JP3001942B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JP3001942B2
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俊雄 引間
光男 近藤
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鐘紡株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アスコルビン酸誘導体,ハイドロキノン誘
導体,牛胎盤抽出物から選ばれる1種又は2種以上と血
清除蛋白物とを含有してなる皮膚化粧料に関し、更に詳
しくは、人体に好ましくない副作用や皮膚刺激を有さ
ず、長期保存しても安定で、しかも優れた肌荒れ防止効
果,皮膚の老化防止効果,および優れた美白効果を同時
に発現し付与し得る皮膚化粧料に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、肌荒れ防止,肌荒れ改善効果を目的とした皮膚
化粧料には、タンパク質,多糖類,抽出エキス,天然高
分子等の天然物から抽出した各種原料が配合されてきた
が、肌荒れ防止,肌荒れ改善効果は十分ではなく、より
優れた皮膚化粧料の開発が待望されていた。
本発明者らは、このような皮膚化粧料を開発すべく鋭
意研究した結果、アスコルビン酸誘導体,ハイドロキノ
ン誘導体,牛胎盤抽出物等の美白剤と、牛血清除蛋白物
を含有した皮膚化粧料は、優れた肌荒れ防止,皮膚老化
防止効果を発現するばかりでなく、美白剤の美白効果が
著しく高められていることを見出し、本発明を完成する
に至った。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、アスコルビン酸誘導体,ハイドロキノン誘
導体,牛胎盤抽出物から選ばれる一種又は二種以上と、
牛血清除蛋白物とを含有することを特徴とする皮膚化粧
料である。
本発明に用いるアスコルビン酸誘導体,ハドロキノン
誘導体,牛胎盤抽出物は、公知の美白剤である。
アスコルビン酸誘導体としては、L−アスコルビン酸
モノステアレート,L−アスコルビン酸モノパルミテー
ト,L−アスコルビン酸ジステアレート,L−アスコルビン
酸ジパルミテート,L−アスコルビン酸ジオレート,L−ア
スコルビン酸トリステアレート,L−アスコルビン酸トリ
パルミテート,L−アスコルビン酸トリオレート等の油溶
性アスコルビン酸誘導体や、L−アスコルビン酸,L−ア
スコルビン酸リン酸エステル,L−アスコルビン酸硫酸エ
ステル,6−O−アシルアスコルビン酸リン酸エステル等
のナトリウム塩,カリウム塩,マグネシムウ塩,カルシ
ウム塩,バリウム塩,アンモニウム塩,モノエタノール
アミン塩,ジエタノールアミン塩,トリエタノールアミ
ン塩,モノイソプロパノールアミン塩,ジイソプロパノ
ールアミン塩,トリイソプロパノールアミン塩や、3−
O−イソプロピル−L−アスコルビン酸などの水溶性ア
スコルビン酸誘導体等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
また、ハイドロキノン誘導体としては、ハイドロキノ
ンと糖の縮合物,ハイドロキノンに炭素数1〜4のアル
キル基を一つ導入したアルキルハイドロキノンと糖の縮
合物などがあり、例えばアルブチン等が挙げられる。
美白剤は、これらの中から1種または2種以上配合さ
れる。その含有量は、化粧料の処方成分全量を基準とし
て0.01〜30重量%が好ましく、更に好ましくは0.1〜10
重量%の範囲内である。0.01重量%未満では効果が得ら
れにくく、30重量%を超えると、製品の保存安定性に劣
る為、好ましくない。
本発明に用いる血清除蛋白物は、例えば、次のような
方法で得ることができる。
即ち、原料となる幼牛等の血液を凍結し活性化した後
解凍し、得られた液を、酸性条件下加温して電流を流し
電気分解した後、生成した沈殿を除き、得られた液を濃
縮し抽出物を得る。
また他の方法としては原料となる幼牛等の血液の繊維
素を除きアセトンを加え、次にアセトン:エーテル(1:
1)の混合物を加え、遠心分離後乾燥させる。得た乾燥
物に蒸留水を加え、トリプシンを加えpH8,37℃で発酵さ
せる。発酵後セロファン透析を行ない、濃縮して抽出物
を得る。得られた抽出物は黄色味を帯びた透明な液体
で、固形物量としては4〜5%含まれる。
又、これらの抽出物は、ソルコセリン(ソルコバーゼ
ル社製)またはエスアール71(BOTTGER社製)として購
入することができる。
その含有量は、乾燥固形物量として、化粧料の処方成
分全量を基準として0.0001〜0.5重量%、好ましくは0.0
01〜0.1重量%の範囲内である。0.0001重量%未満では
その効果は発揮されず、0.5重量%を越えると、製品の
保存安定性に劣る為好ましくない。
本発明の皮膚化粧料には、上記原料の他に色素,香
料,防腐剤,界面活性剤,顔料,抗酸化剤等を、本発明
の目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。
本発明の皮膚化粧料の剤型としては、クリーム,乳
液,化粧水,パック,パウダー等が挙げられる。
本発明の皮膚化粧料は、例えば乳液等の場合、油相及
び水相をそれぞれ加熱溶解したものを乳化分散して冷却
する、通常の方法により製造することができる。
〔実施例〕
以下実施例について説明する。尚、実施例に示す%と
は重量%である。尚、実施例に記載の角質層のターンオ
ーバー速度測定方法,荒れ肌改善効果の測定試験法,角
質改善効果の測定試験法,官能テスト,皮膚色明度回復
試験法は下記の通りである。
(1) 角質層のターンオーバー速度測定方法 蛍光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5
重量%配合した軟膏を作り、被験者の前腕部の皮膚に24
時間閉蓋貼布し、角質層にダンシルクロライドを浸透結
合させる。その後同じ部位に1日2回(朝,夕)被験試
料を塗布し、毎日ダンシルクロライドの蛍光をしらべ、
その蛍光が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオ
ーバー速度とした。
なお、通常の皮膚角質層のターンオーバー速度は、14
〜16日であるが、老化した皮膚においては18日前後にの
びる。それに対して老化防止効果が現れると12日前後に
まで短縮される。
(2) 荒れ肌改善効果の測定試験法 下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部
位に1日2回約1gの試料を塗布し、試験開始前および終
了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右
側下脚は試料を塗布せず対照とした。
皮膚乾燥度の判定基準 − :正常 ± :軽微乾燥,落屑なし + :乾燥,落屑軽度 ++ :乾燥,落屑中等度 +++:乾燥,落屑顕著 試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、
皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば+→
−,++→±)を「有効」,1段階改善された場合を「や
や有効」,変化がなかった場合を「無効」とした。試験
結果は「有効」,「やや有効」となった被験者の人数で
示した。
(3) 角質改善効果(角質細胞の抗剥離性増大)の測
定試験法 前述の荒れ肌改善測定試験開始前および終了後の被験
部皮膚にスコッチテープ(ニチバンメンディングテー
プ)を接着し、これを剥離した時テープに付着した角質
細胞の状態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、下
記の判定基準によって皮膚角質細胞の抗剥離性を判定し
た。
角質改善効果(角質細胞の抗剥性増大)の判定基準 評価点1:スケールを認めず 〃 2:小スケール点在 〃 3:小〜中スケール顕著 評価点4:大スケール顕著 判定は4週間連続塗布後の試験部位の評価点と対照部
位のそれとの差が2点以上の場合を「有効」,1点の場合
を「やや有効」,0点の場合を「無効」とした。試験結果
は「有効」,「やや有効」となった被験者の人数で示し
た。
(4) 官能テスト(美肌効果試験) 荒れ肌,小じわ,乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜
55才)20人に試料を1日2回(朝夕)連続3ケ月間塗布
して、1,2,3ケ月後の効果を評価した。試験結果は、皮
膚の湿潤性,平滑性,弾力性の各項目に対して、「皮膚
に潤いが生じた」,「皮膚が滑らかになった」,「皮膚
に張りが生じた」と回答した人数で示した。
さらに効果が現れるまでの期間も示した。
(5) 皮膚色明度回復試験法 被験者20名の背部皮膚にUV−B領域の紫外線を最小紅
斑量の2倍照射し、試験塗布部位と非塗布部位とを設定
して各々の皮膚の基準明度(Vo値,Vo′値)を測定し
た。引き続いて塗布部位には試料を1日2回ずつ3ケ月
間連続塗布し、3,8,13週間後の塗布部位及び非塗布部位
の皮膚明度(Vn値,Vn′値)を測定して、下記の判定基
準により皮膚色の回復評価を実施した。
尚、皮膚の明度(マンセル表色系V値)は高速分光色
彩計で測定して得られたX,Y,Z値より算出した。また、
評価は被験者20名の13週間後の評価点の平均値で示し
た。
実施例1〜8,比較例1〜5 (スキンクリーム) 美白剤と血清除蛋白物を、下記の組成において配合
し、スキンクリームを調製し、各々について前記の諸試
験を実施した。
(1) 組成 (2) 調製方法 (A)を70℃,(B)を50℃にて均一に溶解し、
(A)を攪拌しながら(B)を(A)に注入して乳化分
散した後、攪拌しながら温度30℃まで冷却して調製す
る。
(3) 特性 各スキンクリームについて諸試験を実施した結果を、
第1表に示す。第1表に示すごとく、美白剤を単独で配
合した比較例1〜2,血清除蛋白物を単独で配合した比較
例3〜4,どちらも配合しなかった比較例5のスキンクリ
ームは、諸特性において充分なる効果は得られなかっ
た。これに対して本発明の実施例1〜8の美白剤及び血
清除蛋白物を配合したスキンクリームは、諸特性におい
て顕著な効果が見られ、官能テストでは試料塗布後1〜
2ケ月で優れた美肌効果を示した。
実施例9(乳液) (1) 組成 (2) 調製方法 (A)を70℃,(B)を50℃にて均一に溶解し、
(A)を攪拌しながら(B)を(A)に注入して乳化分
散した後、成分(C)を加え、攪拌しながら温度30℃ま
で冷却して調製する。
(3) 特性 得られた乳液は前記諸試験において良好な結果を示し
た。
実施例10(化粧水) (1) 組成 (2) 調製方法 (A),(B)をそれぞれ常温で混合溶解し、(B)
に(A)を加えて攪拌し調製する。
(3) 特性 得られた化粧水は、前記諸試験において、良好な結果
を示した。
〔発明の効果〕
上記の如く、本発明の皮膚化粧料が、美白剤と血清除
蛋白物とを配合することにより、肌荒防止効果,皮膚の
老化防止効果,および美白効果を相乗的に増大させるこ
とは明らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 7/00 A61K 7/00 X

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスコルビン酸誘導体,ハイドロキノン誘
    導体,牛胎盤抽出物から選ばれる1種又は2種以上と血
    清除蛋白物とを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
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