JPH11348781A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11348781A
JPH11348781A JP15919198A JP15919198A JPH11348781A JP H11348781 A JPH11348781 A JP H11348781A JP 15919198 A JP15919198 A JP 15919198A JP 15919198 A JP15919198 A JP 15919198A JP H11348781 A JPH11348781 A JP H11348781A
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昭彦 鳥居
Satoshi Kobayashi
学志 小林
Hironori Akiyama
博則 秋山
Harumasa Suzuki
春勝 鈴木
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Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車内温度の均一化を図った車両用空調装置を得
る。 【解決手段】複数の側窓を車体1左右両側に有すると共
に、側窓上側に荷棚14,16を記車体1左右両側に設
けた車両の床中に主ダクト18,20を配置した。主ダ
クト18,20に接続され側窓の間を荷棚14,16の
下側にまで立ち上げられた縦ダクト30,32を備え、
縦ダクト30,32からの調和空気を荷棚14,16の
下面に沿った方向に吹き出す吹出口を車体1左右両側に
対向して設けた。荷棚14,16の下面は滑らかに形成
し、吹出口は調和空気を扇状に拡散吹出しするように形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の床中に主ダ
クトを配置した車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速で走行する鉄道車両の空
調装置を床中に配置して、車両の高さを軽減し、安定性
や軽量化を図ったものとして、特開平7−186948
号公報にあるものが提案されている。この空調装置で
は、床中に車体長手方向に沿って主ダクトを配置し、主
ダクトに接続された立ち上げダクトを側窓側方に立ち上
げて配置する。そして、立ち上げダクトに接続された吹
出ダクトを側窓と荷棚との間に車体長手方向に伸ばして
配置し、照明の投光範囲に一致させて調和空気を吹き出
すように形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、調和空気を斜め下方に吹き出してお
り、調和空気が吹き出される範囲はよいが、吹き出し範
囲から外れた通路や天井付近には調和空気が供給され
ず、よどみ空間ができやすく、車内温度の均一化が十分
でないという問題があった。また、吹出ダクトを車両長
手方向に沿って設けているために、車両重量が増加する
という問題があった。
【0004】本発明の課題は、車内温度の均一化と軽量
化を図った車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、複数の側窓を車体左右両側に有すると共に、該側窓
上側に荷棚を前記車体左右両側に設けた車両の床中に主
ダクトを配置した車両用空調装置において、前記主ダク
トに接続され前記側窓の間を前記荷棚の下側にまで立ち
上げられた縦ダクトを備え、該縦ダクトからの調和空気
を前記荷棚の下面に沿った方向に吹き出す吹出口を前記
車体左右両側に対向して設けたことを特徴とする車両用
空調装置がそれである。
【0006】また、前記荷棚の下面は滑らかに形成する
とよく、更に、前記吹出口は前記調和空気を扇状に拡散
吹出しするように構成してもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1は車体
で、床構体2と屋根構体4と左右側構体6,8とを備え
ている。床構体2上には、左右に座席10,12が車体
1の長手方向に沿って複数配置されている。左右側構体
6,8には、左右の座席10,12の上側に荷棚14,
16が取り付けられている。荷棚14,16は、左右側
構体6,8から車体1の中央に向かって緩やかな上り傾
斜に形成されており、また、その下面14a,16aは
凹凸等がない表面が滑らな曲面状に形成されている。
【0008】床構体2中の左右側構体6,8側には車体
1の長手方向に沿って一対の左右主ダクト18,20が
設けられている。また、床構体2中には左右主ダクト1
8,20と平行に左右戻しダクト22,24が設けられ
ている。左右主ダクト18,20は床構体2に取り付け
られた図示しない空調装置本体に接続されており、空調
装置本体からの調和空気が左右主ダクト18,20に供
給され、座席10,12の下側に開口されている吸入孔
26,28から左右戻しダクト22,24を介して空調
装置本体に戻されるように構成されている。
【0009】左右主ダクト18,20には、複数の縦ダ
クト30,32が接続されている。左右側構体6,8に
は、車体1の長手方向に沿って複数の側窓34(図3参
照)が形成されており、縦ダクト30,32は、側窓3
4の間を左右側構体6,8に沿って立ち上げられてい
る。縦ダクト30,32は、荷棚14,16の下側にま
で立ち上げられており、その先端には吹出ダクト36,
38が接続されている。
【0010】左側構体6側の吹出ダクト36は、図4、
図5に示すように、左側構体6から荷棚14の下面14
aに沿って屈曲形成されている。吹出ダクト36には、
その先端に吹出口40が形成されており、吹出口40は
荷棚14の下面14aに沿った方向に開口されている。
【0011】また、吹出口40には荷棚14の下面14
aと平行な複数の横フィン42が設けられている。更
に、吹出口40の中央には垂直に立てられ車体1の長手
方向と直交する縦フィン44が設けられている。縦フィ
ン44の両側には縦フィン44に対して前後方向に扇状
に開いた拡散フィン46,48が設けられている。
【0012】本実施形態では、両拡散フィン46,48
のなす角度は約60度に形成されている。吹出口40の
両側壁50,52は拡散フィン46,48よりも大きい
角度、例えば、約90度に形成されている。尚、吹出ダ
クト36には、斜め下方に開口された小孔54、ほぼ下
方に開口された小孔56、前後方向に開口された小孔5
8が形成されている。
【0013】右側構体8側の吹出ダクト38も同じ形状
であり、図6に示すように、両吹出ダクト36,38
は、左右側構体6,8の同じ位置に設けられている。そ
して、両吹出ダクト36,38の吹出口40は車体1の
内側を向き、互いに対向するように配置されている。
【0014】次に、前述した本実施形態の車両用空調装
置の作動について説明する。まず、図示しない空調装置
本体からの調和空気は、主ダクト18,20を通って縦
ダクト30,32に供給される。そして、縦ダクト3
0,32から各吹出ダクト36,38に供給され、各吹
出口40から調和空気が車室21内に吹き出される。
【0015】吹き出される調和空気は、図1、図6に矢
印で示すように、横フィン42により整流されながら、
荷棚14,16の下面14a,16aに沿って吹き出さ
れる。調和空気はコアンダ効果により下面14a,16
aに沿って、斜め上方に、かつ、車体1の中央の天井方
向に向かって流れる。左右両側の吹出口40から吹き出
された調和空気は、車体1の中央近傍で互いにぶつかり
合い、車体1中央付近で吸入孔26,28に向かって下
方に流れる。
【0016】吹出口40から吹き出される調和空気は、
縦フィン44、拡散フィン46,48、側壁50,52
によっても整流されて、扇状に拡散吹出される。また、
各小孔54,56,58から吹き出される調和空気は、
それぞれ斜め下方、真下方向、前後方向に流れ出る。車
室21内の空気は、吸入孔26,28から戻りダクト2
2,24を介して空調装置本体に戻される。
【0017】左右両側の吹出口40から吹き出された調
和空気は、車体1の中央の天井方向に向かって流れ、車
体1中央付近で吸入孔26,28に向かって下方に流れ
るので、車室21の通路や天井付近にも調和空気が供給
され、よどみ空間ができにくく、車両長手方向に沿った
ダクトを設けることなく、車室21内はほぼ均一な温度
に保たれると共に、車両軽量化が図れる。
【0018】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の車両用空調
装置は、左右両側の吹出口から吹き出された調和空気
が、荷棚の下面に沿って車体の中央の天井方向に向かっ
て流れ、車体中央付近で下方に流れるので、通路や天井
付近にも調和空気が供給され、よどみ空間ができにく
く、車室内の温度はほぼ均一になると共に、軽量化を図
れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調装置を用いた車両の概略断
面図である。
【図2】本実施形態の側構体の拡大断面図である。
【図3】図2のAA断面図である。
【図4】本実施形態の吹出ダクトの拡大断面図である。
【図5】図4のBB断面図である。
【図6】本実施形態の吹出ダクトの配置を示す車両の平
面図である。
【符号の説明】
1…車体 2…床構体 4…屋根構体 6,8…側構体 14,16…荷棚 18,20…主ダクト 21…車室 22,24…戻りダクト 30,32…縦ダクト 34…側窓 36,38…吹出ダクト 40…吹出口 42…横フィン 46,48…拡散フィン 50,52…側壁
フロントページの続き (72)発明者 秋山 博則 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (72)発明者 鈴木 春勝 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の側窓を車体左右両側に有すると共
    に、該側窓上側に荷棚を前記車体左右両側に設けた車両
    の床中に主ダクトを配置した車両用空調装置において、 前記主ダクトに接続され前記側窓の間を前記荷棚の下側
    にまで立ち上げられた縦ダクトを備え、 該縦ダクトからの調和空気を前記荷棚の下面に沿った方
    向に吹き出す吹出口を前記車体左右両側に対向して設け
    たことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記荷棚の下面は滑らかに形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記吹出口は前記調和空気を扇状に拡散
    吹出しすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の車両用空調装置。
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