JPH0615279Y2 - 自動製氷機の蒸発器構造 - Google Patents

自動製氷機の蒸発器構造

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JPH0615279Y2
JPH0615279Y2 JP1988064206U JP6420688U JPH0615279Y2 JP H0615279 Y2 JPH0615279 Y2 JP H0615279Y2 JP 1988064206 U JP1988064206 U JP 1988064206U JP 6420688 U JP6420688 U JP 6420688U JP H0615279 Y2 JPH0615279 Y2 JP H0615279Y2
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ice making
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making chamber
evaporator
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安夫 原
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、例えば球体状の氷塊群や多面体状の氷塊群
を全自動で製造する自動製氷機において、製氷室と蒸発
器との熱交換面積を増大させることにより、製氷運転お
よび除氷運転時における製氷室の冷却および加熱効率を
向上させた自動製氷機の蒸発器構造に関するものであ
る。
従来技術 各種の産業分野において、正六面体状をなす角氷や所要
厚みの板氷その他の氷塊を連続的に大量に製造する自動
製氷機が、用途に応じて好適に使い分けられている。例
えば、前記の角氷を製造する製氷機として、 製氷室に下向きに多数画成した立方体状の製氷小室
を、その下方から水皿により開閉自在に閉成し、当該水
皿から製氷水を各製氷小室に噴射供給して、該製氷小室
中に角氷を徐々に形成するようにした所謂クローズドセ
ル方式や、 下方に開放する多数の製氷小室に、水皿を介すること
なく製氷水を直接供給し、角氷を該製氷小室中に形成す
るようにした所謂オープンセル方式が知られている。ま
た、板氷や細粒状に破砕されたクラッシュアイスを連続
製造する製氷機、その他フレーク状の氷を連続製造する
オーガ式製氷機等も実用に供されている。
考案が解決しようとする課題 従来の各種製氷機が製造可能な氷は、前述した如く、立
方体状の角氷や板氷その他フレーク状の氷やクラッシュ
アイスがその全てである。これらの氷の内で、所要の定
形を備えそのまま飲料に浮かせたり、各種食材の冷却ベ
ッドに供し得るのは、僅かに前記角氷にしか過ぎない
(板氷は、定形を備えて製造されるが、通常そのままの
寸法では使用し得ない)。
しかるに最近の喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、何等かの特長を打出して同種営業に対する差別化を
図り、顧客を引付けるための懸命な営業努力が払われて
いる。例えば、従来広く普及している角氷の使用に替え
て、球体状の氷を使用することにより顧客に目先の変化
を提供しようとする傾向がみられる。ここで使用される
球状氷は、飲食に供されることから、空気混入による白
濁のない清澄な透明氷塊で、大量に製造可能であること
を必要とするが、従来この種の要請を満たす自動製氷機
は存在しなかった。そこで本願の考案者は、透明で清澄
な球状氷を大量に製造し得る製氷機の開発に従事し、前
記要請を充分に満足する機構を得たので、その基本構造
につき昭和63年1月29日付けで発明「自動製氷機」
として特許出願を行なった。(特開平1−196478
号公報参照) 先の出願に係る製氷機は、下方に開放する第1製氷小
室を多数画成し、背面に蒸発器を備えた第1製氷室と、
上方に開放する第2製氷小室を多数画成した第2製氷
室とを基本的に備え、製氷運転に際し両製氷小室が対応
的に閉成して、その内部に球体状等の氷形成用空間を画
成するものである。この基本構成に係る製氷機におい
て、第1製氷小室を第1製氷室に多数画成する形態とし
ては、第10図(a),(b)に示す如く、その第1製
氷室11を構成する基板35に、例えば半球状に凹設さ
れて下方に開放する多数の凹部を所要のパターンでプレ
ス成形し、この凹部をもって第1製氷小室13とする構
造が一般に提案されている。
そして冷凍系から導出した管体からなる蒸発器14は、
この第1製氷室11に蛇行配置されて、製氷運転時には
第1製氷小室13を氷点下にまで冷却する。この場合
に、蒸発器14を第1製氷室11に取付ける方式とし
て、第10図(a)に示す如く、プレス成形され球体
の一部をなす第1製氷小室13の各頂部に、蒸発器14
をロウ付け等の手段により直接固定する構成と、第1
0図(b)に示す如く、第1製氷室11を構成する基板
35上でかつ各第1製氷小室13が相互に隣接し合う個
所に、蒸発器14をロウ付け等の手段により密着固定す
る構成とが実施される。
しかし前者の構成では、第1製氷小室13の頂部は球体
の一部をなしているために、蒸発器14と該頂部とは点
接触に近い状態で固着されることになり、従って蒸発器
14と第1製氷小室13との間の熱交換効率は比較的に
抑制される欠点がある。また後者の構成では、蒸発器1
4の配設位置が、製氷水の直接噴射される第1製氷小室
13から離れているために、同じく熱交換効率が抑制さ
れる欠点がある。このように、第1製氷小室13での熱
交換効率が抑制されると、製氷機の製氷能力に不足を来
し、外気温が高い等の条件によっては、第1および第2
製氷小室に画成される空間中での氷塊生成が不充分とな
って一定品質の氷が得られず、また製氷時間に多くを要
して電力を浪費する、等の新たな解決課題を生じてい
る。
考案の目的 この考案は、前述した課題の提示に鑑み、これを好適に
解決するべく提案されたものであって、下方に開放する
第1製氷小室を多数備える第1製氷室と、上方に開放す
る第2製氷小室を多数備える第2製氷室とにより構成さ
れて、例えば球体状の氷塊群を全自動で製造する自動製
氷機において、製氷部と蒸発器との熱交換面積を増大さ
せ、製氷および除氷運転時における製氷部の冷却および
加熱効率を向上させ得る新規な蒸発器構造を提供するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するた
め本考案は、下方に開放する所要形状の第1製氷小室が
多数形成され、機内に所要姿勢で固定配置される第1製
氷室と、前記第1製氷小室に対応して上方に開放する所
要形状の第2製氷小室が多数形成され、前記第1製氷室
に対し近接・退避自在に配設した第2製氷室とを備え、
冷凍系に接続する蒸発器により前記第1製氷室を冷却す
ると共に、前記第1製氷小室および第2製氷小室により
画成される氷形成空間に製氷水を噴射供給して所要形状
の氷塊を形成するよう構成した自動製氷機において、前
記第1製氷小室の頂部を平坦面に形成すると共に、前記
蒸発器を断面が扁平な楕円形状を呈する管体で構成し、
この蒸発器の楕円扁平面を前記第1製氷小室の頂部平坦
面に密着固定するよう構成したことを特徴とする。
実施例 次に、本考案に係る自動製氷機の蒸発器構造につき、好
適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明
する。なお、本考案の実施例では、第11図(a)に示
す球状氷1を連続製造する自動製氷機につき説明する
が、後述する製氷小室の内部形状を変更するだけで、第
11図(b)に示す如きダイヤカット状の多面体氷2の
製造にも容易に対応し得る。
第1図は、本考案に係る製氷機の蒸発器構造が好適に実
施される主要製氷構造を、製氷運転状態で概略的に示す
ものである。図において、多数の球状氷を製造するため
の製氷室10は、水平に配設した第1製氷室11と、こ
の第1製氷室11を下方から退出自在に閉成する第2製
氷室12とから基本的に構成される。すなわち、製氷機
筐体(図示せず)の内部上方に、熱良導性の金属基板3
5を材質とする第1製氷室11が水平に配設固定され、
この第1製氷室11に下向きに開放する第1製氷小室1
3が、所要の整列パターンで多数凹設されている。夫々
の第1製氷小室13は半球状凹部として形成され、一例
として直径3cm、凹部の深さ1.5cmに設定されてい
る。
第1製氷室11の上面、つまり各第1製氷小室13の頂
部となる部位には、圧縮機、凝縮器、キャピラリーチュ
ーブ等を備える冷凍系(図示せず)から導出した管体状
の蒸発器14が密着固定され、該冷凍系の運転によりこ
の蒸発器14と第1製氷室11との熱交換が促進され
て、該製氷室11が氷点下にまで冷却される。この場合
に本実施例に係る蒸発器14は、第1製氷小室13に対
して以下の如き形態で固定される。すなわち、第1製氷
小室13が、前述の如く第1製氷室11をなす金属基板
35にプレス成形して得られる場合は、この第1製氷小
室13の頂部は、第2図に斜視状態で示すように、第1
製氷室11の基板面に対し平行な平坦面13aとして形
成される。そして前記蒸発器14は、第1製氷小室13
の頂部における前記平坦面13aにロウ付け等の手段に
より密着固定される。
このように蒸発器14を第1製氷小室13の平坦面13
aに固定することにより、第3図に示す如く、当該蒸発
器14と第1製氷小室13との接触面が大きくなり、従
って熱交換面積の増大が図られる。なお図示例の蒸発器
14は、第1製氷小室13の平坦面13aを順次結んで
蛇行状に延在するようになっているが、第1製氷小室1
1に対する第1製氷小室13の配設パターンによって
は、前記蛇行状以外に渦巻状その他の形状での配列が可
能である。
第4図は、蒸発器14を第1製氷小室13の平坦面13
aに固定する場合における変形例を示すものである。こ
の例では、第1製氷室11と独立した部材で第1製氷小
室13を構成し、この部材に形成した平坦面13aに、
前記蒸発器14を固着するようになっている。例えば、
第5図に示す如く、第1製氷小室13は、熱良導性金属
を材質とする円筒状セグメント20の一端面に半球状の
凹面として形成され、その他端部は平坦面13aに形成
されている。また、第1製氷室11をなす基板35に、
所要間隔で相互に隣接する円孔35aが所定の配列パタ
ーンで多数穿設され、この円孔35aに前記第1製氷小
室13を対応させて、各独立の円筒状セグメント20が
該基板35に固定されるようになっている。
そして蒸発器14は、第6図に示す如く、円筒状セグメ
ント20における前記平坦面13aに、ロウ付け等の手
段により密着固定される。なお、図において符号46
は、セグメント20の平坦面13aに穿設されて第1製
氷小室13に貫通する通孔を示す。この通孔46は空気
孔として機能し、除氷運転時における第1製氷小室13
からの氷塊の離脱を促進する。また第2図および第4図
の何れの実施例に示す場合であっても、蒸発器14はそ
の断面が極力偏平な円形となるようにして、前記平坦面
13aとの接触面の増大が一層向上するようにしておく
のが好ましい。
この場合に、円筒状セグメント20を基板35に固定す
る手段としては、溶接、ネジ止め等が好適に選択され、
第1製氷小室13の円形開口部と前記円孔35aとは、
所要の湾曲度をもって一体的に連続するよう、当該円孔
部35aに下方に向け僅かに拡開するテーパを付してお
くのが好ましい。また第7図は、セグメント20を基板
35に固定する別の取付例を示すものであって、円筒状
セグメント20の外周端部側(第1製氷小室13の円形
開口部側)に雄ネジ20aが螺設されている。そしてこ
の雄ネジ20aを、各対応の円孔部35a内周に螺設し
た雌ネジ45にねじ込むことにより、セグメント20は
前記基板35に固定される。
次に第2製氷室12は、熱良導性金属を材質とする板状
のブロックとして構成され、製氷運転時に第1製氷室1
1の直下に位置すると共に、所要の構成を有する移動機
構(図示せず)により、除氷運転時には第1製氷室11
の直下から側方に退出可能になっている。この第2製氷
室12にも、前記第1製氷小室13と対応的に、同じく
半球状凹部からなる第2製氷小室15が所要の整列パタ
ーンで多数凹設されている。第2製氷小室15の直径
も、一例として3cmで凹部の深さ1.5cmに設定され、
従って、第1製氷室11に対して第2製氷室12を閉成
すると、対応の各製氷小室13,15の内部に直径3cm
の球状空間が画成される。また第2製氷室12の下方
に、製氷水タンク19に連通する分配管24を備える水
皿38が傾動自在に設けられ、常には該水皿38は第2
製氷室12を下方から閉成している。
水皿38は、第1製氷室11の側方に位置する機内の固
定部位に、枢軸16を中心として傾動自在に枢支され、
除氷運転に際しアクチュエータモータAMを付勢するこ
とにより、第2製氷室12に対し傾動離間し得るように
なっている。この水皿38には、その下方に位置して製
氷水を所定量貯留するタンク19が一体的に設けられ、
また水皿38の裏面に蛇行配置した分配管24に各第2
製氷小室15に対応する噴水孔25が穿設されている。
また、第2製氷室12における各第2製氷小室15の底
部に通孔12aが穿設され、前記水皿38により第2製
氷室12を下方から閉成した際に、各噴水孔25が前記
通孔12aに対応一致するようになっている。なお、水
皿38の各噴水孔25に隣接して戻り孔26が穿設さ
れ、後述の製氷運転に際し氷結するに到らなかった製氷
水(以下「未氷結水」という)は、この戻り孔26を介
して製氷水タンク19に帰還される。
水皿38の傾動開閉を行なうアクチュエータモータAM
は、その回転軸にカムレバー17およびレバー片37が
同軸的に固定されている。前記カムレバー17の先端1
7aと水皿38の前方端部との間に、コイルスプリング
18が弾力的に係着され、該カムレバー17の基部に形
成したカム面17bは、第2製氷室12を閉成している
水皿38の側部上面にカム係合可能に寸法設定されてい
る。また第1製氷室11を支持する固定部位に切換スイ
ッチSが配設され、除氷運転に伴うモータAMの回転
により前記レバー片37が回動すると、前記切換スイッ
チSを切換付勢し得るようになっている。
前記製氷水タンク19の底部側面から導出した給水管2
1は、給水ポンプ22を介してタンク側方に設けた圧力
室23に連通されている。該圧力室23は、水皿38の
下面に配設した前記分配管24に連通している。従っ
て、製氷水タンク19からポンプ22を介して圧送され
る製氷水は、分配管24に穿設した前記各噴水孔25お
よび第2製氷小室15の底部に穿設した前記通孔12a
を介して、各第2製氷小室15中に噴射可能になってい
る。なお、前記の通孔12aを充分に大径に設定してお
くことにより、後述する製氷運転に際し両製氷小室1
3,15で氷結するに到らなかった未氷結水を、この通
孔12aおよび水皿38に穿設した前記戻り孔26から
製氷水タンク19に戻し得るようになっている。
更に、第2製氷小室15の底部周辺に、除氷促進用のヒ
ータHが密着配置され、製氷運転が完了すると、タイマ
Tにより設定した所要時間だけ該ヒータHへの通電がな
される。また、製氷水タンク19への給水は、給水弁W
Vの開放により、外部水道系に接続している給水管27
を介してなされる。
第1製氷室11における所要の第1製氷小室13の頂部
には、製氷完了検知手段としての製氷検知サーモTh
が配設されている。また、別の第1製氷小室13の頂部
には、除氷完了検知手段としての除氷検知サーモTh
が配設され、この除氷検知サーモThは、第1製氷小
室13が冷却状態にある場合にのみ接点を開放し、該製
氷小室13から氷が放出されて温度上昇を伴うと、該接
点を閉成するよう設定されている。
(実施例の作用) 次に、実施例に係る蒸発器構造の作用につき説明する。
製氷運転に際し第2製氷室12は、第1図に示すよう
に、第1製氷室11の下方に位置して、その第1製氷小
室13を下面側から閉成し、また水皿38は第2製氷室
12を同じく下面側から閉成している。従って、水皿3
8の分配管24に穿設した各噴水孔25は、第2製氷小
室15の底部に穿設した通孔12aに対応的に合致して
いる。また給水弁WVが開放して製氷水タンク19に水
供給がなされ、該タンク19の水位が所定値にまで達成
すると、水位スイッチが作動して給水弁WVを閉成し水
供給を停止する。
(製氷運転について) 電源の投入により、冷凍系の圧縮機、製氷水循環系のポ
ンプモータ22が駆動されて製氷運転に入る。これによ
り第1製氷室11に設けた蒸発器14での冷媒循環がな
され、当該第1製氷室11は次第に冷却される。このと
き、蒸発器14は第1製氷小室13の平坦面13aに密
着固定されているので、該蒸発器14と第1製氷小室1
3との面接触が図られ、第10図に関し前述した場合に
比べて熱交換面積の増大がなされている。従って、各第
1製氷小室13と蒸発器14との間で高効率の熱交換が
達成され、第1製氷小室13は速やかに氷点下にまで冷
却されると共に、以後効率の高い冷却を続行するため
に、後述の氷塊生成に要する時間が有効に短縮される。
製氷水タンク19からの製氷水は分配管24にポンプ圧
送され、該分配管24の各噴水孔25および第2製氷小
室15の通孔12aを介して、両製氷小室13,15に
画成される球状空間中に噴射される。噴射された製氷水
は、第1製氷室11における第1製氷小室13の内面に
接触して冷却され、下方の第2製氷室12における第2
製氷小室15を潤した後、前記複数の通孔12aおよび
水皿38に穿設した前記戻り孔26を介して、製氷水タ
ンク19に戻されて再度の循環に供される。この製氷水
の循環を反復する内に、タンク19中に貯留される製氷
水全体の温度が次第に低下すると共に、第2製氷小室1
5の温度も同様に次第に低下する。先ず第1製氷小室1
3の内壁面で製氷水の一部が凍結して氷層が形成され
(第8図(a)参照)、未氷結水は通孔12aからタン
ク19に帰還するサイクルを重ねる間に、前記氷層の成
長が更に進行して、第8図(b)および第8図(c)に
示す如く、最終的に両製氷小室13,15に形成される
球状空間中に球状氷1が生成される。
(除氷運転について) このように製氷が完了し、第1製氷室11の温度が所要
の温度域まで低下すると、製氷検知サーモThがこれ
を検知し、ポンプモータ22が回転を停止して製氷水の
循環供給は停止される。また制御回路に内蔵したタイマ
において所要設定時限のカウントが開始され、該タイマ
がカウントアップするまで前記ヒータHへの通電がなさ
れて第2製氷室12を加熱し、第2製氷小室15に対す
る球状氷の氷結を融解させる。これにより、第2製氷室
12と水皿38との氷結も融解される。
所要の設定時限が経過して、タイマがカウントアップす
ると、ヒータHへの通電を停止させると共に、前記アク
チュエータモータAMを第9図(a)において反時計方
向に回動させる。これによりカムレバー17が回転し
て、その基部に形成したカム面17bが、水皿38の側
部上面を強制的に下方に押圧する。既に述べた如く、第
2製氷室12はヒータHにより加熱されて、水皿38に
対する氷結は解除されているので、当該水皿38(およ
び製氷水タンク19)は第2製氷室12から強制剥離さ
れて、斜め下方に傾動し始める。この水皿38および製
氷水タンク19の傾動により、該タンク19中の不純物
濃度の高まった製氷水は外部に廃棄される。
水皿38が最大限に傾動したタイミングをもって、前記
レバー片37が切換スイッチSを押圧付勢して、アク
チュエータモータAMはその回転を停止し水皿38の傾
動を停止させる。なお除氷検知サーモThは、その開
放状態を保持しているので、アクチュエータモータAM
の復帰指令は未だ出されない。
更に、前記スイッチSの切換えにより、冷凍系の冷媒
循環路に介装したホットガス弁(図示せず)が開放し、
圧縮機から吐出される高温冷媒を、ホットガス管を介し
て蒸発器14にバイパスさせる。これにより第1製氷室
11の加温がなされ、その第1製氷小室13の内面と球
状氷との氷結面の融解を開始する。この場合も、前述の
如く蒸発器14は第1製氷小室13の平坦面13aに密
着固定されて熱交換面積の増大が図られているので、各
第1製氷小室13と蒸発器14との間での効率の良い熱
交換が達成され、第1製氷小室13と球状氷との氷結融
解が促進される。
前述した切換スイッチSの切換えにより、図示しない
移動機構が付勢され、第2製氷室12は第1製氷室11
から離間して垂直に下降した後、右方に自走して第1製
氷室11の直下から完全に退避する。このとき、第9図
(b)および第9図(c)に示す如く、第1製氷室11
の第1製氷小室13には未だ球状氷1が下向きに氷結し
ている。
しかるに、ホットガス弁の開放により蒸発器14には先
程よりホットガスが循環しているから、第1製氷室11
は温度上昇中である。そして、第1製氷小室13が或る
程度加温されると、小室壁面と球状氷1との氷結が解除
され、第9図(d)に示すように、当該球状氷1は自重
により落下して、傾動待機している前記水皿38の表面
に落着し貯氷庫に滑落回収される。
このように、球状氷が全て第1製氷小室13から離脱す
ると、第1製氷室11は蒸発器14に循環しているホッ
トガスにより一挙に温度上昇する。この温度上昇を除氷
検知サーモThが検知して、除氷運転を完了させ、図
示しない前記の移動機構が再付勢されて先とは逆方向に
駆動される。このため、第2製氷室12は自走復帰し、
第9図(e)に示す如く、第1製氷室11の下方に帰還
して、次の製氷運転を待機する。
更に、モータAMも復帰駆動がなされて逆回転し、カム
レバー17を駆動することにより、前記コイルスプリン
グ18を介して水皿38および製氷水タンク19を反時
計方向に回動付勢し、水平状態に復帰させることによ
り、再び第2製氷室12を下方から閉成する。次いで前
記モータAMの逆回転によりカムレバー17も逆回転
し、前記切換スイッチSを押圧付勢して接点切換えを
行ない、前記ホットガス弁が閉成して、ホットガスの供
給を停止する。また、水位スイッチは閉成しているので
給水弁WVが開放し、水位の低下したタンク19に新た
な製氷水を供給し、所要の水位に達すると製氷水の供給
を停止する。そして製氷運転が再開されて前述した動作
を繰り返す。製氷運転と除氷運転とが反復され、貯氷庫
に所定量の球状氷が貯留されると、貯氷検知スイッチが
開放して製氷機の運転が停止される。
考案の効果 以上説明した如く、本考案に係る自動製氷機の製氷構造
によれば、下方に開放する第1製氷小室を多数備える第
1製氷室と、上方に開放する第2製氷小室を多数備える
第2製氷室とにより構成されて、例えば球体状の氷塊群
を全自動で製造する自動製氷機において、製氷部と蒸発
器との熱交換面積を増大させ得るよう構成したので、製
氷運転時には製氷部の冷却効率が向上し、また除氷運転
時には製氷部の加熱効率が向上する。このため、製氷運
転および除氷運転に要する時間が短縮されて、電力消費
も低減される等の有用な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る製氷機の蒸発器構造が好適に実
施される主要製氷構造を、製氷運転状態で概略的に示す
縦断面図、第2図は、第1製氷小室が第1製氷室をなす
基板にプレス成形される場合において、この第1製氷小
室の頂部に形成した平坦面に蒸発器が密着固定されてい
る一例を示す斜視図、第3図は第1図に示す自動製氷機
の蒸発器構造の縦断面図、第4図は、蒸発器を第1製氷
小室の平坦面に固定する場合の変形例を示す斜視図、第
5図は、一端面に半球状の第1製氷小室を凹設した円筒
状セグメントと、多数の円孔が所定パターンで穿設され
たセグメント取付け用基板とを示す一部切欠分解斜視
図、第6図は第4図に示す蒸発器構造の縦断面図、第7
図は、セグメントを基板に固定する別の取付例を示す縦
断面図、第8図(a)〜(c)は、第1製氷小室および
第2製氷小室内で球状氷が形成される状態を経時的に示
す説明図、第9図(a)〜(e)は、実施例に係る製氷
構造において先ず水皿が傾動し、次いで第2製氷室が第
1製氷室から分離して球状氷を貯氷庫に向けて放出する
状態を経時的に示す説明図、第10図(a)および第1
0図(b)は、基板に第1製氷小室をプレス成形してな
る第1製氷室において、蒸発器を第1製氷室に固定する
従来例を概略的に示す縦断面図、第11図(a)は球状
氷を示す説明図、第11図(b)は多面状氷を示す説明
図である。 11……第1製氷室、12……第2製氷室 13……第1製氷小室、13a……平坦面 14……蒸発器、15……第2製氷小室

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下方に開放する所要形状の第1製氷小室(1
    3)が多数形成され、機内に所要姿勢で固定配置される第
    1製氷室(11)と、前記第1製氷小室(13)に対応して上方
    に開放する所要形状の第2製氷小室(15)が多数形成さ
    れ、前記第1製氷室(11)に対し近接・退避自在に配設し
    た第2製氷室(12)とを備え、冷凍系に接続する蒸発器(1
    4)により前記第1製氷室(11)を冷却すると共に、前記第
    1製氷小室(13)および第2製氷小室(15)により画成され
    る氷形成空間に製氷水を噴射供給して所要形状の氷塊を
    形成するよう構成した自動製氷機において、 前記第1製氷小室(13)の頂部を平坦面(13a)に形成する
    と共に、前記蒸発器(14)を断面が扁平な楕円形状を呈す
    る管体で構成し、この蒸発器(14)の楕円扁平面を前記第
    1製氷小室(13)の頂部平坦面(13a)に密着固定するよう
    にした ことを特徴とする自動製氷機の蒸発器構造。
  2. 【請求項2】第1製氷小室(13)は各独立したセグメント
    (20)の一端面に凹設されると共に、第1製氷室(11)を構
    成する基板(35)に円孔(35a)が所定のパターンで多数穿
    設され、前記夫々のセグメント(20)は基板(35)に、各第
    1製氷小室(13)を円孔(35a)に対応させて固定されるよ
    うになっている請求項1記載の自動製氷機の蒸発器構
    造。
JP1988064206U 1988-05-16 1988-05-16 自動製氷機の蒸発器構造 Expired - Lifetime JPH0615279Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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