JP3137874B2 - 積層フイルム - Google Patents
積層フイルムInfo
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Description
に詳しくはポリエステルフイルムの少なくとも片面に、
インキや塗料に対する接着性に優れ、耐溶剤性、耐ブロ
ッキング性に優れた易接着性塗膜を設けた、磁気カー
ド、磁気テープ、磁気ディスク、グラフィック材料、電
子材料、メンブレンフイルム、プリンターリボン、工程
材料、包装材料等に有用な積層フイルムに関する。
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレートからなる
ポリエステルフイルムは、磁気テープ等の磁気記録材料
用として、また包装材料、写真材料、グラフィック材料
等の一般工業材料用として広く使用されている。
塗料等に対する接着性が劣るため、通常はその表面に易
接着性塗膜を積層し、この塗膜の上にインキや塗料等を
接着する方法が採られている。しかしながら、従来の易
接着性塗膜は耐溶剤性に乏しいため、インキや塗料に用
いられている溶剤により塗膜が溶解したり、膨潤したり
する欠点がある。このような欠点を改良するため、多く
の塗膜が提案されている。例えば、メラミン化合物、エ
ポキシ化合物、メチロール化合物等の架橋剤を含む塗液
を用いて塗設した易接着性塗膜が知られている。しかし
ながら、このような架橋剤を含む塗液は、水性塗液とし
ての使用が困難であるため防災上や環境保全上の問題が
あったり、塗液として保存する間に短時間で変質してし
まう等の問題がある。また、従来の易接着性塗膜を積層
したフイルムは、例えば40〜70℃の温度では塗膜が
ブロッキングし易いため、フイルムをロール状に巻き取
ることが難かしい等の欠点がある。
る従来技術の問題点を解消し、耐溶剤性や耐ブロッキン
グ性を改良し、接着性に優れた積層フイルムを提供する
ことにある。
によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、
二次転移点が20〜100℃の官能基を有するアクリル
樹脂及び/又は二次転移点が20〜100℃の官能基を
有するアクリル変性ポリエステル樹脂からなる易接着性
樹脂(A)100重量部と、分子内に2個以上のオキサ
ゾリン基を有する化合物(B)2〜50重量部とを主成
分とする組成物を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸し
た後、熱処理して該易接着性樹脂(A)と該化合物
(B)とが反応することにより形成される易接着性塗膜
が設けられている積層フイルムによって達成される。以
下、本発明について詳細に説明する。
フイルムにはポリエステルフイルムを用いるが、ベース
フイルムを構成するポリエステルは、ジカルボン酸成分
とグリコール成分からなる線状ポリエステルである。
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−ジフェ
ニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸等を挙げることができ、特にテレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレ
ングリコール等を挙げることができ、特にエチレングリ
コールが好ましい。
テレフタレート或いはポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートの単独重合体が、高ヤング率である等の機械的特性
に優れ、耐熱寸法安定性がよい等の熱的特性等に優れた
フイルムが得られるため好ましい。
ルムと易接着性塗膜との接着性をより良好なものとする
等のため、上記ジカルボン酸成分或いはグリコール成分
等を共重合したポリエステルであってもよく、更に三官
能以上の多価化合物をポリエステルが実質的に線状とな
る範囲(例えば5モル%以下)で少量共重合したポリエ
ステルであってもよい。
とができる。また、ポリエステルの固有粘度が0.50
以上であるとフイルムの剛性が大きい等の機械的特性が
良好となるため好ましい。
性を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.
01〜20μm程度の有機や無機の微粒子を、例えば
0.005〜20重量%の配合割合で含有させることが
好ましい。かかる微粒子の具体例として、シリカ、アル
ミナ、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、カ
オリン、カーボンブラック等の無機微粒子や、シリコー
ン樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン樹脂、架橋ポリス
チレン樹脂、アクリル樹脂、架橋アクリル樹脂等の有機
微粒子等を好ましく挙げることができる。
剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、架橋剤、紫外線吸収剤
等を必要に応じて添加することができる。
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、前記ポリエステルを溶融し冷却ドラム上にキャス
トして未延伸フイルムとし、次いで該未延伸フイルムを
縦方向に2〜7倍延伸し、続いて横方向に1.1〜8倍
延伸することで製造できる。必要なら更に縦方向及び/
又は横方向に再度延伸することもできる。また、延伸後
熱処理して配向結晶化を完結させることもできる。延伸
温度はポリエステルの二次転移点(Tg)より高い温度
とすることが好ましい。また、熱処理温度は150〜2
70℃とすることが、オキサゾリン基を有する化合物
と、アクリル樹脂及び/又はアクリル変性ポリエステル
樹脂の分子中の官能基(例えば、カルボキシル基(−C
OOH)、カルボキシル塩基(−COOM、M:4級ア
ミン塩)等)とが十分に反応し、易接着性塗膜の耐溶剤
性や耐ブロッキング性が良好となるため好ましい。尚、
ポリエステルフイルムの厚さは、延伸後に2〜300μ
m、特に4〜260μmであることが好ましい。
接着性樹脂(A)は、アクリル樹脂及び/又はアクリル
変性ポリエステル樹脂からなる二次転移点が20〜10
0℃、好ましくは40〜90℃の樹脂である。この二次
転移点が20℃未満であると易接着性塗膜の耐ブロッキ
ング性が悪くなり、100℃を超えると易接着性塗膜の
耐削れ性が不足する。
としてアクリル酸エステル系単量体を重合して得られる
二次転移点が20〜100℃のアクリル系共重合体であ
る。
は、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、クロトン酸エチル、メタクリ
ル酸グリシジル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル等を挙げることができる。
ル酸エステル系単量体の少なくとも1種とアクリルアミ
ド、メタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸ソーダ、メタクリル酸カリ、アクリル酸アンモ
ニウム、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキシ
メチルアクリルアミド等のアクリル酸系単量体を重合し
て得られる共重合体であってもよく、特にポリマー分子
の側鎖にカルボキシル(塩)基を導入するために、アク
リル酸、メタクリル酸或いはアクリル酸アンモニウムを
共重合成分として用いることが好ましい。
ニル、酢酸ビニル、スチレン、ビニルエーテル、ブタジ
エン、イソプレン、ビニルスルホン酸ソーダ等の単量体
を共重合成分として用いることもできる。
塩成分、メタクリル酸塩成分、アクリル酸成分、アクリ
ルアミド成分、アクリル酸2−ヒドロキシエチル成分、
N−メチロールアクリルアミド成分等の親水性成分が共
重合成分として含まれることが、水性塗液中での分散性
や溶解性を良好なものとなるため好ましい。また、分子
側鎖に官能基を有する共重合体であってもよい。
リル系共重合体は、メタクリル酸メチルやメタクリル酸
エチルのような硬質成分を主成分として用い、共重合成
分としてアクリル酸エステルのような軟質成分を二次転
移点が上記の範囲となる割合で共重合させることにより
得ることができる。更にアクリル系共重合体の二次転移
点は、メチロール基やメトキシメチル基等を有する成分
を共重合成分として用い、これらの基を架橋させること
により調整することができる。
00〜1,000,000であることが、易接着性塗膜
の耐削れ性が良好となるため好ましい。
ル変性ポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂に前記の
アクリル酸エステル系単量体及び/又はアクリル酸系単
量体を重合して得られるポリマー分子の末端及び/又は
側鎖にカルボキシル(塩)基を有する二次転移点が20
〜100℃の変性共重合体である。このポリエステル樹
脂は、多価カルボン酸成分と多価ヒドロキシ成分からな
る水性化可能な共重合ポリエステルである。
テレルタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4.4´−ジフ
ェニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカ
ンジカルボン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロ
メリット酸、5−Naスルホイソフタル酸等を挙げるこ
とができる。また、多価ヒドロキシ成分としては、例え
ばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−へ
キサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ポリエ
チレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ジメチロールプロピオン酸
等を挙げることができる。
ロキシ成分は分子内に一つ以上の官能基を有するジカル
ボン酸化合物、或いはグリコール化合物であってもよ
い。
性ポリエステル樹脂は、例えば、ジカルボン酸成分とグ
リコール成分からつくられスルホン酸塩等の親水成分を
含むTgが15〜120℃、平均分子量3,000〜3
0,000の共重合ポリエステルに、前記のアクリル酸
エステル系単量体及び/又はアクリル酸系単量体をラジ
カル開始剤を水性液中にてグラフト重合させることによ
り変性共重合体として得ることができる。この変性共重
合体は、分子側鎖に官能基を有するものであってもよ
い。また、変性共重合体の平均分子量は8,000〜2
00,000であると、易接着性塗膜の耐削れ性が良好
となるため好ましい。
は、上記のアクリル樹脂又はアクリル変性ポリエステル
樹脂を単独で用いることができ、或いは混合して用いる
こともできる。
膜の接着性を調節する等のために、上記易接着性樹脂
(A)以外の樹脂としてポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ポリエーテル樹
脂、水溶性樹脂等を少量(10重量%以下)配合しても
よい。
する化合物(B)]本発明における分子内に2個以上の
オキサゾリン基を有する化合物(B)(以下『化合物
(B)』と略記する)とは、下記の一般式(I)で示さ
れる低分子または高分子化合物である。
有機基(炭素数1〜12の多価の脂肪族炭化水素基、脂
環族炭化水素基または芳香族炭化水素基)であり、nは
1〜10の整数である。かかる化合物(B)の例を下記
式(I−1)〜式(I−4)に示す。
素元素または炭素数1〜5のアルキル基、R4 は直結、
炭素数1〜20の炭化水素基(脂肪族炭化水素基、脂環
族炭化水素基または芳香族炭化水素基)または下記式
(II−1)〜(II−4)の基を含む炭素数1〜20の炭
化水素基である。
(I−5)で示す単位34モル%と、下記式(I−6)
で示す単位66モル%の共重合体を挙げることができ
る。
塗膜は、易接着性樹脂(A)100重量部と、化合物
(B)2〜50重量部、好ましくは3〜40重量部とを
主成分とする組成物を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延
伸した後、熱処理してつくられる。化合物(B)の配合
量が2重量部未満では易接着性塗膜の耐溶剤性が不足
し、50重量部を超えると接着性が低下する。
を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.0
1〜20μm程度の無機や有機の微粒子を、例えば0.
001〜5重量%の配合割合で含有させることができ
る。かかる微粒子の具体例として、シリカ、アルミナ、
酸化チタン、カーボンブラック、カオリン、炭酸カルシ
ウム等の無機微粒子、ポリスチレン樹脂、架橋ポリスチ
レン樹脂、アクリル樹脂、架橋アクリル樹脂、メラミン
樹脂粒子、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、尿素樹脂、ベ
ンゾグアナミン樹脂等の有機微粒子を好ましく挙げるこ
とができる。この有機微粒子は、塗膜内で微粒子の状態
を保つことができる樹脂であれば、熱可塑性樹脂であっ
ても熱硬化性樹脂であってもよく、また目的に応じた架
橋度で架橋された樹脂であってもよい。
剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、他の架橋剤、
有機滑剤(滑り剤)、紫外線吸収剤、帯電防止剤等を必
要に応じて添加することができる。
物を含む水性塗液を用いて易接着性塗膜を塗設するが、
水性塗液の固形分濃度は1〜30重量%が好ましく、特
に2〜20重量%が好ましい。固形分濃度がこの範囲に
あると水性塗液の粘度が塗布に適したものになる。本発
明に用いる水性塗液は、水溶液、水分散液、乳化液等任
意の形態で用いることができる。また、水性塗液には少
量の溶剤が含まれていてもよい。
ステルフイルムの少なくとも片面に、前記水性塗液を塗
布し、乾燥、延伸した後、熱処理することにより易接着
性塗膜を塗設するが、水性塗液の塗布方法としては、公
知の任意の塗工法が適用でき、例えばグラビアコート
法、リバースロールコート法、ダイコート法、キスコー
ト法、リバースキスコート法、オフセットグラビアコー
ト法、マイヤーバーコート法、ロールブラッシュ法、ス
プレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法、カー
テンコート法等を単独または組み合わせて適用すること
ができる。水性塗液のWET塗布量は走行しているフイ
ルム1m2 当り1〜40g、特に2〜20gが好まし
い。塗布量がこの範囲であると乾燥が容易になり、かつ
塗布斑が生じ難いので好ましい。
延伸可能なポリエステルフイルムであり、例えばポリエ
ステルを熱溶融せしめ、そのままフイルム状とした未延
伸フイルム;未延伸フイルムを縦方向(長手方向)また
は横方向(幅方向)の何れか一方に延伸せしめた一軸延
伸フイルム;縦方向或いは横方向の一軸延伸フイルムを
横方向或いは縦方向に逐次延伸せしめた(更に延伸可能
な)二軸延伸フイルム、または未延伸フイルムを縦方向
および横方向の二方向に同時延伸せしめた(更に延伸可
能な)二軸延伸フイルムを挙げることができる。
し、延伸した後、必要であれば更に縦方向又は横方向に
再延伸し熱処理して塗設することができる。この熱処理
温度は150〜270℃、特に180〜250℃である
ことが好ましい。熱処理温度が150℃未満であると、
化合物(B)と、アクリル樹脂及び/又はアクリル変性
ポリエステル樹脂の分子中の官能基(例えば、カルボキ
シル基(−COOH)、カルボキシル塩基(−COO
M、M:4級アミン塩)等)との反応による架橋が不充
分となり、易接着性塗膜の耐溶剤性が不足することがあ
り、270℃を超えるとベースフイルムが熱劣化して、
フイルム特性が低下することがある。
m、特に0.02〜0.6μmであることが好ましい。
この塗膜厚さが0.01μm未満であると接着性が不足
することがあり、1μmを超えると塗膜面が粗れたり削
れ易くなることがある。
明する。各特性値は下記の方法で測定した。尚、例中の
平均分子量は数平均分子量を意味する。
ンオリゴマー、光重合開始剤、光増感剤および着色剤を
配合したレジストインキを6μm塗布し、紫外線を照射
して硬化させインキ被膜をつくった。次いでこの被膜面
にセロテープを貼付し、ローラーを用いて密着後、セロ
テープを300mm/分の速度で剥離し、剥離状況から
接着性を下記のとおり評価した。 A:セロテープとインキ被膜の間で剥離した。(接着性
良好) B:インキ被膜が部分的に凝集破壊した状態で剥離し
た。(接着性やや良好) C:フイルムとインキ被膜の間で剥離した。(接着性不
良)
ランクサンプル)と、塗膜を塗設したフイルムの塗膜塗
設面(評価サンプル)を溶剤で湿した綿棒で10秒摩擦
し、払拭後塗布面を染色し、着色度を比較観察し、評価
サンプルの耐溶剤性を下記のとおり評価した。尚、溶剤
にはメチルエチルケトン、トルエン、シクロヘキサノン
混合溶剤を用いた。 A:ブランクサンプルとほぼ同等の着色度した。(耐溶
剤性良好) B:ブランクサンプルよりもやや淡色化に着色した。
(耐溶剤性やや良好) C:塗布層が溶解して着色しない。(耐溶剤性不良)
合わせて、56℃×荷重54kg/cm2 の条件下で、
11時間保持した後、合わせ面の剥離強度を剥離速度2
00mm/分で測定し、下記のとおり評価した。 A: 剥離強度≦7g (耐ブロッキング性良
好) B: 7g<剥離強度≦12g(耐ブロッキング性やや
良好) C:12g<剥離強度 (耐ブロッキング性不
良)
レンテレフタレートを溶融し、冷却ドラム上にキャスト
して未延伸フイルムとし、この未延伸フイルムを91℃
に加熱し縦方向に3.6倍延伸して一軸延伸フイルムと
した。次いでこの一軸延伸フイルムの片面に、メタクリ
ル酸メチル成分34モル%、メタクリル酸エチル成分3
7モル%、アクリル酸エチル成分14モル%、アクリル
酸成分3モル%、メタクリル酸グリシジル成分7モル
%、アクリル酸2−ヒドロキシエチル成分2モル%及び
N−メトキシメチルアクリルアミド成分3モル%の共重
合体(アクリル樹脂、A−1、Tg:51℃、平均分子
量:36,400)52重量部、ジカルボン酸成分とし
てテレフタル酸82モル%、イソフタル酸9モル%、ア
ジピン酸3モル%、5−Kスルホイソフタル酸5モル%
及びトリメリット酸1モル%、グリコール成分としてエ
チレングリコール81モル%、1,4−ブタンジオール
7モル%及びネオペンチルグリコール12モル%を用い
て得られた共重合ポリエステル(平均分子量:18,2
30)49重量%にメタクリル酸メチル24モル%、メ
タクリル酸エチル56モル%、アクリル酸エチル14モ
ル%、アクリル酸1モル%、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル3モル%及びN−メトキシメチルアクリルアミド
2モル%をグラフト重合(51重量%)させた共重合体
(アクリル変性ポリエステル樹脂、E−1、Tg:53
℃、平均分子量:36,400)28重量部、前記式
(1−1)の化合物(B−1)9重量部、並びにエチレ
ンオキシド・プロピレンオキシド・ブロック共重合体
(平均分子量:7,440)11重量部からなる組成物
の5重量%水性塗液をグラビアコーターで塗布した。次
いで102℃で乾燥後、109℃で横方向に3.9倍延
伸し、更に235℃で熱処理して総厚さ76μm、塗膜
厚さ0.12μmの積層フイルムをつくった。この積層
フイルムの特性を表1に示す。
変性ポリエステル樹脂及び化合物(B)の種類と配合
量、塗膜の厚さを表1に示すように変更した以外は実施
例1と同様にして積層フイルムを得た。これらの積層フ
イルムの特性を表1に示す。
例1と同様にしてポリエステルフイルムを得た。このフ
イルムの特性を表1に示す。
を配合しない以外は実施例1と同様にして積層フイルム
を得た。この積層フイルムの特性を表1に示す。
種類で(A2)、(B2)及び(B3)は、下記の共重
合体または化合物である。 [A2]:メタクリル酸メチル成分56モル%、メタク
リル酸エチル成分27モル%、アクリル酸成分4モル
%、メタクリル酸グリシジル成分9モル%、アクリル酸
2−ヒドロキシエチル成分2モル%及びN−メトキシメ
チルアクアミド成分2モル%の共重合体(Tg:52
℃、平均分子量:22,700) [B2]:前記式(I−2)で示す化合物 [B3]:前記式(I−5)で示す単位34モル%と前
記式(I−6)で示す単位66モル%の共重合体(平均
分子量:2,760) 表1より明らかなように、実施例1〜8の積層フイルム
は、接着性に優れ、耐溶剤性、耐ブロッキング性に優れ
た易接着性塗膜を有するものであった。
に特定構造の架橋剤を使用するため、インキ接着性、耐
溶剤性及び耐ブロッキング性に優れた積層フイルムを提
供することができる。特に、本発明における易接着性塗
膜を塗設するのに用いる塗液は、水性塗液として用いる
ことができ、水性塗液として保存した際の安定性が良い
ため、安全に且つ経済的に使用することができる。
ルム、電子材料、グラフィック材料、磁気カード、磁気
テープ、磁気ディスク等に有用であり、例えば、本発明
の積層フイルムの易接着性塗膜塗布面に末端ビスアクリ
ルポリウレタンオリゴマー、、ビスアクリルビニルポリ
マー等に光重合開始剤、光増感剤、着色剤を配合したレ
ジストインキを印刷して紫外線照射して硬化させること
によりメンブレンフィルム構成体をつくることができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
に、二次転移点が20〜100℃の官能基を有するアク
リル樹脂及び/又は二次転移点が20〜100℃の官能
基を有するアクリル変性ポリエステル樹脂からなる易接
着性樹脂(A)100重量部と、分子内に2個以上のオ
キサゾリン基を有する化合物(B)2〜50重量部とを
主成分とする組成物を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延
伸した後、熱処理して該易接着性樹脂(A)と該化合物
(B)とが反応することにより形成される易接着性塗膜
が設けられている積層フイルム。 - 【請求項2】 易接着性塗膜が、水性塗液を塗布し、乾
燥、延伸した後、150〜270℃で熱処理してつくら
れた請求項1記載の積層フイルム。
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JPH0911427A (ja) | 1997-01-14 |
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