JPH05208665A - 車両の自動制動装置 - Google Patents
車両の自動制動装置Info
- Publication number
- JPH05208665A JPH05208665A JP4015656A JP1565692A JPH05208665A JP H05208665 A JPH05208665 A JP H05208665A JP 4015656 A JP4015656 A JP 4015656A JP 1565692 A JP1565692 A JP 1565692A JP H05208665 A JPH05208665 A JP H05208665A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- negative pressure
- chamber
- vacuum booster
- automatic braking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 真空倍力装置の負圧を確保できると共に走行
安定性を向上させる。 【構成】 自車と障害物との間の距離及び相対速度を検
出する検出手段と、この検出手段で検出された自車と障
害物との間の距離及び相対速度から警報を発する必要性
があるか否かもしくは接触の可能性があるか否かを判断
する判断手段と、この判断手段で接触の可能性があると
判断された場合に自動的に各車輪にブレーキをかける自
動ブレーキ装置とを備えた車両の自動制動装置におい
て、上記自動ブレーキ装置が、エンジンジンの吸気通路
のスロットルバルブの下流側に接続され負圧が導入され
る第1室と、大気圧が導入される第2室とを有し、これ
らの負圧と大気圧との差圧により倍力機能をおこなう真
空倍力装置と、変速機がNレンジであり且つ所定車速以
上の状態が所定時間以上継続した場合、警報を発するか
若しくは上記真空倍力装置の第1室の負圧を高める操作
を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
安定性を向上させる。 【構成】 自車と障害物との間の距離及び相対速度を検
出する検出手段と、この検出手段で検出された自車と障
害物との間の距離及び相対速度から警報を発する必要性
があるか否かもしくは接触の可能性があるか否かを判断
する判断手段と、この判断手段で接触の可能性があると
判断された場合に自動的に各車輪にブレーキをかける自
動ブレーキ装置とを備えた車両の自動制動装置におい
て、上記自動ブレーキ装置が、エンジンジンの吸気通路
のスロットルバルブの下流側に接続され負圧が導入され
る第1室と、大気圧が導入される第2室とを有し、これ
らの負圧と大気圧との差圧により倍力機能をおこなう真
空倍力装置と、変速機がNレンジであり且つ所定車速以
上の状態が所定時間以上継続した場合、警報を発するか
若しくは上記真空倍力装置の第1室の負圧を高める操作
を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の自動制動装置に
係わり、特に自車と障害物との間の距離及び相対速度を
検出し、その検出結果から接触の可能性を判断して自動
的に各車輪にブレーキをかける車両の自動制動装置に関
する。
係わり、特に自車と障害物との間の距離及び相対速度を
検出し、その検出結果から接触の可能性を判断して自動
的に各車輪にブレーキをかける車両の自動制動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両の自動制動装置
として、例えば特公昭39−2565号公報及び特公昭
39−5668号公報等に開示されているように、光学
的方法または超音波等を用いて自車と前方の障害物との
間の距離及び相対速度を連続的に検出するとともに、そ
の検出された自車と前方障害物との間の距離及び相対速
度から接触の可能性があるか否かを判断し、接触の可能
性があると判断された場合アクチュエータを作動させて
各車輪のブレーキを自動的にかけ接触を防止するように
したものが知られている。
として、例えば特公昭39−2565号公報及び特公昭
39−5668号公報等に開示されているように、光学
的方法または超音波等を用いて自車と前方の障害物との
間の距離及び相対速度を連続的に検出するとともに、そ
の検出された自車と前方障害物との間の距離及び相対速
度から接触の可能性があるか否かを判断し、接触の可能
性があると判断された場合アクチュエータを作動させて
各車輪のブレーキを自動的にかけ接触を防止するように
したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、車両の制動補助
装置としての真空倍力装置が知られている(例えば、特
開平1−127446号公報参照)。この真空倍力装置
は、エンジンの吸入負圧によって作られた負圧と大気圧
との圧力差を利用して、大きな制動力を得るものであ
る。
装置としての真空倍力装置が知られている(例えば、特
開平1−127446号公報参照)。この真空倍力装置
は、エンジンの吸入負圧によって作られた負圧と大気圧
との圧力差を利用して、大きな制動力を得るものであ
る。
【0004】このような真空倍力装置を備えた車両の自
動制動装置においては、真空倍力装置において、所定の
負圧が得られない場合には、自動ブレーキ装置において
必要な制動力が得られず、機能を十分に発揮できないと
いう問題が生じる。特に、下り坂で変速機をNレンジに
入れたまま走行するような場合には、頻繁にブレーキペ
ダル踏込操作を行うため、真空倍力装置の負圧が低下
し、問題である。
動制動装置においては、真空倍力装置において、所定の
負圧が得られない場合には、自動ブレーキ装置において
必要な制動力が得られず、機能を十分に発揮できないと
いう問題が生じる。特に、下り坂で変速機をNレンジに
入れたまま走行するような場合には、頻繁にブレーキペ
ダル踏込操作を行うため、真空倍力装置の負圧が低下
し、問題である。
【0005】そこで本発明は、真空倍力装置の負圧を確
保できると共に走行安定性を向上させた車両の自動制動
装置を提供することを目的としている。
保できると共に走行安定性を向上させた車両の自動制動
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の車両の自動制動装置は、自車と障害物との
間の距離及び相対速度を検出する検出手段と、この検出
手段で検出された自車と障害物との間の距離及び相対速
度から警報を発する必要性があるか否かもしくは接触の
可能性があるか否かを判断する判断手段と、この判断手
段で接触の可能性があると判断された場合に自動的に各
車輪にブレーキをかける自動ブレーキ装置とを備えた車
両の自動制動装置において、上記自動ブレーキ装置が、
エンジンジンの吸気通路のスロットルバルブの下流側に
接続され負圧が導入される第1室と、大気圧が導入され
る第2室とを有し、これらの負圧と大気圧との差圧によ
り倍力機能をおこなう真空倍力装置と、変速機がNレン
ジであり且つ所定車速以上の状態が所定時間以上継続し
た場合、警報を発するか若しくは上記真空倍力装置の第
1室の負圧を高める操作を行う制御手段と、を備えたこ
とを特徴としている。
めに本発明の車両の自動制動装置は、自車と障害物との
間の距離及び相対速度を検出する検出手段と、この検出
手段で検出された自車と障害物との間の距離及び相対速
度から警報を発する必要性があるか否かもしくは接触の
可能性があるか否かを判断する判断手段と、この判断手
段で接触の可能性があると判断された場合に自動的に各
車輪にブレーキをかける自動ブレーキ装置とを備えた車
両の自動制動装置において、上記自動ブレーキ装置が、
エンジンジンの吸気通路のスロットルバルブの下流側に
接続され負圧が導入される第1室と、大気圧が導入され
る第2室とを有し、これらの負圧と大気圧との差圧によ
り倍力機能をおこなう真空倍力装置と、変速機がNレン
ジであり且つ所定車速以上の状態が所定時間以上継続し
た場合、警報を発するか若しくは上記真空倍力装置の第
1室の負圧を高める操作を行う制御手段と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0007】また本発明において、上記制御手段は、エ
ンジン回転数を上げることにより、上記真空倍力装置の
第1室の負圧を高めている。本発明において、上記制御
手段は、変速機をNレンジから走行レンジにシフトする
ことにより、上記真空倍力装置の第1室の負圧を高めて
いる。このように構成された本発明においては、変速機
がNレンジであり且つ所定車速以上の状態が所定時間以
上継続した場合、上記真空倍力装置の第1室の負圧を高
める操作を行っているため、真空倍力装置の負圧を確保
できる。
ンジン回転数を上げることにより、上記真空倍力装置の
第1室の負圧を高めている。本発明において、上記制御
手段は、変速機をNレンジから走行レンジにシフトする
ことにより、上記真空倍力装置の第1室の負圧を高めて
いる。このように構成された本発明においては、変速機
がNレンジであり且つ所定車速以上の状態が所定時間以
上継続した場合、上記真空倍力装置の第1室の負圧を高
める操作を行っているため、真空倍力装置の負圧を確保
できる。
【0008】また本発明においては、エンジン回転数を
上げているため、エンジンの吸気通路の負圧の値がそれ
だけ大きくなり、それにより、真空倍力装置の負圧が高
まる。そのため、下り坂で、Nレンジに入れたまま走行
しているような場合でも、真空倍力装置の負圧を十分確
保できる。また、本発明においては、自動変速機をNレ
ンジから走行レンジにシフトする操作を行ってもよい。
走行レンジにシフトすることにより、同様にエンジン回
転数を上げることができ、真空倍力装置の負圧を確保で
きる。
上げているため、エンジンの吸気通路の負圧の値がそれ
だけ大きくなり、それにより、真空倍力装置の負圧が高
まる。そのため、下り坂で、Nレンジに入れたまま走行
しているような場合でも、真空倍力装置の負圧を十分確
保できる。また、本発明においては、自動変速機をNレ
ンジから走行レンジにシフトする操作を行ってもよい。
走行レンジにシフトすることにより、同様にエンジン回
転数を上げることができ、真空倍力装置の負圧を確保で
きる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の車両の自動制動装置が装
着された車両の全体構成図である。図1に示すように、
この車両においては、左右の前輪1,2が従動輪、左右
の後輪3,4が駆動輪とされ、エンジン5の出力トルク
が自動変速機6からフロペラシャフト7、差動装置8及
び左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,4に伝
達されるようになっている。
て説明する。図1は、本発明の車両の自動制動装置が装
着された車両の全体構成図である。図1に示すように、
この車両においては、左右の前輪1,2が従動輪、左右
の後輪3,4が駆動輪とされ、エンジン5の出力トルク
が自動変速機6からフロペラシャフト7、差動装置8及
び左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,4に伝
達されるようになっている。
【0010】上記各車輪1〜4には、それぞれブレーキ
装置11〜14が備えられ、これらのブレーキ装置11
〜14は、各車輪1〜4と一体的に回転するディスク1
1a〜14aと、これらのディスク11a〜14aの回
転を制御するキャリパ11b〜14bなどで構成されて
いる。さらに、これらのブレーキ装置11〜14を、制
動操作させるブレーキ制御システム15が設けられてい
る。
装置11〜14が備えられ、これらのブレーキ装置11
〜14は、各車輪1〜4と一体的に回転するディスク1
1a〜14aと、これらのディスク11a〜14aの回
転を制御するキャリパ11b〜14bなどで構成されて
いる。さらに、これらのブレーキ装置11〜14を、制
動操作させるブレーキ制御システム15が設けられてい
る。
【0011】このブレーキ装置システム15は、運転車
によるブレーキペダル16の踏込力を増大させる真空倍
力装置であるブースタ17と、このブースタ17によっ
て増大された踏込力に応じた制動力を発生させるマスタ
ーシリンダ18とを有する。このブースタ17は、基本
的には既知の真空倍力装置と同じであるが、自動ブレー
キとして機能さる際には後述するように、ブレーキペダ
ル16の踏込操作が行われなくても倍力作用を行うよう
に構成されている。
によるブレーキペダル16の踏込力を増大させる真空倍
力装置であるブースタ17と、このブースタ17によっ
て増大された踏込力に応じた制動力を発生させるマスタ
ーシリンダ18とを有する。このブースタ17は、基本
的には既知の真空倍力装置と同じであるが、自動ブレー
キとして機能さる際には後述するように、ブレーキペダ
ル16の踏込操作が行われなくても倍力作用を行うよう
に構成されている。
【0012】このマスターシリンダ18から導かれた前
輪用制動圧供給ライン19が2経路に分岐されて、これ
らの前輪用分岐制動圧ライン19a,19bが左右の前
輪1,2におけるブレーキ装置11,12のキャリパ1
1a,12aにそれぞれ接続されている。さらに、左前
輪1のブレーキ装置11に通じる一方の前輪用分岐制動
圧ライン19aには、電磁式の開閉弁20aと、同じく
電磁式のリリーフ弁20bとからなる第1バルブユニッ
ト20が設置され、また右前輪2のブレーキ装置12に
通じる他方の前輪用分岐制動圧ライン19bにも、上記
第1バルブユニット20と同様に、電磁式の開閉弁21
aと、同じく電磁式のリリーフ弁21bとからなる第2
バルブユニット21が設置されている。
輪用制動圧供給ライン19が2経路に分岐されて、これ
らの前輪用分岐制動圧ライン19a,19bが左右の前
輪1,2におけるブレーキ装置11,12のキャリパ1
1a,12aにそれぞれ接続されている。さらに、左前
輪1のブレーキ装置11に通じる一方の前輪用分岐制動
圧ライン19aには、電磁式の開閉弁20aと、同じく
電磁式のリリーフ弁20bとからなる第1バルブユニッ
ト20が設置され、また右前輪2のブレーキ装置12に
通じる他方の前輪用分岐制動圧ライン19bにも、上記
第1バルブユニット20と同様に、電磁式の開閉弁21
aと、同じく電磁式のリリーフ弁21bとからなる第2
バルブユニット21が設置されている。
【0013】一方、上記マスターシリンダ18から導か
れた後輪用制動圧供給ライン22には、上記第1、第2
バルブユニット20,21と同様に、電磁式の開閉弁2
3aと、同じく電磁式のリリーフ弁23bとからなる第
3バルブユニット23が設置されている。この後輪用制
動圧供給ライン22は、上記第3バルブユニット23の
下流側で2経路に分岐されて、これらの後輪用分岐制動
圧ライン22a,22bが左右の後輪3,4におけるブ
レーキ装置13,14のキャリパ13b,14bにそれ
ぞれ接続されている。すなわち、本実施例におけるブレ
ーキ制御システム15は、上記第1バルブユニット20
の作動によって左前輪1におけるブレーキ装置11の制
動圧を可変制御する第1チャンネルと、第2バルブユニ
ット21の作動によって右前輪2におけるブレーキ装置
12の制動圧を可変制御する第2チャンネルと、第3バ
ルブユニット23の作動によって左右の後輪3,4にお
ける両ブレーキ装置13,14の制動圧を可変制御する
第3チャンネルとが設けられて、これら第1〜第3チャ
ンネルが互いに独立して制御されるようになっている。
れた後輪用制動圧供給ライン22には、上記第1、第2
バルブユニット20,21と同様に、電磁式の開閉弁2
3aと、同じく電磁式のリリーフ弁23bとからなる第
3バルブユニット23が設置されている。この後輪用制
動圧供給ライン22は、上記第3バルブユニット23の
下流側で2経路に分岐されて、これらの後輪用分岐制動
圧ライン22a,22bが左右の後輪3,4におけるブ
レーキ装置13,14のキャリパ13b,14bにそれ
ぞれ接続されている。すなわち、本実施例におけるブレ
ーキ制御システム15は、上記第1バルブユニット20
の作動によって左前輪1におけるブレーキ装置11の制
動圧を可変制御する第1チャンネルと、第2バルブユニ
ット21の作動によって右前輪2におけるブレーキ装置
12の制動圧を可変制御する第2チャンネルと、第3バ
ルブユニット23の作動によって左右の後輪3,4にお
ける両ブレーキ装置13,14の制動圧を可変制御する
第3チャンネルとが設けられて、これら第1〜第3チャ
ンネルが互いに独立して制御されるようになっている。
【0014】そして、上記ブレーキ制御システム15に
は上記第1〜第3チャンネルを制御するコントロールユ
ニット24が備えられ、このコントロールユニット24
は、ブレーキペダル16のON/OFFを検出するブレ
ーキスイッチ25からのブレーキ信号と、各車輪の回転
速度をそれぞれ検出する車輪速センサ26〜29からの
車輪速信号とを入力し、これらの信号に応じた制動圧制
御信号を第1〜第3バルブユニット20,21,23に
それぞれ出力することにより、左右の前輪1,2及び後
輪3,4のスリップに対する制動制御、すなわちABS
制御を第1〜第3チャンネルごとに平行して行うように
なっている。すなわち、コントロールユニット24は、
上記各車輪速センサ26〜29からの車輪速信号が示す
車輪速に基づいて上記第1〜第3バルブユニット20,
21,23における開閉弁20a,21a,23aとリ
リーフ弁20b,21b,23bとをそれぞれデューテ
ィ制御によって開閉制御することにより、スリップの状
態に応じた制動圧で前輪1,2及び後輪3,4に制動力
を付与するようになっている。なお、第1〜第3バルブ
ユニット20,21,23における各リリーフ20b,
21b,23bから排出されたブレーキオイルは、図示
しないドレンラインを介して上記マスターシリンダ18
のリザーバタンク18aに戻されるようになっている。
は上記第1〜第3チャンネルを制御するコントロールユ
ニット24が備えられ、このコントロールユニット24
は、ブレーキペダル16のON/OFFを検出するブレ
ーキスイッチ25からのブレーキ信号と、各車輪の回転
速度をそれぞれ検出する車輪速センサ26〜29からの
車輪速信号とを入力し、これらの信号に応じた制動圧制
御信号を第1〜第3バルブユニット20,21,23に
それぞれ出力することにより、左右の前輪1,2及び後
輪3,4のスリップに対する制動制御、すなわちABS
制御を第1〜第3チャンネルごとに平行して行うように
なっている。すなわち、コントロールユニット24は、
上記各車輪速センサ26〜29からの車輪速信号が示す
車輪速に基づいて上記第1〜第3バルブユニット20,
21,23における開閉弁20a,21a,23aとリ
リーフ弁20b,21b,23bとをそれぞれデューテ
ィ制御によって開閉制御することにより、スリップの状
態に応じた制動圧で前輪1,2及び後輪3,4に制動力
を付与するようになっている。なお、第1〜第3バルブ
ユニット20,21,23における各リリーフ20b,
21b,23bから排出されたブレーキオイルは、図示
しないドレンラインを介して上記マスターシリンダ18
のリザーバタンク18aに戻されるようになっている。
【0015】ABS非作動時においては、上記コントロ
ールユニット24からは制動圧制御信号が出力されず、
したがって図示のように第1〜第3バルブユニット2
0,21,23におけるリリーフ20b,21b,23
bがそれぞれ閉保持され、かつ各ユニット20,21,
23の開閉弁20a,21a,23aがそれぞれ開保持
されることになって、ブレーキペダル16の踏込力に応
じてマスターシリンダ18で発生した制動圧が、前輪用
制動圧供給ライン19及び後輪用制動圧供給ライン22
を介して左右の前輪1,2及び後輪3,4におけるブレ
ーキ装置11〜14に対して供給され、これらの制動圧
に応じた制動力が前輪1,2及び後輪3,4に対してダ
イレクトに付与される。
ールユニット24からは制動圧制御信号が出力されず、
したがって図示のように第1〜第3バルブユニット2
0,21,23におけるリリーフ20b,21b,23
bがそれぞれ閉保持され、かつ各ユニット20,21,
23の開閉弁20a,21a,23aがそれぞれ開保持
されることになって、ブレーキペダル16の踏込力に応
じてマスターシリンダ18で発生した制動圧が、前輪用
制動圧供給ライン19及び後輪用制動圧供給ライン22
を介して左右の前輪1,2及び後輪3,4におけるブレ
ーキ装置11〜14に対して供給され、これらの制動圧
に応じた制動力が前輪1,2及び後輪3,4に対してダ
イレクトに付与される。
【0016】次に上記ブースタ17について詳細に説明
する。ブースタ17は、車体及びマスターシリンダ18
に固定されたケース31を有し、このケース31内が、
ダイヤフラム32とこれに固定されたバルブボディ33
とによって、第1室34と第2室35とに画成されてい
る。第1室34は、逆止弁40を介してエンジン2の吸
気通路41のスロットルバルブ42より下流側に接続さ
れている。そのため、第1室34には、常に負圧(エン
ジン2の吸気負圧)が供給されている。ブレーキペダル
16が踏込み操作されていないときは、第2室35が第
1室34と連通されて、ブースタ17の作動が停止され
た状態とされる。そして、ブレーキペダル16が踏込み
操作されると、第2室35に大気圧が供給され、これに
よりダイヤフラム32がバルブボディ33と共に前方へ
変位して倍力機能が行われる。第2室35に対する負圧
供給と大気圧供給との切り換えは、基本的には、バルブ
ボディ33内に装備された弁装置(図示せず)によって
なされる。
する。ブースタ17は、車体及びマスターシリンダ18
に固定されたケース31を有し、このケース31内が、
ダイヤフラム32とこれに固定されたバルブボディ33
とによって、第1室34と第2室35とに画成されてい
る。第1室34は、逆止弁40を介してエンジン2の吸
気通路41のスロットルバルブ42より下流側に接続さ
れている。そのため、第1室34には、常に負圧(エン
ジン2の吸気負圧)が供給されている。ブレーキペダル
16が踏込み操作されていないときは、第2室35が第
1室34と連通されて、ブースタ17の作動が停止され
た状態とされる。そして、ブレーキペダル16が踏込み
操作されると、第2室35に大気圧が供給され、これに
よりダイヤフラム32がバルブボディ33と共に前方へ
変位して倍力機能が行われる。第2室35に対する負圧
供給と大気圧供給との切り換えは、基本的には、バルブ
ボディ33内に装備された弁装置(図示せず)によって
なされる。
【0017】以上説明した部分は、既知の真空倍力装置
と同じであるが、本実施例では、真空倍力装置を自動ブ
レーキ装置として機能させる必要があるため、一端が第
1室34に他端が第2室35に接続された配管37を設
け、さらにこの配管37に3方電磁切換弁38を設けて
いる。この切換弁38は、第2室35に対して、第1室
34の負圧を導入させる状態と大気圧を導入させる状態
とに切り換えるためのものである。すなわち、この切換
弁38は、消磁時に第2室35を第1室34に連通さ
せ、励磁時に第2室35に大気圧を導入させる。この切
換弁38が励磁されて第2室35に大気圧を導入される
と、第2室35は、ブレーキペダル16の踏込み操作が
行なわれていなくても大気圧となり、この結果倍力作用
を行ってマスターシリンダ18に制動圧を発生さること
になる。
と同じであるが、本実施例では、真空倍力装置を自動ブ
レーキ装置として機能させる必要があるため、一端が第
1室34に他端が第2室35に接続された配管37を設
け、さらにこの配管37に3方電磁切換弁38を設けて
いる。この切換弁38は、第2室35に対して、第1室
34の負圧を導入させる状態と大気圧を導入させる状態
とに切り換えるためのものである。すなわち、この切換
弁38は、消磁時に第2室35を第1室34に連通さ
せ、励磁時に第2室35に大気圧を導入させる。この切
換弁38が励磁されて第2室35に大気圧を導入される
と、第2室35は、ブレーキペダル16の踏込み操作が
行なわれていなくても大気圧となり、この結果倍力作用
を行ってマスターシリンダ18に制動圧を発生さること
になる。
【0018】また、図1に示すように、45はアクセル
ペダルであり、このアクセルペダル45の踏込み量は、
モータ46に送られ、このモータ46によりスロットル
ブルブ42の開閉が制御される。47は、吸気通路41
のスロットルバルブ42の上流側と下流側をバイパスす
るバイパス弁である。48は、スロットルバルブ42の
開度を検出するスロットルバルブ開度センサである。
ペダルであり、このアクセルペダル45の踏込み量は、
モータ46に送られ、このモータ46によりスロットル
ブルブ42の開閉が制御される。47は、吸気通路41
のスロットルバルブ42の上流側と下流側をバイパスす
るバイパス弁である。48は、スロットルバルブ42の
開度を検出するスロットルバルブ開度センサである。
【0019】図2は、本発明の自動制動装置を示すブロ
ック図である。この図3において、51は車体前部に設
けられた超音波レーダユニットであって、この超音波レ
ーダユニット51は、図に詳示していないが、周知の如
く超音波を発信部から自車の前方の車両等の障害物に向
けて送信するとともに、上記前方障害物に当たって反射
してくる反射波を受信部で受信する構成になっており、
このレーダユニット51からの信号を受ける演算ユニッ
ト52は、レーダ受信波の送信時点からの遅れ時間(ド
ップラーシフト)によって自車と前方障害物との間の距
離及び相対速度を演算するようになっている。53及び
54は車体前部の左右に各々設けられる一対のレーダヘ
ッドユニットであって、この各レーダヘッドユニット5
3,54は、パルスレーザ光を発信部から自車の前方の
障害物に向けて送信するとともに、上記前方障害物に当
たって反射してくる反射波を受信部で受信する構成にな
っており、上記演算ユニット52は、これらのレーダヘ
ッドユニット53,54からの信号を信号処理ユニット
55を通して受け、レーザ受信光の送信時点からの遅れ
時間によって自車と前方障害物との間の距離及び相対速
度を演算するようになっている。そして、演算ユニット
52は、上記レーダヘッドユニット53,54の系統に
よる距離及び相対速度の演算結果を優先し、超音波レー
ダユニット51の系統による距離及び相対速度の演算結
果を補助的に用いるようになっている。またこれらによ
り、自車と前方の障害物との間の距離及び相対速度を検
出する距離・相対速度検出手段56が構成されている。
ック図である。この図3において、51は車体前部に設
けられた超音波レーダユニットであって、この超音波レ
ーダユニット51は、図に詳示していないが、周知の如
く超音波を発信部から自車の前方の車両等の障害物に向
けて送信するとともに、上記前方障害物に当たって反射
してくる反射波を受信部で受信する構成になっており、
このレーダユニット51からの信号を受ける演算ユニッ
ト52は、レーダ受信波の送信時点からの遅れ時間(ド
ップラーシフト)によって自車と前方障害物との間の距
離及び相対速度を演算するようになっている。53及び
54は車体前部の左右に各々設けられる一対のレーダヘ
ッドユニットであって、この各レーダヘッドユニット5
3,54は、パルスレーザ光を発信部から自車の前方の
障害物に向けて送信するとともに、上記前方障害物に当
たって反射してくる反射波を受信部で受信する構成にな
っており、上記演算ユニット52は、これらのレーダヘ
ッドユニット53,54からの信号を信号処理ユニット
55を通して受け、レーザ受信光の送信時点からの遅れ
時間によって自車と前方障害物との間の距離及び相対速
度を演算するようになっている。そして、演算ユニット
52は、上記レーダヘッドユニット53,54の系統に
よる距離及び相対速度の演算結果を優先し、超音波レー
ダユニット51の系統による距離及び相対速度の演算結
果を補助的に用いるようになっている。またこれらによ
り、自車と前方の障害物との間の距離及び相対速度を検
出する距離・相対速度検出手段56が構成されている。
【0020】上記レーダヘッドユニット53,54によ
るパルスレーザ光の送受信方向は、モータ57により水
平方向に変更可能に設けられており、上記モータ57の
作動は演算ユニット52により制御される。58は上記
モータ57の回転角からパルスレーザ光の送受信方向を
検出する角度センサであって、この角度センサ58の検
出信号は上記演算ユニット52に入力され、この演算ユ
ニット52におけるレーダヘッドユニット53,54の
系統による距離及び相対速度の演算にパルスレーザ光の
送受信方向が加味されるようになっている。
るパルスレーザ光の送受信方向は、モータ57により水
平方向に変更可能に設けられており、上記モータ57の
作動は演算ユニット52により制御される。58は上記
モータ57の回転角からパルスレーザ光の送受信方向を
検出する角度センサであって、この角度センサ58の検
出信号は上記演算ユニット52に入力され、この演算ユ
ニット52におけるレーダヘッドユニット53,54の
系統による距離及び相対速度の演算にパルスレーザ光の
送受信方向が加味されるようになっている。
【0021】また、48は上記のスロットルバルブ開度
センサ、62は車速を検出する車速センサ、63は自動
変速機のシフト位置を検出するシフト位置センサであ
り、これらの各センサ48,62,63の検出信号は、
上記コントロールユニット24(図1参照)に入力され
る。このコントロールユニット24には、上記演算ユニ
ット52で求められた自車と前方障害物との間の距離及
び相対速度の信号も入力される。66は車室内のインス
トメントパネルに設けられる警報表示ユニットであっ
て、この警報表示ユニット66には、上記コントロール
ユニット24から各々信号を受ける警報ブザー67及び
距離表示部68が設けられている。上記コントロールユ
ニット24からは、後述するスロットルバルブの開閉制
御を行う信号がスロットルバルブ42の開閉を制御する
モータ46へ、自動ブレーキとして機能させるための信
号がブースタ17へ、また自動変速機を走行レンジにシ
フトする信号が自動変速機6へそれぞれ出力される。
センサ、62は車速を検出する車速センサ、63は自動
変速機のシフト位置を検出するシフト位置センサであ
り、これらの各センサ48,62,63の検出信号は、
上記コントロールユニット24(図1参照)に入力され
る。このコントロールユニット24には、上記演算ユニ
ット52で求められた自車と前方障害物との間の距離及
び相対速度の信号も入力される。66は車室内のインス
トメントパネルに設けられる警報表示ユニットであっ
て、この警報表示ユニット66には、上記コントロール
ユニット24から各々信号を受ける警報ブザー67及び
距離表示部68が設けられている。上記コントロールユ
ニット24からは、後述するスロットルバルブの開閉制
御を行う信号がスロットルバルブ42の開閉を制御する
モータ46へ、自動ブレーキとして機能させるための信
号がブースタ17へ、また自動変速機を走行レンジにシ
フトする信号が自動変速機6へそれぞれ出力される。
【0022】図3はしきい値算出用マップである。接触
防止のための自動制動を行う際、各種しきい値L0 ,L
2 ,L3 を算出する必要がある。しきい値L0 は、自車
と前方障害物との接触の可能性があり接触防止のために
自動制動を開始する、自車と前方障害物との間の距離で
あり、この自動制動開始のしきい値L0 の算出が、図3
に示すようなしきい値算出用マップを用いて行われる。
しきい値L2 は自動制動の開始に先立って警報を発す
る、自車と前方障害物との間の距離であり、この警報発
生のしきい値L2 は、上記自動制動開始のしきい値L0
よりも所定量大きく設定される。また、しきい値L
3 は、自動制動開始後接触の可能性がなくなり自動制動
を解除する、自車と前方障害物との間の距離であり、こ
の自動制動解除のしきい値L3 は、上記自動制動開始の
しきい値L0 よりも所定量大きい値に、場合によっては
所定量小さい値に設定される。
防止のための自動制動を行う際、各種しきい値L0 ,L
2 ,L3 を算出する必要がある。しきい値L0 は、自車
と前方障害物との接触の可能性があり接触防止のために
自動制動を開始する、自車と前方障害物との間の距離で
あり、この自動制動開始のしきい値L0 の算出が、図3
に示すようなしきい値算出用マップを用いて行われる。
しきい値L2 は自動制動の開始に先立って警報を発す
る、自車と前方障害物との間の距離であり、この警報発
生のしきい値L2 は、上記自動制動開始のしきい値L0
よりも所定量大きく設定される。また、しきい値L
3 は、自動制動開始後接触の可能性がなくなり自動制動
を解除する、自車と前方障害物との間の距離であり、こ
の自動制動解除のしきい値L3 は、上記自動制動開始の
しきい値L0 よりも所定量大きい値に、場合によっては
所定量小さい値に設定される。
【0023】ここで、図3に示すしきい値算出用マップ
について説明する。このマップにおいて、しきい値線A
は、前方車両がその前方障害物と接触して停車したとき
この車両との接触を防止するために必要な車間距離を示
すものであり、相対速度V1の大きさに拘らず常に、前
方障害物が停止物であるとき(つまり相対速度V1が自
車速度v0と同一のとき)と同じ値(数値式v02 /2
μg)をとる。しきい値線Bは前方車両がフル制動をか
けたときこの車両との接触を防止するために必要な車間
距離(数値式V1・(2v0−V1)/2μg)を示
し、しきい値線Cは前方車両が減速度μ/2gの緩制動
をかけたときこの車両との接触を防止するために必要な
車間距離を示し、しきい値線Dは前方車両が一定車速を
保ったときこの車両との接触を防止するために必要な車
間距離(数値式V12 /2μg)を示す。さらに、しき
い値線Eは、自車が自動制動をかけても前方車両との接
触を防止できないが、接触時の衝撃力を緩和できる車間
距離を示す。本実施例の場合、しきい値線Bが選択され
ていて、このしきい値線Bで現時点の相対速度V1に対
応するしきい値L0 が求められる。さらにこのしきい値
L0 からしきい値L2としきい値L3 が求められる。
について説明する。このマップにおいて、しきい値線A
は、前方車両がその前方障害物と接触して停車したとき
この車両との接触を防止するために必要な車間距離を示
すものであり、相対速度V1の大きさに拘らず常に、前
方障害物が停止物であるとき(つまり相対速度V1が自
車速度v0と同一のとき)と同じ値(数値式v02 /2
μg)をとる。しきい値線Bは前方車両がフル制動をか
けたときこの車両との接触を防止するために必要な車間
距離(数値式V1・(2v0−V1)/2μg)を示
し、しきい値線Cは前方車両が減速度μ/2gの緩制動
をかけたときこの車両との接触を防止するために必要な
車間距離を示し、しきい値線Dは前方車両が一定車速を
保ったときこの車両との接触を防止するために必要な車
間距離(数値式V12 /2μg)を示す。さらに、しき
い値線Eは、自車が自動制動をかけても前方車両との接
触を防止できないが、接触時の衝撃力を緩和できる車間
距離を示す。本実施例の場合、しきい値線Bが選択され
ていて、このしきい値線Bで現時点の相対速度V1に対
応するしきい値L0 が求められる。さらにこのしきい値
L0 からしきい値L2としきい値L3 が求められる。
【0024】次に、本発明の自動制動装置による制御内
容を図4のフローチャートにより説明する。以下の説明
でSは各ステップを示す。先ず、S1において、自動変
速機がNレンジに入っているか否かを判定する。Nレン
ジに入っていれば、S2に進み、自車が所定車速以上で
走行しているか否かを判定する。このS1及びS2によ
り、自車が下り坂で、Nレンジに入れたまま走行してい
るか否かを判定する。このとき、通常はドライバーによ
り、頻繁にブレーキペダル踏込操作が行われている。
容を図4のフローチャートにより説明する。以下の説明
でSは各ステップを示す。先ず、S1において、自動変
速機がNレンジに入っているか否かを判定する。Nレン
ジに入っていれば、S2に進み、自車が所定車速以上で
走行しているか否かを判定する。このS1及びS2によ
り、自車が下り坂で、Nレンジに入れたまま走行してい
るか否かを判定する。このとき、通常はドライバーによ
り、頻繁にブレーキペダル踏込操作が行われている。
【0025】自車が所定車速以上で走行していれば、S
3に進み、所定時間経過したか否かを判定する。ここ
で、所定時間とは、真空倍力装置の負圧が低下し必要な
負圧が確保されていないと考えられる時間である。所定
時間経過していれば、S4に進み、スロットルバルブを
一旦開とした後閉とする操作を行う。この実施例におい
ては、スロットルバルブを一旦開とした後閉とする操作
を行うことにより、エンジン回転数を上げているため、
エンジンの吸気通路の負圧の値がそれだけ大きくなり、
それにより、真空倍力装置の負圧が高まる。そのため、
下り坂で、Nレンジに入れたまま走行しているような場
合でも、真空倍力装置の負圧を十分確保できる。
3に進み、所定時間経過したか否かを判定する。ここ
で、所定時間とは、真空倍力装置の負圧が低下し必要な
負圧が確保されていないと考えられる時間である。所定
時間経過していれば、S4に進み、スロットルバルブを
一旦開とした後閉とする操作を行う。この実施例におい
ては、スロットルバルブを一旦開とした後閉とする操作
を行うことにより、エンジン回転数を上げているため、
エンジンの吸気通路の負圧の値がそれだけ大きくなり、
それにより、真空倍力装置の負圧が高まる。そのため、
下り坂で、Nレンジに入れたまま走行しているような場
合でも、真空倍力装置の負圧を十分確保できる。
【0026】また、スロットルバルブを一旦開とした後
閉とする操作を自動変速機がNレンジである状態で行っ
ているため、ショックが発生せず、ドライバーが違和感
を感じることがない。また、本発明においては、図4に
示すS4の代わりに、図5に示すS14のように、バイ
パス弁47を一旦開とした後閉とする操作を行って、エ
ンジン回転数を上げることができる。そのため、図5に
示すものにおいても、同様な効果を奏することができ
る。
閉とする操作を自動変速機がNレンジである状態で行っ
ているため、ショックが発生せず、ドライバーが違和感
を感じることがない。また、本発明においては、図4に
示すS4の代わりに、図5に示すS14のように、バイ
パス弁47を一旦開とした後閉とする操作を行って、エ
ンジン回転数を上げることができる。そのため、図5に
示すものにおいても、同様な効果を奏することができ
る。
【0027】さらに、本発明においては、図4に示すS
4の代わりに、図6に示すS24のように、自動変速機
をNレンジから走行レンジにシフトする操作を行っても
よい。走行レンジにシフトすることにより、同様にエン
ジン回転数を上げることができ、そのため、図6に示す
ものにおいても、同様な効果を奏することができる。上
記実施例は、自動変速機を有する車両に適用された例で
あるが、本発明は、マニュアル式変速機を有する車両に
も同様に適用できる。この場合、Nレンジから走行レン
ジに強制的にシフトする手段を設ける必要がある。
4の代わりに、図6に示すS24のように、自動変速機
をNレンジから走行レンジにシフトする操作を行っても
よい。走行レンジにシフトすることにより、同様にエン
ジン回転数を上げることができ、そのため、図6に示す
ものにおいても、同様な効果を奏することができる。上
記実施例は、自動変速機を有する車両に適用された例で
あるが、本発明は、マニュアル式変速機を有する車両に
も同様に適用できる。この場合、Nレンジから走行レン
ジに強制的にシフトする手段を設ける必要がある。
【0028】本発明の実施例においては、上述したよう
に、スロットルバルブ閉動作制御することにより、自動
ブレーキ装置の倍力機能を行う真空倍力装置において制
動に必要な十分な負圧を確保することができる。そのた
め、自車と前方障害物との距離が自動制御開始しきい値
L0 以下でも、確実に自動ブレーキ装置を作動させるこ
とができる。
に、スロットルバルブ閉動作制御することにより、自動
ブレーキ装置の倍力機能を行う真空倍力装置において制
動に必要な十分な負圧を確保することができる。そのた
め、自車と前方障害物との距離が自動制御開始しきい値
L0 以下でも、確実に自動ブレーキ装置を作動させるこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、真
空倍力装置の負圧を確保できると共に走行安定性を向上
させることができる。
空倍力装置の負圧を確保できると共に走行安定性を向上
させることができる。
【図1】本発明の車両の自動制動装置が装着される車両
を示す全体構成図である。
を示す全体構成図である。
【図2】本発明の自動制動装置を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】本発明の自動制動装置に使用されるしきい値算
出用マップである。
出用マップである。
【図4】本発明の自動制動装置による制御内容を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】本発明の自動制動装置による制御内容の他の例
の一部分を示すフローチャートである。
の一部分を示すフローチャートである。
【図6】本発明の自動制動装置による制御内容の他の例
の一部分を示すフローチャートである。
の一部分を示すフローチャートである。
2 エンジン 6 自動変速機 11〜14 ブレーキ装置 15 ブレーキ制御システム 16 ブレーキペダル 17 ブースタ(真空倍力装置) 24 コントロールユニット 34 第1室 35 第2室 38 切換弁 41 吸気通路 42 スロットルバルブ 45 アクセルペダル 46 モータ 47 バイパル弁 48 スロットルバルブ開度センサ 51 超音波レーダユニット 52 演算ユニット 53,54 レーダヘッドユニット 55 演算処理ユニット 56 距離・相対速度検出手段 62 車速センサ 63 シフト位置センサ
Claims (3)
- 【請求項1】 自車と障害物との間の距離及び相対速度
を検出する検出手段と、 この検出手段で検出された自車と障害物との間の距離及
び相対速度から警報を発する必要性があるか否かもしく
は接触の可能性があるか否かを判断する判断手段と、 この判断手段で接触の可能性があると判断された場合に
自動的に各車輪にブレーキをかける自動ブレーキ装置と
を備えた車両の自動制動装置において、 上記自動ブレーキ装置が、 エンジンジンの吸気通路のスロットルバルブの下流側に
接続され負圧が導入される第1室と、大気圧が導入され
る第2室とを有し、これらの負圧と大気圧との差圧によ
り倍力機能をおこなう真空倍力装置と、 変速機がNレンジであり且つ所定車速以上の状態が所定
時間以上継続した場合、警報を発するか若しくは上記真
空倍力装置の第1室の負圧を高める操作を行う制御手段
と、を備えたことを特徴とする車両の自動制動装置。 - 【請求項2】 上記制御手段は、エンジン回転数を上げ
ることにより、上記真空倍力装置の第1室の負圧を高め
ることを特徴とする請求項1記載の車両の自動制動装
置。 - 【請求項3】 上記制御手段は、変速機をNレンジから
走行レンジにシフトすることにより、上記真空倍力装置
の第1室の負圧を高めることを特徴とする請求項1記載
の車両の自動制動装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015656A JPH05208665A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 車両の自動制動装置 |
US08/010,042 US5332056A (en) | 1992-01-31 | 1993-01-28 | Automatic braking system for motor vehicle |
DE4302541A DE4302541C2 (de) | 1992-01-31 | 1993-01-29 | Automatisches Bremssystem für ein motorgetriebenes Fahrzeug |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015656A JPH05208665A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 車両の自動制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05208665A true JPH05208665A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11894775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4015656A Pending JPH05208665A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 車両の自動制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05208665A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6120414A (en) * | 1998-06-01 | 2000-09-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Negative pressure control apparatus for brake booster |
US6244676B1 (en) | 1998-06-05 | 2001-06-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Negative pressure control apparatus for brake booster |
US6283559B1 (en) | 1998-06-02 | 2001-09-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Negative pressure control apparatus for brake booster |
US6398316B1 (en) | 1998-04-15 | 2002-06-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vacuum booster apparatus and a brake apparatus |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4015656A patent/JPH05208665A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6398316B1 (en) | 1998-04-15 | 2002-06-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vacuum booster apparatus and a brake apparatus |
US6412883B1 (en) | 1998-04-15 | 2002-07-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vacuum booster apparatus and a brake apparatus |
US6612660B2 (en) | 1998-04-15 | 2003-09-02 | Toyota Jidoshi Kabushiki Kaisha | Vacuum booster apparatus and a brake apparatus |
US6666530B2 (en) | 1998-04-15 | 2003-12-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vacuum booster apparatus and a brake apparatus |
US6120414A (en) * | 1998-06-01 | 2000-09-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Negative pressure control apparatus for brake booster |
US6283559B1 (en) | 1998-06-02 | 2001-09-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Negative pressure control apparatus for brake booster |
US6244676B1 (en) | 1998-06-05 | 2001-06-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Negative pressure control apparatus for brake booster |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5332056A (en) | Automatic braking system for motor vehicle | |
JPH09142272A (ja) | 車両の制動力制御装置 | |
US20070096556A1 (en) | Automatic braking apparatus for a vehicle | |
JP2002227885A (ja) | クラッチ制御装置 | |
JPH10338110A (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JPH05240075A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JP2007120416A (ja) | 車両用自動制動装置 | |
JP3325590B2 (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH05208663A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH05319233A (ja) | 車両の総合制御装置 | |
JPH05208665A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JP3140528B2 (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH05310119A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JP2573248Y2 (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JP3071554B2 (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JP3193092B2 (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH05238290A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH0550901A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH05238291A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH05208666A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH0558257A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH05208667A (ja) | 車両の自動制動装置 | |
JPH0558237A (ja) | 車両の接触防止装置 | |
JP3317518B2 (ja) | 車両のブレーキ制御装置 | |
JPH05208668A (ja) | 車両の自動制動装置 |