JP2005164100A - 自動製氷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍系の負荷を低減すると共に製氷能力を向上する。
【解決手段】製氷ユニット部16は、筐体22の内部における略中間部に仕切板24が介装されて、内部を製氷機構収納室Aと冷凍機構収納室Bとに画成している。製氷機構収納室Aには、支持梁26,26を介して製氷機構12が懸吊支持される。製氷機構12は、上面に冷凍機構14に接続する蒸発管30が密着的に配設されると共に下方に開口する複数の製氷小室を備えた製氷室32と、下部に製氷水タンク34を一体に備えた水皿36とを備える。支持梁26,26の間に、次回製氷用の製氷水が貯留される給水タンク52が配置され、該製氷水は製氷機構収納室A内の温度と同程度まで冷却される。
【選択図】図1
【解決手段】製氷ユニット部16は、筐体22の内部における略中間部に仕切板24が介装されて、内部を製氷機構収納室Aと冷凍機構収納室Bとに画成している。製氷機構収納室Aには、支持梁26,26を介して製氷機構12が懸吊支持される。製氷機構12は、上面に冷凍機構14に接続する蒸発管30が密着的に配設されると共に下方に開口する複数の製氷小室を備えた製氷室32と、下部に製氷水タンク34を一体に備えた水皿36とを備える。支持梁26,26の間に、次回製氷用の製氷水が貯留される給水タンク52が配置され、該製氷水は製氷機構収納室A内の温度と同程度まで冷却される。
【選択図】図1
Description
この発明は、自動製氷機に関し、更に詳細には、冷凍系に接続する冷却手段を介して冷却される製氷部に、製氷水タンクに貯留されている製氷水を供給して氷塊を製造する製氷機構が、筐体に内部画成された収納室に配置される自動製氷機に関するものである。
下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、角氷(氷塊)を連続的に製造する噴射式の自動製氷機(例えば、特許文献1参照)が、喫茶店やレストラン等の施設その他の厨房で好適に使用されている。この自動製氷機の概略構成を説明すれば、筐体内に水平に配置した製氷室に、下方に開口する製氷小室が碁盤目状に多数画成されると共に、該製氷室の上面には、冷凍系に連通する蒸発管が密着的に蛇行配置される。また製氷室の直下には、支軸を介して水皿が傾動可能に枢支されると共に、該水皿の下部には所定量の製氷水を貯留する製氷水タンクが一体的に設けられている。
前記自動製氷機では、製氷工程において前記製氷小室を下方から閉成する閉成位置に水皿を保持した状態で、前記蒸発管に冷媒を循環供給して製氷小室を強制的に冷却すると共に、製氷水タンク内の製氷水を水皿を介して製氷小室に噴射供給することで、該小室内に角氷を生成する。そして、角氷の生成を製氷完了検知手段が検知すると、製氷工程から除氷工程に移行し、前記蒸発管にホットガスを循環供給して製氷室を加熱すると共に、水皿を開閉機構により支軸を中心として斜め下方の開放位置へ傾動して、製氷小室を開放するよう構成される。なお、製氷工程が完了した時点で前記製氷水タンクに残留している製氷水は、該製氷水タンクが除氷工程により水皿と共に傾動することで外部に排出されるようになっている。この除氷工程において、ホットガスの循環供給により製氷小室と角氷との氷結部が融解し、該角氷は自重により製氷小室から離脱落下し、開放位置の水皿上を滑落して貯氷庫に貯留される。製氷室からの角氷の離脱を除氷完了検知手段が検知することで、除氷工程から製氷工程に移行し、前記水皿が再び閉成位置に復帰するよう構成されている。
特開2000−220929号公報
前記自動製氷機では、除氷工程が完了して開放位置の水皿および製氷水タンクが上昇を開始すると、外部水道系に接続する給水弁が開放され、水道水が水皿および製氷水タンクに供給されて該タンクに貯留され、この水道水が次回の製氷水として使用されるようになっている。
この場合において、外部水道系から供給される水道水の温度は、外気温に影響され、夏季のように外気温が高い場合は、製氷水タンクに供給される水道水の温度も高くなり、製氷工程に際して製氷水が製氷小室に接触することで氷結する温度まで冷却されるのに時間が掛かり、冷凍系(圧縮機)の負荷が大きくなり、消費電力も嵩む。また製氷サイクルが長くなるため、製氷能力が低下する問題を招く。
すなわちこの発明は、従来の技術に係る自動製氷機に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、冷凍系の負荷を低減すると共に製氷能力を向上し得る自動製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る自動製氷機は、
冷凍系に接続する冷却手段を介して冷却される製氷部と、製氷工程に際して製氷部に供給する所定量の製氷水が貯留される製氷水タンクとを備える製氷機構が、筐体に内部画成された収納室に配置される自動製氷機において、
前記製氷水タンクに供給する次回製氷用の製氷水が貯留される給水タンクを、前記収納室に配置したことを特徴とする。
冷凍系に接続する冷却手段を介して冷却される製氷部と、製氷工程に際して製氷部に供給する所定量の製氷水が貯留される製氷水タンクとを備える製氷機構が、筐体に内部画成された収納室に配置される自動製氷機において、
前記製氷水タンクに供給する次回製氷用の製氷水が貯留される給水タンクを、前記収納室に配置したことを特徴とする。
本発明の自動製氷機によれば、製氷水タンクに供給する次回製氷用の製氷水が貯留されている給水タンクを、製氷機構が収納されている収納室に配置したから、該給水タンクに貯留されている製氷水の温度を低く保つことができる。すなわち、製氷水タンクには冷えた製氷水が供給されるから、製氷工程に際して冷凍系の負荷を軽減して、消費電力を低減し得ると共に、製氷サイクルを短縮して製氷能力を向上することができる。
次に、本発明に係る自動製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1は、実施例1に係る自動製氷機の概略構成を示すものであって、該自動製氷機10は、製氷機構12および冷凍機構(冷凍系)14を備えた製氷ユニット部16と、この製氷ユニット部16の下方に配置されて、製氷機構12で製造された角氷(氷塊)を貯留する貯氷庫18とから構成されている。なお、製氷ユニット部16および貯氷庫18は機構的に別体として独立分離可能に構成され、必要な容量を有する貯氷庫18と製氷ユニット部16とを任意に組合わせることができるよう構成される。
前記製氷ユニット部16は、図2に示す如く、直方体形状に形成された枠体の外部にパネル20を配設して構成された筐体22の内部における略中間部に仕切板24が介装されて、内部を製氷機構収納室(収納室)Aと冷凍機構収納室Bとに画成している。製氷機構収納室Aの上方には2本の支持梁26,26が前後方向に所定間隔離間して平行に配設され、該支持梁26,26の下部に製氷機構12が懸吊支持されている。なお、前記製氷機構収納室Aを覆うパネル20の内側には断熱材28が配設されて、該収納室Aは断熱構造となっており、後述する製氷工程において製氷機構収納室Aは低い温度(約0〜5℃)に保持されるようになっている。
前記製氷機構12は、図1に示す如く、上面に冷凍機構14に接続する蒸発管(冷却手段)30が密着的に配設されると共に下方に開口する複数の製氷小室を備えた製氷室(製氷部)32と、下部に製氷水タンク34を一体に備えた水皿36と、製氷水タンク34に配設されたポンプモータPMとから基本的に構成される。また水皿36は、その一端部が支軸38を介して回動可能に軸支されると共に、他端部は開閉機構40に連繋されており、該開閉機構40により水皿36は支軸38を支点として正逆方向に傾動し、前記製氷小室を下方から閉成する水平な閉成位置と、該小室を開放する下方で傾斜する開放位置とに位置決めされるよう構成してある。
前記水皿36の製氷室32と対向する部分には、製氷小室の夫々に対して製氷水を噴射供給するための噴水孔と、該噴水孔に隣接して未氷結水を前記製氷水タンク34に回収するための戻り孔(何れも図示せず)とが多数穿設されている。そして、前記ポンプモータPMを運転することで、タンク内の製氷水を前記多数の噴水孔から各製氷小室内に噴射供給するよう構成される。なお、未氷結水は戻り孔を介して製氷水タンク34に帰還されて再循環に供給されるようになっている。また、前記製氷水タンク34の下方には、除氷工程時に傾動した該タンク34から排出される製氷水(製氷残水)を回収する排水皿42が配設され、該排水皿42に回収した製氷残水は、排水皿42から機外に排出される。
前記貯氷庫18の内部に貯氷室18aが画成され、該貯氷室18aは、貯氷庫18の天井部に開設された開口18bを介して前記製氷機構12が収納されている製氷機構収納室Aに連通するよう構成される。そして、製氷機構12で製造された角氷は、該開口18bを介して貯氷室18aに放出貯留されるようになっている。
前記冷凍機構収納室Bには、圧縮機CMや図示しない凝縮器および凝縮器用ファン等からなる前記冷凍機構14が配置され、前記蒸発管30に冷凍機構14を介して冷媒またはホットガスを循環供給するよう構成されている。すなわち、蒸発管30には、冷凍機構14の運転により製氷工程では冷媒が循環供給されて製氷室32の強制冷却を行なうと共に、除氷工程ではホットガス弁(図示せず)の切換えによりホットガスが循環供給されて製氷小室と角氷との氷結部の融解を促進するよう構成される。
前記水皿36の上部には、製氷水の供給系が配置されている。この供給系は、図3に示す如く、外部水道系(外部水源)に接続する給水管44が入口46aに接続される切換弁46を備え、該切換弁46の第1出口46bに第1供給管48が接続されると共に、第2出口46cに第2供給管50が接続されている。第1供給管48は水皿36の上部で開口すると共に第1給水弁WV1が介挿されており、切換弁46が第1出口側に切換えられている状態で、第1給水弁WV1を開弁することで、水道水が第1供給管48を介して水皿上に直接供給されるよう構成される。また第2供給管50は、前記製氷機構収納室Aに配置されている給水タンク52に接続され、切換弁46が第2出口側に切換えられることで、水道水が給水タンク52に供給されるようになっている。この給水タンク52は、前記製氷機構12が懸吊支持されている支持梁26,26の間に配設され、前記製氷機構収納室A(筐体22)の内部雰囲気に晒されるよう構成される。なお、符号54は、給水タンク52の上部開口を閉成する蓋を示す。
前記給水タンク52に第3供給管56が接続され、該第3供給管56は水皿36の上部で開口すると共に第2給水弁WV2が介挿されており、該第2給水弁WV2を開弁することで、給水タンク52に貯留されている水道水(次回製氷に用いられる製氷水)が水皿上に供給され、これが前記製氷水タンク34に供給されて製氷水として用いられるよう構成されている。なお、前記給水タンク52の内容積は、該給水タンク52から製氷水タンク34への製氷水の1回の供給量の数回分を貯留し得る寸法に設定され、該給水タンク52から製氷水タンク34に製氷水が供給された後に、該給水タンク52に外部から水道水が補給された際のタンク内の水温の上昇を抑制し得るよう設定される。
前記切換弁46は、常には第1出口46bを開放し、後述する給水タンク52から製氷水タンク34への給水が完了した後に、第2出口46cを開放するよう切換えられ、該給水タンク52への水道水の補給が完了した後に第1出口46bを開放するように切換えられる。また第1給水弁WV1は、除氷工程に際して図示しない融氷タイマの設定時間だけ開弁され、前記給水管44から開放位置の水皿36上に供給された常温の水道水により、該水皿36上に氷結している氷片を融解させるようになっている。
前記第2給水弁WV2は、除氷工程から製氷工程に移行した際に図示しない給水タイマの設定時間だけ開弁され、給水タンク52内の製氷水が水皿36を介して製氷水タンク34に貯留されて次回の製氷水として使用されるよう構成される。そして、第2給水弁WV2が閉弁した後に、前記切換弁46が第2出口46cを開放するよう切換えられ、これにより給水管44から給水タンク52に水道水が補給されるようになっている。なお、給水タンク52内にはフロートスイッチ等の水位センサ(図示せず)が配設され、該水位センサが予め設定された水位を検出したときに、切換弁46が第1出口46bを開放するよう切換えられ、給水タンク52への水道水の補給を停止するよう設定される。また、前記給水タイマの設定時間は、1回の製氷工程で必要となる製氷水が、給水タンク52から製氷水タンク34に供給し得る時間に設定される。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る自動製氷機の作用につき説明する。
次に、実施例1に係る自動製氷機の作用につき説明する。
製氷工程に際し、前記ポンプモータPMを介して前記製氷水タンク34内の製氷水は、前記水皿36に設けた前記多数の噴水孔から各製氷小室内に噴射供給される。製氷小室は、冷媒が循環される蒸発管30により冷却されているので、製氷水は製氷小室内壁に接触して冷却された後、水皿36の戻り孔から流下して製氷水タンク34に帰還する。このように製氷水が製氷水タンク34と製氷小室との間を循環するのに伴い、製氷水の温度は徐々に下がり、その温度が0℃近くに達すると、製氷小室の内壁に製氷水の一部が氷結を始める。このように各製氷小室内での氷結が徐々に進行し、最終的に密実な角氷が生成されるに至る。
前記製氷工程において前記製氷室32が冷却されることに伴い、前記製氷機構収納室Aの内部温度も低下し、約0〜5℃に保持される。従って、製氷機構収納室Aに配置されている前記給水タンク52に貯留されている次回製氷用の製氷水も、室内温度と同程度まで冷される。すなわち、夏季のように外気温度が高い場合であっても、低温に保持されている製氷機構収納室Aに給水タンク52を配置してあるから、次回製氷用の製氷水の温度を低く抑えることができる。
前記製氷室32の製氷小室に完全な角氷が生成されたことを図示しない製氷完了検知手段が検知すると、ホットガス弁が切換えられて蒸発管30にホットガスが供給されると共に、ポンプモータPMが停止して製氷水の製氷小室への供給を停止する。更に、開閉機構40が作動して、前記水皿36および製氷水タンク34は斜め下方へ傾動し始める。そして、水皿36が開放位置に到来すると、開閉機構40は作動停止し、水皿36は開放位置に停止保持される。また前記製氷水タンク34に残留している製氷残水は、前記排水皿42に排出される。
前記水皿36が開放位置に到来したときに融氷タイマがカウントを開始し、これと同時に前記第1給水弁WV1が開弁され、第1出口46bを開放している前記切換弁46を介して前記給水管44からの水道水が傾斜姿勢の水皿36上面に供給される。この水道水は常温であるから、水皿上面に付着している氷が洗い流されると共に噴水孔を塞ぐ氷も融解される。そして、第1給水弁WV1は、融氷タイマの設定時間後に閉弁される。
前記蒸発管30に供給されているホットガスにより、前記製氷室32は急速に加温されるに至る。このため各製氷小室と角氷との結合が解除され、当該角氷は自重により落下する。そして、該角氷は開放位置の水皿36の上面を滑落し、その下方に位置する貯氷室18a内へ案内放出される。この角氷の落下を図示しない除氷完了検知手段が検知すると、前記開閉機構40が作動し、水皿36および製氷水タンク34は上方に向けて傾動する。また、ホットガス弁が閉成され、前記蒸発管30には冷媒が供給される。
更に、前記除氷完了検知手段の除氷完了検知により給水タイマがカウントを開始し、これと同時に前記第2給水弁WV2が開弁され、前記給水タンク52に貯留されている製氷水が、前記水皿36を介して製氷水タンク34に供給される。そして、第2給水弁WV2が給水タイマの設定時間後に閉弁されて、製氷水タンク34への製氷水の供給が停止すると、前記切換弁46が第2出口46cを開放するよう切換えられて、給水タンク52に水道水が補給される。なお、前記給水タンク52には、新たに補給される水道水の量より多くの製氷水が残留しているから、該水道水の補給により給水タンク52に貯留される全体の製氷水の温度が大きく上昇するのは抑制される。そして、給水タンク52への水道水の補給が完了すると、前記切換弁46は第1出口46bを開放するよう切換えられる。
前記水皿36が閉成位置に復帰すると、開閉機構40が作動停止すると共に、前述した製氷工程が再開される。前記給水タンク52から製氷水タンク34に供給された製氷水は、筐体22の内部温度と同程度まで冷却されているから、製氷工程において製氷水が氷結する温度まで低下するのに要する時間は短かく、製氷能力を向上することができる。また、製氷工程を短縮し得るから、冷凍機構14(圧縮機CM)の負荷を小さくすることができ、消費電力も低減し得る。
また実施例1では、前記給水タンク52を製氷機構収納室Aにおける製氷機構12の上方、すなわち蒸発管30により冷却される製氷室32に近接する位置に配置したから、製氷工程に際して給水タンク52に貯留されている製氷水をより効率的に冷却することができる。更に、給水タンク52で製氷機構12の上方を覆うことで、該給水タンク52による断熱効果が期待できる。しかも、従来は利用されていない製氷機構12の上部空間に給水タンク52を配置したので、空間の有効利用が図られた。
図4は、給水タンクの別例を示すものであって、該タンク58には、その外周面に多数のフィン60が突設され、その表面積を大きくすることで、内部に貯留されている製氷水の冷却効率が向上するようにしてある。
図5は、実施例2に係る自動製氷機を示すものであって、所謂オープンセルタイプの製氷機構62を備えている。この製氷機構62は、筐体64の内部上方に画成された収納室66に水平に配置した製氷板68の下面に縦横に複数の仕切板を組付け、下向きに開口する多数の製氷小室70を画成した製氷部72と、各製氷小室70に対応して設けた噴水孔を有する散水器74と、この散水器74の下方に設けられ、所定量の製氷水が貯留されると共に、製氷工程における製氷水(未氷結水)を回収する製氷水タンク76とから構成される。前記製氷板68の上面には、図示しない冷凍系に連通する蒸発管(冷却手段)78が密着的に蛇行配置され、製氷工程時には冷媒を循環させて前記製氷小室70を強制冷却し、除氷工程に移行したときにはホットガスにより該製氷小室70を加温して角氷(氷塊)の脱氷を促すようになっている。
前記製氷部72の下方に、前記散水器74が配設されると共に、この散水器74の下方に前記製氷水タンク76が配設されている。この製氷水タンク76の製氷水はポンプモータPMを介して散水器74に圧送され、各噴水孔から対応の製氷小室70に噴射し得るよう構成される。そして、前記製氷小室70で氷結するに至らなかった製氷水(未氷結水)は、前記散水器74の間を通って製氷水タンク76に回収されて再循環に供されるようになっている。なお、前記製氷部72と散水器74との間には、除氷工程の際に製氷小室70から離脱した角氷を筐体64の内部下方に画成した貯氷室80に案内する簀の子状のシュート82が設置されている。
前記収納室66には、前記製氷水タンク76への製氷水の供給系が配置されている。この供給系は、前記製氷機構62における製氷部72に近接配置され、外部水道系(外部水源)に接続する給水管44が接続される給水タンク84と、給水管44に介挿される入口側給水弁IWVと、給水タンク84に接続されると共に前記製氷水タンク76の上方で開口し、出口側給水弁OWVが介挿される供給管86とから基本的に構成される。そして、入口側給水弁IWVを開弁することで、水道水が給水管44を介して給水タンク84に供給され、また出口側給水弁OWVを開弁することで、給水タンク84に貯留されている次回製氷用の製氷水が、供給管86を介して製氷水タンク76に供給されるようになっている。
なお、前記出口側給水弁OWVは、後述する製氷完了検知手段の製氷完了検知により開弁し、前記入口側給水弁IWVは、後述する除氷完了検知手段の除氷完了検知により開弁するよう設定される。また、給水タンク84の内部に水位センサFSが配設され、該水位センサFSが下限水位を検知したときに出口側給水弁OWVが閉弁され、上限水位を検知したときに入口側給水弁IWVが閉弁されるよう構成される。
前記給水タンク84の内容積は、実施例1の場合と同様に、該給水タンク84から製氷水タンク76への製氷水の1回の供給量の数回分を貯留し得る寸法に設定され、該給水タンク84から製氷水タンク76に製氷水が供給された後に、該給水タンク84に外部から水道水が補給された際のタンク内の水温の上昇を抑制し得るよう設定される。
〔実施例2の作用〕
次に、実施例2に係る自動製氷機の作用について説明する。製氷工程に際し、前記ポンプモータPMを介して前記製氷水タンク76内の製氷水は、前記散水器74に圧送され、各噴水孔を介して各製氷小室70に噴射供給される。製氷小室70は、冷媒が循環される蒸発管78により冷却されているので、製氷水は製氷小室内壁に接触して冷却された後、製氷部72の下方に設置した製氷水タンク76に回収される。このように製氷水が製氷水タンク76と製氷小室70との間を循環するのに伴い、製氷水の温度は徐々に下がり、その温度が0℃近くに達すると、製氷小室70の内壁に製氷水の一部が氷結を始める。このように各製氷小室内での氷結が徐々に進行し、最終的に密実な角氷が生成されるに至る。
次に、実施例2に係る自動製氷機の作用について説明する。製氷工程に際し、前記ポンプモータPMを介して前記製氷水タンク76内の製氷水は、前記散水器74に圧送され、各噴水孔を介して各製氷小室70に噴射供給される。製氷小室70は、冷媒が循環される蒸発管78により冷却されているので、製氷水は製氷小室内壁に接触して冷却された後、製氷部72の下方に設置した製氷水タンク76に回収される。このように製氷水が製氷水タンク76と製氷小室70との間を循環するのに伴い、製氷水の温度は徐々に下がり、その温度が0℃近くに達すると、製氷小室70の内壁に製氷水の一部が氷結を始める。このように各製氷小室内での氷結が徐々に進行し、最終的に密実な角氷が生成されるに至る。
前記製氷工程において前記製氷部72が冷却されることに伴い、前記収納室66の内部温度も低下し、約0〜5℃に保持される。従って、収納室66に配置されている前記給水タンク84に貯留されている次回製氷用の製氷水も、室内温度と同程度まで冷される。
前記製氷小室70に完全な角氷が生成されたことを図示しない製氷完了検知手段が検知すると、除氷工程に移行し、冷凍系のホットガス弁が切換えられて蒸発管78にホットガスが供給されると共に、ポンプモータPMが停止して製氷水の製氷小室70への供給が停止される。また、前記製氷完了検知手段の製氷完了検知により前記出口側給水弁OWVが開弁し、前記給水タンク84に貯留されている製氷水が、前記製氷水タンク76に供給される。そして、給水タンク84に配設されている水位センサFSが下限水位を検知すると、出口側給水弁OWVは閉弁し、製氷水タンク76への給水は停止する。
前記蒸発管78に供給されているホットガスにより、前記製氷部72は急速に加温されるに至る。このため各製氷小室70と角氷との結合が解除され、当該角氷は自重により落下する。そして、該角氷は前記シュート82上に落下して斜め下方に滑り、前記貯氷室80に放出される。この角氷の落下を図示しない除氷完了検知手段が検知すると、製氷工程に移行し、ホットガス弁が閉成され、前記蒸発管78には冷媒が供給されると共に、前記ポンプモータPMにより製氷水タンク76内の製氷水が各製氷小室70に噴射供給される。
また、前記除氷完了検知手段の除氷完了検知により入口側給水弁IWVが開弁し、前記給水タンク84に水道水が補給される。なお、前記給水タンク84には、新たに補給される水道水の量より多くの製氷水が残留しているから、該水道水の補給により給水タンク84に貯留される全体の製氷水の温度が大きく上昇するのは抑制される。そして、前記水位センサFSが上限水位を検知すると、入口側給水弁IWVは閉弁し、給水タンク84への水道水の補給は停止する。
実施例2の自動製氷機においても、次回製氷用の製氷水が貯留されている給水タンク84を、製氷機構62が収納されている収納室66に配置したから、該タンク84内の製氷水は製氷工程に際して冷却される。すなわち、給水タンク84から製氷水タンク76に供給された製氷水の温度は低いから、製氷工程において製氷水が氷結する温度まで低下するのに要する時間は短かく、製氷能力を向上することができる。また、製氷工程を短縮し得るから、冷凍系の負荷を小さくすることができ、消費電力も低減し得る。なお、実施例2の給水タンク84として、図4に示す構成のものを採用し得る。
各実施例では、筐体に内部画成された収納室に配置されている製氷部に近接して給水タンクを配置した場合で説明したが、低温に保持されている収納室内であれば、その配設位置は限定されない。また、実施例1ではスタックオンタイプの自動製氷機を例に挙げて説明したが、本願はこれに限定されるものでなく、製氷機構が筐体に内部画成された収納室に配置される自動製氷機であれば、筐体の上部に内部画成した収納室に製氷機構を配置し、筐体の下部に内部画成した機械室に冷凍機構(冷凍系)を配置する構成であってもよい。
12 製氷機構,14 冷凍機構(冷凍系),22 筐体,30 蒸発管(冷却手段)
32 製氷室(製氷部),34 製氷水タンク,44 給水管,52 給水タンク
62 製氷機構,64 筐体,66 収納室,72 製氷部,76 製氷水タンク
78 蒸発管(冷却手段),84 給水タンク,A 製氷機構収納室(収納室)
32 製氷室(製氷部),34 製氷水タンク,44 給水管,52 給水タンク
62 製氷機構,64 筐体,66 収納室,72 製氷部,76 製氷水タンク
78 蒸発管(冷却手段),84 給水タンク,A 製氷機構収納室(収納室)
Claims (2)
- 冷凍系(14)に接続する冷却手段(30,78)を介して冷却される製氷部(32,72)と、製氷工程に際して製氷部(32,72)に供給する所定量の製氷水が貯留される製氷水タンク(34,76)とを備える製氷機構(12,62)が、筐体(22,64)に内部画成された収納室(A,66)に配置される自動製氷機において、
前記製氷水タンク(34,76)に供給する次回製氷用の製氷水が貯留される給水タンク(52,84)を、前記収納室(A,66)に配置した
ことを特徴とする自動製氷機。 - 前記給水タンク(52,84)には、外部水源に接続する給水管(44)が接続されている請求項1記載の自動製氷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003402155A JP2005164100A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 自動製氷機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003402155A JP2005164100A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 自動製氷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005164100A true JP2005164100A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34725846
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005164100A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008134042A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-06-12 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 自動製氷機 |
JP2009180475A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 噴射式製氷機の運転方法 |
JP2009204297A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-09-10 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 自動製氷機 |
-
2003
- 2003-12-01 JP JP2003402155A patent/JP2005164100A/ja active Pending
Cited By (3)
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JP2008134042A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-06-12 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 自動製氷機 |
JP2009180475A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 噴射式製氷機の運転方法 |
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