JPH1129457A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JPH1129457A
JPH1129457A JP17965497A JP17965497A JPH1129457A JP H1129457 A JPH1129457 A JP H1129457A JP 17965497 A JP17965497 A JP 17965497A JP 17965497 A JP17965497 A JP 17965497A JP H1129457 A JPH1129457 A JP H1129457A
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JP
Japan
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skin
adenosine
carnitine
effect
salt
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JP17965497A
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English (en)
Inventor
Kyotaro Hasunuma
喬太郎 蓮沼
Shusuke Hanaoka
秀典 花岡
Kazuyoshi Morita
和良 森田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚老化防止効果(荒れ肌改善効果、角質改善
効果、ターンオーバー速度を早くする効果、美肌効果
等)に優れ,持続効果がある皮膚化粧料を提供すること
である。 【解決手段】L−カルニチン塩と、アデノシンリン酸及
びその塩の群から選ばれる少なくとも1種とを配合する
ことを特徴とする皮膚化粧料によって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚老化防止効果
(荒れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオーバー速度
を早くする効果、美肌効果等)に優れ,持続効果がある
皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】老化
皮膚とは、乾燥して滑らかさのない荒れ肌で、角質細胞
剥離現象が認められる皮膚である。そして老化皮膚は、
ターンオーバー速度が遅く、また皮膚に老化防止効果が
付与発現するとターンオーバー速度が早くなると言われ
ている。本出願人は、先に、L−カルニチン塩酸塩が、
美化作用を有し、且つ頭皮毛根の代謝を賦活することを
見出し、皮膚化粧料を提案した(特開昭51−1480
42号公報)。
【0003】しかし、L−カルニチン塩のみを配合して
なる皮膚化粧料は、実用上に於いて皮膚の組織機能を修
復または改善し、皮膚が元来保有する所の機能を回復し
て皮膚の老化防止効果に著効を示す程度に改良されたも
のに至らず、十分満足し得るものではないのが実情であ
り、更に改善されたものが求められる。
【0004】かかる実情に鑑み、皮膚老化防止効果(荒
れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオーバー速度を早
くする効果、美肌効果等)に有効な皮膚化粧料について
鋭意検討した結果、L−カルニチン塩と、アデノシンリ
ン酸及びその塩の群から選ばれる少なくとも1種とを配
合した皮膚化粧料が優れた皮膚老化防止効果を有するこ
とを見いだし、本発明を完成するに至ったものであっ
て、その目的とするところは、皮膚老化防止効果(荒れ
肌改善効果、角質改善効果、ターンオーバー速度を早く
する効果、美肌効果等)が、使用開始後1〜2ケ月目と
いう極く短時間に発現し、持続効果に優れた皮膚化粧料
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、L−カル
ニチン塩と、アデノシンリン酸及びその塩の群から選ば
れる少なくとも1種とを配合することを特徴とする皮膚
化粧料によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0007】本発明に利用されるL−カルニチン塩の塩
としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの無機塩、アセ
テート、シトレート、ニコチネート、サリチレートなど
の有機酸塩などが挙げられる。
【0008】本発明に利用されるアデノシンリン酸及び
その塩としては、アデノシン−3’,5’−環状リン
酸、、アデノシン一リン酸、アデノシン一リン酸一ナト
リウム、アデノシン二リン酸、アデノシン二リン酸一ナ
トリウム、アデノシン三リン酸、アデノシン三リン酸一
ナトリウム、アデノシン三リン酸二ナトリウム、アデノ
シン三リン酸三ナトリウムなどが挙げられる。
【0009】本発明に利用されるL−カルニチン塩の配
合量としては、化粧料の処方成分全量を基準として0.
01〜20重量%(以下、wt%と略記する)の範囲、
好ましくは0.05〜10wt%の範囲、最も好ましく
は0.1〜5wt%の範囲である。
【0010】本発明に利用されるアデノシンリン酸及び
その塩の配合量としては、化粧料の処方成分全量を基準
として0.005〜10重量%(以下、wt%と略記す
る)の範囲、好ましくは0.01〜5wt%の範囲、最
も好ましくは0.05〜1wt%の範囲である。
【0011】本発明の化粧料には、上記原料の他にター
ル系色素、酸化鉄などの着色顔料、パラベンなどの防腐
剤、脂肪酸セッケン、セチル硫酸ナトリウムなどの陰イ
オン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性
剤、テトラアルキルアンモニウム塩などの陽イオン界面
活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ
酸型、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム
などの両性界面活性剤、レシチン、リゾフォスファチジ
ルコリンなどの天然系界面活性剤、酸化チタンなどの顔
料、ジブチルヒドロキシトルエンなどの抗酸化剤など
を、本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合すること
ができる。
【0012】本発明の化粧料の剤型としては、クリー
ム、乳液、化粧水、パックなどが挙げられる。
【0013】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
詳細に説明する。尚、実施例に記載の角質層のターン
オーバー速度測定方法、荒れ肌改善効果の測定試験
法、角質改善効果の測定試験法、官能テストは下記
の通りである。
【0014】角質層のターンオーバー速度測定方法 蛍光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5w
t%配合した軟膏を作り、被験者の前腕部の皮膚に24
時間閉塞塗布し、角質層にダンシルクロライドを浸透結
合させた。その後同じ部位に1日2回(朝、夕)被験試
料を塗布し、毎日ダンシルクロライドの蛍光を調べ、そ
の蛍光が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオー
バー速度とした。
【0015】荒れ肌改善効果の測定試験法 下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側脚試験部位
に1日2回約1gの試料を塗布し、試験開始前および終
了後の皮膚の状態を表1の判定基準により判定した。な
お、右側下脚は試料を塗布せず対象とした。
【0016】
【表1】
【0017】試験前後の試験部位と対照部位の判定結果
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば+→−,++→±)を「有効」、1段階改善された
場合を「やや有効」、変化がなかった場合を「無効」と
した。試験結果は「有効」、「やや有効」となった被験
者の人数で示した。
【0018】角質改善(角質細胞の抗剥離性増大)効
果の測定試験法 前述の荒れ肌改善測定試験開始前および終了後の被験部
皮膚にスコッチテープ(ニチバンメンディングテープ)
を接着し、これを剥離した時テープに付着した角質細胞
の状態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、表2の
判定基準によって皮膚角質層細胞剥離性を分類し、角質
改善効果を求めた。
【0019】
【表2】
【0020】判定は4週間連続塗布後の試験部位の評価
点と対照部位のそれとの差が2点以上の場合を「有
効」、1点の場合を「やや有効」、0点の場合を「無
効」とした。試験結果は「有効」、「やや有効」となっ
た被験者の人数で示した。
【0021】官能テスト(素肌効果試験) 荒れ肌、小じわ、乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜
55才)20人に試料を1日2回(朝、夕)連続3ケ月
間塗布して、1,2,3ケ月後の効果を評価した。試験
結果は、皮膚の湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に対し
て、「皮膚に潤いが生じた」、「皮膚が滑らかになっ
た」、「皮膚に張りが生じた」と回答した人数で示し
た。
【0022】実施例1〜6、比較例1〜6[スキンクリ
ーム] L−カルニチン塩、アデノシンリン酸を表4に記載の通
りに配合し、下記表3の組成でスキンクリームを調製
し、前記の諸実験を実施した。尚、L−カルニチン塩酸
塩はCARCL、L−カルニチンニコチネートはCAR
NI、アデノシン−3’,5’−環状リン酸はACP、
アデノシン一リン酸一ナトリウムはAMPNa、アデノ
シン三リン酸一ナトリウムはATPNaのごとく略記す
る。
【0023】(1)組成
【0024】
【表3】
【0025】(2)調製法 (A)成分及び(B)成分を各々80℃に加熱溶解した
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、各スキン
クリームを調製した。
【0026】(3)特性 各スキンクリームの諸試験を実施した結果を表4および
5に記載した。表4および5に示すごとく、比較例1か
ら6のL−カルニチン塩酸塩、L−カルニチンニコチネ
ート、アデノシン−3’,5’−環状リン酸、アデノシ
ン一リン酸一ナトリウムおよびアデノシン三リン酸一ナ
トリウムをそれぞれ単独で配合したクリームは諸特性に
おいて充分なる効果は得られなかったのに対して、本発
明の実施例1〜6のL−カルニチン塩酸塩またはL−カ
ルニチンニコチネートとアデノシン−3’,5’−環状
リン酸、アデノシン一リン酸一ナトリウムまたはアデノ
シン三リン酸一ナトリウムとを組み合わせて配合したス
キンクリームは諸特性において顕著な効果が見られ、官
能テストでは試料塗布後1〜2ケ月で優れた美肌効果を
示した。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】実施例7〜10[スキンローション] 表6の組成でスキンローションを調製し、諸試験を実施
した。尚、L−カルニチン塩酸塩はCARCL、L−カ
ルニチンニコチネートはCARNI、アデノシン−
3’,5’−環状リン酸はACP、アデノシン一リン酸
一ナトリウムはAMPNa、アデノシン三リン酸一ナト
リウムはATPNaのごとく略記する。
【0030】(1)組成
【0031】
【表6】
【0032】(2)調製法 (A)、(B)成分を各々均一に溶解した後、(A)成
分と(B)成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填し
た。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用した。
【0033】(3)特性 実施例7〜10は、前記諸試験において全て良好な結果
を示した。
【0034】実施例11〜17、比較例7〜13[スキ
ンクリーム] L−カルニチン塩、アデノシンリン酸を表8に記載の通
りに配合し、下記表7の組成でスキンクリームを調製
し、前記の諸実験を実施した。
【0035】尚、L−カルニチン塩酸塩はCARCL、
L−カルニチンニコチネートはCARNI、アデノシン
−3’,5’−環状リン酸はACP、アデノシン一リン
酸一ナトリウムはAMPNa、アデノシン三リン酸一ナ
トリウムはATPNaのごとく略記する。
【0036】(1)組成
【0037】
【表7】
【0038】(2)調製法 (A)成分及び(B)成分を各々80℃に加熱溶解した
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、各スキン
クリームを調製した。
【0039】(3)特性 各スキンクリームの諸試験を実施した結果を表8および
9に記載した。表8および9に示すごとく、比較例7〜
13のを配合したスキンクリームは諸特性において充分
なる効果は得られず、本発明の実施例11〜17のを配
合したスキンクリームは諸特性において顕著な効果が見
られ、官能テストでは試料塗布後1〜2ケ月で優れた美
肌効果を示した。
【0040】
【表8】
【0041】
【表9】
【0042】実施例18〜23[スキンローション] 表10の組成でスキンローションを調製し、諸試験を実
施した。尚、L−カルニチン塩酸塩はCARCL、L−
カルニチンニコチネートはCARNI、L−カルニチン
シトレートはCARCI、アデノシン−3’,5’−環
状リン酸はACP、アデノシン一リン酸一ナトリウムは
AMPNa、アデノシン三リン酸一ナトリウムはATP
Naのごとく略記する。
【0043】(1)組成
【0044】
【表10】
【0045】(2)調製法 (A)、(B)成分を各々均一に溶解した後、(A)成
分と(B)成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填し
た。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用した。
【0046】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明が、皮膚老化
防止効果(荒れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオー
バー速度を早くする効果、美肌効果等)が、使用開始後
1〜2ケ月目という極く短時間に発現し、持続効果に優
れた皮膚化粧料を提供することは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L−カルニチン塩と、アデノシンリン酸
    及びその塩の群から選ばれる少なくとも1種とを配合す
    ることを特徴とする皮膚化粧料。
JP17965497A 1997-07-04 1997-07-04 皮膚化粧料 Pending JPH1129457A (ja)

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