプ部26bが貯水タンク22内にあるタイプ、所謂非接触型のポンプである。
先の一定量の水は、例えばこの給水ポンプ26を10秒回すことにより得られる水量である。要はポンプの能力により運転時間で一定量を確保する構造である。
25は給水管を示している。この給水管25は貯水タンク22,定量タンク23に対し、着脱自在に接続されている。
従って、貯水タンク22は給水、或いは清掃時、簡単に取り外しが出来るよう工夫されている。24はその定量タンク23内の水を製氷部21に循環する循環ポンプである。この循環ポンプ24は傾斜して設けられた製氷部21の頂部に先の水を循環する給水管27の途中に設けられている。
28は先の給水管27の先端に設けられた分流ノズルである。
この分流ノズル28は製氷部21の幅一杯に均一な水量を流す為のものである。
21は製氷部、この製氷部21は例えば幅100mm,長さ150mm,高さ30mmに作られた製氷板21aと−20〜−30℃位まで冷える製氷用冷却器18等より成るものである。
勿論、上記製氷板21aはアルミニウム或いは銅のように熱伝導性の良い薄板金属板で作られ、製氷用冷却器18とは熱的に良好に取り付けられている。
この為、製氷板21a表面(水の流れる面)は当然−20〜−30℃の温度に保持されている。そして、分流ノズル28よりこの製氷板21aに流された水を少しずつ透明な氷として成長させるものである。製氷板21aで製氷されず通リ過ぎた不純物を含む水は矢印のように先の定量タンク23に戻る。
これを繰り返し行うことにより、製氷板21aには空気や不純物の少なくなった水のみが凍り、不純物は未氷結の循環水となり定量タンク23に戻る。
従って、定量タンク23にこの不純物が溜まるようにして製氷を完了する構造を採用する。これによって、製氷板21aには常に透明な板状氷が出来ることとなる。
製氷板21aでの製氷が完了した時点で製氷板21aと氷との界面をとかし、次の工程となるカットヒータ29に該製氷板21aの傾斜を利用し、製氷の完了した板状氷を降下させる。このカットヒータ29に届いた板状の透明氷はこのカットヒータ29で所定の大きさに分割され、図のように貯氷容器30に貯氷される。
尚、この時上記カットヒータ29は板状の透明氷を例えば10分〜60分位かけて切断出来れば良い発熱量としておく。
即ち、一回の製氷サイクルが60分であるとすると60分以内に板状氷がカットヒータにより分割されブロック氷になれば良いと云うことである。
以上透明氷を作る為の構成部品例えば貯水タンク22,定量タンク23,循環ポンプ24,給水管27,給水ポンプ26,給水管25,分流ノズル28,カットヒータ29,貯氷容器30は何れも0℃〜5℃の室温に設定された冷蔵室2,製氷室3内に設置されている。
これにより、上記給水管25等を凍結から守る過剰な凍結防止ヒータは必要としない。
即ち、冷蔵室2は従来一般に採用されている冷気量制御ダンパー等を介して冷蔵室2に入る冷気量により室温が確保される。
一方製氷室3は先に説明した製氷用冷却器により基本的には0℃〜5℃に冷却される。
一般に製氷室3の内容量は15L〜30Lに作られる為間口が非常に小さい。また、この製氷室3は冷凍室4に隣接することにより、仕切断熱壁12を通して熱影響を受ける。
従って、上記製氷室3を0℃〜5℃の温度に制御する為には上記製氷用冷却器18の熱影響が出ないように該製氷用冷却器18を断熱材(図示せず)で覆う必要があると共に、該製氷室3に加熱ヒータ(図示せず)を設置して、この加熱ヒータを入り切りさせ0℃〜5℃に保持する。このことより製氷の完了した透明氷は0℃〜5℃の温度に貯蔵されることとなる。
従って、扉開時透明氷表面が溶けても氷に霜が付くことがない。また、溶けた水を凍らせる冷気がないことより該透明氷表面に不透明な氷が付き透明感を損害することがないものである。
また、図3に示す構成で特筆すべきは、製氷室3を冷蔵室2の下方に構成し冷蔵室2と製氷室3を区画する仕切板15を薄板樹脂板とし横仕切断熱壁の透影面にスペースを作り、このスペースに製氷部21を設置した点である。
こうすることにより、従来無効とされていた空間を有効に活用することが出来ることは勿論、製氷室3を冷却する第一の冷却器17を仕切板15を外して製氷室の一番上に設置することが出来たと云う点である。これにより冷気自然落下による製氷室の冷却が可能となる。
更にまた、上記貯水タンク22,定量タンク23は冷蔵庫の外に取り出し、流し等で蓋を開して内部を簡単に清掃出来るので貯水タンク22への水補給、或いは定量タンク23内の不純物洗い流し等が容易になる。
次に実施例1と異なる例を図4を用いて説明する。
尚、図4は図3とは異なる実施例を説明する図で図2の要部拡大図である。
図に於いて、2は冷蔵室、3は製氷室、4は冷凍室を示す。14は横仕切部材であり、15は仕切板を示す。また、21は製氷部を24は循環ポンプを27は給水管を28は分流ノズルを29はカットヒータを、30は貯氷容器をそれぞれ示している。
また、上記構成は図3で説明した構成及び機能を有している。ここに於いて、図3と図4が大きく異なる点は、貯水タンク22の設置場所にある。
即ち、図3に於いては、冷蔵室2内に貯水タンク22を設置していたが、本実施例に於いては、製氷室3内に設置し、定量タンク23(図3に図示)を削除した点にある。
このような構成をとることにより、図3に於いて使用していた給水ポンプ26,定量タンク23を削減できる。これにより原価低減が図れることは勿論冷蔵室2内を広く利用出来る。
また、予め貯水タンク22内には、10回分の製氷が行える水量を入れておく。更にまた、この貯水タンク22は冷蔵庫の外に取り出した後製氷室3への組み込みも簡単に出来る構造とされている。更には取り出し後、水の補給,清掃も蓋を開すれば簡単に出来る構造に作られている。
このものに於ける、製氷部21への水の循環は次のようにして行われる。
先ず、給水管27の途中に設けられた循環ポンプ24が駆動し、貯水タンク22内の水を製氷板21aに分流ノズル28を介して幅一杯に給水する。製氷を開始する時点では製氷用冷却器18は既に−20〜−30℃に冷却されていることより、図3と同様透明氷が出来始める。
この過程に於いて、不純物を含む未結氷の水は製氷板21a先端より貯水タンク22内に矢印のように戻される。勿論貯水タンク22内にはこの未結氷の水を受け入れる開口(図示せず)を予め設けておくものである。
これを繰り返し行うことにより、所定の大きさ,厚さの透明氷が出来る。これをセンサー(図示せず)が検出すると、上記給水ポンプ26の運転を停止し、図3同様カットヒータ29側に板状氷を落下させる。
この場合は氷の出来上がりを検出するセンサー或いはソフトが必要となるが、冷蔵室を大きく使えること、定量タンクをなくしポンプを一個とすることが出来るメリットを選ぶ際には本実施例は有効となる。
次に、図5を用いて先に説明した製氷用冷却器に付いて説明する。
図5は図1に説明する冷蔵庫に用いられる冷凍サイクルの説明図である。
図5に於いて、尚図中16は圧縮機であり、17は第一の冷却器であり、18は製氷用冷却器であり、19は送風機である。ここに於いて、上記冷凍サイクルの基本形は圧縮機16,凝縮器31,膨張弁34,流路切換弁33,第一の冷却器17を直列にしかも順次接続したものである。
本実施例の場合、この基本形に製氷用冷却器18を上記第一の冷却器17に対し並列になるよう、流路切換弁33と、圧縮機16との間に設けたものである。33は流路切換弁であり、通常は第一の冷却器、製氷用冷却器に予め設定された量の液冷媒を分流して流すが、必要があれば、第一,第二の何れかに限定して流すことが出来る弁である。
かかる構成を備えた冷凍サイクルの運転は、次のようにして行われる。
即ち、冷媒は、圧縮機16で高温高圧下に圧縮され、気化されるものである。つまり圧縮機16は圧縮機能を有する装置である。圧縮機16を経て凝縮器31に送られた冷媒は、冷却凝縮されて液化する。凝縮器31は液化機能を有する装置である。
次に、凝縮器31を経た冷媒は圧力を低下させる膨張弁34に入り、ここで低温,低圧の液状冷媒となる。この液状冷媒は次に流路切換弁33にて予め設定された量に分流される。即ち、製氷用冷却器18側は透明氷を作ることが出来、且つ製氷室3を0℃〜5℃に冷却することが出来る量の冷媒量が第一の冷却器17側は、冷凍冷蔵庫本体1を設定温度に冷却することの出来る冷媒量に分流される。
こうして分流された液状冷媒は、第一の冷却器,製氷用冷却器17,18に入り、ここで一方は循環水の熱或いは製氷室3の熱を奪い、他方は冷凍冷蔵庫本体1内の熱を奪って蒸発するものである。
上記実施例の第一の冷却器17はフィン付熱交換器が使われ、送風機19により熱交換した冷気を製氷室3を除く各室例えば冷凍室4,冷蔵室2等に強制循環させる。こうして各室は所望の温度に設定される。
一方、製氷用冷却器18は例えばU字状に折り曲げられた冷媒管を製氷板21aに密着するように取り付けた製氷部21(熱交換器)となり、こちらは透明氷を作っている時には循環水を冷却し、透明氷を作っていない時には、製氷室3内を自然冷気落下方式で冷却する。
尚、上記透明氷が所定の大きさ,厚さに製氷された時には製氷用冷却器18への冷媒供給は停止される。この時には先に説明した流路切換弁33が冷媒を第一の冷却器17側に全部流すように働くか、圧縮機16の運転を停止するものである。
35は制御部である制御基板である。この制御基板35は膨張弁34の開度を変え減圧度合を変えると共に流路切換弁33の冷媒流れ方向を変えたり停止したりするものである。
例えば、第一の冷却器17,製氷用冷却器18に同時に冷媒を流す時には、先の開度を下げ、第一の冷却器17のみに冷媒を流す時には、開度を中間にする等して冷媒温度をコントロールする。
このように制御基板35で膨張弁34,流路切換弁33を制御することにより、冷媒温度幅を持たせ、効率的な冷凍サイクル運転が出来るようにしている。
次に、図6,図7を用いて製氷部21に付いて説明する。
尚、図6は本実施例に使用する製氷部21の断面拡大説明図であり、図7は図6とは異なる製氷部の断面拡大説明図である。
先ず、図6に於いて、18は製氷用冷却器であり、21は製氷部で製氷板21a,製氷用冷却器18,28は分流ノズルである。36は取付板で先の製氷板21aに製氷用冷却器(パイプをU字状に折り曲げた冷却器)を密着させる為の取付板である。この取付板の両側は上記U字状に折り曲げたパイプに密着するよう該パイプ径にほぼ合わせて作られている。
製氷用冷却器18を製氷板21aに取り付ける時には、矢印P方向より製氷用冷却器18を取付板36に向かってスライドさせるものである。
このような構造をとることより、製氷板21aを予め製氷室に臨ませておく製氷用冷却器18に後から取り付けることが出来るものである。37は熱を水が流れる製氷板21aに集中させる為の断熱材であり、38は透明氷完成時製氷部21を加熱し製氷板21aに着いた透明氷を溶かして、その板状透明氷をカットヒータ側に落下させる加熱ヒータである。
図6に示すものは、製氷板21a上に水を流し、この製氷板21aに板状透明氷を作るものであるが、図7に示すものは、製氷時に小さく分割した透明氷を作るように、上記製氷板21aを図のように分割された小さな室を有するものとし、この製氷板21aを逆さに配設している。この製氷板21aの小さな室に向けて、分流ノズル28より循環水を吹き付け透明氷を作る製氷機である。この製氷機は、製氷部21に結氷した透明氷を加熱ヒータ38の働きで製氷板21aから下方に落下させるものである。尚、分流ノズル28が氷落下に邪魔になる場合には、製氷が完了した時点で、分流ノズルを移動させるか、製氷部21を移動させ、氷が貯氷容器側にスムーズに落下するよう工夫されている。
次に、本実施例に使用する貯氷容器30に付いて、図8,図9を用いて説明する。
図に示す貯氷容器30は貯氷容器30内に貯蔵されている透明氷の潜熱が奪われるのを防止する断熱材である。
また、図9に示したものは、上記貯氷容器30に断熱材付蓋40を設けたものである。この断熱材付蓋40は軸41を支点に矢印R方向に回動する。42はこの際使用するハンドルである。
このように貯氷容器30に断熱材付蓋40を設けることにより、透明氷から潜熱が奪われるのを更に防止出来るものである。
即ち、透明氷が入った貯氷容器30は断熱材39が設けられていることより氷自身の持つ熱により0℃以下に保持される。一方この貯氷容器30が設置されている製氷室3内は0℃〜5℃の室であることより、わずかではあるが、貯氷容器30内の透明氷の持つ潜熱が製氷室3側に奪われる。
断熱材付蓋40はこれを更に小さくおさえる。特に製氷室扉を開した時、貯氷容器30内の透明氷の持つ潜熱が外気に奪われるのを防止出来るものである。
また、図9に示す遮蔽板43の使い方の代表例として貯氷容器30内に透明氷が満水となった時、或いは製氷の完了した氷をしばらく使う予定がない時等にこの遮蔽板43を矢印R方向に閉め貯氷容器30を密閉に近い容器とし、冷凍室(−20℃)に収納しておくようにすれば長時間透明氷を貯蔵しておける。
また、貯氷容器30内の透明氷のもつ潜熱が奪われないようにする為の有効手段は、該製氷室3温度を0℃近辺に近かづけておくのが有効な手段である。
次に図10,図11を用いて本実施例を備えた冷蔵庫の貯氷容器30,定量タンク23の着脱に付いて説明する。
図に於いて、2は冷蔵室、3は製氷室、22は冷蔵室2内に設置された貯水タンク、この貯水タンク22は冷蔵室2と云うこともあって着脱は容易に行える為清掃は容易に行うことが出来る。
即ち、この貯水タンク22を冷蔵室2より引き出す時には、貯水タンク22側より出ている給水管の差し込みと、給水管25側の受け口とを接続部Aより引き抜けば簡単にその結合関係は解除出来る。
従って、この貯水タンク22の清掃は、貯水タンク22への給水時にも簡単に行うことが出来る。23は製氷室3内に設置された定量タンクである。この定量タンク23を製氷室扉7を開して引き出す時には先ず、貯氷容器30を製氷室扉7より取り外した後でないと引き出せない。即ち製氷室扉7は引き出し式であり、且つ製氷室3は先にも記述したように内容積が小さい。従って間口も小さいので該定量タンク23の着脱は複雑となる。そこで定量タンク23と給水管25,27との接合関係は単純な構造にしなければならない。
そこで本実施例に於いては、定量タンクの引き出しと、押し込みによって、確実に接続,引き抜きが出来るよう接続口B,Cを図11に示すように構成している。即ち定量タンク23の蓋23a側に差し込みを給水管25,27側に受け口を作ったものである(図11参照)。
この構造とすることにより、定量タンク23の清掃も可能とすることが出来る。30は貯氷容器である。この貯氷容器30は0℃〜5℃の製氷室に設置されることもあって、長期保存時には多少氷が溶ける。この溶けた水と氷を分離するのが簀子44である。またこの簀子44の下方に位置する貯氷容器30の底壁には排水口45が設けられている。46は受口、この受口46は先の排水口45より滴下する氷の溶けた水を排水パイプ47を使って圧縮機16の上部等に設けられた蒸発皿48に導く。
尚、図には示してないが、定量タンク23の底壁にもドレン口を作っておき定期的に定量タンク23内の水を蒸発皿48に逃がしてやる構造とすれば、定量タンク23はいつもきれいな状態で使用可能となる。
また、排水口45と受口46とは貯氷容器30を図10の位置にセットした時に連通し貯氷容器30を引き出した時には排水口45が閉まる工夫を入れておくことは勿論である。
次に図12,図13を用いて、製氷部21(製氷板21a)に製氷された透明な氷が所定の大きさと厚さになった事を検知する温度検知器49等に付いて説明する。
図に於いて、21は製氷部であり、21aは製氷板、29はカットヒータで製氷の完了した板状透明氷を30mm×30mm×25mmの矩形に分割する。28は製氷板21aに定量タンク23より水を給水する分流ノズル、24は循環ポンプである。
製氷時には、循環ポンプ24により定量タンク23内の水は汲みあげられ分流ノズル28より製氷板21aに吹き出される。製氷板21aは先にも記述したように−20〜−30℃に冷却されていることにより、吹き出される水のうち、空気や不純物の少ない水が氷結して該製氷板21aに除々に成長する。この時未結氷の水は再び矢印Eのように定量タンク23に戻る。これを繰り返すことにより定量タンク内の水がなくなる。これを検知すると該循環ポンプ24は、運転を自動的に停止するように制御することもできる。
この時製氷板21aには、例えば250mm×90mm×25mmの板状透明氷が完成している。従って温度検知器49も透明氷の完成を検出している。
循環ポンプ24が停止すると製氷部21への冷媒の供給が停止し、代りに加熱ヒータ38の発熱が始まる。この加熱ヒータ38により板状透明氷と製氷板21aとの界面が溶けると上記板状透明氷は製氷部の傾斜面を利用してカットヒータ29側に滑り落ち、そこで矩形状に切断されて貯氷容器30に貯氷される。上記実施例は定量タンク23を使って、所定形状(或いは厚さ)の透明氷を作った例で説明したが、定量タンク23を使わずに温度検知器49(サーミスタ)の温度変化をとらえて氷の出来上がりを検出することも可能である。
即ち、製氷板21aは水が流れている時と、氷が出来ている時とでは当然温度が異なる。この異なる温度をとらえて、上記循環ポンプ24の運転を停止するようにしても氷の出来上がりを検知することは可能である。
尚この時、上記温度検知器49の取付位置は製氷板21aの側壁であったり、図13のように製氷板21a最下端に設けられる。フラッパー56であっても良い。尚フラッパー56は製氷板21aを流れる水を一旦止める働きをする部材である。
次に図14,図15に於いて、製氷部21で製氷の完了した透明氷が温度検知器49の指示で溶け出し、製氷板21aの斜面に沿ってこれまた傾斜して設けられているカットヒータ29に降下して来て、格子状に張られた発熱線を持つカットヒータ29で所定形状例えば矩形状に切断される工程について説明する。
図に於いて、板状透明氷50は所定の大きさ(厚さを含めて)に出来あがった状態を示している。この出来上がり状態を検知するのは、製氷板21aの側壁に取り付けられている温度検知器49である。
通常状態(板状透明氷が完成する前)ではこの温度検知器49は分流ノズル28より製氷板21aに吹き出される水の温度影響を受け、例えばマイナス5℃位を検知している。それが、図に示すように、板状透明氷が完成すると水の温度影響より製氷用冷却器18の影響を強く受けマイナス10℃以下を検知するようになる。
この時、例えば温度検知器49がマイナス10℃以下を検知すると、先に説明した製氷用冷却器18への冷媒の供給を中止させ、加熱ヒータ38の発熱を開始させる。そして板状透明氷50が上記加熱により界面が溶け製氷板21aより外れると、該板状透明氷50は製氷板21aの傾斜面に沿って、カットヒータ側に降下する(一点破線参照)。
この降下は、例えばカットヒータ29の最下点側に設けたリミットスイッチ51に板状透明氷50が当接することにより検出される。このリミットスイッチ51が動作すると、カットヒータ29のもつ格子状発熱線29aの発熱を開始させると共に、先の製氷部21を加熱する加熱ヒータ38への発熱を中止する(尚この加熱ヒータ38の発熱中止は、先に説明した温度検知器49の温度変化によっても行われる。即ち板状透明氷50がなくなり温度検知器49が昇温した時の温度で行うようにしても良い。更にはタイマー等を使用しても良い)。
発熱を開始した発熱線29aは板状透明氷を実線にも示すように、部分的に該透明氷を融解し、所望の大きさ(例えば30mm×30mm×20mm)の矩形状氷を作り出す。
板状透明氷の切断が終わると先のリミットスイッチが復帰し、発熱線29aの発熱が中止される。また、図15に示すようにカットヒータ29の側壁29bに取り付けた切断用温度検出器52によって発熱線29aの発熱中止を行っても良いものである。
即ち、製氷部21よりカットヒータ29に降下している板状透明氷50は当然カットヒータ29の側壁29b、或いは下端壁29cと接触する。この板状透明氷の接触した側壁29b、或いは下端壁29cの温度は当然0℃以下の温度になる。この0℃以下の温度を捉まえて発熱線29aへの通電を開始し、氷がなくなることにより、切断用温度検出器52の温度があがった時、発熱線29aへの通電を中止させるようにしても良いことは云うまでもない。尚、上記一連の動作をタイマー等を作って合理化することも考えられる。
次に図16に於いて、貯氷容器30内の満氷検知並びに貯氷容器30内の切断された透明氷の移動等について説明する。
図に於いて、53は駆動モータの出力軸を示す。この出力軸53には上記貯氷容器30内に片寄って溜る、透明氷のブロック50aを破線で示すように前方に移動させるアーム54が取り付けられている。55は上記出力軸53の回転運動を上下運動に変えるリンク機構等を伴って貯氷容器30内の透明氷のブロック50a量を検出するレベルセンサーである。このレベルセンサー55は次の製氷運転を行うかどうかを決定する。
また、上記レベルセンサー55,アーム54は貯氷容器30の着脱を阻害することなく、稼動していない時には破線の位置におかれている。
こうすることにより、貯氷容器30内には常に設定された透明氷のブロック55aが必要量を確保できる。
次に、図17〜図19を用いて透明氷が貯氷容器30内に貯氷される迄の工程をフロー図により説明する。
先ず図17に於いて、本図は製氷運転で製氷の完了した氷を貯氷容器内に貯氷する迄の工程を説明するフロー図である。
図に於いてステップ1で製氷運転開始の指示を出すと図5に示す制御部35が膨張弁34の絞り量を決め、且つ流路切換弁33を動作させ製氷用冷却器18に冷媒を送り込む(製氷室3の温度を制御する温度調節器に関係なく)。
そしてステップ3で循環ポンプ24を運転し貯氷タンク22内の水を製氷部21に循環させる。これを継続している間ステップ4では製氷部21で氷が製氷されたかどうかを検知し続け氷の出来上がりが検出されると、ステップ5で循環ポンプ24の運転を停止する。その後、ステップ6で流路切換弁33を切り換え製氷用冷却器18への冷媒の流れを停止する。
次いでステップ7に移り加熱ヒータ38への通電を行い製氷部21(製氷板21a)に製氷の完了した氷を製氷部21より離脱させる。ステップ8で上記製氷部21からの離脱が完了するとステップ9で上記加熱ヒータ38への通電を温度検知器49等により停止し、次の製氷運転に自動的に入るためにステップ1に戻る。これを繰り返し行うことにより、貯氷容器30内に透明氷を必要量貯氷させる。
次に図18に於いて、本図は製氷運転で貯氷容器内が満氷になった時の対応を説明するフロー図である。
尚図18に示すステップ1〜ステップ9は図17で説明した動作と同じためその説明を省略する。
而して、本図18に於いてはステップ9の加熱ヒータ38OFF後ステップ10に至る。ここでは貯氷容器30内の貯氷量を確認する。
即ち、貯氷容器30内の氷の量を検知する満氷検知センサーが透明氷で一杯であることを検知すると、次の製氷運転には入らず透明氷の消費状況を定期的に監視する。そして貯氷容器30内の氷の量が一杯(満氷)でないと検出された時は次の製氷運転に戻される。この動作を行うのがステップ10である。
尚、上記満氷検知センサーは図16に示すように、駆動モータの出力軸53に設けられたレベルセンサー55等で良い。
次に図19により先に説明した製氷板に水を流し板状透明氷を作り、この板状透明氷をカットヒータで上記板状氷を矩形状氷に切断するカットヒータを用いた製氷装置の例で説明する。
先ず、図19は定量タンクを持って製氷部に循環水を流し、製氷の完了した板状氷をカットヒータを使って切断する製氷装置の工程を説明するフロー図である。
図に於いて、ステップ1で製氷運転開始の指示を出すと図5に示す制御部35が膨張弁34の絞り量を決め、且つ流路切換弁33を動作させ、製氷用冷却器18に冷媒を送り込む。(製氷室3の温度を制御する温度調節器に関係なく、尚この時の冷えすぎ防止には該製氷室3内を加熱するヒータ等が使われる)そしてステップ3で図10に示す循環ポンプ24を例えば約10秒間運転して貯水タンク22より一回分の製氷に必要とする水を定量タンク23に移す。
これにより毎回製氷部21に出来る氷の大きさ(或いは厚さ)を一定化出来る。次いでステップ4に移り、循環ポンプ24を例えば60分運転し定量タンク23内の水を製氷部21に循環する。
そして定量タンク23内の水がなくなる頃になると、製氷部21には所定の大きさの透明氷が完成する。これをステップ5の温度検知器49が検出するとステップ6に至る。
尚温度検知器49が氷の出来上がりを検出しない間は当然定量タンク23内には水が残っているので、この残り水の循環を繰り返す。
ステップ6では循環ポンプ24の運転が停止されると共にステップ7で流路切換弁33を切り換え、製氷用冷却器18への冷媒の流れを停止する。次いでステップ8に移り加熱ヒータ38への通電を行い製氷部21(製氷板21a)に製氷の完了した氷を製氷部21より離脱させる。
ステップ9で上記製氷部21からの透明氷離脱が完了すると、ステップ10で上記加熱ヒータ38への通電を停止する。この加熱ヒータ38への通電を停止するのに温度検知器49を使っても良いが、カットヒータ29への板状透明氷の到達を検知した時点で通電を停止するようにしても良い。
離脱した板状透明氷は製氷部21の傾斜面を利用し、カットヒータ29部に至る。ステップ11のカットヒータ29部では板状透明氷の到着をリミットスイッチ或いはタイマーが検出し、カットヒータ29への通電をONさせることにより、先の板状透明氷は矩形状の氷塊に切断される。この切断完了を切断用温度検出器52が検出するとカットヒータ29への通電はOFFされる。その後ステップ13に至る。
ここでは貯氷容器30内の貯氷量を確認する。即ち、貯氷容器30内の氷の量を検知する満氷検知センサーが透明氷で一杯であることを検知すると、次の製氷運転には入らず透明氷の消費状況を定期的に監視する。そして貯氷容器30内の氷の量が一杯(満氷)でないと検出された時は次の製氷運転に戻される。この動作を行うのがステップ13である。
尚、上記満氷検知センサーは図16に示すように、駆動モータの出力軸53に設けられたレベルセンサー55等で良い。
本実施例によれば、次の効果が得られるものである。
即ち、冷蔵庫に隣接して製氷室を構成し、この製氷室の製氷部に製氷用冷却器を設け、且つ上記製氷部に水を循環させて透明氷を作ると共に、該製氷室は製氷用冷却器で0℃〜5℃間の温度に冷却し、製氷室には製氷部の他、貯氷容器等を設置すると共に冷蔵室と製氷室間を薄板仕切板で仕切ったことにより、特別専用の冷凍サイクルを組み込む必要がないので冷蔵庫自体が大型化することがないことは勿論、製氷部に循環水を送る給水パイプ或いはポンプ等の凍結の必要がない。
更に、循環冷気を透明氷に当てないので、昇華が促進され、貯蔵している透明氷が小さくなるのを抑制できる。その上、製氷室扉開時、透明氷表面が溶けることがあってもそれが直ちに霜、或いは氷となり、透明氷表面を覆うことがないので、使用者には常に見た目の美しい透明氷を提供することが出来る。
また、設置された貯水タンクより定量タンクに送水する給水ポンプと定量タンク内の水を製氷部に循環する循環ポンプとを備えたことにより、特別な、検知装置を使うことなく、製氷部には常に所定の大きさ(或いは厚さ)の氷を作ることが出来る。
また、製氷部に製氷用冷却器を取り付けると共に、製氷用冷却器に流れる冷媒の割合及び減圧度合を膨張弁及び流路切換弁を使って可変させるようにしたことにより、膨張弁及び流路切換弁を制御することで、例えば冬期のように冷蔵庫の回転率が低くなった時でも製氷用冷却器に冷媒を送ることが出来、透明氷の製作を可能とする。
また、貯氷容器外周を断熱材で覆うと共に該貯氷容器の開口部には開閉自在の蓋を設けたことにより、貯氷容器の回りが周囲温度によりあたためられ、透明氷のもつ潜熱が奪われ、融解が促進されると云うことがない。
また、冷蔵室扉と製氷室扉とのパッキングが当接する横仕切部材の投影面内は製氷室とすると共に、その製氷室に製氷部等を設置したことにより、従来無効空間になっていた所を有効に活用出来る冷蔵庫が得られるものである。
更には、製氷室の製氷部に製氷用冷却器を設け、且つ上記製氷部に水を循環させて透明氷を作る冷蔵庫に於いて、製氷の完了を検出する手段が、製氷完を検知すると、製氷部に水を循環する循環ポンプを停止し、製氷用冷却器への冷媒の循環を停止し、製氷部を加熱して氷を離氷し、製氷部から離氷した氷を所定形状に切断する一連の動作を行う。
上記氷を所定形状に切断するカットヒータに、カット終了を検知する切断用温度検出器を設けたことにより、循環水が製氷室内に飛び散り、種々の製氷機構成部材に障害を与えることを防止できると共に、氷の大きさを所定の大きさにすることが出来、且つ他の部屋への熱的影響を小さく押えることが出来る。
更に、製氷部からカットヒータ部に落ちた板状氷の切断終了検知に切断用温度検出器を用いたので、余分な加熱を避けられ、透明氷の温度上昇を最小限とすりことが出来る。
また、カットヒータは発熱線と枠状フレームから成り、上記切断用温度検出器は枠状フレームに取り付けられ発熱線の発熱と停止とを行うことにより、透明氷がフレームに接触している間は切断用温度検出器はマイナス温度を検出し、氷がなくなるとプラス温度を検出する。この温度変化を捉えてカットヒータの発熱を停止するようにしているので確実な温度管理が出来るものである。また、切断用温度検出器を傾斜して設けられたカットヒータのフレーム最下方位置に位置するフレームに設けたことにより、透明氷の自重で該透明氷はフレームに接触している。これを捉えてカットヒータの温度管理を行うことにより、より確実な温度管理が出来る。
また、製氷部を加熱する加熱装置は製氷容器内の氷の量が満氷の時には発熱せず製氷の完了した氷は製氷部に一時貯氷することにより、製氷容器が満氷の時には、製氷の完了した氷は製氷部で一時保管となる。従って、透明氷の温度があがり溶けてやせ細ると云うことはない。
また、製氷室の温度を0℃〜5℃とし、この製氷室内に製氷機構成部材の内の製氷部,循環ポンプ等を設置すると共に製氷部を構成する製氷板に温度検知器を取り付け、この温度変化で製氷完了を検知すると共に切断用温度検出器で板状氷のカット終了を検出することにより、温度検知器は製氷板に出来る氷の厚みを把握しながら常に同じ厚さ若しくは大きさの氷を作ることが出来る。
また、製氷室自体には、第一の冷却器で作る冷気を強制循環することがないので、製氷の完了した氷表面の透明度も保持され、更には製氷室内設置の製氷機構成部材の凍結等と云う心配がない。
また、カットヒータ及び製氷部の異常の発熱も押えることが出来るので他室への温度的影響も押えることが出来る。
更に、製氷用冷却器を備えた製氷部に、循環水を供給して透明氷を作る冷蔵庫に於いて、製氷完了を温度検知器等が検知すると、上記冷却器への冷媒循環を停止し、その後製氷板を加熱して、製氷の完了した氷を下方に落下させると共に、上記温度検知器等により氷の落下終了を検知すると、加熱ヒータの発熱を中止させるので製氷部を必要以上に冷却することがなく、製氷部で製氷の完了した透明氷を確実に落下させることが出来ると共に、加熱ヒータの余分な発熱を防止出来るので製氷室内を加熱し過ぎ透明氷の融解を促進することがない。また、製氷部の加熱を停止した後、貯氷容器内の満氷検知を行いその検知結果により次の製氷運転を行うので貯氷容器内は常に製氷の完了した透明氷で一杯となっていることは勿論、必要以上に氷を作らなくてすむものである。
また、製氷部の製氷板かららカットヒータ外周壁の温度を検出する切断用温度検出器でカットヒータの発熱を停止するので誤作動のない正確なカットヒータの発熱,停止,制御が出来ると共にカットヒータの発熱中止を得ることが出来る。
また、レベルセンサーを動作させる駆動モータで貯氷容器内の氷を容器手前側に移動させるので細長く形成された製氷用容器形状に合わせて透明氷を利用する場所に運びこむことが出来る冷蔵庫が得られる。
また、製氷部温度を検出する温度検知器により循環ポンプ及び過熱ヒータへの通電,停止を行うので製氷部での大きさの同じ透明氷の製作並びに氷の落下を確実に行うことが出来る。
また、カットヒータの外周壁の温度を検出する切断用温度検出器で、カットヒータの発熱,停止を行うので氷がカットヒータの外周壁より離れるのを待って正確にカットヒータの発熱を停止することが出来、且つ氷の切断残し、或いは余分な製氷室の加熱と云うことがない。
本実施例を備えた冷蔵庫の正面図。 図1のA−A断面図。 図2の要部拡大説明図。 図3とは異なる実施例を説明する図。 図1に説明する冷蔵庫の冷凍サイクル説明図。 本実施例に使用する製氷部の断面拡大説明図。 図6とは異なる製氷部の断面拡大説明図。 本実施例に用いる貯氷容器の断面図。 図8とは異なる貯氷容器の断面図。 本実施例を備えた冷蔵庫の貯氷容器、定量タンクの着脱説明図。 図10中の貯水タンク、定量タンクの着脱構造説明図。 図10に示す製氷部への温度検知器取り付け位置を示す図。 図12とは異なる温度検知器取り付け位置を示す図。 図10中に示すカットヒータへの切断用温度検出器の取り付け位置を示す図。 図14とは異なる位置に切断用温度検出器を取り付けた例図。 貯氷容器が満氷時の氷の処理を示す図。 氷を貯氷容器内に貯氷する迄の工程を説明するフロー図。 製氷運転で貯氷容器内が満氷時の説明フロー図。 板状氷を切断する製氷装置の工程を説明するフロー図。
符号の説明
1 冷凍冷蔵庫本体
2 冷蔵室
3 製氷室
4 冷凍室
5 野菜室
6 冷蔵室扉
7 製氷室扉
8 冷凍室扉
9 野菜室扉
10 ヒンジ
11 パッキング
12 仕切断熱壁(冷凍室と製氷室間)
13 仕切断熱壁(冷凍室と野菜室間)
14 横仕切部材
15 仕切板
16 圧縮機
17 第一の冷却器
18 製氷用冷却器
19 送風機
20 除霜用ヒータ
21 製氷部
21a 製氷板
22 貯水タンク
23 定量タンク
24 循環ポンプ
24a 駆動部
24b ポンプ部
25,27 給水管
25a 接続口
26 給水ポンプ
28 分流ノズル
29 カットヒータ
29a 発熱線
29b 側壁
29c 下端壁
30 貯氷容器
31 凝縮器
32 キャピラリチューブ
33 流路切換弁
34 膨張弁
35 制御基板
36 取付板
37,39 断熱材
38 加熱ヒータ
40 断熱材付蓋
41 軸
42 ハンドル
43 遮蔽板
44 簀子
45 排水口
46 受口
47 排水パイプ
48 蒸発皿
49 温度検知器
50 透明氷
50a 透明氷のブロック
51 リミットスイッチ
52 切断用温度検出器
53 出力軸
54 アーム
55 レベルセンサー
56 フラッパー

Claims (11)

  1. 庫内を冷却する冷却器と、氷を作る製氷機構成部材とを備え、この製氷機構成部材が、少なくとも循環水が表面に流れて氷を作る製氷板と、この製氷板を冷却する製氷用冷却器と、製氷の完了を検出する手段とを有し、
    製氷の完了を検出する手段が、製氷完了を検知すると、製氷部に水を循環する循環ポンプを停止し、製氷用冷却器への冷媒の循環を停止し、製氷部を加熱し氷を離氷し、且つ製氷部から離氷した氷を所定形状に切断する一連の動作を行わせ、上記氷を所定形状に切断するカットヒータに、カット終了を検知する切断用温度検出器を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. カットヒータは発熱線と枠状フレームから成り、上記切断用温度検出器は枠状フレームに取り付けられ発熱線の発熱と停止とを行うことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 切断用温度検出器を傾斜して設けられたカットヒータのフレーム最下方位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 製氷部を加熱する加熱装置は製氷容器内の氷の量が満氷の時には発熱せず製氷の完了した氷は製氷部に一時貯氷することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  5. 製氷室の温度を0℃〜5℃とし、この製氷室内に製氷機構成部材の内の製氷部,循環ポンプ等を設置すると共に製氷部を構成する製氷板に温度検知器を取り付け、この温度変化で製氷完了を検知すると共に切断用温度検出器で板状氷のカット終了を検出することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  6. 庫内を冷却する冷却器と、氷を作る製氷機構成部材とを備え、この製氷機構成部材が、少なくとも循環水が表面に流れて氷を作る製氷板と、この製氷板を冷却する製氷用冷却器と、製氷の完了を検出する手段とを有し、
    製氷の完了を検出する手段が製氷完了を検知すると、上記冷却器への冷媒循環を停止し、その後製氷板を加熱して、製氷の完了した氷を下方に落下させると共に、上記温度検知器等により氷の落下終了を検知すると、加熱ヒータの発熱を中止させることを特徴とする製氷機を備えた冷蔵庫。
  7. 製氷部の加熱を停止した後、貯氷容器内の満氷検知を行いその検知結果により次の製氷運転を行うことを特徴とする請求項1記載の製氷機を備えた冷蔵庫。
  8. 製氷部の製氷板からカットヒータ部に斜面を利用して落下した板状氷のリミットスイッチが検出したら、カットヒータを発熱させブロック氷に切断し、その切断が終了したらカットヒータ外周壁の温度を検出する切断用温度検出器でカットヒータの発熱を停止することを特徴とする請求項1記載の製氷機を備えた冷蔵庫。
  9. レベルセンサーを動作させる駆動モータで貯氷容器内の氷を移動させることを特徴とする請求項1記載の製氷機を備えた冷蔵庫。
  10. 製氷部温度を検出する温度検知器により循環ポンプ及び過熱ヒータへの通電,停止を行うことを特徴とする請求項1記載の製氷機付冷蔵庫。
  11. カットヒータの外周壁の温度を検出する切断用温度検出器で、カットヒータの発熱,停止を行うことを特徴とする請求項1記載の製氷機付冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112789471A (zh) * 2018-10-02 2021-05-11 Lg电子株式会社 冰箱及其控制方法

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