JPH05208666A - 車両の自動制動装置 - Google Patents

車両の自動制動装置

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JPH05208666A
JPH05208666A JP4015657A JP1565792A JPH05208666A JP H05208666 A JPH05208666 A JP H05208666A JP 4015657 A JP4015657 A JP 4015657A JP 1565792 A JP1565792 A JP 1565792A JP H05208666 A JPH05208666 A JP H05208666A
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JP
Japan
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pressure
vehicle
chamber
braking
automatic braking
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Application number
JP4015657A
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English (en)
Inventor
Tadayuki Niibe
忠幸 新部
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
Toru Yoshioka
透 吉岡
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空倍力装置の負圧が低い場合でも必要な制
動力を確保できると共に走行安定性を向上させる。 【構成】 自車と障害物との間の距離及び相対速度を検
出する検出手段と、この検出手段で検出された自車と障
害物との間の距離及び相対速度から警報を発する必要性
があるか否かもしくは接触の可能性があるか否かを判断
する判断手段と、この判断手段で接触の可能性があると
判断された場合に自動的に各車輪にブレーキをかける自
動ブレーキ装置とを備えた車両の自動制動装置におい
て、上記自動ブレーキ装置が、エンジンジンの吸気通路
のスロットルバルブの下流側に接続され負圧が導入され
る第1室と、大気圧が導入される第2室とを有し、これ
らの負圧と大気圧との差圧により倍力機能をおこなう真
空倍力装置と、上記自動ブレーキ装置の作動時に、所定
の減速度が得られない場合、制動圧を増圧する制御手段
と、を備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の自動制動装置に
係わり、特に自車と障害物との間の距離及び相対速度を
検出し、その検出結果から接触の可能性を判断して自動
的に各車輪にブレーキをかける車両の自動制動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両の自動制動装置
として、例えば特公昭39−2565号公報及び特公昭
39−5668号公報等に開示されているように、光学
的方法または超音波等を用いて自車と前方の障害物との
間の距離及び相対速度を連続的に検出するとともに、そ
の検出された自車と前方障害物との間の距離及び相対速
度から接触の可能性があるか否かを判断し、接触の可能
性があると判断された場合アクチュエータを作動させて
各車輪のブレーキを自動的にかけ接触を防止するように
したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、車両の制動補助
装置としての真空倍力装置が知られている(例えば、特
開平1−127446号公報参照)。この真空倍力装置
は、エンジンの吸入負圧によって作られた負圧と大気圧
との圧力差を利用して、大きな制動力を得るものであ
る。
【0004】このような真空倍力装置を備えた車両の自
動制動装置においては、装置の作動時に、真空倍力装置
の負圧が低い場合には、必要な制動力が得られず、機能
を十分に発揮できないという問題が生じる。そこで本発
明は、真空倍力装置の負圧が低い場合でも必要な制動力
を確保できると共に走行安定性を向上させた車両の自動
制動装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の車両の自動制動装置は、自車と障害物との
間の距離及び相対速度を検出する検出手段と、この検出
手段で検出された自車と障害物との間の距離及び相対速
度から警報を発する必要性があるか否かもしくは接触の
可能性があるか否かを判断する判断手段と、この判断手
段で接触の可能性があると判断された場合に自動的に各
車輪にブレーキをかける自動ブレーキ装置とを備えた車
両の自動制動装置において、上記自動ブレーキ装置が、
エンジンジンの吸気通路のスロットルバルブの下流側に
接続され負圧が導入される第1室と、大気圧が導入され
る第2室とを有し、これらの負圧と大気圧との差圧によ
り倍力機能をおこなう真空倍力装置と、上記自動ブレー
キ装置の作動時に、所定の減速度が得られない場合、制
動圧を増圧する制御手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0006】本発明においては、上記制御手段が、AB
S非作動時で且つブレーキペダル非踏込操作時に、上記
真空倍力装置の第2室に圧力を加えることにより、制動
圧を増圧するようにしている。本発明においては、上記
制御手段が、エンジン回転数を上げて上記真空倍力装置
の第1室の負圧を高めることにより、制動圧を増圧する
ようにしている。
【0007】本発明においては、上記制御手段は、変速
機をNレンジに移行して、エンジン回転数を上げるよう
にしている。このように構成した本発明においては、自
動ブレーキ装置の作動時に、所定の減速度が得られない
場合、制動圧を増圧するようにしているので、真空倍力
装置の負圧が低い場合でも必要な制動力を確保できる。
【0008】また、本発明においては、自動ブレーキ装
置作動時で且つABS非作動時である所定の減速度が得
られていない場合、真空倍力装置の第2室に圧力を加え
るようにしているので、必要な制動力を確保できる。本
発明においては、エンジン回転数を上げて真空倍力装置
の第1室の負圧を高めることにより、制動圧を増圧する
ようにしているため、必要な制動力を確保できる。
【0009】さらに本発明においては、変速機をNレン
ジに移行して、エンジン回転数を上げるようにしている
ため、ショックが発生せず、ドライバーが違和感を感じ
ることもない。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の車両の自動制動装置が装
着された車両の全体構成図である。図1に示すように、
この車両においては、左右の前輪1,2が従動輪、左右
の後輪3,4が駆動輪とされ、エンジン5の出力トルク
が自動変速機6からフロペラシャフト7、差動装置8及
び左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,4に伝
達されるようになっている。
【0011】上記各車輪1〜4には、それぞれブレーキ
装置11〜14が備えられ、これらのブレーキ装置11
〜14は、各車輪1〜4と一体的に回転するディスク1
1a〜14aと、これらのディスク11a〜14aの回
転を制御するキャリパ11b〜14bなどで構成されて
いる。さらに、これらのブレーキ装置11〜14を、制
動操作させるブレーキ制御システム15が設けられてい
る。
【0012】このブレーキ装置システム15は、運転車
によるブレーキペダル16の踏込力を増大させる真空倍
力装置であるブースタ17と、このブースタ17によっ
て増大された踏込力に応じた制動力を発生させるマスタ
ーシリンダ18とを有する。このブースタ17は、基本
的には既知の真空倍力装置と同じであるが、自動ブレー
キとして機能さる際には後述するように、ブレーキペダ
ル16の踏込操作が行われなくても倍力作用を行うよう
に構成されている。
【0013】このマスターシリンダ18から導かれた前
輪用制動圧供給ライン19が2経路に分岐されて、これ
らの前輪用分岐制動圧ライン19a,19bが左右の前
輪1,2におけるブレーキ装置11,12のキャリパ1
1a,12aにそれぞれ接続されている。さらに、左前
輪1のブレーキ装置11に通じる一方の前輪用分岐制動
圧ライン19aには、電磁式の開閉弁20aと、同じく
電磁式のリリーフ弁20bとからなる第1バルブユニッ
ト20が設置され、また右前輪2のブレーキ装置12に
通じる他方の前輪用分岐制動圧ライン19bにも、上記
第1バルブユニット20と同様に、電磁式の開閉弁21
aと、同じく電磁式のリリーフ弁21bとからなる第2
バルブユニット21が設置されている。
【0014】一方、上記マスターシリンダ18から導か
れた後輪用制動圧供給ライン22には、上記第1、第2
バルブユニット20,21と同様に、電磁式の開閉弁2
3aと、同じく電磁式のリリーフ弁23bとからなる第
3バルブユニット23が設置されている。この後輪用制
動圧供給ライン22は、上記第3バルブユニット23の
下流側で2経路に分岐されて、これらの後輪用分岐制動
圧ライン22a,22bが左右の後輪3,4におけるブ
レーキ装置13,14のキャリパ13b,14bにそれ
ぞれ接続されている。すなわち、本実施例におけるブレ
ーキ制御システム15は、上記第1バルブユニット20
の作動によって左前輪1におけるブレーキ装置11の制
動圧を可変制御する第1チャンネルと、第2バルブユニ
ット21の作動によって右前輪2におけるブレーキ装置
12の制動圧を可変制御する第2チャンネルと、第3バ
ルブユニット23の作動によって左右の後輪3,4にお
ける両ブレーキ装置13,14の制動圧を可変制御する
第3チャンネルとが設けられて、これら第1〜第3チャ
ンネルが互いに独立して制御されるようになっている。
【0015】そして、上記ブレーキ制御システム15に
は上記第1〜第3チャンネルを制御するコントロールユ
ニット24が備えられ、このコントロールユニット24
は、ブレーキペダル16のON/OFFを検出するブレ
ーキスイッチ25からのブレーキ信号と、各車輪の回転
速度をそれぞれ検出する車輪速センサ26〜29からの
車輪速信号とを入力し、これらの信号に応じた制動圧制
御信号を第1〜第3バルブユニット20,21,23に
それぞれ出力することにより、左右の前輪1,2及び後
輪3,4のスリップに対する制動制御、すなわちABS
制御を第1〜第3チャンネルごとに平行して行うように
なっている。すなわち、コントロールユニット24は、
上記各車輪速センサ26〜29からの車輪速信号が示す
車輪速に基づいて上記第1〜第3バルブユニット20,
21,23における開閉弁20a,21a,23aとリ
リーフ弁20b,21b,23bとをそれぞれデューテ
ィ制御によって開閉制御することにより、スリップの状
態に応じた制動圧で前輪1,2及び後輪3,4に制動力
を付与するようになっている。なお、第1〜第3バルブ
ユニット20,21,23における各リリーフ20b,
21b,23bから排出されたブレーキオイルは、図示
しないドレンラインを介して上記マスターシリンダ18
のリザーバタンク18aに戻されるようになっている。
【0016】ABS非作動時においては、上記コントロ
ールユニット24からは制動圧制御信号が出力されず、
したがって図示のように第1〜第3バルブユニット2
0,21,23におけるリリーフ20b,21b,23
bがそれぞれ閉保持され、かつ各ユニット20,21,
23の開閉弁20a,21a,23aがそれぞれ開保持
されることになって、ブレーキペダル16の踏込力に応
じてマスターシリンダ18で発生した制動圧が、前輪用
制動圧供給ライン19及び後輪用制動圧供給ライン22
を介して左右の前輪1,2及び後輪3,4におけるブレ
ーキ装置11〜14に対して供給され、これらの制動圧
に応じた制動力が前輪1,2及び後輪3,4に対してダ
イレクトに付与される。
【0017】次に上記ブースタ17について詳細に説明
する。ブースタ17は、車体及びマスターシリンダ18
に固定されたケース31を有し、このケース31内が、
ダイヤフラム32とこれに固定されたバルブボディ33
とによって、第1室34と第2室35とに画成されてい
る。第1室34は、逆止弁40を介してエンジン2の吸
気通路41のスロットルバルブ42より下流側に接続さ
れている。そのため、第1室34には、常に負圧(エン
ジン2の吸気負圧)が供給されている。ブレーキペダル
16が踏込み操作されていないときは、第2室35が第
1室34と連通されて、ブースタ17の作動が停止され
た状態とされる。そして、ブレーキペダル16が踏込み
操作されると、第2室35に大気圧が供給され、これに
よりダイヤフラム32がバルブボディ33と共に前方へ
変位して倍力機能が行われる。第2室35に対する負圧
供給と大気圧供給との切り換えは、基本的には、バルブ
ボディ33内に装備された弁装置(図示せず)によって
なされる。
【0018】以上説明した部分は、既知の真空倍力装置
と同じであるが、本実施例では、真空倍力装置を自動ブ
レーキ装置として機能させる必要があるため、一端が第
1室34に他端が第2室35に接続された配管37を設
け、さらにこの配管37に3方電磁切換弁38を設けて
いる。この切換弁38は、第2室35に対して、第1室
34の負圧を導入させる状態と大気圧を導入させる状態
とに切り換えるためのものである。すなわち、この切換
弁38は、消磁時に第2室35を第1室34に連通さ
せ、励磁時に第2室35に大気圧を導入させる。この切
換弁38が励磁されて第2室35に大気圧を導入される
と、第2室35は、ブレーキペダル16の踏込み操作が
行なわれていなくても大気圧となり、この結果倍力作用
を行ってマスターシリンダ18に制動圧を発生さること
になる。
【0019】また、図1に示すように、45はアクセル
ペダルであり、このアクセルペダル45の踏込み量は、
モータ46に送られ、このモータ46によりスロットル
ブルブ42の開閉が制御される。47は、吸気通路41
のスロットルバルブ42の上流側と下流側をバイパスす
るバイパス弁である。48は、スロットルバルブ42の
開度を検出するスロットルバルブ開度センサである。
【0020】図2は、本発明の自動制動装置を示すブロ
ック図である。この図3において、51は車体前部に設
けられた超音波レーダユニットであって、この超音波レ
ーダユニット51は、図に詳示していないが、周知の如
く超音波を発信部から自車の前方の車両等の障害物に向
けて送信するとともに、上記前方障害物に当たって反射
してくる反射波を受信部で受信する構成になっており、
このレーダユニット51からの信号を受ける演算ユニッ
ト52は、レーダ受信波の送信時点からの遅れ時間(ド
ップラーシフト)によって自車と前方障害物との間の距
離及び相対速度を演算するようになっている。53及び
54は車体前部の左右に各々設けられる一対のレーダヘ
ッドユニットであって、この各レーダヘッドユニット5
3,54は、パルスレーザ光を発信部から自車の前方の
障害物に向けて送信するとともに、上記前方障害物に当
たって反射してくる反射波を受信部で受信する構成にな
っており、上記演算ユニット52は、これらのレーダヘ
ッドユニット53,54からの信号を信号処理ユニット
55を通して受け、レーザ受信光の送信時点からの遅れ
時間によって自車と前方障害物との間の距離及び相対速
度を演算するようになっている。そして、演算ユニット
52は、上記レーダヘッドユニット53,54の系統に
よる距離及び相対速度の演算結果を優先し、超音波レー
ダユニット51の系統による距離及び相対速度の演算結
果を補助的に用いるようになっている。またこれらによ
り、自車と前方の障害物との間の距離及び相対速度を検
出する距離・相対速度検出手段56が構成されている。
【0021】上記レーダヘッドユニット53,54によ
るパルスレーザ光の送受信方向は、モータ57により水
平方向に変更可能に設けられており、上記モータ57の
作動は演算ユニット52により制御される。58は上記
モータ57の回転角からパルスレーザ光の送受信方向を
検出する角度センサであって、この角度センサ58の検
出信号は上記演算ユニット52に入力され、この演算ユ
ニット52におけるレーダヘッドユニット53,54の
系統による距離及び相対速度の演算にパルスレーザ光の
送受信方向が加味されるようになっている。
【0022】また、25はブレーキペダルの踏込操作を
検出するブレーキスイッチ、48は上記のスロットルバ
ルブ開度センサ、62は車速を検出する車速センサであ
り、これらの各センサ25,48,62の検出信号は、
上記コントロールユニット24(図1参照)に入力され
る。このコントロールユニット24には、上記演算ユニ
ット52で求められた自車と前方障害物との間の距離及
び相対速度の信号も入力される。66は車室内のインス
トメントパネルに設けられる警報表示ユニットであっ
て、この警報表示ユニット66には、上記コントロール
ユニット24から各々信号を受ける警報ブザー67及び
距離表示部68が設けられている。上記コントロールユ
ニット24からは、後述するスロットルバルブ開閉操作
を行う信号がスロットルバルブ42の開閉を制御するモ
ータ46へ、自動ブレーキとして機能させるための信号
がブースタ17へ、またNレンジに移行する信号が自動
変速機6へそれぞれ出力される。
【0023】図3はしきい値算出用マップである。接触
防止のための自動制動を行う際、各種しきい値L0 ,L
2 ,L3 を算出する必要がある。しきい値L0 は、自車
と前方障害物との接触の可能性があり接触防止のために
自動制動を開始する、自車と前方障害物との間の距離で
あり、この自動制動開始のしきい値L0 の算出が、図3
に示すようなしきい値算出用マップを用いて行われる。
しきい値L2 は自動制動の開始に先立って警報を発す
る、自車と前方障害物との間の距離であり、この警報発
生のしきい値L2 は、上記自動制動開始のしきい値L0
よりも所定量大きく設定される。また、しきい値L
3 は、自動制動開始後接触の可能性がなくなり自動制動
を解除する、自車と前方障害物との間の距離であり、こ
の自動制動解除のしきい値L3 は、上記自動制動開始の
しきい値L0 よりも所定量大きい値に、場合によっては
所定量小さい値に設定される。
【0024】ここで、図3に示すしきい値算出用マップ
について説明する。このマップにおいて、しきい値線A
は、前方車両がその前方障害物と接触して停車したとき
この車両との接触を防止するために必要な車間距離を示
すものであり、相対速度V1の大きさに拘らず常に、前
方障害物が停止物であるとき(つまり相対速度V1が自
車速度v0と同一のとき)と同じ値(数値式v02 /2
μg)をとる。しきい値線Bは前方車両がフル制動をか
けたときこの車両との接触を防止するために必要な車間
距離(数値式V1・(2v0−V1)/2μg)を示
し、しきい値線Cは前方車両が減速度μ/2gの緩制動
をかけたときこの車両との接触を防止するために必要な
車間距離を示し、しきい値線Dは前方車両が一定車速を
保ったときこの車両との接触を防止するために必要な車
間距離(数値式V12 /2μg)を示す。さらに、しき
い値線Eは、自車が自動制動をかけても前方車両との接
触を防止できないが、接触時の衝撃力を緩和できる車間
距離を示す。本実施例の場合、しきい値線Bが選択され
ていて、このしきい値線Bで現時点の相対速度V1に対
応するしきい値L0 が求められる。さらにこのしきい値
0 からしきい値L2としきい値L3 が求められる。
【0025】次に、本発明の自動制動装置による制御内
容を図4のフローチャートにより説明する。以下の説明
でSは各ステップを示す。先ず、S1において、自車と
前方障害物までの距離L1 が自動制動しきい値L 0 より
小さいか否かが判定され、小さければ、S2に進み、自
動ブレーキ装置を作動させる。次に、S3において、ブ
レーキペダルが踏込操作中か否かを判定する。ブレーキ
ペダルが踏込操作中か否かを判定しているのは、ブレー
キペダルが踏込操作中であれば、真空倍力装置の第1室
が大気と連通しているため、後述するS5において圧力
を加えることができないからである。ブレーキペダルが
踏込操作中でなければ、S4に進み、ABSが作動中で
あるか否かを判定する。ABSが非作動であれば、所定
の減速度が得られていない場合なので、自動ブレーキ装
置の制動圧が十分でないことを意味している。そのた
め、ABSが非作動であれば、S5に進み、真空倍力装
置の第2室に圧力を加える。この真空倍力装置の第2室
に圧力を加える装置を図5に示す。図5の説明は、後述
する。
【0026】次に、S6において、自車と前方障害物ま
での距離L1 が自動制動解除しきい値L3 より小さいか
否かを判定する。自車と前方障害物までの距離L1 が自
動制動解除しきい値L3 より小さい場合は、S2に戻
り、自動ブレーキ装置の作動を継続する。自車と前方障
害物までの距離L1 が自動制動解除しきい値L3 より小
さくない場合は、S7に進み、自動ブレーキ装置を解除
する。
【0027】図5は、図4における制御のおいて使用さ
れる真空倍力装置の第2室に圧力を加える装置を示して
いる。この図5において、17は、ブースタであり、こ
のブースタ17は、ダイヤフラム32により画成された
第1室34と第2室35を有している。70は車体、7
1は前輪であり、これらの車体70と前輪71との間に
は、サスペンション72が取り付けられている。このサ
スペンション72は、エアシリンダ73を備え、このエ
アシリンダ73は、自動ブレーキ装置が作動した際、車
体70が前方向に傾くため、これを利用して圧力を発生
するものである。このエアシリンダ73は、電磁切換弁
74(図は閉状態を示す)を介して、ブースタ17の第
2室35に接続されている。
【0028】この装置おいては、自動ブレーキ装置が作
動した際、エアシリンダ73に圧力が発生する。この圧
力を電磁切換弁74を開状態とすることによりブースタ
17の第2室35に導入し、圧力を加えている。真空倍
力装置の第2室に圧力を加える装置としては、図5に示
す装置以外に、真空倍力装置の第2室に直接ポンプを取
り付けてもよいし、また空調ユニットのダクトの圧力を
利用するようにしてもよい。
【0029】この図4及び図5に示された実施例におい
ては、自動ブレーキ装置作動時で且つABS非作動時で
ある所定の減速度が得られていない場合、真空倍力装置
の第2室に圧力を加えるようにしているので、必要な制
動力を確保できる。次に、本発明の自動制動装置による
他の制御内容を図6のフローチャートにより説明する。
【0030】S11において、自車と前方障害物までの
距離L1 が自動制動しきい値L0 より小さいか否かが判
定され、小さければ、S12に進み、自動ブレーキ装置
を作動させる。次に、S13において、ABSが作動中
であるか否かを判定する。ABSが非作動であれば、所
定の減速度が得られていない場合なので、自動ブレーキ
装置の制動圧が十分でないことを意味している。そのた
め、ABSが非作動であれば、S14に進み、自動変速
機をNレンジに移行し、S15において、スロットルバ
ルブを一旦開とした後全閉とする操作を行う。
【0031】次に、S16において、自車と前方障害物
までの距離L1 が自動制動解除しきい値L3 より小さい
か否かを判定する。自車と前方障害物までの距離L1
自動制動解除しきい値L3 より小さい場合は、S12に
戻り、自動ブレーキ装置の作動を継続する。自車と前方
障害物までの距離L1 が自動制動解除しきい値L3 より
小さくない場合は、S17に進み、自動ブレーキ装置を
解除する。
【0032】この実施例においては、スロットルバルブ
を一旦開とした後全閉とする操作を行うことにより、エ
ンジン回転数を上げて真空倍力装置の第1室の負圧を高
めている。これにより、必要な制動力を確保できる。ま
た、スロットルバルブを一旦開とした後全閉とする操作
を、自動変速機をNレンジに移行して行っているため、
ショックが発生せず、ドライバーが違和感を感じること
がない。
【0033】上記実施例は、自動変速機を有する車両に
適用された例であるが、本発明は、マニュアル式変速機
を有する車両にも同様に適用できる。この場合、Nレン
ジに強制的に移行する手段を設ける必要がある。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、真
空倍力装置の負圧が低い場合でも必要な制動力を確保で
きると共に走行安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の自動制動装置が装着される車両
を示す全体構成図である。
【図2】本発明の自動制動装置を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の自動制動装置に使用されるしきい値算
出用マップである。
【図4】本発明の自動制動装置による制御内容を示すフ
ローチャートである。
【図5】真空倍力装置の第2室を加圧するための装置を
示す図である。
【図6】本発明の自動制動装置による制御内容の他の例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 エンジン 6 自動変速機 11〜14 ブレーキ装置 15 ブレーキ制御システム 16 ブレーキペダル 17 ブースタ(真空倍力装置) 24 コントロールユニット 25 ブレーキスイッチ 34 第1室 35 第2室 38 切換弁 41 吸気通路 42 スロットルバルブ 46 モータ 48 スロットルバルブ開度センサ 51 超音波レーダユニット 52 演算ユニット 53,54 レーダヘッドユニット 55 演算処理ユニット 56 距離・相対速度検出手段 62 車速センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車と障害物との間の距離及び相対速度
    を検出する検出手段と、 この検出手段で検出された自車と障害物との間の距離及
    び相対速度から警報を発する必要性があるか否かもしく
    は接触の可能性があるか否かを判断する判断手段と、 この判断手段で接触の可能性があると判断された場合に
    自動的に各車輪にブレーキをかける自動ブレーキ装置と
    を備えた車両の自動制動装置において、 上記自動ブレーキ装置が、 エンジンジンの吸気通路のスロットルバルブの下流側に
    接続され負圧が導入される第1室と、大気圧が導入され
    る第2室とを有し、これらの負圧と大気圧との差圧によ
    り倍力機能をおこなう真空倍力装置と、 上記自動ブレーキ装置の作動時に、所定の減速度が得ら
    れない場合、制動圧を増圧する制御手段と、を備えたこ
    とを特徴とする車両の自動制動装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段が、ABS非作動時で且つ
    ブレーキペダル非踏込操作時に、上記真空倍力装置の第
    2室に圧力を加えることにより、制動圧を増圧するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の車両の自動制動
    装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段が、エンジン回転数を上げ
    て上記真空倍力装置の第1室の負圧を高めることによ
    り、制動圧を増圧するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の車両の自動制動装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、変速機をNレンジに移
    行して、エンジン回転数を上げるようにしたことを特徴
    とする請求項3記載の車両の自動制動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110017171A1 (en) * 2009-07-22 2011-01-27 Honda Motor Co., Ltd. Control system for internal combustion engine
US8485157B2 (en) * 2009-07-22 2013-07-16 Honda Motor Co., Ltd. Control system for internal combustion engine

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