JP2977683B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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- JP2977683B2 JP2977683B2 JP4285468A JP28546892A JP2977683B2 JP 2977683 B2 JP2977683 B2 JP 2977683B2 JP 4285468 A JP4285468 A JP 4285468A JP 28546892 A JP28546892 A JP 28546892A JP 2977683 B2 JP2977683 B2 JP 2977683B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、老化皮膚改善効果(荒
肌改善効果、角質改善効果、角質層のタ−ンオ−バ−を
速くする効果、美肌効果等)の優れた皮膚化粧料に関す
る。
肌改善効果、角質改善効果、角質層のタ−ンオ−バ−を
速くする効果、美肌効果等)の優れた皮膚化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】老化皮
膚とは、乾燥して滑らかさのない荒れ肌で、角質細胞の
剥離現象が認められ、結合組織はコラ−ゲン/エラスチ
ン比が高く、しわが多い。また、老化皮膚は細胞代謝の
低下によって角質層のタ−ンオ−バ−が遅い。したがっ
て、タ−ンオ−バ−を速くする皮膚組織賦活成分を老化
皮膚に適用すると、老化防止機能を有する皮膚化粧料の
開発が可能である。本発明者は、ビンポセチンを配合し
てなる化粧料(特願平4−31406号公報)を提案し
たが、効果は必ずしも充分ではなかった。
膚とは、乾燥して滑らかさのない荒れ肌で、角質細胞の
剥離現象が認められ、結合組織はコラ−ゲン/エラスチ
ン比が高く、しわが多い。また、老化皮膚は細胞代謝の
低下によって角質層のタ−ンオ−バ−が遅い。したがっ
て、タ−ンオ−バ−を速くする皮膚組織賦活成分を老化
皮膚に適用すると、老化防止機能を有する皮膚化粧料の
開発が可能である。本発明者は、ビンポセチンを配合し
てなる化粧料(特願平4−31406号公報)を提案し
たが、効果は必ずしも充分ではなかった。
【0003】そこで、本発明者は、今回、公知の物質で
ある塩酸ナイリドリン(化学名:1−( パラヒドロキシ
フェニル)−2−(1’−メチル−3’−フェニルプロ
ピルアミノ)−1−プロパノ−ル塩酸)が脳動脈硬化症
の治療剤として適用されていることに着目し、その老化
皮膚改善効果に関する報告が見当たらないことを踏ま
え、その効果に関する検討を開始した。その結果、後記
皮膚化粧料が老化皮膚改善効果(荒肌改善効果、角質改
善効果、角質層のタ−ンオ−バ−を速くする効果、美肌
効果等)に優れることを確認して本発明を完成するに至
った。
ある塩酸ナイリドリン(化学名:1−( パラヒドロキシ
フェニル)−2−(1’−メチル−3’−フェニルプロ
ピルアミノ)−1−プロパノ−ル塩酸)が脳動脈硬化症
の治療剤として適用されていることに着目し、その老化
皮膚改善効果に関する報告が見当たらないことを踏ま
え、その効果に関する検討を開始した。その結果、後記
皮膚化粧料が老化皮膚改善効果(荒肌改善効果、角質改
善効果、角質層のタ−ンオ−バ−を速くする効果、美肌
効果等)に優れることを確認して本発明を完成するに至
った。
【0004】即ち、本発明の目的は、皮膚老化防止効果
(荒肌改善効果、角質改善効果、角質層のタ−ンオ−バ
−を速くする効果、美肌効果等)の優れた皮膚化粧料を
提供することにある。
(荒肌改善効果、角質改善効果、角質層のタ−ンオ−バ
−を速くする効果、美肌効果等)の優れた皮膚化粧料を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、塩酸ナイ
リドリンを配合することを特徴とする皮膚化粧料によっ
て達成される。
リドリンを配合することを特徴とする皮膚化粧料によっ
て達成される。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。
【0007】本発明の塩酸ナイリドリンを配合してなる
皮膚化粧料は、皮膚の血行を促進して皮膚機能を亢進
し、皮膚が本来備えている機能を修復或いは改善して皮
膚を健常な状態に保持し、特に老化皮膚に適用する場
合、顕著な効果が認められる。
皮膚化粧料は、皮膚の血行を促進して皮膚機能を亢進
し、皮膚が本来備えている機能を修復或いは改善して皮
膚を健常な状態に保持し、特に老化皮膚に適用する場
合、顕著な効果が認められる。
【0008】前記塩酸ナイリドリンの配合量は、皮膚化
粧料の総量を基準として0.02〜2.0重量%(以
下、wt%と略記する)であり、0.02wt%未満で
は本発明の目的とする効果が十分でなく、一方、2.0
wt%を越えてもその増加分に見合った効果の向上は得
られない。
粧料の総量を基準として0.02〜2.0重量%(以
下、wt%と略記する)であり、0.02wt%未満で
は本発明の目的とする効果が十分でなく、一方、2.0
wt%を越えてもその増加分に見合った効果の向上は得
られない。
【0009】本発明の皮膚化粧料は、例えばロ−ション
類、乳液類、クリ−ム類、パック類等に適用することが
できる。
類、乳液類、クリ−ム類、パック類等に適用することが
できる。
【0010】尚、本発明の皮膚化粧料には上記の他に色
素、香料、防腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本
発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができ
る。
素、香料、防腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本
発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
詳説する。尚、荒肌改善効果試験、角質改善効果試験、
角質層のタ−ンオ−バ−測定試験、官能テスト(美肌効
果試験)は下記の通りである。
詳説する。尚、荒肌改善効果試験、角質改善効果試験、
角質層のタ−ンオ−バ−測定試験、官能テスト(美肌効
果試験)は下記の通りである。
【0012】 荒肌改善効果試験 下脚部に荒肌を有する中高年被験者20名を対象として
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚外側試
験部位に1日1回約0.5gの試料を塗布し、試験開始
前および終了後の皮膚の状態を表1の判定基準により判
定した。右側下脚外側試験部位は試料を塗布せず対照と
した。
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚外側試
験部位に1日1回約0.5gの試料を塗布し、試験開始
前および終了後の皮膚の状態を表1の判定基準により判
定した。右側下脚外側試験部位は試料を塗布せず対照と
した。
【0013】
【表1】
【0014】試験前後の試験部位と対照部位の判定結果
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば+→−、++→±)を有効、1段階改善された場合
をやや有効、変化がなかった場合を無効とした。試験結
果は有効、やや有効となった被験者の人数で示した。
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば+→−、++→±)を有効、1段階改善された場合
をやや有効、変化がなかった場合を無効とした。試験結
果は有効、やや有効となった被験者の人数で示した。
【0015】 角質改善(角質細胞の抗剥離性増大)
効果試験 前述の荒肌改善効果試験開始前および終了後の被験部皮
膚にスコッチテ−プ(ニチバンメンディングテ−プ)を
接着し、これを剥離した時テ−プに付着した角質細胞の
状態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、表2の基
準によって皮膚角質細胞抗剥離性を解析し、角質改善効
果を求めた。
効果試験 前述の荒肌改善効果試験開始前および終了後の被験部皮
膚にスコッチテ−プ(ニチバンメンディングテ−プ)を
接着し、これを剥離した時テ−プに付着した角質細胞の
状態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、表2の基
準によって皮膚角質細胞抗剥離性を解析し、角質改善効
果を求めた。
【0016】
【表2】
【0017】評価は4週間連続塗布後の試験部位の評価
点と対照部位のそれとの差が2点以上の場合を有効、1
点の場合をやや有効、0点の場合を無効とした。判定結
果は有効、やや有効となった被験者の人数で示した。
点と対照部位のそれとの差が2点以上の場合を有効、1
点の場合をやや有効、0点の場合を無効とした。判定結
果は有効、やや有効となった被験者の人数で示した。
【0018】 角質層のタ−ンオ−バ−測定試験 蛍光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5重
量%配合した軟膏を作り、被験者20名の前腕部の皮膚
に24時間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライドを
浸透結合させる。その後同じ部位に1日2回(朝・夕)
被験試料を約0.2g塗布し、毎日1回暗所で紫外線A
ランプを用いて、ダンシルクロライドの蛍光を調べ、そ
の蛍光が消滅するまでの日数を皮膚角質層のタ−ンオ−
バ−とした。
量%配合した軟膏を作り、被験者20名の前腕部の皮膚
に24時間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライドを
浸透結合させる。その後同じ部位に1日2回(朝・夕)
被験試料を約0.2g塗布し、毎日1回暗所で紫外線A
ランプを用いて、ダンシルクロライドの蛍光を調べ、そ
の蛍光が消滅するまでの日数を皮膚角質層のタ−ンオ−
バ−とした。
【0019】測定結果は各被験者の日数の平均値で示し
た。なお、通常の皮膚角質層のタ−ンオ−バ−は14〜
16日であるが、老化した皮膚においては18日前後に
のびる。それに対して老化防止効果が現れると12日前
後にまで短縮される。
た。なお、通常の皮膚角質層のタ−ンオ−バ−は14〜
16日であるが、老化した皮膚においては18日前後に
のびる。それに対して老化防止効果が現れると12日前
後にまで短縮される。
【0020】 官能テスト(美肌効果試験) 荒肌、小じわ、乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜5
5才)20人に試料を1日2回(朝・夕)連続3ケ月塗
布して3ケ月後の効果を評価した。試験結果は、皮膚の
湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に対して、皮膚に潤い
が生じた、皮膚が滑らかになった、皮膚に張りが生じた
と回答した人数で示した。
5才)20人に試料を1日2回(朝・夕)連続3ケ月塗
布して3ケ月後の効果を評価した。試験結果は、皮膚の
湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に対して、皮膚に潤い
が生じた、皮膚が滑らかになった、皮膚に張りが生じた
と回答した人数で示した。
【0021】実施例1〜5、比較例1,2 [二層型スキンロ−ション]表3の組成のごとく二層型
スキンロ−ション基剤に塩酸ナイリドリン等を表4に記
載の通りに配合して各々のスキンロ−ションを調製し、
前記諸試験を実施した。 組成
スキンロ−ション基剤に塩酸ナイリドリン等を表4に記
載の通りに配合して各々のスキンロ−ションを調製し、
前記諸試験を実施した。 組成
【0022】
【表3】
【0023】 調製法 C成分の塩酸ナイリドリンはB成分に、ビンポセチンは
A成分に配合して、A,B成分を均一に溶解した後、A
成分とB成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填す
る。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用する。
A成分に配合して、A,B成分を均一に溶解した後、A
成分とB成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填す
る。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用する。
【0024】 特性 各二層型スキンロ−ションの諸試験を実施した結果を表
4右欄に記載した。比較例1、2の塩酸ナイリドリンを
配合していないスキンロ−ションに比較して、本発明の
皮膚化粧料は諸試験に於いて良好な結果が認められ、優
れた皮膚機能亢進作用を有することは明らかであった。
4右欄に記載した。比較例1、2の塩酸ナイリドリンを
配合していないスキンロ−ションに比較して、本発明の
皮膚化粧料は諸試験に於いて良好な結果が認められ、優
れた皮膚機能亢進作用を有することは明らかであった。
【0025】
【表4】
【0026】実施例6〜9 [スキンクリ−ム]実施例1と同様に、表5の組成にて
各々のスキンクリ−ムを調製し、諸試験を実施した結果
を表4右欄に示した。 組成
各々のスキンクリ−ムを調製し、諸試験を実施した結果
を表4右欄に示した。 組成
【0027】
【表5】
【0028】 調製法 C成分の塩酸ナイリドリンはB成分に、ビンポセチンは
A成分に配合して、A,B成分を各々80℃に加熱溶解
した後、混合して攪拌しつつ、30℃まで冷却して各ス
キンクリ−ムを調製した。
A成分に配合して、A,B成分を各々80℃に加熱溶解
した後、混合して攪拌しつつ、30℃まで冷却して各ス
キンクリ−ムを調製した。
【0029】 特性 表4に示すごとく、本発明の皮膚化粧料である実施例6
〜9のスキンクリ−ムは諸特性のすべてに亘って優れて
いる。
〜9のスキンクリ−ムは諸特性のすべてに亘って優れて
いる。
【0030】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明は、皮膚老化
防止効果(荒肌改善効果、角質改善効果、角質層のタ−
ンオ−バ−を速くする効果、美肌効果等)の優れた皮膚
化粧料を提供することが明らかである。
防止効果(荒肌改善効果、角質改善効果、角質層のタ−
ンオ−バ−を速くする効果、美肌効果等)の優れた皮膚
化粧料を提供することが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 A61K 7/48 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 塩酸ナイリドリンを配合することを特徴
とする皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4285468A JP2977683B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4285468A JP2977683B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 皮膚化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107535A JPH06107535A (ja) | 1994-04-19 |
JP2977683B2 true JP2977683B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=17691912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4285468A Expired - Fee Related JP2977683B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977683B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4188404A (en) | 1978-06-12 | 1980-02-12 | Usv Pharmaceutical Corporation | Treatment of symptoms of aging |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP4285468A patent/JP2977683B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4188404A (en) | 1978-06-12 | 1980-02-12 | Usv Pharmaceutical Corporation | Treatment of symptoms of aging |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06107535A (ja) | 1994-04-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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