JP2001301099A - Icキャリア用制電性フィルムならびにそれからなるicキャリアカバーテープおよびicキャリアケース - Google Patents

Icキャリア用制電性フィルムならびにそれからなるicキャリアカバーテープおよびicキャリアケース

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JP2001301099A
JP2001301099A JP2001039618A JP2001039618A JP2001301099A JP 2001301099 A JP2001301099 A JP 2001301099A JP 2001039618 A JP2001039618 A JP 2001039618A JP 2001039618 A JP2001039618 A JP 2001039618A JP 2001301099 A JP2001301099 A JP 2001301099A
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antistatic
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Satoshi Kitazawa
諭 北澤
Masayuki Fukuda
雅之 福田
Shinji Yano
真司 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制電性塗膜中の樹脂が熱劣化することなく高
度の寸法安定性を具備する、制電性塗膜が塗設されたI
Cキャリア用制電性フィルムならびにそれを用いたIC
キャリアカバーテープおよびICキャリアケースの提
供。 【解決手段】 ポリエステルまたはアクリルの共重合樹
脂を主成分とするバインダー樹脂40〜85重量%、特
定の繰り返し単位を主成分とする帯電防止剤5〜50重
量%および特定の付加重合性オキサゾリンを付加重合さ
せた重合体を、該重合体中の付加重合性オキサゾリン残
基の重量で1〜20重量%含有する制電性組成物を、ポ
リエステルフィルムの少なくとも片面に塗接し、熱固定
処理を施して得られた制電性フィルムであって、150
℃30分間での熱収縮率が高々1%であるICキャリア
用制電性フィルム、ならびに、その少なくとも片面にカ
ーボン層を形成したICキャリアカバーテープおよびI
Cキャリアケース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICキャリア用制電
性フィルムに関し、更に詳しくは、帯電防止性、背面転
写性、耐削れ性および耐ブロッキング性に優れ、しか
も、寸法安定性をも兼備したICキャリアカバーテープ
やICキャリアケースに好適な、制電性組成物が塗接さ
れたポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】電話、乗物または買物用などの磁気方式
プリペードカードの偽造や変造といった社会問題に対し
て、セキュリティー機能に優れるICモジュール搭載の
カードが近年使用されるようになるなど、ICモジュー
ルの使用量が急激に増加しつつある。このICモジュー
ルは、静電気の影響を受け易いことから、運搬などの際
は、従来金属テープをベースとしたICキャリア内に固
定されていたが、前述のICモジュールの使用量増大に
伴って、ICキャリアの簡素化、すなわち非金属化が望
まれていた。そのため、特にリード線の無いチップタイ
プのICモジュール(ICチップ)の搬送に関しては、
紙やプラスチックなどのテープをベースとするICキャ
リアが用いられつつある。具体的なプラスチックのテー
プをベースとするICキャリアとしては、ICチップが
挿入される窪みを一定間隔で有するICキャリアケース
と、該ケースに挿入されたICチップが外に飛び出さな
いよう該キャリアケースに貼り合わされるICキャリア
カバーテープとからなるICキャリアが用いられてい
る。そして、ベースとなるプラスチックのテープとして
は、耐水性、耐薬品性、機械的強度、寸法安定性、電気
特性に優れたポリエステルフィルム、特にポリエチレン
テレフタレートフィルムが使用、または、ポリエチレン
ナフタレートフィルムが検討されている。
【0003】ところで、ポリエステルフィルムは帯電し
易く、このキャリア方式ではカバーテープをキャリアケ
ースから剥がす際に数万ボルトの静電気を発生すること
があり、この静電気がICモジュールに悪影響を与える
問題があった。そこで、一般的には、ICキャリアケー
スおよびICキャリアカバーテープの表面に導電性のカ
ーボン層を形成して、剥離時の静電気の発生を抑制す
る。但し、この場合でも、ポリエステルフィルム自体の
帯電性改良が、カーボン層形成前のフィルム表面へのゴ
ミやほこりの付着による品質トラブルや、ポリエステル
フィルムの加工工程で有機溶剤を用いる場合に帯電した
フィルムからの放電による引火を防ぐために要求されて
いた。
【0004】このようなポリエステルフィルムの帯電に
よる問題の対策として、ポリエステルフィルムに有機ス
ルホン酸塩基等のアニオン性化合物、金属粉、カーボン
粉等を練り込む方法や、ポリエステルフィルムの表面に
金属化合物を蒸着する方法等が提案され、実用化されて
いるが、これらの方法では加工コストが高いといった問
題があった。また、フィルム表面に帯電防止剤を含有す
る制電性塗膜を形成する方法も種々提案および実用化さ
れている。この塗膜に含有させる帯電防止剤としては、
大きく分けて低分子型のものと高分子型のものとが知ら
れており、それぞれ長短を有し、用途に応じて使い分け
られている。
【0005】例えば、低分子型の帯電防止剤としては、
スルホン酸塩基を有する長鎖アルキル化合物(特開平4
−28728号)等のような界面活性剤型のアニオン系
帯電防止剤が知られているが、これらは帯電防止剤の一
部が塗膜中を移動して界面に集積しフィルムの反対面等
に移行する問題や、帯電防止性(制電性)が経時的に低
下するという問題があった。また、高分子型の帯電防止
剤としては、主鎖にイオン化された窒素元素を有するポ
リマー(特開平3−255139号、特開平4−288
127号、特開平6−320390号)や、スルホン酸
塩基変性ポリスチレン(特開平5−320394号)等
が知られているが、これらは良好な制電性を得るために
多量の帯電防止剤の配合や膜厚の厚い制電性塗膜の形成
が必要であるなど生産性の問題や塗膜が削れ易い問題な
どがあった。しかも、耐熱性の高いポリスチレン系の制
電剤ではあまり問題にならないが、それ以外の制電剤を
用いた場合には、さらに、製品にならなかった屑フィル
ム(例えば、製造工程で切断除去したフィルム端部等)
を回収して再生使用すると、溶融製膜の際に制電剤が熱
劣化して著しく着色(回収性が劣る)する問題やフィル
ム同士が剥離し難い(ブロッキングする)問題もあっ
た。
【0006】そこで、本発明者らは既に特開平10−3
09790号公報で、このような制電性塗膜が形成され
たフィルムの問題を解消するために、制電性塗膜に含有
させる帯電防止剤として、特定の構造を有する帯電防止
剤を提案している。該帯電防止剤を用いた制電性ポリエ
ステルフィルムは、上述の制電性塗膜が形成されたフィ
ルムの欠点がなく、帯電防止性、耐ブロッキング性、背
面転写防止性、耐削れ性および回収性に優れたものであ
った。
【0007】しかしながら、本発明者らが上述の制電性
ポリエステルフィルムを用いて、ICキャリアを構成す
るICキャリアカバーテープとICキャリアケースとを
それぞれ作製したところ、ICモジュールを電子製品に
自動装填する際に、新たな問題があることを見出した。
すなわち、ICモジュールをICキャリアから抜き取り
電子製品へ装填するのは、自動制御された機械によって
行なわれるが、この際に、制電性ポリエステルフィルム
の熱収縮などの熱変形による微小なソリや寸法変化が、
前述の機械に誤作動を惹起したのである。そして、本発
明者らが、この問題について検討したところ、150℃
で30分間保持したときの熱収縮率が高々1%のとき、
上記の問題が解消できることも見出した。
【0008】ポリエステルフィルムの熱収縮を下げる手
段としては、例えば、2軸延伸後に熱固定を行ったり、
ポリエステルのTg以上の温度で熱処理して、該フィル
ムの密度を1.390g/m2以上とすることが既に知
られている。しかしながら、本発明者らが検討した結
果、単に熱固定や熱処理を制電性ポリエステルまたはそ
のベースとなるポリエステルフィルムに用いたのでは、
十分な耐熱寸法安定性を付与しようとすると、高温で長
時間熱処理する必要があり、その際に制電性塗膜内の樹
脂が熱劣化してしまうという問題があった。そのため、
ICキャリア用制電性フィルムとして、高度の寸法安定
性を有するものは未だ提供されていないのが現状であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、帯電防止性、背面転写
性、耐削れ性、耐ブロッキング性および回収性に優れ、
しかも、制電性塗膜を構成する樹脂が熱劣化されること
なく高度の寸法安定性具備する、制電性塗膜が塗設され
たICキャリア用制電性フィルムを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意研究し
た結果、制電性塗膜に付加重合性オキサゾリン残基を含
有させるとき、比較的温和な条件の熱処理でも、150
℃30分間での熱収縮率が高々1%という高度の寸法安
定性が発現することを見出し、本発明に到達した。
【0011】かくして本発明によれば、制電性組成物
が、以下の(イ)〜(ハ) (イ)共重合ポリエステル樹脂または共重合アクリル樹
脂を主成分とするバインダー樹脂を40〜85重量%を
含有すること; (ロ)一般式(I)
【0012】
【化3】
【0013】(式(I)中のR1、R2はそれぞれH又は
CH3、R3、R6はそれぞれ炭素数2〜10のアルキレ
ン基、R4、R5はそれぞれ炭素数が1〜5の飽和炭化水
素基、m、nはそれぞれ1〜40の数、Y-はハロゲン
化物イオン、モノもしくはポリハロゲン化アルキルイオ
ン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、アルキ
ルサルフェートイオン、スルホネートイオン又はアルキ
ルスルホネートイオンを示す。)で表される繰り返し単
位を主成分とする帯電防止剤を5〜50重量%含有する
こと;および (ハ)一般式(II)
【0014】
【化4】
【0015】(式(II)中の、R7、R8、R9および
10は、それぞれ、水素、ハロゲン、アルキル基、アラ
ルキル基、フェニル基および置換フェニル基から選ばれ
る置換基、並びに、R11は非環状の付加重合性不飽和結
合基を示す。)で示される付加重合性オキサゾリンを付
加重合させた重合体を、該重合体中の付加重合性オキサ
ゾリン残基の重量で、1〜20重量%含有することを同
時に具備し、該制電性組成物を、ポリエステルフィルム
の少なくとも片面に塗接し、熱固定処理を施すことによ
って得られた制電性フィルムであって、150℃30分
間での熱収縮率が高々1%であることを特徴とするIC
キャリア用制電性フィルムが提供される。
【0016】また、本発明によれば、厚みが15〜50
μmの範囲にある上記のICキャリア用制電性フィルム
と、該フィルムの制電性塗膜層の上の少なくとも一部に
塗接された厚みが1〜15μmのカーボン層とからなる
ことを特徴とするICキャリアカバーテープ、および、
厚みが75〜250μmの範囲にある上記のICキャリ
ア用制電性フィルムと、該フィルムの制電性塗膜層の上
の少なくとも一部に塗接された厚みが1〜15μmのカ
ーボン層とからなり、且つ、一定間隔で窪みが設けられ
ていることを特徴とするICキャリアケースも提供され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のICキャリア用制
電性フィルムを、詳細に説明する。 [ポリエステルフィルム]本発明において、ポリエステ
ルとは、ジカルボン酸成分とグリコール成分とからつく
られる線状飽和ポリエステルである。このジカルボン酸
成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、
4,4−ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、ドデカンジカルボン酸などを例示でき、特にフィ
ルムの機械的性質の点から、テレフタル酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸が好ましい。また、このグリコー
ル成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−へキサンジオール、シクロヘキサンジメタ
ノール、ポリエチレングリコールなどを例示でき、特に
フィルムの剛直性の点から、エチレングリコールが好ま
しい。
【0018】具体的なポリエステルとしては、機械的特
性(例えば高ヤング率)および熱的特性(例えば耐熱寸
法安定性)に優れたフィルムが得られることから、ポリ
エチレンテレフタレートあるいはポリエチレン−2,6
−ナフタレートが好ましく例示できる。なお、上記ポリ
エステルは、第三成分として、他のジカルボン酸成分あ
るいはグリコール成分を共重合したコポリエステルでも
よく、また、得られるポリエステルが実質的に線状とな
る範囲(例えば、全ジカルボン酸成分または全ジオール
成分を基準として5mol%以下)で三官能以上の多価
カルボン酸成分あるいはポリオール成分を少量共重合し
たポリエステルであっても良い。
【0019】かかるポリエステルは常法により製造で
き、特に、ポリエステルの固有粘度が0.45以上であ
るとフィルムの剛性が大きいなど機械的特性が優れるの
で好ましい。また、上記ポリエステルは、フィルムの滑
り性を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が
0.01〜2.0μm程度の有機や無機の微粒子を、例
えば0.01〜5重量%の配合割合で含有することが好
ましい。かかる微粒子の具体例として、酸化珪素、酸化
アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カ
オリン、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム等のような
無機微粒子、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹
脂、架橋アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のよ
うな耐熱性ポリマーからなる有機微粒子等を好ましく挙
げることができる。なお、前記微粒子以外にも着色剤、
公知の帯電防止剤、有機滑剤(滑り剤)、触媒、安定
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレンコポリマ
ー、オレフィン系アイオノマーのような他の樹脂等を必
要に応じて含有しても良い。
【0020】[バインダー樹脂]本発明において、バイ
ンダー樹脂は、共重合ポリエステル樹脂および共重合ア
クリル樹脂から選ばれる少なくとも1種のバインダー樹
脂である。
【0021】まず、共重合ポリエステル樹脂について、
以下に詳述する。
【0022】共重合ポリエステル樹脂を構成する酸成分
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、フェニル
インダンジカルボン酸およびダイマー酸などを例示で
き、これらは二種以上併用しても良い。更に、これら成
分とともにマレイン酸、フマル酸およびイタコン酸など
の不飽和多塩基酸ならびにp−ヒドロキシ安息香酸およ
びp−(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸などのヒド
ロキシカルボン酸も少量なら用いてもよい。不飽和多塩
基酸成分やヒドロキシカルボン酸成分の割合は、共重合
ポリエステル樹脂の重量を基準として、高々10重合
%、好ましくは5重合%以下である。
【0023】また、共重合ポリエステル樹脂を構成する
ポリオール成分としては、エチレングリコール、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
キシリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオ
キシ)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシ)グリ
コール、更に以下の一般式で示されるビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物やプロピレンオキサイド付
加物
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】(上記2つの一般式中の、lおよびkはl
+kが2〜10の範囲になる正の整数を、PHはフェニ
レン基をそれぞれ示す。) 等を例示することができ、これらは二種以上を用いても
よい。かかるポリオール成分の中でも、エチレングリコ
ールやビスフェノールAなどのエチレンオキサイド付加
物やプロピレンオキサイド付加物、1,4−ブタンジオ
ールおよびエチレングリコールが好ましく、特にエチレ
ングリコールが好ましい。
【0027】このような共重合ポリエステル樹脂は、制
電性組成物が水性塗液の状態で塗布される場合、溶媒と
なる水への溶解を容易にするため、スルホン酸塩基を有
する化合物やカルボン酸塩基を有する化合物を若干量共
重合させておくことが好ましい。スルホン酸塩基を有す
る化合物としては、例えば、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、5−アンモニウムスルホイソフタル酸、4−
ナトリウムスルホイソフタル酸、4−メチルアンモニウ
ムスルホイソフタル酸、2−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、4−カリウム
スルホイソフタル酸、2−カリウムスルホイソフタル
酸、ナトリウムスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ
金属塩系またはスルホン酸アミン塩系化合物などが好ま
しく挙げられる。また、カルボン酸塩基を有する化合物
としては、例えば、無水トリメリット酸、トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメシン
酸、シクロブタンテトラカルボン酸、ジメチロールプロ
ピオン酸またはこれらのモノアルカリ金属塩などが好ま
しく挙げられる。なお、遊離カルボキシル基は共重合後
にアルカリ金属化合物やアミン化合物を作用させてカル
ボン酸塩基とする。
【0028】ところで、このような共重合ポリエステル
樹脂は、該樹脂重量を基準として、高々10重量%を、
ポリウレタン、シリコーン、エポキシあるいはフェノー
ル樹脂などで変性したブロック重合体またはグラフト重
合体としてもよい。該変性された共重合ポリエステル樹
脂は、従来公知の方法によって製造できる。例えば、
2,6−ナフタレンジカルボン酸またはそのエステル形
成性誘導体(特にジメチルエステル)、イソフタル酸ま
たはそのエステル形成性誘導体(特にジメチルエステ
ル)及び無水トリメリット酸をエチレングリコール及び
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物と反応
せしめてモノマーもしくはオリゴマーを形成し、その後
真空下で重縮合反応せしめることによって所定の固有粘
度(o−クロロフェノールを用いて35℃で測定した固
有粘度が0.2〜0.8が好ましい。)の共重合ポリエ
ステルとし、さらに遊離のカルボキシ基をアルカリ化合
物またはアミン化合物と反応させて塩とする方法で製造
することができる。その際、反応を促進する触媒、例え
ばエステル化もしくはエステル交換触媒、重縮合触媒等
を用いることが好ましく、勿論、安定剤などの添加剤添
加しても良い。
【0029】次に、共重合アクリル樹脂について、以下
に詳述する。
【0030】共重合アクリル樹脂の構成成分としては、
アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ソーダ、アクリル酸アンモ
ニウム、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸ソーダ、メタクリル酸ア
ンモニウム、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グ
リシジルメタクリレート、アクリルメタクリレート、ビ
ニルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリ
ウム、スチレンスルホン酸ナトリウム、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド,N−メチロールメタクリルアミ
ド等を例示できる。なお、該共重合アクリル樹脂は、そ
の重量を基準として、高々10重量%ならば、スチレ
ン、酢酸ビニル、アクリルニトリル、メタクリルニトリ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ジビニルベンゼンな
どの他の不飽和単量体に置換したものでも良い。また前
記アクリル系共重合体は、その重量を基準として、高々
10重量%ならば、ポリウレタン、シリコーン、エポキ
シあるいはフェノール樹脂などで変性したブロック重合
体またはグラフト重合体としてもよい。
【0031】[帯電防止剤]本発明における帯電防止剤
は、前記一般式(I)で示される構造の繰り返し単位を
主成分とする化合物であり、その中でも、前記一般式
(I)中のY-がR12SO3 -で示されるアルキルスルホ
ネートイオン(ただし、R12は炭素数が1〜5の飽和炭
化水素基)、−(OR3)m−のR3がエチレン基、mが
1〜20の数、−(R6O)n−のR6がエチレン基およ
びnが1〜40の数であるものは、塗膜とポリエステル
フィルムとの接着性および塗膜の耐熱性が良好で、しか
も、制電性にも優れるので好ましい。また、前記一般式
(I)中のY-が、CH3SO3 -、C25SO3 -、または
37SO3−、−(OR3)m−が−(OC24)m
−、およびmが1〜5であるもの、または、−(R
6O)n−が−(C24O)n−およびnが1〜10で
ある帯電防止剤も好ましく例示できる。
【0032】帯電防止剤の製造方法としては、例えば、
アクリル酸エステルモノマーを乳化重合により、重量平
均分子量2000〜100000のポリアクリル酸エス
テルとし、次いで、N,N−ジアルキルアミノアルキル
アミン(例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミ
ン、N,N−ジエチルアミノプロピルアミン等)と反応
させてアミド化し、最後に4級ヒドロキシアルキル化反
応を行わせて4級カチオン対を導入すればよい。
【0033】帯電防止剤の平均分子量(数平均分子量)
は特に限定されないが、3000〜300000、更に
5000〜100000であることが好ましい。平均分
子量が3000未満であると、帯電防止剤の背面への転
写が進行し易くなり、他方、平均分子量が300000
を超えると、水性塗液として塗布する場合、水性塗液の
粘度が過度に高くなり易く、フィルムへの均一な塗布が
困難になり易い。
【0034】[付加重合性オキサゾリン残基]本発明に
おける制電性組成物には、被膜とした際にポリエステル
フィルムとの接着を強固なものとし、耐熱性を良好なも
のにするため、前記一般式(II)で示される付加重合
性オキサゾリンを付加重合させた重合体を、該重合体中
の付加重合性オキサゾリン残基の重量で、1〜20重量
%含有させることが必要である。具体的な付加重合性オ
キサゾリンとしては、2−ビニル−2−オキサゾリン、
2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニ
ル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニ
ル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチ
ル−2−オキサゾリンおよび2−イソプロペニル−5−
メチル−2−オキサゾリンを挙げることができ、これら
の1種または2種以上の混合物を使用することができ
る。これらの中、2−イソプロペニル−2−オキサゾリ
ンが工業的に入手しやすく好適である。
【0035】付加重合性オキサゾリンを付加重合させた
重合体の数平均分子量は、1000〜25000、特に
3000〜20000の範囲にあることが好ましい。こ
のような付加重合性オキサゾリンを付加重合させた重合
体としては、特公昭63−48884号公報、特開平2
−60941号公報、特開平2−99537号公報など
に記載されたものが、好適に使用できる。
【0036】ところで、上記付加重合性オキサゾリンを
付加重合させた重合体は、付加重合性オキサゾリンと共
重合可能な他モノマーと共重合したものであっても良
い。共重合可能な他のモノマーとしては、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタク
リル酸ブチルなどのアクリル酸エステル類、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸
類、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽
和ニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリ
ルアミドなどの不飽和アミド類、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニルなどのビニルエステル類、メチルビニルエー
テル、エチルビニルエーテルなどのビニルエーテル類、
エチレン、プロピレンなどのα−オレフィン類、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルなどの含ハロゲン
−α,β−不飽和モノマー類、スチレン、α−メチルス
チレンなどのα,β−不飽和芳香族モノマー類などを挙
げることができ、これらの1種または2種以上の混合物
を使用することができる。
【0037】上記の付加重合性オキサゾリンを付加重合
させた重合体は、従来公知の重合法によって重合するこ
とができ、例えば、乳化重合法(重合触媒、水、界面活
性剤およびモノマーを一括混合して重合する方法)、モ
ノマー滴下法、多段重合法、プレエマルジョン法など各
種の方法を採用すればよい。また、その際使用する重合
触媒も、従来公知のものを使用でき、例えば、過酸化水
素、過硫酸カリウム、2,2’−アゾビス(2−アミノ
ジプロパン)2塩酸塩など、通常のラジカル重合開始剤
を挙げることができる。さらにまた、その他の重合の条
件としては、界面活性剤も従来公知のアニオン系、ノニ
オン系、カチオン系および両性界面活性剤や反応性界面
活性剤を使用でき、重合温度は、0〜100℃、好まし
くは50〜80℃、また、重合時間は、1〜10時間が
好ましく例示できる。なお、上述の付加重合性オキサゾ
リンを付加重合させた重合体中に占める付加重合性オキ
サゾリン残基の割合は、前述の通り制電性組成物中の付
加重合性オキサゾリン残基の割合が1〜20重量%の範
囲にあるなら、特に制限されないが、少なくとも50重
量%であることが好ましい。該付加重合性オキサゾリン
残基の付加重合体中に占める割合が50重量%未満で
は、付加重合性オキサゾリン残基による耐熱性や耐ブロ
ッキング性の向上効果が乏しくなりやすい。
【0038】[制電性組成物]本発明で使用する制電性
組成物は、(イ)前述のバインダー樹脂40〜85重量
%、(ロ)前記一般式(I)で示される繰り返し単位を
主成分とする帯電防止剤5〜50重量%および(ハ)前
記一般式(II)で示される付加重合性オキサゾリン付
加重合性オキサゾリンを付加重合させた重合体を、該重
合体中の付加重合性オキサゾリン残基の重量で1〜20
重量含有していることが必要であり、以下にその理由を
詳述する。
【0039】該バインダー樹脂の割合は40〜85wt
%が必要であり、好ましくは50〜80wt%である。
この割合が40wt%未満では、塗膜(プライマー層)
のポリエステルフィルムへの密着力が不足し、他方、8
5wt%を超えると、得られるICキャリア用制電性フ
ィルムがロールなどに巻き取られた際にブロッキングが
発生する。前記帯電防止剤の割合は、5〜50wt%が
必要であり、好ましくは10〜40wt%である。この
割合が5wt%未満では帯電防止性が不足し、他方、5
0wt%を超えるとプライマー層のポリエステルフィル
ムへの密着力が不足する。前記付加重合性オキサゾリン
を付加重合させた重合体の割合は、該重合体中の付加重
合性オキサゾリン残基の重量で、1〜20重量%が必要
であり、好ましくは5〜10重量%である。含有量が1
重量%未満では、150℃で30分間保持したときの熱
収縮率を高々1%にするのに高度の熱処理が必要とな
り、結果として、制電性塗膜を構成する樹脂を熱劣化さ
せてしまう。また、前記付加重合性オキサゾリンを付加
重合させた重合体は、耐ブロッキング性を向上させる効
果もあり、前記含有量が1重量%未満では、その効果も
発現し難い。他方、前記割合が20重量%を超えると、
ポリエステルフィルムとの接着性が不十分となる。
【0040】このような制電性組成物は、ポリエステル
フィルムの少なくとも片面に塗接された際、その制電性
塗膜の23℃、相対湿度50%におけて表面固有抵抗が
好ましくは高々3×1012Ω/□、さらに好ましくは高
々3×1011Ω/□、最も好ましくは高々3×1010Ω
/□である。該表面固有抵抗が3×1012Ω/□を超え
ると、帯電防止効果が小さく、粘着テープ剥離時の静電
気により、ICチップが破壊される可能性が高くなった
り、導電性のカーボン層を形成する前に、ポリエステル
フィルム自体が過度に帯電してしまう。
【0041】ところで、上記制電性組成物を塗布する際
に溶解させる溶媒は、水でも有機溶剤でも構わないが、
環境上の問題などから水が好ましい。水を溶媒とする
(水性塗液)場合は、制電性組成物の水への溶解を促進
させるために、界面活性剤を、制電性組成物の重量を基
準として、5〜15重量%、特に5〜10重量%配合さ
せることが好ましい。該界面活性剤の割合が5重量%未
満ではポリエステルフィルムへの濡れ性が不足して塗膜
が均一に形成し難く、他方、15重量%を超えるとプラ
イマー層のポリエステルフィルムへの密着力が不足した
り、得られるICキャリア用制電性フィルムがロールな
どに巻き取られた際にブロッキングが発生し易くなる。
【0042】具体的な界面活性剤としては、アルキレン
オキサイド単独重合体、アルキレンオキサイド共重合
体、脂肪族アルコール・アルキレンオキサイド付加物、
長鎖脂肪族置換フェノール・アルキレンオキサイド付加
重合物、多価アルコール脂肪族エステル、長鎖脂肪族ア
ミドアルコール等のノニオン系界面活性剤、4級アンモ
ニウム塩を有する化合物、アルキルピリジニウム塩を有
する化合物、スルホン酸塩を有する化合物等のカチオン
系又はアニオン系界面活性剤を挙げることができ、特に
塗膜とベースフィルムとの接着性や制電性ポリエステル
フィルムの耐ブロッキング性に優れるノニオン界面活性
剤が好ましい。
【0043】また、制電性塗膜の表面の滑り性を良好な
ものとし、かつフィルム同士の耐ブロッキング性を良好
なものとするため、接着性等の特性を損なわない範囲で
滑剤を添加することが好ましい。この滑剤としては、例
えばポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、尿素樹脂、ベンゾグナミ
ン樹脂、ポリアミド樹脂およびポリエステル樹脂等の微
粒子を好ましく例示できる。これらの樹脂の微粒子は、
被膜中に微粒子で含まれるものであれば熱可塑性であっ
ても熱硬化性のものであってもよく、その平均粒径は2
0〜80nm、含有量は5〜20wt%が好ましい。な
お、本発明の目的を損なわない範囲において、他の界面
活性剤、紫外線吸収剤、顔料、潤滑剤、ブロッキング防
止剤、メラミン、エポキシ、アジリジン等の架橋剤や他
の帯電防止剤等の他の添加剤を配合してもよい。
【0044】他方、有機溶剤を溶剤として塗布する場合
は、有機溶剤として、メチルエチルケトン、アセトン、
酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロ
ヘキサノン、n−ヘキサン、トルエン、キシレン、メタ
ノール、エタノール、n−プロパンノール、イソプロパ
ノールなどを用いればよく、これらは単独でも複数を組
み合わせて用いてもよい。 [ICキャリア用ポリエステルフィルムの製造方法]本
発明における制電性組成物をポリエステルフィルムに塗
布する際の塗剤の制電性組成物(固形分)濃度は、高々
30重量%、特に0.5〜30重量%であることが好ま
しい。この割合が0.5wt%未満であると、ポリエス
テルフィルムへの塗れ性が不足し易く、他方、30wt
%を超えると塗膜の外観が悪化し易い。
【0045】該塗剤をポリエステルフィルムに塗布する
時期としては、該ポリエステルフィルムの結晶配向が完
了する前に行うのが好ましい。この配向結晶が完了する
前のポリエステルフィルムとしては、該ポリエステルを
熱溶融してそのままフィルム状となした未延伸状フィル
ム、未延伸フィルムを縦方向または横方向の何れか一方
に配向せしめた一軸延伸フィルム、縦方向及び横方向の
二方向に低倍率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向
及び横方向に再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる
前の二軸延伸フィルム)などを好ましく例示できる。
【0046】ポリエステルフィルムへの制電性(プライ
マー)塗液の塗布方法としては、任意の塗工法が適用で
き、例えばロールコート法、グラビアコート法、マイク
ログラビアコート法、リバースコート法、ロールブラッ
シュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含
浸法及びカーテンコート法等を単独または組み合わせて
適用すると良い。なお、水性塗液を用いる場合には、塗
液の安定性を助ける目的で若干量の有機溶剤を含ませて
も良い。
【0047】塗布量は走行しているフィルム1m2あた
り0.5〜50g、さらには5〜30gが好ましい。最
終乾燥塗膜(被膜)の厚さとしては、0.02〜1μm
が好ましく、特に0.05〜0.8μmが好ましい。塗
膜の厚さが0.02μm未満であると、帯電防止性が不
十分となり易く、他方1μmを超えると、耐ブロッキン
グ性が低下し易くなる。なお、制電性組成物の塗膜は、
少なくとも片面には必要であり、両面に行っても良い。
このように塗布された制電性組成物の塗膜は、乾燥後、
均一な厚みの塗膜となる。この乾燥は90〜130℃で
2〜20秒間行うのが好ましい。また、乾燥後に延伸を
行うことは、制電性組成物の塗膜の厚みをより均一にで
きることから好ましく、前述の乾燥は延伸処理の予熱処
理ないし延伸時の加熱処理として、施しても良い。具体
的なポリエステルフィルムの延伸処理は、温度70〜1
40℃で縦方向に2.5〜7倍、横方向に2.5〜7
倍、面積倍率で8倍以上、さらには9〜28倍延伸する
のが好ましく、再延伸する場合には、1.05〜3倍の
倍率で延伸した後、温度100〜140℃で縦方向,更
に横方向に面積倍率が8倍以上、さらには9〜28倍に
なるように再度延伸するのが好ましい。
【0048】このようにして得られた、制電性組成物か
らなる塗膜を少なくともその片面に有するポリエステル
フィルムは、ICキャリアカバーテープまたはICキャ
リアケースとして用いる場合に必要な150℃で30分
間保持したときの熱収縮率が高々1%であることを達成
するために、熱固定処理に供される。なお、この熱固定
処理とは別に、制電性組成物を硬化させる処理を施して
も良いが、生産工程を簡略化できることから、該熱固定
処理と制電性組成物の硬化処理とを兼ねることが好まし
い。この熱固定処理は、最終延伸温度より高く融点以下
の温度で1〜30秒、特に170〜240℃で2〜30
秒熱固定するのが好ましい。このように融点以下の温度
で30秒以下という通常の熱固定処理でも、本発明のI
Cキャリア用ポリエステルフィルムは、制電性組成物内
に前記一般式(II)の付加重合性オキサゾリン残基を
含有するので、前述の高々1%という高度の寸法安定性
が発現され、しかも、耐熱性を兼ね備えた前記一般式
(I)の帯電防止剤を使用しているので、帯電防止剤が
該熱処理中に熱劣化することがない。換言すれば、本発
明は、帯電防止剤を熱劣化させるような厳しい熱固定処
理を不要とする前記一般式(II)の付加重合性オキサ
ゾリン残基と、耐熱性を兼ね備えた前記一般式(I)の
帯電防止剤との巧みなる組合せによって、帯電防止剤の
熱劣化を防ぎながらも前記の高々1%という寸法安定性
を達成したものといえる。
【0049】このようにして得られたICキャリア用ポ
リエステルフィルムは、帯電防止性をさらに高めるため
に、上記の制電性塗膜の上に、カーボン層を塗布する。
カーボン層としては、例えば導電性カーボンブラック、
熱可塑性ウレタン系樹脂、アミノアルキッド系熱硬化性
樹脂、イソシアネート系樹脂等を用いて調整した樹脂塗
料を、制電性塗膜の上にグラビアコーティング機を用
い、塗布することで得られる。このようなカーボン層の
厚みは、1〜15μm、好ましくは1.5〜8μmであ
る。該厚みが、1μm未満では、帯電防止性が不足し、
他方、15μmを越えると、コーティング時の乾燥が過
度に必要となり、生産性を低下させる。
【0050】そして、このようなカーボン層が塗布され
たICキャリア用ポリエステルフィルムをICキャリア
カバーテープとして用いる場合、カーボン層を除いたI
Cキャリア用ポリエステルフィルムの厚さが15〜50
μmの範囲にあることが必要である。該厚みが15μm
未満では、テープとしての強度が不足し、他方、50μ
mを越えると、フィルムの剛性が強すぎて、カバーテー
プとして用いるのに取扱いが難しくなる。他方、ICキ
ャリアケースとして用いる場合、カーボン層を除いたI
Cキャリア用ポリエステルフィルムの厚さは75〜25
0μmの範囲にあることが必要である。該厚みが75μ
m未満では、ICキャリアケースとしての強度が不足
し、他方、250μmを越えると、ケースへの成形がし
難くなる。また、ICキャリアケースとして用いる場合
は、一定間隔で、挿入されるICチップの形状にあった
窪みが成形機による成形などによって形成される。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。また、本発明における評価は、以下に示す方法で行
った。
【0052】(1)表面固有抵抗(帯電防止性) サンプルフィルムの表面固有抵抗を、固有抵抗測定器
(タケダ理研社製)を使用し、測定温度23℃および測
定湿度60%の条件で、印加電圧500Vで1分後の表
面固有抵抗値(Ω/□)を測定する。
【0053】(2)熱収縮率 ポリエステルフィルムの成形方向(MD方向)と該MD
方向に垂直な巾方向(TD)方向にそれぞれ沿って、長
さ35cmの試料を準備し、これに標点間距離30cm
で印を付け、150℃で30分間熱処理した後、標点間
距離を測定し、熱処理前後の評点間距離の差からMD方
向とTD方向の熱収縮率をそれぞれ求めた。
【0054】(3)耐ブロッキング性 50mm幅に切断したサンプルフィルムの積層物塗膜塗
設面と非塗設面とを重ねあわせ、490N/cm2の荷
重下で60℃80%RHにて17時間処理した後、塗設
面と非塗設面との剥離力を測定し、その剥離力から耐ブ
ロッキング性を以下のように評価した。 ランクA:剥離力≦0.1N(耐ブロッキング性良好) ランクB:0.1N<剥離力≦0.3N(実用上問題な
い耐ブロッキング性) ランクC:0.3N<剥離力(耐ブロッキング性不良)
【0055】(4)耐背面転写性 サンプルフィルムの塗布面と非塗布面とを重ねて58.
8N/cm2の荷重を加え、50℃70%RHの条件で
17時間処理した後、非塗布面の水接触角(θ:背面転
写性の代用特性)を測定し、下記の基準により評価す
る。 ランクA:θ≧55°(耐背面転写性良好) ランクB:55°>θ≧48°(耐背面転写性やや良
好) ランクC:48°>θ(耐背面転写性不良)
【0056】なお、水接触角は上記サンプルフィルム
を、非塗布面を上にして接触角測定装置(エルマ社製)
にセットし、温度23℃の条件にて水滴を落下させてか
ら1分後の接触角を読み取ることにより測定する。ちな
みに、背面転写が全く無いフィルムの水接触角は60〜
72°であり、耐背面転写性良好なフィルムの水接触角
は55°以上であり、背面転写が著しい(耐背面転写性
不良)フィルムの水接触角は48°未満である。
【0057】(5)耐削れ性 20mm幅に切断したフィルムサンプルを用い、フィル
ムの塗膜面を直径10mmの円柱状ステンレス製固定バ
ーにあてて2Nの荷重を加えた状態で80m走行させた
後、バーに付着した塗膜の白粉を観察し、耐削れ性を下
記の通り評価する。 ランクA:バーに白粉の付着が無い(耐削れ性良好) ランクB:バーに白粉がやや付着する(耐削れ性やや不
良) ランクC:バーに白粉が多量に付着する(耐削れ性不
良)
【0058】(6)再生フィルムの着色度(回収性) 塗膜を設けないフィルムを粉砕し、押出機にて約300
℃で溶融しチップ化し、次いで得られたチップを用いて
溶融製膜し、ブランクフィルムを作製する。このフィル
ムの着色度をブランクとする。一方、積層物塗膜を設け
たサンプルフィルムを粉砕し、押出機にて約300℃で
溶融しチップ化し、次いで得られたチップを用いて溶融
製膜し、再生フィルムを作成する。このフィルムの着色
度を下記の基準により評価する。 ランクA:着色度がブランクフィルム並み ランクB:フィルムがやや着色している ランクC:フィルムの着色度が大で実用性に欠ける
【0059】(7)密着力 15cm×15cmに切断したフィルムサンプルを用
い、該フィルムの塗膜面にコピー用紙(富士ゼロックス
オフィスサプライ製、商品名WR100)を10kPa
の圧力下で重ね合せ、コピー用紙を10cm巾、2m/
min(巾および速度)の条件で10回擦り、擦過後の
塗膜面を観察し、以下のように判定した。 ランクA:目視で塗膜面に変化が見られず、しかも、帯
電防止性にも変化がない優れた密着力を有する ランクB:目視で塗膜面に僅かな傷が見られるが、帯電
防止性には変化がない、実用上問題のない密着力を有す
る ランクC:目視で塗膜面に傷が見られ、帯電防止性も低
下している、実用上問題となる低い密着力を有する
【0060】[実施例1]固有粘度(オルソクロロフェ
ノール、35℃)0.65のポリエチレンテレフタレー
ト(PET)を溶融して冷却ドラム上にキャストし、次
いで得られた未延伸フィルムを縦方向に3.6倍延伸し
た。また、テレフタル酸(22mol%)−イソフタル
酸(1mol%)−2,6−ナフタレンジカルボン酸
(65mol%)−4,4−ジフェニルジカルボン酸
(12mol%)−エチレングリコール(75mol
%)−1,4−シクロヘキサンジメタノール(10mo
l%)−ネオペンチルグリコール(15mol%)から
つくられたガラス転移点温度が80℃で数平均分子量が
21500の共重合ポリエステル(A−1)をバインダ
ー樹脂として用意した。そして、該バインダー樹脂65
wt%、一般式(I−2)で示される繰り返し単位から
なる数平均分子量7000の帯電防止剤20wt%、2
−プロぺニル−2−オキサゾリンから作られた数平均分
子量4000の重合体10wt%およびポリオキシエチ
レンラウリルエーテル5wt%からなる制電性組成物を
準備した。この制電性組成物を水に溶解させて固形分濃
度10重量%の水性塗液とし、これをマイクログラビア
コート法にて水性塗液の重量を基準として4g/m2
塗布量で、フィルムの両面に塗布した。乾燥後、横方向
に3.6倍延伸し、230℃で20秒間熱処理して厚さ
100μmの制電性フィルムを得た。得られた制電性フ
ィルムの特性を表1に示す。
【0061】
【化7】
【0062】[実施例2]バインダー樹脂をメタクリル
酸メチル(30mol%)−アクリル酸エチル(55m
ol%)−アクリロニトリル(10mol%)−N−メ
チロールメタクリルアミド(5mol%)から作製され
た数平均分子量258000の共重合アクリル樹脂(B
−1)に変更した以外は、実施例1と同様な操作を繰り
返した。得られた制電性フィルムの特性を表1に示す。
【0063】[実施例3]バインダー樹脂を、実施例1
の共重合ポリエステル(A−1)と実施例2のアクリル
共重合体(B−1)との重量比28:27の混合物に変
更し、且つ、制電性組成物中のバインダー樹脂と高分子
帯電防止剤との割合を、それぞれ55wt%と30wt
%とに変更した以外は、実施例1と同様な操作を繰り返
した。得られた制電性フィルムの特性を表1に示す。
【0064】[実施例4]高分子帯電防止剤の繰り返し
単位中の[Y-]を、C25SO3 -に変更する以外は、
実施例3と同様な操作を繰り返した。得られた制電性フ
ィルムの特性を表1に示す。
【0065】[実施例5]バインダー樹脂中の共重合ポ
リエステル(A−1)と共重合アクリル樹脂(B−1)
との重量比を41:42に変更し、制電性組成物中のバ
インダー樹脂、高分子帯電防止剤および2−プロペニル
−2−オキサゾリンからなる重合体の割合を、それぞれ
83wt%、7wt%および5wt%に変更する以外
は、実施例3と同様な操作を繰り返した。得られた制電
性フィルムの特性を表1に示す。
【0066】[実施例6]バインダー樹脂中の共重合ポ
リエステル(A−1)と共重合アクリル樹脂(B−1)
との重量比を1:1に変更し、2−プロペニル−2−オ
キサゾリンからなる重合体を2−プロペニル−2−オキ
サゾリン(90mol%)−メタクリル酸ブチル(10
mol%)からなる数平均分子量5000の共重合体に
変更し、且つ、制電性組成物中のバインダー樹脂、高分
子帯電防止剤および2−プロペニル−2−オキサゾリン
からなる重合体の割合を、それぞれ40wt%、48w
t%および7wt%に変更する以外は、実施例3と同様
な操作を繰り返した。得られた制電性フィルムの特性を
表1に示す。
【0067】[実施例7]ポリエチレンテレフタレート
(PET)を固有粘度(オルソクロロフェノール、35
℃)0.60のポリエチレンナフタレート(PEN)に
変更する以外は、実施例3と同様な操作を繰り返した。
得られた制電性フィルムの特性を表1に示す。
【0068】[比較例1]制電性組成物を、バインダー
樹脂75wt%、高分子帯電防止剤20wt%、及びポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル5wt%から
なる組成物に変更する以外は、実施例1と同様な操作を
繰り返した。得られた制電性フィルムの特性を表1に示
す。
【0069】[比較例2]制電性組成物を、バインダー
樹脂92wt%、高分子帯電防止剤3wt%、及びポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル5wt%からな
る組成物に変更する以外は、実施例1と同様な操作を繰
り返した。得られた制電性フィルムの特性を表1に示
す。
【0070】[比較例3]バインダー樹脂を、メタクリ
ル酸メチル(30mol%)−アクリル酸エチル(55
mol%)−N−メチロールメタクリルアミド(5mo
l%)−メタクリル酸(10mol%)から作製された
数平均分子量26400の共重合アクリル樹脂(B−
2)に変更し、制電性組成物中のバインダー樹脂、高分
子帯電防止剤およびポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテルの割合を、それぞれ35wt%、60wt%及
び5wt%に変更する以外は、実施例1と同様な操作を
繰り返した。得られた制電性フィルムの特性を表1に示
す。
【0071】[比較例4]帯電防止剤をポリスチレンス
ルホン酸ナトリウムに変更し、且つ、制電性組成物中の
バインダー樹脂、帯電防止剤およびポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテルの割合を、70wt%、25w
t%および5wt%に変更する以外は、実施例1と同様
な操作を繰り返した。得られた制電性フィルムの特性を
表1に示す。
【0072】[比較例5]帯電防止剤をドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムに変更する以外は、比較例4と
同様な操作を繰り返した。得られた制電性フィルムの特
性を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】[実施例8]熱可塑性ポリウレタン樹脂5
2重量部およびカーボンブラック40重量部を、メチル
エチルケトン500重量部およびトルエン500重量部
からなる溶剤に、ボールミルを用いて均一に分散させた
後、架橋剤としてイソシアネート系樹脂8重量部を添加
攪拌してカーボン層用塗料を得た。そして、実施例1で
得た厚み150μmのフィルムの制電性塗膜の上に、前
記カーボン層用塗料を、グラビアコーティング機によっ
て塗布した後、乾燥炉を用い、炉内フィルム張力2.9
N/m2、温度160℃および処理時間20秒で乾燥
し、厚さ1.5μmのカーボン塗膜を形成させた。得ら
れたフィルムに3cm間隔で16mm×16mmの正方
形の形状をした深さ3mmの窪みを成形機によって形成
し、ICキャリアケースを得た。
【0075】また、上述のICキャリアケースにおい
て、ベースとなる制電性フィルムの厚みを25μmに変
更し、ICチップを挿入する窪みを形成せず、且つ、カ
ーボン層の上にポリエステルからなる粘着層を3μm形
成することで、ICキャリアカバーテープを得た。得ら
れたICキャリアケースの表面固有抵抗は2×10-5
あり、また、ICキャリアカバーテープの表面固有抵抗
は1×10-5であった。これらのICキャリアケースお
よびICキャリアカバーテープからなるICキャリア
は、ICキャリアカバーテープを剥離する際の静電気の
発生が少なく、しかも、熱収縮によるソリなどの寸法変
化がないことから、ICキャリア内に挿入されたICチ
ップを自動機械で抜き取る際の誤作動が極めて少ない優
れたものであった。
【0076】
【発明の効果】本発明におけるICキャリア用制電性フ
ィルムは、高度の帯電防止性、耐熱性、耐ブロッキング
性、耐背面転写性、耐削れ性および回収性を有し、しか
も、ICキャリアとして用いる場合に要求される高度の
寸法安定性も帯電防止剤を何等劣化させることなく具備
した極めて優れたものである。
【0077】したがって、本発明のICキャリア用制電
性フィルムを用いて、ICキャリアを構成するICキャ
リアカバーテープとICキャリアケースを作製すれば、
ICキャリアカバーテープを剥離する際の発生する静電
気がICモジュールに影響を与えることなく、しかも、
熱収縮によるソリなどの寸法変化がない、すなわち、I
Cキャリア内に挿入されたICチップを自動機械で抜き
取る際の誤作動が極めて少ない優れたICキャリアが提
供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 20/58 C08F 20/60 20/60 26/06 26/06 C08J 7/04 CFDD C08J 7/04 CFD C08K 5/00 C08K 5/00 C08L 33/00 C08L 33/00 67/00 67/00 C09D 5/00 Z C09D 5/00 133/00 133/00 133/26 133/26 139/04 139/04 167/00 167/00 (C08L 33/00 //(C08L 33/00 33:26 33:26 39:04) 39:04) (C08L 67/00 (C08L 67/00 33:26 33:26 39:04) 39:04) B65D 85/38 S

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制電性組成物が、以下の(イ)〜(ハ) (イ)共重合ポリエステル樹脂または共重合アクリル樹
    脂を主成分とするバインダー樹脂を40〜85重量%を
    含有すること; (ロ)一般式(I) 【化1】 (式(I)中のR1、R2はそれぞれH又はCH3、R3
    6はそれぞれ炭素数2〜10のアルキレン基、R4、R
    5はそれぞれ炭素数が1〜5の飽和炭化水素基、m、n
    はそれぞれ1〜40の数、Y-はハロゲン化物イオン、
    モノもしくはポリハロゲン化アルキルイオン、ナイトレ
    ートイオン、サルフェートイオン、アルキルサルフェー
    トイオン、スルホネートイオン又はアルキルスルホネー
    トイオンを示す。)で表される繰り返し単位を主成分と
    する帯電防止剤を5〜50重量%含有すること;および (ハ)一般式(II) 【化2】 (式(II)中の、R7、R8、R9およびR10は、それ
    ぞれ、水素、ハロゲン、アルキル基、アラルキル基、フ
    ェニル基および置換フェニル基から選ばれる置換基、並
    びに、R11は非環状の付加重合性不飽和結合基を示
    す。)で示される付加重合性オキサゾリンを付加重合さ
    せた重合体を、該重合体中の付加重合性オキサゾリン残
    基の重量で、1〜20重量%含有することを同時に具備
    し、該制電性組成物を、ポリエステルフィルムの少なく
    とも片面に塗接し、熱固定処理を施すことによって得ら
    れた制電性フィルムであって、150℃30分間での熱
    収縮率が高々1%であることを特徴とするICキャリア
    用制電性フィルム。
  2. 【請求項2】 付加重合性オキサゾリンが、2−ビニル
    −2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オ
    キサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリ
    ン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソ
    プロペニル−4−メチル−2−オキサゾリンおよび2−
    イソプロペニル−5−メチル−2−オキサゾリンからな
    る群より選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の
    ICキャリア用制電性フィルム。
  3. 【請求項3】 付加重合性オキサゾリンを付加重合させ
    た重合体の数平均分子量が、1000〜25000の範
    囲にある請求項1記載のICキャリア用制電性フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 制電性組成物が、界面活性剤を5〜15
    重量%含有する請求項1記載のICキャリア用制電性フ
    ィルム。
  5. 【請求項5】 厚みが15〜50μmの範囲にある請求
    項1〜4のいずれかに記載のICキャリア用制電性フィ
    ルムと、該フィルムの制電性塗膜層の上の少なくとも一
    部に塗接された厚みが1〜15μmのカーボン層とから
    なることを特徴とするICキャリアカバーテープ。
  6. 【請求項6】 厚みが75〜250μmの範囲にある請
    求項1〜4のいずれかに記載のICキャリア用制電性フ
    ィルムと、該フィルムの制電性塗膜層の上の少なくとも
    一部に塗接された厚みが1〜15μmのカーボン層とか
    らなり、且つ、一定間隔で窪みが設けられていることを
    特徴とするICキャリアケース。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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