JP2518949Y2 - 天井クーリングユニット - Google Patents

天井クーリングユニット

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JP2518949Y2
JP2518949Y2 JP9618990U JP9618990U JP2518949Y2 JP 2518949 Y2 JP2518949 Y2 JP 2518949Y2 JP 9618990 U JP9618990 U JP 9618990U JP 9618990 U JP9618990 U JP 9618990U JP 2518949 Y2 JP2518949 Y2 JP 2518949Y2
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JP
Japan
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sound absorbing
absorbing material
suction port
air
cooling unit
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JP9618990U
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光太郎 大橋
俊文 棚橋
秀貴 小倉
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、バス、ワンボックスカー等の天井クーリン
グユニットに関する。
(従来の技術) 一般に、バスあるいはワンボックスカーは、車室内に
多数の座席が設けられているが、このような広い車室を
有する車両を冷暖房するには、運動席のインストルメン
トパネルから冷風又は温風を吹き出す自動車用空気調和
装置のみでは不十分な場合が多い。したがって、車室の
天井クーリングユニットと称されるものが設置されてい
る。
バスに適用される天井クーリングユニットは実開昭62
−2,409号公報にも開示されているが、この天井クーリ
ングユニットを車室内に設置すれば、インストルメント
パネルに設けられた自動車用空気調和装置のみでは到達
させることができない乗客の座席上にも冷風等を導くこ
とができ快適な居住性を実現することができる。
このように天井クーリングユニットは、第11〜12図に
示すように偏平なケーシング1を有している。このケー
シング1の車室R中央には室内の空気をユニット内に導
くための吸入口2が開設され、この吸入口2に対して左
右対称にエバポレータ3が設置されている。また、この
エバポータ3の下流側、すなわち車室の両側にはモータ
によって回転されるブロアを有する複数の送風機4が設
けられ、さらに、エバポレータ3によって冷却された空
気を車室内所定域に配風するための吐出口5が乗客の頭
上に位置するように開設されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、この天井クーリングユニットは、乗員の頭
部に近く配置されているため、送風機から発生する騒音
が乗員の耳に伝わりやすく、従来は風量を下げて使用し
ているのが実情であった。これにより、冷房性能が低下
するという問題があった。
また、複数の送風機を使用するため、それぞれの送風
機より発生する騒音の干渉による「うなり音」が生じや
すいという問題があった。
本考案は、上述した問題点に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、簡単に取り付けることが
でき、風量低下を生じることなく騒音を低下させること
にある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の天井クーリング
ユニットは、偏平なケーシングの中央に車室内の空気を
導入する吸入口を開設し、この吸入口に対して左右対称
にエバポレータを配設すると共に、このエバポレータの
下流側に送風機をそれぞれ設け、前記ケーシングの左右
両端に前記エバポレータによって冷却され前記送風機か
ら送り出された空気を車室内所定域に配風する吐出口を
開設してなる天井クーリングユニットにおいて、前記吸
入口の中央に吸音材を立設したことを特徴としている。
このとき、吸音材は、前記吸入口から導入される空気
の流れ方向に沿って湾曲していることが好ましい。
また、吸音材は、前記吸入口の中央に十字状に立設さ
せることもできる。
(作用) このような手段を採用すると、送風機から発生した騒
音はエバポレータを通過して吸入口に向かって進むが、
この吸入口に吸音材を立設しているため、ここで消音さ
れて室内に達することはなく、また左右の送風機からの
騒音が干渉し合うこともない。しかも、この吸音材は吸
入口に立設していることから、当該吸入口から導入され
る空気の抵抗となることもなく、さらに、当該吸音材を
取り付けるユニットと取り付けないユニットとを選択す
ることが極めて容易となる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添附図面を参照しつつ詳細
に説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は同
実施例の吸音材を示す斜視図、第3図は同吸音材の他の
実施例を示す斜視図、第4図は本考案の第2実施例を示
す断面図、第5図は同実施例の吸音材を示す斜視図、第
6図は本考案の第3実施例を示す断面図、第7図は同実
施例の吸音材を示す斜視図、第8図は本考案の第4実施
例を示す断面図、第9図は本考案の第5実施例を示す断
面図、第10図は同実施例の吸音材を示す斜視図であり、
第11,12図に示す部材と同一部材には同一符号を付して
ある。
第1図において、本実施例の天井クーリングユニット
にあっては、偏平なケーシング1が車両の天井部に設け
られ、このケーシング1の中央に室内空気を導入する吸
入口2が開設されている。また、ケーシング1内にはモ
ータによって回転されるブロアを有する送風機4と、こ
の送風機4のブロアにより吸入される冷媒チューブ間を
通過する空気を冷却するエバポレータ3とが設けられて
おり、さらに、このエバポレータ3によって冷却された
空気を車室内に配風する吐出口5が開設されている。エ
バポレータ3は吸入口2に対して車両の左右方向対称に
配設され、一方、送風機4はこのエバポレータ3の下流
側、すなわち車両の左右両端に前後方向に沿って複数配
設されている。第1図に示す送風機4は、空気の吹込口
4aと吹出口4bとがほぼ直角方向に位置している、いわゆ
る遠心式多翼ファンであるが、本考案はこれに限定され
ることなく、他の送風機を用いることも可能である。こ
の送風機4の吹出口4bから吐出された冷風は、ケーシン
グ1に開設された複数の吐出口5から図示しないダクト
を介して乗客の頭部に向かって吹き出される。
本実施例にあっては、吸入口2の周囲に吸音材7を貼
着し、さらに、当該吸入口2の中央に吸音材6を立設し
ている。
本実施例に係る吸音材6は、ポリウレタンなどの吸音
特性を有する材料により5〜15mmの厚さに形成され、第
2図に示すように一つの吸入口2にそれぞれ別個に設け
ても良く、また、第3図に示すように吸音材6を連続し
て一体的に吸入空気通路全長にわたって設けても良い。
このようにすれば、左右に配設された送風機よりの騒音
をより確実に吸音することができる。かかる選択は取り
付けるべきクーリングユニットの形状等により決定され
るが、吸音材6は吸入口2の略中央に設けることが好ま
しい。これは、ユニット内に導入する室内空気を当該吸
音材6により左右のエバポレータ3,3に振り分ける作用
をも行わしめるためであり、したがって、第4〜5図に
示すように、導入される空気の流れ方向に沿って吸音材
6の上部を湾曲するように形成することもできる。この
ように構成すれば、取入れ空気の流通抵抗をさらに小さ
くすることができる。なお、この吸音材6,7は、単独で
形成することもできるが、平板状の基材の表面に吸音材
シートを貼着しても良い。また、吸音材6,7の表面は平
坦であっても良く、第5図に示すように凹凸あるいは波
目状8に形成しても良い。このような凹凸あるいは波目
状8に形成すれば、消音効果はさらに優れたものとな
る。
また、吸入口2に設けられる吸音材6および7を一体
的に形成することも可能である。例えば、第6〜7図に
示すクーリングユニットは、吸入口2の開口形状に対応
した吸音材7を矩形状に組み立て、この矩形吸音材7の
中央に十字状に吸音材6を架設してなる吸音材ユニット
9を吸入口2に取り付けている。この場合にあっても、
吸音材ユニット9は吸入口2から導入される空気の流通
に何ら支承となることはなく、しかも、取り付けが簡単
であるから取り付けたい車両と取り付けなくとも良い車
両がある場合に容易に吸音材の取り付け有無の選択を行
うことができ、多車種混合ラインの生産に極めて有利で
ある。また、メインテナンスも容易となる。
さらに、本考案に係る吸音材は、吸入口2の中央に立
設すれば消音効果を発揮することができるから、第8図
に示すように、送風機4のモータを制御する制御基板10
を利用してここに取り付けることもできる。この場合、
制御基板10は吸入口2から導入される空気の抵抗となら
ないようにユニットの上面にスタンド11により固定され
ており、この基板10にブラケット12などによって吸音材
6を垂設する。このように構成すれば、吸音材6の取り
付けが容易となるだけでなく、車両の振動によるリレー
等電気部品と吸音材との干渉を防止することができる。
また、吸入口2に設けられる吸音材ユニット9として
第9〜10図に示すものも適用することができる。この実
施例にあっては、第6〜7図に示す実施例と同様に、吸
入口2の開口形状に対応した吸音材7を矩形状に組み立
て、この矩形吸音材7の中央に多数の吸音材6を縦横に
架設してハニカム状に構成してなる吸音材ユニット9を
吸入口2に取り付けている。
なお、上述した第1,4,6,8,9図に示す何れの実施例に
あっても、ケーシング1の両側部に吐出空気の流れ方向
に沿って吸音材13を湾曲せしめて設けている。これは、
送風機4から発生した騒音のうちケーシング1の両端側
に進んだ高周波の音を消音するためのものであって、吐
出口5から車室Rに漏れる騒音を防止するための吸音手
段である。
次に作用を説明する。
車室内の空気は送風機4により吸入口2から吸い上げ
られ、ケーシング1中を通りエバポレータ3内に入る。
このエバポレータ3には冷媒が流通しているので、前記
空気はエバポレータ3を通過する間にこの冷媒によって
冷やされ、送風機4の吹込口4aに流入して吹出口4bから
吹き出される。さらに、この空気は吐出口5より再度車
室内Rに吐出される。
一方、送風機4を作動させることにより生ずる騒音
は、送風機4かエバポレータ3を通過して吸入口2に向
かって進行するが、当該吸入口2に立設された吸音材6,
7に衝突して吸収され、吸入口2から室内に漏れること
はない。
なお、この吸音効果を具体的に説明すれば、吸入口2
に第1実施例の吸音材6(厚さ5mm)を取り付け、印加
電圧26Vで送風機4を高速回転させた場合、吸音材6を
取り付けない場合に比べ、約0.2dB(A)低減した。こ
の騒音低減は特に高周波数領域で顕著であった。
また、本実施例の吸音材6,7は、吸入口2から導入さ
れる空気の流通抵抗となることはなく、しかも、左右両
端に設置した送風機の騒音の干渉もなくすることができ
る。さらに取り付けが簡単な構造となっていることか
ら、取り付ける車両と取り付けない車両とを容易に選択
することができるという長所をも備えている。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば、吸入口の中央に吸
音材を立設したため、送風機から発生する騒音を適確に
消音することができる。しかも、この吸音材は吸入口に
立設していることから、当該吸入口から導入される空気
の抵抗となることもなく、さらに、当該吸音材を取り付
けるユニットと取り付けないユニットとを選択すること
が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は同実
施例の吸音材を示す斜視図、第3図は同吸音材の他の実
施例を示す斜視図、第4図は本考案の第2実施例を示す
断面図、第5図は同実施例の吸音材を示す斜視図、第6
図は本実施例の第3実施例を示す断面図、第7図は同実
施例の吸音材を示す斜視図、第8図は本考案の第4実施
例を示す断面図、第9図は本考案の第5実施例を示す断
面図、第10図は同実施例の吸音材を示す斜視図、第11図
は従来の天井クーリングユニットを示す斜視図、第12図
は同じく断面図である。 1…ケーシング、2…吸入口、3…エバポレータ、4…
送風機、5…吐出口、6,713…吸音材。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏平なケーシング(1)の中央に車室内の
    空気を導入する吸入口(2)を開設し、この吸入口
    (2)に対して左右対称にエバポレータ(3)を配設す
    ると共に、このエバポレータ(3)の下流側に送風機
    (4)をそれぞれ設け、前記ケーシング(1)の左右両
    端に前記エバポレータ(3)によって冷却され前記送風
    機(4)から送り出された空気を車室内所定域に配風す
    る吐出口(5)を開設してなる天井クーリングユニット
    において、前記吸入口(2)の中央に吸音材(6)を立
    設したことを特徴とする天井クーリングユニット。
  2. 【請求項2】前記吸音材(6)は、前記吸入口(2)か
    ら導入される空気の流れ方向に沿って湾曲していること
    を特徴とする請求項1記載の天井クーリングユニット。
  3. 【請求項3】前記吸音材(6)は、前記吸入口(2)の
    中央に十字状に立設していることを特徴とする請求項1
    記載の天井クーリングユニット。
JP9618990U 1990-09-13 1990-09-13 天井クーリングユニット Expired - Lifetime JP2518949Y2 (ja)

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JPH0452920U JPH0452920U (ja) 1992-05-06
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