JPH1142751A - 易接着性積層ポリエステルフィルム - Google Patents

易接着性積層ポリエステルフィルム

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JPH1142751A
JPH1142751A JP20303297A JP20303297A JPH1142751A JP H1142751 A JPH1142751 A JP H1142751A JP 20303297 A JP20303297 A JP 20303297A JP 20303297 A JP20303297 A JP 20303297A JP H1142751 A JPH1142751 A JP H1142751A
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JP
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layer
polyester
film
polyester film
resin
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JP20303297A
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Satoshi Kitazawa
諭 北澤
Masayuki Fukuda
雅之 福田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 受像紙用、磁気カード用フィルム等に有用な
易接着性積層ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 白色顔料として硫酸バリウム粒子を含有
するポリエステル層(A層)を少なくとも一つの最外層と
し、再生ポリマーを含有する層(B層)を一層有する積層
ポリエステルフィルムにおいて、そのA層および/または
B層の表面に、帯電防止剤と1種のバインダー樹脂(Y)
を含む塗布層を有する易接着性積層ポリエステルフィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は易接着性積層ポリエ
ステルフィルムに関する。更に詳しくは、再生ポリマー
を使用することでコストダウンを図り、制電性、背面転写
性、耐削れ性、耐ブロッキング性、回収性に優れた、受像紙
用フィルム、磁気カード用フィルム等に有用な易接着性
積層ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレートのフィル
ムは優れた寸法安定性、機械特性、電気特性、耐薬品性に
優れ、カード、ラベル、表示板、白板、印画紙、画像紙等の多
くの分野で使用されている。
【0003】特に、磁気カードは、いわゆるキャッシュレ
スの便利さからクレジットカードとして広く利用され、
金融機関では現金の自動入金、引き出し等、公共の通信、
運輸機関ではテレホンカード、オレンジカード等として
使用されている。最近では、パチンコ業界でパチンコカー
ドとして使用され始め、普及している。
【0004】しかし、これら磁気カードの普及に伴って、
その使用済カードの廃棄処理が環境問題となりつつあ
る。また、包装用として使用されているPET(ポリエチ
レンテレフタレート)ボトルもその廃棄処理が問題とな
り、一部回収、再生が行われている。
【0005】また、もう一つの問題として、ポリエステル
フィルムは帯電し易い欠点を有しており、フィルムが帯
電するとその表面にゴミやほこりが付着し、品質上のト
ラブルが生じる問題がある。また、フィルム加工工程で有
機溶剤を用いる場合には、帯電したフィルムからの放電
により引火の危険が生じる等の問題がある。
【0006】このような帯電による問題の対策として、
ポリエステルフィルムに有機スルホン酸塩基等のアニオ
ン性化合物、金属粉、カーボン粉等を練り込む方法や、ポ
リエステルフィルムの表面に金属化合物を蒸着する方法
等が提案され実用化されている。しかしながら、このよう
な方法ではフィルムの透明性が低下してしまう問題や、
加工コストが高いといった問題がある。
【0007】また、別の方法として、フィルム表面に制電
性塗膜を形成する方法が種々提案され、かつ実用化され
ている。この制電性塗膜に含有させる帯電防止剤として
は、低分子型のものや高分子型のものが知られているが、
それぞれ長短を有する。
【0008】そこで、帯電防止剤はその特性を用途に合
わせて使い分けられる。例えば、低分子型の帯電防止剤と
しては、スルホン酸塩基を有する長鎖アルキル化合物
(特開平4−28728号)等のような界面活性剤型の
アニオン系帯電防止剤が知られており、また高分子型の
帯電防止剤としては、主鎖にイオン化された窒素元素を
有するポリマー(特開平3−255139号、特開平4
−288127号、特開平6−320390号)や、スル
ホン酸塩基変性ポリスチレン(特開平5−320394
号)等が知られている。
【0009】しかし、低分子型の帯電防止剤を用いた制
電性塗膜では、帯電防止剤の一部が塗膜中を移動して界
面に集積しフィルムの反対面等に移行する問題や、帯電
防止性(制電性)が経時的に悪化するという問題があ
る。一方、高分子型の帯電防止剤を用いた制電性塗膜で
は、良好な制電性を得るために多量の帯電防止剤の配合
が必要であったり、膜厚の厚い制電性塗膜を形成させる
ことが必要であるため経済的でない。また、製品とならな
い屑フィルム(例えば、製品から切断除去したフィルム
端部等)を回収し、フィルム製造用の再生ポリマーとし
て使用すると、溶融製膜の際に再生ポリマー中に含まれ
る塗膜成分が熱劣化し、得られたフィルムが著しく着色
し実用性に欠ける(回収性が劣る)ものとなる等の問題
がある。更に、フィルム同士が剥離し難い(ブロッキン
グ)欠点や塗膜が削れ易い欠点等があり、その解決が望
まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る問題を改善し、ポリエステルフィルムを多層化すると
ともに使用済の磁気カード、PETボトルを回収し、それ
を再生化して再生ポリマーとして用いることと、コロナ
放電処理等の前処理を施すことなく低加工コストで易接
着性制電性塗膜を塗設でき、かつ優れた帯電防止性、背面
転写性、耐削れ性、耐ブロッキング性、回収性を有する易
接着性積層ポリエステルフィルムを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、白色顔料として平均粒径が10〜0.1μm
の硫酸バリウム粒子を1〜25重量%含有しかつ光沢度
が40以上であるポリエステル層(A層)を少なくとも一
つの最外層とし、再生ポリマーを1〜50重量%含有す
るポリエステル層(B層)を少なくとも一層有する共押出
積層二軸延伸ポリエステルフィルムにおいて、A層およ
び/またはB層の表面に、下記式(I)で示される構造の繰
り返し単位を主成分とする帯電防止剤(Z)と、ポリエス
テル樹脂、アクリル樹脂、アクリル変性ポリエステル及び
ポリウレタン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1
種のバインダー樹脂(Y)を含む水性塗液を塗布し、乾燥、
延伸して作られた塗布層を有する易接着性積層ポリエス
テルフィルムによって達成される。
【0012】
【化2】 (ただし、式中のR1、R2はそれぞれH又はCH3、R3
素数が4〜10のアルキレン基、R45それぞれ炭素数
が1〜5の飽和炭化水素基、R6は炭素数が2〜5のアル
キレン基、mは1〜20の数、nは1〜40の数、Y-
ロゲンイオン、モノもしくはポリハロゲン化アルキルイ
オン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、アルキ
ルサルフェートイオン、スルホネートイオン又はアルキ
ルスルホネートイオンを示す。)
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明においてポリエステルとは、ジカルボン酸成分とグ
リコール成分とからつくられる線状ポリエステルであ
る。ジカルボン酸成分としては、テレルタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒド
ロテレフタル酸、4.4´−ジフェニルジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、等を
例示することができる。これらの中、フィルムの機械的
性質の点からテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸が好ましい。
【0014】グリコール成分としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,6−へキサンジオール、
シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコー
ル、等を例示することができる。これらの中、フィルム
の剛直性の点からエチレングリコールが好ましい。
【0015】本発明においてA層用のポリエステルは、
白色顔料として硫酸バリウムを含有しているが、このほ
かに酸化チタン、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マ
グネシウム、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化
チタン、硫酸バリウム等のような無機微粒子、架橋シリ
コーン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、架橋アクリル樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のような耐熱性ポリマー
からなる有機微粒子、ナイロン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン・プロピレンコポリマー、オレフィ
ン系アイオノマーのような他の樹脂、安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤等を必要に応じて含有す
ることもできる。
【0016】本発明においてポリエステルA層に含有さ
せる白色顔料の硫酸バリウムは、その製法によって限定
されることはなく、例えば沈降性硫酸バリウム、スイヒ性
硫酸バリウム等を好ましく挙げることができる。かかる
硫酸バリウムは市場から容易に入手することができる。
硫酸バリウムの平均粒径は二軸延伸ポリエステルフィル
ムの製膜性や、表面特性から0.1〜10μmであるこ
とが好ましい。さらに好ましくは0.2〜8μmであり、
特に好ましくは0.3〜5μmである。硫酸バリウムの
平均粒径が0.1μm未満では白色性(隠蔽性)や分散性
が劣るようになり、一方10μm超ではフィルム生産時
のフィルターのライフに劣るなどの問題が生じる恐れが
ある。硫酸バリウムの平均粒径はできるだけ揃っている
こと、換言すると粒径分布がシャープであることが好ま
しい。この為には、ポリエステルに添加する迄の任意の
段階で精製プロセスを用いて粒径調整、粗大粒子除去等
の処理を行うことが好ましい。精製プロセスの工業手段
としては、粉砕手段、例えばジェットミル、ボールミル等
が挙げられ、分級手段、例えば乾式または湿式遠心分離機
等が挙げられる。なお、これらの手段は2種以上を併用
し、段階的に精製しても良い。
【0017】硫酸バリウムの含有量は1〜25重量%で
ある必要がある。好ましくは2〜15重量%である。硫酸
バリウムの含有量が1重量%未満では、フィルムの白色
性(隠蔽性)が足りなくなり、一方25重量%超では、フ
ィルム延伸時のフィルム破断が多くなると言う問題が生
じる恐れがある。
【0018】また、ポリエステルA層の光沢度は40以
上である必要がある。好ましくは45以上、更に好ましく
は50以上である。光沢度が40未満の場合、フィルム表
面の艶が足りず、高級感に欠けるため、好ましくない。
【0019】本発明においてポリエステルB層を構成す
るポリエステルは、A層と同様のポリエステルを用いる
ことができる。但し、B層がA/B層からなる2層フィル
ムのように最外層の一方を形成する場合には、B層中に
微細粒子を含有させることが通常行われるが、A/B/
A層からなる2種3層フィルムのようにB層が最外層を
形成しない場合には、実質的に粒子を含まないものであ
っても良い。含有させる粒子は、前述の硫酸バリウム、酸
化チタン、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、カオリン、タルク等のような無
機微粒子、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹
脂、架橋アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のよ
うな耐熱性ポリマーからなる有機微粒子、アルカリ金属
化合物、アルカリ土類金属化合物などによってポリエス
テル製造時にポリマー内部に形成される析出粒子等いか
なる粒子であってもよい。これらは単独または二種以上
含有させても良い。粒子の平均粒径は0.005〜10
μmが好ましく、含有量は0.001〜35重量%が好
ましい。また粒子の形状は任意であり、凝集粒子、単分
散球状粒子、粉砕型粒子等の形状をとることができる。
【0020】ポリエステルB層には粒子以外に、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピ
レンコポリマー、オレフィン系アイオノマーのような他
の樹脂、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白
剤、着色剤、帯電防止剤等が混入されていても良い。
【0021】本発明においてポリエステルB層は、磁気
カードの使用済みカードを回収して、必要に応じて磁気
層等を剥離した後、再生原料(再生ポリマー)としたも
の、または使用済みのPETボトルを回収し洗浄後、再生
原料(再生ポリマー)としたものを、B層中に1〜50重
量%含有することを必須とする。好ましくは10〜40
重量%、さらに好ましくは20〜30重量%である。上記
再生原料の含有量が1重量%未満では、本発明の目的の
一つであるコストダウンが達成できない。再生ポリマー
としては、特にパチンコカード用に使用された磁気カー
ドや、飲料用に使用されたPETボトルからのものが好
ましい。さらに自己リサイクル原料及び/または他銘柄の
リサイクル原料をB層中に含んでも良い。その際、自己
及び他銘柄リサイクル原料の含有量は、B層中99重量
%以下が好ましい。そしてこのリサイクル原料としては、
少なくとも一部または全部にポリエステルフィルム製造
工程中に塗布層を設ける、いわゆるインラインコーテン
グ(ILC)層を含むフィルムのリサイクルポリマーを含
んでも良い。特にILC成分を含むリサイクルポリマー
を含有させる場合には、酸化防止剤及び/または蛍光増白
剤を含有させることが好ましい。この配合方法はいかな
る方法であっても良く、リサイクルポリマーを作成する
際に配合するのが好ましい。
【0022】前記酸化防止剤及び蛍光増白剤のポリエス
テルB層中の総量としては、5重量%以下とすることが
好ましい。特にILC成分を含むリサイクルポリマーを
用いる場合には、ILC成分に制限はないものの、ポリエ
ステル系、中でも水分散ポリエステル系組成物が好まし
い。これは、リサイクル工程中、この組成物の分解、着色が
少なく、かつフィルム原料のポリエステルと均一に相溶
し易いためである。特に自己リサイクルでは配合が困難
なフィルム(着色が大きい・異物が多い)の再生チップ
(リサイクルポリマー)をB層に用いることは経済的効
果が大きく、好ましい。
【0023】前記酸化防止剤としては、二次酸化防止剤
である過酸化防止剤、特にその中でもリン系を使用する
ことが好ましい。さらに二次酸化防止剤とともにラジカ
ル連鎖禁止剤特にヒンダードフェノール系一次酸化防止
剤を併用することが好ましい。
【0024】本発明において易接着性積層ポリエステル
フィルムがA/B層からなる2層や、A/B/A層から
なる2種3層の易接着性積層フィルムである場合、A層
の合計厚みは通常5〜125μm、好ましくは10〜7
0μmである。一方、フィルム全厚みは通常20〜500
μm、好ましくは50〜450μm、さらに好ましくは7
5〜300μmである。
【0025】本発明においてA層及び/またはB層の表
面に塗布された塗布層は、下記式(I)で示される構造の
繰り返し単位を主成分とする帯電防止剤(Z)と、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂、アクリル変性ポリエステル及
びポリウレタン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも
1種のバインダー樹脂(Y)を含む水性塗液を塗布し、乾
燥、延伸して作られる。
【0026】
【化3】 (ただし、式中のR1、R2はそれぞれH又はCH3、R3
炭素数が4〜10のアルキレン基、R4、R5はそれぞれ
炭素数が1〜5の飽和炭化水素基、R6は炭素数が2〜5
のアルキレン基、mは1〜20の数、nは1〜40の数、
-はハロゲンイオン、モノもしくはポリハロゲン化アル
キルイオン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、
アルキルサルフェートイオン、スルホネートイオン又は
アルキルスルホネートイオンを示す。)
【0027】本発明において塗布層(易接着層)を構成
するバインダー樹脂(Y)のポリエステル樹脂(共重合
ポリエステル樹脂)を形成する酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、フェニルインダンジカルボン
酸、ダイマー酸等を例示することができる。これら成分
は2種以上を用いることができる。更に、これら成分と
ともにマレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の如き不飽
和多塩基酸やp−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸等の如きヒドロキシカルボン
酸を少割合用いることができる。不飽和多塩基酸成分や
ヒドロキシカルボン酸成分の割合は高々10モル%、好
ましくは5モル%以下である。
【0028】また、前記ポリエステル樹脂を形成するポ
リオール成分としては、エチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キ
シリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオキ
シ)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシ)グリコ
ール、更に下記式で示されるビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物やプロピレンオキサイド付加物
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】 (但し、式中のl+kは2〜10の数,PHはフェニレ
ン基である。) 等を例示することができる。これらは2種以上を用いる
ことができる。
【0031】かかるポリオール成分の中でもエチレング
リコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物やプロピレンオキサイド付加物、1,4−ブタンジオ
ールが好ましく、更にエチレングリコール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物やプロピレンオキサ
イド付加物が好ましい。
【0032】また、前記ポリエステル樹脂には、水性液
化を容易にするために若干量の、スルホン酸塩基を有す
る化合物やカルボン酸塩基を有する化合物を共重合させ
ることが可能であり、その方が好ましい。
【0033】このスルホン酸塩基を有する化合物として
は、例えば5−Naスルホイソフタル酸、5−アンモニ
ウムスルホイソフタル酸、4−Naスルホイソフタル
酸、4−メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2−
Naスルホイソフタル酸、5−Kスルホイソフタル酸、
4−Kスルホイソフタル酸、2−Kスルホイソフタル
酸、Naスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩
系またはスルホン酸アミン塩系化合物等が好ましく挙げ
られる。
【0034】このカルボン酸塩基を有する化合物として
は、例えば無水トリメリット酸、トリメリット酸、無水
ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメシン酸、シク
ロブタンテトラカルボン酸、ジメチロールプロピオン酸
等、あるいはこれらのモノアルカリ金属塩等が挙げられ
る。なお、遊離カルボキシル基は共重合後にアルカリ金
属化合物やアミン化合物を作用させてカルボン酸塩基と
する。
【0035】また前記ポリエステル樹脂は、変性ポリエ
ステル共重合体、たとえば前記ポリエステル共重合体を
アクリル、ポリウレタン、シリコーン、エポキシ、フェ
ノール樹脂等で変性したブロック重合体、あるいはグラ
フト重合体として用いることもできる。
【0036】前記ポリエステル樹脂は、従来から知られ
または用いられているポリエステルの製造技術によって
製造することができる。例えば、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体(特にジメ
チルエステル)、イソフタル酸またはそのエステル形成
性誘導体(特にジメチルエステル)、及び無水トリメリ
ット酸をエチレングリコール及びビスフェノールAのプ
ロピレンオキサイド付加物と反応せしめてモノマーもし
くはオリゴマーを形成し、その後真空下で重縮合反応せ
しめることによって所定の固有粘度(o−クロロフェノ
ールを用いて35℃で測定した固有粘度が0.2〜0.
8が好ましい。)の共重合ポリエステル樹脂とし、さら
に遊離のカルボキシ基をアルカリ化合物またはアミン化
合物と反応させて塩とする方法で製造することができ
る。その際、反応を促進する触媒、例えばエステル化も
しくはエステル交換触媒、重縮合触媒等を用いることが
好ましく、また種々の添加剤、例えば安定剤等を添加す
ることもできる。
【0037】本発明において塗布層を構成するバインダ
ー樹脂(Y)のアクリル樹脂の構成成分としては、アク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸ソーダ、アクリル酸アンモニウ
ム、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸ソーダ、メタクリル酸アン
モニウム、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリ
シジルメタクリレート、アクリルメタクリレート、ビニ
ルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリウ
ム、スチレンスルホン酸ナトリウム、アクリルアミド、
メタクリルアミド,N−メチロールメタクリルアミド等
を例示することができる。これらのモノマーは、例えば
スチレン、酢酸ビニル、アクリルニトリル、メタクリル
ニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ジビニルベン
ゼン等の他の不飽和単量体と併用することもできる。
【0038】また前記アクリル樹脂は、変性アクリル共
重合体、例えば前記アクリル樹脂をポリエステル、ポリ
ウレタン、シリコーン、エポキシ、フェノール樹脂等で
変性したブロック重合体、あるいはグラフト重合体とし
て用いることもできる。
【0039】また、本発明における帯電防止剤(Z)は
下記式(I)で示される構造の繰り返し単位を主成分と
する化合物である。
【0040】
【化6】 (ただし、式中のR1、R2はそれぞれH又はCH3、R3
炭素数が4〜10のアルキレン基、R4、R6はそれぞれ
炭素数が1〜5の飽和炭化水素基、R6は炭素数が2〜5
のアルキレン基、mは1〜20の数、nは1〜40の数、
-はハロゲンイオン、モノもしくはポリハロゲン化アル
キルイオン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、
アルキルサルフェートイオン、スルホネートイオン又は
アルキルスルホネートイオンを示す。)
【0041】前記帯電防止剤(Z)のうち、式(I)中
のY-がR7SO3 -で示されるアルキルスルホネートイオ
ン(ただし、R7は炭素数が1〜5の飽和炭化水素基)で
あり、−(OR3)m−のR3がエチレン基であり、mが1〜
20の数、−(R6O)n−のR6がエチレン基であり、n
が1〜40であるものは、塗膜とポリエステルフィルム
との接着性、塗膜の耐熱性が良好であり、特に制電性に優
れるので、好ましい。
【0042】前記帯電防止剤(Z)は、例えば下記の方
法で好ましく製造することができる。すなわち、アクリル
酸エステルモノマーを、乳化重合により、重量平均分子量
2000〜100000のポリアクリル酸エステルと
し、次いでN,N−ジアルキルアミノアルキルアミン
(例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N,
N−ジエチルアミノプロピルアミン等)と反応させてア
ミド化し、最後に4級ヒドロキシアルキル化反応を行わ
せて4級カチオン対を導入することで製造できる。
【0043】前記帯電防止剤(Z)の平均分子量(数平
均分子量)は任意であるが、3000〜300000、更
に5000〜100000であることが好ましい。この
平均分子量が3000未満であると、帯電防止剤(Z)
の背面転写性が悪化する傾向があり、一方平均分子量が
300000を超えると、水性塗液の粘度が高くなりす
ぎフィルムに均一に塗布し難くなるため好ましくない。
【0044】上記の塗布層に用いる帯電防止剤(Z)
は、前記式(I)中のY-が、CH3SO3 -、C25SO3 -
またはC37SO3 -であり、−(OR3)m−が−(OC2
5)m−であり、かつmが1〜5であることが好まし
い。また、−(R6O)n−が−(C25O)n−であり
かつnが1〜10であることが好ましい。
【0045】本発明における塗布層には、塗布層とポリ
エステルフィルムとの接着を強固なものとし、易接着性
積層ポリエステルフィルムの耐ブロッキング性を良好な
ものとするため、界面活性剤を配合することが好まし
い。
【0046】この界面活性剤としては、例えばアルキレ
ンオキサイド単独重合体、アルキレンオキサイド共重合
体、脂肪族アルコール・アルキレンオキサイド付加物、長
鎖脂肪族置換フェノール・アルキレンオキサイド付加重
合物、多価アルコール脂肪族エステル、長鎖脂肪族アミド
アルコール等のノニオン系界面活性剤、4級アンモニウ
ム塩を有する化合物、アルキルピリジニウム塩を有する
化合物、スルホン酸塩を有する化合物等のカチオン系又
はアニオン系界面活性剤を挙げることができ、特にノニ
オン界面活性剤が塗膜とベースフィルムとの接着性や易
接着性積層ポリエステルフィルムの耐ブロッキング性に
対する効果が優れるため好ましい。
【0047】本発明においては、共重合ポリエステル樹
脂及びアクリル系共重合体から選ばれる少なくとも一種
のバインダー樹脂(Y)、前記式で示される帯電防止剤
(Z)及び界面活性剤からなる組成に当たり、該バイン
ダー樹脂の割合は40〜85wt%、好ましくは50〜
80wt%である。この割合が50wt%未満では塗布
層(プライマー層)のポリエステルフィルムへの密着力が
不足し、好ましくない。他方85wt%を超えると塗布フ
ィルムのブロッキング性が悪化するので好ましくない。
【0048】前記帯電防止剤(Z)の割合は5〜50w
t%、好ましくは10〜40wt%である。この割合が
5wt%未満では帯電防止性が不足し、他方50wt%
を超えるとプライマー層のポリエステルフィルムへの密
着力が不足するので好ましくない。
【0049】また、前記界面活性剤の割合は5〜15w
t%、好ましくは5〜10wt%である。この割合が5
wt%未満では水性液のポリエステルフィルムへの濡れ
性が不足することがあり、他方15wt%を超えるとプ
ライマー層のポリエステルフィルムへの密着力が不足し
たり、耐ブロッキング性が不足することがあり好ましく
ない。
【0050】本発明における塗布層は前記した成分を含
む水性塗液(水を媒体とするもの)を塗布することで形
成するが、有機溶剤を少量配合した水性塗液として塗布
することも可能である。この有機溶剤としては、メチル
エチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、シクロヘキサノン、nーヘキサン、
トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、nープ
ロパンノール、イソプロパノール等を例示することがで
きる。これらは単独で、もしくは複数を組み合わせて用
いることができる。
【0051】本発明においては、前記したバインダー樹
脂(Y)及び帯電防止剤(Z)、好ましくはさらに界面
活性剤を含む水性塗液を用いて塗布層を塗設するが、こ
の水性塗液には塗付層表面の滑り性を良好なものとし、
フィルムの耐ブロッキング性を良好なものとするため、
接着性等の特性を損なわない範囲で滑剤を添加すること
ができ、また添加するのが好ましい。この滑剤としては、
例えばポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、尿素樹脂、ベンゾグナミン
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等の微粒子を挙
げることができる。これらの樹脂の微粒子は、塗布層に微
粒子で含まれるものであれば熱可塑性のものであっても
熱硬化性のものであってもよい。
【0052】さらに本発明の目的を損なわない範囲にお
いて、紫外線吸収剤、顔料、潤滑剤、ブロッキング防止
剤、メラミン、エポキシ、アジリジン等の架橋剤や他の
帯電防止剤等の他の添加剤を配合することができる。
【0053】本発明における水性塗液の固形分濃度は、
通常30wt%以下であり、更には0.5〜30wt%で
あることが好ましい。この割合が0.5wt%未満であ
ると、ポリエステルフィルムへの塗れ性が不足し、また3
0wt%を超えると塗布層の外観が悪化するので好まし
くない。
【0054】本発明においては上述の各成分を含む水性
塗液を積層ポリエステルフィルムの少なくとも片面に塗
布するが、該フィルムとしては結晶配向が完了する前の
積層フィルムが好ましい。この配向結晶が完了する前の
積層ポリエステルフィルムとしては、ポリエステルを溶
融、共押出し、急冷してそのままフィルム状となした未
延伸積層フィルム、未延伸積層フィルムを縦方向または
横方向の何れか一方に配向せしめた一軸延伸積層フィル
ム、縦方向及び横方向の2方向に低倍率延伸配向せしめ
たもの(最終的に縦方向及び横方向に再延伸せしめて配
向結晶化を完了せしめる前の二軸延伸積層フィルム)等
を例示することができる。
【0055】前記未延伸フィルムは、白色顔料として平
均粒径が0.1〜10μmの硫酸バリウム粒子を1〜2
5重量%、蛍光増白剤、その他滑剤を所定量含有し、光沢
度が40以上となるポリエステルと、再生ポリマーを1
〜50重量%含有するポリエステルとを別々に乾燥し、
別々の押出機から、溶融押出した後、溶融ポリマー流路管
内または押出口金ないにおいて層流状で接合積層させ、
押出口金から吐出させて作成することが好ましい。乾燥
は、ホッパードライヤー、真空乾燥機、バトルドライヤー、
オーブン等を用いると良い。メイン押出機にB層用ポリ
マーを、サブ押出機にA層用ポリマーを供給することで
未延伸積層フィルムを製造する際、サブ押出機を2軸ベ
ント式押出機とし、白色顔料その他を直接添加する方法
を用いることが好ましい。また、キャスティング時に、静
電密着法を適用し、さらに水等の液体塗布法等を併用す
ることもできる。かくして得られた未延伸積層フィルム
を延伸して延伸積層ポリエステルフィルムとする。
【0056】使用済磁気カードを再生ポリマーとする方
法としては、磁気層を剥離しフレーク化した後、乾燥し一
軸または二軸押出機にて溶融しペレット化する方法があ
る。また使用済PETボトルを再生ポリマーとする方法
としては、PETボトルを洗浄後、製品名の印刷されてい
るものを取り除いきフレーク化した後、乾燥し一軸また
は二軸押出機にて白色原料と同時に溶融混練しペレット
化する方法がある。その際乾燥することなくベント式の
二軸の押出機にてペレット化することができ、この方が
好ましい。
【0057】ポリエステルB層用ポリマーには、使用済
磁気カードや使用済PETボトルの再生ポリマーと共
に、自己リサイクルのリサイクルポリマー、同じ用途また
は他用途のインラインコート塗布フィルムの再生ポリマ
ー、またはその他のポリマーをブレンドしたポリエステ
ルを用いることが好ましい。
【0058】積層ポリエステルフィルムへの水性塗液の
塗布方法としては、公知の任意の塗工法が適用できる。
例えばロールコート法、グラビアコート法、マイクログ
ラビアコート法、リバースコート法、ロールブラッシュ
法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法
及びカーテンコート法等を単独または組み合わせて適用
すると良い。なお、水性塗液を用いる場合には、塗液の
安定性を助ける目的で若干量の有機溶剤を含ませても良
い。
【0059】塗布量は走行しているフィルム1m2あた
り0.5〜50g、さらには5〜30gが好ましい。最
終乾燥塗膜(塗布層)の厚さは0.02〜1μmであ
り、好ましくは0.05〜0.8μmである。塗膜の厚
さが0.02μm未満であると、帯電防止性が不十分と
なり、他方1μmを超えると、耐ブロッキング性が低下
するので好ましくない。塗布はフィルムの用途に応じて
片面のみに行うことも両面に行うこともできる。塗布
後、乾燥することにより、均一な塗膜となる。
【0060】本発明においては、積層ポリエステルフィ
ルムに水性塗液を塗布した後、乾燥、延伸処理を行う
が、この乾燥は90〜130℃で2〜20秒間行うのが
好ましい。この乾燥は延伸処理の予熱処理ないし延伸時
の加熱処理をかねることができる。積層ポリエステルフ
ィルムの延伸処理は、温度70〜140℃で縦方向に
2.5〜7倍、横方向に2.5〜7倍、面積倍率で8倍
以上、さらには9〜30倍延伸するのが好ましい。再延
伸する場合には、1.05〜3倍の倍率で延伸するのが
好ましい(但し、面積倍率は前記と同じ)。延伸後の熱
固定処理は最終延伸温度より高く融点以下の温度で1〜
30秒行うのが好ましい。例えばポリエチレンテレフタ
レートフィルムでは170〜240℃で2〜30秒熱固
定するのが好ましい。
【0061】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。本発明における評価は次に示す方法で行った。ま
た、例中の部は重量部を意味する。
【0062】1.光沢度 (株)村上色彩技術研究所光沢計GM−3D型を使用し、
JIS Z 8741−1962に準じて測定する。測光
角は60°とし、測定数はn=5とし、その平均値を光沢
度の値とする。
【0063】2.粒子の平均粒径 サンプルフィルムからその表層部をプラズマ低温廃化処
理法(例えばヤマト化学製PR−3型)で除去し、粒子を
露出させる。処理条件はポリエステルは灰化されるが粒
子はダメージを受けない条件を選択する。これをSEM
(走査型電子顕微鏡)で観察し、粒子の画像(粒子によって
できる光の濃淡)をイメージアナライザーに結び付け、測
定箇所を変えて粒子数1000個以上で次の数値処理を
行い、それによって求めた数平均粒径dを平均粒径とす
る。
【0064】
【数1】d=ΣdI/n ここで、dIは粒子の円相当径(μm)、nは個数である。
【0065】3.表面固有抵抗(帯電防止性) サンプルフィルムの表面固有抵抗を、タケダ理研社製・
固有抵抗測定器を使用し、測定温度23℃、測定湿度60
%の条件で、印加電圧500Vで1分後の表面固有抵抗
値(Ω/□)を測定する。尚、表面固有抵抗値は3×10
12[Ω/□]以下が好ましく、3×1011以下が更に好
ましい。
【0066】4.耐ブロッキング性 50mm幅に切断したサンプルフィルムの塗布層(塗
膜)面と非塗布面とを重ねあわせ.50kg/cm2の荷
重下、60℃×80%RHにて17時間処理した後、塗布
層面と非塗布層面との剥離力を測定し、耐ブロッキング
性を下記の通り評価する。 ランクA: 剥離力≦10g(耐ブロッキング性良好) ランクB: 10g<剥離力≦30g(耐ブロッキング性やや不良) ランクC: 30g<剥離力 (耐ブロッキング性不良)
【0067】5.背面転写性 サンプルフィルムの塗布層面と非塗布面とを重ねて6k
g/cm2の荷重を加え、50℃×70%RHの条件で1
7時間処理した後、非塗布面の水接触角(θ:背面転写
性の代用特性)を測定し、下記の基準により評価する。 ランクA: θ≧55°(背面転写性良好) ランクB: 55°>θ≧48°(背面転写性やや良好) ランクC: 48°>θ (背面転写性不良) 水接触角は上記サンプルフィルムを、積層物水性液非塗
布面を上にして接触角測定装置(エルマ社製)にセット
し、温度23℃の条件にて水滴を落下させてから1分後
の接触角を読み取ることにより測定する。尚、背面転写性
が全く無いフィルムの水接触角は60〜72°であり、
背面転写性良好なフィルムの水接触角は55°以上であ
り、背面転写性が著しい(背面転写性不良)フィルムの
水接触角は48°未満である。
【0068】6.耐削れ性 20mm幅に切断したフィルムサンプルを用い、フィル
ムの塗布層(塗膜)面を直径10mmの円柱状ステンレ
ス製固定バーにあてて200gの荷重を加えた状態で8
0m走行させた後、バーに付着した塗膜の白粉を観察し、
耐削れ性を下記の通り評価する。 ランクA:バーに白粉の付着が無い(耐削れ性良好) ランクB:バーに白粉がやや付着する(耐削れ性やや不
良) ランクC:バーに白粉が多量に付着する(耐削れ性不
良)
【0069】7.再生フィルムの着色度(回収性) 塗膜を設けないフィルムを粉砕し、押出機にて約300
℃で溶融しチップ化し、次いで、得られたチップを用い
て溶融製膜し、ブランクフィルムを作成する。このフィル
ムの着色度をブランクとする。一方、塗膜を設けたサンプ
ルフィルムを粉砕し、押出機にて約300℃で溶融しチ
ップ化し、次いで、得られたチップを用いて溶融製膜し、
再生フィルムを作成する。このフィルムの着色度を下記
の基準により評価する。 ランクA:着色度がブランクフィルム並み ランクB:フィルムがやや着色している ランクC:フィルムの着色度が大で実用性に欠ける
【0070】8.UVインキの接着性 サンプルフィルムの非塗膜面に厚さ250μmのポリエ
ステルフィルムを接着剤で貼り付ける。塗膜面の上に紫
外線硬化型印刷インキ(東洋インキ製フラッシュドライ
FDO紅APN)をRIテスター(明製作所製)により
印刷した後、中圧水銀灯(80W/cm、一灯式;日本
電池製)UVキュア装置でキュアリングを行い、厚み
3.0μmのUVインキ層を形成する。このUVインキ
層上にセロテープ(18mm幅;ニチバン製)を15c
mの長さに貼り、この上を2Kgの手動式荷重ロールで
一定の荷重を与え、フィルムを固定してセロハンテープ
の一端を90゜方向に剥離することにより剥離接着力を
評価する。接着性は次の基準で評価する。 ランクA:インキ層が全く剥離しない(インキ接着性良
好) ランクB:塗膜とインキ層間が部分的に凝集破壊状に剥
離する(インキ接着性やや良好) ランクC:塗膜とインキ層間が層状に剥離する(インキ
接着性不良)
【0071】9.磁性塗料の接着力 サンプルフィルムの塗布層面に、評価塗料をマイヤーバ
ーで乾燥後の厚さが約4μmになるように塗布し、10
0℃で3分間乾燥する。その後60℃で24時間エージ
ングし、次いでスコッチテープNo.600(3M社
製)巾12.7mm、長さ15cmを気泡が入らないよ
うに粘着し、この上をJISC2701(1975)記載
の手動式荷重ロールでならして密着させ、テープ巾に切
り出す。これの180°剥離した時の強度を測定する。 (評価用塗料)固形分換算で、 ウレタン樹脂 ニッポラン2304(日本ポリウレタン製) 25部 塩ビ・酢ビ樹脂 エスレックA (積水化学製) 50部 分散剤 レシオンP (理研ビタミン製) 1部 磁性剤 CTXー860 (戸田化学製) 500部 をメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混合
溶剤に溶解して40%液とし、サンドグラインダーで2
時間分散する。その後、架橋剤のコロネートL 25部(固
形分換算)を添加し、よく攪袢して磁性塗料を得る。
【0072】[実施例1] (ポリエステルaの製造)ジメチルテレフタレート100
部とエチレングリコール(以下、EGと略す)70部を酢
酸マンガン4水和物0.035部を触媒として常法に従
ってエステル交換反応をさせた後、リン酸トリメチル
0.03部を添加した。その後三酸化アンチモン0.0
3部を添加し、引続き高温高真空下で常法通り重縮合反
応を行い、極限粘度数(オルトクロロフェノール、35
℃)0.65dl/gのポリエチレンテレフタレート
(PET)を得た。
【0073】(ポリエステルb、c、dの製造)ポリエス
テルaを乾燥し、ベント式2軸押出機にて平均粒径0.
7μmの硫酸バリウムを40重量%となるように混練
し、チップ化しポリエステルbとした。また、硫酸バリウ
ムの平均粒径を2.5μmに変え、40重量%になるよ
うに混練してチップ化したものをポリエステルcとし
た。さらに、ステアリン酸バリウムを3重量%となるよう
に混練してチップ化したものをポリエステルdとした。
【0074】(再生ポリマーeの製造)後述の実施例1
の積層フィルムの耳部を乾燥粉体化して押出しチップ化
したものを再生ポリマーeとした。
【0075】(再生ポリマーfの製造)パチンコ店等で
回収した磁気カードを水洗いした後、磁性層のみ剥離し、
フレーク化後、溶融押出し、チップ化したものを再生ポリ
マーfとした。
【0076】(再生ポリマーgの製造)市場より回収し
たPETボトルを洗浄し、表示部分を剥離し、フレーク化
後、平均粒径0.3μmの酸化チタン(アナターゼ型チ
タン)を40重量%となるよう混練してチップ化したも
のを再生ポリマーgとした。
【0077】(積層ポリエステルフィルムの製造)ポリ
エステルb:ポリエステルd:ポリエステルa=50:
0.5:49.5(重量比)となるようブレンドし、ブ
レンドIとした。また、ポリエステルe:ポリエステル
f:ポリエステルg:ポリエステルa=20:10:1
0:60(重量比)となるようにブレンドし、ブレンドI
Iとした。
【0078】上記で得たブレンドIとブレンドIIを別々
のバンカーに貯蔵した後、乾燥してブレンドIをサブの
押出機ヘ、ブレンドIIをメインの押出機に送り込んだ。
サブ押出機のポリマーをフィルムの表裏2層に分岐した
後、ギヤポンプ、フィルターを介して、メイン押出機から
のポリマーとフィードブロックで合流させ、ダイを通し
て冷却ドラム上にキャストし、縦方向に3.6倍延伸し
た。この延伸フィルムの片面に、塗液としてテレフタル
酸(23mol%)−イソフタル酸(1mol%)−
2,6−ナフタレンジカルボン酸(66mol%)−
4,4´−ジフェニルジカルボン酸(10mol%)−
エチレングリコール(80mol%)−1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール(5mol%)ー下記構造式で示
されるビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物
(15mol%)からつくられた共重合ポリエステル樹
脂C−1(Tg=80℃、平均分子量=21,500)
75wt%、下記式(I−2)で示される高分子帯電防
止剤20wt%,ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル5wt%からなる組成の10wt%水性液を4g
/m2(wet)の量でマイクログラビアコート法にて
フィルムの両面に塗布した。乾燥後、横方向に3.6倍
延伸し、230℃で熱処理して厚さ100μmの易接着
性積層二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィ
ルムの塗布層の特性を表1にまとめて示す。
【0079】
【化7】
【0080】
【化8】
【0081】[実施例2]実施例1において、ブレンドI
Iをポリエステルb:ポリエステルd:ポリエステルa
=25:0.5:74.5とする以外は実施例1と同様
にして易接着性積層二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの処理面の特性を表1にまとめて示
す。
【0082】[実施例3]実施例1において、ブレンド
Iをポリエステルe:ポリエステルf:ポリエステル
g:ポリエステルa=20:10:20:50とする以
外は実施例1と同様にして易接着性積層二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の特性を
表1にまとめて示す。
【0083】[実施例4]実施例1において、ブレンド
Iをポリエステルc:ポリエステルd:ポリエステルa
=50:0.5:49.5とする以外は実施例1と同様
にして易接着性積層二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの処理面の特性を表1にまとめて示
す。
【0084】[実施例5]メタクリル酸メチル(25mol
%)、アクリル酸エチル(60mol%)、アクリロニトリル(10m
ol%)及びN−メチロールメタクリルアミド(5mol%)から
作成されたアクリル共重合体Dー1(数平均分子量:2
78000)を、実施例1で用いたC−1をD−1に変
更する以外は実施例1と全く同様にして易接着性積層二
軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの処
理面の特性を表1にまとめて示す。
【0085】[実施例6]実施例1で用いた塗液をC−
1 33wt%、D−1 32wt%、前記式(I-2)
で示される高分子帯電防止剤を30wt%及びポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル5wt%からなる組
成液に変更する以外は実施例1と全く同様にして易接着
性積層二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィ
ルムの処理面の特性を表1にまとめて示す。
【0086】[実施例7]実施例3で用いた高分子帯電
防止剤の[Y-]をC25SO3 -に変更(Iー3)する以
外は実施例3と全く同様にして易接着性積層二軸延伸ポ
リエステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の特
性を表1にまとめて示す。
【0087】[実施例8]塗液をC−1 44wt%、
D−1 44wt%、前記式(I-2)で示される高分子
帯電防止剤7wt%及びポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル5wt%からなる組成液に変更する以外は
実施例1と全く同様にして易接着性積層二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の特性を
表1にまとめて示す。
【0088】[実施例9]塗液をC−1 23wt%,
D−1 24wt%,前記式(I-2)で示される高分子
帯電防止剤48wt%,及びポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル5wt%からなる組成液に変更する以
外は実施例1と全く同様にして易接着性積層二軸延伸ポ
リエステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の特
性を表1にまとめて示す。
【0089】[実施例10]実施例3のポリエチレンテ
レフタレート(PET)をポリエチレンナフタレート(P
EN)に変えた以外は同様にして易接着性積層二軸延伸
ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の
特性を表1にまとめて示す。
【0090】[比較例1]実施例1において、ブレンド
Iをポリエステルb:ポリエステルd:ポリエステルa
=2.25:0.5:97.25とする以外は実施例1
と同様にして易接着性積層二軸延伸ポリエステルフィル
ムを得た。このフィルムの処理面の特性を表1にまとめ
て示す。
【0091】[比較例2]実施例1において、ブレンド
Iをポリエステルb:ポリエステルd:ポリエステルa
=40:1:59とする以外は実施例1と同様にして易
接着性積層二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。この
フィルムの処理面の特性を表1にまとめて示す。
【0092】[比較例3]実施例1で用いた塗液をC−
1 92wt%、前記式(I-2)で示される高分子帯電
防止剤3wt%及びポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル5wt%からなる組成液に変更する以外は実施
例1と全く同様にして易接着性積層二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを得た。このフィルムの処理面の特性を表1
にまとめて示す。
【0093】[比較例4]実施例1で用いた塗液をC−
1を70wt%、帯電防止剤をポリスチレンスルホン酸
ナトリウム25wt%及びポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル5wt%からなる組成液に変更する以外
は実施例1と全く同様にして易接着性積層二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の特性
を表1にまとめて示す。
【0094】[比較例5]実施例1で用いた塗液をC−
1 70wt%、帯電防止剤をドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム25wt%及びポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル5wt%からなる組成液に変更する
以外は実施例1と全く同様にして易接着性積層二軸延伸
ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の
特性を表1にまとめて示す。
【0095】[比較例6]実施例1において、塗液をコ
ーテイングをせずに得た積層二軸延伸ポリエステルフィ
ルムの特性を表1にまとめて示す。
【0096】
【表1】
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、従来のものに比べて、
多量に排出される磁気カードやPETボトルを再利用す
ることにより、コストダウンになるとともに、環境にやさ
しいフィルムとしても価値は高い。またポリエステルの
欠点である帯電防止性に優れ、しかも耐ブロッキング
性、背面転写性、耐削れ性、回収性に優れた、受像紙、磁気
カード用等フィルムに有用な易接着性積層ポリエステル
フィルムを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67/02 C08L 67/02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色顔料として平均粒径が10〜0.1
    μmの硫酸バリウム粒子を1〜25重量%を含有しかつ
    光沢度が40以上であるポリエステル層(A層)を少なく
    とも一つの最外層とし、再生ポリマーを1〜50重量%
    含有するポリエステル層(B層)を少なくとも一層有する
    共押出積層二軸延伸ポリエステルフィルムにおいて、A
    層および/またはB層の表面に、下記式(I)で示される構
    造の繰り返し単位を主成分とする帯電防止剤(Z)と、ポ
    リエステル樹脂、アクリル樹脂、アクリル変性ポリエステ
    ル及びポリウレタン樹脂からなる群から選ばれた少なく
    とも1種のバインダー樹脂(Y)を含む水性塗液を塗布
    し、乾燥、延伸して作られた塗布層を有する易接着性積層
    ポリエステルフィルム。 【化1】 (ただし、式中のR1、R2はそれぞれH又はCH3、R3
    炭素数が4〜10のアルキレン基、R4、R5はそれぞれ
    炭素数が1〜5の飽和炭化水素基、R6は炭素数が2〜5
    のアルキレン基、mは1〜20の数、nは1〜40の数、
    -はハロゲンイオン、モノもしくはポリハロゲン化アル
    キルイオン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、
    アルキルサルフェートイオン、スルホネートイオン又は
    アルキルスルホネートイオンを示す。)
  2. 【請求項2】 水性塗液が(1)共重合ポリエステル樹
    脂及びアクリル系共重合体から選ばれる少なくとも1種
    のバインダー樹脂(Y)40〜85重量%、(2)帯電
    防止剤(Z)5〜50重量%及び(3)界面活性剤5〜
    15重量%からなる組成を含む水性塗液である請求項1
    に記載の易接着性積層ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 水性塗液が(1)共重合ポリエステル樹
    脂及びアクリル系共重合体から選ばれる少なくとも1種
    のバインダー樹脂(Y)50〜80重量%、(2)帯電
    防止剤(Z)10〜40重量%及び(3)界面活性剤5
    〜10重量wt%からなる組成を含む水性塗液である請
    求項2に記載の易接着性積層ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステルフィルムがポリエチレンテ
    レフタレートフィルムまたはポリエチレン−2,6−ナ
    フタレートフィルムである請求項1に記載の易接着性積
    層ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1又は4に記載の易接着性積層ポ
    リエステルフィルムの表面に受像層を設けた受像紙用ポ
    リエステルフィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1又は3に記載のポリエステルフ
    ィルムの塗布層の少なくとも一部の上に磁気記録層及び
    /または印刷インキ層を設けた磁気カード用積層ポリエ
    ステルフィルム。
JP20303297A 1997-07-29 1997-07-29 易接着性積層ポリエステルフィルム Pending JPH1142751A (ja)

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