JPH0544586B2 - - Google Patents

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JPH0544586B2
JPH0544586B2 JP63019858A JP1985888A JPH0544586B2 JP H0544586 B2 JPH0544586 B2 JP H0544586B2 JP 63019858 A JP63019858 A JP 63019858A JP 1985888 A JP1985888 A JP 1985888A JP H0544586 B2 JPH0544586 B2 JP H0544586B2
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JP
Japan
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ice
making
compartment
water
chamber
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JP63019858A
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English (en)
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JPH02176380A (ja
Inventor
Yasuo Hara
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/302,472 priority patent/US4910974A/en
Priority to DE89101398T priority patent/DE68911324T2/de
Priority to EP89101398A priority patent/EP0326144B1/en
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Publication of JPH0544586B2 publication Critical patent/JPH0544586B2/ja
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  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は自動製氷機に関し、更に詳細には、
従来一般に知られている正六面体の角氷以外の氷
解、例えば球状体の氷塊や多面体状(ダイヤカツ
ト状)の氷塊を、連続して大量に製造し得る自動
製氷機に関するものである。
従来技術 各種の産業上の分野では、正六面体状をなす角
氷や所要厚みの板氷その他の氷塊を、連続的に大
量に製造する自動製氷機が、その用途に応じて好
適に使い分けられている。例えば、前記の角氷を
製造する製氷機としては、 製氷室に下向きに多数画成した立方体状の製
氷小室を、その下方から水皿により開閉自在に
閉成し、当該水皿から製氷水を各製氷小室に噴
射供給して、該製氷小室中に角氷を徐々に形成
するようにした所謂クローズドセル方式や、 下方に開放する多数の製氷小室に、水皿を介
することなく製氷水を直接供給し、角氷を該製
氷小室中に形成するようにした所謂オープンセ
ル方式が知られている。
また、板氷を連続製造する製氷機としては、冷
凍系に接続する蒸発器を備えた製氷板を傾斜配置
し、この製氷板の表面または裏面に製氷水を流下
供給して、当該製氷板面上に板氷を形成する流下
式が広く普及している。更に冷却筒の内壁面に流
下させた水を凍結させて氷層を形成し、この氷層
を回転オーガの切削刃により掻き削つてフレーク
状の氷を得たり、前記の製氷機により得られた板
氷を破砕して、細粒状のクラツシユアイスを得る
製氷方式も実施されている。
発明が解決しようとする課題 従来の各種方式に係る自動製氷機により製造さ
れる氷は、前述した如く、立方体状の角氷や板
氷、その他フレーク状の氷やクラツシユアイスが
その全てである。これらの氷の内で、所要の定形
を備えていて、そのままコツプ中の飲料に浮かせ
たり、各種食材の冷却ベツドとして使用したり出
来るのは、僅かに前記の角氷に過ぎない(板氷
は、定形を備えて製造されるが、通常そのまま寸
法では使用し得ない)。しかるに最近の喫茶店や
レストランその他の飲食施設では、他の同種営業
に対し種々の面で優位に立ち、顧客を自己の営業
に向かわせるべく差別化を図るための懸命な努力
が払われている。その一環として、例えば従来よ
り広く流通している角氷の替わりに球体状の氷を
使用し、これにより顧客に目先の新しい変化を提
供しようとする傾向が一部で出ている。
この球状氷を製造する手段としては、例えば、
実開昭58−60177号公報に開示される如く、任意
形状の凹部を適当数形成した受皿と、前記受皿の
凹部と対応する凹部を形成した蓋体とを嵌着可能
に構成した製氷皿が知られている。これは、両凹
部により画成される球状空間中に水を満たした状
態で、該製氷皿を冷蔵庫の冷凍室に所要時間収納
し、前記空間中の水を氷結させることにより、球
状の氷塊を得るものである。また、ゴムシートの
如き弾性薄膜からなる袋体中に水を注入し、これ
を冷凍室に収納したり不凍液に浸漬することによ
り球状氷を製造したり、更にブロツク状の氷塊を
刃物で切削して、球状氷を製造する等の試みも一
部でなされている。
しかし前述した手段による球状氷の製造方法
は、何れも連続的に大量の球状氷を製造し得るも
のではなく、人手による煩雑な手間と時間とを要
して非能率的であつて、業務用に供し得るもので
はない。また、冷凍室に収納したり、不凍液に浸
漬させて、静的に氷結を進行させるものであるた
めに、水中に含まれる微少空気の存在により白濁
して、清澄な透明氷塊が得られず、商品価値も低
下する等の欠点が指摘される。従つて、均一で透
明な球状氷その他多面体状の氷塊を、大量かつ連
続的に製造し得る自動製氷機は、その需要が顕在
化しつつある現在においても、未だ実用化されて
いないのが現状である。
発明の目的 この発明は、前述した従来技術に内在している
前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであつて、簡単な構成でありながら、
均一で透明な球状氷や多面体状の氷塊を、連続的
に多数製造し得る新規な構成に係る自動製氷機を
提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達
成するため本発明は、製氷水タンクに貯留した製
氷水をポンプを介して分配管に圧送し、冷凍系に
接続する蒸発器により冷却される製氷室に、前記
分配管に穿設した噴水孔から製氷水を噴射供給し
て該製氷室内に氷塊を形成し、該製氷室で氷結す
るに到らなかつた製氷水は前記製氷水タンクに帰
還させて再循環に供するよう構成した自動製氷機
において、 前記蒸発器を背面に備え、下方に向けて開放す
る所要形状の凹部からなる第1製氷小室を多数凹
設してなる第1製氷室と、 この第1製氷室に対し近接および離間自在に配
設され、製氷運転に際し前記第1製氷小室の夫々
を下方から対応的に閉成して、内部に球状または
多面体状をなす氷形成用空間を画成可能な所要形
状の凹部からなる第2製氷小室を多数凹設してな
る第2製氷室とから前記製氷室を構成し、 この第2製氷室における各第2製氷小室の底部
に、製氷水供給用の通孔を穿設すると共に、該第
2製氷室に除氷促進のためヒータを配設した ことを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係る自動製氷機につき、好適な
実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説
明する。なお、この発明に係る自動製氷機によれ
ば、第6図aに示す球状氷1以外に、第6図bに
示す如きダイヤカツト状の多面体氷2も製造可能
であるが、実施例としては、多数の同一寸法の球
状氷を連続製造する場合につき説明するものとす
る。また、好適な実施例として、典型的な機構が
少なくとも4種類は提案されるので、その夫々に
つき例示して説明を行なう。
(第1実施例に係る製氷機構について) 第1図は、本発明の第1実施例に係る自動製氷
機の主要製氷機構を、製氷状態で概略的に示すも
のである。図において、所要直径をなす多数の球
状氷を製造する製氷室10は、水平に配設した第
1製氷室11と、この第1製氷室11を下方から
開閉自在に閉成可能な第2製氷室12とから基本
的に構成される。すなわち、製氷機における筐体
(図示せず)内部上方に、良好な熱伝導率を有す
る金属を材質とする短形状の第1製氷室11が水
平に配設固定され、この第1製氷室11の下面部
に、下向きに開放する第1製氷小室13が、所要
の整列パターンで多数凹設されている。夫々の第
1製氷小室13は半球状凹部として形成され、そ
の直径は一例として3cmであり、従つて凹部の深
さは1.5cmに設定されている。
前記第1製氷室11の上面、つまり各第1製氷
小室13の頂部となる部位には、第3図に示す冷
凍系(後述)の一部を構成する管体からなる蒸発
器14が密着固定され、当該冷凍系を運転するこ
とにより、この蒸発器14で気化冷媒との熱交換
が促進されて、第1製氷室11が氷点下にまで冷
却される。
前記第1製氷室11の直下には、熱良導体を材
質とする第2製氷室12が配設されている。この
第2製氷室12は、その製氷運転に際して、該第
1製氷室11を下方から閉成すると共に、除氷運
転に際して、該第1製氷室11を開放可能に構成
されている。すなわち、第2製氷室12には、前
記第1製氷室11に凹設した第1製氷小室13と
対応して、同じく半球状凹部からなる第2製氷小
室15が、上向きに所要の整列パターンで多数凹
設されている。この第2製氷小室15の直径も、
一例として3cmであり、凹部の深さは1.5cmに設
定されている。従つて、第1製氷室11に対して
第2製氷室12を閉成すると、夫々の第1製氷小
室13および第2製氷小室15が相互に対応し
て、両製氷小室13,15の内部に直径3cmの球
状空間が画成される。
この第2製氷室12は、その一端部において、
製氷機の筐体(図示せず)の固定部位に、枢軸1
6を介して傾動自在に枢支され、この枢軸16を
中心に時計方向に回動すれば、前記第1製氷小室
13を開放可能であり、また反時計方向に回動す
れば、該第1製氷小室13を閉成可能になつてい
る。なお、第2製氷室12の開閉駆動手段として
は、第1図に示す減速機付きモータ(アクチユエ
ータモータ)AMが好適に使用され、このモータ
AMの回転軸にカムレバー17およびレバー片3
7が同軸的に固定されている。そして、前記カム
レバー17の先端17aと第2製氷室12の前方
端部との間に、コイルスプリング18が弾力的に
係着されている。前記カムレバー17の基部に形
成したカム面17bは、第1製氷室11を閉成し
ている第2製氷室12の側部上面にカム係合可能
に寸法設定されている。また第1製氷室11に
は、第4図の回路図に示す切換スイツチS2が配設
され、除氷運転に伴うモータAMの回転により前
記レバー片が回動すると、前記切換スイツチS2
接点a−b側から接点a−c側に切換付勢し得る
ようになつている。
第2製氷室12の下方には、図示形状をなす製
氷水タンク19が一体的に設けられ、該タンク中
に所要量の製氷水20を貯留し得るようになつて
いる。この製氷水タンク19の底部側面から導出
した給水管21は、給水ポンプ22を介してタン
ク側に設けた圧力室23に連通されている。該圧
力室23からは分配管24が蛇行的に導出され、
この分配管24は前記第2製氷室12における各
第2製氷小室15の底部に固定されている。夫々
の第2製氷小室15の底部には、所要径の噴水孔
25が穿設され、この噴水孔25を介して第2製
氷小室15と前記分配管24とは連通している。
従つて、前記製氷水タンク19からポンプ22を
介して圧送される製氷水は、各噴水孔25を介し
て対応の各第2製氷小室15中に噴射可能になつ
ている。
なお、第2製氷小室15の底部には、前記噴水
孔25に近接して複数の戻り孔26が穿設され、
後述する製氷運転に際して、両製氷小室13,1
5で氷結するに到らなかつた製氷水(以下「未氷
結水」という)を、この戻り孔26から製氷水タ
ンク19に戻し得るようになつている。更に、第
2製氷小室15の底部周辺に、除氷促進用のヒー
タHが密着配置され、第4図の制御回路に示す如
く、製氷運転が完了すると、タイマTにより設定
した所要時間だけ該ヒータHへの通電がなされ
る。また、製氷水タンク19への給水は、第4図
に示す制御回路中の給水弁WVの開放により、外
部水道系に接続している給水管27を介してなさ
れる。
第1製氷室11における所要の第1製氷小室1
3の頂部には、製氷完了検知手段としての製氷検
知サーモTh1が配設されている。この製氷検知サ
ーモTh1は、第4図に示す制御回路に介装され
て、製氷運転中はその接点a−cを閉成すると共
に接点c−dを開放し、その製氷運転が終了する
と、前記接点a−cを開放すると共に接点c−d
を閉成し得るよう設定されている。また、別の第
1製氷小室13の頂部には、除氷完了検知手段と
しての除氷検知サーモTh2が配設され、この除氷
検知サーモTh2は、第1製氷小室13が冷却状態
にある場合にのみ接点を開放し、該製氷小室13
から氷が放出されて温度上昇を伴うと、該接点を
閉成するよう設定されている。
前記第2製氷室12および製氷水タンク19
は、その除氷運転に際し、後述しかつ第2図に示
す如く、枢軸16を中心に所要角度だけ斜めに右
下方に傾動し、水平配置した第1製氷室11から
開放する。このときに、第1製氷小室13から除
氷された球状氷の落下を受け止め、当該球状氷を
製氷水タンク19の斜め下方に設けた貯水庫(図
示せず)に案内するための氷案内板35が、傾動
姿勢にある第2製氷室12の第2製氷小室15に
沿つて進出および後退自在に配設されている。
この氷案内板35の進退機構としては、種々の
ものが提案されるが、例えば第2図に示す構成が
好適に採用される。すなわち、前記氷案内板35
は、多数の板状片35aを可撓的に連接した鎧戸
式に構成され、製氷水タンク19の斜め右下方
で、かつ前記貯氷庫(図示せず)の上方に配設し
たロール36に、巻取用モータRMにより巻取り
可能になつている。この氷案内板35は、該ロー
ル36に完全に巻取られた状態において、その開
放端を第2製氷室12の傾動停止位置に近接的に
臨ませている。
そして除氷運転に入り、第2製氷室12が斜め
右下方に傾動した後に、第4図の制御回路に介装
される前記モータRMを付勢して、該ロール36
を繰出し側に回転させれば、氷案内板35は図示
の如く、傾動姿勢にある第2製氷小室15の上面
に摺動的に延出する。これにより氷案内板35
は、第1製氷小室13から落下した球状氷を、貯
氷庫に向けて円滑に案内することができる。ま
た、除氷が完了すると、前記モータRMが逆転し
て、氷案内板35をロール36に巻取つて、第2
製氷小室15から速やかに後退させ得るものであ
る。
(冷凍系について) 第3図は、製氷機における冷凍系の概略構成を
示すものであつて、圧縮機CMで圧縮された気化
冷媒は、吐出管34を経て凝縮器28で凝縮液化
し、ドライヤ29で脱湿された後キヤピラリーチ
ユーブ30で減圧され、蒸発器14に流入してこ
こで一挙に膨張して蒸発し、第1製氷室11と熱
交換を行なつて、各第1製氷小室13を氷点下に
まで冷却させる。この蒸発器14で蒸発した気化
冷媒と未蒸発の液化冷媒とは、気液混相状態でア
キユムレータ31に流入し、ここで気液分離がな
される。そして気相冷媒は、吸入管32を経て圧
縮機CMに帰還し、液相冷媒は当該アキユムレー
タ31内に貯留される。
更に、圧縮機CMの吐出管34からホツトガス
管33が分岐され、このホツトガス管33はホツ
トガス弁HVを経て、蒸発器14を入口側に連通
されている。このホツトガス弁HVは、除氷運転
の際にのみ開放し、製氷運転時には閉成する制御
がなされる。すなわち、除氷運転時にホツトガス
弁HVが開放して、圧縮機CMから吐出される高
温冷媒を、前記ホツトガス管33を介して蒸発器
14にバイパスさせ、各第1製氷小室13を加温
することにより、小室内部に生成される球状氷の
周面を融解させて、各氷塊を自重により落下させ
る。また蒸発器14から流出した高温冷媒は、ア
キユムレータ31に流入し、このアキユムレータ
31中に滞留している液相冷媒を加熱して蒸発さ
せ、気相冷媒として吸入管32から圧縮機CMに
再び帰還させる。なお、図中の符号FMは、凝縮
器28用のフアンモータを示す。
(電気制御回路について) 第4図に、実施例に係る自動製氷機の電気制御
回路図の一例を示す。図において、電源供給ライ
ンRと接続点Dとの間に、ヒユーズFと貯水検知
スイツチS1とが直列に設けられ、この接続点Dと
電源供給ラインTとの間に、圧縮機CMがリレー
X1の常閉接点X1−bを介して接続されている。
貯水検知スイツチS1は、貯氷庫(図示せず)中の
氷が所定レベル以下に減少したとき閉成し、貯氷
庫の氷が所定レベルに達すると開放する構成にな
つている。また除氷運転に際して、前記第2製氷
室12の傾動により付勢される切換スイツチS2
端子aが接続転Dに接続され、この切換スイツチ
S2の切換接点bは、製氷検知サーモTh1の接点c
に接続されている。
製氷検知サーモTh1の接点aとラインTとの
間には、前記ポンプ22の駆動用モータPMお
よびフアンモータFMが並列接続され、 該サーモTh1の接点bとラインTとの間に
は、リレーX1、タイマT、該タイマTの常閉
接点T−bと直列接続したヒータHが、夫々並
列接続されている。また、前記アクチユエータ
モータAMの端子kはラインTに接続され、該
モータAMの傾動駆動用端子mは、タイマTの
常閉接点T−aを介してサーモTh1の接点bに
接続されている。更に、切換スイツチS2の切換
接点cは、前記アクチユエータモータAMの復
帰駆動用端子nに除氷検知サーモTh2を介して
接続され、また該切換接点cとラインTとの間
には、前記ホツトガス弁HVおよび給水弁WV
は並列接続されている。なお、前記タイマT
は、通電開始(除氷動作開始)から所要の設定
時間が経過した後に、前記常閉接点T−bを開
放すると共に、常閉接点T−aを閉成する構成
となつている。
切換スイツチS2の切換接点cとタインTとの
間にリレーX2が介装されると共に、前記氷案
内板35を進退駆動するモータRMの端子kが
ラインTに接続されている。また該モータRM
の氷案内板延出用端子mは、リレーX2の常開
接点X2−aを介して、切換スイツチS2の切換
接点cに接続され、モータRMの氷案内板後退
用端子nは、アクチユエータモータAMの復帰
駆動用端子nに接続されている。
(第1実施例の作用について) 次に、この第1実施例に係る製氷機の作用につ
き説明する。先ず、自動製氷機に電源(電源スイ
ツチは図示せず)を投入する。このとき貯氷庫に
は氷塊は貯留されていないので、貯氷検知スイツ
チS1は開閉されており、切換スイツチS2は接点a
−b側に接続されている。また、第1製氷室11
の温度は室温程度に保持されているため、製氷検
知サーモTh1は接点c−a側に接続されている。
従つて、電源投入と同時に圧縮機CM、フアンモ
ータFM、ポンプモータPMに通電が開始され製
氷運転に入る。これにより、第1製氷室11に設
けた蒸発器14での冷媒循環がなされて、当該第
1製氷室11の冷却がなされると共に、製氷水タ
ンク19からの製氷水20は分配管24に圧送さ
れ、各噴水孔25を介して対応の各第2製氷小室
15中に噴射される。
噴射された製氷水は、第1製氷室11における
第1製氷小室13の内面に接触して冷却され、下
方の第2製氷室12における第2製氷小室15を
潤した後、この第2製氷小室15の底部に穿設し
た複数の戻り孔26を介して製氷水タンク19に
戻され、再度の循環に供される。この製氷水の循
環を反復する内に、タンク19中に貯留される製
氷水全体の温度が次第に低下すると共に、第2製
氷小室15の温度も同様に次第に低下する。そし
て、先ず第1製氷小室13の内壁面で製氷水の一
部が凍結して氷層が形成され(第5図a参照)、
未氷結水は戻り孔26から製氷水タンク19に帰
還するサイクルを重ねる間に、前記氷層の成長が
更に進行して、第5図bおよび第5図cに示す如
く、最終的に第1製氷小室13および第2製氷小
室15より形成される球状空間中に、球状氷1が
生成される。
このように製氷が完了して、第1製氷室11の
温度が所要の温度域まで低下すると、これを検知
した製氷検知サーモTh1が接点c−a側から接点
c−b側に切換わる。これにより、フアンモータ
FMおよびポンプモータPMへの通電が停止され、
製氷水の循環供給は停止される。またリレーX1
が通電励磁されて、これと協働する常閉接点X1
−bが開放し、圧縮機CMの運転も停止される。
更にタイマTへの通電がなされて、所要設定時限
のカウントが開始される。そして、該タイマTが
カウントアツプするまで、その常閉接点T−bに
直列接続した前記ヒータHへの通電がなされて第
2製氷室12を加熱し、これにより第2製氷小室
15に対する球状氷の氷結を融解させる。
所要の設定時限が経過して、タイマTがカウン
トアツプすると、該タイマTの常閉接点T−bを
開放してヒータHへの通電を停止させると共に、
前記アクチユエータモータAMの傾動駆動用端子
mに接続する常開接点T−aを閉成し、当該モー
タAMを第1図において反時計方向に回動させ
る。これによりカムレバー17が回転して、その
基部に形成したカム面17aが、第2製氷室12
の側部上面を強制的に下方に押圧する。既に述べ
た如く、第2製氷室12はヒータHにより加熱さ
れて、第2製氷小室15に対する球状氷の氷結は
解除されているので、当該第2製氷室12(およ
び製氷水タンク19)は第1製氷室11ら強制剥
離されて、斜め下方に傾動し始める。そして、最
終的に第2製氷室12および製氷水タンク19
は、第2図に示す如く、第1製氷室11における
第1製氷小室13に球状氷1を付着させた状態で
傾動開放して、該タンク19中の不純物濃度の高
まつた製氷水を外部に廃棄する。最大限に傾動し
たタイミングにおいて、前記レバー片37が切換
スイツチS2を押圧付勢し、その接点a−bを接点
a−c側に切換ることにより、アクチユエータモ
ータAMはその回転を停止して、第2製氷室12
の傾動を停止させる。なお除氷検知サーモTh2
は、その開放状態を保持しているので、アクチユ
エータモータAMの復帰指令は未だ出されない。
前述した切換スイツチS2の切換えにより、タイ
マ装置Tへの通電が遮断され、その常閉接点T−
bが再び閉成すると共に、常開接点T−aが開放
復帰する。また給水弁WVが開放して、水位の低
下したタンク19に新たな製氷水を供給すると共
にホツトガス弁HVが開放し、リレーX1の常閉接
点X1−bの閉成により運転を再開した圧縮機CM
から吐出される高温冷媒を、ホツトガス管33を
介して蒸発器14にバイパスさせる。これにより
第1製氷室11の加温がなされ、その第1製氷小
室13の内面と球状氷との氷結面の融解を開始す
る。
更に、切換スイツチS2の切換えにより、前記リ
レーX2が励磁されて、これと協働する常開接点
X2−aが閉成し、前記モータRMの氷案内板延出
用端子mへの通電がなされる。これにより、モー
タRMが所要方向に駆動され、第2図に示すよう
に、氷案内板35がロール36から繰出されて、
傾動姿勢にある第2製氷室12の上部全面に亘り
延出して、第1製氷小室13に氷結している球状
氷の落下を待機する。そして、前述した蒸発器1
4でのホツトガスの循環が経過して、第1製氷小
室13が或る程度加温されると、小室壁面と球状
氷との氷結が解除され、当該球状氷は自重により
前記延出姿勢にある氷案内板35に落下し、この
氷案内板35に沿つて滑落して貯氷庫(図示せ
ず)に案内回収される。
このように、球状氷が全て第1製氷小室13か
ら離脱すると、第1製氷室11は蒸発器14に循
環しているホツトガスにより一挙に温度上昇す
る。この温度上昇を除氷検知サーモTh2が検知す
ると、該サーモTh2は閉成して除氷運転を完了さ
せる。前記サーモTh2が閉成すると、アクチユエ
ータモータAMにおける復帰駆動用端子nへの通
電がなされ、該モータAMは逆回転してカムレバ
ー17を駆動し、該レバー17と第2製氷室12
との間に弾力的に係着したコイルスプリング18
により、第2製氷室12および製氷水タンク19
を反時計方向に回動付勢して、水平状態に復帰さ
せることにより、再び第1製氷室11の第1製氷
小室13を下方から閉成する。また、モータRM
の氷案内板後退用端子nへの通電がなされて、該
モータRMが先とは逆方向に駆動され、氷案内板
35がロール36に巻取られる。なお、ロール36へ
の氷案内板35の巻取り速度を、第2製氷室12
の復帰速度より充分に大きくしておくことによ
り、復帰中の第2製氷室12による氷案内板35
の噛込みは生じない。
更に、前記モータAMの逆回転によりカムレバ
ー17も逆回転し、前記切換スイツチS2を押圧付
勢して、接点a−c側から接点a−b側に切換え
る。これにより、前記給水弁WVおよびホツトガ
ス弁HVが閉成して、製氷水およびホツトガスの
供給を停止する。また前記リレーX2は脱磁され
て、これと協働する常開接点X2−aを再び開放
する。そして第4図の回路図に示す初期状態に復
して、製氷運転が再開され、前述した動作を繰り
返す。製氷運転と除氷運転とが反復されて、貯氷
庫に所定量の球状氷が貯留されると、貯氷検知ス
イツチS1が開放して製氷機の運転が停止される。
(第2実施例に係る製氷機構について) 第7図は、本発明の第2実施例に係る自動製氷
機の製氷状態で概略的に示すものであつて、その
基本構成は第1実施例の構成と共通している。但
し、この実施例では、第2製氷室12と分配管2
4とが独立分離した構成になつている。すなわ
ち、この製氷機では、分配管24を裏面に配設し
た水皿38を傾動自在に備え、この水皿38に前
記の製氷水タンク19が設けられている。そし
て、前述したアクチユエータモータAMを付勢す
ることにより、当該水皿38は除氷運転に際し傾
動して、第2製氷室12を開放可能である。
また第2製氷室12は、製氷運転時において第
1製氷室11の直下の所定位置に位置可能に配設
され、その下面部に前記水皿38が密着し得るよ
うになつている。水皿38の裏面に設けた前記分
配管24に穿設される各噴水孔25は、第2製氷
室12における各第2製氷小室15の底部に穿設
した通孔12aに対応一致させ得るように設定し
てある。なお、水皿38の各噴水孔25に隣接し
て戻り孔26が穿設されており、この戻り孔26
を介して未氷結水は製氷水タンク19に帰還され
るようになつている。
この実施例に使用される第2製氷室12は、所
要のタイミングで後述の移動機構により移動され
て、前記第1製氷室11の直下から完全に退避可
能に構成されている。すなわち第2製氷室12
は、その除氷運転に際して、第1製氷室11から
垂直に所要距離だけ下降した後、水平に移動して
第1製氷室11の直下から退避するいわゆるL字
形運動と、製氷運転の再開に先駆けて、前述と逆
方向の復帰運動とを行ない得るものであつて、こ
のL字形および逆L字形運動を与える移動機構の
一例を、第8図a,bに概略的に示す。
図において、定位置に水平固定した第1製氷室
11の両側縁に隣接して、一対のL字形をなすガ
イドレール39,39が平行に配設されると共
に、このガイドレール39,39の右方(第8図
aで)に所定距離離間して、同じ形状を有する一
対のL字形ガイドレール40,40が整列的に配
設されている。夫々のガイドレール39および4
0には、図示の如く、その軌条面にラツク歯39
a,40aが形成され、前記第2製氷室12の両
側縁に軸を介して回転自在に枢支した各ピニオン
ギヤ41が、前記ラツク歯39a,40aと脱落
不能に噛み合つて、当該第2製氷室12をL字形
ガイドレール39,39並びに40,40に移動
自在に水平支持している。なお、第2製氷室12
には、ガイドレール39,40の裏面に形成した
ラツク歯と噛合する別のピニオンギヤ51が、前
記各ピニオンギヤ41に隣接して回転自在に枢支
されている。すなわち、ガイドレール39,40
は、両ピニオンギヤ41,51で挟持され、これ
により第2製氷室12をガイドレール39,40
から脱落することがないよう構成している。
また第2製氷室12には、前記ピニオンギヤ4
1が配設された軸とウオームおよびウオームホイ
ールを介して連結した駆動軸52が回転自在に枢
支され、この駆動軸52は、当該第2製氷室12
に配設した減速モータ42にギヤ連結されてい
る。これにより、該モータ42を駆動することに
より、各ピニオンギヤ41と前記ラツク歯39
a,40aとの噛合作用下に、第8図bに示す如
く、第2製氷室12を各対をなすL字形ガイドレ
ール39,39および40,40に沿つて自走さ
せ、第1製氷室11の直下から完全に退避させ得
るものである。
なお、製氷運転の完了時には、第1製氷室11
と第2製氷室12とは強固に氷結しており、当該
第2製氷室12に内設したヒータHによる融解熱
と前記減速モータ42による駆動力とだけでは、
両製氷室11,12を剥離させることは困難と思
われる。そこで、第8図aに示すように、カム4
3を備えるモータ44を第1製氷室11に取付
け、このカム43の回転により第2製氷室12の
縁部を下方に押圧することによつて、両製氷室1
1,12を強制的に剥離させる機構の設置が推奨
される。
(第2実施例の作用について) 製氷運転に際しては、第7図に示す如く、第2
製氷室12は第1製氷室11を下方ら閉成してお
り、また水皿38は第2製氷室12を下方から閉
成している。そしてタンク19中の製氷水を、前
記分配管24に穿設した噴水孔25および第2製
氷小室15の底部に穿設した通孔12aを介し
て、第1製氷小室13および第2製氷小室15に
より画成される球状空間中に噴射し、ここで球状
氷を生成させる。また、未氷結水は第2製氷小室
15の通孔12aを介して水皿38に戻り、該水
皿38に穿設した前記戻り孔26から、製氷氷タ
ンク19に帰還される。
第9図a〜第9図eに、除氷運転の際における
水皿38および第2製氷室12の動きを経時的に
示す。すなわち、製氷運転が完了すると、前記製
氷検知サーモTh1がこれを検知して、ヒータHへ
の通電を行ない、第2製氷室12の裏面と水皿3
8との氷結を解除し、第9図aに示す如く、アク
チユエータモータAMにより当該水皿38を強制
的に剥離させる。なお、ヒータHの発熱作用下
に、第2製氷小室15と球状氷1との氷結は解除
されつつある。
そこで、前記モータ44を駆動してカム43を
回転させ、第2製氷室12の縁部を下方に押圧し
て第1製氷室11から強制的に剥離させる。また
同期的に、減速モータ42を駆動して前記ピニオ
ンギヤ41とラツク歯39a,40aとの噛合作
用下に、第2製氷室12を各対をなすL字形ガイ
ドレール39,39および40,40に沿つて自
走させる。これにより、第9図bおよび第9図c
に示す如く、第2製氷室12は第1製氷室11か
ら離間して垂直に下降した後、右方に自走して第
1製氷室11の直下から完全に退避する。但し、
第1製氷室11における第1製氷小室13には、
球状氷1が氷結しており、この状態でホツトガス
弁HVの開放がなされて、第1製氷室11に設け
た蒸発器14にホツトガスが通される。
第1製氷室11が前記蒸発器14へのホツトガ
スの循環により加温されると、第1製氷小室13
に対する球状氷1の氷結が解除され、第9図dに
示すように、当該球状氷1は自重で第1製氷小室
13から落下して、傾動待機している前記水皿3
8の表面に落着し、貯氷庫に滑落回収される。
次いで、前記減速モータ42を逆転させれば、
第2製氷室12はピニオンギヤ41とラツク歯3
9a,40aとの噛合作用下に、各対をなすL字
形ガイドレール39,39および40,40に沿
つて自走復帰し、第9図eに示す如く、第1製氷
室11の下方に帰還して、次の製氷運転を待機す
る。
(第3実施例に係る製氷機構について) 第10図は、本発明の第3実施例に係る自動製
氷機を製氷状態で概略的に示すものである。この
実施例に示す第1製氷室11は、水平に対し所要
角度傾斜した姿勢で、製氷機の筐体内部上方に固
定されている。第1製氷小室13は、第1製氷室
11の下面部に半球状凹部として下向きに所要の
整列パターンで多数凹設され、該第1製氷室11
の上面所定個所に、蒸発器14、製氷検知サーモ
Th1および除氷検知サーモTh2が密着固定されて
いる。
前記第1製氷室11の直下には、その製氷運転
に際して、該第1製氷室11を下方から閉成する
と共に、除氷運転に際して、該第1製氷室11を
開放する第2製氷室12が配設されている。この
第2製氷室12には、前記第1製氷小室13と対
応した同じく半球状凹部をなす第2製氷小室15
が、上向きに所要の整列パターンで多数凹設さ
れ、また各第2製氷小室15に近接する部位にヒ
ータHが埋設されている。また第2製氷室12に
おける各第2製氷小室15の底部には、所要径の
通孔12aが穿設されて、後述する分配管24か
ら製氷水の供給および未氷結水の排出を行ない得
るようになつている。
第2製氷室12の上方端部は、製氷機の筐体内
部上方の固定部位に枢軸16を介して傾動自在に
枢支したブラケツト45に取付けられ、アクチユ
エータモータAMの作用下に、枢軸16を中心に
時計方向に回動して垂下し、前記第1製氷小室1
3を開放可能になつている。第2製氷室12の裏
面には、圧力室23を備える分配管24が僅かな
間隙を保持して近接配置され、この分配管24に
は前記第2製氷小室15の夫々に対応可能な噴水
孔25が穿設されている。そして、該第2製氷室
12を第1製氷室11に対して閉成した際に、こ
の噴水孔25の夫々が、第2製氷小室15に穿設
した前記通孔12aに対応的に臨むように構成し
てある。なお分配管24の下面には、スペーサ4
6を介して水案内板47が配設され、前記第2製
氷室12の下面と平行に延在している。この水案
内板47は、製氷運転時に第2製氷小室15の通
孔12aから落下する未氷結水を回収し、下方の
製氷水タンク19に案内するためのものである。
また第2製氷室12の所要部位に、温度検知サー
モTh3が配設され、該第2製氷室12の温度を監
視し得るようになつている。
この第3実施例に係る装置では、第2製氷室1
2に製氷水タンク19が一体に設けられるのでは
なく、当該製氷水タンク19は第2製氷室12の
下方に分離設置されている。すなわち、製氷水タ
ンク19は製氷機の筐体下方で、かつ前記第1お
よび第2製氷室11,12の直下に設けられ、タ
ンク本体から斜め上方に延在する傾斜面19aを
有している。この傾斜面19aと前記水案内板4
7との間には、第10図に示す如く、第2の水案
内板48を傾斜的に介在させておくのが好まし
い。前記第2水案内板48は、その最下端縁が下
方に屈曲されて、前記傾斜面19aの上端部の上
方に臨み、未氷結水はこの屈曲端縁を介して傾斜
面19aに案内されると共に、除氷時の氷塊は第
2水案内板48上を滑落して、貯氷庫に回収可能
になつている。なお、製氷タンク19の底部側面
から導出した給水管21は、給水ポンプ22を介
して前記圧力室23に連通され、また該タンク1
9への給水は、給水弁WVの開放により、外部水
道系に接続している給水管27を介してなされ
る。
(電気制御回路について) この第3実施例に示す装置を作動させる制御回
路の一例を、第12図に示す。図において、電源
供給ラインRと接続点Dとの間に、ヒユーズFと
貯氷検知スイツチS1とが直列に設けられ、この接
続点Dと電源供給ラインTとの間に、圧縮機CM
がリレーXの常閉接点X−bを介して接続されて
いる。また除氷運転に際して、前記第2製氷室1
2の傾動により付勢される切換スイツチS2の端子
aが接続点Dに接続され、この切換スイツチS2
切換接点bは、製氷検知サーモTh1の接点cに接
続されている。
製氷検知サーモTh1の接点aとラインTとの間
には、ポンプ22の駆動用モータPMおよびフア
ンモータFMが並列接続され、該サーモTh1の接
点bは前記温度検知サーモTh3の接点aに接続さ
れると共に、該サーモTh3の切換接点bとライン
Tとの間にリレーXおよびヒータHが夫々並列接
続されている。また、温度検知サーモTh3の他方
の切換接点cは、アクチユエータモータAMの傾
動駆動用端子mに接続されている。更に該モータ
AMの端子kはラインTに接続されると共に、そ
の復帰駆動用端子nは、除氷検知サーモTh2の接
点を介して切換スイツチS2の切換接点cに接続さ
れている。また前記切換スイツチS2の切換接点c
とラインTとの間には、ホツトガス弁HVおよび
給水弁WVが並列接続されている。
(第3実施例の作用について) 次に、この第3実施例に係る製氷機の作用につ
き説明する。先ず、自動製氷機への電源を投入す
る。このとき、貯氷検知スイツチS1は閉成され、
また切換スイツチS2は接点a−b側に接続されて
いる。また、第1製氷室11の温度は室温程度に
保持されているため、製氷検知サーモTh1は接点
c−a側に接続されている。従つて、電源投入と
同時に圧縮機CM、フアンモータFM、ポンプモ
ータPMに通電が開始され製氷運転に入り、第1
製氷室11の冷却がなされる。また、製氷水タン
ク19からの製氷水20は分配管24にポンプ圧
送され、該分配管24における各噴水孔25およ
び第2製氷室12に穿設した前記通孔12aを介
して、これに対応する各第2製氷小室15中に噴
射される。
噴射された製法水は、第1製氷小室13の内面
に接触して冷却され、下方の第2製氷室12にお
ける第2製氷小室15を潤した後、この第2製氷
小室15の底部に穿設した前記通孔12aを介し
て前記水案内板47に落下し、更に第2の水案内
板48および傾斜面19aを経て製氷水タンク1
9に戻され、再度の循環に供される。この製氷水
の循環を反復する内に、タンク19中に貯留され
る製氷水全体の温度が次第に低下する。また第2
製氷室12は、その一部において第1製水室11
に接触していると共に、当該第2製氷小室15に
冷却された未氷結水が接触して循環するので、第
2製氷室12自体の温度も同様に次第に低下して
氷結点以下となる。そして、先ず第1製氷小室1
3の内壁面で製氷水の一部が凍結して氷層が形成
され、未氷結水は戻り孔を兼ねる通孔12aを経
て製氷水タンク19に帰還するサイクルを重ねる
間に、前記氷層の成長が更に進行して、最終的に
第1製氷小室13および第2製氷小室15に画成
される球状空間中に球状氷1が徐々に生成され
る。
このように、第1製氷小室13および第2製氷
小室15での製氷が完了して、第1製氷室11の
温度が所要の温度域まで低下すると、これを検知
した製氷検知サーモTh1が接点c−a側から接点
c−b側に切換わり、フアンモータFMおよびポ
ンプモータPMへの通電が停止される。また第2
製氷室12は、球状氷1の生成により所要温度以
下に低下しているので、前記温度検知サーモTh3
は接点a−b側に接続されており、従つてリレー
Xが通電励磁されて常閉接点X−bを開放し、圧
縮機CMの運転も停止される。また前記ヒータH
への通電がなされて第2製氷室12を加熱し、第
2製氷小室15での球状氷1の氷結を融解させ
て、この球状氷1と第2製氷小室15との結合力
を低下させる。
そして、前記ヒータHの加熱により、第2製氷
室12の温度が上昇して所定値以上になると、前
記温度検知サーモTh3がこれを検知して、その接
点a−bを接点a−c側に切換える。これにより
リレーXが滅勢されて常閉接点X−bを閉成し、
圧縮機CMの運転を再開すると共に、ヒータHへ
の通電を停止させる。また、アクチユエータモー
タAMの傾動駆動用端子mを介して通電がなさ
れ、当該モータAMを駆動することにより、その
カムレバー17が回転して、基部に形成したカム
面17aが第2製氷室12の側部上面を強制的に
下方に押圧する。既に述べた如く、第2製氷小室
15に対する球状氷の氷結は解除されているの
で、当該第2製氷室12は第1製氷室11から強
制剥離されて、時計方向に傾動し始める。そし
て、最終的に第2製氷室12は、第11図に示す
如く、垂下状態で完全に開放する。
このとき、第1製氷室11における第1製氷小
室13には、球状氷1が未だ氷結固着している。
この第2製氷室12が、最大限に傾動したタイミ
ングにおいて、前記レバー片37が切換スイツチ
S2を押圧付勢し、その接点a−bを接点a−c側
に切換える。これにより給水弁WVが開放して、
製氷水タンク19に新たな製氷水が供給されると
共に、ホツトガス弁HVが開放し、圧縮機CMか
ら吐出される高温冷媒を蒸発器14にバイパスさ
せる。このため第1製氷室11の加温がなされ、
その第1製氷小室13の内面と球状氷との氷結面
の融解を開始する。なお除氷検知サーモTh2は、
その開放状態を保持しているので、アクチユエー
タモータAMの復帰指令は未だ出されない。
また蒸発器14でのホツトガスの循環により、
第1製氷小室13が加温されると、小室壁面と球
状氷との氷結が解除され、当該球状氷は自重によ
り落下し、その直下に設けた前記第2水案内板4
8に沿つて滑落して貯氷庫(図示せず)に案内回
収される。
このように、球状氷が全て第1製氷小室13か
ら離脱すると、第1製氷室11は蒸発器14に循
環しているホツトガスにより一挙に温度上昇す
る。この温度上昇を前記除氷検知サーモTh2が検
知すると、該サーモTh2は閉成してアクチユエー
タモータAMにおける復帰駆動用端子nへの通電
がなされる。これにより該モータAMは逆回転し
てカムレバー17を駆動し、該レバー17と第2
製氷室12との間に弾力的に係着したコイルスプ
リング18により、第2製氷室12を反時計方向
に回動付勢して、傾斜状態に復帰させることによ
り、再び第1製氷室11の第1製氷小室13を下
方から閉成する。
なお、前記モータAMの逆回転によりカムレバ
ー17も逆回転し、前記切換スイツチS2を押圧付
勢して、その接点a−c側から接点a−b側に切
換える。これにより給水弁WVおよびホツトガス
弁HVが閉成して、製氷水およびホツトガスの供
給が停止される。そして初期状態に復して製氷運
転が再開され、前述した動作を繰り返す。製氷運
転と除氷運転とが反復されて、貯氷庫に所定量の
球状氷が貯留されると、貯氷検知スイツチS1が開
放して製氷機の運転が停止される。
(第4実施例に係る製氷機構について) 第13図は、本発明の第4実施例に係る自動製
氷機を製氷状態で概略的に示すものである。この
実施例に示す機構の基本構成は、先に説明した第
3実施例に係る機構と殆ど共通している。但し、
第2製氷室12は、第3実施例の場合よりも大き
く翻転すると共に、球状氷は先ず第1製氷室11
から離脱し、しかる後に第2製氷室12から離脱
落下する機構が採用されている。
すなわち、第1製氷室11は、水平に対し所要
角度傾斜した姿勢で、製氷機の筐体内部上方に固
定されている。この第1製氷室11の下面部に、
半球状凹部からなる第1製氷小室13が、下向き
に所要の整列パターンで多数凹設され、該第1製
氷室11の上面所定個所に、蒸発器14、製氷検
知サーモTh1および除氷検知サーモTh2が密着固
定されている。
前記第1製氷室11の直下には、その製氷運転
に際して、該第1製氷室11を下方から閉成する
と共に、除氷運転に際して該第1製氷室11を開
放する第2製氷室12が配設されている。この第
2製氷室12には、前記第1製氷小室13と対応
した半球状凹部からなる第2製氷小室15が、上
向きに所要の整列パターンで多数凹設され、また
各第2製氷小室15に近接する部位にヒータHが
埋設されている。また第2製氷室12における各
第2製氷小室15の底部に、所要径の通孔12a
が穿設されて、分配管24(後述)から製氷水の
供給および未氷結水の排出を行ない得るようにな
つている。
第2製氷室12の上方端部は、製氷機の筐体内
部上方の固定部位に枢軸16を介して傾動自在に
枢支したブラケツト45に取付けられ、アクチユ
エータモータAMの作用下に、枢軸16を中心に
時計方向に大きく回動し、第14図に示す如く翻
転した状態で前記第1製氷小室13を開放可能に
なつている。この第2製氷室12の裏面には、圧
力室23を備える分配管24が僅かな間隙を保持
して近接配置され、該分配管24には前記第2製
氷小室15の夫々に対応可能な噴水孔25が穿設
されている。そして、第13図に示す如く、第2
製氷室12を第1製氷室11に対し閉成した際
に、この噴水孔25の夫々が、第2製氷小室15
に穿設した前記通孔12aに対応的に臨むように
構成してある。
なお第2製氷室12における裏面の各周囲下端
縁には、下方に延出する側板49が固定されて、
矩形状の堰を形成している。この側板49からな
る矩形状の堰は、第14図に示すように、第2製
氷室12を大きく翻転させて、該第2製氷室12
の裏面を斜め上方に指向させた際に、給水管27
から供給される水を所要量溜めて、余剰の水をオ
ーバーフローさせることにより、球状氷1の第2
製氷小室15からの剥離を促進する機能を果す。
この第4実施例に係る装置も、第2製氷室12
から製氷タンク19が分離設置されている。すな
わち製氷水タンク19は、製氷機の筐体下方に設
けられ、タンク本体から斜め上方に延在する水案
内板48が配設されている。前記第2水案内板4
8は、その最下端縁が下方に屈曲されて、前記タ
ンク19上端部の上方に臨み、未氷結水はこの屈
曲端縁を介して該タンク19に案内されると共
に、除氷時の氷塊はこの第2水案内板48上を滑
落して貯氷庫に回収可能になつている。従つて、
この第4実施例に係る機構では、第3実施例と異
なり、水案内板47は配設されず、製氷運転時に
第2製氷小室15の通孔12aから落下する未氷
結水は、そのまま水案内板48に降り注ぐもので
ある。
なお、製氷水タンク19から導出した給水管2
1は、給水ポンプ22を介して前記圧力室23に
連通され、また該タンク19への給水は、給水弁
WVの開放により、外部水道系に接続している給
水管27を介してなされる。また第2製氷室12
の所要部位に、温度検知サーモTh3が配設され、
該第2製氷室12の温度を監視し得るようになつ
ている。
(電気制御回路について) この第4実施例に示す装置を作動させる制御回
路の一例を、第15図に示す。図において、電源
供給ラインRと接続点Dとの間に、ヒユーズFと
貯氷検知スイツチS1とが直列に設けられ、この接
続点Dと電源供給ラインTとの間に、圧縮機CM
単体並びにリレーXの常閉接点X−1bを介する
フアンモータFMが夫々並列接続されている。ま
た除氷運転に際して、前記第2製氷室12の傾動
により付勢される切換スイツチS2の端子aが接続
点Dに接続され、この切換スイツチS2の切換接点
bは、電源供給ラインTとの間に以下の素子を並
列接続している。
タイマT 製氷検知サーモTh1の接点c、接点a、リレ
ーXの常閉接点X−2b、ポンプモータPMの直
列系。なお、切換スイツチS2の切換接点bとポ
ンプモータPMとの間には、タイマTの常閉接
点Tbが介装されている。
リレーXの常開接点X−1a、製氷検知サー
モTh1の接点b、タイマTの常開接点Ta、リ
レーXの直列系。
リレーXの常開接点X−2aとホツトガス弁
HVとの直列系。また、リレーXの常開接点X
−2aとアクチユエータモータAMの傾動駆動用
端子mとの間に、除氷検知サーモTh2が介装さ
れ、該モータAMの端子kはラインTに接続さ
れている。
更に、切換スイツチS2の切換接点cは、前記温
度検知サーモTh3の接点a−b側を介してモータ
AMの復帰駆動用端子nに接続されている。また
前記温度検知サーモTh3の接点cとラインTとの
間には、給水弁WVおよびヒータHが並列接続さ
れている。なお前記タイマTは、製氷運転の開始
と共に所要設定時限の積算を開始し、その所要設
定時限がタイムアツプすると、その常閉接点Tb
を開放すると共に、常開接点Taを閉成する動作
をなし得るようになつている。
(第4実施例の作用について) 次に、この第4実施例に係る製氷機の作用につ
き説明する。自動製氷機への電源投入に際し、貯
氷検知スイツチS1は閉成され、また切換スイツチ
S2は接点a−b側に接続されている。第1製氷室
11の温度は室温程度に保持されているため、製
氷検知サーモTh1は接点c−a側に接続されてい
る。除氷検知サーモTh2は、第1製氷室11の温
度が所定値以上で接点が閉成し、所定値以下で接
点が開放するものであつて製氷運転の進行中は、
その接点を閉成している。更に温度検知サーモ
Th3は、第2製氷室12の温度が所定値以下で接
点a−c間が閉成し、所定値以上で接点a−b間
が閉成するものであつて、製氷運転の進行中は、
接点a−b間を閉成すると共に接点a−c間は開
放させている。
従つて電源投入と同時に、圧縮機CM、フアン
モータFM、ポンプモータPMへの通電が開始さ
れ、製氷運転に入つて第1製氷室11の冷却がな
される。製氷水タンク19からの製氷水20は、
分配管24にポンプ圧送され、該分配管24にお
ける各噴水孔25および第2製氷室12に穿設し
た前記通孔12aを介して、これに対応する各第
2製氷小室15中に噴射される。また、前記タイ
マTは、製氷運転の開始と共に所要設定時限の積
算を開始する。
噴射された製氷水は、第1製氷小室13の内面
に接触して冷却され、下方の第2製氷室12にお
ける第2製氷小室15を潤した後、この第2製氷
小室15の底部に穿設した前記通孔12aを介し
て落下し、前記水案内板48を経て製氷水タンク
19に戻され、再度の循環に供される。この製氷
水の循環を反復する内に、タンク19中に貯留さ
れる製氷水全体の温度が次第に低下する。また第
2製氷室12は、その一部において第1製氷室1
1に接触していると共に、当該第2製氷小室15
に冷却された未氷結水が接触して循環するので、
第2製氷室12自体の温度も同様に次第に低下し
て氷結点以下となる。そして、先ず第1製氷小室
13の内壁面で製氷水の一部が凍結して氷層が形
成され、未氷結水は戻り孔を兼ねる通孔12aを
経て製氷水タンク19に帰還するサイクルを重ね
る間に、前記氷層の成長が更に進行して、最終的
に第1製氷小室13および第2製氷小室15に画
成される球状空間中に球状氷1が徐々に生成され
る。
また、この間に前記タイマTがタイムアツプし
て、その常閉接点Tbを開放すると共に、常開接
点Taを閉成する。そして、前述した如く、第1
製氷小室13および第2製氷小室15での製氷が
進行して、第1製氷室11の温度が所要の温度域
まで低下すると、これを検知した製氷検知サーモ
Th1が接点c−a側から接点c−b側に切換わ
り、ポンプモータPMへの通電が停止される。ま
た、閉成中の常開接点Taを介して、リレーXが
励磁され、その常閉接点X−1bが開放して、フ
アンモータFMへの通電が停止される。更に常開
接点X−1aの閉成により、リレーXは自己保持
されると共に、常開接点X−2aの閉成によりホ
ツトガス弁HVが開放して、圧縮機CMから吐出
される高温冷媒を蒸発器14にバイパスさせる。
これにより第1製氷室11の加温がなされ、その
第1製氷小室13の内面と球状氷との氷結面の融
解を開始し、この球状氷1と第1製氷小室13と
の結合力を低下させる。
すると、除氷検知サーモTh2が第1製氷室11
の温度上昇を検知し、その接点を閉成するので、
アクチユエータモータAMの傾動駆動用端子mへ
の通電がなされ、カムレバー17が回転して、基
部に形成したカム面17bが第2製氷室12の側
部上面を強制的に下方に押圧する。既に述べた如
く、第1製氷小室13に対する球状氷の氷結は解
除されているので、当該第2製氷室12は第1製
氷室11から強制剥離されて、時計方向に傾動し
始める。そして、第2製氷室12は、その第2製
氷小室15に球状氷1を氷結させたままの状態
で、最終的に第14図に示す如く、略逆転状態に
まで翻転して、その裏面を斜め上方に指向させた
姿勢に至る。このとき、第2製氷小室15から露
出した球状氷1の下半部は、製氷水タンク19の
水案内板48の上方に位置している。
第2製氷室12の翻転姿勢が最大に達したタイ
ミングにおいて、前記レバー片37が切換スイツ
チS2を押圧付勢し、その接点a−bを接点a−c
側に切換える。これによりアクチユエータモータ
AMの駆動が停止されると共に、リレーXが滅勢
され常開接点X−1aが開放して該リレーXの自
己保持を解除する。また常閉接点X−1bが閉成
してフアンモータFMへの通電を開始すると共
に、常開接点X−2aが開放してホツトガス弁HV
が閉成し、蒸発器14への冷媒供給を再開して第
1製氷室11の冷却を開始する。
第2製氷室12には、未だ球状氷1が付着して
いるので、温度検知サーモTh3は接点a−c側に
切換わつたままである。従つて切換スイツチS2
接点a−bから接点a−c側への切換えにより、
給水弁WVが開放して、給水管27から常温の外
部水道水を第2製氷室12の裏面に供給する。こ
の第2製氷室12の裏面には、前述した如く、側
板49により矩形状の堰が形成されているから、
前記常温の外部水道水はこの堰に所要量溜められ
て該第2製氷室12を温度上昇させ、余剰の水は
オーバーフローした後、水案内板48を介して製
氷水タンク19に案内回収される。タンク19に
導びかれた水は、その水位を上昇させ、所定水位
に達するとオーバーフロー管50から外部に排出
される。また、前記給水弁WVの開放と共に、ヒ
ータHへの通電もなされて、第2製氷室12に対
する積極的な加熱もなされ、第2製氷小室15と
球状氷1との氷結を融解させて、小室壁面と球状
氷との氷結が解除され、当該球状氷は自重により
落下し、その直下に設けた水案内板48に沿つて
滑落して貯氷庫(図示せず)に案内回収される。
このように、球状氷が全て第2製氷小室15か
ら離脱すると、第2製氷室12の温度は依然とし
て給水管27から供給される外部水道水の影響に
より次第に上昇する。そして、該第2製氷室12
における各第2製氷小室15に穿設した前記通孔
12aを閉塞している氷が融解されると、この通
孔12aを介して水道水は落下し、水案内板48
を介して製氷水タンク19に案内される。また、
第2製氷室12の温度上昇を前記温度検知サーモ
Th3が検知し、その接点a−c側から接点a−b
側に切換える。これにより前記給水弁WVの閉成
とヒータHの通電停止を行なうと共に、アクチユ
エータモータAMにおける復帰駆動用端子nへの
通電がなされる。従つて、該モータAMは逆回転
してカムレバー17を駆動し、該レバー17と第
2製氷室12との間に弾力的に係着したコイルス
プリング18により、第2製氷室12を反時計方
向に回動付勢して、傾斜状態に復帰させることに
より、再び第1製氷室11の第1製氷小室13を
下方から閉成する。
なお、前記モータAMの逆回転によりカムレバ
ー17も逆回転し、前記切換スイツチS2を押圧付
勢して、その接点a−c側から接点a−b側に切
換えて製氷運転を再開する。ところで第1製氷室
11は、先の除氷運転中に、切換スイツチS2が接
点a−b側から接点a−c側に切換わつた時点か
ら再び該スイツチS2が接点a−c側から接点a−
b側に切換わるまでの間、無負荷状態での冷却が
なされて、製氷完了温度以下にまで温度低下して
いる。従つて、製氷検知サーモTh1も、その接点
c−a側から接点c−b側に既に切換わつてい
る。この状態で、切換スイツチS2が接点a−c側
から接点a−b側に切換わると、製氷検知サーモ
Th1は製氷完了を検知しているため、再び除氷運
転に入つて、以後第1製氷室11での冷却・加熱
が反復されるハンチング状態となる。
そこで、本実施例では、タイマTが製氷運転の
開始と共に所要設定時限の積算を開始し、その設
定時限がタイムアツプしない限り、製氷検知サー
モTh1からの信号を受入れないようになつてい
る。すなわち、切換スイツチS2が接点a−b側に
切換わると、製氷検知サーモTh1は接点c−b側
に切換わつてはいるが、タイマTの常開接点Ta
は開放しているので、リレーXへの通電はなされ
ない。このためリレーXの常開接点X−2aは開
放状態を継続し、かつ常閉接点X−1b、常閉接
点X−2bは閉成状態を継続して、第1製氷室1
1での冷却が引続きなされる。またタイマTの常
閉接点Tbは閉成しているので、ポンプモータ
PMへの通電がなされ、製氷水タンク19中の温
度上昇した製氷水を、分配管24における各噴水
孔25および第2製氷室12に穿設した前記通孔
12aを介して、これに対応する各第2製氷小室
15中に噴射する。この温度上昇している製氷水
は、製氷完了温度以下にまで過冷却された第1製
氷室11に接触して急速冷却されると共に、熱交
換により第1製氷室11に温度上昇を来す。そし
て、当該第1製氷室11の温度が、製氷完了温度
以上に達すると、製氷検知サーモTh1が接点c−
b側から接点c−a側に切換わつて、この系統か
らもポンプモータPMへの通電がなされる。
その後暫くすると、タイマTの設定時限がタイ
ムアツプし、その常開接点Taが閉成すると共に、
常閉接点Tbが開放される。このため、ポンプモ
ータPMへの通電は製氷検知サーモTh1の接点c
−a側からのみとなる。前述した製氷運転と除氷
運転とが反復されて、貯氷庫に所定量の球状氷が
貯留されると、貯氷検知スイツチS1が開放して製
氷機の運転が停止される。
発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明の第1実施例
〜第4実施例に係る自動製氷機によれば、所定直
径の球状氷が連続的に多数生産されるものであつ
て、産業上の諸々の用途に有効に使用されるもの
である。また図示例では、球状氷を製造する場合
につき説明したが、第1製氷小室および第2製氷
小室の内面形状を変更することにより、第6図b
に示す如き多面状氷を大量生産するのにも好適に
使用される。なお球状氷を用途としては、レスト
ランや喫茶店等での用途以外に、当該氷が稠密で
極めて硬いために、例えばゴルフボールとしての
代用も可能である。この場合は、打放しの練習場
等で使用すれば、打撃された球状氷は溶けて水に
なるので、ボール回収の手間が省ける優れた利点
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、本発明の第1実施例を示す
ものであつて、第1図は第1実施例に係る製氷機
構の概略構成を示す縦断面図、第2図は第1図に
示す製氷機構において、第2製氷室を開放した状
態で示す概略斜視図、第3図は自動製氷機におけ
る一般的な冷凍系の回路図、第4図は第1実施例
に係る装置を運転制御する製氷制御回路の一例を
示す回路図、第5図a〜cは、第1製氷小室およ
び第2製氷小室内で球状氷が形成される状態を経
時的に示す説明図、第6図aは球状氷を示す説明
図、第6図bは多面状氷を示す説明図、第7図〜
第9図は本発明の第2実施例を示すものであつ
て、第7図は第2実施例に係る製氷機構の概略構
成を示す縦断面図、第8図は第1製氷室に対して
第2製氷室を開放するための機構を示すものであ
つて、第8図aは第1製氷室を第2製氷室で下方
から閉成した状態を示す概略斜視図、第8図bは
第2製氷室を第1製氷室の直下から完全に退避さ
せた状態を示す概略斜視図、第9図a〜eは、第
2実施例に係る装置において、水皿が傾動し、次
いで第2製氷室が第1製氷室から分離して球状氷
を貯氷庫に向けて放出する状態を経時的に示す説
明図、第10図〜第12図は本発明の第3実施例
を示すものであつて、第10図は第3実施例に係
る製氷機構の概略構成を示す縦断面図、第11図
は第10図に示す製氷機構において、第2製氷室
を開放した状態で示す概略斜視図、第12図は第
3実施例に係る装置を運転制御する製氷制御回路
の一例を示す回路図、第13図〜第15図は本発
明の第4実施例を示すものであつて、第13図は
第4実施例に係る製氷機構の概略構成を示す縦断
面図、第14図a〜dは、第4実施例に係る装置
において、第2製氷室が大きく翻転して第1製氷
室から分離し、次いで当該第2製氷室から球状氷
を貯氷庫に向けて放出する状態を経時的に示す説
明図、第15図は第4実施例に係る装置を運転制
御する製氷制御回路の一例を示す回路図である。 11……第1製氷室、12……第2製氷室、1
3……第1製氷小室、14……蒸発器、15……
第2製氷小室、19……製氷水タンク、22……
ポンプ、24……分配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 製氷水タンク19に貯留した製氷水をポンプ
    22を介して分配管24に圧送し、冷凍系に接続
    する蒸発器14により冷却される製氷室に、前記
    分配管24に穿設した噴水孔から製氷水を噴射供
    給して該製氷室内に氷塊を形成し、該製氷室で氷
    結するに到らなかつた製氷水は前記製氷水タンク
    19に帰還させて再循環に供するよう構成した自
    動製氷機において、 前記蒸発器14を背面に備え、下方に向けて開
    放する所要形状の凹部からなる第1製氷小室13
    を多数凹設してなる第1製氷室11と、 この第1製氷室11に対し近接および離間自在
    に配設され、製氷運転に際し前記第1製氷小室1
    3の夫々を下方から対応的に閉成して、内部に球
    状または多面体状をなす氷形成用空間を画成可能
    な所要形状の凹部からなる第2製氷小室15を多
    数凹設してなる第2製氷室12とから前記製氷室
    を構成し、 この第2製氷室12における各第2製氷小室1
    5の底部に、製氷水供給用の通孔25,12aを
    穿設すると共に、該第2製氷室12に除氷促進の
    ためヒータHを配設した ことを特徴とする自動製氷機。 2 前記第1製氷室11は製氷機本体の内部に略
    水平に固定配置され、この第1製氷室11に対し
    第2製氷室12は傾動および離間自在に枢支され
    ている請求項1記載の自動製氷機。 3 前記第1製氷室11は製氷機本体の内部に傾
    斜状態で固定配置され、この第1製氷室11に対
    し第2製氷室12は傾動および離間自在に枢支さ
    れて、最大離間時に略垂直に垂下し得るよう構成
    されている請求項1記載の自動製氷機。 4 前記第1製氷室11は製氷機本体の内部に傾
    斜状態で固定配置され、この第1製氷室11に対
    し第2製氷室12は傾動および離間自在に枢支さ
    れて、最大離間時に当該第2製氷室12における
    第2製氷小室15が下方を指向するまで溌ね上げ
    られるよう構成されている請求項1記載の自動製
    氷機。
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