JPS62175415A - 皮膚化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、後記特定のチオクト酸系化合物を配合してな
る皮膚化粧料に関する。更に詳しくは、皮膚老化防止効
果（荒肌改善効果、角質改善効果、角質層のターンオー
バーを速くする効果、美肌効果等）の優れた皮膚化粧料
に関する。

（従来技術） 老化皮膚とは、乾燥して滑らかさのない荒れ肌で、角質
細胞の剥離現象が認められ、結合組織はコラーゲン／エ
ラスチン比が高り、シわが多い。

また、老化皮膚は細胞代謝の低下により角質層のターン
オーバーが遅（、従って皮膚に老化防止効果が付与発現
するとターンオーバーが速（なると言われ、種々の皮膚
組織賦活成分が研究されている。

しかし、皮膚の組織機能を修復または改善し、皮膚が元
柔保有する機（至）を回復して皮膚の老化防止効果に著
効を示す程度に改良された皮膚化粧料を得ることは困難
であった。

（発明の開示） そこで、本発明者は、上記の事情に鑑み鋭意研究した結
果、後記特定のチオクト酸系化合物を配合してなる皮膚
化粧料は老化皮膚のターンオーバーを速め荒肌改善効果
、角質改善効果に著効を呈すると共に皮膚に湿潤性（し
っとり感）、柔軟性（滑らか感）、弾力性（張り）及び
艶を付与し得る美肌効果をも発現することを見出して本
発明を完成するに至った。

（発明の目的） 即ち、本発明の目的は、皮膚老化防止効果（荒肌改善効
果、角質改善効果、角質層のターンオーバーを速くする
効果、美肌効果等）の優れた皮膚化粧料を提供すること
である。

（発明の構成） 下記の一般式で表わされる化合物（以下、便宜上、チオ
クト酸系化合物という）の少なくとも一つを配合してな
る皮膚化粧料である。

一般式 （式中で、Ｒは一〇Ｈ基、−０Ｍ基、−ＮＨ２基、−０
ＣｆｉＨ２ｎ＋１基、または−０ＣｎＨ２ｎ−１基であ
る。但し、Ｍはアルカリ金属またはアルカノールアミン
、塩基性アミノ酸から菖導さ口るカチオンである。）本
発明における前記一般式で表わされるチオクト酸系化合
物としては、例えはチオクト酸、チオクト酸アミド、チ
オクト酸ナトリウム、チオクト酸カリウム、チオクト酸
モノエタノールアミン、チオクト酸トリエタノールアミ
ン、チオクト酸し一アルギニン、チオクト酸し一リジン
、チオクト酸メチル、チオクト酸エチル、チオクト酸オ
クチル、チオクト酸インオクチル、チオクト酸ヘキサデ
シル、チオクト酸ステアリル、チオクト酸イソステアリ
ル、チオクト酸オレイル等が挙げられる。

本発明の皮膚化粧料中に配合せる上記チオクト酸系化合
物は、皮膚組織を賦活し、皮膚が本来備えている機能を
修復或いは改善して皮膚を健常な状態に保持し、特に老
化皮膚に適用する場合、顕著な効果が認められる。

前記チオクト酸系化合物の配合量は、皮膚化粧料の総量
を基準として０．０５〜２．０重量％（以下、ｗｔ％　
と略記する）であり、０．０５　ｗｔ％未満では本発明
の目的とする効果が充分でなく、一方、２．０ｗｔ％を
超えてもその増加分に見合った効果の向上は得られない
。

本発明の皮膚化粧料は、例えばローシ冒ン類、乳液類、
クリーム類、パック類等に適用することができる。

尚、本発明の皮膚化粧料には上記の他に色素、香料、防
腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本発明の目的を
達成する範囲内で適宜配合することができる。

（実施例） 以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳説する。

尚、荒肌改善効果試験、角質改善効果試験、角質層のタ
ーンオーバー測定試験、官能テスト（美肌効果試験）は
下記の通りである。

（１）荒肌改善効果試験 下脚に荒れ肌を有する中高年被験者２０名を対象として
４週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部
位に１日１回約ｔｐの試料を塗布し、試験開始前２よび
終了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。

右側下脚は試料を塗布せず対照とした。

皮膚乾燥度の判定基準 −二正常 ±　：軽微乾燥、落居無し ＋　：乾燥、落屑軽度 ＋＋：乾燥、落屑中等度 ＋＋＋：乾燥、落屑顕著 試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮
膚乾燥度が２段階以上改善された場合（例えば＋−一、
＋十−±）を有効、１段階改善された場合をやや有効、
変化がなかった場合を無効とした。試験結果は有効、や
や有効となった被験者の人数で示した。

（２）角質改善（角質細胞の抗剥離性増大）効果試験前
述の荒肌改善効果試験開始前および終了後の被験部皮膚
にスコッチテープにチバンメンディングテープ）を接着
し、これを剥離した時テープに付着した角質細胞の状態
を走査型１子顕微鏡によって詳細に調べ、下記の基準に
よって皮膚角質細胞抗剥離性を解析し、角質改善効果を
求めた。

角質改善効果（角質細胞抗剥離性増大）の判定基準 評価点ｌ　スケールを認めず ２　小スケール点在 ８　小〜中スケール顕著 ４　大スケール顕著 評価は４週間連続塗布後の試験部位の評価点と対照部位
のそれとの差が２点以上の場合を有効、１点の場合をや
や有効、０点の場合を無効とした。

判定結果は有効、やや有効となった被験者の人数で示し
た。

（３１角質層のターンオーバー測定試験蛍光色素のダン
ジルクロライドを白色ワセリン中に５重量％配合した軟
膏を作り、被検者２０名の前腕部の皮膚に２４時間閉塞
貼布し、角質層にダンジルクロライドを浸透結合させる
。その後同じ部位に１日２回（朝・夕）被検試料を塗布
し、毎日ダンジルクロライドの蛍光をしらべ、その蛍光
が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオーバーと
した。

測定結果は各被検者の日数の平均値で示した。

なお、通常の皮膚角質層のターンオーバーは１４〜１６
日であるが、老化した皮膚においては１８日前後にのび
る。それに対して老化防止効果が現れると１２日前後に
まで短縮される。

（４）官能テスト（美肌効果試験） 荒れ肌、小じわ、乾燥肌等を訴える女子被験者（８５〜
６５才）２０人に試料を１日２回（朝夕）連続８ケ月塗
布して８ケ月後の効果を評価した。

試験結果は、皮膚の湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に
対して、皮膚に潤いが生じた、皮膚が滑らかになった、
皮膚に張りが生じたと回答した人数で示した。

実施例１〜７、比較例１ 〔二層型スキンローシロン〕 下記の組成のごとく二層型スキンローシロン基剤にチオ
クト酸系化合物を第１表に記載の通りに□配合して各々
のスキンローシ雷ンを調製し、前記諸試験を実施した。

尚、チオクト酸系化合物の基剤中の配合特性（溶解性、
分散性、保存安定性）は、調製時の配合特性と各々恒温
室（温度θ℃、２０°Ｃ１４５°Ｃ）に８ケ月間保存後
の外観を肉眼観察して評価した。

（１）組成 にシ）　　調製法 （Ｃ）成分の内、チオクト酸の塩類は（Ｂ）成分中に、
他は（Ｃ）成分中に配合して囚、（Ｂ）成分を各々均一
に溶解した後、囚成分と（Ｂ）成分を混合撹拌分散し、
次いで容器に充填する。使用時には内容物を均一に振盪
分散して使用する。

（３）　　特性 各二層型スキンローシロンの諸試験を実施した結果を第
１表右欄に記載した。

比較例１のチオクト酸系化合物を配合していないスキン
ローシロンに比較して、本発明皮膚化粧料は諸試験に於
いて良好な結果が認められた。

尚、配合特性は、調製時及び恒温室中で保存テストに於
いて、異常は無かった。

実施例８〜１２、比較例２ 〔スキンクリーム〕 実施例１と同様に、下記の組成にて各々のスキンクリー
ムを調製し、諸試験を実施した結果を第１表右欄に示し
た。

（１）　　組成 （２）　　調製法 （Ｃ）成分の内、チオクト酸の塩類を（Ｂ）成分中に、
他を（５）成分中に配合して、囚成分及び（Ｂｌ成分を
各々８０℃に加熱溶解した後、混合して、撹拌しつつ８
０℃迄冷却して各スキンクリームを調製した。

（３）　　特性 第１表に示すごとく、本発明の皮膚化粧料である実施例
８〜１２のスキンクリームは、比較例２と比較して緒特
性のすべてに亘って優れてし）ることは明らかであり、
配合特性に於し）ても異常番ま認められ無かった。　　
　　　　　　　　　−１２１、以下余（白 （発明の効果） 以と記載のごとく、本発明は、皮膚組織を賦活して皮膚
の老化防止に顕著な効果を発現する擾れた皮膚化粧料を
提供することが明らかである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下記の一般式で表わされる化合物の少なくとも一つを配
   合してなる皮膚化粧料。 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中で、Ｒは−ＯＨ基、−ＯＭ基、−ＮＨ＿２基、−
   ＯＣ＿ｎＨ＿２＿ｎ＿＋＿１基、または−ＯＣ＿ｎＨ＿
   ２＿ｎ＿−＿１基である。 但し、Ｍはアルカリ金属またはアルカノールアミン、塩
   基性アミノ酸から誘導されるカチオンである。）