JP4215298B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の床中に主ダクトを配置した車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高速で走行する鉄道車両の空調装置を床中に配置して、車両の高さを軽減し、安定性や軽量化を図ったものとして、特開平7−186948号公報にあるものが提案されている。この空調装置では、床中に車体長手方向に沿って主ダクトを配置し、主ダクトに接続された立ち上げダクトを側窓側方に立ち上げて配置する。そして、立ち上げダクトに接続された吹出ダクトを側窓と荷棚との間に車体長手方向に伸ばして配置し、照明の投光範囲に一致させて調和空気を吹き出すように形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来のものでは、調和空気を斜め下方に吹き出しており、調和空気が吹き出される範囲はよいが、吹き出し範囲から外れた通路や天井付近には調和空気が供給されず、よどみ空間ができやすく、車内温度の均一化が十分でないという問題があった。また、吹出ダクトを車両長手方向に沿って設けているために、車両重量が増加するという問題があった。
【0004】
本発明の課題は、車内温度の均一化と軽量化を図った車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
複数の側窓を車体左右両側に有すると共に、該側窓上側に荷棚を前記車体左右両側に設けた車両の床中に主ダクトを配置した車両用空調装置において、
前記主ダクトに接続され前記側窓の間を前記荷棚の下側にまで立ち上げられた縦ダクトを備え、
左右側構体から前記荷棚の下面に沿って屈曲形成された吹出ダクトに前記縦ダクトの先端を接続し、
前記吹出ダクトに前記縦ダクトからの調和空気を前記荷棚の下面に沿った方向に吹き出す吹出口を前記車体左右両側に対向して設け、
前記吹出口に前記荷棚の下面と平行な横フィンと、垂直に立てられ車体の長手方向と直交する縦フィンと、該縦フィンの両側に扇状に開いた拡散フィンとを設け、
更に、前記吹出ダクトに下方及び前後方向にそれぞれ開口された複数の小孔を形成したことを特徴とする車両用空調装置がそれである。
【0006】
また、前記荷棚の下面は滑らかに形成するとよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1は車体で、床構体2と屋根構体4と左右側構体6,8とを備えている。床構体2上には、左右に座席10,12が車体1の長手方向に沿って複数配置されている。左右側構体6,8には、左右の座席10,12の上側に荷棚14,16が取り付けられている。荷棚14,16は、左右側構体6,8から車体1の中央に向かって緩やかな上り傾斜に形成されており、また、その下面14a,16aは凹凸等がない表面が滑らな曲面状に形成されている。
【0008】
床構体2中の左右側構体6,8側には車体1の長手方向に沿って一対の左右主ダクト18,20が設けられている。また、床構体2中には左右主ダクト18,20と平行に左右戻しダクト22,24が設けられている。左右主ダクト18,20は床構体2に取り付けられた図示しない空調装置本体に接続されており、空調装置本体からの調和空気が左右主ダクト18,20に供給され、座席10,12の下側に開口されている吸入孔26,28から左右戻しダクト22,24を介して空調装置本体に戻されるように構成されている。
【0009】
左右主ダクト18,20には、複数の縦ダクト30,32が接続されている。左右側構体6,8には、車体1の長手方向に沿って複数の側窓34(図3参照)が形成されており、縦ダクト30,32は、側窓34の間を左右側構体6,8に沿って立ち上げられている。縦ダクト30,32は、荷棚14,16の下側にまで立ち上げられており、その先端には吹出ダクト36,38が接続されている。
【0010】
左側構体6側の吹出ダクト36は、図4、図5に示すように、左側構体6から荷棚14の下面14aに沿って屈曲形成されている。吹出ダクト36には、その先端に吹出口40が形成されており、吹出口40は荷棚14の下面14aに沿った方向に開口されている。
【0011】
また、吹出口40には荷棚14の下面14aと平行な複数の横フィン42が設けられている。更に、吹出口40の中央には垂直に立てられ車体1の長手方向と直交する縦フィン44が設けられている。縦フィン44の両側には縦フィン44に対して前後方向に扇状に開いた拡散フィン46,48が設けられている。
【0012】
本実施形態では、両拡散フィン46,48のなす角度は約60度に形成されている。吹出口40の両側壁50,52は拡散フィン46,48よりも大きい角度、例えば、約90度に形成されている。吹出ダクト36には、斜め下方に開口された小孔54、ほぼ下方に開口された小孔56、前後方向に開口された小孔58が形成されている。
【0013】
右側構体8側の吹出ダクト38も同じ形状であり、図6に示すように、両吹出ダクト36,38は、左右側構体6,8の同じ位置に設けられている。そして、両吹出ダクト36,38の吹出口40は車体1の内側を向き、互いに対向するように配置されている。
【0014】
次に、前述した本実施形態の車両用空調装置の作動について説明する。
まず、図示しない空調装置本体からの調和空気は、主ダクト18,20を通って縦ダクト30,32に供給される。そして、縦ダクト30,32から各吹出ダクト36,38に供給され、各吹出口40から調和空気が車室21内に吹き出される。
【0015】
吹き出される調和空気は、図1、図6に矢印で示すように、横フィン42により整流されながら、荷棚14,16の下面14a,16aに沿って吹き出される。調和空気はコアンダ効果により下面14a,16aに沿って、斜め上方に、かつ、車体1の中央の天井方向に向かって流れる。左右両側の吹出口40から吹き出された調和空気は、車体1の中央近傍で互いにぶつかり合い、車体1中央付近で吸入孔26,28に向かって下方に流れる。
【0016】
吹出口40から吹き出される調和空気は、縦フィン44、拡散フィン46,48、側壁50,52によっても整流されて、扇状に拡散吹出される。また、各小孔54,56,58から吹き出される調和空気は、それぞれ斜め下方、真下方向、前後方向に流れ出る。車室21内の空気は、吸入孔26,28から戻りダクト22,24を介して空調装置本体に戻される。
【0017】
左右両側の吹出口40から吹き出された調和空気は、車体1の中央の天井方向に向かって流れ、車体1中央付近で吸入孔26,28に向かって下方に流れるので、車室21の通路や天井付近にも調和空気が供給され、よどみ空間ができにくく、車両長手方向に沿ったダクトを設けることなく、車室21内はほぼ均一な温度に保たれると共に、車両軽量化が図れる。
【0018】
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【0019】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の車両用空調装置は、左右両側の吹出口から吹き出された調和空気が、荷棚の下面に沿って車体の中央の天井方向に向かって流れ、車体中央付近で下方に流れるので、通路や天井付近にも調和空気が供給され、よどみ空間ができにくく、車室内の温度はほぼ均一になると共に、軽量化を図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調装置を用いた車両の概略断面図である。
【図2】本実施形態の側構体の拡大断面図である。
【図3】図2のAA断面図である。
【図4】本実施形態の吹出ダクトの拡大断面図である。
【図5】図4のBB断面図である。
【図6】本実施形態の吹出ダクトの配置を示す車両の平面図である。
【符号の説明】
1…車体 2…床構体
4…屋根構体 6,8…側構体
14,16…荷棚 18,20…主ダクト
21…車室 22,24…戻りダクト
30,32…縦ダクト
34…側窓 36,38…吹出ダクト
40…吹出口 42…横フィン
46,48…拡散フィン
50,52…側壁
Claims (2)
- 複数の側窓を車体左右両側に有すると共に、該側窓上側に荷棚を前記車体左右両側に設けた車両の床中に主ダクトを配置した車両用空調装置において、
前記主ダクトに接続され前記側窓の間を前記荷棚の下側にまで立ち上げられた縦ダクトを備え、
左右側構体から前記荷棚の下面に沿って屈曲形成された吹出ダクトに前記縦ダクトの先端を接続し、
前記吹出ダクトに前記縦ダクトからの調和空気を前記荷棚の下面に沿った方向に吹き出す吹出口を前記車体左右両側に対向して設け、
前記吹出口に前記荷棚の下面と平行な横フィンと、垂直に立てられ車体の長手方向と直交する縦フィンと、該縦フィンの両側に扇状に開いた拡散フィンとを設け、
更に、前記吹出ダクトに下方及び前後方向にそれぞれ開口された複数の小孔を形成したことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記荷棚の下面は滑らかに形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
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JP15919198A JP4215298B2 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 車両用空調装置 |
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Family Applications (1)
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