JPH01234768A - 自動製氷機の製氷構造 - Google Patents

自動製氷機の製氷構造

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JPH01234768A
JPH01234768A JP5902488A JP5902488A JPH01234768A JP H01234768 A JPH01234768 A JP H01234768A JP 5902488 A JP5902488 A JP 5902488A JP 5902488 A JP5902488 A JP 5902488A JP H01234768 A JPH01234768 A JP H01234768A
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water
ice making
compartment
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Yasuo Hara
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、例えば球体状の氷塊群や多面体状の氷塊群
を、全自動で大量に製造し得る自動製氷機の製氷構造に
関するものである。
従来技術 各種の産業上の分野では、正六面体状をなす角氷や所要
厚みの板氷その他の氷塊を、連続的に大量に製造する自
動製氷機が、その用途に応じて好適に使い分けられてい
る。例えば、前記の角氷を製、造する製氷機として、 ■製氷室に下向きに多数画成した立方体状の製氷小室を
、その下方から水皿により開閉自在に閉成し、当該水皿
から製氷水を各製氷小室に噴射供給して、該製氷小室中
に角氷を徐々に形成するようにした所謂クローズドセル
方式や、 ■下方に開放する多数の製氷小室に、水皿を介すること
なく製氷水を直接供給し、角氷を該製氷小室中に形成す
るようにした所謂オープンセル方式が知られている。ま
た、板氷や細粒状のクラッシュアイスを連続製造する製
氷機、その他フレーク状の氷を連続製造するオーガ式製
氷機等も実施されている。
発明が解決しようとする課題 従来の各種製氷機により製造される氷は、前述した如く
、立方体状の角氷や板氷、その他フレーク状の氷やクラ
ッシュアイスがその全てである。
これらの氷の内で、所要の定形を備えて、そのまま飲料
に浮かせたり、各種食材の冷却ベツドに使用したり出来
るのは、僅かに前記の角氷があるに過ぎない(板氷は、
定形を備えて製造されるが、通常そのままの寸法では使
用し得ない)、。
しかるに最近の喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、同種営業に対し種々の面で優位に立って顧客を吸引
するべく、他社との差別化を図る懸命な努力が払われて
いる。その−環として、例えば、従来より広く普及して
いる角氷の替わりに球体状の氷を使用し、これにより顧
客に目先の新しい変化を提供しようとする傾向がみられ
る。
この球状氷は、広く飲食に供されることから、空気混入
による白濁がなく、清澄な透明氷塊で商品価値の高いも
のでなければならず、また大量に製造可能であることを
必要とするが、従来この種の要請を満たす自動製氷機は
存在しなかった。そこで、本願の発明者は、透明で清澄
な球状氷を大量に製造し得る製氷機の開発に当り、前記
の要請を充分に満足する機構を得たので、その基本概念
につき昭和63年1月29日付けで、発明「自動製氷機
」として特許出願を行なった。
先の出願に係る製氷機は、■下方に開放する第1製氷小
室を多数画成し、背面に蒸発器を備えた第1製氷室と、
■上方に開放する第2製氷小室を多数画成した第2製氷
室とを基本的に備え、製氷運転に際し両製氷小室が対応
的に閉成して、その内部に球体状等の氷形成用空間を画
成するものである。この基本構造に係る製氷機では、製
氷運転に際して、第1および第2製氷小室で画成される
氷形成用空間中に、製氷水を如何にして連続的に供給し
、また未氷結水を如何にして円滑に排出するか、が新た
な解決課題となっている。
発明の目的 この発明は、前述した課題に鑑み、これを好適に解決す
るべく提案されたものであって、下方に開放する第1製
氷小室を多数備える第1製氷室と、上方に開放する第2
製氷小室を多数備える第2製氷室とから構成される製氷
機を基本とし、両製氷小室により画成される氷形成用空
間中に製氷水を連続供給し、また未氷結水を前記空間中
から円滑に排出し得る新規な製氷構造を提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するた
め本発明は、製氷水を製氷室に噴射供給して該製氷室内
に氷塊を形成し、該製氷室で氷結するに到らなかった製
氷水は再循環に供するよう構成した自動製氷機において
、 背面に蒸発器を備えて機内に固定配置され、下方に開放
する所要形状の第1製氷小室を多数形成した第1製氷室
と、 この第1製氷室に対し近接および離間自在に配股され、
前記第1製氷小室の夫々を下方から対応的に閉成して、
内部に氷形成用空間を画成する所要形状の第2製氷小室
を多数形成した第2製氷室とからなり、 この第2製氷室における各第2製氷小室の底部に通孔を
穿設し、該通孔を介して製氷水の供給および排出がなさ
れるよう構成したことを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係る自動製氷機の製氷構造につき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。なお1本発明の実施例では、第8図(a)に示す球
状水1を連続製造する自動製氷機につき説明するが、後
述する製氷小室の内部形状を変更するだけで、第8図(
b)に示す如きダイヤカット状の多面体水2の製造にも
容易に対応し得る。また、好適な実施例として、典型的
な機構が少なくとも3種類は提案されるので、その夫々
につき説明を行なう。
(第1実施例に係る製氷構造について)第1図は、本発
明の第1実施例に係る自動製氷機の主要製氷構造を、製
氷状態で概略的に示すものである。図において、所要直
径をなす多数の球状水を製造する製氷室10は、水平に
配設した第1製氷室11と、この第1製氷室11を下方
から退出自在に閉成する第2製氷室12とから基本的に
構成される。
製氷機筐体(図示せず)の内部上方に、熱伝導率の良好
な金属を材質とする矩形状の第1製氷室11が水平に配
設固定され、この第1製氷室11に所要の整列パターン
で第1製氷小室13が、下向きに多数凹設されている。
夫々の第1製氷小室13は半球状凹部として形成され、
−例として直径3a11、凹部の深さ1.5amに設定
されている。
前記第1製氷室11の上面、つまり各第1製氷小室13
の頂部には、冷凍系(図示せず)から導出した管体から
なる蒸発器14が密着固定され、当該冷凍系を運転する
ことにより、この蒸発器14と第1製氷室11との熱交
換が促進されて、該第1製氷室11は氷点下にまで冷却
される。
第2製氷室12は熱良導体の金属を材質とし、その上面
に、前記第1製氷小室13と対応する半球状凹部からな
る第2製氷小室15が所要の整列パターンで多数凹設さ
れている。この第2製氷小室15の直径も、−例として
3anで凹部の深さが1.5anになるよう設定されて
いる。従って、第1製氷室11に対し第2製氷室12を
閉成すると、対応の各製氷小室13.15の内部に直径
3a++の球状空間が画成される。第2製氷室12は、
製氷運転時に第1製氷室11の直下に位置すると共に、
適宜の移動機構により、除氷運転時に第1製氷室11の
直下から側方に退出可能になっている(第3図参照)。
また第2製氷室12の下方に、後述する製氷水タンク1
9に連通ずる分配管24を備える水皿38が傾動自在に
設けられ、常には該水皿38は第2製氷室12を下方か
ら閉成している。
水皿38は、第1製氷室11の側方に位置する機内の固
定部位に、枢軸16を中心として傾動自在に枢支され、
除氷運転に際し図示のアクチュエータモータAMを付勢
することにより、第2製氷室12に対し傾動離間し得る
ようになっている。
この水皿38には、製氷水を所定量貯留するタンク19
がその下方に一体的に設けられ、また水皿38の裏面に
蛇行配置した分配管24に、各第2製氷小室15と対応
可能な噴水孔25が穿設されている。
図に示す如く、第2製氷室12における各第2製氷小室
15の底部に通孔12aが穿設され、前記水皿38によ
り第2製氷室12を下方から閉成した際に、各噴水孔2
5が前記通孔12aと対応一致するよう寸法設定されて
いる。すなわち、この通孔12aは、後述する製氷運転
に際し、前記第1および第2製氷小室13.15により
画成された氷形成用空間に製氷水を供給すると共に、該
空間中で氷結するに到らなかった製氷水(以下r未氷結
水」という)を好適に排出するべく機能する。なお、水
皿38の各噴水孔25に隣接して戻り孔26が穿設され
、前記通孔12aから排出された未氷結水は、この戻り
孔26を介して製氷水タンク19に帰還される。
水皿38を傾動駆動する減速機付きのアクチュエータモ
ータAMは、その回転軸にカムレバー17およびレバー
片37が同軸的に固定され、前記カムレバー17の先端
17aと水皿38の前方端部との間に、コイルスプリン
グ18が弾力的に係着されている。前記カムレバー17
の基部に形成したカム面17bは、第2製氷室12を閉
成している水皿38の側部上面にカム係合可能に寸法設
定されている。また第1製氷室11を支持する固定部位
に、切換スイッチS2が配設され、除氷運転に伴うモー
タAMの回転により前記レバー片37が回動すると、前
記切換スイッチS2が切換えられて、モータAMを停止
寄せ、前記水皿38を傾動状態で停止させる。また冷凍
系の弁を切り換えて、前記蒸発器14にホットガスを流
通させる。
前記製氷水タンク19の底部側面から導出した給水管2
1は、給水ポンプ22を介してタンク側方に設けた圧力
室23に連通されている。該圧力、室23は、水皿38
の下面に配設した前記分配管24に連通している。従っ
て、製氷水タンク19からポンプ22を介して圧送され
る製氷水は、分配管24に穿設した前記各噴水孔25お
よび第2製氷小室15の底部に穿設した前記通孔12a
を介して、各第2製氷小室15中に噴射可能になってい
る。なお、前記の通孔12aを充分に大径に設定してお
くことにより、後述する製氷運転に際し両製氷小室13
.15で氷結するに到らなかった未氷結水を、この通孔
12aおよび水皿38に穿設した前記戻り孔26から製
氷水タンク19に戻し得るようになっている。
更に、第2製氷小室15の底部周辺に、除氷促進用のヒ
ータHが密着配置され、製氷運転が完了すると、予め設
定した所要時間だけ該ヒータHへの通電がなされ、第2
製氷小室15に対する球状水の氷結を融解させると共に
、第2製氷室12と水皿38との氷結も融解させるよう
にしている。
また、製氷水タンク19への給水は、外部水道系に接続
している給水管27の給水弁Wvを開放することにより
行なわれる。なお、第1製氷室11における所要の第1
製氷小室13の頂部に、製氷完了検知手段としての製氷
検知サーモTh、が配設され、また、別の第1製氷小室
13の頂部に、除氷完了検知手段としての除氷検知サー
モTh、が配設されている。
(第1実施例の作用について) 次に、第1実施例に係る製氷構造の作用につき説明する
。製氷運転に際し第2製氷室12は、第1図に示すよう
に、第1製氷室11の下方に位置して、その第1製氷小
室13を下面側から閉成し、また水皿38は第2製氷室
12を同じく下面側から閉成している。従って、水皿3
8の分配管24に穿設した各噴水孔25は、第2製氷小
室15の底部に穿設した通孔12aと対応的に合致して
いる。
この状態で、自動製氷機への電源を投入すると、給水弁
Wvが開弁し、製氷水タンク19に水供給がなされ、該
タンク19の水位が所定値にまで達すると給水弁Wvが
閉弁して水供給を停止する。
更に、電源投入と同時に製氷運転に入り、これにより、
第1製氷室11に設けた蒸発器14に冷媒が循環供・給
され、当該第1製氷室11の冷却がなされる。また製氷
水タンク19からの製氷水20は分配管24にポンプ圧
送され、第2図に示す如く、該分配管24の各噴水孔2
5および第2製氷小室15の通孔12aを介して1両製
氷小室13゜15に画成される球状空間中に噴射される
噴射された製氷水は、第1製氷小室13の内面に接触し
て冷却され、下方の第2製氷小室15を潤した後、前記
複数の通孔12aを介して前記球状空間から排出される
。この未氷結水は、水皿38に穿設した前記戻り孔26
を介して、製氷水タンク19に戻されて再度の循環に供
される。この製氷水の循環を反復する内に、タンク19
中に貯留される製氷水全体の温度が次第に低下すると共
に、第2製氷小室15の温度も同様に次第に低下する。
そして、先ず第1製氷小室13の内壁面で製氷水の一部
が凍結して氷層が形成され(第2図(a)参照)、未氷
結水は通孔12aおよび戻り孔26からタンク19に帰
還するサイクルを重ねる間に、前記氷層の成長が更に進
行して、第2図(b)および第2図(c)に示す如く、
最終的に両製氷小室13゜15に形成される球状空間中
に球状水1が生成される。
このように製氷が完了して、第1製氷室11の温度が所
要の温度域まで低下すると、これを製氷検知サーモTh
工が検知して製氷水の循環供給を停止すると共に、蒸発
器14への冷媒の供給を停止する。更に、前記ヒータH
への通電がなされて第2製氷室12を加熱し、従って第
2製氷小室15に対する球状水の氷結面を融解させる。
また、第2製氷室12と水皿38との氷結も好適に融解
される。
タイマによる所要の設定時限が経過すると、ヒータHへ
の通電が停止すると共に、前記モータAMは、第1図に
おいて反時計方向に回動を開始する。これによりカムレ
バー17が回転して、その基部に形成したカム面17b
が、水皿38の側部上面を強制的に下方に押圧する。既
に述べた如く、第2製氷室12はヒータHにより加熱さ
れて、水皿38に対する氷結は解除されているので、第
3図(a)に示す如く、当該水皿38(および製氷水タ
ンク19)は第2製氷室12から強制剥離されて、斜め
下方に傾動し始める。この水皿38および製氷水タンク
19の傾動により、該タンク19中の不純物濃度の高ま
った製氷水は外部に廃棄される。
水皿38が最大限に傾動したタイミングをもって、前記
レバー片37が切換スイッチS2を押圧付勢し、これに
よりモータAMはその回転を停止して、水皿38の傾動
を停止させる。
更に、前記スイッチS2の切換えにより蒸発器14にホ
ットガスが供給され、第1製氷室11の加温がなされて
、その第1製氷小室13の内面と球状水との氷結面の融
解を開始する。
また、前記第2製氷室12は、第3図(b)に示す如く
、適宜の移動手段により第1製氷室11から離間して垂
直に下降した後、右方に移動して第1製氷室11の直下
から完全に退避する。このとき、第1製氷室11の第1
製氷小室13には、未だ球状水1が下向きに氷結してい
る。
しかるに、前述の如く、蒸発器14には先程よリホット
ガスが循環しているから、第1製氷室11は温度上昇中
である。そして、第1製氷小室13が成る程度加温され
ると、小室壁面と球状水1との氷結が解除されて自重に
より落下して、傾動待機している前記水皿38の表面に
落着し貯水庫(図示せず)に滑落回収される。
このように、球状水が全て第1製氷小室13から離脱す
ると、第1製氷室11は蒸発器14に循環しているホッ
トガスにより一挙に温度上昇する。
この温度上昇を除氷検知サーモTh2が検知すると、除
氷運転を完了させると共に、第2製氷室12を第1製氷
室11の下方に帰還させて、次の製氷運転を待機する。
また、前記モータAMが逆回転してカムレバー17を駆
動し、該レバー17と水皿38との間に弾力的に係着し
たコイルスプリング18により、水皿38および製氷水
タンク19を反時計方向に回動付勢して、水平状態に復
帰させることにより、再び第2製氷室12を下方から閉
成する。
次いで、前記モータAMの逆回転によりカムレバー17
も逆回転し、前記切換スイッチS2を押圧付勢して前記
冷凍系の弁を切換え、前記蒸発器14へのホットガスの
供給を停止する。また、給水弁Wvを開放して、水位の
低下したタンク19に新たな製氷水を供給する。そして
、製氷運転が再開されて前述した動作を繰り返す。
(第2実施例に係る製氷構造について)第4図は、本発
明の第2実施例に係る自動製氷機の主要製氷構造を、製
氷状態で概略的に示すものである。この第2実施例に示
す第1製氷小室11は、水平に対し所要角度傾斜した姿
勢で、製氷機の筐体内部上方に固定されている。第1製
氷小室13は、第1製氷室11の下面部に半球状凹部と
して下向きに所要の整列パターンで多数凹設され、該第
1製氷室11の上面所定個所に、蒸発器14、製氷検知
サーモTh□および除氷検知サーモTh、が密着固定さ
れている。
前記第1製氷室11の直下には、その製氷運転に際して
、該第1製氷室11を斜め下方から閉成すると共に、除
氷運転に際して、該第1製氷室11を開放する第2製氷
室12が配設されている。
この第2製氷室12には、前記第1製氷小室13と対応
した同じく半球状凹部をなす第2製氷小室15が、上向
きに所要の整列パターンで多数凹設されている。また、
第2製氷小室15の底部周辺に、除氷促進用のヒータH
が密着的に埋設されている。
更に、各第2製氷小室15の底部に所要径の通孔12a
が穿設され、この通孔12aは、第1および第2製氷小
室13.15により画成された氷形成用空間に、後述す
る分配管24からの製氷水の供給と、該空間からの未氷
結水の排出とを行なうべく機能する。
第2製氷室12の上方端部は、製氷機の筐体内部上方の
固定部位に枢軸16を介して傾動自在に枢支したブラケ
ット45に取付けられ、アクチュエータモータAMの作
用下に、枢軸16を中心に時計方向に回動して垂下し、
前記第1製氷小室13を開放可能になっている(第5図
参照)。前記第2製氷室12の裏面に、圧力室23を備
える分配管24が僅かな間隙を保持して近接配置され、
この分配管24に前記第2製氷小室15の夫々と対応可
能な噴水孔25が穿設されている。この噴水孔25は、
図に示す如く、前記第2製氷小室15に穿設した前記通
孔12aに対応的に臨んでおり、該噴水孔25から噴射
された製氷水は、通孔12aを介して氷形成用空間内に
供給される。
なお分配管24の下面には、スペーサ46を介して水案
内板47が配設され、前記第2製氷室12の下面と平行
に延在している。この水案内板47は、製氷運転時に第
2製氷小室15の通孔12aから落下する未氷結水を回
収し、下方の製氷水タンク19に案内するためのもので
ある。また第2製氷室12の所要部位に、温度検知サー
モTh、が配設され、該第2製氷室12の温度を監視し
得るようになっている。
製氷水タンク19は、第4図に示す如く、製氷機の筐体
下方で、かつ前記第1および第2製氷室11.12の直
下に設けられ、タンク本体から斜め上方に延在する傾斜
面19aを有している。この傾斜面19aと前記水案内
板47との間には、図に示す如く、第2の水案内板48
を傾斜的に介在させておくのが好ましい。前記第2水案
内板48は、その最下端縁が下方に屈曲されて、前記傾
斜面19aの上端部の上方に臨み、未氷結水はこの屈曲
端縁を介して傾斜面19aに案内されると共に、除氷時
の氷塊は第2水案内板48上を滑落して、貯水庫(図示
せず)に回収可能になっている。
(第2実施例の作用について) 次に、第2実施例に係る製氷構造の作用につき説明する
。先ず、自動製氷機への電源(電源スィッチは図示せず
)を投入して製氷運転に入ると、前記蒸発器14に冷媒
が供給されて第1製氷室11の冷却がなされる。また、
製氷水タンク19からの製氷水20は、分配管24にポ
ンプ圧送され、該分配管24における各噴水孔25およ
び第2製氷室12に穿設した前記通孔12aを介して各
第2製氷小室15中に噴射される。
噴射された製氷水は、第1製氷小室13の内面に接触し
て冷却され、下方の第2製氷小室15を潤した後、この
第2製氷小室15の底部に穿設した前記通孔12aを介
して前記水案内板47に落下し、更に第2の水案内板4
8および傾斜面19aを経て製氷水タンク19に戻され
、再度の循環に供される。この製氷水の循環を反復する
内に、タンク19中に貯留される製氷水全体の温度が次
第に低下する。また第2製氷室12は、その一部におい
て第1製氷室11に接触していると共に、当該第2製氷
小室15に冷却された未氷結水が接触して循環するので
、第2製氷室12自体の温度も同様に次第に低下して氷
結点以下となる。
そして、先ず第1製氷小室13の内壁面で製氷水の一部
が凍結して氷層が形成され、未氷結水は戻り孔を兼ねる
通孔12aを経て製氷水タンク19に帰還するサイクル
を重ねる間に、前記氷層の成長が更に進行して、最終的
に第1製氷小室13および第2製氷小室15に画成され
る球状空間中に球状水1が生成される。
このように、第1製氷小室13および第2製氷小室15
での製氷が完了して、第1製氷室11の温度が所要の温
度域まで低下すると、これを製氷検知サーモTh□が検
知して製氷運転を停止させる。
また第2製氷室12は、球状水1の生成により所要温度
以下に低下しているので、前記温度検知サーモTh、が
検知して前記ヒータHへの通電がなされて第2製氷室1
2を加熱し、第2製氷小室15での球状水1の氷結を融
解させて、この球状水1と第2製氷小室15との結合力
を低下させる。
そして、前記ヒータHの加熱により、第2製氷室12の
温度が上昇して所定値以上になると、前記温度検知サー
モTh3がこれを検知して、ヒータHへの通電を停止さ
せる。また、モータAMが駆動することにより、そのカ
ムレバー17が回転して、基部に形成したカム面17b
が第2製氷室12の側部上面を強制的に下方に押圧する
。既に述べた如く、第2製氷小室15に対する球状水の
氷結は解除されているので、当該第2製氷室12は第1
製氷室11から強制剥離されて、時計方向に傾動し始め
る。そして、最終的に第2製氷室12は、第5図に示す
如く、垂下状態で完全に開放する。
このとき、第1製氷室11における第1製氷小室13に
は、球状水1が未だ氷結固着している。
この第2製氷室12が、最大限に傾動したタイミングに
おいて、前記レバー片37が切換スイッチS2を押圧付
勢し、これにより給水弁wvが開放して、製氷水タンク
19に新たな製氷水が供給されると共に、ホットガスを
前記蒸発器14に循環供給させる。このため第1製氷室
11の加温がなされ、その第1製氷小室13の内面と球
状水との氷結面の融解を開始する。
また蒸発器14でのホットガスの循環により、第1製氷
小室13が加温されると、第5図に示す如く、小室壁面
と球状水との氷結が解除され、当該球状水は自重により
落下し、その直下に設けた前記第2水案内板48に沿っ
て滑落して貯水庫(図示せず)に案内回収される。
このように、球状水が全て第1製氷小室13がら離脱す
ると、第1rli氷室11は蒸発器14に循環している
ホットガスにより一挙に温度上昇する。
この温度上昇を前記除氷検知サーモTh、が検知すると
、モータAMは逆回転してカムレバー17を駆動し、該
レバー17と第2製氷室12との間に弾力的に係着した
コイルスプリング18により、第2製氷室12を反時計
方向に回動付勢して、傾斜状態に復帰させることにより
、再び第1製氷室11の第1製氷小室13を斜め下方か
ら閉成する。
なお、前記モータAMの逆回転によりカムレバー17も
逆回転し、前記切換スイッチs2を押圧付勢して、これ
により製氷水およびホットガスの供給が停止される。そ
して初期状態に復帰して製氷運転が再開され、前述した
動作を繰り返す。
(第3実施例に係る製氷構造について)第6図は1本発
明の第3実施例に係る自動製氷機の主要製氷構造を、製
氷状態で概略的に示すものである。この第3実施例に示
す機構の基本構成は、先に説明した第2実施例に係る機
構と殆ど共通している。但し、第2製氷室12は、第2
実施例の場合よりも大きく翻転すると共に、球状水は先
ず第1製氷室11がら離脱し、しかる後に第2製氷室1
2から離脱落下する機構が採用されている。
すなわち、第1製氷室11は、水平に対し所要角度傾斜
した姿勢で、製氷機の筐体内部上方に固定されている。
この第1製氷室11の下面部に、半球状凹部からなる第
1製氷小室13が、下向きに所要の整列パターンで多数
凹設され、該第1馴氷室11の上面所定個所に、蒸発器
14.製氷検/′ 知サーモTh□および除氷検知サーモTh2が密若固定
されている。
前記第1製氷室11の直下に、その製氷運転に際して、
該第1製氷室11を下方から閉成すると共に、除氷運転
に際して該第1製氷室11を開放する第2製氷室12が
配設されている。この第2製氷室12に、前記第1製氷
小室13と対応した半球状凹部からなる第2製氷小室1
5が、上向きに所要の整列パターンで多数凹設さ九てい
る。また、各第2製氷小室15に近接する部位に、電熱
ヒータHが埋設されている。
更に、第2製氷室12における各第2製氷小室15の底
部に、所要径の通孔12aが穿設され。
この通孔12aは、第1および第2製氷小室13゜15
により画成される氷形成用空間に、分配管24からの製
氷水の供給と、該空間からの未氷結水の排出とを行なう
べく機能する。
第2製氷室12の上方端部は、製氷機の筐体内部上方の
固定部位に、枢軸16を介して傾動自在に枢支したブラ
ケット45に取付けられ、モータAMの作用下に、この
枢軸16を中心に時計方向に大きく回動し、第7図に示
す如く翻転した状態で前記第1製氷小室13を開放可能
になっている。
この第2製氷室12の裏面に、圧力室23を備える分配
管24が僅かな間隙を保持して近接配置され、該分配管
24に前記第2製氷小室15の夫々と対応可能な噴水孔
25が穿設されている。この噴水孔25は、図に示す如
く、前記第2製氷小室15に穿設した前記通孔12aと
対応的に臨むように寸法設定しである。
なお第2製氷室12における裏面の各周囲下端縁には、
下方に延出する側板49が固定されて、矩形状の堰を形
成している。この側板49からなる矩形状の堰は、第7
図に示すように、第2製氷室12を大きく翻転させて、
該第2製氷室12の裏面を斜め上方に指向させた際に、
給水管27から供給される水を所要量溜めて、余剰の水
をオーバーフローさせることにより、球状水1の第2製
氷小室15からの剥離を促進する機能を果す。
製氷水タンク19は製氷機の筐体下方に設けられ、タン
ク本体から斜め上方に延在する水案内板48が配設され
ている。前記第2水案内板48は、その最下端縁が下方
に屈曲されて、前記タンク19上端部の上方に臨み、未
氷結水はこの屈曲端縁を介して該タンク19に案内され
ると共に、除氷時の氷塊はこの第2水案内板48上を滑
落して貯水庫(図示せず)に回収可能になっている。
更に第2製氷室12の所要部位に、温度検知サーモTh
3が配設され、該第2製氷室12の温度を監視し得るよ
うになっている。
(第3実施例の作用について) 次に、第3実施例に係る製氷構造の作用につき説明する
。自動製氷機への電源を投入すると、製氷運転に入って
第1製氷室11の冷却がなされると共に、製氷水タンク
19からの製氷水20は、分配管24にポンプ圧送され
、該分配管24における各噴水孔25および第2製氷室
12に穿設した前記通孔12aを介して、これに対応す
る各第2製氷小室15中に噴射される。
噴射された製氷水は、第1製氷小室13の内面に接触し
て冷却され、下方の第2製氷小室15を潤した後、この
第2製氷小室15の底部に穿設した前記通孔12aを介
して落下し、前記水案内板48を経て製氷水タンク19
に戻され、再度の循環に供される。この製氷水の循環を
反復する内に、タンク19中に貯留される製氷水全体の
温度が次第に低下する。また第2製氷室12は、その一
部において第1製氷室11に接触していると共に、当該
第2裂氷小室15に冷却された未氷結水が接触して循環
するので、第2製氷室12自体の温度も同様に次第に低
下して氷結点以下となる。そして、先ず第1製氷小室1
3の内壁面で製氷水の一部が凍結して氷層が形成され、
未氷結水は戻り孔を兼ねる通孔12aを経て製氷水タン
ク19に帰還するサイクルを重ねる間に、前記氷層の成
長が更に進行して、最終的に第1製氷小室13および第
2製氷小室15に画成される球状空間中に球状水1が生
成される。
また、前述した如く、第1製氷小室13および第2製氷
小室15での製氷が進行して、第1製氷室11の温度が
所要の温度域まで低下すると、これを製氷検知サーモT
h、が検知して製氷運転が停止される。そして、前記蒸
発器14にホットガスが循環され、これにより第1製氷
室11の加温がなされ、その第1製氷小室13の内面と
球状水との氷結面の融解を開始し、この球状水1と第1
製氷小室13との結合力を低下させる。
すると、除氷検知サーモTh2が第1製氷室11の温度
上昇を検知し、前記モータAMを駆動してカムレバー1
7が回転して、基部に形成したカム面17bが第2製氷
室12の側部上面を強制的に下方に押圧する。既に述べ
た如く、第1製氷小室13に対する球状水の氷結は解除
されているので、当該第2製氷室12は第1製氷室11
から強制剥離されて、時計方向に傾動し始める。そして
、第2製氷室12は、その第2製氷小室15に球状水1
を氷結させたままの状態で、最終的に第7図に示す如く
、略逆転状態にまで翻転して、その裏面を斜め上方に指
向させた姿勢に至る。このとき、第2製氷小室15から
露出した球状水1の下半部は、製氷水タンク19の水案
内板48の上方に位置している。
第2製氷室12の翻転姿勢が最大に達したタイミングに
おいて、前記レバー片37が切換スイッチS2を押圧付
勢し、これによりモータAMの駆動が停止されると共に
、蒸発器14へのホットガスの供給を停止させる。
また、未だ球状水1が付着している第2製氷室12の裏
面に、前記給水弁Wvが開放して給水管27から常温の
外部水道水が供給される。この第2製氷室12の裏面に
は、前述した如く、側板49により矩形状の堰が形成さ
れているから、前記常温の外部水道水はこの堰に所要量
溜められて該第2製氷室12を温度上昇させ、余剰の水
はオーバーフローした後、水案内板48を介して製氷水
タンク19に案内回収される。タンク19に導かれた水
は、その水位を上昇させ、所定水位に達するとオーバー
フロー管5oから外部に排出される。更に、前記給水弁
Wvの開放と共に、前記電熱ヒータHへの通電もなされ
て、第2製氷室12に対する積極的な加熱もなされ、第
2製氷小室15と球状水1との氷結を融解させて、小室
壁面と球状水との氷結が解除され、当該球状水は自重に
より落下し、その直下に設けた水案内板48に沿って滑
落して貯水庫(図示せず)に案内回収される。
このように、球状水が全て第2製氷小室15から離脱す
ると、第2製氷室12の温度は依然として給水管27か
ら供給される外部水道水の影響により次第に上昇する。
そして、該第2製氷室12における各第2製氷小室15
に穿設した前記通孔12aを閉塞している氷が融解され
ると、この通孔12aを介して水道水は落下し、水案内
板48を介して製氷水タンク19に案内される。また、
第2製氷室12の温度上昇を前記温度検知サーモTh、
が検知すると、給水弁Wvの閉成と電熱ヒータHの通電
停止とを行なう。更に、モータAMを逆回転してカムレ
バー17を駆動し、該レバー17と第2製氷室12との
間に弾力的に係着したコイルスプリング18により、第
2製氷室12を反時計方向に回動付勢して、傾斜状態に
復帰させることにより、再び第1製氷室11の第1製氷
小室13を下方から閉成する。
なお、前記モータAMの逆回転によりカムレバー17も
逆回転し、前記切換スイッチS2を押圧付勢して、製氷
運転を再開する。
発明の詳細 な説明した如く1本発明の第1実施例7第3実施例に係
る自動製氷機の製氷構造によれば、■下方に開放する第
1製氷小室を備えた第1製氷室と、■上方に開放する第
2製氷小室が画成された第2製氷室とを基本的に備え、
製氷運転に際し両製氷小室の内部に画成される氷形成用
空間で氷塊を生成する製氷機に関連して、前記第2製氷
室の底部に通孔を穿設したことにより、前記氷形成用空
間内に製氷水を供給し得ると共に、該空間内で氷結しな
かった未氷結水の排出を円滑になし得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本発明の第1実施例を示すものであ
って、第1図は第1実施例に係る製氷構造の概略構成を
示す縦断面図、第2図(a)〜(c)”は、第1製氷小
室および第2製氷小室内で球状水が形成される状態を経
時的に示す説明図、第3図(a)〜(c)は、第1実施
例に係る装置において、水皿が傾動し1次いで第2製氷
室が第1製氷室から垂直に下降した後、該第1製氷室の
直下から完全に退避する状態を経時的に示す説明図、第
4図および第5図は本発明の第2実施例を示すものであ
って、第4図は第2実施例に係る製氷構造の概略構成を
示す縦断面図、第5図は第4図に示す製氷構造において
、第2製氷室を開放した状態で示す縦断面図、第6図お
よび第7図は本発明の第3実施例を示すものであって、
第6図は第3実施例に係る製氷構造の概略構成を示す縦
断面図、第7図は第3実施例に係る装置において、第2
製氷室が大きく翻転して第1製氷室から分離した状態で
示す縦断面図、第8図(a)は球状水を示す説明図、第
8図(b)は多面状水を示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕製氷水を製氷室に噴射供給して該製氷室内に氷塊
    を形成し、該製氷室で氷結するに到らなかった製氷水は
    再循環に供するよう構成した自動製氷機において、 背面に蒸発器(14)を備えて機内に固定配置され、下
    方に開放する所要形状の第1製氷小室(13)を多数形
    成した第1製氷室(11)と、 この第1製氷室(11)に対し近接および離間自在に配
    設され、前記第1製氷小室(13)の夫々を下方から対
    応的に閉成して、内部に氷形成用空間を画成する所要形
    状の第2製氷小室(15)を多数形成した第2製氷室(
    12)とからなり、 この第2製氷室(12)における各第2製氷小室(15
    )の底部に通孔(12a)を穿設し、該通孔(12a)
    を介して製氷水の供給および排出がなされるよう構成し
    ことを特徴とする自動製氷機の製氷構造。 〔2〕製氷運転に際し第2製氷室(12)を下方から閉
    成し、除氷運転に際し斜め下方に傾動して、前記第2製
    氷室(12)の離間を許容する水皿(38)と、この水
    皿(38)に配設され、第2製氷室(12)の下方に設
    けた製氷水タンク(19)に連通する分配管(24)と
    からなり、 前記分配管(24)に各第2製氷小室(15)と対応し
    て上方に開口する噴水孔(25)が穿設され、この噴水
    孔(25)を第2製氷小室(15)の底部に穿設した前
    記通孔(12a)に対応させることにより、各第2製氷
    小室(15)への製氷水の噴射供給がなされる請求項1
    記載の自動製氷機の製氷構造。 〔3〕前記第2製氷室(12)に、製氷水タンク(19
    )と連通する分配管(24)を備える水皿(38)が一
    体的に配設され、前記分配管(24)に第2製氷小室(
    15)の底部に穿設した前記通孔(12a)と対応して
    上方に開口する噴水孔(25)が穿設される請求項1記
    載の自動製氷機の製氷構造。
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