JPH11322696A - 水性アクリロニトリルプロセス流の操作および/または処理によるオキシダントの低減 - Google Patents

水性アクリロニトリルプロセス流の操作および/または処理によるオキシダントの低減

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JPH11322696A
JPH11322696A JP10338156A JP33815698A JPH11322696A JP H11322696 A JPH11322696 A JP H11322696A JP 10338156 A JP10338156 A JP 10338156A JP 33815698 A JP33815698 A JP 33815698A JP H11322696 A JPH11322696 A JP H11322696A
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    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 水性(メタ)アクリロニトリルプロセス流の
操作および/または処理によるオキシダントの低減方法
を提供する。 【解決手段】 (メタ)アクリロニトリルの製造方法で
あって触媒の存在下に反応器帯でプロピレン又はイソブ
チレン、アンモニアおよび酸素を反応させ不飽和モノニ
トリル含有反応器流出液を生成する工程;反応器流出液
をクエンチカラムに移動させ、少なくとも第一水性流と
接触・冷却させる工程;該冷却反応器流出液を吸収カラ
ムに移動させ少なくとも第二水性流と接触させ、底部流
として不飽和モノニトリルを吸収カラムから分離・除去
する工程;底部流を不飽和モノニトリルの回収精製部に
移動させる工程;1個以上の水性プロセス流を再循環し
効率改善工程を包含し、改良点が1個以上の水性流をプ
ロセス流への再循環前に処理しpHを低下させて水性再
生流中の痕跡不純物量の低減する工程を包含する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性アクリロニト
リルプロセス流の操作および/または処理によるオキシ
ダントの低減に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリル生成物は、非常に厳し
い仕様に合わなければならない。これは、アクリロニト
リルが、非常に多くの重合反応において、モノマーとし
て使用されており、ある種の不純物で汚染されること
は、この重合反応を危うくするという点で、非常に望ま
しくない特徴であるからである。このような不純物に
は、種々のニトリル、過酸化物およびそれらの前駆体が
挙げられる。アクリロニトリル生成物の仕様には、正ヨ
ウ素試験を示す化合物の濃度が、任意の100万分の1
部の2/10(0.2ppm)であることが必要であ
る。この試験の検定は、既知量の過酸化水素に対して行
われる。このような痕跡濃度の化合物は、同定するのが
困難であり、そして、単離および分解するのはさらに困
難であることが明らかである。痕跡不純物の分解は、以
下の2つの要因により、さらに複雑となる:(a)不飽
和ニトリルを製造するプロセスのどの時点で、該不純物
を分解すべきかを正確に決定する必要性;および(b)
所望生成物に新たな汚染物を導入することなく、該不純
物を分解することの重要性。不純物は、一般に、反応器
において、α,β−モノオレフィン性不飽和ニトリルを
製造する反応段階で、導入される。しかしながら、特
に、これらの不純物が、数ppmを超えない濃度範囲で
存在し得ると考えられるときに、このプロセスの他の工
程(すなわち、希酸での中和、水での抽出など)によっ
て、好ましくない不純物が導入されることは、極めて起
こりやすい。
【0003】プロピレンおよびイソブチレンのアンモ酸
化により、それぞれ、アクリロニトリルおよびメタクリ
ロニトリルを製造する方法および触媒は、非常に多くの
米国特許(第2,481,826号、第2,904,5
80号、第3,044,966号、第3,050,54
6号、第3,197,419号、第3,198,750
号、第3,200,084号、第3,230,246号
および第3,248,340号を含めて)に記述されて
いる。
【0004】オレフィン(プロピレンまたはイソブチレ
ン)が、例えば、アンモニアおよび分子酸素と反応し
て、対応する不飽和ニトリル(例えば、アクリロニトリ
ルまたはメタクリロニトリル)を生成するときには、ま
た、比較的に少量の種々の化合物(例えば、シアン化水
素、飽和脂肪族ニトリル(例えば、アセトニトリル)、
比較的に低分子量のカルボニル化合物(例えば、アセト
アルデヒド、プロピオンアルデヒド、アクロレイン、メ
タクロレインなど))、および痕跡量の他の化合物(こ
れらは、一般に、亜硝酸塩、過酸化物およびそれらの前
駆体として記述できる)が生成する。所望の反応生成物
は、適切な溶媒(例えば、水)中での吸収により回収さ
れ、この工程中、さらなる重い有機化合物が形成され得
る。さらに好ましくは、この反応生成物は、まず、希酸
(例えば、硫酸−これは、この反応器流出物中で存在す
る過剰のアンモニアを中和するように作用する)でのク
エンチに次いで、水中での吸収により、回収される。
【0005】プロピレンのアンモ酸化での反応生成物
は、抽出蒸留カラム(回収カラムと呼ばれる)の「リッ
チ」吸収水(”rich”absorber wate
r)から分離される。この回収カラムからの塔頂は、ア
クリロニトリルおよび水の共沸混合物であり、その底部
は、他の蒸留カラム(ストリッパーカラムと呼ばれる)
で除去したアクリロニトリルを含有する水性流である。
メタクリロニトリルの製造用のプラントでは、回収され
るニトリルは、メタクリロニトリルであり、回収される
副生成物は、イソブチレンから形成された対応する化合
物である。
【0006】所望のモノオレフィン性不飽和ニトリル
(例えば、アクリロニトリルおよびメタクリロニトリ
ル)の回収および精製方法は、米国特許第3,352,
764号;第2,904,580号;第3,044,9
66号;および第3,198,750号に記述されてい
る。
【0007】アクリロニトリル、アセトンおよび水を含
有する混合物を分離する際に伴う問題の論述、ならびに
総量の追加水の存在下での蒸留による分離を達成する手
段は、米国特許第2,681,306号に示されてい
る。
【0008】少量の種々の飽和カルボニル化合物からの
類似の混合物の分離に伴う問題の論述は、米国特許第
3,149,055号に見られる。
【0009】不純物として対応する不飽和脂肪族アルデ
ヒドおよびシアン化水素と共に所望の不飽和ニトリルを
含有する不純混合物から、実質的に純粋な不飽和脂肪族
ニトリルを製造する方法は、米国特許第2,836,6
14号に開示されている。
【0010】少量の飽和カルボニル化合物から、不飽和
ニトリル(例えば、アクリロニトリルまたはメタクリロ
ニトリル)を分離するさらに他の方法は、米国特許第
3,185,636号に開示されている。
【0011】亜硝酸塩含有ニトリルに添加するいずれか
の化合物は、痕跡不純物および添加化合物の反応生成物
が、この生成物流から容易に分離および排出できるよう
に、この生成物カラム中のニトリルの精製前に添加する
のが好ましい。この添加された化合物はまた、「スカベ
ンジャー」とも呼ばれ、いずれかの水溶性アルカリ化合
物は、効果的なスカベンジャーとして作用する。このス
カベンジャーを添加する論理的位置は、その吸収剤、ス
トリッパーカラム、または回収カラムまたは同時に1個
以上のカラムのいずれかである。このスカベンジャーを
添加する好ましい位置は、この後で記述のように、その
回収カラムの塔頂にて、比較的に希薄な水溶液としてで
ある。所望のニトリルが、この回収カラム中の水との共
沸混合物として、塔頂で蒸留されるとき、望ましくない
不純物およびスカベンジャーの水溶性反応生成物をその
水相に抽出して、この生成物から該不純物を除去するこ
とが可能である。
【0012】この生成物である不飽和脂肪族ニトリル
(例えば、アクリロニトリルまたはメタクリロニトリ
ル)は、クエンチタワーにて、向流接触によって、酸性
化水流で冷却される。このクエンチタワーからの気体
は、吸収剤の底部に導かれ、ここで、アクリロニトリ
ル、アセトニトリルおよび他の比較的に溶解性の気体が
吸収される。吸収されなかった気体は、スタックに導か
れ、そして捨てられる。
【0013】従来、この吸収剤の底部からの流れは、リ
ッチ水流として知られているが、回収カラムに導かれ、
そこで、抽出的に蒸留される。この回収カラムは、いず
れかの適切な接触手段であり得、ここで、液体および蒸
気が、多数の伝達ゾーンおよびステージで、向流的に接
触される。この回収カラムからの塔頂蒸気は、アクリロ
ニトリルに富んでおり、他の成分は、主に、水およびシ
アン化水素であり、望ましくない不純物(例えば、亜硝
酸塩、亜硝酸塩の特徴を有する化合物、およびそれらの
前駆体)で汚染されている。この塔頂蒸気は、凝縮され
て、デカンターに集められ、その液体は、液液相分離を
受け、密でない層は、有機相であり、密な低層は、水相
である。この有機相は、主に、水およびシアン化水素で
汚染されたアクリロニトリルであるが、さらに精製する
ために、回収される。この水相は、この回収カラムの上
部部分に還流される。
【0014】さらに、米国特許第3,442,771号
は、水で汚染された不飽和モノニトリル(例えば、アク
リロニトリル)から、痕跡不純物(例えば、ニトリル、
過酸化物およびそれらの前駆体)を除去する方法を開示
している。この第’771号特許に開示された方法で
は、不飽和ニトリルおよび水の部分的に凝縮した共沸混
合物に、アルカリ溶液を添加する必要があり、ここで、
この共沸混合物は、抽出蒸留カラム(特に、回収カラ
ム)から得た塔頂流として、得られる。このアルカリ溶
液の効果は、この痕跡不純物の反応生成物を、この共沸
混合物の水相に抽出して、その有機相を比較的に不純物
のない状態にすることがある。次いで、この共沸混合物
は、デカンターに移され、ここで、液液相分離が起こ
る。次いで、この粗アクリロニトリルを含有する有機相
は、さらに精製するために除去され、この間、この反応
生成物を含有する水相は、この回収カラムに再循環され
る。本発明は、アクリロニトリルの回収および精製の改
良方法に関し、ここで、痕跡不純物(例えば、オキシダ
ント(oxidant))は、水性の再生アクリロニト
リルプロセス流から除去される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】水性アクリロニトリル
プロセス流の操作および/または処理によるオキシダン
トの低減を提供すること。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、アクリロニト
リルおよびメタクリロニトリルからなる群から選択され
る不飽和モノニトリルを製造する方法であって:触媒の
存在下にて、反応器ゾーンで、プロピレンおよびイソブ
チレンからなる群から選択されるオレフィン、アンモニ
アおよび酸素を反応させて、対応する不飽和モノニトリ
ルを含有する反応器流出液(reactor effl
uent)を生成する工程と;該不飽和モノニトリルを
含有する該反応器流出液を、クエンチカラムに移動させ
る工程であって、ここで、該不飽和モノニトリルを含有
する該反応器流出液は、少なくとも、第一の水性流と接
触されて、該反応器流出液が冷却される、工程と;該不
飽和モノニトリルを含有する該冷却反応器流出液を、吸
収カラムに移動させる工程であって、ここで、該不飽和
モノニトリルを含有する該反応器流出液は、少なくと
も、第二の水性流と接触されて、底部流(bottom
stream)としての該不飽和モノニトリルが、該
吸収カラムから分離され、そして除去される、工程と;
該不飽和モノニトリルを含有する該底部流を、該不飽和
モノニトリルを回収し精製する回収精製部(recov
ery and purificationsecti
on)に移動させる、工程と;少なくとも1つの水性プ
ロセス流を再循環(recycle)させて、該方法の
効率を改善する工程と、を包含し、ここで、改良点が、
少なくとも1個の水性流を、該プロセス流に再循環する
前に処理して、そのpHを低下させ、それにより、該水
性再生流中に存在する痕跡不純物の量を低減する工程を
包含する方法に関する。
【0017】1つの実施態様では、上記方法において、
上記処理された水性再生流が、上記回収カラム内に再循
環される。
【0018】1つの実施態様では、上記方法において、
上記処理された水性再生流が、前記クエンチカラム内に
再循環される。
【0019】1つの実施態様では、上記方法において、
上記オレフィンが、プロピレンであるように選択され
る。
【0020】1つの実施態様では、上記方法において、
上記反応ゾーンが、流動床反応器であるように選択され
る。
【0021】1つの実施態様では、上記方法において、
少なくとも2個の水性再生流が、そのpHを低くするよ
うに処理される。
【0022】1つの実施態様では、上記方法において、
上記水性プロセス流が、上記プロセスへの再入(re−
entry)の前に、そのpHを低減するように、酸で
処理される。
【0023】1つの実施態様では、上記方法が、水およ
び不飽和モノニトリルを含有する少なくとも1種の不均
一共沸混合物を形成する工程と;該不飽和モノニトリル
を該水から分離する前に、該共沸混合物中の水と該不飽
和モノニトリルとの比を上げる工程と;該水を、より低
いpHで、前記プロセスに再循環させる工程と、をさら
に包含する。
【0024】本発明の目的は、アクリロニトリルの製造
中に得られる水性の再生アクリロニトリルプロセス流に
おいて、その痕跡オキシダント不純物を低減することに
ある。
【0025】本発明の他の目的は、回収カラムに入る水
性の再生プロセス流からの痕跡オキシダントおよび/ま
たは不純物を低減することにある。
【0026】本発明のさらに他の目的は、クエンチカラ
ムに入る水性の再生プロセス流からの痕跡オキシダント
および/または不純物を低減することにある。
【0027】本発明のさらに他の目的および利点は、一
部には、以下の記述で示されるか、一部には、この記述
から明らかとなるか、または本発明の実施により習得で
きる。本発明の目的および利点は、上記の特許請求の範
囲で特に指摘された手段および組合せによって、実現さ
れ達成できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本明細書中で具体化され広範に記
述されているように、本発明の目的に従って上述の目的
を達成するために、本発明の方法は、触媒の存在下に
て、反応器ゾーンで、プロピレンおよびイソブチレンか
らなる群から選択されるオレフィン、アンモニアおよび
酸素を反応させて、対応する不飽和モノニトリル(すな
わち、メタクリロニトリルまたはアクリロニトリル)を
含有する反応器流出液を生成する工程と;該不飽和モノ
ニトリルを含有する該反応器流出液を、クエンチカラム
に移動させる工程であって、ここで、該不飽和モノニト
リルを含有する該反応器流出液は、少なくとも、第一の
水性流と接触されて、該反応器流出液が冷却される、工
程と;該不飽和モノニトリルを含有する該冷却反応器流
出液を、吸収カラムに移動させる工程であって、ここ
で、該不飽和モノニトリルを含有する該反応器流出液
は、少なくとも、第二の水性流と接触されて、底部流と
しての該不飽和モノニトリルが、該吸収カラムから分離
され、そして除去される、工程と;該不飽和モノニトリ
ルを含有する該底部流を、該不飽和モノニトリルを回収
し精製する回収精製部に移動させる、工程と;少なくと
も1個の水性プロセス流を再循環させて、該方法の効率
を改善する工程と、を包含し、ここで、改良点が、少な
くとも1個の水性流を、該プロセス流に再循環する前に
処理して、そのpHを低下させ、それにより、該水性再
生流中に存在する痕跡不純物の量を低減する工程を包含
する。上で使用する「処理する」との用語は、このプロ
セス流への再入前の処理だけでなく、このプロセス流へ
の再入時に、直ちに、この再生流を処理することを含め
る意図であることを理解すべきである。
【0029】本発明の好ましい実施態様では、この再生
水流は、そのpHを低減するために、酸で処理される。
好ましくは、この酸は、鉱酸(例えば、硫酸)または有
機酸(例えば、酢酸、アクリル酸、ギ酸またはグリコー
ル酸)であり得、これらは、コストの考慮、入手可能
性、相溶性、冶金学などにより、決定される。
【0030】本発明の他の好ましい実施態様では、高い
pHを有する水性再生プロセス流は、このプロセス中の
再生流の再入点を、このプロセス中の低いpHを有する
位置にルート変更することにより、処理され、それによ
り、このプロセス流へのその再入時に、この流れのpH
が本質的に低下する。
【0031】本発明のさらに好ましい実施態様では、処
理した水性再生流は、この回収カラムに入る。
【0032】本発明のさらに好ましい実施態様では、処
理した水性再生流は、このクエンチカラムに入る。
【0033】本発明の他の好ましい実施態様では、この
オレフィンは、プロピレンである。
【0034】本発明のさらに他の好ましい実施態様で
は、この反応ゾーンは、流動床反応器である。
【0035】本発明のさらに好ましい実施態様では、こ
の水性プロセス流の処理は、この共沸混合物中の水とア
クリロニトリルとの容量比を改良して、それにより、こ
の水相により、さらに多くのオキシダント/不純物を抽
出できるようにする工程を包含する。
【0036】以下は、本発明の特定の実施態様のさらに
詳細な記述である。ここで、そのα,β−モノオレフィ
ン性不飽和ニトリルは、アクリロニトリルであり、使用
する吸収媒体は、水であり、その飽和脂肪族ニトリル
は、アセトニトリルである。
【0037】この図を参照すると、リッチ水の供給流
は、3で示す供給トレイ(これは、分別プレートを備え
付けた回収カラム1の頂部への経路の約2/3にある)
にて、回収カラム1に導入されることが分かる。他の液
体−蒸気接触手段(例えば、カラムパッキングなど)は
使用できるが、ふるいトレイが好ましい。塔頂2で蒸留
した蒸気は、蒸気凝縮器4(これは、二重凝縮器であ
る)で凝縮される。次いで、この凝縮物は、デカンター
5に通され、ここで、相分離が起こる。その有機層(粗
アクリロニトリル相)は、さらに精製するために除去さ
れ、その水層(アクリロニトリル枯渇(deplete
d)水相)は、回収カラム1の上部部分に戻される。こ
の水層の還流は、このカラムで望ましい操作特性に従っ
て、供給トレイ3、または回収カラム1の頂部近傍、ま
たは供給トレイ3と頂部2との間にて、回収カラム1に
戻してもよい。この頂部プレートよりも低い位置で、こ
の水層還流をこの回収カラムに導入する利点は、水層還
流が、望ましくない痕跡不純物で形成された反応生成物
を含む望ましくない水溶性有機成分(これは、この頂部
プレート上でフラッシュし、結果的に、この水層還流の
流れに蓄積する傾向がある)の蓄積を回避することがあ
る。本発明の方法は、この水層還流がこの供給トレイの
下に導入されたとしても、操作可能であるが、そのよう
にする特別な理由はないことは、当業者に明らかであ
る。この供給プレートの下の水性還流の戻り点が低くな
るほど、より多くのアクリロニトリルを、回収カラム1
の底部部分からストリッピングしなければならなくな
る。
【0038】この凝縮物の水相から有機相を分離するに
は、他の手段を使用してもよい。例えば、この凝縮物
は、シリカゲル、モレキュラーシーブなどのような物質
を通って、直接、流すことができ、これらは、水および
水に溶解した成分を優先的に除去する。重い水相から軽
い有機相を分離するのに、液液遠心分離もまた、使用で
きる。
【0039】回収カラム1の底部で必要な煮沸物を生成
するのに要する熱効率は、いずれかの従来のリボイラー
装置での熱移動、例えば、カラム1の底部またはその近
傍(6で示すように)での液体の除去、および熱サイホ
ン型リボイラー7でのこの液体の熱交換により、提供で
きる。この熱サイホン型リボイラーからの溶出液は、8
にて、回収カラム1の底部に戻される。生蒸気(liv
e steam)9は、回収カラム1の必要な熱効率を
補足するかまたは置き換えるかのいずれかのために、注
入できる。アクリロニトリルに富んだ底部流は、回収カ
ラム1から、ストリッパーカラム(このフローダイヤグ
ラムでは示されていない)に導かれる。
【0040】本発明のプロセスでは、回収カラム1の頂
部に入る水再生流は、この回収カラムに入る流れのpH
を上げるために、処理される。この処理は、鉱酸(例え
ば、硫酸)または有機酸(例えば、酢酸、アクリル酸、
ギ酸、またはグリコール酸)でなされ、これらは、コス
トの考慮、入手可能性、相溶性、冶金学などにより、決
定できる。さらに、このプロセスの再入前の低pHでの
再生流の温度、滞留、時間および他の特徴は、有用な生
成物との相溶性に依存して、最小にされるかまたは上げ
る(extend)ことができる。
【0041】例えば、そのpHを6.5〜7.0から
2.0に低下させ、測定された過酸化物のレベルを半分
までに低下させるために、この回収カラムの水性再生流
に、硫酸を添加できる。この再生流の温度および滞留時
間が、この回収カラムからこのクエンチカラムへと物質
を輸送するのに必要な値からのみ増加する場合、測定さ
れた過酸化物はさらに低減すると予想される。次いで、
この流れは、このクエンチカラムに戻され、クエンチカ
ラムのpHを維持するのに必要な酸における当量を低減
する形で使用する程度の硫酸が回収され得る。以下の実
施例1は、この処理手順を模擬することを意図する。
【0042】
【実施例】(実施例1)100ppmの亜硫酸ナトリウ
ムスパイク(spike)を、模擬回収デカンター水
(pH7、重炭酸塩で緩衝した、7%アクリロニトリ
ル、3%シアン化水素)に添加した。次いで、この水
を、硫酸で、pH5.5、4.0、3.0および2.0
まで処理した。コントロールとして、この試料の一部
を、pH7.0で未処理のままとした。これらの試料
を、過酸化物を含まないアセトニトリル中で希釈して、
その濃度を、この試験の検定範囲にした後、標準的なヨ
ウ素試験(ACRN−18−1)を用いて、過酸化物を
測定した。このコントロール試料は、97ppmと測定
され、pH5.5、4.0、3.0、および2.0に処
理した試料は、それぞれ、86ppm、72ppm、5
6ppmおよび47ppmと測定した。次いで、この過
酸化物の低下が、主として、不可逆的であることを確認
するために、処理した試料を、アンモニアの添加によ
り、pH5.5(典型的なクエンチpH)までにした。
次いで、測定過酸化物レベルは、86ppm、78pp
m、61ppmおよび53ppmであった。
【0043】先に述べたように、本発明の実施により想
定される別の処理手順には、以前の再生位置と比較し
て、このプロセス中で、より低いpHが存在する位置ま
で、この再生流をルート変更(reroute)するこ
とがある。例えば、この回収デカンター水相は、典型的
には、70ppmまでの測定過酸化物を含有するが、通
常、6〜8の間のpHを有する回収カラムに戻して再循
環される。本発明のこの局面を実施する際に、この流れ
は、このクエンチカラムにルート設定され、これは、よ
り低いpH(例えば、5.8〜5.3)で制御されると
想定される。この再生に起因すると考えられるクエンチ
液体中で測定した過酸化物の増加は、この再生流中に存
在する量よりも低いと予想される。再生中の温度および
滞留時間は、測定した過酸化物をさらに低減するため
に、高めることができる。以下で示した実施例2は、本
発明のこの局面のシミュレーションである。 (実施例2)100ppmの亜硝酸塩イオンスパイク
(アクリロニトリルプロセス流中のオキシダントの一部
または全部は、それが、亜硝酸塩または亜硝酸誘導体で
あり、かつそのように挙動すると考えられている)を、
模擬回収カラム供給物、模擬クエンチ水、およびコント
ロールとしての脱塩(demineralized)水
に添加した。これらの試料を、過酸化物を含まないアセ
トニトリル中で希釈して、その濃度を、この試験の検定
範囲にした後、標準的なヨウ素試験(ACRN−18−
1)を用いて、過酸化物を測定した。このコントロール
試料は、100ppmと測定し、この模擬回収カラム供
給物試料は、98ppmと測定され、そして模擬クエン
チ水試料は、75ppmと測定された。
【0044】最後に、この再生流の処理は、このアクリ
ロニトリルプロセス中に発生した不均一共沸混合物中の
アクリロニトリルに対する水の比を変えることにより、
達成できることも想定されている。この水相中の測定過
酸化物レベルは、この共沸混合物中のアクリロニトリル
相中のレベルよりもずっと高くできる。このことは、特
に、この共沸混合物が、そのpHをほぼ中性に制御した
位置および/またはその水相自体のpHをほぼ中性に制
御した位置で発生する場合に、あてはまる。従って、こ
のような凝縮物から分離する水の容量を増加させるいず
れの方法によっても、より多いオキシダントをこの水性
再生流に抽出できる。そこでは、それは、本明細書中で
開示のように、経路を設定するかまたは処理して、その
測定過酸化物レベルが低減でき、次いで、再循環でき
る。この回収デカンター水相に関する本発明のこの部分
を実施することは、非常に有利である。
【0045】以下の実施例3は、本発明のこの局面のシ
ミュレーションである。 (実施例3)亜硝酸塩スパイク(5ppm)アクリロニ
トリル試料を調製した。このアクリロニトリルの90m
lを、pH7重炭酸塩緩衝水(模擬回収デカンター水
相)10mlと共に振とうして、この共沸組成物をほぼ
模擬した。相を分離し、そして各相において、標準的な
ヨウ素試験を用いて、過酸化物を測定した。このアクリ
ロニトリル相は、0.80ppmの測定過酸化物を含有
しており、これは、最初に添加した全体量の43%に相
当し、その水相は6.7ppmの測定過酸化物を含有し
ており、これは、その全体量の52%に相当する。この
試験を繰り返したが、代わりに、90:20の容量比を
用いた。そのアクリロニトリル相を測定すると、この時
点での過酸化物0.55ppm、30%であり、その水
相は、4.4ppm、68%であった。90:30の容
量比では、そのアクリロニトリル相は、0.35ppm
の測定過酸化物を含有し、添加した初期の全体量の19
%であり、その水相は、3.2ppmであり、その全体
量の75%であった。
【0046】アクリロニトリルおよびメタクリロニトリ
ルからなる群から選択される不飽和モノニトリルを製造
する方法であって:触媒の存在下にて、反応器ゾーン
で、プロピレンおよびイソブチレンからなる群から選択
されるオレフィン、アンモニアおよび酸素を反応させ
て、対応する不飽和モノニトリルを含有する反応器流出
液を生成する工程と;該不飽和モノニトリルを含有する
該反応器流出液を、クエンチカラムに移動させる工程で
あって、ここで、該不飽和モノニトリルを含有する該反
応器流出液は、少なくとも、第一の水性流と接触され
て、該反応器流出液が冷却される、工程と;該不飽和モ
ノニトリルを含有する該冷却反応器流出液を、吸収カラ
ムに移動させる工程であって、ここで、該不飽和モノニ
トリルを含有する該反応器流出液は、少なくとも、第二
の水性流と接触されて、底部流としての該不飽和モノニ
トリルが、該吸収カラムから分離され、そして除去され
る、工程と;該不飽和モノニトリルを含有する該底部流
を、該不飽和モノニトリルを回収し精製する回収精製部
に移動させる、工程と;少なくとも1個の水性プロセス
流を再循環させて、該方法の効率を改善する工程と、を
包含し、ここで、改良点が、少なくとも1個の水性流
を、該プロセス流に再循環する前に処理して、そのpH
を低下させ、それにより、該水性再生流中に存在する痕
跡不純物の量を低減する工程を包含する、方法。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、水性アクリロニトリル
プロセス流の操作および/または処理によるオキシダン
トの低減が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施態様の模式図である。
【符号の説明】
1 回収カラム 2 塔頂 3 供給トレイ 4 蒸気凝縮器 5 デカンター 7 熱サイホン型リボイラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595017584 200 Public Square,39G BP Building,Clevel and,Ohio 44114,U.S.A. (72)発明者 サンジェイ ピー. ゴッドボール アメリカ合衆国 オハイオ 44139, ソ ロン,ウィンチェスター ドライブ 7260 (72)発明者 ダニエル ジー.リー アメリカ合衆国 テキサス 78382, ロ ックポート, チャンピオンズ ドライブ 205

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリロニトリルおよびメタクリロニト
    リルからなる群から選択される不飽和モノニトリルを製
    造する方法であって:触媒の存在下にて、反応器ゾーン
    で、プロピレンおよびイソブチレンからなる群から選択
    されるオレフィン、アンモニアおよび酸素を反応させ
    て、対応する不飽和モノニトリルを含有する反応器流出
    液(reactor effluent)を生成する工
    程と;該不飽和モノニトリルを含有する該反応器流出液
    を、クエンチカラムに移動させる工程であって、ここ
    で、該不飽和モノニトリルを含有する該反応器流出液
    は、少なくとも、第一の水性流と接触されて、該反応器
    流出液が冷却される、工程と;該不飽和モノニトリルを
    含有する該冷却反応器流出液を、吸収カラムに移動させ
    る工程であって、ここで、該不飽和モノニトリルを含有
    する該反応器流出液は、少なくとも、第二の水性流と接
    触されて、底部流(bottom stream)とし
    ての該不飽和モノニトリルが、該吸収カラムから分離さ
    れ、そして除去される、工程と;該不飽和モノニトリル
    を含有する該底部流を、該不飽和モノニトリルを回収し
    精製する回収精製部(recovery and pu
    rificationsection)に移動させる、
    工程と;少なくとも1つの水性プロセス流を再循環(r
    ecycle)させて、該方法の効率を改善する工程
    と、を包含し、 ここで、改良点が、少なくとも1個の水性流を、該プロ
    セス流に再循環する前に処理して、そのpHを低下さ
    せ、それにより、該水性再生流中に存在する痕跡不純物
    の量を低減する工程を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記処理された水性再生流が、前記回収
    カラム内に再循環される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記処理された水性再生流が、前記クエ
    ンチカラム内に再循環される、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記オレフィンが、プロピレンであるよ
    うに選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記反応ゾーンが、流動床反応器である
    ように選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも2個の水性再生流が、そのp
    Hを低くするように処理される、請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記水性プロセス流が、前記プロセスへ
    の再入(re−entry)の前に、そのpHを低減す
    るように、酸で処理される、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 水および不飽和モノニトリルを含有する
    少なくとも1種の不均一共沸混合物を形成する工程と;
    該不飽和モノニトリルを該水から分離する前に、該共沸
    混合物中の水と該不飽和モノニトリルとの比を上げる工
    程と;該水を、より低いpHで、前記プロセスに再循環
    させる工程と、をさらに包含する、請求項1に記載の方
    法。
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