JP3749714B2 - 空気吹出ダクト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調機により調和された空気を室内に吹き出させるための吹出ダクトに関し、特に、気流を円滑に室内に拡散させることを可能にした空気吹出ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高速で走行する鉄道車両には、特開平11−348781号公報(以下、「特許文献1」という。)に記載された空調装置が設置されている。すなわち、車体1の床構体2の左右に長手方向に沿って主ダクト18、20が設けられている。主ダクト18、20は床構体2に取り付けられた図略の空調装置本体に接続されており、空調装置本体からの調和空気が主ダクト18、20に供給され、座席10、12の下側に開口されている吸入孔26、28から戻しダクト22、24を介して空調装置本体に戻されるように構成されている。(特許文献1の「0008」及び第1図参照)
【0003】
主ダクト18、20には、車体1の長手方向に沿って形成された複数の窓枠34の中を左右側構体6、8に沿って立ち上げられる縦ダクト30、32の下端が接続されている。縦ダクト30、32の上端は、荷棚14、16の下側にまで立ち上げられており、その先端に吹出ダクト36、38が接続されている。
吹出ダクト36、38は荷棚14、16の下面14a、16aに沿って屈曲成形されおり、その先端に吹出口40が形成されて、荷棚14、16の下面14a、16aに沿った方向に開口されている。(特許文献1の「0009」〜「0010」及び第4図、第5図参照)
【0004】
ところで、上記、従来の縦ダクト30及び吹出ダクト36では、長方形の断面の縦ダクト30(特許文献1の第3図参照)の上端に吹出ダクト36の源流側が接続されているため、送給される空気は長方形の断面のまま吹出口40に入り、拡散フィン46、48により僅かに斜め方向に拡散されながら大部分は真っ直ぐに車両室内に吹き出される。
すると、吹出ダクト36の正面は強い気流となり、左右には弱い気流となって吹き出すため、車両室内の気流が一様ではなくなって、直接人体に当たったり空気が澱んだりして、快適性を損なう恐れがあった。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−348781号公報(「0008」〜「0010」および第1図、第4図、第5図参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、吹出口では、空気の流れを減速し角度を広げ(拡散し)つつ、圧力を高めるように構成されている。空気の流れを減速させる部分では、流れが不安定になりやすいので、ダクトの形状がこの流れに沿ったものでないと、壁面に沿って境界層が厚く発達したり、流れが剥離して逆流域が生じることがある。この境界層の発達や逆流域等により流路内で速度が不均一になると、有効な断面積が減少し、容積効率が低下したり、圧力損失が大きくなったり、流体騒音が発生するといった問題を生じる。
【0007】
特に、前述の鉄道車両で多く採用されているような、空気が室内壁からほぼ垂直な方向に吹き出す形式では、吹出口の直前で空気の流れが90゜近く曲がるので、この曲げ部分で流速が不均一となるため、有効面積の減少、容積効率の低下、流体騒音の発生といった上記と同様な問題が生じる。
このため、空調装置本体を細かく制御して吹出流速を調整したり、吹出口の拡散フィンを細かく設けたりする必要があった。
しかし、空調装置本体の制御では電圧の変動や車両速度の変化に追従できるような複雑な制御装置を必要とし、また、複雑な構造の吹出口が必要になるといった問題が発生し易かった。
【0008】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、吹出口直前での空気の流れを滑らかに減速し、滑らかに向きを変え、さらに、ダクト内で風向きを予め拡散させることができる空気吹出ダクトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1に記載の空気吹出ダクトは、源流側が空調機に接続され、出口側が車両の室内に設けられた吹出口に接続されて、前記空調機により調和された空気を室内に吹き出させる空気吹出ダクトであって、吹出ダクトの前記源流側から出口側に向かって、一定間隔の距離でとった各位置の断面積について、連続する前後位置の断面積同士を比較した場合に、その断面積比が略一定になるように断面積を増加させるようにしたものであることを特徴とする。
よって、源流側から供給される空気が、断面積の増加した出口側に向かって流れる際に、その流れに沿って減速し、拡散するので、吹出口から広い角度で吹き出すことが可能となり、車両室内の快適性を高めることができる。
【0010】
また、本発明に係る請求項2に記載の空気吹出ダクトは、請求項1に記載の空気吹出ダクトにおいて、断面積を増加させる部分が、高さ寸法を一定にして前記連続する前後位置の断面積比を略一定に保ちながら徐々に幅寸法を拡大する導入部と、前記連続する前後位置の断面積比を略一定に保ちながら徐々に高さ寸法を縮小しつつ幅寸法をさらに拡大する拡散部と、からなることを特徴とする。
よって、導入部では、空気の所定の流量の供給を受け入れることができ、拡散部では、受け入れた空気をその流れに沿って逆らわずに拡散させることができ、ダクトの壁面に渦等を発生させることなく断面積を有効に活用して、空気を吹出口に吹き出すことができる。
【0011】
また、本発明に係る請求項3に記載の空気吹出ダクトは、請求項2に記載の空気吹出ダクトにおいて、前記導入部は高さ方向の辺が直線状であり、前記拡散部は、前記導入部に対して高さ方向の辺を湾曲させたことを特徴とする。
よって、ダクトの高さ寸法を縮小した部分で湾曲させたので、湾曲部での流れの不安定化を最小限に抑えることを実現し、空気の流れは湾曲部では比較的内側を通り、出口側において高さ寸法の広い範囲に広げることができ、吹出口にほぼ均一の気流を供給することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る空気吹出ダクトの一の実施の形態について図面を参照して以下に説明する。本実施の形態の空気吹出ダクトは、高速走行する鉄道車両に設けられたものである。
ここで、図1は、高速走行する鉄道車両の断面図であり、図2は、吹出ダクトに吹出口が接続された状態の断面図である。
なお、車両の進行方向を前後方向、進行方向の左右を左右方向というが、ダクトについては、車両の前後方向を幅方向といい、車両の左右方向を高さ方向という。
【0013】
(構成)鉄道車両の車体10は、図1に示すように、床構体1と左右の側構体2と、屋根構体3とから前後方向の断面で四角形に形成されている。床構体1中の左右の側構体2側には、図略の空調装置本体に接続された主ダクト11が前後方向に配設されて調和された空気の源流となっている。主ダクト11には、側構体2に設けられた窓枠の縦壁内に埋設されるように複数の縦ダクト22がその下端で接続されている。
縦ダクト22の上端には、図2の側面断面図に示すように、上端が室内側に湾曲した吹出ダクト4の源流側421が接続され、さらに吹出ダクト4の出口側441が室内の荷棚24の下に取り付けられる吹出口5に接続されている。
【0014】
本発明の主要部であるこの吹出ダクト4の大まかな形状は、図3、図4に示すように、下端の源流側421の断面が長方形で、その幅方向の辺48が車体10の前後方向に沿い、高さ方向の辺46が車体10の幅方向に沿うように取り付けられ、上部で高さ方向辺46が室内側に湾曲しつつ、幅方向辺48が徐々に拡がるように変化して、上辺が長辺の台形の出口側441となっている。
この高さ方向の辺46と幅方向辺48の変化の仕方の詳細については後述する。
【0015】
吹出ダクト4の出口側441は、車両10の側構体2の窓枠の縦壁で荷棚24の下部に設けられた開口部に接続される。縦壁に設けられた開口部には、奥部がその開口部に取り付けられ、上部が荷棚24に支持された平面視半円形の吹出口5が取り付けられている。
したがって、主ダクト11に接続された縦ダクト22を介して空調機本体から送られる調和空気は、吹出ダクト4を通って吹出口5から室内に吹き出されるが、この吹き出しの際に、気流を円滑にして吹き出させることが望ましい。
【0016】
気流を円滑に圧力回復させ吹き出させるための吹出ダクト4の形状を、図5、図6に基づき詳細に説明する。
吹出ダクト4は、下端の源流側421(位置R0)から上方に一定間隔の距離の位置R1からR6までは、高さ方向辺46が一定高さであり、幅方向辺48が上記各位置R0からR6における断面積を指数関数的に変化させるように徐々に拡がる導入部42となし、導入部42から連続して位置R6から一定間隔の距離の位置R7からR12の高さ方向辺46を縮小しつつ、断面積を指数関数的に変化させながら幅方向辺48をさらに拡大して出口側441で開口するように構成されている。
【0017】
その前に、原則として吹出ダクト4の出口側441まで調和空気の流れの向きを変更しない直線状態の場合において説明する。
(1)導入部42においては、源流側421の断面積をA、λを長さの次元を有する定数、位置R0からダクト中心に沿った行程をχとすると、位置χにおける断面積Aは、下記の数式1で表わされる指数関数の曲線を描かせ、λの値を小さくすると断面積Aは急拡大し、λの値を大きくすると断面積Aは緩やかな拡大となる。
調和された空気の流れを安定に保つためには、急拡大は好ましくなく、したがって、λを小さくする方には限界があり、下記の数式2とすることが望ましい。
【0018】
【数1】
Figure 0003749714
【数2】
Figure 0003749714
【0019】
(2)吹出ダクト4の断面の高さ方向辺46と幅方向辺48との関係は、調和空気の流れに沿って指数関数的に幅を広げ、指数関数的に高さを減少させることが望ましい。ただし、幅と高さの変化のさせ方は数式1を守る。
すなわち、位置χにおける幅bは、位置R0における幅をb、μを長さの次元を有する定数とすると、下記の数式3とし、同じく位置R0における高さをh、νを長さの次元を有する定数とすると、位置χにおける高さhは、下記の数式4で表わされる。
【0020】
【数3】
Figure 0003749714
【数4】
Figure 0003749714
【0021】
ただし、λとμ、νの関係は下記の数式5とする。μ、νの値を正の値で小さくすると幅bと高さhは急拡大し、大きくすると緩やかな拡大となる。また、μ、νを負の値で小さくすると幅bと高さhは緩やかに減少し、負の値で大きくすると急減少となる。
調和空気の流れを安定に保つためには、μ、νの値を小さくする方には限界があり、下記の数式6とするのが望ましい。
【0022】
【数5】
Figure 0003749714
【数6】
Figure 0003749714
【0023】
つぎに、本実施の形態のように吹出ダクト4の出口側441の直前において、調和空気の流れの向きを変更する場合は、導入部42と拡散部44に分けて説明する。
(1)流れの向きを変更する前の導入部42では、流れに沿って幅bを指数関数的に広げることが望ましい。ただし、幅と高さの変化のさせ方は数式1を守る。
すなわち、前式と同様に、位置χにおける幅bは、位置R0における幅をb、μを長さの次元を有する定数とすると、下記の数式7で表され、同じく位置R0における高さをhとすると、位置χにおける高さhは下記の数式8で表される。すなわち、導入部42では高さ方向辺46は一定の高さとするのが望ましい。
ただし、λとμの関係は下記の数式9とする。
【0024】
【数7】
Figure 0003749714
【数8】
Figure 0003749714
【数9】
Figure 0003749714
【0025】
(2)つぎに、調和空気の流れの向きを変更する拡散部44では、流れに沿って幅bを指数関数的に広げつつ、高さhを指数関数的に減少させることが望ましい。ただし、幅と高さの変化のさせ方は数式1を守る。
すなわち、前式と同様に、位置R0からダクト中心に沿った行程χにおける幅bは、位置R0における幅をbとし、μ、μを長さの次元を有する定数、χを導入部42の位置R0から終端R6までのダクト中心に沿った行程とすると、下記の数式10とするのが望ましく、同じく位置χにおける高さhは、位置R0における高さをhとし、νを長さの次元を有する定数とすると、下記の数式11とするのが望ましい。
ただし、λとμ、νの関係は下記の数式12とする。
この場合のおおよその値として、下記の数式13とするのが望ましい。
【0026】
【数10】
Figure 0003749714
【数11】
Figure 0003749714
【数12】
Figure 0003749714
【数13】
Figure 0003749714
【0027】
以上のような理論式に基づいて、本実施の形態の実際の寸法を表に示すと、つぎの表1のようになる。
【表1】
Figure 0003749714
【0028】
つぎに、上記のように構成された吹出ダクト4の出口側441に接続される吹出口5は、車体10の内壁に取り付けられ、内壁に設けられた開口部と同一の大きさの開口部を有する接続部51と、該接続部51から室内に向かって延在する複数の横フィン52と、各横フィン52を上下で連結し、吹出す調和空気の吹出し方向を案内するガイドフィン54、56とから構成されている。
横フィン52は、図2乃至図4に示すように、平面視で半円形を呈し、最上部の横フィン521から最下部の横フィン524まで同心の円弧状の板体で構成したもので、高さ方向で間隔をあけて取り付けてある。
【0029】
そして、各々の横フィン521と522、横フィン522と523、横フィン523と524との間には、それぞれ平面視でわずかにハ字状に広がるようにガイドフィン54が取り付けられて、各横フィン521から524を接続して補強すると同時に空気の流れをガイドしている。
このガイドフィン54と出口側441の開口との間で、最上部の横フィン521と次の高さの横フィン522との間隙には、開口部からハ字状に広がりその途中から内壁と略平行に折れ曲がった断面く字状のガイドフィン56が左右対称に取り付けられている。
なお、図2乃至図4に示される吹出口5に設けられた中央ガイド部58は、空気の流れの一部を直下に案内するものである。
【0030】
(作用)以上のように構成した吹出ダクト4の作用を、吹出状況を実験した実験結果に基づき説明する。
本実施の形態の吹出ダクト4を接続した吹出口5の中段の横フィン523に、図7に示すように、その円周を略等間隔のS1からS9の9カ所に印を付け、この位置に短く切った毛糸の一端を張り付けて、空気の吹出方向及び風速を調べた。吹出方向は、図7に示すように円周の放射状に略万遍なく吹き出していることがわかる。なお、この実験では風量を2.21m/分とした。
また、その時の風速も、図8の黒丸点のグラフに示すように、中央部(S5)を最高にして左右端へ行くに従い徐々に減少する理想的な状態が得られているのがわかる。
【0031】
同様の実験を従来の特許文献1に記載の吹出しダクトおよび吹出口を利用して行った結果、吹出し方向は図10に示すように吹出口に設けられたガイドフィンの配置に影響されて吹出方向が決められ、且つ、ガイドフィンの後の流れの影響により毛糸の方向が一定していないのがわかる。
また、その時の風速も、図8の白丸点のグラフに示すように、位置によって風速のバラツキが大きく、風速の大きな部分ではその前方の遠くまで空気が届き、風速が低い部分では近くにしか届かないという、所謂平準化されない空気流が発生していた。
【0032】
また、吹出ダクト4の出口側441における風速を、吹出しダクト4の断面積の変化を指数関数的にした本実施の形態のもの(図9)と、単に単純Rで変化させたもの(図11)との比較をした実験結果では、本実施の形態のものでは、最大流速が小さく、略一様に出口側から吹出しており、気流が幅方向へ広がる角度も大きい。
一方、単純Rで変化させたものでは、僅かではあるが最大流速が大きく、また、幅方向へ広がる角度も小さく、出口側の両端で流速の小さい部分が増えていることがわかる。
【0033】
このように、本実施の形態の吹出ダクトでは、源流側の断面積に対して、出口側に向かう断面積の変化率を指数関数的に増加させるようにしたので、調和空気の流れを無理なく滑らかに減速させて吹出口から調和空気を吹出すことができるようになり、吹出空気の流速のバラツキを無くし、吹出口から万遍なく吹出させることが可能となった。
【0034】
なお、本発明は前記実施の形態のものに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、吹出ダクト4は上部で高さ方向辺46が室内側に湾曲したもので説明したが、これに限られず、湾曲せずに下端の源流側421から真っ直ぐに立ち上がり、その幅方向の辺48が断面積を指数関数的に変化させながら車体10の前後方向に沿い、高さ方向の辺46が断面積を指数関数的に変化させながら車体10の幅方向に沿うように取り付けられるようにしたものも可能である。
また、縦ダクト22が車体10の前後の縦壁内に埋設され、その縦ダクト22に吹出ダクト4の源流側421を接続し、真っ直ぐ上方にあるいは湾曲して車両の進行方向と平行に吹き出すようにした吹出ダクト4としたものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、空調機により調和された空気を室内に吹き出させる空気吹出ダクトであって、吹出ダクトの前記源流側から出口側に向かって、一定間隔の距離でとった各位置の断面積について、連続する前後位置の断面積同士を比較した場合に、その断面積比が略一定に なるように断面積を増加させるように構成したので、調和空気の流れを円滑に徐々に広げ、調和空気を吹出口の形状に沿った流速で吹出口から万遍なく吹出させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトを適用した高速走行する鉄道車両の正面断面図である。
【図2】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトに吹出口が接続された状態の断面図である。
【図3】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトに吹出口が接続された状態の正面図である。
【図4】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトに吹出口が接続された状態の平面図である。
【図5】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトの側面線図である。
【図6】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトの正面線図である。
【図7】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトに接続された吹出口から空気が吹出す状態を実験した平面図である。
【図8】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトに接続された吹出口からの吹出空気の流速を、従来の吹出口流速と比較して示したグラフである。
【図9】 本発明の一の実施の形態に係る吹出ダクトの出口側における吹出空気の流速分布を示した正面図である。
【図10】 従来の吹出口から空気が吹出す状態を実験した平面図である。
【図11】 吹出ダクトの断面積の変化を単純Rで拡散した吹出ダクトの出口側における吹出空気の流速分布を示した正面図である。
【符号の説明】
10 車体
1 床構体
11 主ダクト
2 側構体
22 縦ダクト
4 吹出ダクト
42 導入部
421 源流側
44 拡散部
441 出口側
46 高さ方向辺
48 幅方向辺
5 吹出口

Claims (3)

  1. 源流側が空調機に接続され、出口側が車両の室内に設けられた吹出口に接続されて、前記空調機により調和された空気を室内に吹き出させる空気吹出ダクトであって、
    吹出ダクトの前記源流側から出口側に向かって、一定間隔の距離でとった各位置の断面積について、連続する前後位置の断面積同士を比較した場合に、その断面積比が略一定になるように断面積を増加させるようにしたものであることを特徴とする空気吹出ダクト。
  2. 請求項1に記載の空気吹出ダクトにおいて、
    断面積を増加させる部分は、高さ寸法を一定にして前記連続する前後位置の断面積比を略一定に保ちながら徐々に幅寸法を拡大する導入部と、前記連続する前後位置の断面積比を略一定に保ちながら徐々に高さ寸法を縮小しつつ幅寸法をさらに拡大する拡散部と、からなることを特徴とする空気吹出ダクト。
  3. 請求項2に記載の空気吹出ダクトにおいて、
    前記導入部は高さ方向の辺が直線状であり、前記拡散部は、前記導入部に対して高さ方向の辺を湾曲させたことを特徴とする空気吹出ダクト。
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