JP2010071479A - 逆セル型製氷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期に渡って、離氷工程時において水皿表面に氷が固着して残留する不都合を著しく解消し、次回の製氷工程を適切に実行する。
【解決手段】水皿4を水平閉塞位置として冷却器1を冷却し、循環ポンプ10を運転する製氷工程を実行し、水皿4を傾斜開放位置として冷却器1の製氷室2を開放し、当該冷却器1を加熱する離氷工程を実行する所謂逆セル型製氷機において、水皿4の少なくとも製氷室2に対向する面を、アクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物により構成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、下向きに開口した複数の製氷室を有する冷却器と、冷却器を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を有する水皿を備え、噴水孔から各製氷室内に噴水して製氷を行う所謂逆セル型製氷機に関するものである。
従来より、この種逆セル型製氷機は、下向きに開口した複数の製氷室を有する冷却器と、傾復動可能に支持され、水平閉塞位置において製氷室を下方から閉塞するように配設される水皿と、この水皿と一体的に設けられて水皿上面からの水を戻り孔を介して貯留する水タンクとを備えている。
係る製氷機では、製氷工程において、水タンクに設けられる循環ポンプによって該水タンク内の水を吸い上げて水皿の製氷室に対応する位置に形成された噴水孔より噴出させて所定温度に冷却された各製氷室内に氷を成長させる。その後、離氷工程において、冷却器に高温の冷媒ガスを流通させることにより、各製氷室を加熱し、製氷室内の氷表面を融解することによって、離氷させると共に、前記水皿を傾斜開放位置とする。これにより、製氷室内から離脱した氷は、水皿上に落下した後、当該水皿に沿って下方に落下し、水皿下方に形成される貯氷部に蓄えられる。
特開平11−94416号公報
一方、製氷用水として使用される水は水道水であるため、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどを含む。そのため、一般にABS樹脂にて構成される水皿の表面には経年使用によって、カルキやミネラル分などの不純物が濃縮され、スケールとして析出し、細かな凹凸が形成される。また、離氷工程では、水皿上に離脱した氷が落下するため、衝突する氷によっても水皿表面に細かな傷がつき、荒れた状態となる。
製氷工程において製氷室内にて氷結し成長した氷は、図5に示すようにやがて水皿表面に達し、そこで水皿の細かな凹凸に食い込んだ状態で氷結する。これにより製氷室内の氷と水皿とはその氷結力により固着する。これは水皿表面が荒れていない新品時よりも、経年使用によって水皿表面が荒れてくるに従い、その固着力(氷結力)が大きくなることが分っている。
そして、この状態で離氷工程に移行し、水皿を水平閉塞位置から傾動させて製氷室から引き離すと、水皿表面に固着した氷の表面部分は製氷室側の氷から引き剥がされて、そのまま水皿の表面に残留する。この結果、水皿表面は著しく平滑度を失うので、製氷室を離れて水皿上に落下した氷が傾斜した水皿上を滑り落ち難くなる。
その後、離氷工程では冷却器に高温の冷媒ガスを流通させることにより各製氷室を加熱する。これにより製氷室内壁に接する氷表面を融解することで氷結力を解き離氷させる。即ち、下向きに開口した製氷室から氷を落下させる。しかし、上述したように水皿表面は氷が付着してざらざらで平滑度が失われているので、製氷室から落下した一部の氷塊が滑り落ちずに水皿上に残ってしまう事態が発生するようになる。
そして、水皿上に氷塊を残したままで離氷工程を終了し、製氷工程に移行して水皿を水平閉塞位置に復動させると、水皿と冷却器との間に当該氷塊が挟まる所謂氷噛みが発生してしまう。これにより、水皿が正しい水平閉塞位置に戻らないまま製氷することになり、氷が正常に成長しなかったり、最悪、樹脂製の水皿が破損してしまう。
また、正常に製氷がなされた場合は、下面に形成された結合片により各製氷室の氷は結合されている。そのため、離氷工程では、理想的には製氷室の氷は全体として1つの氷塊として振る舞い、十分な重量により全体が一緒に製氷室から離氷して水皿上を滑り、貯氷庫に落下してその衝撃で個々の氷に分離する。しかし、前述したように、結合片を成す氷の表面部分が水皿に固着して引き剥がされてしまうと、製氷室の氷は個別に離氷することになる。そのため、個々の氷の自重だけで離氷しようとするので時間がかかり、且つまた、時間差をもってばらばらに離氷することになる。そして、これにより、水皿表面に形成されたざらざら(即ち、水皿表面に氷結した氷)に落下した氷が引っ掛かることがますます助長されてしまう。
また、製氷室に生成した氷の表面部分が水皿側に引き剥がされるとそれだけ氷の体積が減少するので、全体としての氷供給量の減少を招くことになる。
なお、上記技術的課題を解決すべく水皿をブタジエンラバーを配合したABSから成る基材に、氷塊が付着し難い性質の添加剤としてシリコンを所定の割合(例えば2%程度)にて混合した樹脂材料にて構成したものも開発されているが、添加剤として混合されるシリコンのみでは、経年使用することで、氷塊が水皿へ付着してしまう場合があり、長期に渡って氷噛みを解消することができるものではなかった。
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、長期に渡って、離氷工程時において水皿表面に氷が固着して残留する不都合を著しく解消し、次回の製氷工程を適切に実行することができる逆セル型製氷機を提供する。
本発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有する冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿とを備え、水皿を水平閉塞位置として冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行し、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、当該冷却器を加熱する離氷工程を実行するものであって、水皿の少なくとも製氷室に対向する面を、アクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物により構成したことを特徴とする。
本発明によれば、下向きに開口した多数の製氷室を有する冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿とを備え、水皿を水平閉塞位置として冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行し、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、当該冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、水皿の少なくとも製氷室に対向する面を、アクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物により構成したので、製氷工程時において、水皿表面にまで氷が成長しても、当該氷と水皿とが固着し難くなり、離氷工程時において水皿を傾動させた際に、氷が水皿表面に固着して残留する不都合を解消することが可能となる。
そのため、隣り合う製氷室の氷を結合片で結びつけた状態で離氷工程に移行することができるようになると共に、生成された氷の体積減少を防止して氷供給量の減少を防止することができる。また、離氷工程において水皿を傾動させたとき、水皿表面には殆ど氷結が残留していないことから、製氷室から落下した氷は水皿上を滑らかに滑落し、落下した氷が水皿表面の固着氷に引っ掛かって水皿上に滞留してしまう不都合を防止することができる。これにより、氷噛みの現象が発生する不都合を回避することが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した製氷機IMの部分切欠斜視図、図2は逆セル型製氷ユニットIUの斜視図、図3は水皿4が水平閉塞位置にある状態の製氷ユニットIUの製氷部の側面図、図4は水皿4が傾斜開放位置にある状態の製氷ユニットIUの製氷部の側面図をそれぞれ示している。
本実施例における製氷機IMは、所謂逆セル型製氷ユニットIUを備えた製氷機であり、断熱箱体30にて構成される本体29と、当該断熱箱体30の上部に内蔵される逆セル型製氷ユニットIUとから構成される。断熱箱体30の内方には、製氷ユニットIUの下方に位置して上面に開口を有する貯氷庫32が形成されている。
この貯氷庫32は、製氷ユニットIUにて製造された氷を貯蔵するものであり、前面には開口が形成されている。この前面開口には、前方に回動自在に枢支された断熱扉33が開閉自在に取り付けられている。また、この貯氷庫32の内壁には、貯氷庫32内の所定の満氷量(満氷レベル)を検出したときに接点を閉じる満氷スイッチBSWが取り付けられている。
次に製氷ユニットIUについて説明する。製氷ユニットIUは、下向きに開口した多数の製氷室2を有し、上壁外面に冷却装置Rの蒸発パイプ3を配設した冷却器1と、図3の如き所定の水平閉塞位置において各製氷室2を下方から余裕を持って閉塞し、上面には各製氷室2に対応する噴水孔6(図5に図示する)及び戻り孔7を形成した水皿4と、この水皿4と一体的に設けられ、戻り孔7に連通する水タンク8と、水タンク8内の水を吸い上げて、導水管11、図示しない分配管を経て噴水孔6から各製氷室2内に噴出し、循環せしめる循環ポンプ10と、水皿4を傾動及び復動せしめる正逆回転可能な高速ギヤ比の減速モータ(ギヤモータ)16を備えた駆動装置15と、図7に示す給水電磁弁12の開放時に水皿4の上面に散水する散水器13等にて構成されている。
本実施例において水皿4は、全体がアクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物により構成されている。本実施例において用いられるアクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物は、シリコンゴムを基材として、アクリロニトリルと、スチレンとをグラフト共重合させることにより得られるスチレン系摺動性樹脂であり、摺動性、機械的特性、耐候性、耐熱性、成形性に優れた材料により構成される。本実施例では、当該スチレン系摺動性樹脂として、テクノポリマー株式会社製の製品名EXCELLOYであって、アクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物が100質量%のグレードSX620、又は、アクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物が40質量%に耐衝撃性の強化等を目的としてアクリロニトリル・α−メチルスチレン系共重合体を60質量%含有するグレードSX640を採用する。
尚、本実施例では、水皿4全体をアクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物によって成形しているが、これに限定されるものではなく、水皿4の上面(製氷室2に対向する面)を構成する部材のみを当該アクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物によって構成してもよいものとする。
一方、水タンク8内には給水された製氷用水の満水位を検出するためのフロート式の水位スイッチWLSWが取り付けられている。同様に、水タンク8内には、内部に貯留される製氷用水の温度を検出するための温度センサ9が設けられている。
そして、減速モータ16は、取付板23を介して支持梁22に固定されている。この減速モータ16の出力軸には、相互に出力軸の半径方向の逆方向に延出したアーム17Aを有する駆動カム17が連結されている。この駆動カム17のアーム17Aの端部には、コイルバネ18の一端が取り付けられ、当該コイルバネ18の他端は、水皿4の他端の側面に連結されている。これにより、水皿4の一端は、回動軸14を介して支持梁22に回動自在に枢支されている。
また、図3及び図4においてASWはその接点の開閉により水皿4の前記水平閉塞位置を検出するための通常の自己復帰型ボタンスイッチなどから構成された水皿位置検出スイッチである。この水皿位置検出スイッチASWは前記駆動カム17のアーム17Aが当接する位置関係にあり、減速モータ16の逆転により駆動カム17が図4に示す状態から時計回りに回転(復動)すると、水皿4が前記水平閉塞位置となったところで図3の如くアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接し、それによって水皿位置検出スイッチASWの接点は閉じる。この水皿位置検出スイッチASWが閉じたことで減速モータ16の逆転は停止される。
そして、減速モータ16の正転により駆動カム17が図3の状態から反時計回りに回転(傾動)すると、水皿位置検出スイッチASWの接点は自己復帰して開く。なお、水皿4は所定時間正転されて前記傾斜開放位置まで傾動された段階で停止される。
一方、水タンク8の底面には、排水孔が形成されており、当該排水孔には、当該水タンク8内の水を排出するための排水管24が排水弁25を介して接続されている。そして、この水タンク8の直下にはドレンパン26が配設されている。そのため、水タンク8から排出される水は、水タンク8の直下に配設されるドレンパン26内に導出される。また、ドレンパン26内底部には図示しない排水管が接続され、当該ドレンパン26内に流下した水は、全て当該排水管から外部に排出される。図中28は上方から滴下する結露水などが直接排水弁25にかかることを抑止するための排水弁カバーである。
他方、本体29の下部には、貯氷庫32の下方に位置して機械室36が形成されている。この機械室36内には、冷却装置Rの圧縮機37、凝縮器38、凝縮器用送風機39及び内部に制御装置Cを収容する電装箱40等が配設されている。
次に、図7を参照して本発明の製氷機IMの制御装置Cについて説明する。本実施例における制御装置Cは、汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、時限手段としてのタイマ41を内蔵している。制御装置Cの入力側には、貯氷庫32の満氷スイッチBSWと、水タンク8の水位スイッチWLSW、温度センサ9と、水皿位置検出スイッチASW、冷却器1側面の温度を検出する冷却器温度センサ43等が接続されている。他方、出力側には、冷却装置Rを構成する圧縮機37と凝縮器用送風機39と、ホットガス電磁弁42と、水皿4に設けられる減速モータ16と、循環ポンプ10、給水電磁弁12及び排水弁25等が接続されている。なお、ホットガス電磁弁42は、圧縮機37から吐出された高温冷媒を冷却器1に直接流入させる図示しないホットガス管に介設される電磁弁である。
以上の構成により、本実施例の製氷機IMの動作を説明する。まずはじめに、当該製氷機IMの電源が投入されると、水皿4が水平閉塞位置に初期設定される。かかる状態で、制御装置Cは、給水電磁弁12を開放し、これにより製氷用水が散水器13に供給され、該散水器13から水皿4の上面に散水されて、主に戻り孔7を通って水タンク8内に給水される。
そして、水タンク8が満水となって水位スイッチWLSWが接点を閉じると、制御装置Cは、給水電磁弁12を閉じる。次に、制御装置Cは、水タンク8内に設けられる温度センサ9内の製氷用水の温度を検出する。そして、製氷用水の温度が例えば+3℃(設定温度)以下に低下したか否かを判断する。
ここで、製氷工程では、冷却装置Rの圧縮機37から吐出された冷媒は、凝縮器38にて凝縮液化され、図示しない膨張弁にて絞られた後、蒸発パイプ3に供給され、そこで蒸発して冷却器1を冷却する。また、制御装置Cは、凝縮器用送風機39を運転すると共に、循環ポンプ10を運転して水タンク8内の製氷用水を噴水孔6から各製氷室2内に循環させる(図5の状態)。
これにより、冷却器1の各製氷室2に供給される製氷用水が冷却されて、徐々に氷が生成されていく。一方、噴水孔6から噴出した製氷用水の内、氷に成らずに下方に流下された水は、戻り孔7から水タンク8内に回収される。
そして、水タンク8内の製氷用水の温度は低下していき、その温度が前記+3℃以下に低下すると、制御装置Cは、タイマ41によりカウントを開始し、所定の製氷時間が経過するまで当該制御を継続する。
これにより、冷却器1の各製氷室2内には徐々に氷が生成されていく。そして、所定の製氷時間が経過し、タイマ41によるカウントが終了すると、制御装置Cは、製氷工程を終了し、凝縮器用送風機39及び循環ポンプ10を停止させる。
その後、制御装置Cは、離氷工程に移行する。この離氷工程では、制御装置Cは、減速モータ16を正転させ、水皿4を現在の水平閉塞位置から傾斜開放位置に移行させる。本実施例では、水平閉塞位置から約22°傾斜させた傾斜開放位置に移行させる。これにより、アーム17Aが水皿位置検出スイッチASWから離れた時点で接点が開く(OFF)。当該水皿4の移動と共に、制御装置Cは、ホットガス電磁弁42を開き、蒸発パイプ3に圧縮機37から吐出された高温ガス冷媒(ホットガス)を循環させる。
これにより、水皿4の傾動が開始されると、高温ガス冷媒によって冷却器1は加熱され、製氷室2内の氷の冷却器1と接している面が融解され、各製氷室2内に凍結した氷が離脱され、自重により落下する。この際、水皿4の表面に当接する製氷室2内の氷は、当該水皿4(少なくとも製氷室2が対向する上面)がアクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物により構成されているため、係る水皿4と固着し難くなる。
そのため、各製氷室2内の各氷は、当該水皿4表面に付着することなく、適切な形を留めたまま、即ち、水皿4の傾動によって氷の形状が破壊されることなく、上記融解によって製氷室2内から離脱されることとなる。
そして、水皿4表面には、製氷室2内の氷が殆ど固着・残留していないことから、製氷室2から落下した氷は当該水皿4表面を円滑に滑落させることが可能となる。
更に、水平閉塞位置とされる水皿4は、製氷室2を下方から余裕を持って閉塞するため、製氷室2側の氷は、隣接する氷との間で下面に結合片IPを適切に形成することができる。これにより、水皿4の開放と、高温ガス冷媒の蒸発パイプ3の循環によって、結合片IPによって結合された各氷は、一体となってその自重により容易に製氷室2内から離氷される。
そのため、製氷室2内の氷の下端が水皿4の表面に固着して残留することで上述したような結合片IPが形成されず、重力を利用した離氷が適切に実現できないという不都合を未然に回避することができ、冷却器1の製氷室2内から適切な離氷を行うことが可能となる。これにより、貯氷庫に供給する氷の体積減少を抑制し、氷供給量の減少を防止することが可能となる。これにより、所定の製氷運転によって得られる製氷量を確保することができると共に、より適切な形の氷を製造することが可能となる。
そして、制御装置Cは、水皿4の開放開始から所定時間(ここでは、20秒)経過後、給水電磁弁12を開いて散水器13から製氷用水を水皿4の上面に散水する。なお、この散水は水皿4が水平閉塞位置から傾斜開放位置にまで傾動されて(本実施例では、この間約40秒)更に所定時間経過するまで(本実施例では、散水開始から70秒間)継続する。
これにより、水皿4上に落下する衝撃によって少許付着した水皿4の上面の氷をも、散水器13からの散水によって洗い流される。そして、水皿4を洗い流した洗浄水は水タンク8内に落下する。
そして、制御装置Cは、減速モータ16の正転開始から所定の水皿開時間が経過したら、制御装置Cは、減速モータ16を停止させて水皿4の傾動を停止させる。このとき、水皿4は図4に示す如き所定の傾斜開放位置まで傾動している。
かかる離氷工程を実行することにより、各製氷室2内の氷は、水皿4上に落下し、更に当該水皿4の前方から貯氷庫32内に落下して、当該貯氷庫32内に蓄えられる。
このとき、制御装置Cは、離氷が完了したか否かを冷却器1の側面に設けられた冷却器温度センサ43の検出温度に基づき判断する。即ち、制御装置Cは、冷却器温度センサ43により検出された温度が、予め設定された離氷完了温度に達したか否かにより判断する。そして、離氷が完了したものと判断した場合には、制御装置Cは、ホットガス電磁弁42を閉じると共に、減速モータ16を逆転させる。
これにより、水皿4が上方に復動されていく。その後、水皿4が図3に示す如き所定の水平閉塞位置まで復帰すると、駆動カム17のアーム17Aが水皿位置検出スイッチASWに当接して接点を閉じる(ON)ので、制御装置Cは、減速モータ16を停止させて水皿4の復動を停止させる。
その後、制御装置Cは、上記離氷工程を終了すると、満氷スイッチBSWにより貯氷庫32内が満氷レベルに達しているか否かを判断する。満氷レベルに達していない場合には、再び上述した如き製氷工程に移行する。かかる製氷工程と離氷工程とを繰り返し実行することにより、満氷スイッチBSWにより貯氷庫32内が満氷レベルに達したものと判断した場合には、制御装置Cは、貯氷工程に移行する。
このように、本実施例によれば、水皿4表面に氷が固着して残留する不都合を著しく解消することが可能となるので、離氷工程において水皿4表面は平坦な状態を維持することが可能となる。
特に、水皿4の少なくとも上面(製氷室2に対向する面)を、上述したようなアクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物によって構成することで、長期に渡って製氷運転を実行した場合であっても水皿4の表面が平滑な状態を維持することが可能となり、離氷した氷が水皿4上に滞留することで氷噛みの現象が発生する不都合を回避することが可能となる。尚、本実施例におけるアクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物により構成される水皿4を使用することで、約7000サイクル製氷運転を実行した後であっても、水皿4の表面が平滑な状態を維持し、氷噛みの現象が発生していないことが確認されている。
本発明を適用した製氷機の部分切欠斜視図である。 逆セル型製氷ユニットの斜視図である。 水皿が水平閉塞位置にある状態の製氷ユニットの製氷部の側面図である。 水皿が傾斜開放位置にある状態の製氷ユニットの製氷部の側面図である。 製氷工程における冷却器と水皿の部分拡大断面図である。 離氷工程における冷却器と水皿の部分拡大断面図である。 制御装置のブロック図である。
符号の説明
IM 製氷機
IU 逆セル型製氷ユニット(逆セル型製氷機)
ASW 水皿位置検出スイッチ
BSW 満氷スイッチ
WLSW 水位スイッチ
C 制御装置
R 冷却装置
1 冷却器
2 製氷室
3 蒸発パイプ
4 水皿
6 噴水孔
7 戻り孔
10 循環ポンプ
12 給水電磁弁
13 散水器
14 回動軸
15 駆動装置
16 減速モータ
32 貯氷庫
33 断熱扉
42 ホットガス電磁弁
43 冷却器温度センサ

Claims (1)

  1. 下向きに開口した多数の製氷室を有する冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿とを備え、前記水皿を前記水平閉塞位置として前記冷却器を冷却し、前記水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行し、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、当該冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、
    前記水皿の少なくとも前記製氷室に対向する面を、アクリロニトリル・ポリジメチルシロキサン・スチレン共重合物により構成したことを特徴とする逆セル型製氷機。
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