JPH11323170A - 反応染料混合物及びその適用 - Google Patents

反応染料混合物及びその適用

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JPH11323170A
JPH11323170A JP10135478A JP13547898A JPH11323170A JP H11323170 A JPH11323170 A JP H11323170A JP 10135478 A JP10135478 A JP 10135478A JP 13547898 A JP13547898 A JP 13547898A JP H11323170 A JPH11323170 A JP H11323170A
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Junichi Sekihachi
淳一 堰八
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    • C09B67/0046Mixtures of two or more azo dyes
    • C09B67/0051Mixtures of two or more azo dyes mixture of two or more monoazo dyes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース繊維の染色に有用な黄色系の反応
染料混合物を提供する。 【解決手段】 下記式(I)で示される反応染料と、該
染料の100重量部あたり、下記式(II)で示される反応
染料の1〜800重量部を含有してなる反応染料混合物。 【化1】 (I) 【化2】 (II) 〔式中、Rlはウレイド、アルキルカルボニルアミノ
等、R2及びR3は水素、アルキル基等、B1及びB2はフ
ェニレン等、Y1及びY2はビニル基等、mは1又は2を、n
は0又は1を表すが、m+nは2または3である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黄色系の反応染料
混合物及びその適用に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら種々の反応染料及びその混合物が知られており、セル
ロース系繊維材料の染色又は捺染の分野に広く使用され
ている。しかしながら、それらの反応染料及びその混合
物を用いて繊維材料を染色又は捺染しても、現在の高い
要求水準に比し、染色性能(吸尽特性、溶解性、均染
性、固着率、ビルドアップ性、アルカリ浴安定性、及び
未固着染料の繊維材料からの洗浄除去の容易さ等)にお
いて、特に、吸尽特性、溶解性、均染性、又はアルカリ
浴安定性等において、十分満足することはないという問
題がある。又、諸堅牢性(例えば、耐光堅牢性、耐汗堅
牢性、耐汗日光堅牢性、耐塩素堅牢性、耐酸加水分解堅
牢性、耐アルカリ堅牢性、耐洗濯堅牢性、耐過酸化洗濯
堅牢性、及び繊維−染料の結合安定性等)を十分満足す
ることはないという問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】このような状況下、本発
明者らは、セルロース系繊維材料の染色又は捺染処理に
おいて、染色性能、特に、吸尽特性、溶解性、均染性及
びアルカリ浴安定性に優れ、且つ、諸堅牢性の良好な染
色物又は捺染物を与えることができる反応染料混合物を
開発すべく鋭意検討した結果、特定の反応染料混合物が
上記目的を達成することを見出して、本発明を完成し
た。
【0004】すなわち、本発明は、下記一般式(I)
【0005】
【化3】 (I)
【0006】〔式中、Rlはウレイド、置換されていて
もよいC1−C4アルキルカルボニルアミノ、置換され
ていてもよいC2−C4アルケニルカルボニルアミノ又
は置換されていてもよいフェニルカルボニルアミノを表
し、R2及びR3は、互いに独立に、水素原子又は置換さ
れていてもよいアルキル基を表し、B1及びB2は、互い
に独立に、置換基を有していてもよいフェニレン又は置
換基を有していてもよいナフチレンを表し、Y及びY2
は、互いに独立に、−CH2CH2L(Lはアルカリの作用で脱
離する基)又はビニル基を表し、mは1又は2を表し、
nは0又は1を表わすが、m+nは2または3であ
る。〕
【0007】で示される反応染料と、該染料の100重量
部あたり、遊離酸の形で、下記一般式(II)
【0008】
【化4】 (II)
【0009】〔式中、R1、R2、R3、B1、B2、Y、
2、mおよびnは、前記の意味を表す。〕で示される
反応染料の1〜800重量部を含有してなる反応染料混合
物、および、それを用いることを特徴とする繊維材料の
染色または捺染方法を提供するものである。
【0010】前記一般式(I)および(II)において、
1がC1−C4アルキルカルボニルアミノ又はC2−
C4アルケニルカルボニルアミノである場合、これらの
アルキル、アルケニルはスルホ、カルボキシ、ハロゲン
原子の様な置換基で置換されていてもよい。又、R1
フェニルカルボニルアミノである場合、該フェニルは、
スルホ、カルボキシ、メチルもしくはハロゲン原子の様
な置換基で置換されていてもよい。
【0011】R2又はR3がアルキルである場合、その様
な基は例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso
−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブ
チル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピ
ル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、
3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,3
−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチ
ル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエ
チル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピル、3
−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプ
ロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2−クロロエチ
ル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3−ブロ
モプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、カ
ルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキ
シプロピル、4−カルボキシブチル、1,2−ジカルボ
キシエチル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカル
ボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エ
トキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロ
ピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メトキシ
カルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチル、メ
チルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシ
メチ、2−メチルカルボニルオキシエチル、2−エチル
カルボニルオキシエチル、3−メチルカルボニルオキシ
プロピル、3−エチルカルボニルオキシプロピル、4−
メチルカルボニルオキシブチル、4−エチルカルボニル
オキシブチル、スルホメチル、2−スルホエチル、3−
スルホプロピル及び4−スルホブチル等を挙げることが
できる。
【0012】R2、R3としては、中でも、水素原子、メ
チル又はエチルが好ましい。
【0013】B1およびB2は、置換されていてもよいフ
ェニレン基または置換されていてもよいナフチレンを表
すが、その置換基としては、炭素数1〜4のアルキル
基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、ヒドロキシアル
キル基、炭素数2〜8のアルコキシアルキル基またはス
ルホ基等を挙げることができ、具体的には、例えばスル
ホ、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、メ
トキシ、エトキシ、iso−プロポキシ、2−ヒドロキ
シエチル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メト
キシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピ
ル、3−エトキシプロピル、スルホメチル、2−スルホ
エチル、3−スルホプロピル及び4−スルホブチル等を
挙げることができる。
【0014】B1およびB2としては、無置換のフェニレ
ン、及び、メチル又はメトキシで置換されたフェニレン
が好ましい。
【0015】Y及びY2が−CH2CH2Lである場合のLは、
アルカリの作用で脱離可能な基として知られているもの
がこれに該当し、例えばスルファート、チオスルファー
ト、アセトキシ及びクロロが挙げられる。好ましいY、
2は、βースルフアートエチルである。
【0016】本発明において用いられる前記一般式
(I)および(II)の染料は、アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の塩であることが好ましく、特にナトリウム
又はカリウム塩が好ましい。本発明において用いられる
前記一般式(I)で示される染料は、例えば特開昭63-2
25664号公報等に記載の公知の方法により、製造するこ
とができる。
【0017】一般式(II)で示される染料の製造法とし
ては、例えば次のようにして製造することができる。先
ず、水性媒体中で、2―アミノナフタレン−3,6,8
−トリスルホン酸を常法によりジアゾ化し、次いで、得
られたジアゾ化物を常法に従って1,3−ジアミノベン
ゼンとカップリングさせて、下記化合物(III)を得
る。
【0018】
【化5】 (III)
【0019】さらに、この化合物(III)を、シアン酸
塩、例えばシアン酸ソーダでウレイド化するか、また
は、アシルハライドあるいは酸無水物等でアシル化を行
って、下記モノアゾ化合物(IV)を得る。
【0020】
【化6】 (IV)
【0021】〔式中、R1は前記と同じ意味を表す。〕 上記モノアゾ化合物(IV)、塩化シアヌル、下記式
(V)の化合物及び下記式(VI)の化合物を、任意の順序
で縮合して、一般式(II)で示される反応染料を製造す
ることができる。又、m+n=2である反応染料も、m
+n=3であるものの場合に準じて製造することができ
る。 (R2)NH−B1−SO2−Y (V) (R3)NH−B2−SO2−Y2 (VI) 〔式中、R2、R3、B1、B2、Y、Y2は、前記の意味
を表す。〕
【0022】前述のウレイド化及びアシル化反応は、好
ましくはpH4〜10に、更に好ましくはpH6〜8に調整
しながら、好ましくは0〜70℃で、更に好ましくは1
0〜40℃で行うことができる。また、前述の縮合反応
は、水性媒体中、一次的には−10〜50℃で、好まし
くは0〜30℃で、pH1〜10に、好ましくはpH2〜7
に調整しながら、二次的には0〜70℃で、好ましくは
10〜50℃で、pH2〜9に、好ましくはpH5〜8に調
整しながら、三次的には20〜100℃で、好ましくは
50〜100℃で、pH0.5〜5に、好ましくはpH1〜
4に調整しながら行うことができる。
【0023】このようにして得られる一般式(II)で
示される反応染料は、ヒドロキシ基含有またはカルボン
アミド基含有繊維材料を染色または捺染することができ
る。
【0024】本発明において用いられる前記一般式
(I)および(II)の染料は、その製造時において、同
時に製造されることで混合されていてもよく、また、別
々に製造された後に混合されてもよい。さらには染色時
に混合されても差し支えない。混合される形態は粉状や
顆粒状などの固体でも、水溶液でもよく、またそれらの
組み合わせでもよい。式(II)の染料の好ましい混合割
合は、式(I)の染料の100重量部に対して、1〜20
重量部である。
【0025】本発明の反応染料混合物は、繊維反応性を
有し、ヒドロキシ基又は/及びアミド基を含有する繊維
材料の染色及び捺染に有用である。繊維材料は繊維基材
の形で用いても、糸の形で用いても、又、混紡基材の形
で用いてもよい。ヒドロキシ基を含有する繊維材料とし
ては天然又は合成ヒドロキシ基含有材料、例えば、セル
ロース繊維材料、その再生生成物、ポリビニルアルコー
ル等を挙げることができる。セルロース繊維材料として
は、木綿、その他の植物繊維、例えばリネン、麻、ジュ
ート及びラミー繊維等を挙げることができる。再生セル
ロース繊維としては、例えばビスコース・ステープル、
フィラメントビスコースを挙げることができる。又、カ
ルボンアミド基繊維材料としては、例えば合成及び天然
のポリアミド、ポリウレタン、特に繊維の形で、例えば
羊毛、その他の動物毛、絹、皮革、ポリアミド- 6,
6、ポリアミド- 6、ポリアミド- 11、ポリアミド
-4を挙げることができる。
【0026】本発明の反応染料混合物は、上述の繊維材
料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、染色又は捺
染することができる。
【0027】例えば、セルロース繊維上に吸尽染色する
場合は、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の
酸結合剤の存在下、場合により中性塩、例えば芒硝又は
食塩を加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均
染剤を併用し、比較的低い温度で染色することができ
る。染料の吸尽を促進する中性塩は、本来の染色温度に
達した後に初めて又はそれ以前に、場合によっては分割
して添加してもよい。
【0028】パジング法に従ってセルロース繊維を染色
する場合は、室温又は高められた温度でパッドし乾燥
後、スチーミング又は乾熱によって固着できる。
【0029】セルロース繊維に対して捺染を行う場合
は、一相で、例えば重曹又はその他の酸結合剤を含有す
る捺染ペーストで捺染し、次いで95〜160℃でスチ
ーミングすることによって、あるいは二相で、例えば中
性又は弱酸性捺染ペーストで捺染し、これを熱い電解質
含有アルカリ性浴に通過させ、又はアルカリ性電解質含
有パジング液でオーバパジングし、スチーミング又は乾
熱処理して実施できる。
【0030】捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソー
ダ又は澱粉エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望に
よっては、例えば尿素のような通常の捺染助剤及び/又
は分散剤と併用して用いることができる。
【0031】本発明の反応染料混合物をセルロース繊維
上に固定させるに適した酸結合剤も特に限定されない
が、例えば、苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソー
ダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸ソ
ーダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げら
れる。
【0032】又、本発明の反応染料混合物を用いて、合
成又は天然のポリアミド又はポリウレタン繊維を染色す
る場合は、例えば、酸性〜弱酸性の染浴中でpH値の制
御下に吸尽させ、次に中性、場合によりアルカリ性のp
H値に染浴のpH値を変化させることによって行う方法
等を挙げることができる。染色は、60〜120℃の温
度で行うことができ、又、染色時には、均染剤、例えば
塩化シアヌルと3倍モルのアミノベンゼンスルホン酸、
アミノナフタレンスルホン酸との縮合生成物、ステアリ
ルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成物等を用い
ることもできる。
【0033】本発明の反応染料混合物は、所望の色相を
得るために、必要に応じて本発明の特徴を損なわない範
囲で、他の染料と混合して使用することができる。混合
して使用する染料としては、反応染料であれば特に制約
はないが、例えば、反応基としてスルファトエチルスル
ホン基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、
モノフルオロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン
基、ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリ
ミジン基、および、トリクロロピリミジン基の少なくと
も1種を少なくとも1つ以上有する染料、又はSumifix
、Sumifix Supra 、Remazol 、Levafix 、Procio
n 、Cibacron、Basilen 、Drimarene、Kayacion、Kay
acelon React などの冠称名で市販されている染料、
更には、特開昭50-178号、特開昭 56-9483号、特開昭5
6-15481号、特開昭 56-118976号、特開昭 56-128380
号、特開昭 57-2365号、特開昭57-89679号、特開昭 5
7-143360号、特開59-15451号、特開昭 58-191755号、
特開昭59-96174号、特開昭59-161463号、特開昭 60-67
54号、特開昭 60-123559号、特開昭 60-229957号、特
開昭 60-260654号、特開昭 61-126175号、特開昭 61
-155469号、特開昭61-225256号、特開昭63-77974号、特
開昭 63-225664号、特開平1-185370号、特開平 3-770
号、特開平5-117538号、特開平5-247366号、特開平6-28
7463号の各公報に記載されている染料、及びC.I.Reacti
ve Blue 19、C.I.Reactive Black 5で表される染料
等が例示される。
【0034】
【発明の効果】本発明の反応染料混合物は、染色又は捺
染処理において、吸尽特性、溶解性、均染性に優れ、固
着率が高く、特に濃色域でも高い固着率を示すビルドア
ップ性に優れたものである。
【0035】又、本発明の反応染料混合物は、染色時の
温度変化や中性塩・酸結合剤の量の変動、染浴比の変動
等による影響を受けにくく、これを用いて得た染色物及
び捺染物は安定した品質を有しており、諸堅牢性が良好
である。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。例中、部および%は特記ない限り、各々、重量部
及び重量%を表す。
【0037】実施例1 遊離酸の形が、下記構造式(1)
【0038】
【化7】 (1)
【0039】で示される化合物100部と、遊離酸の形
が下記構造式(2)
【0040】
【化8】 (2)
【0041】で示される化合物10部とを十分混合し、
反応染料混合物を得る。この混合物0.1 、0.3 及び0.
6 部を、各々水200部に溶解し、芒硝6部と木綿1
0部を加え、70℃に昇温し、炭酸ソーダ4部を加え
て、1時間染色する。水洗、ソーピング、水洗そして乾
燥を行う。水洗時、及びソーピング時において、染色排
水の着色量はわずかである。得られた染色物は、いずれ
も均一で色の濃い赤み黄色であり、反応染料組成物0.6
部を用いて得た染色物は、0.3 部を用いて得た染色
物に比べて十分に濃く、又、反応染料組成物0.3 部を
用いて得た染色物は、0.1 部を用いて得た染色物に比
べて十分に濃いものであり、用いた反応染料組成物のビ
ルドアップ性は良好である。染色加工時において、吸尽
特性、溶解性及び均染性は優れており、又、高い固着率
を示す。又、得られた染色物の耐光性、耐汗性、耐汗日
光性、耐塩素性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗
濯性、耐過酸化洗濯性の諸堅牢度はいずれも良好であ
る。
【0042】実施例2 実施例1において、芒硝の使用量を6部から4部に代え
る以外は、実施例1に準拠して染色を行う。得られた染
色物は、各々、実施例1で得られた染色物と同等の品質
を有している。
【0043】実施例3 実施例1〜2の各々において、染色の温度を70℃から
60℃に代える以外は、実施例1〜2に準拠して染色を
行う。得られた染色物は、各々、実施例1〜2で得られ
た染色物と同等の品質を有している。
【0044】実施例4 実施例1における反応染料混合物を用いて、それぞれ以
下の組成をもつ色糊を作る。
【0045】 色糊組成 反応染料混合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス(水) 13部 合 計 100部
【0046】この色糊をシルケット加工綿ブロード上に
各々印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミン
グを行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥し
て、仕上げた。得られた捺染物は、いずれも均一で色の
濃い赤味黄色であり、良好なビルドアップ性を有してお
り、又、その全般的堅牢度及び保存安定性も良好であ
る。
【0047】実施例5 実施例1における反応染料混合物30部をそれぞれ熱水
に溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に、3
2.5%苛性ソーダ水溶液15部及び50度ボーメの水
ガラス150部を添加し、さらに25℃で水を加えて全
量を1000部とした直後に、この液をパジング液とし
て木綿織物をパジングする。パジングした木綿織物を巻
き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して、25℃の室
温で20時間放置した後、常法で洗浄し、乾燥して仕上
げる。得られた染色物は、いずれも均一で色の濃い赤味
黄色であり、良好なビルドアップ性を有しており、又、
その諸堅牢度及び保存安定性も良好である。
【0048】実施例6 実施例1における反応染料混合物20部をそれぞれ熱水
に溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に、ア
ルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソ
ーダ10部、及び重炭酸ソーダ20部を添加し、さらに
25℃で水を加えて全量を1000部とした直後に、こ
の液をパジング液として木綿織物をパジングする。パジ
ングした木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで1
00℃で5分間スチーミングして、染料を固着させた。
得られた染色物は、いずれも均一で色の濃い赤味黄色で
あり、良好なビルドアップ性を有しており、又、その諸
堅牢度及び保存安定性も良好である。実施例1〜6の各
々において、用いる反応染料混合物中、上記構造式
(1)及び(2)で示される化合物の各々を、表1〜3
における第2欄の化合物及び第3欄の組成比に代える以
外は、実施例1〜3に準拠して染色を行う。得られた染
色物は、各々、木綿上で表1〜3における第4欄に示す
色調を与え、いずれも実施例1〜6で得られた染色物と
同等の品質を有している。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で、下記一般式(I) 【化1】 (I) 〔式中、Rlは、ウレイド、置換されていてもよいC1
    −C4アルキルカルボニルアミノ、置換されていてもよ
    いC2−C4アルケニルカルボニルアミノ又は置換され
    ていてもよいフェニルカルボニルアミノを表し、R2
    びR3は、互いに独立に、水素原子又は置換されていて
    もよいアルキル基を表し、B1及びB2は、互いに独立
    に、置換基を有していてもよいフェニレン又は置換基を
    有していてもよいナフチレンを表し、Y及びY2は、互
    いに独立に、−CH2CH2L(Lはアルカリの作用で脱離する
    基)又はビニル基を表し、mは1又は2を表し、nは0又
    は1を表わすが、m+nは2または3である。〕で示さ
    れる反応染料と、該染料の100重量部あたり、遊離酸の
    形で、下記一般式(II) 【化2】 (II) 〔式中、R1、R2、R3、B1、B2、Y、Y2、mおよび
    nは、前記の意味を表す。〕で示される反応染料の1〜
    800重量部を含有してなる反応染料混合物。
  2. 【請求項2】R2およびR3が水素原子、メチルまたはエ
    チルであり、かつ、B1およびB2が無置換のフェニレン
    である請求項1に記載の混合物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の混合物を用いるこ
    とを特徴とするセルロース系繊維材料の染色又は捺染方
    法。
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