JP2995014B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
- Publication number
- JP2995014B2 JP2995014B2 JP9082352A JP8235297A JP2995014B2 JP 2995014 B2 JP2995014 B2 JP 2995014B2 JP 9082352 A JP9082352 A JP 9082352A JP 8235297 A JP8235297 A JP 8235297A JP 2995014 B2 JP2995014 B2 JP 2995014B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- amino
- effect
- ester
- hydroxybutyric acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
防止効果(荒れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオー
バー速度を早くする効果、美肌効果等)に優れ,持続効
果があり、且つ安全性が高い皮膚化粧料に関する。
皮膚とは、乾燥して滑らかさのない荒れ肌で、角質細胞
剥離現象が認められる皮膚である。そして老化皮膚は、
ターンオーバー速度が遅く、また皮膚に老化防止効果が
付与発現するとターンオーバー速度が早くなると言われ
ている。本出願人は、先に、γ−アミノ−β−ヒドロキ
シ酪酸およびその塩が、皮膚の末梢血管拡張作用により
皮膚機能を亢進し、老化防止効果を有することを見出
し、提案した(特公平1−13685号公報)。
およびその塩を配合してなる皮膚化粧料は、老化防止等
の効果は遅効性で、例えばクリームの場合では連用6ケ
月後に、ローションの場合は連用8か月後に効果が現れ
るというように、充分満足し得るものではなく改良の余
地を残しているのが実情であり、安全性の点でも更に改
善の余地がある。
れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオーバー速度を早
くする効果、美肌効果等)が短時間に発現し、持続効果
に優れ、且つ安全性が高い皮膚化粧料について鋭意検討
した結果、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルを
配合した皮膚化粧料が有効な皮膚老化防止効果を有する
ことを見いだし、本発明を完成するに至ったものであっ
て、その目的とするところは、皮膚老化防止効果(荒れ
肌改善効果、角質改善効果、ターンオーバー速度を早く
する効果、美肌効果等)が、使用開始後1〜2ケ月目と
いう極く短時間に発現し、持続効果に優れ、且つ安全性
が高い皮膚化粧料を提供するにある。
ノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルを配合することを特徴
とする皮膚化粧料によって達成される。
する。
ロキシ酪酸エステルとしては、メチルエステル、エチル
エステル、プロピルエステル、ブチルエステル、2−エ
チルヘキシルエステル、ヘキサデシルエステル、ラウリ
ルエステル、ステアリルエステル等のアルキルエステ
ル、オレイルエステル等のアルケニルエステル、ベンジ
ルエステル等のアラルキルエステル、フェニルエステル
等のアリルエステル、エチルグリコールエステル、ソル
ビトールエステル、ポリオキシエチレングリコールエス
テル、グリセリンエステル等の多価アルコールエステル
等が挙げられる。
ヒドロキシ酪酸のメチルエステル、エチルエステル、プ
ロピルエステル等の低級アルコールのエステルは、水、
アルコール易溶で水性基剤への添加に適用する。(総称
して水溶性γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルと
呼称する。)
ステル、オレイルエステル等の高級アルコールエステル
は油脂、油性基剤への添加に適する。またそのアラルキ
ルエステル、アリルエステルも油脂、界面活性剤との親
和性に富み、油性基剤中への配合に適している。(総称
して油溶性γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルと
呼称する。)
性質を示し、水溶性γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エ
ステルとしてまたは油溶性γ−アミノ−β−ヒドロキシ
酪酸エステルとしてのいずれの適用でも良くそれらの性
質に応じて適宜選択して配合すれば良い。
の配合量としては、化粧料の処方成分全量を基準として
0.01〜50重量%(以下、wt%と略記する)の範
囲、好ましくは0.05%〜10%の範囲、最も好まし
くは0.1%〜5%の範囲である。
ル系色素、酸化鉄などの着色顔料、パラベンなどの防腐
剤、脂肪酸セッケン、セチル硫酸ナトリウムなどの陰イ
オン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性
剤、テトラアルキルアンモニウム塩などの陽イオン界面
活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ
酸型、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム
などの両性界面活性剤、レシチン、リゾフォスファチジ
ルコリンなどの天然系界面活性剤、酸化チタンなどの顔
料、ジブチルヒドロキシトルエンなどの抗酸化剤など
を、本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合すること
ができる。
ム、乳液、化粧水、パックなどが挙げられる。
詳細に説明する。尚、実施例に記載の角質層のターン
オーバー速度測定方法、荒れ肌改善効果の測定試験
法、角質改善効果の測定試験法、官能テスト、皮
膚累積刺激性試験は下記の通りである。
%配合した軟膏を作り、被験者の前腕部の皮膚に24時
間閉塞塗布し、角質層にダンシルクロリドを浸透結合さ
せた。その後同じ部位に1日2回(朝、夕)被験試料を
塗布し、毎日ダンシルクロリドの蛍光を調べ、その蛍光
が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオーバー速
度とした。
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側脚試験部位
に1日2回約1gの試料を塗布し、試験開始前および終
了後の皮膚の状態を表1の判定基準により判定した。な
お、右側下脚は試料を塗布せず対象とした。
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば+→−,++→±)を「有効」、1段階改善された
場合を「やや有効」、変化がなかった場合を「無効」と
した。試験結果は「有効」、「やや有効」となった被験
者の人数で示した。
果の測定試験法 前述の荒れ肌改善測定試験開始前および終了後の被験部
皮膚にスコッチテープ(ニチバンメンディングテープ)
を接着し、これを剥離した時テープに付着した角質細胞
の状態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、表2の
判定基準によって皮膚角質層細胞剥離性を分類し、角質
改善効果を求めた。
点と対照部位のそれとの差が2点以上の場合を「有
効」、1点の場合を「やや有効」、0点の場合を「無
効」とした。試験結果は「有効」、「やや有効」となっ
た被験者の人数で示した。
55才)20人に試料を1日2回(朝、夕)連続3ケ月
間塗布して、1,2,3ケ月後の効果を評価した。試験
結果は、皮膚の湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に対し
て、「皮膚に潤いが生じた」、「皮膚が滑らかになっ
た」、「皮膚に張りが生じた」と回答した人数で示し
た。
重:3.0〜3.4Kg)背部を左右それぞれ3×5c
mの面積に4ヵ所ずつ電気バリカンで刈毛した。右側は
正常皮膚とした。左側はスコッチテープ法で角質層を剥
離して損傷皮膚とした。これらの部位に試料0.1ml
ずつを注射筒によって塗擦した。塗擦は1日1回、週5
日、4週間続けた。試験期間中は家兎が試料をなめない
ように首かせをつけた。観察は塗擦前にDraizeの
評価基準(表3)により評価点を求めた。累積的皮膚刺
激性の判定は、毎日の観察の評価点を合計し、週毎に平
均し、その最大値を平均最高刺激指数として、表4に示
す判定基準により判定した。
ーム] γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、γ−アミノ−β−ヒ
ドロキシ酪酸の塩およびγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪
酸エステルを表6に記載の通りに配合し、下記表5の組
成でスキンクリームを調製し、前記の諸実験を実施し
た。尚、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸はGABO
B、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の塩としては、カ
リウム塩はGABOB−K、同ナトリウム塩はGABO
B−N、同カルシウム塩はGABOB−C、水溶性γ−
アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルとしてはメチルエ
ステルはGABOB−M、同エチルエステルはGABO
B−E、油溶性γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステ
ルとしてはラウリルエステルはGABOB−L、同ステ
アリルエステルはGABOB−Sのごとく略記する。
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、各スキン
クリームを調製した。
7に記載した。表6および7に示すごとく、比較例1〜
5のγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、またはその塩を
配合したクリームは諸特性において充分なる効果は得ら
れず、本発明の実施例1〜4のγ−アミノ−β−ヒドロ
キシ酪酸エステルを配合したスキンクリームは諸特性に
おいて顕著な効果が見られ、官能テストでは試料塗布後
1〜2ケ月で優れた美肌効果を示した。
−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、またはその塩を配合し
たクリームに比較し、本発明の実施例1〜4のγ−アミ
ノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルを配合したスキンクリ
ームは平均最高刺激指数の値がいずれも低く、安全性に
優れていた。
した。尚、水溶性γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エス
テルとしてはメチルエステルはGABOB−M、同エチ
ルエステルはGABOB−E、油溶性γ−アミノ−β−
ヒドロキシ酪酸エステルとしてはラウリルエステルはG
ABOB−L、同オレイルエステルはGABOB−Oの
ごとく略記する。
分と(B)成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填し
た。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用した。
示した。また平均最高刺激指数においてもいずれも値が
低く、安全性に優れていた。
クリーム] γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、γ−アミノ−β−ヒ
ドロキシ酪酸の塩およびγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪
酸エステルを表10に記載の通りに配合し、下記表9の
組成でスキンクリームを調製し、前記の諸実験を実施し
た。
ABOB、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の塩として
はカリウム塩はGABOB−K、水溶性γ−アミノ−β
−ヒドロキシ酪酸エステルとしてはメチルエステルはG
ABOB−M、同エチルエステルはGABOB−E、油
溶性γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルとしては
ラウリルエステルはGABOB−L、同ベンジルエステ
ルはGABOB−B、同グリセリンエステルはGABO
B−Gのごとく略記する。
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、各スキン
クリームを調製した。
び11に記載した。表10および11に示すごとく、比
較例6〜10のγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、また
はその塩を配合したスキンクリームは諸特性において充
分なる効果は得られず、本発明の実施例9〜15のγ−
アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルを配合したスキン
クリームは諸特性において顕著な効果が見られ、官能テ
ストでは試料塗布後1〜2ケ月で優れた美肌効果を示し
た。
γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、またはその塩を配合
したクリームに比較し、本発明の実施例9〜15のγ−
アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステルを配合したスキン
クリームは平均最高刺激指数の値がいずれも低く、安全
性に優れていた。
施した。尚、水溶性γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エ
ステルとしてはメチルエステルはGABOB−M、同エ
チルエステルはGABOB−E、油溶性γ−アミノ−β
−ヒドロキシ酪酸エステルとしてはラウリルエステルは
GABOB−Lのごとく略記する。
分と(B)成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填し
た。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用した。
結果を示した。また平均最高刺激指数においてもいずれ
も値が低く、安全性に優れていた。
防止効果(荒れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオー
バー速度を早くする効果、美肌効果等)が、使用開始後
1〜2ケ月目という極く短時間に発現し、持続効果に優
れ、且つ安全性が高い皮膚化粧料を提供することは明ら
かである。
Claims (1)
- 【請求項1】 γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸エステ
ルを配合することを特徴とする皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9082352A JP2995014B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9082352A JP2995014B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 皮膚化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10259119A JPH10259119A (ja) | 1998-09-29 |
JP2995014B2 true JP2995014B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=13772190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9082352A Expired - Fee Related JP2995014B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2995014B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6979919B2 (ja) * | 2018-03-30 | 2021-12-15 | 大阪瓦斯株式会社 | ヒト正常細胞賦活剤 |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP9082352A patent/JP2995014B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10259119A (ja) | 1998-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0301781B1 (en) | Cosmetic composition | |
JP2540296B2 (ja) | 化粧料 | |
TWI627968B (zh) | 水中油型乳化組成物 | |
JPH08283139A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH08208453A (ja) | 皮膚老化防止化粧料 | |
JPH1129457A (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP2002161027A (ja) | 炎症および紅斑の減少方法および組成物 | |
CA1160954A (en) | Cosmetic moisturizer formulation | |
JPH0733637A (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP4049414B2 (ja) | 乳化組成物 | |
JPH11180851A (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP2995014B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JPS60116618A (ja) | 化粧料 | |
JPS627162B2 (ja) | ||
JP3010028B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JPH082772B2 (ja) | 皮脂分泌促進剤 | |
JP2001278768A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP3441166B2 (ja) | 皮膚老化防止化粧料 | |
JP3534933B2 (ja) | 皮膚外用組成物 | |
JPH1017431A (ja) | 肌の不均一改善剤及びそれを含有する化粧料 | |
JP2000191499A (ja) | 保湿用皮膚化粧料 | |
JPH07196465A (ja) | 皮膚新陳代謝促進剤 | |
JP2001322913A (ja) | マスカラ用下地化粧料 | |
JP2000001421A (ja) | 皮膚老化防止化粧料 | |
JP3121957B2 (ja) | 皮膚老化防止化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 14 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |