JP3532403B2 - 自動車の空気調和装置における空気ダクト構造 - Google Patents

自動車の空気調和装置における空気ダクト構造

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JP3532403B2 JP34401297A JP34401297A JP3532403B2 JP 3532403 B2 JP3532403 B2 JP 3532403B2 JP 34401297 A JP34401297 A JP 34401297A JP 34401297 A JP34401297 A JP 34401297A JP 3532403 B2 JP3532403 B2 JP 3532403B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の空気調和
装置において、ヒータユニットから吐出される空気を車
室の所望部位に向って吹き出させるよう案内する空気ダ
クト構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】上記空気ダクト構造には、従来、実開昭
61‐31913号公報で示されるものがある。 【0003】これによれば、自動車の車室の前端部にイ
ンスツルメントパネルが設けられ、ヒータユニット側か
ら上方に向って延出するメインダクトが上記インスツル
メントパネルの内部に設けられると共に、上記メインダ
クトの上端部の開口を閉じる天井板が設けられ、かつ、
上記メインダクトの上端部からそれぞれほぼ水平方向に
延出してその各延出端部が上記車室に向って開口する複
数の分岐ダクトが設けられている。 【0004】そして、上記ヒータユニットを駆動させる
と、このヒータユニットから吐出された空気が上記メイ
ンダクトと各分岐ダクト内の各空気通路を通って車室の
所望部位に向って吹き出され、これにより、車室の空気
が調和されるようになっている。 【0005】また、上記の場合、ヒータユニット側から
上記メインダクトを通り流れてきた空気を、上記各分岐
ダクトに案内するための円弧状の案内板が上記メインダ
クトから各分岐ダクトへの分岐部内の空気通路に設けら
れている。上記案内板は、上記メインダクトを通り流れ
てきた空気をその円弧凹面に沿って流れさせることによ
り、上記各分岐ダクトに案内して、これら各分岐ダクト
にそれぞれ所望量の空気を配分し、もって、上記車室の
各部を互いにより均一に空気調和させるようになってい
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに円弧状の案内板により、その円弧凹面で空気が案内
されるとき、上記案内板の円弧凸面側を通る他の空気は
その慣性力で上記円弧凸面から剥離しがちとなって、渦
が生じる傾向となり、もって、圧力損失が大きくなると
いう不都合がある。 【0007】しかも、上記案内板は空気通路の幅方向の
中途部に設けられているため、上記案内板の上流側の先
端部に空気が衝突したり、この案内板で上記空気通路が
狭められたりすることにより、上記圧力損失が更に大き
くなるという不都合がある。 【0008】そして、上記したように圧力損失が大きく
なると、上記各分岐ダクトの延出端部の開口から車室に
向って空気が吹き出されるときの速度が低下し、このた
め、上記車室の各部の空気調和が不均一になるおそれを
生じる。 【0009】そこで、空気ダクトにおける圧力損失を小
さくさせるよう、この空気ダクトの構造を改良すること
が考えられるが、メインダクトからの空気を各分岐ダク
トに配分する際の空気の配分量を所望量にさせると共
に、圧力損失を小さくさせるよう上記構造を改良すると
いうことは容易ではない。 【0010】一方、上記したようにインスツルメントパ
ネルの内部に空気ダクトを設けているが、上記インスツ
ルメントパネルの内部は限られた狭い空間である一方、
上記空気ダクトは外形の大きいものであることから、こ
れらインスツルメントパネルと空気ダクトとの間には狭
い余剰空間しか存在しないこととなっている。 【0011】このため、近時、普及しつつあるカーナビ
ゲーションシステムなどを上記インスツルメントパネル
に取り付けようとしても、これの取り付け空間の確保が
容易でないという問題がある。 【0012】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、ヒータユニット側からメインダクトを通
り流れてきた空気を各分岐ダクトに案内して、これら各
分岐ダクトにそれぞれ所望量の空気を配分させようとす
る場合に、上記案内によって圧力損失が大きくなるとい
うことを防止し、もって、所定の圧力で上記空気を上記
各分岐ダクトの延出端部の開口から車室に向って吹き出
させるようにして、この車室の各部の空気調和をより均
一にさせることを課題とする。 【0013】また、上記空気ダクトをインスツルメント
パネルの内部に設けた場合でも、上記インスツルメント
パネルに対しカーナビゲーションシステムなどの計器類
の取り付けが容易にできるようにすることを課題とす
る。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の空気調和装置における空気ダクト構
造は、車室2の前端部にインスツルメントパネル3を設
け、ヒータユニット6側から上方に向って延出するメイ
ンダクト10を上記インスツルメントパネル3の内部に
設けると共に、上記メインダクト10の上端部の開口を
閉じる天井板11を設け、上記メインダクト10の上端
部から後方に向ってほぼ水平方向に延出してその延出端
部が上記車室2に向って開口する中央の分岐ダクト12
を設けると共に、上記メインダクト10の上端部から左
右各側方に向ってそれぞれほぼ水平方向に延出してその
各延出端部が上記車室2に向って開口する左右各側部
分岐ダクト13を設けた自動車の空気調和装置5におい
て、 【0015】上記天井板11を上記メインダクト10の
内部に向って膨出させて膨出部15を形成し、この膨出
部15の外面を、上記ヒータユニット6側から上記メイ
ンダクト10を通り流れてくる空気Aを上記各分岐ダク
ト12,13に案内する三つの案内面16,17とし、
これら案内面16,17のうちの中央の案内面16を、
上記膨出部15の突出端部19から上方に向うに従い後
方に傾斜して上記中央の分岐ダクト12の上面板に連な
る形状とし、左右各側部の案内面17を、上記膨出部1
5の突出端部19から上方に向うに従い左右各側方に傾
斜して上記各側部の分岐ダクト13の上面板に連なる形
状としたものである。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。 【0017】(第1の実施の形態) 【0018】図1〜4は、第1の実施の形態を示してい
る。 【0019】図において、符号1は自動車の車体で、矢
印Frはこの自動車の前方を示している。 【0020】上記車体1の内部が車室2であり、この車
室2の前端部には車幅方向に延びるインスツルメントパ
ネル3が設けられて車体1に支持されている。上記イン
スツルメントパネル3は樹脂製で、側面視断面で前後に
長い横向き板3aと、この横向き板3aの後端縁から下
方に向って一体的に延出する縦向き板3bとを有し、こ
のインスツルメントパネル3の内部(前下方)に空間4
が設けられている。 【0021】上記車体1には空気調和装置5が装備され
ている。この空気調和装置5は、上記インスツルメント
パネル3内の空間4の下部に設けられてファンを有し空
気Aを吐出可能とするヒータユニット6と、上記インス
ツルメントパネル3の上記縦向き板3bに形成されて上
記車室2に空気Aを吹き出し可能とする空気吹き出し口
7,8と、上記インスツルメントパネル3内の空間4に
設けられて上記ヒータユニット6からの吐出空気Aを上
記各空気吹き出し口7,8にまで案内する空気ダクト9
とを備えている。上記空気吹き出し口7,8のうちの一
部の空気吹き出し口7は、上記車室2の車幅方向のほぼ
中央に位置させられ、他の各空気吹き出し口8は、上記
車室2の車幅方向の各側部に位置させられて、いずれの
空気吹き出し口7,8も車室2の後端側に向うよう開口
させられている。 【0022】上記空気ダクト9は、上記車室2の車幅方
向におけるほぼ中央部に配設され上記ヒータユニット6
側から上方に向って延出するメインダクト10と、この
メインダクト10の上端部の開口を閉じる天井板11
と、上記メインダクト10の上端部からそれぞれほぼ水
平方向に延出して、その各延出端部が上記空気吹き出し
口7,8を通し上記車室2に向って開口する複数(三
つ)の分岐ダクト12,13とを備えている。 【0023】上記分岐ダクト12,13のうちの中央の
分岐ダクト12は、上記メインダクト10の上端部から
後方に向ってほぼ直線的に延出してその延出端部はほぼ
平行な二又に分岐し、かつ、その各延出端部は上記空気
吹き出し口7を通し車室2に向って開口している。ま
た、他の左右各側部の分岐ダクト13は、上記メインダ
クト10の上端部から左右各側方に向って延出した後、
その各延出端部が後方に折れ曲がり、かつ、上記各空気
吹き出し口8を通し車室2に向って開口している。上記
空気ダクト9は樹脂製とされ、その各内部が空気通路1
4とされている。 【0024】上記ヒータユニット6を駆動させると、車
外および/もしくは車室2の空気Aが上記ヒータユニッ
ト6に吸入されて加熱される一方、このヒータユニット
6から吐出される。上記ヒータユニット6から吐出され
て上記メインダクト10の空気通路14を上方に向って
流れてきた空気Aのうちの一部の空気A1 は、上記した
中央の分岐ダクト12の空気通路14と、空気吹き出し
口7とを通り、車室2の車幅方向の中央部に向って後方
に吹き出される。また、上記した空気Aのうちの他部の
空気A2 は、上記した左右各側部の分岐ダクト13,1
3の各空気通路14と各空気吹き出し口8とを通り、車
室2の車幅方向の側部に向って後方に吹き出される。 【0025】上記天井板11は上記メインダクト10の
内部に向って膨出して膨出部15が形成されている。こ
の膨出部15の外面が複数(三つ)の案内面16,17
とされ、これら各案内面16,17は、上記ヒータユニ
ット6側から上記メインダクト10を通り流れてくる空
気Aを上記各分岐ダクト12,13に向ってそれぞれ所
望の空気量に配分すると共に、その配分した空気A1
2 を上記各分岐ダクト12,13に円滑に案内するこ
ととされている。 【0026】上記膨出部15の突出端部19は点状とさ
れ、上記メインダクト10の車幅方向での幅方向の中央
部で、このメインダクト10の前壁に位置している。上
記案内面16,17のうちの中央の案内面16は、上記
突出端部19から上方に向うに従い後方に傾斜して上記
した中央の分岐ダクト12の上面板に連なる逆三角形状
をなし、他の左右各側部の案内面17は、上記突出端部
19から上方に向うに従い左右各側方に傾斜して、上記
各側部の分岐ダクト13の上面板に連なる逆三角形状を
なしている。上記各案内面16,17はいずれも平坦形
状をなし、このため、上記空気ダクト9の形状が単純と
なる分、射出等によるその成形が容易にできることとさ
れている。 【0027】また、上記構成によれば、各案内面16,
17は、メインダクト10の上端部の開口を閉じる天井
板11を上記メインダクト10の内部に向って膨出させ
ることにより成形した膨出部15の外面であることか
ら、上記メインダクト10からの空気Aが上記案内面1
6,17で案内されるとき、これら空気Aはいずれも上
記空気ダクト9内の空気通路14の内面に沿って流れる
ことから、剥離が防止され、これにより、渦の発生も防
止されて、圧力損失が大きくなるということが防止され
る。 【0028】しかも、上記各案内面16,17は上記空
気ダクト9内の空気通路14の内面そのものであって、
従来のように空気通路14の幅方向の中途部に設けられ
るものではないことから、上記圧力損失の増大は効果的
に抑制される。 【0029】よって、前記したように、ヒータユニット
6側からメインダクト10を通り流れてきた空気Aを各
分岐ダクト12,13に案内して、これら各分岐ダクト
12,13にそれぞれ所望量の空気A1 ,A2 を配分さ
せようとする場合に、上記案内によって圧力損失が大き
くなるということが防止され、このため、所定の圧力
で、上記各分岐ダクト12,13の延出端部の開口から
上記車室2に向って勢いよく空気A1 ,A2 が吹き出さ
れることとなって、上記車室2の各部の空気調和がより
均一になされる。 【0030】なお、上記各案内面16,17の面積比率
や、突出端部19の位置を変更調整すれば、上記各空気
1 ,A2 の流量分配率の調整ができる。 【0031】図3、4において、上記実施の形態で示し
た空気ダクト9と、従来の空気ダクト、つまり、上記膨
出部15を形成せずにリブ状の案内板を設けた場合の従
来の空気ダクトとにつき、そのヒータユニット6の入口
側に不図示のファンにより圧縮した空気Aを吹き込んだ
と仮定した場合のコンピュータによる計算結果につき説
明する。この場合、括弧内の数値は上記した従来のもの
を示している。 【0032】図4において、空気ダクト9各部の圧力分
布(単位はPa :パスカル)につき説明すると、上記ヒ
ータユニット6の入口部のP1 は91(130)で両者
に大きな差があり、上記ヒータユニット6の出口部のP
2 でも70(110)であって大きな差のままであり、
上記メインダクト10の天井板11近傍のP3 は10
(10)となってここで同じ値となる。このため、上記
実施の形態の空気ダクト9によれば、従来のものに比べ
て圧力損失が小さく抑えられていることがわかる。 【0033】また、図4において、空気ダクト9各部の
速度分布(単位はm/sec)につき説明すると、上記
ヒータユニット6の出口部のV1 は8(8)、上記メイ
ンダクト10の上下方向の中途部のV2 は16(1
6)、上記分岐ダクト12の開口部のV3 は12(1
2)となって、互いにほぼ同じ速度であるが、従来のも
のでは、天井板11の下面に突設された上記リブ状の案
内板を過ぎた直後の各分岐ダクト12,13内に渦の発
生がみられた。 【0034】図3において、上記実施の形態の空気ダク
ト9では、実線図示のように、各分岐ダクト12,13
から車室2内に吹き出される空気A1 ,A2 によって、
この車室2の各部位が互いにより均一に空気調和される
が、従来の空気ダクト9では、上記したように渦の発生
があって、一点鎖線図示のように空気A1 ,A2 が吹き
出すため、上記車室2の空気調和は不均一になりがちで
ある。 【0035】図2、4において、前記したように、イン
スツルメントパネル3の内部の限られた狭い空間4に、
外形の大きい空気ダクト9が設けられていて、これらイ
ンスツルメントパネル3と空気ダクト9との間には狭い
余剰空間しか存在しないが、上記したように、空気ダク
ト9の一部の天井板11は上記メインダクト10の内部
に向って下方に膨出させられており、このため、上記イ
ンスツルメントパネル3と上下方向で対面する天井板1
1の上面に凹部20が形成されている。 【0036】よって、上記膨出部15を形成したことに
より生じた凹部20内の空間の利用により、上記インス
ツルメントパネル3に対しカーナビゲーションシステム
などの計器類24の取り付けがし易くなる。 【0037】特に、上記天井板11はメインダクト10
と共に車室2の車幅方向でのほぼ中央に配設されるもの
である一方、上記計器類24が運転者と助手との間であ
るインスツルメントパネル3の車幅方向でのほぼ中央に
配設されることが好ましいカーナビゲーションシステム
のようなものである場合には、これら天井板11と計器
類24とは共に車幅方向でほぼ同じところに配設される
ことから、上記天井板11の上面における凹部20は、
上記計器類24の取り付けにとっては極めて有効に利用
できることとなる。 【0038】以下の各図は、第2〜4の実施の形態を示
している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形
態と構成、作用において多くの点で共通している。そこ
で、これら共通するものについては、図面に共通の符号
を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主
に説明する。 【0039】(第2の実施の形態) 【0040】図5は、第2の実施の形態を示している。 【0041】これによれば、前記突出端部19は前後に
延びる線形状とされている。この突出端部19の前後方
向の長さを調整すれば、特に、左右各空気A2 ,A2
空気量を互いに同じにさせながら、中央の空気A1 の空
気量を増減調整できるという流量分配率の調整が可能と
なる。 【0042】(第3の実施の形態) 【0043】図6は、第3の実施の形態を示している。 【0044】これによれば、各案内面16,17の傾斜
角をそれぞれ二段に変化させてあり、これによっても、
上記した流量分配率の調整ができる。 【0045】(第4の実施の形態) 【0046】図7は、第4の実施の形態を示している。 【0047】これによれば、案内面16,17が4つ設
けられ、かつ、それぞれ円弧凹面形状とされている。こ
のため、空気Aを4方向に案内させることができる。ま
た、円弧凹面形状のため、上記案内が円滑になされて、
圧力損失が大きくなることが防止される。 【0048】 【発明の効果】本発明によれば、車室の前端部にインス
ツルメントパネルを設け、ヒータユニット側から上方に
向って延出するメインダクトを上記インスツルメントパ
ネルの内部に設けると共に、上記メインダクトの上端部
の開口を閉じる天井板を設け、上記メインダクトの上端
部から後方に向ってほぼ水平方向に延出してその延出端
部が上記車室に向って開口する中央の分岐ダクトを設け
ると共に、上記メインダクトの上端部から左右各側方に
向ってそれぞれほぼ水平方向に延出してその各延出端部
が上記車室に向って開口する左右各側部の分岐ダクトを
設けた自動車の空気調和装置において、 【0049】上記天井板を上記メインダクトの内部に向
って膨出させて膨出部を形成し、この膨出部の外面を、
上記ヒータユニット側から上記メインダクトを通り流れ
てくる空気を上記各分岐ダクトに案内する三つの案内面
とし、これら案内面のうちの中央の案内面を、上記膨出
部の突出端部から上方に向うに従い後方に傾斜して上記
中央の分岐ダクトの上面板に連なる形状とし、左右各側
部の案内面を、上記膨出部の突出端部から上方に向うに
従い左右各側方に傾斜して上記各側部の分岐ダクトの上
面板に連なる形状としてある。 【0050】このため、上記ヒータユニット側から上記
メインダクトを通り流れてきた空気は、上記案内面に
案内されて、上記各分岐ダクトにそれぞれ所望量の空気
が配分させられることとなる。 【0051】そして、上記各案内面は、メインダクトの
上端部の開口を閉じる天井板を上記メインダクトの内部
に向って膨出させることにより成形した膨出部の外面で
って、上記したように案内面のうちの中央の案内面
を、上記膨出部の突出端部から上方に向うに従い後方に
傾斜して上記中央の分岐ダクトの上面板に連なる形状と
し、左右各側部の案内面を、上記膨出部の突出端部から
上方に向うに従い左右各側方に傾斜して上記各側部の分
岐ダクトの上面板に連なる形状としたのであり、よっ
て、上記メインダクトからの空気が上記案内面で案内さ
れるとき、これら空気はいずれも上記メインダクトと天
井板とを備えた空気ダクト内の空気通路の内面に沿って
流れることから、剥離が防止され、これにより、渦の発
生も防止されて、圧力損失が大きくなるということが防
止される。 【0052】しかも、上記各案内面は上記空気ダクト内
の空気通路の内面そのものであって、従来のように空気
通路の幅方向の中途部に設けられるものではないことか
ら、上記圧力損失の増大は効果的に抑制される。 【0053】よって、前記したように、ヒータユニット
側からメインダクトを通り流れてきた空気を各分岐ダク
トに案内して、これら各分岐ダクトにそれぞれ所望量の
空気を配分させようとする場合に、上記案内によって圧
力損失が大きくなるということが防止され、このため、
所定の圧力で、上記各分岐ダクトの延出端部の開口から
上記車室に向って勢いよく空気が吹き出されることとな
って、上記車室の各部の空気調和がより均一になされ
る。 【0054】一方、前記したように、インスツルメント
パネルの内部の限られた狭い空間に、外形の大きい空気
ダクトを設けていることにより、これらインスツルメン
トパネルと空気ダクトとの間には狭い余剰空間しか存在
しないが、上記したように、空気ダクトの一部の天井板
を上記メインダクトの内部に向って下方に膨出させたた
め、上記インスツルメントパネルと上下方向で対面する
天井板の上面に凹部が形成されることとなる。 【0055】よって、上記膨出部を形成したことにより
生じた凹部内の空間の利用により、上記インスツルメン
トパネルに対しカーナビゲーションシステムなどの計器
類の取り付けがし易くなる、という利点もある。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1の実施の形態で、図2で示した空気ダクト
の部分拡大図である。 【図2】第1の実施の形態で、空気調和装置の斜視図で
ある。 【図3】第1の実施の形態で、空気調和装置の平面図で
ある。 【図4】第1の実施の形態で、空気ダクトの側面断面図
である。 【図5】第2の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。 【図6】第3の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。 【図7】第4の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。 【符号の説明】 1 車体 2 車室 3 インスツルメントパネル 4 空間 5 空気調和装置 6 ヒータユニット 9 空気ダクト 10 メインダクト 11 天井板 12,13 分岐ダクト 14 空気通路 15 膨出部 16,17 案内面 19 突出端部 20 凹部 24 計器類 A 空気 A1 ,A2 空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06 F24F 13/00 - 13/16

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車室の前端部にインスツルメントパネル
    を設け、ヒータユニット側から上方に向って延出するメ
    インダクトを上記インスツルメントパネルの内部に設け
    ると共に、上記メインダクトの上端部の開口を閉じる天
    井板を設け、上記メインダクトの上端部から後方に向っ
    てほぼ水平方向に延出してその延出端部が上記車室に向
    って開口する中央の分岐ダクトを設けると共に、上記メ
    インダクトの上端部から左右各側方に向ってそれぞれほ
    ぼ水平方向に延出してその各延出端部が上記車室に向っ
    て開口する左右各側部の分岐ダクトを設けた自動車の空
    気調和装置において、 上記天井板を上記メインダクトの内部に向って膨出させ
    て膨出部を形成し、この膨出部の外面を、上記ヒータユ
    ニット側から上記メインダクトを通り流れてくる空気を
    上記各分岐ダクトに案内する三つの案内面とし、これら
    案内面のうちの中央の案内面を、上記膨出部の突出端部
    から上方に向うに従い後方に傾斜して上記中央の分岐ダ
    クトの上面板に連なる形状とし、左右各側部の案内面
    を、上記膨出部の突出端部から上方に向うに従い左右各
    側方に傾斜して上記各側部の分岐ダクトの上面板に連な
    る形状とした自動車の空気調和装置における空気ダクト
    構造。
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