JPH11342841A - ブレーキブースタ用負圧制御装置 - Google Patents
ブレーキブースタ用負圧制御装置Info
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- JPH11342841A JPH11342841A JP10151584A JP15158498A JPH11342841A JP H11342841 A JPH11342841 A JP H11342841A JP 10151584 A JP10151584 A JP 10151584A JP 15158498 A JP15158498 A JP 15158498A JP H11342841 A JPH11342841 A JP H11342841A
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Abstract
に関し、ブースタ負圧の生成を不必要に行うことなく、
所要のブースタ負圧を確保することを目的とする。 【解決手段】 ブレーキECU60は、ブレーキ失陥
時、急ブレーキ操作時、又は、アクセルペダルとブレー
キぺダルの両踏み時に、通常時よりも大きなブースタ負
圧PBが必要であると判断する(ステップ100、10
4、106)。この場合、ブレーキECU60は、ブー
スタ負圧制御を開始するためのブースタ負圧PBの基準
値P0 及び負圧生成要求値Preq を通常時よりも大きな
値に設定する(ステップ108、110)。エンジンE
CUは、負圧生成要求信号を受けると負圧生成要求値P
req を目標値として負圧生成を行う。
Description
用負圧制御装置に関し、特に、エンジンの吸気管負圧を
動力源として用いるブレーキブースタの負圧を制御する
のに好適な負圧制御装置に関する。
0号公報に開示される如く、ブレーキブースタの負圧を
制御する負圧制御装置が公知である。ブレーキブースタ
は、エンジンのスロットル弁より下流側の吸気管の負圧
(以下、吸気管負圧と称す)を動力源としてブレーキペ
ダルの踏み込みを助勢し、大きな制動力を発生させる。
上記従来の負圧制御装置は、燃焼室内に燃料噴射弁を備
え、燃料を燃焼室に直接噴射する直接噴射式エンジン
(以下、直噴式エンジンと称す)に適用されている。直
噴式エンジンによれば、例えば低負荷運転時等におい
て、スロットル弁を全開として多量の空気を燃焼室に供
給することにより、成層燃焼による燃費の向上を図るこ
とができる。従って、直噴式エンジンにおいては、アク
セル操作が行われていなくとも、スロットル弁が全開に
されることで、吸気管負圧が低下し、ブレーキブースタ
に十分な負圧が供給されなくなる場合がある。そこで、
上記従来の負圧制御装置では、ブレーキブースタの負圧
が所定値を下回った場合に、スロットル弁を強制的に閉
じることにより大きな吸気管負圧を発生させることとし
ている。
成すべくスロットル弁が強制的に閉じられると、エンジ
ンの動作状態が変化し、車両の走行性能に支障が生ずる
可能性がある。従って、スロットル弁の閉弁による負圧
の生成は必要最小限の範囲で行うことが望ましい。一
方、ブレーキブースタに確保すべき負圧の大きさは、ブ
レーキ操作状態等の状況によって変化する。しかしなが
ら、上記従来の負圧制御装置は、単に、ブレーキブース
タの負圧が所定値を下回った場合にスロットル弁を閉じ
るものである。このため、上記従来の負圧制御装置によ
れば、前記所定値の設定次第では、スロットル弁が不必
要に閉じられたり、あるいは、大きな制動力が要求され
る場合にブレーキブースタの負圧が不足して十分な助勢
力が得られない等の不都合を招くことがある。
であり、負圧の生成を不必要に行うことなく、ブレーキ
ブースタに所要の負圧を確保することが可能なブレーキ
ブースタ用負圧制御装置を提供することを目的とする。
に記載する如く、エンジンのスロットル弁より下流側の
吸気通路と連通可能とされたブレーキブースタの負圧室
の負圧を制御するブレーキブースタ用負圧制御装置であ
って、前記負圧室の負圧を所定の目標値に向けて制御す
る負圧制御手段と、ブレーキペダルが踏まれた際に、前
記負圧室に通常時よりも大きな負圧が必要であるか否か
を判定する負圧要求判定手段と、該負圧要求判定手段に
より、前記負圧室に通常時よりも大きな負圧が必要であ
ると判定された場合に、前記所定の目標値を通常時より
も大きな値に設定する目標負圧設定手段とを備えるブレ
ーキブースタ用負圧制御装置により達成される。
ブースタの負圧室の負圧(以下、ブースタ負圧と称す)
を所定の目標値に向けて制御する。負圧要求判定手段
は、ブレーキペダルが踏まれた際に、通常時よりも大き
なブースタ負圧が必要であるか否かを判定する。目標負
圧設定手段は、負圧要求判定手段により通常時よりも大
きなブースタ負圧が必要であると判定されると、前記所
定の目標値を通常時よりも大きな値に設定する。従っ
て、通常時よりも大きなブースタ負圧が必要とされる場
合には、ブースタ負圧は通常時よりも大きな値を目標値
として制御される。
負圧要求判定手段は、何れかの車輪にブレーキ失陥が生
じた場合に、前記負圧室に通常時よりも大きな負圧が必
要であると判定することとしてもよい。本発明におい
て、何れかの車輪にブレーキ失陥が生ずると、一定のブ
レーキ操作に対して発生される制動力が低下する。従っ
て、ブレーキ失陥に伴う制動力の低下を補うべく、ブレ
ーキブースタにより大きな助勢を行うことが必要であ
る。すなわち、ブレーキ失陥時には、大きなブースタ負
圧が必要であると判断することができる。
要求判定手段は、アクセルペダル及びブレーキペダルの
双方が踏まれている場合に、前記負圧室に通常時よりも
大きな負圧が必要であると判定してもよい。本発明にお
いて、アクセルペダル及びブレーキペダルの双方が踏ま
れている場合には、アクセルペダルの踏み込みに伴う駆
動力と、ブレーキペダルの踏み込みに伴う制動力が共に
発生する。従って、アクセルペダル及びブレーキペダル
の双方が踏まれている場合は、アクセルペダルの踏み込
みに伴う駆動力に対抗する分だけ大きな制動力を発生す
ることが必要であり、通常時よりも大きなブースタ負圧
が必要であると判断することができる。
要求判定手段は、ブレーキペダルの踏み込み速度が所定
値を越える場合に、前記負圧室に通常時よりも大きな負
圧が必要であると判定してもよい。本発明において、運
転者は大きな制動力を要求する場合にブレーキペダルを
大きな速度で踏み込む。従って、ブレーキペダルの操作
速度が所定値を越えている場合は、大きな制動力が必要
であり、通常時よりも大きなブースタ負圧が必要である
と判断することができる。
制御手段は、スロットル弁の開度を変化させることによ
り前記負圧室の負圧を制御してもよい。本発明におい
て、スロットル弁よりも下流側の負圧はスロットル弁の
開度に応じて変化する。この負圧は、ブレーキブースタ
の負圧室に供給される。従って、スロットル開度を変化
させることによりブースタ負圧を制御することができ
る。
システムの全体構成図を示す。本実施例のシステムはエ
ンジン10を備えている。エンジン10はエンジンEC
U12により制御される。エンジン10は、シリンダブ
ロック13を備えている。シリンダブロック13の内部
には、シリンダ14が形成されている。エンジン10
は、複数のシリンダを備えている。図1は、複数のシリ
ンダのうち一のシリンダ14を表す。
設されている。ピストン16は、シリンダ14の内部
を、図1における上下方向に摺動することができる。シ
リンダ14の内部のピストン16より上方には燃焼室1
8が画成されている。燃焼室18には燃料噴射弁20の
噴射口が露出している。燃料噴射弁20はエンジンEC
U12に接続されている。燃料噴射弁20はエンジンE
CU12から供給される制御信号に応じて燃焼室18内
へ燃料を噴射する。すなわち、本実施例のエンジン10
は直噴式エンジンである。
管24が連通している。燃焼室18には、また、吸気弁
26を介して吸気マニホールド28の各枝管が連通して
いる。吸気マニホールド28はその上流側においてサー
ジタンク30に連通している。サージタンク30の更に
上流側には吸気管32が連通している。吸気管32には
スロットル弁34が配設されている。スロットル弁34
はスロットルモータ36に連結されている。スロットル
モータ36はエンジンECU12に接続されている。ス
ロットルモータ36はエンジンECU12から供給され
る制御信号に応じてスロットル弁34の開度を変化させ
る。スロットル弁34の近傍には、スロットル開度セン
サ38が配設されている。スロットル開度センサ38は
スロットル弁34の開度(以下、スロットル開度SCと
称す)に応じた電気信号をエンジンECU12に向けて
出力する。エンジンECU12はスロットル開度センサ
38の出力信号に基づいてスロットル開度SCを検出す
る。
の部位(以下、下流側吸気通路32aと称す)には、吸
気圧センサ40が配設されている。吸気圧センサ40は
下流側吸気通路32aの負圧(以下、吸気管負圧PMと
称す)に応じた電気信号をエンジンECU12に向けて
出力する。エンジンECU12は吸気圧センサ40の出
力信号に基づいて吸気管負圧PMを検出する。
42の一端が接続されている。負圧供給通路42の他端
は、ブレーキブースタ44の負圧室(以下、ブースタ負
圧室44aと称す)に接続されている。負圧供給通路4
2にはチェックバルブ46が配設されている。チェック
バルブ46はブースタ負圧室44a側から吸気管32側
への空気の流れのみを許容する一方向弁である。従っ
て、吸気管負圧PMがブースタ負圧室44aの負圧(以
下、ブースタ負圧PBと称す)よりも大きい場合には、
吸気管負圧PMがブースタ負圧室44aに供給され、一
方、吸気管負圧PMがブースタ負圧PBよりも小さい場
合には、ブースタ負圧PBが吸気管32側へ逃げること
が防止される。なお、本明細書において、「負圧」は大
気圧との圧力差で表されるものとする。従って、「負圧
が大きい」とは、大気圧との圧力差が大きいこと、すな
わち、絶対的な圧力としては低圧であることを意味す
る。
ル48及びマスタシリンダ50が連結されている。ブレ
ーキブースタ44は、ブースタ負圧PBを動力源として
ブレーキペダル48の踏み込みを助勢し、マスタシリン
ダ50が備える各液室に大きな液圧を発生させる。以
下、マスタシリンダ50の各液室に発生する液圧をマス
タシリンダ圧PM/C と称す。ブースタ負圧室44aに
は、ブースタ圧センサ52が配設されている。ブースタ
圧センサ52は、ブースタ負圧PBに応じた電気信号を
エンジンECU12に向けて出力する。エンジンECU
12はブースタ圧センサ52の出力信号に基づいてブー
スタ負圧PBを検出する。
れ配管54、56を介して、油圧アクチュエータ58が
連通している。配管54は後輪側のブレーキ系統に、配
管56は前輪側のブレーキ系統に、それぞれ対応して設
けられている。油圧アクチュエータ58はブレーキEC
U60により制御される。油圧アクチュエータ58には
各車輪に対応して設けられたホイルシリンダ62が連通
している。また、各車輪の近傍には車輪速センサ64が
配設されている。車輪速センサ64は車輪速VWに応じ
たパルス信号をブレーキECU60に向けて出力する。
ブレーキECU60は、車輪速センサ64の出力信号に
基づいて車輪速VWを検出すると共に、車輪速VWの変
化率に基づいて車輪加速度DVWを検出する。なお、図
1には、一輪分のホイルシリンダ62及び車輪速センサ
64のみを示している。
には、その内部の液圧、すなわち、マスタシリンダ圧P
M/C を検出するマスタ圧センサ66が配設されている。
マスタ圧センサ66の出力信号はブレーキECU60に
供給されている。ブレーキECU60はマスタ圧センサ
66の出力信号に基づいてマスタシリンダ圧PM/C を検
出する。
が装着されている。踏力スイッチ62は、ブレーキペダ
ル48に付与される踏力が所定値を越えた場合にのみ、
ブレーキECU60に向けてオン信号を出力する。ま
た、ブレーキペダル48の近傍にはブレーキスイッチ6
4が配設されている。ブレーキスイッチ64は、ブレー
キペダル48が踏まれた場合にのみ、ブレーキECU5
6に向けてオン信号を出力する。
タ58がマスタシリンダ圧PM/C を各ホイルシリンダ6
2に供給することにより、ブレーキ操作量に応じた制動
力を発生する通常ブレーキ制御を実現する。また、本実
施例のシステムは、通常ブレーキ制御の他、ブレーキE
CU60が車輪のスリップ状態や、車両の減速度及びヨ
ーレート等に関する各種情報に基づいて油圧アクチュエ
ータ58を制御することにより、制動時の車輪のロック
を防止するアンチロックブレーキ制御(ABS)、過大
な駆動トルクに起因する車輪のスリップを防止するトラ
クションコントロール(TRC)、及び、車両の不安定
な挙動を防止する車両安定化制御(VSC)等の自動ブ
レーキ制御を実現することができる。
操作が行われた場合に、通常のブレーキ操作時に比して
大きな制動力を発生するブレーキアシスト(BA)制御
を実行する機能を有している。BA制御は、例えばマス
タシリンダ圧PM/C の増加勾配に基づいて急ブレーキ操
作の有無を判定し、急ブレーキ操作が行われた場合に図
示しない高圧供給源(例えばポンプ)を液圧源としてホ
イルシリンダ圧を増圧することにより実現される。
センサ68が設けられている。回転数センサ68は、エ
ンジン回転数Neに応じたパルス信号をエンジンECU
12に向けて出力する。エンジンECU12は、回転数
センサ68から供給されるパルス信号に基づいてエンジ
ン回転数Neを検出する。アクセルペダル70の近傍に
はアクセル開度センサ72が配設されている。アクセル
開度センサ72は、アクセルペダル70の踏み込み量
(以下、アクセル開度ACと称す)に応じた電気信号を
エンジンECU12に向けて出力する。エンジンECU
12はアクセル開度センサ72から供給される信号に基
づいてアクセル開度ACを検出する。
クセルペダル接点74が配設されている。アクセルペダ
ル接点74はブレーキECU60に接続されている。ア
クセルペダル接点74は、アクセルペダル70が踏まれ
ていない場合に閉状態となり、アクセルペダル70が踏
込まれると開状態となる接点である。ブレーキECU6
0はアクセルペダル接点74の開閉状態に基づいてアク
セルペダル70の踏込みの有無を検出する。
ンサ76が接続されている。減速度センサ76は車両減
速度Gxに応じた信号をブレーキECU60に向けて出
力する。ブレーキECU60は、減速度センサ76の出
力信号に基づいて車両減速度Gxを検出する。本実施例
において、エンジン10は、その負荷状態に応じて成層
燃焼モード又はストイキ燃焼モードの何れかのモードで
作動する。ストイキ燃焼モードは、アクセル開度ACに
応じてスロットル開度SCを制御し、アクセル開度AC
に応じた流量の空気を燃焼室18に供給することによ
り、燃焼室18内でストイキ燃焼を実現する動作モード
である。一方、成層燃焼モードは、スロットル開度SC
を全開とし、多量の空気を燃焼室18に供給すると共
に、アクセル開度ACに応じた燃料を圧縮工程において
噴射することにより、燃焼室18内で成層燃焼を実現す
る動作モードである。
りも大きな空燃比で燃焼が行われることでエンジン10
の燃費が向上する。更に、成層燃焼モードによれば、ス
ロットル開度SCが全開とされることで、エンジン10
のポンピングロスが低減されることによっても燃費が向
上する。従って、エンジン10の燃費を向上させる観点
から、エンジン10を可能な限り成層燃焼モードで作動
させることが望ましい。しかしながら、エンジン10の
負荷(すなわち、アクセル開度AC)が増大すると、燃
料噴射弁20により噴射すべき燃料の量も大きくなる。
この場合、燃料噴射量が一定値を越えると、スロットル
開度SCを全開としても、燃料噴射量に対して、吸気管
32に吸入される空気量(以下、吸入空気量Qと称す)
が不足し、成層燃焼を実現することができなくなる。
度ACに基づいて燃料噴射量を決定し、その燃料噴射量
により成層燃焼が可能か否かを判定する。そして、成層
燃焼が可能であると判定した場合には、スロットル開度
SCを全開にすると共に、圧縮工程においてアクセル開
度ACに応じた量の燃料を燃料噴射弁20によって噴射
させることにより成層燃焼モードを実現する。一方、エ
ンジンECU10は、成層燃焼は不可能であると判定し
た場合には、スロットル開度SCをアクセル開度ACに
応じた値に制御すると共に、吸気工程においてスロット
ル開度SCに応じた量の燃料を燃料噴射弁20によって
噴射させることにより、ストイキ燃焼モードを実現す
る。
ル開度ACにかかわらず、スロットル開度SCは全開に
される。スロットル開度SCが全開にされると、下流側
吸気通路32aに生ずる負圧、すなわち、吸気管負圧P
Mは低下する。一方、上述の如く、ブレーキブースタ4
4は、ブースタ負圧PBを動力源としてブレーキペダル
48の踏み込みを助勢する。ブレーキブースタ44によ
る助勢が行われると、制動力が増加するにつれてブース
タ負圧PBは消費される。このため、成層燃焼モードで
は、下流側吸気通路32aからブースタ負圧室44aに
十分な負圧を供給することができず、ブレーキ操作の実
行に伴ってブースタ負圧PBは次第に低下する。従っ
て、エンジン10が生成燃焼モードで作動している場合
にブレーキ操作が行われると、ブースタ負圧PBが不足
して、ブレーキブースタ44による十分な助勢を行うこ
とができない事態が生じ得る。
り、大きな吸気管負圧PMを生成することにより回避す
ることができる。すなわち、大きな吸気管負圧PMが生
成されれば、この負圧がブースタ負圧室44aに供給さ
れることで、大きなブースタ負圧PBを確保することが
できる。以下、スロットル開度SCを絞ることにより大
きブースタ負圧PBを生成するための制御を、ブースタ
負圧制御と称す。
ドにおいてスロットル開度SCが絞られると、ポンピン
グロスの増加による燃費の低下を招き、更に、成層燃焼
モードが維持できなくなるまでスロットル開度SCが絞
られると、エンジン10の動作モードがストイキ燃焼モ
ードに切り替えられる等、エンジン10の動作に影響を
与えてしまう。一方、必要とされるブースタ負圧PBの
大きさは、ブレーキ操作状態等の状況によって変化し、
例えば、急ブレーキ操作が行われている場合等は、通常
時に比して大きなブースタ負圧PBが必要とされる。従
って、ブースタ負圧制御により生成されるブースタ負圧
PBの大きさを状況に応じて変化させることで、ブース
タ負圧制御による負圧の生成を必要最小限の範囲で行う
ことが望ましい。
通常時に比して大きなブースタ負圧PBが必要とされる
状況であるか否かを判別し、大きなブースタ負圧PBが
必要とされる状況下で、ブースタ負圧制御の負圧目標値
を高くすることにより、負圧生成を不必要に行うことな
く、所要のブースタ負圧PBを確保し得る点に特徴を有
している。以下、本実施例の上記特徴部について説明す
る。
は、ブースタ負圧PBを示す信号をブレーキECU60
に向けて随時送信する。ブレーキECU60はこの信号
に基づいてブースタ負圧PBを検出する。そして、ブー
スタ負圧PBが所定の基準値P0 を下回ると、ブースタ
負圧室44aに負圧を供給する必要があると判断し、エ
ンジンECU12に対して、ブースタ負圧室44aに供
給されるべき負圧(以下、負圧生成要求値Preq と称
す)を示す負圧生成要求信号を送信する。エンジンEC
U12はブレーキECU60から負圧生成要求信号を受
信すると、負圧生成要求値Preq に等しい吸気管負圧P
Mを発生させるべくブースタ負圧制御を実行する。な
お、負圧生成要求値Preq は基準値P0 に比して大きな
値となるように設定される。このため、ブースタ負圧P
Bが基準値P0 を下回った時点で、基準値P0 よりも大
きな負圧生成要求値Preq を目標値として負圧生成が行
われることで、負圧生成が行われる状態と行われない状
態との間でハンチングが生ずることが防止される。
タ58におけるブレーキ液漏れ等のブレーキ系の失陥
(以下、ブレーキ失陥と称す)が生じている場合、ブレ
ーキペダル48及びアクセルペダル70が共に踏まれて
いる場合、又は、急ブレーキ操作が行われている場合
に、通常時よりも大きなブースタ負圧PBが必要である
と判断する。大きなブースタ負圧PBが必要であるると
判断されると、上記基準値P0 及び負圧生成要求値Pre
q は、通常時よりも大きな値となるように設定される。
従って、本実施例によれば、大きなブースタ負圧PBが
必要とされる状況下では、ブースタ負圧PBが通常時よ
りも大きな基準値P0 を下回った時点で、通常時よりも
大きな負圧生成要求値Preq を目標値としてブースタ負
圧制御が実行される。
すべくブレーキECU60及びエンジンECU12が実
行する具体的な処理の内容について説明する。先ず、図
2を参照してブレーキECU60が実行する処理の内容
について説明する。図2は、本実施例において、ブレー
キECU60が、ブースタ負圧制御の開始条件の判定及
び負圧生成要求値Preq の決定を行うべく実行するルー
チンの一例のフローチャートである。図2に示すルーチ
ンは、1回の処理サイクルが終了する毎に繰り返し起動
される。図2に示すルーチンが起動されると、先ずステ
ップ100の処理が実行される。
ているか否かが判別される。ブレーキ液漏れ等のブレー
キ失陥が生ずると、ブレーキペダル48が踏み込まれて
も、その踏み込み量に対応する制動力が発生されなくな
る。ステップ100では、ブレーキペダル48の踏み込
み量を代表する値としてマスタシリンダ圧PM/C を、車
両に生じている制動力を代表する値として車両減速度G
xを、それぞれ用い、マスタシリンダ圧PM/C に対応す
る車両減速度Gxが生じていない場合に、ブレーキ系統
に失陥が生じていると判断することとしている。
生じていると判別された場合は、ブレーキ失陥による制
動力の低下を補うべく、ブレーキブースタ44により大
きな助勢力を発生すべきと判断することができる。この
場合、通常時よりも大きなブースタ負圧PBが必要であ
ると判断されて、次にステップ102の処理が実行され
る。一方、ステップ100においてブレーキ失陥が検出
されなければ、次にステップ104の処理が実行され
る。
ブレーキに失陥が生ずると、その系統に対応するマスタ
シリンダ圧PM/C は、ブレーキペダル48の踏み込み量
に正しく対応しない。上述の如く、マスタシリンダ圧P
M/C を検出するマスタ圧センサ66は、後輪側ブレーキ
系統に対応する配管54に配設されている。従って、ス
テップ100では、前輪側ブレーキ系統における失陥の
有無が判別されることとなる。一般に、車両の前輪側に
は後輪側に比して大きな制動力が配分される。従って、
前輪側ブレーキ系統に失陥が生じた場合には、後輪側ブ
レーキ系統に失陥が生じた場合と比較して、ブレーキペ
ダル48の一定の踏み込み量に対する車両減速度Gxの
低下量は大きくなる。このため、上記ステップ100で
は、前輪側の失陥が検出されることで、ブレーキ失陥を
より確実に検出することが可能となっている。また、上
記の如く、前輪側には後輪側よりも大きな制動力が配分
されるので、前輪側にブレーキ失陥が生じた場合には、
後輪側にブレーキ失陥が生じた場合よりも、より大きな
制動力を確保する必要がある。すなわち、上記ステップ
100では、前輪側のブレーキ失陥が判別されること
で、より大きなブースタ負圧PBが必要とされる状況が
判定されることになる。
ッチ62の出力信号と車両減速度Gxとに基づいてブレ
ーキ失陥を検出することとしてもよい。上述の如く、踏
力スイッチ62はブレーキペダル48に所定の踏力が付
与された場合にオン信号を出力するように構成されてい
る。すなわち、踏力スイッチ62がオン信号の出力を開
始した時点での車両減速度Gxは、所定の踏力に対して
生ずる車両減速度Gxを表すことなる。従って、上記所
定の踏力に応じた車両減速度Gxが生じているか否かに
基づいてブレーキ失陥の有無を検出することができる。
この場合は、前輪側及び後輪側の区別なく、ブレーキ系
統全体としての失陥が検出されることとなる。また、上
記ステップ100では、車両に生じている制動力を代表
する値として車両減速度Gxを用いているが、これに替
えて、車輪減速度DVWを用いてもよい。
及びアクセルペダル70が共に踏まれているか否かが判
別される。ブレーキペダル48及びアクセルペダル70
が共に踏まれている場合は、ブレーキペダル48の踏み
込みに伴う制動力と、アクセルペダル70の踏み込みに
伴う駆動力とが同時に発生する。従って、ステップ10
4においてブレーキペダル48及びアクセルペダル70
が共に踏まれていると判断された場合は、駆動力に対抗
する分だけ大きな制動力を発生させるべく、ブレーキブ
ースタ44により大きな助勢力を発生すべきと判断する
ことができる。この場合、通常時よりも大きなブースタ
負圧PBが必要であると判断されて、次にステップ10
2の処理が実行される。一方、ステップ104におい
て、ブレーキペダル48及びアクセルペダル70の少な
くとも一方は踏まれていないと判別されたならば、次に
ステップ106の処理が実行される。
われているか否かが判別される。急ブレーキ操作が行わ
れると、マスタシリンダ圧PM/C は通常のブレーキ操作
時よりも大きな勾配で上昇する。そこで、ステップ10
6では、マスタシリンダ圧P M/C の増加勾配ΔP
M/C (=dPM/C /dt)が所定値を越える場合に、急
ブレーキ操作が行われていると判別することとしてい
る。なお、上述の如く、本実施例のシステムは、急ブレ
ーキ操作時にBA制御を実行する機能を有している。従
って、上記ステップ106では、BA制御が実行されて
いる場合に急ブレーキ操作が行われていると判別するこ
ととしてもよい。
が行われていると判別された場合は、大きな制動力が要
求されていると判断することができる。この場合、通常
時よりも大きなブースタ負圧PBが必要であると判断さ
れて、次にステップ102の処理が実行される。一方、
ステップ106において、急ブレーキ操作が行われてい
ないと判別された場合は、大きなブースタ負圧PBは必
要とされていないと判断されて、次にステップ108の
処理が実行される。
PL が代入される。ここで、所定値PL は通常時におい
て最低限確保しておくべきブースタ負圧PBの値であ
る。一方、上記ステップ102では、基準値P0 に所定
値PH が代入される。ここで所定値PH は、大きなブー
スタ負圧PBが必要とされる状況下で、最低限確保すべ
きブースタ負圧PBの値であり、PH >PL となるよう
に設定されている。ステップ102又はステップ108
の処理が終了すると、ステップ110の処理が実行され
る。
q を決定するための処理が実行される。負圧生成要求値
Preq は、下流側吸気通路32aからブースタ負圧室4
4aに負圧が供給されない状態で、車両が停止するまで
ブレーキブースタ44を作動を確保するうえで必要十分
なブースタ負圧PBの大きさとなるように決定される。
要求値Preq を決定すべくブレーキECU60が参照す
るマップの一例を示す。ブレーキECU60は、通常
時、すなわち、大きなブースタ負圧PBが要求されてい
ない場合(P0 =PL である場合)は、図3の曲線Aに
基づいて負圧生成要求値Preq を決定する。一方、ブレ
ーキECU60は、大きなブースタ負圧PBが要求され
ている場合は、図3の曲線Bに基づいて負圧生成要求値
Preq を決定することにより、負圧生成要求値Preq を
通常時に比して大きな値とする。
キ操作に伴う制動力の増加に応じて消費される。また、
車速Vが高いほど、車両が停止した時点で発生される制
動力は大きくなる。従って、車速Vが大きいほど車両が
停止するまでのブースタ負圧PBの消費量は大きくな
る。すなわち、ブースタ負圧室44aに負圧を補充する
ことなく、車両が停止するまでブレーキブースタ44に
よる助勢力を得るために確保すべきブースタ負圧PBの
値は、車速Vが大きいほど増加する。そこで、図3の曲
線A、Bに示す如く、車速Vが所定速Vc 以下の領域で
は、負圧生成要求値Preq を基準値P0に等しい値と
し、車速Vが所定速Vc を越える領域では車速Vの上昇
に応じて負圧生成要求値Preq を増加させることとして
いる。
は、ブースタ負圧PBが基準値P0 に比して大きいか否
かが判別される。その結果、PB>P0 が成立するなら
ば、負圧生成は不要であると判断されて今回のルーチン
は終了される。一方、ステップ112において、PB>
P0 が成立する場合は、負圧生成が必要であると判断さ
れて、次にステップ114において、負圧生成要求値P
req を示す負圧生成要求信号がエンジンECU12に向
けて送信される。ステップ114の処理が終了される
と、今回のルーチンは終了される。
2が実行する処理の内容について説明する。図4は、本
実施例においてエンジンECU12がブースタ負圧制御
を実現すべく実行するルーチンの一例を示すフローチャ
ートである。図4に示すルーチンは、1回の処理プロセ
スが終了する毎に繰り返し起動されるルーチンである。
図4に示すルーチンが起動されると、先ずステップ15
0の処理が実行される。
燃焼モードで作動中であるか否かが判別される。その結
果、否定判別されたならば、すなわち、エンジン10が
ストイキ燃焼モードで作動中ならば、エンジン出力を低
下させることなくブースタ負圧制御を実行することはで
きないと判断される。この場合、以後何ら処理が実行さ
れることなく今回のルーチンは終了される。一方、ステ
ップ150において、エンジン10が成層燃焼モードで
作動中ならば、次にステップ156の処理が実行され
る。
から負圧生成要求信号が送信されているか否かが判別さ
れる。その結果、負圧生成要求信号が送信されていなけ
れば今回のルーチンは終了される。一方、ステップ15
6において負圧生成要求信号が送信されているならば、
次にステップ158の処理が実行される。ステップ15
8では、負圧生成要求値Preq に等しい吸気管負圧PM
を生成するためのスロットル開度SV(以下、目標スロ
ットル開度SVc と称す)が決定される。吸気管負圧P
Mは、吸入空気量Qが大きいほど低下し、エンジン回転
数Neが高いほど上昇する。また、吸入空気量Qはスロ
ットル開度SVにほぼ比例する。従って、ステップ15
8では、エンジン回転数Neと負圧生成要求値Preq と
に基づいて目標スロットル開度SVc が決定される。ス
テップ158の処理が終了するとステップ160へ進
む。
SVc に対応する吸入空気量Q0 が算出され、続くステ
ップ162では、成層燃焼モードにおけるアクセル開度
ACに対応する燃料噴射量F(すなわち、運転者の要求
するエンジン出力を実現するのに必要な燃料噴射量F)
が算出される。なお、スロットル開度SVが目標スロッ
トル開度SVc まで絞られると、ポンピングロスが上昇
することにより一定のエンジン出力を得るのに必要な燃
料噴射量は増加する。ステップ162においては、かか
るポンピングロスに起因する燃料噴射量の増加をも考慮
して、燃料噴射量Fが決定される。ステップ162の処
理が終了すると、ステップ164へ進む。
数Neを保ちつつ、吸入空気量Q0及び燃料噴射量Fに
より成層燃焼モードを維持できるか否かが判別される。
その結果、成層燃焼モードを維持できると判別された場
合は、次にステップ166において、スロットル開度S
Vを目標スロットル開度SVc まで絞るための処理が実
行される。ステップ166の処理が実行されると、成層
燃焼モードが維持された状態で、吸気管負圧PMは負圧
生成要求値Preq に向けて上昇を開始する。ステップ1
66に続くステップ168では、吸気管負圧PMが負圧
生成要求値Preq に達したか否かが判別される。その結
果、吸気管負圧PMが負圧生成要求値Preq に達してい
ないならば再びステップ168の処理が実行される。一
方、ステップ168において、吸気管負圧PMが負圧生
成要求値Preq に達したならば、次にステップ170に
おいて、スロットル開度SVを再び全開とすると共に、
それに伴うポンピングロスの低下分だけ燃料噴射量を減
量するための処理が実行される。ステップ170の処理
が終了されると、今回のルーチンは終了される。
モードを維持できないと判別されたならば、次にステッ
プ172においてエンジン10の動作モードをストイキ
燃焼モードに切り替えるための処理が実行される。スト
イキ燃焼モードでは、スロットル開度SVがアクセル開
度ACに応じた値に制御されることにより、成層燃焼モ
ードの場合に比して大きな吸気管負圧PMが生成され
る。従って、ステップ172の処理が実行されると吸気
管負圧PMが上昇を開始する。ステップ172に続くス
テップ174では、吸気管負圧PMが負圧生成要求値P
req に達したか否かが判別される。その結果、吸気管負
圧PMが負圧生成要求値Preq に達していないならば再
びステップ174の処理が実行される。一方、ステップ
174において吸気管負圧PMが負圧生成要求値Preq
に達したならば、次にステップ176の処理が実行され
る。ステップ176では、エンジン10の動作モードを
ストイキ燃焼モードから成層燃焼モードへ戻すための処
理が実行される。ステップ176の処理が終了されると
今回のルーチンは終了される。
示すルーチンを実行することで、通常時よりも大きなブ
ースタ負圧PBが必要とされる場合に、ブースタ負圧制
御の開始条件を規定する基準値P0 及び負圧生成要求値
Preq が通常時よりも大きな値に設定される。また、エ
ンジンECU12が図4に示すルーチンを実行すること
で、吸気管負圧PMは負圧生成要求値Preq を目標値と
して上昇される。従って、本実施例によれば、通常時よ
りも大きなブースタ負圧PBが要求される状況下で、通
常時よりも大きな負圧をブースタ負圧室44aに供給す
ることができる。このように、本実施例のシステムによ
れば、状況に応じて負圧生成が行われることで、負圧生
成を不必要に行うことなく、所要のブースタ負圧PBを
確保することができる。
CU60が図2に示すルーチンのステップ100、10
4、又は106の処理を実行することにより請求項に記
載した負圧要求判定手段が、ステップ110の処理を実
行することにより請求項に記載した目標負圧設定手段
が、エンジンECU12が図4に示すルーチンのステッ
プ158〜166及び172の処理を実行することによ
り請求項に記載した負圧制御手段が、それぞれ実現され
ている。
圧生成要求値Preq を、通常時と、大きなブースタ負圧
PBが要求される場合とで、2段階に切り替えることと
した。しかしながら、本発明はこれに限定されるもので
はなく、必要とされるブースタ負圧PBの大きさに応じ
て、基準値P0 及び負圧生成要求値Preq を3段階以上
に切り替え、あるいは、連続的に変化させることとして
もよい。
の確保よりもエンジン出力の確保を優先し、エンジン1
0が成層燃焼モードで作動中である場合にのみブースタ
負圧制御の実行を許可することとした。しかしながら、
ブースタ負圧PBの確保を優先し、ストイキ燃焼モード
においても、大きなブースタ負圧PBが必要とされる場
合には、スロットル開度SCを強制的に閉じることによ
り負圧生成を行うこととしてもよい。この意味で、本発
明は、スロットル開度に応じてエンジン出力が制御され
る通常のエンジン(すなわち、常時ストイキ燃焼モード
で作動するエンジン)にも適用が可能である。
じてブースタ負圧の目標値を変化させることができるの
で、ブースタ負圧の生成を不必要に行うことなく、所要
のブースタ負圧を確保することができる。
である。
ーチンの一例のフローチャートである。
求値を決定すべく参照するマップの一例を示す図であ
る。
ーチンの一例のフローチャートである。
制御装置において、 前記負圧制御手段は、スロットル弁の開度を変化させる
ことにより前記負圧室の負圧を制御することを特徴とす
るブレーキブースタ用負圧制御装置。
に記載する如く、エンジンのスロットル弁より下流側の
吸気通路と連通可能とされたブレーキブースタの負圧室
の負圧を制御するブレーキブースタ用負圧制御装置であ
って、前記負圧室の負圧を所定の目標値に向けて制御す
る負圧制御手段と、アクセルペダル及びブレーキペダル
の双方が踏まれている場合に、前記負圧室に通常時より
も大きな負圧が必要であると判定する負圧要求判定手段
と、該負圧要求判定手段により、前記負圧室に通常時よ
りも大きな負圧が必要であると判定された場合に、前記
所定の目標値を通常時よりも大きな値に設定する目標負
圧設定手段とを備えるブレーキブースタ用負圧制御装置
により達成される。
ブースタの負圧室の負圧(以下、ブースタ負圧と称す)
を所定の目標値に向けて制御する。ところで、アクセル
ペダル及びブレーキペダルの双方が踏まれている場合に
は、アクセルペダルの踏み込みに伴う駆動力と、ブレー
キペダルの踏み込みに伴う制動力が共に発生するので、
アクセルペダルの踏み込みに伴う駆動力に対抗する分だ
け大きな制動力を発生することが必要である。このた
め、負圧要求判定手段は、アクセルペダル及びブレーキ
ペダルの双方が踏まれている場合に、通常時よりも大き
なブースタ負圧が必要であるか否かを判定する。目標負
圧設定手段は、負圧要求判定手段により通常時よりも大
きなブースタ負圧が必要であると判定されると、前記所
定の目標値を通常時よりも大きな値に設定する。従っ
て、通常時よりも大きなブースタ負圧が必要とされる場
合には、ブースタ負圧は通常時よりも大きな値を目標値
として制御される。
制御手段は、スロットル弁の開度を変化させることによ
り、前記負圧室の負圧を制御してもよい。本発明におい
て、スロットル弁よりも下流側の負圧はスロットル弁の
開度に応じて変化する。この負圧は、ブレーキブースタ
の負圧室に供給される。従って、負圧制御手段は、スロ
ットル開度を変化させることによりブースタ負圧を制御
することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 エンジンのスロットル弁より下流側の吸
気通路と連通可能とされたブレーキブースタの負圧室の
負圧を制御するブレーキブースタ用負圧制御装置であっ
て、 前記負圧室の負圧を所定の目標値に向けて制御する負圧
制御手段と、 ブレーキペダルが踏まれた際に、前記負圧室に通常時よ
りも大きな負圧が必要であるか否かを判定する負圧要求
判定手段と、 該負圧要求判定手段により前記負圧室に通常時よりも大
きな負圧が必要であると判定された場合に、前記所定の
目標値を通常時よりも大きな値に設定する目標負圧設定
手段とを備えることを特徴とするブレーキブースタ用負
圧制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のブレーキブースタ用負圧
制御装置において、 前記負圧要求判定手段は、何れかの車輪にブレーキ失陥
が生じた場合に、前記負圧室に通常時よりも大きな負圧
が必要であると判定することを特徴とするブレーキブー
スタ用負圧制御装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のブレーキブースタ用負圧
制御装置において、 前記負圧要求判定手段は、アクセルペダル及びブレーキ
ペダルの双方が踏まれている場合に、前記負圧室に通常
時よりも大きな負圧が必要であると判定することを特徴
とするブレーキブースタ用負圧制御装置。 - 【請求項4】 請求項1記載のブレーキブースタ用負圧
制御装置において、 前記負圧要求判定手段は、ブレーキペダルの踏み込み速
度が所定値を越える場合に、前記負圧室に通常時よりも
大きな負圧が必要であると判定することを特徴とするブ
レーキブースタ用負圧制御装置。 - 【請求項5】 請求項1記載のブレーキブースタ用負圧
制御装置において、 前記負圧制御手段は、スロットル弁の開度を変化させる
ことにより前記負圧室の負圧を制御することを特徴とす
るブレーキブースタ用負圧制御装置。
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