JP3104938B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP3104938B2
JP3104938B2 JP04274633A JP27463392A JP3104938B2 JP 3104938 B2 JP3104938 B2 JP 3104938B2 JP 04274633 A JP04274633 A JP 04274633A JP 27463392 A JP27463392 A JP 27463392A JP 3104938 B2 JP3104938 B2 JP 3104938B2
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顕吉 松原
由美 長澤
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Pola Chemical Industries Inc
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Pola Chemical Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧料に関し、詳しく
はファルネソールとその誘導体及びパントテノールとそ
の誘導体とを含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】老化した皮膚は、柔軟性、弾力性を失
い、皮膚のシワが増大し乾燥した荒れ肌になることはよ
く知られている。このような皮膚の老化は、年齢と環境
によって皮膚細胞の再生が減少し、代謝活動が減少する
結果起こると言われている。
【0003】従来、この様な皮膚の老化を予防、改善
るために、リノール酸等の必須脂肪酸(特開昭62−3
9511号)、あるいはビタミンE(特開昭62−39
511号)等の投与が行われている。
【0004】リノール酸をはじめとする必須脂肪酸が欠
乏した場合は、皮膚の落屑等が生じ著しく皮膚の老化が
促進される。これを防止するために、必須脂肪酸、ある
いはこれを含有する植物油等を化粧料に配合することが
行われているが、皮膚の老化を防止する効果は充分では
なく、又酸敗等が生じ易く、安定性に欠けるという問題
がある。
【0005】ビタミンEは、単独で用いても、湿潤作用
や老化防止効果、さらに、シワをなくす作用、キメの細
かなツヤのある美しい肌にする美肌作用はほとんど認め
られない。加えて、加熱、光で変色したり、臭気を発し
安定性がよくないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、肌荒れ改善効果、シワの改善効
果、皮膚に良好な感触を与え、健常に保つ効果など、皮
膚の老化防止効果に優れた化粧料を提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、ファルネソー
ルとその誘導体及びパントテノールとその誘導体とを併
用すると、皮膚の老化防止効果を顕著に発揮できること
を見出し、本発明に至った。
【0008】すなわち本発明は、ファルネソール及び/
又はその誘導体を0.35〜14重量%と、パントテノ
ール及び/又はその誘導体0.15〜6重量%とを含有
する化粧料である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。 <1>本発明に用いる成分 (1)ファルネソールとその誘導体 ファルネソールは、植物界に広く存在する天然物であ
り、各種の精油にも含まれる。また、ファルネソール
は、経皮吸収後ステロール生合成のエレメントとなるこ
とも知られている。本発明で用いられるファルネソール
の誘導体としては、酢酸ファルネソール等が挙げられ
る。これらは、単独又は任意の組合せで使用することが
できる。
【0010】(2)パントテノールとその誘導体 パントテノールは、経皮吸収後、補酵素パントテン酸に
変化し細胞の再生を増し、皮膚の水分保持能を増大させ
るといわれている。本発明で用いられるパントテノール
の誘導体とは、パンテニルエチルエーテル、三酢酸パン
トテノールエステル等が挙げられる。これらは、単独又
は任意の組合せで使用することができる。
【0011】尚、インデュケム社(Induchem
ドイツ)より、商品名ユニトリエノール T−27とし
て、ファルネソール(30%)、酢酸ファルネソール
(40%)、三酢酸パントテノールエステル(30%)
の混合物が市販されており、これを、ファルネソール及
びパントテノールあるいはこれらの誘導体の混合物とし
てそのまま使用することもできる。
【0012】(3)細胞賦活剤 上記ファルネソール及びパントテノールあるいはこれら
の誘導体と共に、細胞賦活剤を併用することにより、皮
膚の老化防止効果を一層高めることができる。このよう
な細胞賦活剤としては、フィトステロール配糖体、硫酸
化アルギン酸、エチニルエストラジオール、アラントイ
ン、牛血液除タンパク物、リン酸L−アスコルビルマグ
ネシウム、水溶性プラセンタエキス、ヘパリン類似物質
等が挙げられ、これらのうち一種、あるいは任意の2種
以上の混合物として使用できる。
【0013】フィトステロール配糖体は、特開昭62−
72604号公報、特開昭62−187404号公報
に、牛血液除タンパク物は、特公昭48−23908号
公報に、硫酸化アルギン酸は、特開昭4−257509
号公報に詳述されている。記載されている。
【0014】エチニルエストラジオール、アラントイン
は、化粧料に広く用いられているものであり、化粧品原
料基準に収載されている。リン酸L−アスコルビルマグ
ネシウム、水溶性プラセンタエキスは、いずれも化粧品
に広く用いられているものであり、化粧品種別許可基準
(厚生省薬務局審査第2課監修)V、IIに各々収載され
ている。
【0015】ヘパリン類似物質は、主として、牛の気管
軟骨を含む肺臓から抽出したムコ多糖の多硫酸エステル
であり、日本薬局方外医薬品成分規格1983(厚生省
薬務局審査課監修)に収載されている。
【0016】<2>本発明の化粧料 本発明の化粧料は、上記ファルネソール及び/又はその
誘導体と、パントテノール及び/又はその誘導体を必須
成分として含有するものである。さらに、上記細胞賦活
剤を併用してもよい。
【0017】ファルネソール及び又はその誘導体の配合
量は、化粧料全量に対し0.35〜14重量%が好まし
い。0.35重量%より少量では、充分な効果が得られ
ない。また、14重量%を越えると、安全性に問題が生
じたり、化粧品系を安定に保つことが困難になる。
【0018】パントテノール及び/又はその誘導体の配
合量は、化粧料全量に対し0.15〜6重量%が好まし
い。0.15重量%より少量では、充分な効果が得られ
ない。また、6重量%を越えると、安全性に問題が生じ
たり、化粧品系を安定に保つことが困難になる。
【0019】細胞賦活剤を併用する場合には、化粧料全
量に対し0.000005〜3重量%が好ましい。0.
000005重量%より少量では、十分な効果が得られ
ない。3重量%を越えると、変色、変臭するなど安定性
や安全性上好ましくない。
【0020】本発明の化粧料は、特に剤型は問わず、化
粧水、クリーム、乳液、パックなどに直接添加するか、
あるいはアルコール類などの溶剤(例えばエタノール)
に溶解したものを添加配合して乳化、混合、分解、溶解
等の処理を行うことによって得られる。
【0021】また、本発明の化粧料には、上記成分の
他、通常の化粧料に用いられる各種の化粧品用基剤及び
添加物、例えば無機顔料、有機顔料、無機粉体、有機粉
体、炭化水素類、シリコーン類、エステル類、トリグリ
セリド類、ラノリン類、ワックス類、ロウ類、動植物
油、界面活性剤、多価アルコール類などの基剤や糖類、
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEなどのビタミン
類、アミノ酸類、グリチルリチンやその誘導体あるいは
グリチルレチン酸やその誘導体などの抗炎症剤、酸化防
止剤、防腐剤、香料、増粘剤、収斂剤、紫外線吸収剤、
紫外線反射剤、美白剤、肌荒れ改善剤等の添加物を配合
することができる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。尚、以
下の配合量は全て重量部である。
【0023】
【実施例1〜7】本発明の化粧料として、クリームにお
ける実施例を説明する。 (製法) 表1A、Bの成分を75℃に加熱し、溶解させた後、A
の成分にBの成分を加え、反転乳化した。これを30℃
まで冷却し、実施例1〜及び比較例1の水中油型クリ
ームを得た。
【0024】
【表1】 (評価) 次に、上記各クリームの効果を検討するため、使用テス
ト、肌荒れ改善効果テスト及び角層剥離状態改善効果テ
スト、シワ改善効果テストを行った。
【0025】<1>使用テスト (方法)50名の女子パネラー(35〜49歳)の顔面
に、上記実施例及び比較例のクリームを、1日2回、1
カ月間連続塗布し、試験開始前及び終了後の皮膚の状態
をパネラー本人が官能評価を行った。尚、評価項目は、
表2に示す5項目とし、各々3段階で評価した。結果を
表2に示す。
【0026】
【表2】 この結果から、実施例のクリームは、比較例のクリーム
に比べ、肌をしっとりさせ、肌のカサつきをなくす効
果、さらに、肌を健常に保ち、小ジワを減少させる効果
に優れていることがわかる。
【0027】<2>肌荒れ改善効果テスト及び角層剥離
状態改善効果テスト 前腕の荒れ肌を有する中高年50名を対象として、1日
2回、1カ月間、実施例1、2、5あるいは比較例1の
クリームの連続塗布を行い、肌荒れ改善効果テスト及び
角層剥離状態改善効果テストを行った。
【0028】(1)肌荒れ改善効果テスト (実験方法)試験開始前及び終了後の皮膚の状態を下記
の基準により判定し、試験前後の試験部位との対照部位
の判定結果を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善され
た場合(例えば+→−、++→±)を「有効」、1段階
改善された場合を「やや有効」、変化がなかった場合を
「無効」とした。尚、試験期間中に皮膚の乾燥が進んだ
例はなかった。
【0029】− : 正常 ± : 軽微乾燥、落屑なし + : 乾燥、落屑軽度 ++ : 乾燥、落屑中等度 +++: 乾燥、落屑顕著
【0030】(2)角層剥離状態の改善効果テスト セロファンテープを用いて角層を採取し、アルコール中
に10分漬け、その後染色液(1%ゲンチアナバイオレ
ット:0.5%ブリリアントグリーン水溶液)に約10
〜15分間浸漬させた後、染色液が出なくなるまで流水
に浸漬し、ドライヤーで風燥させた。その後、染色され
た角層細胞をバルサム液で封入し、顕微鏡にて観察し、
3段階で評価した。
【0031】以上のテストの結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】<3>シワ改善テスト 次に、シワ改善テストを行った。 (方法)30名の中年(35〜49才)女子パネラーの
顔面に、実施例1、4、5あるいは比較例1のクリーム
を1日2回塗布し、1カ月後、本人が試験開始前及び終
了後の皮膚に対する状態について、表4に示した3項目
を評価した。尚、しわ改善効果は以下のようにして評価
した。
【0034】皮膚より採取したシリコンレプリカをガラ
ス板に固定し、レプリカに対して斜め方向(25度)か
ら平行光線を照射した。それを真上からTVカメラで撮
影すると、レプリカの凸凹に応じた陰影により、凸部は
明るく、凹部は暗く撮影される。この明るさを輝度値に
変換し、Ra(平均粗さ)、波形、Sm値(皮溝間距
離)を求めた。また、レプリカ写真の肉眼判定を同時に
行い、シワ改善効果を評価した。以上の結果を表4に示
す。
【0035】
【表4】 この結果から、本発明のクリームは、シワ改善効果に優
れていることがわかる。
【0036】
【実施例8】次に、本発明の化粧料として、化粧水にお
ける実施例を説明する。 (製法) 表5に示した成分全量を、室温にて均質に混合溶解して
化粧水を得た。
【0037】
【表5】
【0038】
【実施例9】本発明の化粧料として、乳液における実施
例を説明する。 (製法) 表6A、Bの各成分を各々75℃に加熱し、溶解した。
この後、AにBを加え、反転乳化した後、30℃まで冷
却し、水中油型乳液を得た。
【0039】
【表6】
【0040】
【実施例10】さらに、パック料における実施例を説明
する。 (製法) 表7の成分全量を室温にて均質に混合溶解してパックを
得た。
【0041】
【表7】
【0042】
【発明の効果】本発明の化粧料は、肌荒れ改善効果、シ
ワの改善効果、皮膚に良好な感触を与え、健常に保つ効
果など、皮膚の老化防止効果に優れている。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−11235(JP,A) 特開 昭60−89409(JP,A) 特表 昭59−500129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/ CA(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファルネソール及び/又はその誘導体を
    0.35〜14重量%と、パントテノール及び/又はそ
    の誘導体0.15〜6重量%とを含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 さらに、細胞賦活剤を0.000005
    〜3重量%含有する請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 前記細胞賦活剤が、フィトステロール配
    糖体、硫酸化アルギン酸、エチニルエストラジオール、
    アラントイン、牛血液除タンパク物、リン酸L−アスコ
    ルビルマグネシウム、水溶性プラセンタエキス、ヘパリ
    ン類似物質からなる群より選ばれることを特徴とする請
    求項1又は2記載の化粧料。
JP04274633A 1992-10-13 1992-10-13 化粧料 Expired - Lifetime JP3104938B2 (ja)

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