JP4723259B2 - カード用コアシート及びカード - Google Patents
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Description
本発明のカード用コアシートは、基材の少なくとも一方の面に易接着層を有する。基材は硬質ポリ塩化ビニルシート、もしくは、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、及び、ポリエステル系樹脂とポリカーボネート系樹脂とのポリマーアロイからなる群から選ばれる1つを主成分とするシートである。この基材には、必要に応じて、安定剤、滑剤、衝撃改良剤、着色剤、酸化防止剤、充填剤、紫外線吸収剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、加工助剤等を本発明の効果を阻害しない範囲内で配合することができる。
ただし、共重合ポリエステルを使用する場合には、共重合成分の選択や含有量等によっては、シートのガラス転移温度や引張り弾性率の変化が大きいので注意を要する。
基材表面にマット加工を施したり、艶消し加工等を施す場合には、まず鏡面のシートを形成してから、マットロールや艶消しロールを用いて表面に加工を施しても、あるいはシートの押出成形の際にキャストロールをマットロール又は艶消しロールに変更して押出成形を行うことにより表面に加工を施してもよい。なお、マット加工によって形成されるマット模様等のデザインは適宜決定することができ、美的観点から、あるいは機能的な観点から基材の商品価値を高めることもできる。
イオン性基を有する水性ポリウレタン系樹脂は、ポリイソシアネート化合物とポリオール、及び、親水性基と二個以上の活性水素とを有する化合物を用いて得ることができる。さらに、これらに鎖伸張剤を適宜用いることができる。イオン性基としては、−COO−基、−SO3 −基などのアニオン基、=N+=基、=P+=基などのカチオン基が挙げられる。これらの中では−COO−基が好ましく用いられる。
なお、図1において、コアシート11とコアシート12との間にインレットシート(図示せず)を挟み込むこともできる。
水性ポリウレタン系樹脂(日華化学株式会社製、商品名「ネオステッカー1000」、固形分濃度35%)を、厚さ0.28mmの硬質塩化ビニルシート(三菱樹脂株式会社製、商品名「ビニホイルC−4636」)にグラビアコータを用いて乾燥膜厚が5μmとなるように塗布し、乾燥させて、基材/易接着層のコアシートを作製した。
また、印刷条件は、メタルハライドランプ2灯、ランプ高さ15cm、速度10m/分とし、インキ厚が3μmになるように設定した。
(1)インキの密着性
試験用シートの印刷層面について、日本工業規格JIS D0202−1988に準拠して碁盤目テープ剥離試験を行った。すなわち、セロハンテープ(「CT24」、ニチバン(株)製)を指の腹で試験用シートの印刷層面に密着させたあと剥離した。評価は、100マス目のうち剥離したマス目の数を数え、剥離したマス目の数が0以上10以下である場合は記号「◎」、11以上30以下である場合は記号「〇」、31以上50以下である場合は記号「△」、51以上である場合は記号「×」で示した。
コアシートの易接着層面を表面粗さ計「サーフコーダーSE−40D」(株式会社小坂研究所製)を用い、送り速さが0.5mm/sec、基準長さが8mm、カットオフ値が0.8mmの条件下で測定し、10点平均粗さ(Rz)を求めた。
コアシートを走査型電子顕微鏡にて観察し、無作為に20点の層厚を求めた。これらの層厚の平均値を算出して易接着層の厚さとした。
試験用シートの印刷層面を目視観察し、ベタ塗り印刷のかすれ具合を評価した。
実施例1において、水性ポリウレタン系樹脂を日華化学株式会社製の商品名「ネオステッカー1200」(固形分濃度35%)に変更した以外は実施例1と同様にして、基材/易接着層のコアシートを作製した。また、得られたコアシートを用いて、実施例1と同様にして試験用シートを作製した。得られたコアシート及び試験用シートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例1において、易接着層の厚さを3μmに変更した以外は実施例1と同様にして、基材/易接着層のコアシートを作製した。また、得られたコアシートを用いて、実施例1と同様にして試験用シートを作製した。得られたコアシート及び試験用シートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例1において、易接着層の厚さを9μmに変更した以外は実施例1と同様にして、基材/易接着層のコアシートを作製した。また、得られたコアシートを用いて、実施例1と同様にして試験用シートを作製した。得られたコアシート及び試験用シートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例1において、基材を硬質塩化ビニルシートから厚さ0.28mmのPET−G系ポリエステルのシート(三菱樹脂株式会社製、商品名「ディアフィクスPG−WET」)に変更した以外は実施例1と同様にして、基材/易接着層のコアシートを作製した。また、得られたコアシートを用いて、実施例1と同様にして試験用シートを作製した。得られたコアシート及び試験用シートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例1において、易接着層を形成せず、硬質ポリ塩化ビニルシートのままの状態でコアシートとした。次いで、このコアシートを用いて、実施例1と同様にして試験用シートを作製した。得られたコアシート及び試験用シートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例1において、易接着層を水性アクリル樹脂(JSR株式会社製、商品名「AE−121」、固形分濃度31%)に変更した以外は実施例1と同様にして、基材/易接着層のコアシートを作製した。また、得られたコアシートを用いて、実施例1と同様にして試験用シートを作製した。得られたコアシート及び試験用シートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例1において、易接着層の厚さを1μmに変更した以外は実施例1と同様にして、基材/易接着層のコアシートを作製した。また、得られたコアシートを用いて、実施例1と同様にして試験用シートを作製した。得られたコアシート及び試験用シートについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
一方、易接着層を設けていない比較例1およびアクリル系の接着層を設けた比較例2では、インキ密着性に劣っており、またカスレも認められた。また、易接着層の厚さが1μmの比較例3は、インキ密着性が十分ではなく、かつ、ややカスレも認められた。
2、7 易接着層
3、8 印刷層
4、9 接着剤
5、10 オーバーシート
11、12 コアシート
Claims (3)
- 基材の少なくとも一方の面に易接着層を有する、オーバーシートと熱融着により一体化してカードを作製するためのカード用コアシートであって、前記基材が硬質ポリ塩化ビニル、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、及び、ポリエステル系樹脂とポリカーボネート系樹脂とのポリマーアロイからなる群から選ばれる1つを主成分とし、前記易接着層がポリウレタン系樹脂を主成分とする樹脂組成物から成り、前記易接着層の平均厚みが2μm以上、10μm以下であり、かつ、前記易接着層面にUVインキを用いて成るオフセット印刷層が設けられてなることを特徴とするカード用コアシート。
- 前記易接着層の表面の10点平均粗さが1μm以上、10μm以下であることを特徴とする請求項1記載のカード用コアシート。
- 請求項1又は2記載のカード用コアシートを少なくとも1枚有し、かつ、前記コアシートとオーバーシートとを熱融着により一体化してなることを特徴とするカード。
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