JP2588072B2 - 噴射式自動製氷機 - Google Patents

噴射式自動製氷機

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JP2588072B2
JP2588072B2 JP3092954A JP9295491A JP2588072B2 JP 2588072 B2 JP2588072 B2 JP 2588072B2 JP 3092954 A JP3092954 A JP 3092954A JP 9295491 A JP9295491 A JP 9295491A JP 2588072 B2 JP2588072 B2 JP 2588072B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、除氷に要する時間を
短縮し得ると共に、形状の整った良質な角氷が製造され
る噴射式自動製氷機に関するものである。
【0002】
【従来技術】下向きに開口する多数の製氷小室内に製氷
水を下方から噴射供給して、多数の角氷を連続的に製造
する噴射式自動製氷機が、喫茶店やレストラン等の厨房
施設で好適に使用されている。この噴射式自動製氷機
は、図12に示す如く、筐体内上方に製氷室10が水平
に配置され、この製氷室10の下面に縦横に配設した複
数の仕切板12によって、下方に開口する多数の製氷小
室14が碁盤目状に画成される。製氷室10の上面に
は、図示しない冷凍系に連通する蒸発器16が密着的に
蛇行配置され、製氷運転時に冷媒を循環させて前記製氷
小室14を強制冷却し、また除氷運転に際して高温冷媒
ガス(以後「ホットガス」と称す)を循環させて該製氷小室
14を加熱するよう構成されている。なお蒸発器16
は、製氷室10における水皿20(後述)の傾動方向と交
差する方向に整列する製氷小室群の上方に平行に延在す
る直線部16aと、該直線部16aの一端部で逆方向に
折返す湾曲部16bとからなるパターンを反復しつつ製
氷室10の上面を蛇行するよう構成されている。
【0003】製氷室10の直下には、所定量の製氷水を
貯留する製氷水タンク18を備えた水皿20が、支軸2
2により傾動可能に枢支されている。この水皿20は、
製氷運転時には水平に位置して前記製氷室10と平行に
保持され(図12)、除氷運転に際しアクチュエータ(図
示せず)により付勢されて、支軸22を中心に時計方向
に傾動して斜め状態で停止し、製氷小室14を開放する
ようになっている(図13〜図16)。
【0004】前記水皿20は、図12に示す如く、製氷
小室14の夫々に対応して、製氷水を噴射供給する噴水
孔24と、未氷結残水を製氷水タンク18に回収する戻
り孔(図示せず)とが多数穿設され、この噴水孔24は水
皿20の下面に形成した分配管26に連通している。製
氷水タンク18の側部にはポンプ28が配設され、タン
ク18に連通した吸入管30を介して製氷水をポンプ吸
引し、図示の吐出管32を介して、水皿20に設けた圧
力室34中に圧送するようになっている。そして、圧力
室34に圧送された製氷水は、分配管26を介して前記
多数の噴水孔24から各製氷小室14内に噴射供給され
る。
【0005】前記製氷小室14は、前記冷凍系の運転に
より氷点下に冷却されているので、該小室内に循環供給
される製氷水の一部は製氷小室14の内壁面に層状に氷
結し始める。また未氷結水は、水皿20の前記戻り孔か
ら落下して、製氷水タンク18に回収される。製氷運転
が進行して製氷小室14に完全な角氷40が生成される
と、これを適宜のセンサが検知し、製氷完了信号を出し
て製氷運転を停止する。次いで除氷運転が開始され、弁
体の切換えにより前記蒸発器16にホットガスを供給し
て製氷室10を加熱し、製氷小室14の内壁面と角氷4
0との結氷を融解させる。そして所要のタイミングで水
皿20が傾動し、図13に示す如く、製氷小室14の下
方開口部を開放し、連続して供給されるホットガスによ
り製氷小室14内壁と角氷40との間は徐々に融解され
る。そして角氷40は自重で製氷小室14から落下し、
水皿20上を斜め下方に滑落して、図示しない貯氷庫内
に貯留される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記噴射式自動製氷機
では、その除氷運転に際し、製氷室10から角氷40を
短時間で放出落下させるため、前記仕切板12の下端と
水皿表面との間に所要の隙間を画成し、この隙間に所要
厚みの氷層44を生成して各角氷40を相互に連結する
構成が採用されている。すなわち、除氷運転に際して製
氷小室14と角氷40との氷結面が融解すると、相互に
連結する全ての角氷40の重量が、当該角氷群を製氷室
10から剥離する方向に作用し、これにより除氷が促進
される。
【0007】ここで、除氷運転に際して製氷室10に画
成された各製氷小室14は一様に加熱されるわけでな
く、前記蒸発器16に供給されるホットガスの供給方向
上流側から徐々に加熱される。すなわち、除氷運転に切
換わって蒸発器16にホットガスが供給されると、先ず
ガス流入側の直線部16aと接触する第1列目の製氷小
室群との間で熱交換が行なわれる。熱交換されたホット
ガスの一部は凝縮して液化冷媒となり、該ホットガスは
湾曲部16bを経て第2列目の製氷小室群と接触する直
線部16aを循環する。このとき、ホットガスは第1列
目の製氷小室群との間で熱交換されているため、該第2
列目の製氷小室群とは殆ど熱交換することなく蒸発器内
を循環し、冷凍系に帰還する。
【0008】蒸発器16を循環するホットガスにより流
入側に臨む第1列目の製氷小室群が加熱され、当該列の
各小室14の内壁と角氷40との氷結面が融解すると、
第1列目での負荷が減少するので、第2列目の製氷小室
群がホットガスにより加熱されるに到る。このように、
ホットガスの流入側に位置する製氷小室群から順次加熱
され、最後列の製氷小室群が加熱されて、該列の製氷小
室14と角氷40との氷結が融解されると、図16に示
す如く、全ての角氷40が一体的に前記水皿20上に落
下し、図示しない貯氷庫に放出貯留される。
【0009】この場合において、例えば第1列目の製氷
小室群が加熱されて各小室14から角氷40が自重によ
り落下可能な状態となっても、製氷室10に生成された
全ての角氷40は、仕切板12の下端に形成された氷層
44により相互に連結されており、しかも未だ下流側に
臨む製氷小室14には角氷40が強固に氷結している。
従って、第1列目の角氷40は、製氷小室14との氷結
面が融解したにも拘らず、図14に示す如く、該製氷小
室14の内部天井面から僅かに剥離した状態で、製氷小
室14内に臨んだままとなる。
【0010】しかも、この第1列目の角氷40は製氷小
室14の内部側壁と接触しているので、第1列目の製氷
小室14は角氷40により冷却されることとなり、ホッ
トガスとの間での熱交換はその量が減少するものの依然
として行なわれる。このため、第2列目の製氷小室群を
加熱するホットガスの熱量は低くなり、製氷小室14と
角氷40との氷結を融解するのに時間が掛かる。すなわ
ち、製氷室10に生成された全ての角氷40を放出する
のに時間が掛かり、角氷40の日産製氷能力が低下する
問題があった。
【0011】また、第2列目以降の製氷小室群がホット
ガスにより加熱されている間は、その上流側に位置する
製氷小室14内に臨む角氷40の融解が進行するため、
図15に示す如く、該角氷40は角部が融解した変形氷
となったり痩せて寸法が不揃いとなる難点が指摘され
る。
【0012】
【発明の目的】本発明は、前記噴射式自動製氷機の除氷
運転に内在する前記欠点に鑑み、これを好適に解決する
べく提案されたものであって、製氷室に縦横に生成され
た角氷群を、蒸発器の延在方向と平行な列毎に放出させ
ることにより、除氷時間の短縮を図ると共に、併せて変
形氷の生成を防止し得る手段を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、複数の仕切板を
縦横に配設することにより、下向きに開口する製氷小室
を多数画成した製氷室と、この製氷室の上面に配置さ
れ、一方向に延在した後に折返して逆方向に平行に延在
するパターンを反復する蒸発器と、前記製氷室の直下に
傾動自在に配置され、製氷運転時に該製氷室を下方から
閉成する水皿とからなり、縦横何れかの側の仕切板は前
記蒸発器の延在方向と平行に位置させると共に、前記水
皿から各製氷小室に製氷水を噴射して角氷を製造するよ
うにした噴射式自動製氷機において、前記蒸発器の延在
方向と平行に位置する各仕切板の垂直高さを、この仕切
板に対して交差する各仕切板の垂直高さより大きく設定
したことを特徴とする。
【0014】また前記目的を達成するため本願の別の発
明は、複数の仕切板を縦横に配設することにより、下向
きに開口する製氷小室を多数画成した製氷室と、この製
氷室の上面に配置され、一方向に延在した後に折返して
逆方向に平行に延在するパターンを反復する蒸発器と、
前記製氷室の直下に傾動自在に配置され、製氷運転時に
該製氷室を下方から閉成する水皿とからなり、縦横何れ
かの側の仕切板は前記蒸発器の延在方向と平行に位置さ
せると共に、前記水皿から各製氷小室に製氷水を噴射し
て角氷を製造するようにした噴射式自動製氷機におい
て、前記蒸発器の延在方向と平行に延在する各仕切板と
対応的に、各突条を前記水皿の上面位置に形成したこと
を特徴とする。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る噴射式自動製氷機につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。なお図12および図13〜16に関連して
説明した従来例の噴射式自動製氷機に既出の同一部材に
ついては、同一の参照符号で指示して、その詳細説明は
省略する。
【0016】(第1実施例について) 図1に示す如く、前記製氷室10は、下方に開放する箱
状をなす外枠体36と、該外枠体36の内面に縦横に配
設された仕切板12とから構成され、下方に開放する多
数の製氷小室14を碁盤目状に画成している。この製氷
室10の上面には、冷凍系(後述)から導出した蒸発器1
6が蛇行状に密着固定され、当該冷凍系の運転により蒸
発器16における気化冷媒の熱交換が促進されて、製氷
室10が氷点下にまで冷却される。また、弁体の切換え
により蒸発器16に高温のホットガスが供給され、該ガ
スと製氷室10との間で熱交換が行なわれ、各製氷小室
14と角氷40との氷結面を融解する。
【0017】この蒸発器16は、図1および図2に示す
如く、前記水皿20の傾動方向と交差する方向に整列す
る製氷小室群に沿って延在する直線部16aと、隣設す
る直線部16a,16aとを連結する湾曲部16bとか
ら構成され、傾動方向上部側から冷媒およびホットガス
が供給されるよう構成されている。なお蒸発器16に供
給されるホットガスは、直線部16aと平行に整列する
複数(実施例では6つ)の製氷小室14を、略同一時間で
角氷40との氷結面を融解し得る温度まで加熱し得るよ
う設定されている。
【0018】前記製氷室10に配設された仕切板12の
内、前記蒸発器16の直線部16aと平行な横仕切板1
2aの下端は、図2に示す如く、外枠体36の下端と略
同一レベルとなるよう設定され、製氷小室14を水皿2
0により下方から閉成している製氷運転中には、該横仕
切板12aの下端は水皿20の表面に近接する(0.4〜
0.6mm程度離間する)ようになっている。従って、前
記製氷運転に際して横仕切板12aと水皿表面との間に
は、僅かな厚みの氷層が形成されるのみで、除氷運転に
より容易に融解される。
【0019】また、前記蒸発器16の直線部16aと交
差する方向に延在する縦仕切板12bの下端は、図3に
示す如く、前記横仕切板12aの下端より所定高さだけ
上方に臨むよう寸法設定され、製氷小室14を水皿20
により下方から閉成している製氷運転中には、該縦仕切
板12bの下端は水皿20の表面から大きく離間(約2
mm)するようになっている。従って、製氷運転に際し
て縦仕切板12bの下端と水皿表面との間に所定厚みの
氷層38が形成され、横方向に整列する角氷群はこの氷
層38により相互に連結されるようになっている(図9
参照)。
【0020】すなわち、前記蒸発器16における直線部
16aと平行に位置する各横仕切板12aの垂直高さ
は、この横仕切板12aと交差する各縦仕切板12bの
垂直高さより大きく設定される。これにより、除氷運転
に際し、横仕切板12aと平行な角氷群は、図9に示す
如く、その下端に形成された氷層38により相互に連結
された状態で、製氷室10から落下放出される。
【0021】図4は、製氷機における冷凍系の概略構成
を示すものであって、圧縮機CMで圧縮された気化冷媒
は、吐出管46を経て凝縮器48で凝縮液化し、ドライ
ヤ50で脱湿された後キャピラリーチューブ52で減圧
され、蒸発器16に流入してここで一挙に膨張して蒸発
し、製氷室10と熱交換を行なって、各製氷小室14を
氷点下にまで冷却させる。この蒸発器16で蒸発した気
化冷媒と未蒸発の液化冷媒とは、気液混相状態でアキュ
ムレータ54に流入し、ここで気液分離がなされる。そ
して気相冷媒は、吸入管56を経て圧縮機CMに帰還
し、液相冷媒は当該アキュムレータ54内に貯留され
る。
【0022】更に、圧縮機CMの吐出管46からホット
ガス管58が分岐され、このホットガス管58はホット
ガス弁HVを経て、蒸発器16の入口側に連通されてい
る。このホットガス弁HVは、除氷運転の際にのみ開放
し、製氷運転時は閉成する制御がなされる。すなわち、
除氷運転時にホットガス弁HVが開放して、圧縮機CM
から吐出される高温冷媒を、前記ホットガス管58を介
して蒸発器16にバイパスさせ、各製氷小室14を加熱
することにより、小室内部に生成される角氷40の周面
を融解させて、角氷40を自重により落下させる。また
蒸発器16から流出した高温冷媒は、アキュムレータ5
4に流入し、このアキュムレータ54中に滞留している
液相冷媒を加熱して蒸発させ、気相冷媒として吸入管5
6から圧縮機CMに再び帰還させる。なお、図中の符号
FMは、凝縮器48用のファンモータを示す。
【0023】(第1実施例の作用について) 次に、第1実施例に係る噴射式自動製氷機の作用につき
説明する。当該製氷機の製氷運転が開始されると、製氷
水タンク18中の製氷水は、ポンプ28により圧力室3
4および分配管26を圧送されて、図2に示す如く、水
皿20の噴水孔24から対応の製氷小室14に噴射され
る。製氷小室14は、前記冷凍系から蒸発器16に供給
される冷媒により冷却されているので、製氷水は製氷小
室14の内壁に接触して冷却された後、水皿20の戻り
孔から流下して製氷水タンク18に帰還する。
【0024】製氷運転の進行に伴ない、製氷小室14の
内壁面で製氷水の一部が氷結を始め、各製氷小室14内
での氷結が徐々に進行し、最終的に密実な角氷40が生
成されるに至る。なお、製氷小室14を画成する縦仕切
板12bの下端と水皿20の表面との間には、所定厚み
の氷層38が形成され、製氷室10の横方向に整列する
各角氷40は相互に強固に連結される。また、この時点
では、横仕切板12aの下端と水皿20の表面との間に
も、僅かな厚み寸法の氷層が形成されるが、この氷結力
は極めて弱いものである。
【0025】このように角氷40が完全に形成される
と、製氷室10の温度は降下するので、これを適宜の検
知手段により検知して製氷運転を停止し、製氷を完了す
る。製氷を完了すると同時に前記ホットガス弁HVが切
換えられ、蒸発器16にホットガスが流れて製氷室10
を加熱する(除氷運転の開始)。また適宜のタイミング
で、図5に示す如く、前記水皿20が支軸22を中心に
時計方向に傾動して斜め状態で停止し、製氷小室14を
開放する。
【0026】前記蒸発器16にホットガスが循環供給さ
れると、先ずガス流入側の直線部16aが接触する第1
列目の製氷小室群は略同一時間で所要温度まで加熱さ
れ、当該列の各製氷小室14と角氷40との氷結面が融
解される。このとき、第1列目の角氷群と第2列目の角
氷群とを画成する横仕切板12aの下端に形成された薄
氷は速やかに融解し、図6に示す如く、第1列目の角氷
群は製氷小室14から剥離落下する。
【0027】なお、横仕切板12aの下端に形成された
薄氷が除氷運転により融解することなく残っていても、
該薄氷は極めて脆い状態となっているので、第1列目の
角氷群が自重により落下する際に容易に割れて分離す
る。
【0028】第1列目の角氷群が製氷小室14から剥離
して放出落下することにより、蒸発器16におけるガス
流入側の負荷が減少し、第2列目の製氷小室群とホット
ガスとの間で効率的に熱交換が行なわれる。すなわち、
第1列目の製氷小室群と接触する直線部16aを循環す
るホットガスは、該製氷小室群と殆ど熱交換することな
く、第2列目の製氷小室群に接触する直線部16aに移
行するので、第2列目の製氷小室群を短時間で所要温度
まで加熱することができる。従って、第2列目の角氷群
は短時間で製氷小室14から落下放出される。
【0029】このように、ホットガスの流入側から流出
側に向けて、蒸発器16の直線部16aと平行な角氷群
が順次放出されるので(図6,7,8参照)、角氷40が放
出されていない製氷小室14とホットガスとの熱交換が
効率的になされ、各角氷群の放出に要する時間を短縮す
ることができ、ランニングコストを低減し得る。また、
前記氷層38により連結されている角氷40(図9参照)
は、製氷小室14から同時に放出可能となるので、角氷
40が長時間に亘って製氷小室14内に止まることがな
く、形状および寸法の揃った角氷40を得ることができ
る。
【0030】(第2実施例について)図10 および図11は、本発明の第2実施例を示すもの
であって、製氷小室14を画成する横仕切板12aおよ
び縦仕切板12bの下端は、前記外枠体36の下端レベ
ルと一致するよう寸法設定されている。また第2実施例
の蒸発器16は、その直線部16aが前記水皿20の傾
動方向に沿う方向に整列する製氷小室群に沿って延在す
るよう蛇行配置される。更に、製氷室10を下方から開
放自在に閉成する水皿20の表面には、製氷室10に蛇
行配置される蒸発器16の直線部16aと平行(水皿1
6の傾動方向に沿う方向)に延在する突条42が、傾動
方向と交差する方向に所定間隔離間して複数平行に突設
されている。
【0031】前記突条42は、図11に示す如く、水皿
20により製氷室10を閉成した際に、製氷小室14を
画成する前記縦仕切板12bの下端部に対応するよう位
置決めしてある。すなわち製氷運転中に縦仕切板12b
の下端と突条42の表面との間に形成される氷層は、横
仕切板12aの下端と水皿20の表面との間に画成され
る氷層よりも薄くなるよう設定されている。
【0032】(第2実施例の作用について) このように構成した第2実施例に係る噴射式自動製氷機
では、製氷運転に際して前記横仕切板12aの下端と水
皿20の表面との間に形成される氷層38により、前記
蒸発器16における直線部16aと平行に整列する複数
の角氷40は相互に連結される。このとき、直線部16
aと交差する方向に隣接する角氷40,40も、縦仕切
板12bの下端と突条42の表面との間に形成される薄
氷により連結されるが、この薄氷は除氷運転により容易
に融解して分離可能なものである。すなわち第2実施例
では、縦仕切板12bにより仕切りられる縦方向に整列
する角氷群が氷層38により相互に連結されるようにな
っている。
【0033】次いで、除氷運転により蒸発器16にホッ
トガスを供給すると、先ずガス流入側における第1列目
の製氷小室群が加熱され、該製氷小室群から氷層38に
より連結された角氷群が落下する。第1列目の角氷群が
放出されると負荷が減少し、第2列目の製氷小室群は熱
交換のなされていない熱量の高いホットガスにより効率
的に加熱され、該第2列目の製氷小室群から角氷群は短
時間で落下放出される。以後は順次各列毎に角氷群が製
氷小氷群から落下し、形状および寸法の揃った角氷40
を得ることができる。
【0034】なお実施例では、各列の角氷群を全て連結
した場合につき説明したが、本発明はこれに限られるも
のでなく、各列を更に小分けするようにしてもよい。例
えば第1実施例においては、任意の縦仕切板12bの下
端を横仕切板12aの下端と同一レベルに設定する。ま
た、第2実施例においては、隣設する突条42,42の
間に、横仕切板12aと対応する別の突条を直交するよ
う突設することにより実施可能である。更に、蒸発器を
循環するホットガスにより、略同一時間で製氷小室群を
加熱可能な範囲であれば、角氷群を複数列づつ落下放出
するよう構成してもよいこと勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る噴射式
自動製氷機によれば、蒸発器の延在方向と平行に整列す
る角氷群を相互に連結可能とし、また蒸発器の延在方向
と交差する角氷群を容易に分離可能としたので、製氷室
に生成される角氷を所定ブロック毎に放出させることが
できる。これにより、ホットガスによる熱交換効率が良
好となり、除氷運転を短時間で行ない得、ランニングコ
ストを低減し得る。また、各ブロックの角氷は略同時に
製氷小室から落下可能となるので、従来のように角部が
融解した変形氷の生成を防止し得ると共に、寸法の揃っ
た良質の角氷を効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る噴射式自動製氷機に
おける製氷室を、一部縦断して示す概略斜視図である。
【図2】第1実施例に係る噴射式自動製氷機における製
氷機構部を示す縦断側面図である。
【図3】図2に示す製氷室および水皿の縦断正面図であ
る。
【図4】噴射式自動製氷機の冷凍系を示す説明図であ
る。
【図5】第1実施例に係る噴射式自動製氷機における除
氷工程を示すものであって、水皿が傾動して製氷小室を
開放した状態を示す説明図である。
【図6】第1実施例に係る噴射式自動製氷機における除
氷工程を示すものであって、第1列目と第2列目の角氷
群が落下する状態を示す説明図である。
【図7】第1実施例に係る噴射式自動製氷機における除
氷工程を示すものであって、第3列目と第4列目の角氷
群が落下する状態を示す説明図である。
【図8】第1実施例に係る噴射式自動製氷機における除
氷工程を示すものであって、第5列目と第6列目の角氷
群が落下する状態を示す説明図である。
【図9】噴射式自動製氷機により得られた角氷群を示す
説明図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る噴射式自動製氷機
における水皿を示す概略斜視図である。
【図11】第2実施例に係る噴射式自動製氷機における
製氷機構部を示す縦断側面図である。
【図12】従来技術に係る噴射式自動製氷機における製
氷機構部を示す縦断側面図である。
【図13】従来技術に係る噴射式自動製氷機における除
氷工程を示すものであって、水皿が傾動して製氷小室を
開放した状態を示す説明図である。
【図14】従来技術に係る噴射式自動製氷機における除
氷工程を示すものであって、第1列目の角氷群と製氷小
室との氷結が融解された状態を示す説明図である。
【図15】従来技術に係る噴射式自動製氷機における除
氷工程を示すものであって、第1列目〜第4列目までの
角氷群と製氷小室との氷結が融解された状態を示す説明
図である。
【図16】従来技術に係る噴射式自動製氷機における除
氷工程を示すものであって、全ての角氷群と製氷小室と
の氷結が融解された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 製氷室 12 仕切板 12a 横仕切板 12b 縦仕切板 14 製氷小室 16 蒸発器 20 水皿 40 角氷 42 突条

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の仕切板(12)を縦横に配設すること
    により、下向きに開口する製氷小室(14)を多数画成した
    製氷室(10)と、この製氷室(10)の上面に配置され、一方
    向に延在した後に折返して逆方向に平行に延在するパタ
    ーンを反復する蒸発器(16)と、前記製氷室(10)の直下に
    傾動自在に配置され、製氷運転時に該製氷室(10)を下方
    から閉成する水皿(20)とからなり、縦横何れかの側の仕
    切板(12a)は前記蒸発器(16)の延在方向と平行に位置さ
    せると共に、前記水皿(20)から各製氷小室(14)に製氷水
    を噴射して角氷(40)を製造するようにした噴射式自動製
    氷機において、 前記蒸発器(16)の延在方向と平行に位置する各仕切板(1
    2a)の垂直高さを、この仕切板(12a)に対して交差する各
    仕切板(12b)の垂直高さより大きく設定したことを特徴
    とする噴射式自動製氷機。
  2. 【請求項2】 複数の仕切板(12)を縦横に配設すること
    により、下向きに開口する製氷小室(14)を多数画成した
    製氷室(10)と、この製氷室(10)の上面に配置され、一方
    向に延在した後に折返して逆方向に平行に延在するパタ
    ーンを反復する蒸発器(16)と、前記製氷室(10)の直下に
    傾動自在に配置され、製氷運転時に該製氷室(10)を下方
    から閉成する水皿(20)とからなり、縦横何れかの側の仕
    切板(12a)は前記蒸発器(16)の延在方向と平行に位置さ
    せると共に、前記水皿(20)から各製氷小室(14)に製氷水
    を噴射して角氷(40)を製造するようにした噴射式自動製
    氷機において、 前記蒸発器(16)の延在方向と平行に延在する各仕切板(1
    2a)と対応的に、各突条(42)を前記水皿(20)の上面位置
    に形成したことを特徴とする噴射式自動製氷機。
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