JP2001003787A - ブレーキブースタ用負圧制御装置 - Google Patents
ブレーキブースタ用負圧制御装置Info
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- JP2001003787A JP2001003787A JP11175725A JP17572599A JP2001003787A JP 2001003787 A JP2001003787 A JP 2001003787A JP 11175725 A JP11175725 A JP 11175725A JP 17572599 A JP17572599 A JP 17572599A JP 2001003787 A JP2001003787 A JP 2001003787A
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Abstract
に関し、ブースタ負圧が不足するのを確実に防止するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ブレーキECU60は、アクセルペダル
の踏み込みが解除された後、所定時間T1 以内にストッ
プランプスイッチがオンした場合に、急ブレーキ操作を
判定し(ステップ106〜112)、エンジンECUに
向けて負圧生成要求信号を送信する(ステップ10
4)。エンジンECUはこの信号を受信すると、成層燃
焼を維持可能な範囲でスロットル弁を閉じる。別の実施
態様では、ブレーキECU60は、シフト位置がNレン
ジ又はニュートラルの状態で車両が走行している場合
に、エンジンECUに向けてストイキ切換要求信号を送
信する。エンジンECUはこの信号を受信すると、エン
ジンの燃焼状態をストイキ燃焼に切り換える。
Description
用負圧制御装置に関し、特に、ブレーキブースタの負圧
室の負圧が不足するのを防止するうえで好適な負圧制御
装置に関する。
76号公報に開示される如く、ブレーキブースタの負圧
を制御する負圧制御装置が公知である。ブレーキブース
タは、その内部に負圧室を備えており、この負圧室にエ
ンジンのスロットル弁より下流側の吸気管の負圧(以
下、吸気管負圧と称す)が供給される。そして、負圧室
の負圧(以下、ブースタ負圧と称す)を動力源としてブ
レーキペダルの踏み込みを助勢する。
料噴射弁を備え、燃料を燃焼室に直接噴射する直接噴射
式エンジン (以下、直噴式エンジンと称す)に適用され
ている。直噴式エンジンによれば、例えば低負荷運転時
等において、スロットル弁を大きく開いて多量の空気を
燃焼室に供給することにより、成層燃焼の実現及びポン
ピングロスの低減による燃費の向上を図ることができ
る。
燃焼中にはアクセル操作が行われていなくともスロット
ル弁が大きく開かれるので、吸気管負圧は低下する。こ
のため、成層燃焼中にブレーキ操作が行われることによ
りブースタ負圧が消費された場合、負圧室に十分な負圧
が補充されず、ブースタ負圧が不足することがある。そ
こで、上記従来の装置では、ブースタ負圧の不足を回避
すべく、ブースタ負圧が所定値を下回った場合、及び、
ブースタ負圧の減少量が所定値を上回った場合には、ス
ロットル弁を強制的に閉じることにより大きな吸気管負
圧を発生させることとしている。
の装置は、ブースタ負圧が所定値を下回り、又は、ブー
スタ負圧の減少量が所定値を上回った場合、つまり、ブ
ースタ負圧が実際に低下した場合に、ブースタ負圧の増
加を図るものである。しかしながら、スロットル弁を閉
じた後、ブースタ負圧が増加するまでにはある程度の時
間を要する。このため、例えば急ブレーキ操作が行われ
ることによりブースタ負圧が急速に消費されると、ブー
スタ負圧の増加が間に合わず、ブースタ負圧が不足して
ブレーキブースタによる十分な助勢を行えない可能性が
ある。
T車の場合)又はニュートラル位置(MT車の場合)の
状態でアクセル操作が行われることなく車両が走行する
場合がある。以下、このような走行状態をニュートラル
走行と称す。アクセル操作が行われていない状態ではエ
ンジン回転数は低く、スロットル弁を閉じても吸気管負
圧は増加し難い。このため、上記従来の装置の如く、ブ
ースタ負圧が実際に低下してからスロットル弁を閉じる
こととしたのでは、ニュートラル走行中にブレーキ操作
が連続的に行われた場合(ポンピングブレーキ)にブー
スタ負圧が不足する可能性がある。
であり、ブースタ負圧が不足する可能性がある状況を早
期に検出して、ブースタ負圧が不足するのを確実に防止
することが可能なブレーキブースタ用負圧制御装置を提
供することを目的とする。
に記載する如く、エンジンのスロットル弁より下流側の
吸気通路と連通可能とされたブレーキブースタの負圧室
の負圧を制御するブレーキブースタ用負圧制御装置であ
って、車両の減速を意図した減速操作の速度に応じたパ
ラメータを検出する減速操作速度検出手段と、前記減速
操作の速度が所定値以上の場合に前記負圧室の負圧を増
加させる負圧制御手段と、を備えるブレーキブースタ用
負圧制御装置により達成される。
を意図した減速操作の速度が所定値以上である場合に
は、運転者が急ブレーキ操作を意図していると判断でき
る。急ブレーキ操作時には、ブレーキブースタの負圧室
の負圧(以下、ブースタ負圧と称す)の消費量が大きい
ために、通常時よりも大きなブースタ負圧が必要とな
る。負圧制御手段は、かかる急ブレーキ操作時に負圧室
の負圧を増加させる。従って、本発明によれば、急ブレ
ーキ操作時にブースタ負圧が不足するのを防止できる。
なお、本発明における「減速操作の速度に応じたパラメ
ータ」とは、運転者による減速操作が直接的に反映され
るパラメータ、例えば、ペダルストローク又はペダル踏
力の増加勾配、あるいは、アクセルペダルからブレーキ
ペダルへの踏み代え時間の短さ等を意味し、マスタシリ
ンダ圧の増加勾配のように、運転者の減速操作が間接的
に反映されるようなパラメータは含まれないものとす
る。すなわち、本発明では、運転者による減速操作が直
接的に反映される操作速度に基づいて急ブレーキ操作が
判定されるため、急ブレーキ操作を早期に判定して、ブ
ースタ負圧の不足を確実に防止することが可能となる。
項1記載のブレーキブースタ用負圧制御装置において、
前記減速操作は少なくともブレーキペダルの踏み込み操
作を含み、前記減速操作速度検出手段は、前記減速操作
が開始された後、ブレーキペダルのストローク量が所定
値に達するまでの経過時間を検出し、前記負圧制御手段
は、前記経過時間が所定値以下である場合に前記負圧室
の負圧を増加させることとしてもよい。
は、少なくともブレーキペダルの踏み込み操作が含まれ
る。負圧制御手段は、減速操作が開始された後、ブレー
キペダルのストローク量が所定値に達するまでの経過時
間が所定値以下である場合にブースタ負圧を増加させ
る。従って、本発明によれば、減速操作の初期の段階で
急ブレーキ操作を判定してブースタ負圧を増加させるこ
とが可能となり、急ブレーキ操作時のブースタ負圧の不
足をより確実に防止できる。
吸気管負圧は増加する。従って、請求項3に記載する如
く、請求項1又は2記載のブレーキブースタ用負圧制御
装置において、前記負圧制御手段は、前記スロットル弁
の開度を減少させることにより前記負圧室の負圧を増加
させることとしてもよい。また、上記の目的は、請求項
4に記載する如く、車載エンジンのスロットル弁より下
流側の吸気通路と連通可能とされたブレーキブースタの
負圧室の負圧を制御するブレーキブースタ用負圧制御装
置であって、変速機のシフト位置がニュートラル又はN
レンジの状態で車両が走行しているか否かを判定するニ
ュートラル走行判定手段と、変速機のシフト位置がニュ
ートラル又はNレンジの状態で車両が走行していると判
定された場合に前記負圧室の負圧を増加させる負圧制御
手段と、を備えるブレーキブースタ用負圧制御装置によ
り達成される。
フト位置がニュートラル又はNレンジの状態で車両が走
行する場合、つまり、ニュートラル走行が行われている
場合は、エンジンの回転数が低いため、吸気管負圧は低
く抑えられる。かかるニュートラル走行中にブレーキ操
作が行われると、ブースタ負圧が消費されることでブー
スタ負圧が不足する可能性がある。本発明では、負圧制
御手段が、車両のニュートラル走行時にブースタ負圧を
増加させることで、ブースタ負圧の不足が未然に防止さ
れる。
項4記載のブレーキブースタ用負圧制御装置において、
前記負圧制御手段は、前記スロットル弁の開度を減少さ
せることにより前記負圧室の負圧を増加させることとし
てもよい。また、請求項6に記載する如く、請求項5記
載のブレーキブースタ用負圧制御装置において、前記エ
ンジンは成層燃焼状態及びストイキ燃焼状態の何れかの
状態で選択的に作動可能であり、前記負圧制御手段が前
記スロットル弁の開度を減少した場合は、前記エンジン
をストイキ燃焼状態で作動させることとしてもよい。
システムの全体構成図を示す。本実施例のシステムはエ
ンジン10を備えている。エンジン10はエンジンEC
U12により制御される。エンジン10は、シリンダブ
ロック13を備えている。シリンダブロック13の内部
には、シリンダ14が形成されている。
設されている。ピストン16は、シリンダ14の内部
を、図1における上下方向に摺動することができる。シ
リンダ14の内部のピストン16より上方には燃焼室1
8が画成されている。燃焼室18には燃料噴射弁20の
噴射口が露出している。燃料噴射弁20はエンジンEC
U12に接続されている。燃料噴射弁20はエンジンE
CU12から供給される制御信号に応じて燃焼室18内
へ燃料を噴射する。すなわち、本実施例のエンジン10
は直噴式エンジンとして構成されている。
管24が連通している。燃焼室18には、また、吸気弁
26を介して吸気マニホールド28の各枝管が連通して
いる。吸気マニホールド28はその上流側においてサー
ジタンク30に連通している。サージタンク30の更に
上流側には吸気管32が連通している。吸気管32には
スロットル弁34が配設されている。スロットル弁34
はスロットルモータ36に連結されている。スロットル
モータ36はエンジンECU12に接続されている。ス
ロットルモータ36はエンジンECU12から供給され
る制御信号に応じてスロットル弁34の開度(以下、ス
ロットル開度SCと称す)を変化させる。スロットル弁
34の近傍には、スロットル開度センサ38が配設され
ている。スロットル開度センサ38はスロットル開度S
Cに応じた電気信号をエンジンECU12に向けて出力
する。エンジンECU12はスロットル開度センサ38
の出力信号に基づいてスロットル開度SCを検出する。
の部位(以下、下流側吸気通路32aと称す)には、吸
気圧センサ40が配設されている。吸気圧センサ40は
下流側吸気通路32aの負圧(以下、吸気管負圧PMと
称す)に応じた電気信号をエンジンECU12に向けて
出力する。エンジンECU12は吸気圧センサ40の出
力信号に基づいて吸気管負圧PMを検出する。
42の一端が接続されている。負圧供給通路42の他端
は、ブレーキブースタ44の負圧室(以下、ブースタ負
圧室44aと称す)に接続されている。負圧供給通路4
2にはチェックバルブ46が配設されている。チェック
バルブ46はブースタ負圧室44a側から吸気管32側
への空気の流れのみを許容する一方向弁である。従っ
て、吸気管負圧PMがブースタ負圧室44aの負圧(以
下、ブースタ負圧PBと称す)よりも大きい場合には、
吸気管負圧PMがブースタ負圧室44aに供給され、一
方、吸気管負圧PMがブースタ負圧PBよりも小さい場
合には、ブースタ負圧PBが吸気管32側へ逃げること
が防止される。なお、本明細書において、「負圧」は大
気圧との圧力差で表されるものとする。従って、「負圧
が大きい」とは、大気圧との圧力差が大きいこと、すな
わち、絶対的な圧力としては低圧であることを意味す
る。
ル48及びマスタシリンダ50が連結されている。ブレ
ーキブースタ44は、ブースタ負圧室44a内の負圧
(すなわちブースタ負圧PB)と、ブースタ負圧室44
aとダイヤフラムを隔てて設けられた大気圧室(図示せ
ず)の大気圧との差圧を用いてブレーキペダル48の踏
み込みを助勢し、マスタシリンダ50が備える各液室に
大きな液圧を発生させる。以下、マスタシリンダ50の
各液室に発生する液圧をマスタシリンダ圧PM/Cと称
す。ブースタ負圧室44aには、ブースタ圧センサ52
が配設されている。ブースタ圧センサ52は、ブースタ
負圧PBに応じた電気信号をエンジンECU12に向け
て出力する。エンジンECU12はブースタ圧センサ5
2の出力信号に基づいてブースタ負圧PBを検出する。
れ配管54、56を介して、油圧アクチュエータ58が
連通している。油圧アクチュエータ58には各車輪に対
応して設けられたホイルシリンダ62が連通している。
また、各車輪の近傍には車輪速センサ64が配設されて
いる。車輪速センサ64は車輪速VWに応じたパルス信
号をブレーキECU60に向けて出力する。ブレーキE
CU60は、車輪速センサ64の出力信号に基づいて車
輪速VWを検出し、車輪速VWに基づいて車速Vを演算
する。なお、図1には、一輪分のホイルシリンダ62及
び車輪速センサ64のみを示している。
ち、マスタシリンダ圧PM/C を検出するマスタ圧センサ
66が配設されている。マスタ圧センサ66の出力信号
はブレーキECU60に供給されている。ブレーキEC
U60はマスタ圧センサ66の出力信号に基づいてマス
タシリンダ圧PM/C を検出する。油圧アクチュエータ5
8は、ブレーキECU60に制御されることによりマス
タシリンダ圧PM/C に応じた圧力のブレーキフルードを
各ホイルシリンダ62に供給する。従って、ブレーキブ
ースタ44がブレーキ操作を助勢することで、ブレーキ
ペダル48に付与される踏力が倍力されて大きな制動力
が発生する。
ンプスイッチ68が配設されている。ストップランプス
イッチ68は、ブレーキペダル48が所定の微小ストロ
ーク量ST0 だけ踏み込まれた場合にブレーキECU6
0に向けてオン信号を出力する。アクセルペダル70の
近傍にはアクセル開度センサ72が配設されている。ア
クセル開度センサ72は、アクセルペダル70の踏み込
みストローク量(以下、アクセル開度ACと称す)に応
じた電気信号をエンジンECU12に向けて出力する。
エンジンECU12はアクセル開度センサ72の出力信
号に基づいてアクセル開度ACを検出する。
クセルペダル接点74が配設されている。アクセルペダ
ル接点74はブレーキECU60に接続されている。ア
クセルペダル接点74は、アクセルペダル70が踏まれ
ていない場合に閉状態となり、アクセルペダル70が踏
込まれると開状態となる機械的接点である。ブレーキE
CU60はアクセルペダル接点74の開閉状態に基づい
てアクセルペダル70の踏込みの有無を検出する。
結されている。変速機76には、シフトポジションセン
サ78が設けられている。シフトポジションセンサ78
は、変速機76のシフト位置に応じた信号をエンジンE
CU12及びブレーキECU60に向けて出力する。エ
ンジンECU12及びECU60はシフトポジションセ
ンサ78の出力信号に基づいて変速機のシフト位置を検
出する。
状態に応じて成層燃焼モード又はストイキ燃焼モードの
何れかのモードで作動する。ストイキ燃焼モードは、ア
クセル開度ACに応じてスロットル開度SCを制御し、
アクセル開度ACに応じた流量の空気を燃焼室18に供
給することにより、燃焼室18内でストイキ燃焼を実現
する動作モードである。一方、成層燃焼モードは、スロ
ットル開度SCを十分に大きな値として多量の空気を燃
焼室18に供給すると共に、アクセル開度ACに応じた
燃料を噴射することにより、燃焼室18内で成層燃焼を
実現するモードである。
りも大きな空燃比で燃焼が行われることでエンジン10
の燃費が向上する。更に、成層燃焼モードによれば、ス
ロットル開度SCが大きな値とされることで、エンジン
10のポンピングロスが低減されることによっても燃費
が向上する。従って、エンジン10の燃費を向上させる
観点から、エンジン10を可能な限り成層燃焼モードで
作動させることが望ましい。しかしながら、エンジン1
0の負荷が増大すると、燃料噴射弁20により噴射すべ
き燃料の量も大きくなる。この場合、燃料噴射量が一定
値を越えると、スロットル弁34を全開としても、燃料
噴射量に対して吸気管32に吸入させ得る空気量が不足
し、成層燃焼を実現することができなくなる。
2はアクセル開度ACに基づいて燃料噴射量を決定し、
その燃料噴射量により成層燃焼が可能か否かを判定す
る。そして、成層燃焼が可能であると判定した場合に
は、スロットル開度SCをほぼ全開にすると共に、アク
セル開度ACに応じた量の燃料を燃料噴射弁20によっ
て噴射させることにより成層燃焼モードを実現する。一
方、エンジンECU10は、成層燃焼が不可能であると
判定した場合には、スロットル開度SCをアクセル開度
ACに応じた値に制御すると共に、スロットル開度SC
に応じた量の燃料を燃料噴射弁20によって噴射させる
ことにより、ストイキ燃焼モードを実現する。
12は、車速Vが所定値VA 以上であり、かつ、アクセ
ルペダル70が踏み込まれていない場合には、シフト位
置がNレンジ(AT車の場合)又はニュートラル位置
(MT)でない限り、燃料噴射弁20による燃料噴射を
停止する処理、すなわち、フュエルカットを実行する。
フュエルカットの実行中は、エンジン10の動作モード
はストイキ燃焼モードとされる。
ル開度ACにかかわらず、スロットル開度SCが大きな
値とされることで、下流側吸気通路32aに生ずる負
圧、すなわち、吸気管負圧PMは低下する。一方、ブレ
ーキブースタ44は、ブースタ負圧PBを動力源として
ブレーキペダル48の踏み込みを助勢する。ブレーキブ
ースタ48による助勢が行われると、ブレーキ操作によ
り制動力が増加するのにつれて、ブースタ負圧PBは消
費される。このため、成層燃焼モードでは、下流側吸気
通路32aからブースタ負圧室44aに十分な負圧を供
給することができず、ブレーキ操作の実行に伴ってブー
スタ負圧PBは次第に低下する。従って、エンジン10
が成層燃焼モードで作動している場合にブレーキ操作が
行われると、ブースタ負圧PBが不足してブレーキブー
スタ44が十分な機能を発揮し得ない事態が生じ得る。
負圧PBが所定値を下回り、又は、その減少量が所定値
を上回った場合に、スロットル弁34を閉じることによ
り吸気管負圧PMを増加させることとしたのでは、ブー
スタ負圧PBを確保するうえで必ずしも十分でないこと
は上記した通りである。これに対して、本実施例では、
急ブレーキ操作の実行をブレーキ操作の早期の段階で検
出し、急ブレーキ操作が検出された場合に、吸気管負圧
PMを増加させることにより、急ブレーキ操作時にブー
スタ負圧PBが不足するのを確実に防止し得る点に特徴
を有している。
は、アクセルペダル70の踏み込みが解除されてから所
定時間内にストップランプスイッチ68がオンされた場
合に、運転者が急ブレーキ操作を意図していると判定す
る。すなわち、アクセルペダル70の踏み込みが解除さ
れた場合は、運転者が車両の減速を意図していると判断
できる。また、ストップランプスイッチ68がブレーキ
ペダル48のストローク量が所定の微小ストローク量S
T0 に達した時点でオンとなる。従って、アクセルペダ
ル70の踏み込みが解除されてからストップランプスイ
ッチ68がオンされる時間を用いることで、急ブレーキ
操作を早期の段階で判定できるのである。
急ブレーキ操作が判定された場合に、エンジンECU1
2に対して負圧生成要求信号を送信する。エンジンEC
U12はブレーキECU60から負圧生成要求信号を受
信すると、ブースタ負圧PBを増加させるべく、成層燃
焼モードが維持可能な範囲でスロットル開度SCを減少
させる。なお、エンジンECU12は、ブースタ負圧P
Bを示す信号をブレーキECU60に向けて随時送信す
る。
すべくブレーキECU60及びエンジンECU12が実
行する具体的な処理の内容について説明する。先ず、ブ
レーキECU60が実行する処理の内容について説明す
る。図2は、本実施例において、ブレーキECU60が
実行するルーチンの一例のフローチャートである。図2
に示すルーチンはその処理サイクルが終了する毎に繰り
返し起動されるルーチンである。図2に示すルーチンが
起動されると、先ずステップ100の処理が実行され
る。
から送信される信号に基づいてブースタ負圧PBが検出
される。ステップ100の処理が終了すると、ステップ
102の処理が実行される。ステップ102では、ブー
スタ負圧PBが所定値P0未満であるか否かが判別され
る。ここで、所定値P0 は、常時確保しておくべきブー
スタ負圧PBの下限ガード値である。従って、ステップ
102においてPB<P0 が成立すると判別された場合
は、次にステップ104において、エンジンECU12
に向けて負圧生成要求信号が送信された後、今回のルー
チンは終了される。一方、ステップ102においてPB
<P0は不成立であると判別された場合は、次にステッ
プ105の処理が実行される。
より小さく、かつ、所定値VB より大きいか否かが判別
される。上述の如く、所定値VA は、アクセルペダル7
0が踏み込まれていない場合にフュエルカットが行われ
るような車速Vの下限値であり、また、フュエルカット
の実行中はエンジン10の動作モードはストイキ燃焼モ
ードとされる。従って、V≧Aが成立する場合には、ア
クセルペダル70の踏み込みが解除されると、エンジン
10がストイキ燃焼モードとなることで十分なブースタ
負圧PBが確保されると判断できる。また、所定値VB
は、上記した下限ガード値P0 に等しいブースタ負圧P
Bが確保された場合に、ブースタ負圧室44aに負圧を
補充することなく、車両が停止するまでブレーキブース
タ44が作動し得るような車速Vの上限値である。従っ
て、V≦VB が成立する場合には、ブースタ負圧PBを
増加させることなく、ブレーキブースタ44は車両が停
止するまで作動すると判断できる。従って、V≧VA 又
はV≦VB が成立する場合は、ブースタ負圧PBを増加
させることは不要であると判断されて、以後、何ら処理
が行われることなく今回のルーチンは終了される。一
方、ステップ105においてVA >V>VB が成立する
場合は、次にステップ106の処理が実行される。
74の開閉状態に基づいて、前回の処理サイクルから今
回の処理サイクルの間にアクセルペダル70の踏み込み
が解除されたか否かが判別される。なお、アクセル開度
ACに基づいてアクセルペダル70の踏み込みが解除さ
れたか否かを判別してもよい。ステップ106において
肯定判別された場合は、次にステップ108において、
現在時刻がアクセル解除時刻TA として記憶された後、
ステップ110の処理が実行される。一方、ステップ1
06において否定判別された場合は、ステップ108は
スキップされてステップ110の処理が実行される。
から今回の処理サイクルの間にストップランプスイッチ
68がオフ状態からオン状態に変化したか否かが判別さ
れる。その結果、否定判別された場合には、今回のルー
チンは終了される。一方、ステップ110において、肯
定判別された場合は、次にステップ112の処理が実行
される。
A からの経過時間が所定時間T1 以下であるか否かが判
別される。その結果、肯定判別された場合には、アクセ
ルペダル70の踏み込みが解除されてから所定時間T1
以内にブレーキペダル48のストローク量が所定ストロ
ーク量ST0 に達したことになる。この場合、運転者は
速やかな制動力の立ち上がりを意図している、つまり、
急ブレーキ操作が行われていると判断されて、次に上記
ステップ104においてエンジンECU12に向けて負
圧生成要求信号が送信された後、今回のルーチンは終了
される。一方、ステップ112において、否定判別され
た場合には、直ちに今回のルーチンは終了される。
2が実行する処理の内容について説明する。図3は、本
実施例においてエンジンECU12が実行するルーチン
の一例を示すフローチャートである。図3に示すルーチ
ンは1回の処理サイクルが終了する毎に繰り返し起動さ
れるルーチンである。図3に示すルーチンが起動される
と、先ずステップ150の処理が実行される。
燃焼モードで作動中であるか否かが判別される。その結
果、否定判別されたならば、すなわち、エンジン10が
ストイキ燃焼モードで作動中ならば、エンジン出力を低
下させることなくブースタ負圧PBを増加させることは
できないと判断される。この場合、以後何ら処理が実行
されることなく今回のルーチンは終了される。一方、ス
テップ150において、エンジン10が成層燃焼モード
で作動中であれば、次にステップ152の処理が実行さ
れる。
から負圧生成要求信号が送信されているか否かが判別さ
れる。その結果、負圧生成要求信号が送信されていなけ
れば今回のルーチンは終了される。一方、ステップ15
2において負圧生成要求信号が送信されているならば、
次にステップ154の処理が実行される。ステップ15
4では、成層燃焼モードを維持することが可能なスロッ
トル開度SCの下限値(以下、下限スロットル開度SC
0 と称す)が求められる。ステップ154の処理が終了
すると、次にステップ156の処理が実行される。
いてスロットルバルブ34を下限スロットル開度SC0
まで閉じた状態で、現在のアクセル開度ACに応じたト
ルクを得るための燃料噴射量Fが算出される。なお、ス
ロットルバルブ34が下限スロットル開度SC0 まで閉
じられると、ポンピングロスが上昇することにより一定
のエンジン出力を得るのに必要な燃料噴射量は増加す
る。ステップ156においては、かかるポンピングロス
に起因する燃料噴射量の増加を考慮して、燃料噴射量F
が決定される。ステップ156の処理が終了すると、次
にステップ158の処理が実行される。
下限スロットル開度SC0 まで閉じられる。かかる処理
が実行されると、成層燃焼モードが維持された状態で、
吸気管負圧PMは上昇を開始する。ステップ158に続
くステップ160では、スロットル弁34が下限スロッ
トル開度SC0 まで閉じられてから所定時間Tc が経過
したか否かが判別される。所定時間Tc は、スロットル
開度SCを下限スロットル開度SC0 まで絞った状態
で、ブースタ負圧PBを所要値にまで増加させるのに十
分な時間(例えば1秒)に設定されている。ステップ1
60の処理は所定時間Tc が経過するまで繰り返し実行
される。
過した場合は、次にステップ162において、スロット
ル開度SCを元の値に復帰させると共に、それに伴うポ
ンピングロスの低下分だけ燃料噴射量を減量するための
処理が実行される。ステップ162の処理が終了される
と、今回のルーチンは終了される。なお、上記ステップ
160では、所定時間Tc が経過したか否かを判別する
ことに代えて、ブースタ負圧PBが所定値に達したか否
かを判別することとしてもよい。
ば、アクセルペダル70の踏み込みが解除されてからス
トップランプスイッチ68がオン状態となるまで(つま
りブレーキペダル60のストローク量が微小な所定スト
ローク量ST0 に達するまで)の時間を判定基準とする
ことで、急ブレーキ操作を、ブレーキ操作の初期の段階
で判定することができる。そして、かかる手法により急
ブレーキ操作の実行が判定された場合に、ブースタ負圧
PBを増加させることで、急ブレーキ操作時にブースタ
負圧PBが不足するのを確実に防止することができる。
従って、本実施例によれば、急ブレーキ操作時にもブレ
ーキブースタ44が所期の助勢機能を発揮することで、
ブレーキの効きが低下するのを防止することができる。
ドを維持可能な範囲でスロットル開度SCを減少させる
ことによりブースタ負圧PBを増加させることとした
が、内燃機関の動作モードをストイキ燃焼モードに切り
換えることによってブースタ負圧PBを増加させること
も考えられる。しかし、エンジン10の動作モードをス
トイキ燃焼モードに切り換えると、エンジン10の燃費
が悪化してしまう。また、エンジン10の動作モードを
ストイキ燃焼モードに切り換えた場合には、成層燃焼モ
ードに復帰させる際に、スロットル弁34が大きく開か
れるのに伴ってトルクの急増を招く可能性がある。この
ため、かかるトルクの急増が生じないような運転条件下
でストイキ燃焼モードから成層燃焼モードに復帰させる
ことが必要となり、成層燃焼モードへの復帰処理が煩雑
となる。これに対して、本実施例では、エンジン10の
動作モードをストイキ燃焼モードへ切り換えることなく
ブースタ負圧PBを増加させるため、燃費の悪化を防止
できると共に、成層燃焼モードへの復帰処理を不要とす
ることができる。
CU60が図2に示すルーチンのステップ106、10
8、110、112の処理を実行することにより、特許
請求の範囲に記載した減速操作速度検出手段が、エンジ
ンECU12が図3に示すルーチンのステップ152、
154、158の処理を実行することにより特許請求の
範囲に記載した負圧制御手段が、それぞれ実現されてい
る。
0の踏み込みが解除された後、ストップランプスイッチ
68がオンするまでの時間が所定時間T1 以下である場
合に、急ブレーキ操作を早期に判定するものとしたが、
急ブレーキ操作を早期に判定する手法はこれに限られる
ものではない。例えば、ブレーキペダル48のペダルス
トロークを踏み込み開始直後から検出し得るストローク
センサを設け、このストロークセンサにより検出された
ペダルストロークの増加勾配が所定値以上である場合、
又は、ペダルストロークが増加を開始してから所定値に
達するまでの時間が所定値以下である場合に、急ブレー
キ操作を判定することとしてもよい。あるいは、ブレー
キペダル48にペダル踏力を検出する踏力センサを設
け、ペダル踏力の増加勾配が所定値以上である場合、又
は、ペダル踏力が増加を開始してから所定値に達するま
での時間が所定値以下である場合に、急ブレーキ操作を
判定することとしてもよい。すなわち、ブレーキペダル
48のストローク量及びペダル踏力は、運転者によるブ
レーキペダル48の踏み込み操作を直接的に反映し、踏
み込み操作に応答して遅れを伴うことなく増加するもの
であるため、これらパラメータを用いることで、急ブレ
ーキ操作を早期に判定できるのである。
維持可能な下限スロットル開度SC 0 を求め、スロット
ル弁34を下限スロットル開度SC0 まで閉じることに
より、ブースタ負圧PBを増加させることとした。しか
しながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ブ
ースタ負圧PBが予め定めた目標値に達するまでスロッ
トル弁34を閉じることとしてもよい。この場合、成層
燃焼モードを維持した状態でブースタ負圧PBを目標値
まで上昇させることができないと判断されるときには、
成層燃焼モードの維持による燃費の確保及び成層燃焼モ
ードへの復帰処理の回避よりも、ブースタ負圧PBの確
保を優先してエンジン10の動作モードをストイキ燃焼
モードに切り換えることとしてもよい。
る。エンジン10において、スロットル開度SCを一定
とした場合の吸気管負圧PMの大きさは、エンジン回転
数にほぼ比例する。従って、アクセルペダル70が踏み
込まれていないアイドル運転状態では、エンジン回転数
が低いために、成層燃焼モードを維持できる範囲でスロ
ットル開度SCを減少させただけでは、大きな吸気管負
圧PMを発生させることはできない。すなわち、エンジ
ン10が成層燃焼モードで作動中であり、かつ、アクセ
ルペダル70が踏まれていない状態では、成層燃焼モー
ドを維持しながらブースタ負圧PBを十分に増加させる
ことは困難である。
ルカットは変速機のシフト位置がNレンジ(AT車)又
はニュートラル(MT車)でない場合にのみ行われる。
このため、エンジン10が成層燃焼モードで作動してい
る状態でアクセルペダル70の踏み込みが解除されて
も、シフト位置がNレンジ又はニュートラルである場合
には、エンジン10がストイキ燃焼モードに切り換えら
れることはない。
はニュートラル位置である状態でアクセル操作が行われ
ることなく車両が走行している場合、すなわち、ニュー
トラル走行が行われている場合に、例えばポンピングブ
レーキ操作が行われることによりブースタ負圧PBが消
費されると、ブースタ負圧PBが不足する可能性があ
る。
記図1に示す構成において、ニュートラル走行時に、内
燃機関の動作モードをストイキ燃焼モードに切り換える
ことにより、ブースタ負圧PBを増加させるものであ
る。すなわち、本実施例において、ブレーキECU60
はニュートラル走行状態を検出すると、ストイキ切換要
求信号をエンジンECU12に向けて送信する。そし
て、エンジンECU12はストイキ切換要求信号を受信
すると、エンジン10の動作モードをストイキ燃焼モー
ドに切り換える。
すべくブレーキECU60及びエンジンECU12が実
行する具体的な処理の内容について説明する。先ず、ブ
レーキECU60が実行する処理の内容について説明す
る。図4は、本実施例において、ブレーキECU60が
実行するルーチンの一例のフローチャートである。図4
に示すルーチンは1回の処理サイクルが終了する毎に繰
り返し起動されるルーチンである。なお、図4に示すル
ーチンにおいて、上記図2に示すルーチンと同様の処理
を行うステップには同一の符号を付してその説明を省略
する。図4に示すルーチンでは、ステップ102におい
てPB<P0が不成立であると判別された場合には次に
ステップ200の処理が実行される。
74の状態に基づいて、アクセルペダル70がアイドル
位置にある(すなわち、踏み込まれていない)か否かが
判別される。ただし、アクセル開度ACに基づいてアク
セルペダル70がアイドル位置にあるか否かを判別して
もよい。ステップ200において、アクセルペダル70
がアイドル位置になければ今回のルーチンは終了され
る。一方、ステップ200において、アクセルペダル7
0がアイドル位置にある場合は、次にステップ202の
処理が実行される。
VB より大きいか否かが判別される。その結果、V>V
B が不成立であれば、ブースタ負圧PBを増加させるこ
となく車両が停止するまでブレーキブースタ44を作動
させることができると判断されて、今回のルーチンは終
了される。一方、ステップ202において、V>VBが
成立する場合は、次にステップ204の処理が実行され
る。
がNレンジ又はニュートラルであるか否かが判別され
る。その結果、否定判別された場合は、今回のルーチン
は終了される。一方、ステップ204において、肯定判
別された場合は、次にステップ206において、エンジ
ンECU12に向けてストイキ切換要求信号が送信され
た後、今回のルーチンは終了される。
2が実行する処理について説明する。図5は、本実施例
においてエンジンECU12が実行するルーチンのフロ
ーチャートである。なお、図5に示すルーチンにおいて
上記図3に示すルーチンと同様の処理を行うステップに
ついては同一の符号を付してその説明を省略する。図5
に示すルーチンでは、ステップ150においてエンジン
10が成層燃焼モードであると判別された場合には、次
にステップ250の処理が実行される。
からストイキ切換要求信号が送信されているか否かが判
別される。その結果、ストイキ切換要求信号が送信され
ていなければ、次にステップ152の処理が実行され
る。一方、ステップ250において、ストイキ切換要求
信号が送信されている場合は、次にステップ252の処
理が実行される。
モードをストイキ燃焼モードに切り替えるための処理が
実行される。上述の如く、エンジン10の動作モードが
ストイキ燃焼モードに切り替えられると、スロットル開
度SCが絞られることで、大きな吸気管負圧PMが発生
する。ステップ252の処理が終了すると、今回のルー
チンは終了される。
層燃焼モードを維持できる範囲でスロットル開度SCを
減少させたのでは十分な吸気管負圧PMを発生できない
ため、ポンピングブレーキ操作等によりブースタ負圧P
Bが消費されるとブースタ負圧PBが不足する可能性が
ある。一方、ニュートラル走行は頻繁に行われるもので
はないため、エンジン10の動作モードをストイキ燃焼
モードに切り換えても大きな不都合は生じない。本実施
例では、かかるニュートラル走行時に、エンジン10の
動作モードをストイキ燃焼モードに切り換えることで、
ブースタ負圧PBの不足を確実に防止することが可能と
なっている。
に成層燃焼モードを維持しながらスロットル開度SCを
減少させることのみで十分な吸気管負圧PMを発生し得
る場合には、ストイキ燃焼モードに切り換えることなく
スロットル開度SCを減少させることとしてもよい。な
お、上記実施例においては、ブレーキECU60が図4
に示すルーチンのステップ200、202、204の処
理を実行することにより、特許請求の範囲に記載したニ
ュートラル走行検出手段が、エンジンECU12が図5
に示すルーチンのステップ250、252の処理を実行
することにより特許請求の範囲に記載した負圧制御手段
が、それぞれ実現されている。
ブースタ負圧PBの確保よりもエンジン出力の確保を優
先し、エンジン10が成層燃焼モードで作動中である場
合にのみスロットル開度SCを減少させることによりブ
ースタ負圧PBを増加させることとした。しかしなが
ら、ブースタ負圧PBの確保を優先し、ストイキ燃焼モ
ードにおいても、大きなブースタ負圧PBが必要とされ
る場合には、スロットル開度SCを強制的に閉じること
により負圧生成を行うこととしてもよい。この意味で、
本発明は、スロットル開度に応じてエンジン出力が制御
される通常のエンジン(すなわち、常時ストイキ燃焼モ
ードで作動するエンジン)にも適用が可能である。
によれば、急ブレーキ操作時におけるブースタ負圧の不
足を確実に防止することができる。また、請求項2記載
の発明によれば、急ブレーキ操作をより早い段階で判定
できるので、ブースタ負圧の不足を更に確実に防止する
ことができる。
ば、ニュートラル走行時におけるブースタ負圧の不足を
確実に防止することができる。
である。
ーチンの一例のフローチャートである。
ーチンの一例のフローチャートである。
実行するルーチンの一例のフローチャートである。
実行するルーチンの一例のフローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 エンジンのスロットル弁より下流側の吸
気通路と連通可能とされたブレーキブースタの負圧室の
負圧を制御するブレーキブースタ用負圧制御装置であっ
て、 車両の減速を意図した減速操作の速度に応じたパラメー
タを検出する減速操作速度検出手段と、 前記減速操作の速度が所定値以上の場合に前記負圧室の
負圧を増加させる負圧制御手段と、を備えることを特徴
とするブレーキブースタ用負圧制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のブレーキブースタ用負圧
制御装置において、 前記減速操作は少なくともブレーキペダルの踏み込み操
作を含み、 前記減速操作速度検出手段は、前記減速操作が開始され
た後、ブレーキペダルのストローク量が所定値に達する
までの経過時間を検出し、 前記負圧制御手段は、前記経過時間が所定値以下の場合
に前記負圧室の負圧を増加させることを特徴とするブレ
ーキブースタ用負圧制御装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のブレーキブースタ
用負圧制御装置において、 前記負圧制御手段は、前記スロットル弁の開度を減少さ
せることにより前記負圧室の負圧を増加させることを特
徴とするブレーキブースタ用負圧制御装置。 - 【請求項4】 車載エンジンのスロットル弁より下流側
の吸気通路と連通可能とされたブレーキブースタの負圧
室の負圧を制御するブレーキブースタ用負圧制御装置で
あって、 変速機のシフト位置がニュートラル又はNレンジの状態
で車両が走行しているか否かを判定するニュートラル走
行判定手段と、 変速機のシフト位置がニュートラル又はNレンジの状態
で車両が走行していると判定された場合に前記負圧室の
負圧を増加させる負圧制御手段と、を備えることを特徴
とするブレーキブースタ用負圧制御装置。 - 【請求項5】 請求項4記載のブレーキブースタ用負圧
制御装置において、 前記負圧制御手段は、前記スロットル弁の開度を減少さ
せることにより前記負圧室の負圧を増加させることを特
徴とするブレーキブースタ用負圧制御装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のブレーキブースタ用負圧
制御装置において、 前記エンジンは成層燃焼状態及びストイキ燃焼状態の何
れかの状態で選択的に作動可能であり、 前記負圧制御手段が前記スロットル弁の開度を減少した
場合は、前記エンジンをストイキ燃焼状態で作動させる
ことを特徴とするブレーキブースタ用負圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11175725A JP2001003787A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | ブレーキブースタ用負圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11175725A JP2001003787A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | ブレーキブースタ用負圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001003787A true JP2001003787A (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=16001155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11175725A Pending JP2001003787A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | ブレーキブースタ用負圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001003787A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013104418A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-05-30 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関用ポンピングブレーキ検出制御装置および方法 |
JP2014101112A (ja) * | 2012-11-21 | 2014-06-05 | Hanjung Co Ltd | 車両ブレーキ安全装置 |
JP2015044462A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 株式会社デンソー | ハイブリッド車の制御装置 |
CN109882295A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-06-14 | 陕西重型汽车有限公司 | 一种发动机快速熄火的控制系统 |
-
1999
- 1999-06-22 JP JP11175725A patent/JP2001003787A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013104418A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-05-30 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関用ポンピングブレーキ検出制御装置および方法 |
JP2014101112A (ja) * | 2012-11-21 | 2014-06-05 | Hanjung Co Ltd | 車両ブレーキ安全装置 |
JP2015044462A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 株式会社デンソー | ハイブリッド車の制御装置 |
CN109882295A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-06-14 | 陕西重型汽车有限公司 | 一种发动机快速熄火的控制系统 |
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