JPH062661B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JPH062661B2
JPH062661B2 JP30739286A JP30739286A JPH062661B2 JP H062661 B2 JPH062661 B2 JP H062661B2 JP 30739286 A JP30739286 A JP 30739286A JP 30739286 A JP30739286 A JP 30739286A JP H062661 B2 JPH062661 B2 JP H062661B2
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Kanebo Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/08Anti-ageing preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
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    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、ホパンテン酸カルシウムを配合してなる皮膚
老化防止効果(荒肌改善効果、角質改善効果、角質層の
ターンオーバーを速くする効果、美肌効果等)の優れた
皮膚化粧料に関する。
(従来技術) 老化皮膚とは、乾燥して滑らかさのない荒れ肌で、角質
細胞の剥離現象が認められ、結合組織はコラーゲン/エ
ラスチン比が高く、しわが多い。
また、老化皮膚は細胞代謝の低下により角質層のターン
オーバーが遅く、従って皮膚に老化防止効果が付与発現
するとターンオーバーが速くなると言われ、種々の皮膚
細胞賦活成分が研究されている。
また、本発明者は、特公昭58−26726号公報に記
載の如く、γ−アミノ酪酸及びその誘導体を配合してな
る化粧料を提案したが実用上に於いて、皮膚の組織機能
を修復または改善し、皮膚が元来保有する機能を回復し
て皮膚の老化防止効果に著効を示す程度に改良された皮
膚化粧料を得ることが困難であった。
(発明の開示) そこで、本発明者は、上記の事情に鑑み鋭意研究した結
果、ホパンテン酸カルシウムは、前記γ−アミノ酪酸及
びその誘導体よりも更に一段と皮膚機能亢進作用に優れ
ていることを見出し、更には、ホパンテン酸カルシウム
を配合してなる皮膚化粧料は老化皮膚のターンオーバー
を速め荒肌改善効果、角質改善効果に著効を呈すると共
に皮膚に湿潤性(しっとり感)、柔軟性(滑らか感)、
弾力性(張り)及び艶を付与し得る美肌効果をも発現す
ることを確認して本発明を完成するに至った。
(発明の目的) 即ち、本発明の目的は、皮膚老化防止効果(荒肌改善効
果、角質改善効果、角質層のターンオーバーを速くする
効果、美肌効果等)の優れた皮膚化粧料を提供すること
にある。
(発明の構成) 本発明は、ホパンテン酸カルシウムを配合してなる皮膚
化粧料である。
(構成の具体的な説明) 本発明に用いるホパンテン酸カルシウムは公知の物質で
あって、その薬理効果としてはブドウ糖の脳内取り込み
及びその代謝を促進させる作用があり、脳炎後遺症や脳
性麻痺などに随伴する多動、注意力低下、言語障害の治
療に有効であり、副作用も少ない薬剤であることが知ら
れている。
ホパンテン酸カルシウムに関する化学的性格等は下記の
通りである。
(1) 構造 (上記構造式のRはHOCH基を、RはNHCH
CHCHCOO基を表わす。) (2) 化学名 カルシウムD−(+)−4−(2,4−ジヒドロキシ−
3,3−ジメチル ブチロアマイド)ブチレイト ヘミ
ハイドレイト Calcium D−(+)−4−(2,4−dihy
droxy−3,3−dimethyl butyra
te hemihydrat (3) 一般名:ホパンテン酸カルシウム (Calcium hopantenate) (4) 分子式:C2036CaNO・1/2HO (5) 分子量:513.60 (6) 融点 :155−165℃ 本発明の皮膚化粧料に配合せるホパンテン酸カルシウム
は、メタノール40mlに金属ナトリウム400mgを加
え、加温して懸濁溶液とし、これにγ−アミノ酪酸1.
2gを加えて溶解した。次いてパントラクトン1.3g
を加えて2時間攪拌の後、一夜放置、溶媒を留去し析出
せる白色結晶に水を加え不溶物を遠沈除去してから、水
を蒸散させ、乾燥後白色結晶状のホパンテン酸カルシウ
ムを得た。
上記合成法によって得られたホパンテン酸カルシウムを
本発明の諸試験に用いた。
本発明の皮膚化粧料中に配合せる上記ホパンテン酸カル
シウムは、皮膚の血行を促進して皮膚機能を亢進し、皮
膚が本来備えている機能を修復或いは改善して皮膚を健
常な状態に保持し、特に老化皮膚に適用する場合顕著な
効果が認められる。
ホパンテン酸カルシウムの配合量は、本発明の皮膚化粧
料の組成物の全重量に対して0.05〜2.0重量%
(以下wt%と略記する)であればよく、好ましくは
0.1〜1.5wt%である。配合量が0.05wt%
未満では、本発明の目的とする効果に充分でなく、一方
2.0wt%を越えても、その増加分に見合った効果の
向上は望めないものである。
本発明の皮膚化粧料は、例えば、ローション類、乳液
類、クリーム類、パック類等に適用することができる。
尚、本発明の皮膚化粧料には上記の他に色素、香料、防
腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本発明の目的を
達成する範囲内で適宜配合することができる。
(実施例) 以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
尚、荒肌、改善効果試験、角質改善効果試験、角質層の
ターンオーバー測定試験、官能テスト(美肌効果試験)
は下記の通りである。
(1) 荒肌改善効果試験 下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部
位に1日1回約1gの試料を塗布し、試験開始前及び終
了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右
側下脚は試料を塗布せず対照とした。
皮膚乾燥度の判定基準 − :正常 ± :軽微乾燥、落屑なし + :乾燥、落屑軽度 ++ :乾燥、落屑中等度 +++:乾燥、落屑顕著 試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮
膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば、+→
−、++→±)を有効、1段階改善された場合をやや有
効、変化がなかった場合を無効とした。試験結果は有
効、やや有効となった被験者の人数で示した。
(2) 角質改善(角質細胞の抗剥離性増大)効果試験 前述の荒肌改善測定試験開示前及び終了後の被験者皮膚
にスコッチテープ(ニチバンメンディングテープ)を接
着し、これを剥離した時テープに付着した角質細胞の状
態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、下記の基準
によって皮膚角質細胞抗剥離性を解析し、角質改善効果
を求めた。角質改善効果(角質細胞抗剥離性増大)の判
定基準 評価点1:スケールを認めず 2:小スケール点在 3:小〜中スケール顕著 4:大スケール顕著 評価は4週間連続塗布後の試験部位の評価点と対照部位
のそれとの差が2点以上の場合を有効、1点の場合をや
や有効、0点の場合を無効とした。判定結果は有効、や
や有効となった被験者の人数で示した。
(3) 角質層のターンオーバー測定試験 蛍光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5g
重量%配合した軟膏を作り、被験者20名の前腕部の皮
膚に24時間閉塞貼付し、角質層にダンシルクロライド
を浸透結合させる。その後同じ部位に1日2回(朝・
夕)試験試料を塗布し、毎日ダンシルクロライドの蛍光
を調べ、その蛍光が消滅するまでの日数を皮膚角質層の
ターンオーバーとした。
判定結果は被験者の日数の平均値で示した。尚、通常の
皮膚角質層のターンオーバーは14〜16日であるが、
老化した皮膚においては18日前後にのびる。それに対
して老化防止効果が現れると12日前後にまで短縮され
る。
(4) 官能テスト(美肌効果試験) 荒れ肌、小皺、乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜5
5才)20人に試料を1日2回(朝・夕)連続3ヶ月後
の効果を評価した。試験結果は、皮膚の湿潤性、平滑
性、弾力性の各項目に対して、皮膚に潤いが生じた、皮
膚が滑らかになった、皮膚に張りが生じたと回答した人
数で示した。
比較例1〜5、実施例1、2 〔二層型スキンローション〕 下記の組成の如く、二層型スキンローション基剤にホパ
ンテン酸カルシウムを第1表に記載の通りに配合して各
々のスキンローションを調製し、前記諸試験を実施し
た。
(1) 組成 (2) 調製法 (C)成分のホパンテン酸カルシウムを予め(B)成分中に混
合溶解し、(A)、(B)成分を各々均一に溶解した後、(A)
成分と(B)成分を混合攪拌分散し、次いて容器に充填す
る。生じには内容物を均一に振盪分散して使用する。
(3) 特性 各二層型スキンローションの諸試験を実施した結果を第
1表右欄に記載した。
比較例1、2のホパンテン酸カルシウムを配合していな
いスキンローションに比較して、本発明の皮膚化粧料は
諸試験に於いて良好な結果が認められた。
ホパンテン酸カルシウムは、γ−アミノ酪酸より一段と
優れた皮膚機能亢進作用を有することが明らかであっ
た。
実施例6〜9、比較例3、4 〔スキンクリーム〕 実施例1と同様に、下記の組成にて各々のスキンクリー
ムを調製し、諸試験を実施した結果を第1表右欄に示し
た。
(1) 組成 (2) 調製法 (C)成分のホパンテン酸カルシウムは(B)成分中に配合し
て、(A),(B)成分を各々80℃に加熱溶解した後、混合
して攪拌しつつ30℃まで冷却して各スキンクリームを
調製した。
(3) 特性 第1表に示す如く、本発明の皮膚化粧料である実施例6
〜9のスキンクリームは、比較例3、4と比較して諸特
性の全てに亘って優れていることは明らかであり、配合
特性に於いても異常は認められなかった。
(発明の効果) 以上記載の如く、本発明の皮膚化粧料は、皮膚機能を亢
進し、皮膚の老化防止に顕著な効果を発現する優れた皮
膚化粧料を提供することが明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホパンテン酸カルシウムを配合してなる皮
    膚化粧料。
JP30739286A 1986-12-22 1986-12-22 皮膚化粧料 Expired - Lifetime JPH062661B2 (ja)

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JPS63159303A JPS63159303A (ja) 1988-07-02
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