JP2001200075A - 再生フィルム - Google Patents
再生フィルムInfo
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- JP2001200075A JP2001200075A JP2000008862A JP2000008862A JP2001200075A JP 2001200075 A JP2001200075 A JP 2001200075A JP 2000008862 A JP2000008862 A JP 2000008862A JP 2000008862 A JP2000008862 A JP 2000008862A JP 2001200075 A JP2001200075 A JP 2001200075A
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- film
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- urethane resin
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気塗料、印刷インキ等の各種塗工層に対す
る接着性に極めて優れた着色の少ない再生ポリエステル
フィルムを提供する。 【解決手段】 単層フィルム又は多層フィルムの少なく
とも1層が、再生材料を含むポリエステルを用いて溶融
製膜してつくられた再生フィルムであって、再生フィル
ム中のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分
(B)の量比が下記式(1)の範囲であることを特徴と
する再生フィルム。 0.1≦A/B≦5.0 ・・・(1) [式(1)でAは再生フィルム中のアクリル樹脂成分
(A)の割合(重量%)、Bは再生フィルム中のウレタ
ン樹脂成分(B)の割合(重量%)を示す。]
る接着性に極めて優れた着色の少ない再生ポリエステル
フィルムを提供する。 【解決手段】 単層フィルム又は多層フィルムの少なく
とも1層が、再生材料を含むポリエステルを用いて溶融
製膜してつくられた再生フィルムであって、再生フィル
ム中のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分
(B)の量比が下記式(1)の範囲であることを特徴と
する再生フィルム。 0.1≦A/B≦5.0 ・・・(1) [式(1)でAは再生フィルム中のアクリル樹脂成分
(A)の割合(重量%)、Bは再生フィルム中のウレタ
ン樹脂成分(B)の割合(重量%)を示す。]
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再生材料を含むポリ
エステルを用いて得られる再生フィルムに関する。更に
詳しくは、着色や濁りが少なく、電子材料、グラフィツ
ク材料、製版フィルム、印刷材料、OHPフィルム、磁
気カード(例えばテレホンカード、プリペイドカード、
ICカード)、磁気テープ(例えばオーディオテープ、
ビデオテープ)、磁気ディスク(例えばフロッピーディ
スク)等に有用な再生フィルムに関する。
エステルを用いて得られる再生フィルムに関する。更に
詳しくは、着色や濁りが少なく、電子材料、グラフィツ
ク材料、製版フィルム、印刷材料、OHPフィルム、磁
気カード(例えばテレホンカード、プリペイドカード、
ICカード)、磁気テープ(例えばオーディオテープ、
ビデオテープ)、磁気ディスク(例えばフロッピーディ
スク)等に有用な再生フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレート
フィルム等のポリエステルフィルムは磁気カード、磁気
テープ、磁気ディスク等の磁気記録材料用として、また
包装材料、写真材料、グラフィック材料、印刷材料等の
一般工業材料用として広く使用されている。
ンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレート
フィルム等のポリエステルフィルムは磁気カード、磁気
テープ、磁気ディスク等の磁気記録材料用として、また
包装材料、写真材料、グラフィック材料、印刷材料等の
一般工業材料用として広く使用されている。
【0003】このような用途に使用されるポリエステル
フィルムには、各用途に応じた機能層が積層されるが、
ポリエステルフィルムと機能層との接着性は一般に乏し
い。このため、ポリエステルフィルムには、ポリエステ
ルフィルムと機能層の両方に対する接着性に優れるウレ
タン樹脂の易接着層を設けることが幅広く行われてい
る。
フィルムには、各用途に応じた機能層が積層されるが、
ポリエステルフィルムと機能層との接着性は一般に乏し
い。このため、ポリエステルフィルムには、ポリエステ
ルフィルムと機能層の両方に対する接着性に優れるウレ
タン樹脂の易接着層を設けることが幅広く行われてい
る。
【0004】一方、ポリエステルフィルムを製造する際
には、製品とならない屑フィルム(例えば製品から切断
除去したフィルム端部等)が生じる。フィルムを経済的
に製造するには、このような屑フィルム等を回収し、再
生材料として再利用する方法が採られる。ところが、前
記のようなウレタン樹脂の易接着層を積層したフィルム
を再生材料に用いると、溶融製膜の際に再生材料中に含
まれるウレタン樹脂成分が熱劣化するため、得られる再
生フィルムが著しく着色して実用性に欠ける(回収性が
劣る)ものとなる。このためウレタン樹脂を塗布した積
層ポリエステルフィルムは、回収性に問題がある。
には、製品とならない屑フィルム(例えば製品から切断
除去したフィルム端部等)が生じる。フィルムを経済的
に製造するには、このような屑フィルム等を回収し、再
生材料として再利用する方法が採られる。ところが、前
記のようなウレタン樹脂の易接着層を積層したフィルム
を再生材料に用いると、溶融製膜の際に再生材料中に含
まれるウレタン樹脂成分が熱劣化するため、得られる再
生フィルムが著しく着色して実用性に欠ける(回収性が
劣る)ものとなる。このためウレタン樹脂を塗布した積
層ポリエステルフィルムは、回収性に問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解消し、着色や濁りが少ない再生フ
ィルムを提供することにある。
従来技術の問題点を解消し、着色や濁りが少ない再生フ
ィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、単層フ
ィルム又は多層フィルムの少なくとも1層が、再生材料
を含むポリエステルを用いて溶融製膜してつくられた再
生フィルムであって、再生フィルム中のアクリル樹脂成
分(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が下記式
(1)の範囲であることを特徴とする再生フィルムによ
り達成できる。
ィルム又は多層フィルムの少なくとも1層が、再生材料
を含むポリエステルを用いて溶融製膜してつくられた再
生フィルムであって、再生フィルム中のアクリル樹脂成
分(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が下記式
(1)の範囲であることを特徴とする再生フィルムによ
り達成できる。
【0007】
【数2】0.1≦A/B≦5.0 ・・・(1) [式(1)でAは再生フィルム中のアクリル樹脂成分
(A)の割合(重量%)、Bは再生フィルム中のウレタ
ン樹脂成分(B)の割合(重量%)を示す。]
(A)の割合(重量%)、Bは再生フィルム中のウレタ
ン樹脂成分(B)の割合(重量%)を示す。]
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0009】(ポリエステル)本発明において、再生フ
ィルムを構成するポリエステルは、ジカルボン酸成分と
グリコール成分からなる線状ポリエステルである。
ィルムを構成するポリエステルは、ジカルボン酸成分と
グリコール成分からなる線状ポリエステルである。
【0010】このジカルボン酸成分としては、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−ジフェ
ニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸等を挙げることができる。これらのうち、
特にテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が
再生フィルムの機械的、熱的特性が優れたものとなるた
め好ましい。
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−ジフェ
ニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸等を挙げることができる。これらのうち、
特にテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が
再生フィルムの機械的、熱的特性が優れたものとなるた
め好ましい。
【0011】また、グリコール成分としては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール等を挙げることができる。これらの
うち、特にエチレングリコールが再生フィルムの機械的
特性が優れたものとなるため好ましい。
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール等を挙げることができる。これらの
うち、特にエチレングリコールが再生フィルムの機械的
特性が優れたものとなるため好ましい。
【0012】上記ポリエステルのうち、ポリエチレンテ
レフタレートが、高ヤング率である等の機械的特性に優
れ、耐熱寸法安定性がよい等の熱的特性等に優れる再生
フィルムが得られるため好ましい。また、ポリエチレン
テレフタレートよりも更に高ヤング率等の機械的特性
や、更に高度の耐熱寸法性が求められる用途に対しては
ポリエチレン−2,6−ナフタレートが特に好ましい。
レフタレートが、高ヤング率である等の機械的特性に優
れ、耐熱寸法安定性がよい等の熱的特性等に優れる再生
フィルムが得られるため好ましい。また、ポリエチレン
テレフタレートよりも更に高ヤング率等の機械的特性
や、更に高度の耐熱寸法性が求められる用途に対しては
ポリエチレン−2,6−ナフタレートが特に好ましい。
【0013】このポリエチレンテレフタレート或いはポ
リエチレン−2,6−ナフタレートは、上記ジカルボン
酸成分或いはグリコール成分等を共重合したポリエステ
ルであってもよく、三官能以上の多価カルボン酸成分或
いはポリオール成分をポリエステルが実質的に線状とな
る範囲(例えば5モル%以下)で少量共重合したポリエ
ステルであってもよい。
リエチレン−2,6−ナフタレートは、上記ジカルボン
酸成分或いはグリコール成分等を共重合したポリエステ
ルであってもよく、三官能以上の多価カルボン酸成分或
いはポリオール成分をポリエステルが実質的に線状とな
る範囲(例えば5モル%以下)で少量共重合したポリエ
ステルであってもよい。
【0014】また、本発明におけるポリエステルは、2
種以上のポリエステルを混合したものであってもよく、
例えば、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレン−
2,6−ナフタレートとの混合物であってもよい。ま
た、ポリエステルフィルムの透明性や機械的特性を損な
わない範囲でポリエステル以外の熱可塑性樹脂を混合し
たものであってもよい。
種以上のポリエステルを混合したものであってもよく、
例えば、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレン−
2,6−ナフタレートとの混合物であってもよい。ま
た、ポリエステルフィルムの透明性や機械的特性を損な
わない範囲でポリエステル以外の熱可塑性樹脂を混合し
たものであってもよい。
【0015】本発明におけるポリエステルは常法により
つくることができるが、その数平均分子量は10,00
0以上であることが再生フィルムの機械的特性が良好と
なるため好ましい。
つくることができるが、その数平均分子量は10,00
0以上であることが再生フィルムの機械的特性が良好と
なるため好ましい。
【0016】(再生フイルム)本発明の再生フィルム
は、その少なくとも1層が、再生材料を含むポリエステ
ルからなり、フィルムを構成する成分中のアクリル樹脂
成分(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が0.1≦
A/B≦5.0の範囲のポリエステル組成物からなる単
層フィルム又は多層フィルムである。(上記式で、Aは
再生フィルム中のアクリル樹脂成分(A)の割合(重量
%)、Bは再生フィルム中のウレタン樹脂成分(B)の
割合(重量%)を示す。)
は、その少なくとも1層が、再生材料を含むポリエステ
ルからなり、フィルムを構成する成分中のアクリル樹脂
成分(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が0.1≦
A/B≦5.0の範囲のポリエステル組成物からなる単
層フィルム又は多層フィルムである。(上記式で、Aは
再生フィルム中のアクリル樹脂成分(A)の割合(重量
%)、Bは再生フィルム中のウレタン樹脂成分(B)の
割合(重量%)を示す。)
【0017】再生フィルム中のA/Bの比率を上記範囲
とすることにより、着色の少ない良好な特性を有する再
生フィルムを得ることができる。このA/Bの比率が
0.1未満であると再生フィルムが著しく着色して製品
としての使用に耐えない。また、A/Bの比率が5.0
を超えると再生フィルムの透明性が不足することの他
に、A/Bの比率が5.0を超える易接着層は磁気塗料
(磁気記録層)やUVインキ層などの機能層との接着性
が不足するので、再生材料用に用いる屑フィルムの発生
が無い。
とすることにより、着色の少ない良好な特性を有する再
生フィルムを得ることができる。このA/Bの比率が
0.1未満であると再生フィルムが著しく着色して製品
としての使用に耐えない。また、A/Bの比率が5.0
を超えると再生フィルムの透明性が不足することの他
に、A/Bの比率が5.0を超える易接着層は磁気塗料
(磁気記録層)やUVインキ層などの機能層との接着性
が不足するので、再生材料用に用いる屑フィルムの発生
が無い。
【0018】尚、再生フィルムが単層フィルムの場合
は、フィルムを構成する成分中のアクリル樹脂成分
(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が上記範囲であ
ればよく、再生フィルムが多層フィルムの場合は、その
少なくとも1層を構成する成分中のアクリル樹脂成分
(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が上記範囲であ
ればよい。再生フィルムが多層フィルムの場合、例えば
3層フィルムの中間層を再生材料を含むポリエステルを
用いた層とし、中間層以外の層を再生材料を含まないポ
リエステルを用いた層とした多層フィルムを挙げること
ができる。或いは、中間層以外の層に再生材料を含むポ
リエステルを用いることもでき、全ての層に再生材料を
含むポリエステルを用いることもできる。
は、フィルムを構成する成分中のアクリル樹脂成分
(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が上記範囲であ
ればよく、再生フィルムが多層フィルムの場合は、その
少なくとも1層を構成する成分中のアクリル樹脂成分
(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が上記範囲であ
ればよい。再生フィルムが多層フィルムの場合、例えば
3層フィルムの中間層を再生材料を含むポリエステルを
用いた層とし、中間層以外の層を再生材料を含まないポ
リエステルを用いた層とした多層フィルムを挙げること
ができる。或いは、中間層以外の層に再生材料を含むポ
リエステルを用いることもでき、全ての層に再生材料を
含むポリエステルを用いることもできる。
【0019】本発明の再生フィルムとしては、例えば再
生材料と他のポリエステルを熱溶融せしめ、そのままフ
ィルム状とした未延伸フィルム;未延伸フィルムを縦方
向(長手方向)または横方向(幅方向)の何れか一方に
延伸せしめた一軸延伸フィルム;縦方向或いは横方向の
一軸延伸フィルムを横方向或いは縦方向に逐次延伸せし
めた二軸延伸フィルム、または未延伸フィルムを縦方向
および横方向の二方向に同時延伸せしめた二軸延伸フィ
ルム;二軸延伸フィルムを熱固定および/または熱弛緩
せしめた二軸延伸熱処理フィルムを挙げることができ
る。
生材料と他のポリエステルを熱溶融せしめ、そのままフ
ィルム状とした未延伸フィルム;未延伸フィルムを縦方
向(長手方向)または横方向(幅方向)の何れか一方に
延伸せしめた一軸延伸フィルム;縦方向或いは横方向の
一軸延伸フィルムを横方向或いは縦方向に逐次延伸せし
めた二軸延伸フィルム、または未延伸フィルムを縦方向
および横方向の二方向に同時延伸せしめた二軸延伸フィ
ルム;二軸延伸フィルムを熱固定および/または熱弛緩
せしめた二軸延伸熱処理フィルムを挙げることができ
る。
【0020】本発明の再生フィルムの厚さは、未延伸フ
ィルムでは10〜1000μm、一軸延伸フィルムでは
2〜500μm、二軸延伸フィルムおよび二軸延伸熱処
理フィルムでは1〜300μmが好ましい。
ィルムでは10〜1000μm、一軸延伸フィルムでは
2〜500μm、二軸延伸フィルムおよび二軸延伸熱処
理フィルムでは1〜300μmが好ましい。
【0021】(再生材料)本発明において再生材料は、
再生フィルム中のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹
脂成分(B)との量比が本発明の範囲を満足する組成の
ポリエステルであればいかなるものであっても良く、組
成の異なる複数の再生材料を混合して用いることもでき
る。
再生フィルム中のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹
脂成分(B)との量比が本発明の範囲を満足する組成の
ポリエステルであればいかなるものであっても良く、組
成の異なる複数の再生材料を混合して用いることもでき
る。
【0022】再生フィルムの製膜に複数種類の再生材料
を用いる場合、或いは再生材料を再生材料以外のポリエ
ステル材料と混合して用いる場合、各材料を構成するポ
リエステルは、異なる構造のポリエステルであっても良
いが、同一構造のポリエステルであることが好ましい。
この場合、各材料を構成するポリエステルの固有粘度は
その差が0.07dl/g以内であることが好ましく、
0.05dl/g以内であることが特に好ましい。
を用いる場合、或いは再生材料を再生材料以外のポリエ
ステル材料と混合して用いる場合、各材料を構成するポ
リエステルは、異なる構造のポリエステルであっても良
いが、同一構造のポリエステルであることが好ましい。
この場合、各材料を構成するポリエステルの固有粘度は
その差が0.07dl/g以内であることが好ましく、
0.05dl/g以内であることが特に好ましい。
【0023】本発明において、再生材料中のアクリル樹
脂成分(A)とウレタン樹脂成分(B)は、例えば再生
材料として用いる回収フィルムの少なくとも片面に積層
した易接着層に由来する。このような再生材料として
は、例えばポリエステルフィルムの少なくとも片面にア
クリル変性ウレタン樹脂のアクリル樹脂成分(A)とウ
レタン樹脂成分(B)を含む易接着層を積層したフィル
ムから生じる屑フィルムを粉砕した粉砕物、或いは粉砕
物を溶融押出して得たチップを挙げることができる。
脂成分(A)とウレタン樹脂成分(B)は、例えば再生
材料として用いる回収フィルムの少なくとも片面に積層
した易接着層に由来する。このような再生材料として
は、例えばポリエステルフィルムの少なくとも片面にア
クリル変性ウレタン樹脂のアクリル樹脂成分(A)とウ
レタン樹脂成分(B)を含む易接着層を積層したフィル
ムから生じる屑フィルムを粉砕した粉砕物、或いは粉砕
物を溶融押出して得たチップを挙げることができる。
【0024】この易接着層を構成する成分としては、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル変性ウレタン樹脂
を好ましい例として挙げることができる。これらのう
ち、アクリル変性ウレタン樹脂が、再生フィルムの色相
(着色度)や透明性が良好となるため好ましい。
クリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル変性ウレタン樹脂
を好ましい例として挙げることができる。これらのう
ち、アクリル変性ウレタン樹脂が、再生フィルムの色相
(着色度)や透明性が良好となるため好ましい。
【0025】本発明における再生フィルムには、再生材
料中に含まれる、アクリル樹脂成分(A)、ウレタン樹
脂成分(B)と同一成分を含む易接着層を設けること
が、再生フィルムの品質を均一にすることができるので
好ましい。この場合、易接着層を構成する成分中のアク
リル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が
0.1≦a/b≦5.0の範囲であることが好ましい。
(上記式で、aは易接着層中のアクリル樹脂成分(A)
の割合(重量%)、bは易接着層中のウレタン樹脂成分
(B)の割合(重量%)を示す。)
料中に含まれる、アクリル樹脂成分(A)、ウレタン樹
脂成分(B)と同一成分を含む易接着層を設けること
が、再生フィルムの品質を均一にすることができるので
好ましい。この場合、易接着層を構成する成分中のアク
リル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分(B)の量比が
0.1≦a/b≦5.0の範囲であることが好ましい。
(上記式で、aは易接着層中のアクリル樹脂成分(A)
の割合(重量%)、bは易接着層中のウレタン樹脂成分
(B)の割合(重量%)を示す。)
【0026】本発明において、再生フィルムの溶融製膜
に使用する材料中の再生材料の割合は5〜90重量%で
あることが好ましい。この割合の上限は70重量%であ
ることが更に好ましく、下限は20重量%であることが
更に好ましい。
に使用する材料中の再生材料の割合は5〜90重量%で
あることが好ましい。この割合の上限は70重量%であ
ることが更に好ましく、下限は20重量%であることが
更に好ましい。
【0027】(ウレタン樹脂成分)本発明におけるウレ
タン樹脂成分とは、ウレタン樹脂あるいはウレタン系共
重合体中のウレタン成分のことである。ウレタン系共重
合体としては、例えば後述するアクリル変性ウレタン樹
脂を挙げることができる。
タン樹脂成分とは、ウレタン樹脂あるいはウレタン系共
重合体中のウレタン成分のことである。ウレタン系共重
合体としては、例えば後述するアクリル変性ウレタン樹
脂を挙げることができる。
【0028】ウレタン樹脂はポリオール、ポリイソシア
ネート、鎖長延長剤、架橋剤等で構成される。それら成
分を以下の通りに例示する。
ネート、鎖長延長剤、架橋剤等で構成される。それら成
分を以下の通りに例示する。
【0029】ポリオールの例としては、ポリオキシエチ
レングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポ
リオキシテトラメチレングリコールのようなポリエ−テ
ル類、ポリエチレンアジペート、ポリエチレン−ブチレ
ンアジペート、ポリカプロラクトンなどを含むグリコー
ルとジカルボン酸との脱水反応により製造されるポリエ
ステル類、カ−ボネート結合を有するポリカ−ボネート
類、アクリル系ポリオール、ひまし油等がある。
レングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポ
リオキシテトラメチレングリコールのようなポリエ−テ
ル類、ポリエチレンアジペート、ポリエチレン−ブチレ
ンアジペート、ポリカプロラクトンなどを含むグリコー
ルとジカルボン酸との脱水反応により製造されるポリエ
ステル類、カ−ボネート結合を有するポリカ−ボネート
類、アクリル系ポリオール、ひまし油等がある。
【0030】ポリイソシアネートの例としては、トリレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
【0031】鎖延長剤あるいは架橋剤の例としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリメチロールプロパン、ヒドラジン、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、水等が挙
げられる。
チレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリメチロールプロパン、ヒドラジン、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、水等が挙
げられる。
【0032】本発明におけるウレタン樹脂は、環境汚染
や防爆性の点から水溶性もしくは水分散性を有すること
が好ましい。また、本発明の要旨を越えない範囲内で、
水溶性または水分散性樹脂の助剤として有機溶剤を含有
していてもよい。水を媒体とする場合は、界面活性剤な
どによって強制的に水分散化したウレタン樹脂であって
もよいが、好ましくはポリエ−テル類のような親水性の
ノニオン成分や、四級アンモニウム塩のようなカチオン
性基を有する自己分散型塗布剤であり、さらに好ましく
は、アニオン性基を有する水溶性または水分散性のウレ
タン樹脂である。アニオン性基を有する水溶性または水
分散性のウレタン樹脂とは、アニオン性基を有する化合
物を共重合やグラフトなどにより樹脂に結合させたもの
であり、スルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基および
それらの塩等から、適宜選択される。
や防爆性の点から水溶性もしくは水分散性を有すること
が好ましい。また、本発明の要旨を越えない範囲内で、
水溶性または水分散性樹脂の助剤として有機溶剤を含有
していてもよい。水を媒体とする場合は、界面活性剤な
どによって強制的に水分散化したウレタン樹脂であって
もよいが、好ましくはポリエ−テル類のような親水性の
ノニオン成分や、四級アンモニウム塩のようなカチオン
性基を有する自己分散型塗布剤であり、さらに好ましく
は、アニオン性基を有する水溶性または水分散性のウレ
タン樹脂である。アニオン性基を有する水溶性または水
分散性のウレタン樹脂とは、アニオン性基を有する化合
物を共重合やグラフトなどにより樹脂に結合させたもの
であり、スルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基および
それらの塩等から、適宜選択される。
【0033】(アクリル樹脂成分)本発明におけるアク
リル樹脂成分とは、アクリル樹脂あるいはアクリル系共
重合体中のアクリル成分のことである。アクリル系共重
合体としては、例えば後述するアクリル変性ウレタン樹
脂を挙げることができる。
リル樹脂成分とは、アクリル樹脂あるいはアクリル系共
重合体中のアクリル成分のことである。アクリル系共重
合体としては、例えば後述するアクリル変性ウレタン樹
脂を挙げることができる。
【0034】アクリル樹脂は、例えばエチルアクリレー
ト、メチルアクリレート、アクリル酸、ブチルアクリレ
ート、アクリル酸ソーダ、アクリル酸アンモニウム、エ
チルメタクリレート、メチルメタクリレート、メタクリ
ル酸、ブチルメタクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド等で示されるアク
リル系単量体を主成分とする重合体或いは共重合体であ
り、数平均分子量が5,000〜250,000のもの
が好ましい。
ト、メチルアクリレート、アクリル酸、ブチルアクリレ
ート、アクリル酸ソーダ、アクリル酸アンモニウム、エ
チルメタクリレート、メチルメタクリレート、メタクリ
ル酸、ブチルメタクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド等で示されるアク
リル系単量体を主成分とする重合体或いは共重合体であ
り、数平均分子量が5,000〜250,000のもの
が好ましい。
【0035】アクリル樹脂はスチレン、α−メチルスチ
レン、スチレンスルホン酸ソーダ、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニル、ビニルエーテル、ビニルスルホ
ン酸ソーダ、メタリル酸ソーダ等を共重合成分とした共
重合体であってもよい。
レン、スチレンスルホン酸ソーダ、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニル、ビニルエーテル、ビニルスルホ
ン酸ソーダ、メタリル酸ソーダ等を共重合成分とした共
重合体であってもよい。
【0036】共重合する好ましいモノマーとしては炭素
数が1から12のアルキルメタクリレートもしくはアル
キルアクリレートが挙げられる。この炭素数の上限は1
0であることが更に好ましく、8であることが特に好ま
しい。また、炭素数の下限は4であることが更に好まし
く、6であることが特に好ましい。炭素数が上記の範囲
であるとアクリル樹脂成分の耐熱性が向上し、再生溶融
時の耐熱性が良くなり、加えてウレタン樹脂成分を再生
溶融時にポリエステル中に均一に分散させることがで
き、再生フィルムの着色を低く抑えることができ、また
異物を少なくすることができる。
数が1から12のアルキルメタクリレートもしくはアル
キルアクリレートが挙げられる。この炭素数の上限は1
0であることが更に好ましく、8であることが特に好ま
しい。また、炭素数の下限は4であることが更に好まし
く、6であることが特に好ましい。炭素数が上記の範囲
であるとアクリル樹脂成分の耐熱性が向上し、再生溶融
時の耐熱性が良くなり、加えてウレタン樹脂成分を再生
溶融時にポリエステル中に均一に分散させることがで
き、再生フィルムの着色を低く抑えることができ、また
異物を少なくすることができる。
【0037】(アクリル変性ウレタン樹脂)本発明にお
けるアクリル変性ウレタン樹脂は、水溶性または水分散
性ウレタン樹脂の水溶液または水分散液中で、アクリル
樹脂を重合させることにより作成することができる。ま
た、ウレタン樹脂が溶解している有機溶剤中で、アクリ
ル樹脂の溶液重合をし、その後、有機溶媒を水に置換し
て作成することができる。それぞれ別に重合したウレタ
ン樹脂とアクリル樹脂を混合して作成する場合はウレタ
ン樹脂に水酸基やカルボキシル基等を導入し、アクリル
樹脂にはグリシジル基やアミド基等を導入し、それぞれ
の官能基を反応させて作成することができる。尚、アク
リル変性ウレタン樹脂を得るためには、前述のウレタン
樹脂やアクリル樹脂、或いは前述のウレタン樹脂用やア
クリル樹脂用の成分や単量体を用いることができる。
けるアクリル変性ウレタン樹脂は、水溶性または水分散
性ウレタン樹脂の水溶液または水分散液中で、アクリル
樹脂を重合させることにより作成することができる。ま
た、ウレタン樹脂が溶解している有機溶剤中で、アクリ
ル樹脂の溶液重合をし、その後、有機溶媒を水に置換し
て作成することができる。それぞれ別に重合したウレタ
ン樹脂とアクリル樹脂を混合して作成する場合はウレタ
ン樹脂に水酸基やカルボキシル基等を導入し、アクリル
樹脂にはグリシジル基やアミド基等を導入し、それぞれ
の官能基を反応させて作成することができる。尚、アク
リル変性ウレタン樹脂を得るためには、前述のウレタン
樹脂やアクリル樹脂、或いは前述のウレタン樹脂用やア
クリル樹脂用の成分や単量体を用いることができる。
【0038】本発明において、再生材料中のアクリル樹
脂成分(A)とウレタン樹脂成分(B)は、アクリル樹
脂とウレタン樹脂との混合物であることよりも、アクリ
ル変性ウレタン樹脂であることが好ましい。ウレタン樹
脂単独では耐熱性が低く、再生フィルムを溶融製膜する
際にウレタン樹脂の熱分解物が多く発生し、再生フィル
ムが着色してしまうことがある。一方、アクリル樹脂成
分で変性したウレタン樹脂(アクリル変性ウレタン樹
脂)は耐熱性が向上するので、再生フィルムを溶融製膜
する際にウレタン樹脂成分の熱分解を抑えることがで
き、着色の少ない再生フィルムを得ることができる。
脂成分(A)とウレタン樹脂成分(B)は、アクリル樹
脂とウレタン樹脂との混合物であることよりも、アクリ
ル変性ウレタン樹脂であることが好ましい。ウレタン樹
脂単独では耐熱性が低く、再生フィルムを溶融製膜する
際にウレタン樹脂の熱分解物が多く発生し、再生フィル
ムが着色してしまうことがある。一方、アクリル樹脂成
分で変性したウレタン樹脂(アクリル変性ウレタン樹
脂)は耐熱性が向上するので、再生フィルムを溶融製膜
する際にウレタン樹脂成分の熱分解を抑えることがで
き、着色の少ない再生フィルムを得ることができる。
【0039】(再生フィルムの製膜)本発明の再生フィ
ルムは、従来から知られているポリエステルフィルムの
製膜方法で製造することができる。例えば、再生材料と
他のポリエステルを押出機にて溶融し単層のダイスから
単層シートとして冷却ドラム上にキャストし、或いは複
数の押出機の少なくとも一つにて溶融し多層のダイスの
少なくとも1層から多層シートとして冷却ドラム上にキ
ャストして未延伸フィルムとし、次いでこの未延伸フィ
ルムを縦方向に延伸し、続いて横方向に延伸して二軸延
伸フィルムとして製造することができる。
ルムは、従来から知られているポリエステルフィルムの
製膜方法で製造することができる。例えば、再生材料と
他のポリエステルを押出機にて溶融し単層のダイスから
単層シートとして冷却ドラム上にキャストし、或いは複
数の押出機の少なくとも一つにて溶融し多層のダイスの
少なくとも1層から多層シートとして冷却ドラム上にキ
ャストして未延伸フィルムとし、次いでこの未延伸フィ
ルムを縦方向に延伸し、続いて横方向に延伸して二軸延
伸フィルムとして製造することができる。
【0040】二軸延伸フィルムは、さらに縦方向及び/
又は横方向に再度延伸することもできる。延伸処理は前
記単層シートまたは多層シートを構成するポリエステル
の二次転移点より10〜60℃高い温度で、夫々の方向
に2倍以上、さらには3倍以上延伸することで行うのが
好ましい。その際、面積延伸倍率は8倍以上、さらには
9倍以上とするのが望ましい。面積延伸倍率の上限は、
フィルムの用途にもよるが、35倍迄、更には30倍迄
とするのが好ましい。延伸後に熱処理して配向結晶化を
完結させることが好ましい。
又は横方向に再度延伸することもできる。延伸処理は前
記単層シートまたは多層シートを構成するポリエステル
の二次転移点より10〜60℃高い温度で、夫々の方向
に2倍以上、さらには3倍以上延伸することで行うのが
好ましい。その際、面積延伸倍率は8倍以上、さらには
9倍以上とするのが望ましい。面積延伸倍率の上限は、
フィルムの用途にもよるが、35倍迄、更には30倍迄
とするのが好ましい。延伸後に熱処理して配向結晶化を
完結させることが好ましい。
【0041】(滑剤)単層の再生フィルム、或いは多層
の再生フィルムの最外層の少なくとも1つの層には、フ
ィルムの滑り性を良好なものとするため、平均粒径が
0.01〜20μm程度の有機や無機の微粒子を滑剤と
して、例えば0.005〜20重量%の配合割合で含有
させることができる。
の再生フィルムの最外層の少なくとも1つの層には、フ
ィルムの滑り性を良好なものとするため、平均粒径が
0.01〜20μm程度の有機や無機の微粒子を滑剤と
して、例えば0.005〜20重量%の配合割合で含有
させることができる。
【0042】かかる微粒子の具体例として、炭酸カルシ
ウム、酸化カルシウム、酸化アミルニウム、酸化チタ
ン、グラファイト、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、カ
ーボンブラック、炭化珪素、酸化錫、アクリル樹脂粒
子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、シ
リコーン樹脂粒子等を好ましく挙げることができる。
ウム、酸化カルシウム、酸化アミルニウム、酸化チタ
ン、グラファイト、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、カ
ーボンブラック、炭化珪素、酸化錫、アクリル樹脂粒
子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、シ
リコーン樹脂粒子等を好ましく挙げることができる。
【0043】(添加剤)再生フィルムには前記微粒子以
外にも着色剤、帯電防止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触
媒、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、架橋剤、滑り剤、紫外
線吸収剤、他の樹脂等を必要に応じて添加することがで
きる。
外にも着色剤、帯電防止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触
媒、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、架橋剤、滑り剤、紫外
線吸収剤、他の樹脂等を必要に応じて添加することがで
きる。
【0044】(易接着層)本発明の再生フィルムには、
その少なくとも片面に易接着層を形成させることができ
る。この時の易接着層組成は、再生フィルム屑を更に再
生材料に用いるために、アクリル樹脂成分(A)とウレ
タン樹脂成分(B)の量比が0.1≦a/b≦5.0の
範囲であることが好ましい。(上記式で、aは易接着層
中のアクリル樹脂成分(A)の割合(重量%)、bは易
接着層中のウレタン樹脂成分(B)の割合(重量%)を
示す。) また、易接着層用の塗液には、更にその他の成分として
界面活性剤、低分子帯電防止剤、着色剤、顔料、蛍光増
白剤、可塑剤、架橋剤、滑り剤(ワックス等の滑り性付
与剤)、紫外線吸収剤等を配合することができる。
その少なくとも片面に易接着層を形成させることができ
る。この時の易接着層組成は、再生フィルム屑を更に再
生材料に用いるために、アクリル樹脂成分(A)とウレ
タン樹脂成分(B)の量比が0.1≦a/b≦5.0の
範囲であることが好ましい。(上記式で、aは易接着層
中のアクリル樹脂成分(A)の割合(重量%)、bは易
接着層中のウレタン樹脂成分(B)の割合(重量%)を
示す。) また、易接着層用の塗液には、更にその他の成分として
界面活性剤、低分子帯電防止剤、着色剤、顔料、蛍光増
白剤、可塑剤、架橋剤、滑り剤(ワックス等の滑り性付
与剤)、紫外線吸収剤等を配合することができる。
【0045】塗液の固形分濃度は、1〜30重量%が好
ましく、特に2〜20重量%が好ましい。固形分濃度が
この範囲にあると塗液の粘度が塗布に適したものにな
る。また、塗液には少量の有機溶剤が含まれていてもよ
い。
ましく、特に2〜20重量%が好ましい。固形分濃度が
この範囲にあると塗液の粘度が塗布に適したものにな
る。また、塗液には少量の有機溶剤が含まれていてもよ
い。
【0046】本発明の再生フィルムの少なくとも片面
に、前記水性塗液を塗布し、加熱乾燥、延伸することに
より塗膜を塗設する場合、水性塗液の塗布方法として
は、公知の任意の塗工法が適用でき、例えばグラビアコ
ート法、リバースロールコート法、ダイコート法、キス
コート法、リバースキスコート法、オフセットグラビア
コート法、マイヤーバーコート法、ロールブラッシュ
法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸
法、カーテンコート法等を単独または組み合わせて適用
することができる。水性塗液のWET塗布量は走行して
いるフィルム1m2当り1〜20g、特に2〜12gが
好ましい。塗布量がこの範囲にあると乾燥が容易にな
り、かつ塗布斑が生じ難いので好ましい。
に、前記水性塗液を塗布し、加熱乾燥、延伸することに
より塗膜を塗設する場合、水性塗液の塗布方法として
は、公知の任意の塗工法が適用でき、例えばグラビアコ
ート法、リバースロールコート法、ダイコート法、キス
コート法、リバースキスコート法、オフセットグラビア
コート法、マイヤーバーコート法、ロールブラッシュ
法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸
法、カーテンコート法等を単独または組み合わせて適用
することができる。水性塗液のWET塗布量は走行して
いるフィルム1m2当り1〜20g、特に2〜12gが
好ましい。塗布量がこの範囲にあると乾燥が容易にな
り、かつ塗布斑が生じ難いので好ましい。
【0047】塗液は、再生フィルムのうち延伸可能なフ
ィルム、例えば一軸延伸フィルム、特に縦方向の一軸延
伸フィルムに塗布し、乾燥、延伸することが、塗膜の接
着性が強固なものになり、かつ効率良く易接着性フィル
ムを製造できるため好ましい。例えば、ポリエステル或
いは再生材料を含むポリエステルを熱溶融し、シート状
に押出し冷却して未延伸フィルムとし、この未延伸フィ
ルムを縦方向に延伸して一軸延伸フィルムとした後、塗
液を塗布し、乾燥しつつ横方向に延伸し、必要なら更に
縦や横に再延伸した後熱処理して易接着層を塗設したフ
ィルムがつくられる。二軸延伸熱処理したフィルムにこ
の塗液を塗設しても結晶配向している為、ポリエステル
の表面が不活性であり、強固な塗膜とならず好ましくな
い。
ィルム、例えば一軸延伸フィルム、特に縦方向の一軸延
伸フィルムに塗布し、乾燥、延伸することが、塗膜の接
着性が強固なものになり、かつ効率良く易接着性フィル
ムを製造できるため好ましい。例えば、ポリエステル或
いは再生材料を含むポリエステルを熱溶融し、シート状
に押出し冷却して未延伸フィルムとし、この未延伸フィ
ルムを縦方向に延伸して一軸延伸フィルムとした後、塗
液を塗布し、乾燥しつつ横方向に延伸し、必要なら更に
縦や横に再延伸した後熱処理して易接着層を塗設したフ
ィルムがつくられる。二軸延伸熱処理したフィルムにこ
の塗液を塗設しても結晶配向している為、ポリエステル
の表面が不活性であり、強固な塗膜とならず好ましくな
い。
【0048】塗設した易接着層の厚さは0.005〜3
μm、特に0.01〜1μmが好ましい。塗膜の厚さが
0.005μmよりも薄いと易接着性が発現せず、1μ
mを超えると塗膜が削れ易くなることがあるため好まし
くない。
μm、特に0.01〜1μmが好ましい。塗膜の厚さが
0.005μmよりも薄いと易接着性が発現せず、1μ
mを超えると塗膜が削れ易くなることがあるため好まし
くない。
【0049】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明する。各特性値は下記の方法で測定した。
明する。各特性値は下記の方法で測定した。
【0050】1.接着性 1)磁気塗料 サンプルフィルムの易接着層面に、下記の評価用塗料を
マイヤーバーにて乾燥後の層厚さが約4μmになるよう
に塗布し、100℃で3分間乾燥して磁気塗料層を塗設
する。その後60℃で24時間エージングした後、磁気
塗料層上にスコッチテープ(3M社製 No.100:
幅12.7mm、長さ15cm)を気泡の入らないよう
に粘着し、この上をJIS C2701(1975)記
載の手動式荷重ロールでならし密着させ、スコッチテー
プの幅に切り出す。これを180度で剥離した時の剥離
強度を測定する。磁気塗料の接着性は次の基準で評価す
る。 ○:剥離強度が500g以上(磁気塗料の接着性良好) △:剥離強度が500g未満、300g以上(磁気塗料の
接着性やや良好) ×:剥離強度が300g未満(磁気塗料の接着性不良) [評価用塗料]固形分換算で、ウレタン樹脂 ニッポラ
ン2304(日本ポリウレタン製)12重量部、塩ビ・
酢ビ樹脂 エスレックA(積水化学製)50重量部、分
散剤レシオンP(理研ビタミン製)1重量部及び磁性剤
CTX−860 (戸田化学製)36重量部をメチル
エチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混合溶剤に
溶解して、40%液とし、サンドグラインダーで2時間
分散する。その後架橋剤のコロネートL 1重量部(固
形分換算)を添加し、よく撹拌して磁性塗料を得る。
マイヤーバーにて乾燥後の層厚さが約4μmになるよう
に塗布し、100℃で3分間乾燥して磁気塗料層を塗設
する。その後60℃で24時間エージングした後、磁気
塗料層上にスコッチテープ(3M社製 No.100:
幅12.7mm、長さ15cm)を気泡の入らないよう
に粘着し、この上をJIS C2701(1975)記
載の手動式荷重ロールでならし密着させ、スコッチテー
プの幅に切り出す。これを180度で剥離した時の剥離
強度を測定する。磁気塗料の接着性は次の基準で評価す
る。 ○:剥離強度が500g以上(磁気塗料の接着性良好) △:剥離強度が500g未満、300g以上(磁気塗料の
接着性やや良好) ×:剥離強度が300g未満(磁気塗料の接着性不良) [評価用塗料]固形分換算で、ウレタン樹脂 ニッポラ
ン2304(日本ポリウレタン製)12重量部、塩ビ・
酢ビ樹脂 エスレックA(積水化学製)50重量部、分
散剤レシオンP(理研ビタミン製)1重量部及び磁性剤
CTX−860 (戸田化学製)36重量部をメチル
エチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混合溶剤に
溶解して、40%液とし、サンドグラインダーで2時間
分散する。その後架橋剤のコロネートL 1重量部(固
形分換算)を添加し、よく撹拌して磁性塗料を得る。
【0051】2)UVインキ サンプルフィルムの易接着層面に、紫外線硬化型印刷イ
ンキ(東洋インキ製フラッシュドライFDカルトンP紅
ロ)をRIテスター(明製作所製)にて印刷した後、中
圧水銀灯(80W/cm、一灯式;日本電池製)UVキ
ュア装置でキュアリングを行い、厚み4μmのUVイン
キ層を形成させる。このUVインキ層上にセロテープ
(18mm幅;ニチバン製)を15cmの長さに貼り、
この上を2Kgの手動式荷重ロールで一定の荷重を与え
て密着させる。次いで、フィルムを固定してセロハンテ
ープの一端を90゜方向に剥離することによりUVイン
キ層の剥離接着力を評価する。UVインキの接着性は次
の基準で評価する。 ○:インキ層が全く剥離しない(UVインキの接着性良
好) △:10%未満のインキ層が剥離する(UVインキの接
着性やや良好) ×:10%以上のインキ層が剥離する(UVインキの接
着性不良)
ンキ(東洋インキ製フラッシュドライFDカルトンP紅
ロ)をRIテスター(明製作所製)にて印刷した後、中
圧水銀灯(80W/cm、一灯式;日本電池製)UVキ
ュア装置でキュアリングを行い、厚み4μmのUVイン
キ層を形成させる。このUVインキ層上にセロテープ
(18mm幅;ニチバン製)を15cmの長さに貼り、
この上を2Kgの手動式荷重ロールで一定の荷重を与え
て密着させる。次いで、フィルムを固定してセロハンテ
ープの一端を90゜方向に剥離することによりUVイン
キ層の剥離接着力を評価する。UVインキの接着性は次
の基準で評価する。 ○:インキ層が全く剥離しない(UVインキの接着性良
好) △:10%未満のインキ層が剥離する(UVインキの接
着性やや良好) ×:10%以上のインキ層が剥離する(UVインキの接
着性不良)
【0052】2.再生フィルムの着色度 易接着層を設けないサンプルフィルムを粉砕した後、押
出機に供給し、約300℃の溶融温度でストランド状に
押出し、冷却後チップカッターにてカットしてチップと
した。次いで、得られたチップを用いて溶融製膜し、ブ
ランクフィルムを作成した。このフィルムの着色度を基
準サンプルとした。一方、易接着層を設けたサンプルフ
ィルムを粉砕した後、押出機に供給し、約300℃にて
溶融温度でストランド状に押出し、冷却後チップカッタ
ーにてカットしてチップとした。次いで、得られたチッ
プを用いて溶融製膜し、再生フィルムを作成した。この
フィルムの着色度を下記の基準により評価した。 ○:着色度がブランクフィルム並み(着色度良好) △:フィルムがやや着色している(着色度やや良好) ×:フィルムの着色度が大で実用性に欠ける(着色度不
良)
出機に供給し、約300℃の溶融温度でストランド状に
押出し、冷却後チップカッターにてカットしてチップと
した。次いで、得られたチップを用いて溶融製膜し、ブ
ランクフィルムを作成した。このフィルムの着色度を基
準サンプルとした。一方、易接着層を設けたサンプルフ
ィルムを粉砕した後、押出機に供給し、約300℃にて
溶融温度でストランド状に押出し、冷却後チップカッタ
ーにてカットしてチップとした。次いで、得られたチッ
プを用いて溶融製膜し、再生フィルムを作成した。この
フィルムの着色度を下記の基準により評価した。 ○:着色度がブランクフィルム並み(着色度良好) △:フィルムがやや着色している(着色度やや良好) ×:フィルムの着色度が大で実用性に欠ける(着色度不
良)
【0053】3.総合評価 再生材料用フィルムの評価結果(接着性)と再生フィル
ムの評価結果(接着性・着色度)について下記の基準で
総合的に評価した。 ○:良好(上記の結果がすべて良好) △:やや不良(上記の結果のいずれかにやや不満足な部
分がある) ×:不良(上記の結果のいずれかに致命的な欠陥があ
る)
ムの評価結果(接着性・着色度)について下記の基準で
総合的に評価した。 ○:良好(上記の結果がすべて良好) △:やや不良(上記の結果のいずれかにやや不満足な部
分がある) ×:不良(上記の結果のいずれかに致命的な欠陥があ
る)
【0054】[実施例1] (再生材料)35℃のo−クロロフェノール中で測定し
た固有粘度が0.63dl/gのポリエチレンテレフタ
レート(平均粒径0.1μmのシリカ微粒子を0.2重
量%含有)を押出機にて溶融し、フィルム状の溶融ポリ
マ−をダイスから約20℃に維持してある回転冷却ドラ
ム上に押出し、静電密着法を用いてフィルム状の溶融ポ
リマ−を冷却ドラムに密着させながら急冷して未延伸フ
ィルムを得た。次いでこの未延伸フィルムを110℃に
て縦方向に3.6倍延伸して一軸延伸フィルムを得た。
た固有粘度が0.63dl/gのポリエチレンテレフタ
レート(平均粒径0.1μmのシリカ微粒子を0.2重
量%含有)を押出機にて溶融し、フィルム状の溶融ポリ
マ−をダイスから約20℃に維持してある回転冷却ドラ
ム上に押出し、静電密着法を用いてフィルム状の溶融ポ
リマ−を冷却ドラムに密着させながら急冷して未延伸フ
ィルムを得た。次いでこの未延伸フィルムを110℃に
て縦方向に3.6倍延伸して一軸延伸フィルムを得た。
【0055】この一軸延伸フィルムの片面に、固型分濃
度が4重量%である帯電防止剤を含む水性の塗布液(ウ
レタン樹脂成分はポリオール成分としてネオペンチルグ
リコール70重量%/ポリエチレングリコール30重量
%、ポリイソシアネート成分としてヘキサメチレンジイ
ソシアネート20重量%、ブロック剤としてブタノンオ
キシム5重量%、親水性付与成分としてジメチロールプ
ロピオン酸3重量%、中和成分としてトリエチルアミン
3重量%で構成され、水分散化後、2-エチルヘキシル
メタクリレートをウレタン樹脂成分に対して50重量%
とし乳化重合しアクリル変性ウレタン樹脂を作成した。
そのアクリル変性ウレタン樹脂を固形分重量で90重量
%、濡れ剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル
を固形分重量で10重量%である。)をキスコート法に
て塗布量2g/m2で塗布した。
度が4重量%である帯電防止剤を含む水性の塗布液(ウ
レタン樹脂成分はポリオール成分としてネオペンチルグ
リコール70重量%/ポリエチレングリコール30重量
%、ポリイソシアネート成分としてヘキサメチレンジイ
ソシアネート20重量%、ブロック剤としてブタノンオ
キシム5重量%、親水性付与成分としてジメチロールプ
ロピオン酸3重量%、中和成分としてトリエチルアミン
3重量%で構成され、水分散化後、2-エチルヘキシル
メタクリレートをウレタン樹脂成分に対して50重量%
とし乳化重合しアクリル変性ウレタン樹脂を作成した。
そのアクリル変性ウレタン樹脂を固形分重量で90重量
%、濡れ剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル
を固形分重量で10重量%である。)をキスコート法に
て塗布量2g/m2で塗布した。
【0056】続いて120℃にて横方向に3.8倍に延
伸し、さらに210℃で熱固定を行ない、塗膜層を持つ
厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(固有粘度が0.60dl/g)を得た。このフ
ィルムを粉砕した後、押出機に供給し、約300℃の溶
融温度でストランド状に押出し、冷却後チップカッター
にてカットしてチップとした。
伸し、さらに210℃で熱固定を行ない、塗膜層を持つ
厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(固有粘度が0.60dl/g)を得た。このフ
ィルムを粉砕した後、押出機に供給し、約300℃の溶
融温度でストランド状に押出し、冷却後チップカッター
にてカットしてチップとした。
【0057】(再生フィルム)作成した再生材料を用い
て上記の再生材料用フィルムと同様に製膜し、水性の塗
布液を塗布し、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(再生フィルム:固有粘度が0.56dl/g)
を得た。このようにして得られた再生材料用フィルムお
よび再生フィルムの評価結果を表1に示す。
て上記の再生材料用フィルムと同様に製膜し、水性の塗
布液を塗布し、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(再生フィルム:固有粘度が0.56dl/g)
を得た。このようにして得られた再生材料用フィルムお
よび再生フィルムの評価結果を表1に示す。
【0058】[実施例2および3]再生材料用フィルム中
のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分(B)の
量比(A/B)が表1に示す割合となるよう、2-エチ
ルヘキシルメタクリレートのウレタン樹脂成分に対する
量を変えてアクリル変性ウレタン樹脂を作成する以外は
実施例1と同様に再生材料を作成した。この再生材料を
用いる以外は実施例1と同様に二軸延伸ポリエステルフ
ィルム(再生フィルム)を得た。このようにして得られ
た再生材料用フィルムおよび再生フィルムの評価結果を
表1に示す。
のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分(B)の
量比(A/B)が表1に示す割合となるよう、2-エチ
ルヘキシルメタクリレートのウレタン樹脂成分に対する
量を変えてアクリル変性ウレタン樹脂を作成する以外は
実施例1と同様に再生材料を作成した。この再生材料を
用いる以外は実施例1と同様に二軸延伸ポリエステルフ
ィルム(再生フィルム)を得た。このようにして得られ
た再生材料用フィルムおよび再生フィルムの評価結果を
表1に示す。
【0059】[実施例4] (再生材料)35℃のo−クロロフェノール中で測定し
た固有粘度が0.60dl/gのポリエチレン−2,6
−ナフタレート(平均粒径0.1μmのシリカ微粒子を
0.2重量%含有)を押出機にて溶融し、フィルム状の
溶融ポリマ−をダイスから約20℃に維持してある回転
冷却ドラム上に押出し、静電密着法を用いてフィルム状
の溶融ポリマ−を冷却ドラムに密着させながら急冷して
未延伸フィルムを得た。次いでこの未延伸フィルムを1
50℃にて縦方向に4.0倍延伸して一軸延伸フィルム
を得た。この一軸延伸フィルムの片面に、実施例1と同
様の塗布液をキスコート法にて塗布量2g/m2で塗布
した。
た固有粘度が0.60dl/gのポリエチレン−2,6
−ナフタレート(平均粒径0.1μmのシリカ微粒子を
0.2重量%含有)を押出機にて溶融し、フィルム状の
溶融ポリマ−をダイスから約20℃に維持してある回転
冷却ドラム上に押出し、静電密着法を用いてフィルム状
の溶融ポリマ−を冷却ドラムに密着させながら急冷して
未延伸フィルムを得た。次いでこの未延伸フィルムを1
50℃にて縦方向に4.0倍延伸して一軸延伸フィルム
を得た。この一軸延伸フィルムの片面に、実施例1と同
様の塗布液をキスコート法にて塗布量2g/m2で塗布
した。
【0060】続いて160℃にて横方向に4.5倍に延
伸し、さらに230℃で熱固定を行ない、塗膜層を持つ
厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルム(固有粘度が0.57dl/g)を得
た。このフィルムを粉砕した後、押出機に供給し、約3
00℃の溶融温度でストランド状に押出し、冷却後チッ
プカッターにてカットしてチップとした。
伸し、さらに230℃で熱固定を行ない、塗膜層を持つ
厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルム(固有粘度が0.57dl/g)を得
た。このフィルムを粉砕した後、押出機に供給し、約3
00℃の溶融温度でストランド状に押出し、冷却後チッ
プカッターにてカットしてチップとした。
【0061】(再生フィルム)作成した再生材料(固有
粘度が0.55dl/g)を中間層用押出機に供給し、
一方、固有粘度が0.60dl/gのポリエチレン−
2,6−ナフタレート(平均粒径0.1μmのシリカ微
粒子を0.2重量%含有)を両外層用押出機に供給して
溶融したポリマーを3層用多層ダイス内で合流させた
後、3層フィルム状の溶融ポリマ−をダイスから押出し
た。次いで、静電密着法を用いてフィルム状の溶融ポリ
マ−を冷却ドラムに密着させながら急冷して未延伸フィ
ルムを得た。更にこの未延伸フィルムを150℃にて縦
方向に4.0倍延伸して一軸延伸フィルムをとし、この
一軸延伸フィルムの片面に、実施例1と同様の塗布液を
キスコート法にて塗布量2g/m2で塗布し、続いて1
60℃にて横方向に4.5倍に延伸し、さらに230℃
で熱固定を行ない、塗膜層を塗設した3層の二軸延伸ポ
リエチレン−2,6−ナフタレートフィルム(中間層厚
さ20μm、最外層厚さ各15μm、総厚さ50μmの
再生フィルム)を得た。このようにして得られた再生材
料用フィルムおよび再生フィルムの評価結果を表1に示
す。
粘度が0.55dl/g)を中間層用押出機に供給し、
一方、固有粘度が0.60dl/gのポリエチレン−
2,6−ナフタレート(平均粒径0.1μmのシリカ微
粒子を0.2重量%含有)を両外層用押出機に供給して
溶融したポリマーを3層用多層ダイス内で合流させた
後、3層フィルム状の溶融ポリマ−をダイスから押出し
た。次いで、静電密着法を用いてフィルム状の溶融ポリ
マ−を冷却ドラムに密着させながら急冷して未延伸フィ
ルムを得た。更にこの未延伸フィルムを150℃にて縦
方向に4.0倍延伸して一軸延伸フィルムをとし、この
一軸延伸フィルムの片面に、実施例1と同様の塗布液を
キスコート法にて塗布量2g/m2で塗布し、続いて1
60℃にて横方向に4.5倍に延伸し、さらに230℃
で熱固定を行ない、塗膜層を塗設した3層の二軸延伸ポ
リエチレン−2,6−ナフタレートフィルム(中間層厚
さ20μm、最外層厚さ各15μm、総厚さ50μmの
再生フィルム)を得た。このようにして得られた再生材
料用フィルムおよび再生フィルムの評価結果を表1に示
す。
【0062】[比較例1]塗膜を塗設しない以外は実施例
1と同様に再生材料を作成した。この再生材料を用いる
以外は実施例1と同様に二軸延伸ポリエステルフィルム
(再生フィルム)を得た。このようにして得られた再生
材料用フィルムおよび再生フィルムの評価結果を表1に
示す。
1と同様に再生材料を作成した。この再生材料を用いる
以外は実施例1と同様に二軸延伸ポリエステルフィルム
(再生フィルム)を得た。このようにして得られた再生
材料用フィルムおよび再生フィルムの評価結果を表1に
示す。
【0063】[比較例2]塗布液のアクリル樹脂成分を変
性しないでウレタン樹脂成分のみを塗布する以外は実施
例1と同様に再生材料を作成した。この再生材料を用い
る以外は実施例1と同様に二軸延伸ポリエステルフィル
ム(再生フィルム)を得た。このようにして得られた再
生材料用フィルムおよび再生フィルムの評価結果を表1
に示す。
性しないでウレタン樹脂成分のみを塗布する以外は実施
例1と同様に再生材料を作成した。この再生材料を用い
る以外は実施例1と同様に二軸延伸ポリエステルフィル
ム(再生フィルム)を得た。このようにして得られた再
生材料用フィルムおよび再生フィルムの評価結果を表1
に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1から明らかなように、本発明の再生フ
ィルムは磁気塗料、印刷インキ等の各種塗工層に対する
接着性に極めて優れており、また本発明の再生フィルム
を更に回収原料として使用しても着色の少ない再生フィ
ルムを製造できる。
ィルムは磁気塗料、印刷インキ等の各種塗工層に対する
接着性に極めて優れており、また本発明の再生フィルム
を更に回収原料として使用しても着色の少ない再生フィ
ルムを製造できる。
【0066】
【発明の効果】本発明においては、再生材料として特定
の量比のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分
(B)を含むポリエステルを用いるため、再生フイルム
の着色度が小さく、磁気記録媒体、磁気カード、包装材
料、写真材料、グラフィック材料、製版用フイルム、O
HPフイルム等に有用である。
の量比のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分
(B)を含むポリエステルを用いるため、再生フイルム
の着色度が小さく、磁気記録媒体、磁気カード、包装材
料、写真材料、グラフィック材料、製版用フイルム、O
HPフイルム等に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33:08 C08L 33:08 75:04) 75:04) (72)発明者 北澤 諭 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人株式会社相模原研究センター内 Fターム(参考) 4F071 AA33 AA43 AA45 AA53 AA78 AF05 AF53 AH12 AH14 BC01 4F100 AK01B AK25A AK41A AK41B AK42 AK51A AL05A BA02 GB15 GB41 JB09A JK06 JL16A YY00A 4F301 AA20 AA25 AA29 BA02 BA13 BA21 BA29 BE15 BF15 BF31 4J002 BG01X BG04X BG05X BG06X BG07X BG12X BG13X CD19X CK03W CK04W CK05W FD170 GF00 GJ01 GQ00 GS00 GS01
Claims (4)
- 【請求項1】 単層フィルム又は多層フィルムの少なく
とも1層が、再生材料を含むポリエステルを用いて溶融
製膜してつくられた再生フィルムであって、再生フィル
ム中のアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹脂成分
(B)の量比が下記式(1)の範囲であることを特徴と
する再生フィルム。 【数1】0.1≦A/B≦5.0 ・・・(1) [式(1)でAは再生フィルム中のアクリル樹脂成分
(A)の割合(重量%)、Bは再生フィルム中のウレタ
ン樹脂成分(B)の割合(重量%)を示す。] - 【請求項2】 再生材料が、ポリエステルフィルムの少
なくとも片面にアクリル樹脂成分(A)とウレタン樹脂
成分(B)とを含む易接着層を有する積層フィルムを回
収したものである請求項1に記載の再生フィルム。 - 【請求項3】 再生材料が、水溶性または水分散性のア
クリル変性ウレタン樹脂を含む請求項1または2に記載
の再生フィルム。 - 【請求項4】 アクリル樹脂成分(A)が炭素数が1か
ら12のアルキルメタクリレート成分またはアルキルア
クリレート成分を含む請求項1乃至3のいずれかに記載
の再生フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008862A JP2001200075A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 再生フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008862A JP2001200075A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 再生フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001200075A true JP2001200075A (ja) | 2001-07-24 |
Family
ID=18537079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000008862A Pending JP2001200075A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 再生フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001200075A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007032295A1 (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-22 | Toray Industries, Inc. | 積層フィルム |
WO2009116231A1 (ja) * | 2008-03-17 | 2009-09-24 | 三菱樹脂株式会社 | 易接着性ポリエステルフィルム |
WO2015068412A1 (ja) * | 2013-11-11 | 2015-05-14 | 日立化成株式会社 | 印刷インキ用バインダー、軟包装用ラミネートインキ組成物及び印刷物 |
-
2000
- 2000-01-18 JP JP2000008862A patent/JP2001200075A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007032295A1 (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-22 | Toray Industries, Inc. | 積層フィルム |
JPWO2007032295A1 (ja) * | 2005-09-12 | 2009-03-19 | 東レ株式会社 | 積層フィルム |
US7972700B2 (en) | 2005-09-12 | 2011-07-05 | Toray Industries, Inc. | Laminated film |
WO2009116231A1 (ja) * | 2008-03-17 | 2009-09-24 | 三菱樹脂株式会社 | 易接着性ポリエステルフィルム |
JP2009221359A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Mitsubishi Plastics Inc | 易接着性ポリエステルフィルム |
CN101970552B (zh) * | 2008-03-17 | 2013-11-06 | 三菱树脂株式会社 | 易粘合性聚酯膜 |
KR101614372B1 (ko) * | 2008-03-17 | 2016-04-22 | 미쓰비시 쥬시 가부시끼가이샤 | 이접착성 폴리에스테르 필름 |
WO2015068412A1 (ja) * | 2013-11-11 | 2015-05-14 | 日立化成株式会社 | 印刷インキ用バインダー、軟包装用ラミネートインキ組成物及び印刷物 |
JPWO2015068412A1 (ja) * | 2013-11-11 | 2017-03-09 | 日立化成株式会社 | 印刷インキ用バインダー、軟包装用ラミネートインキ組成物及び印刷物 |
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